JP3489585B1 - 無端ベルトを用いた画像形成装置 - Google Patents
無端ベルトを用いた画像形成装置Info
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Abstract
て中間転写ベルト端部の亀裂を防止する。 【解決手段】 中間転写ベルト4の側端部にリブ41を
設け、このリブ41を駆動ロール11の端部に設けられ
たリブガイド17に当接摺動させて中間転写体4を案内
する。ここで、リブガイド17を駆動ロール11に対し
て独立的に回転できるようにする。また、中間転写ベル
ト4のトナー像担持面の両端に沿って補強部材18が設
けられている。前記独立的に回転するリブガイド17と
補強部材18を設けたので、ベルト4の幅方向の両端部
では、グリップ力が低下し、ウォークによるリブ41と
リブガイド17との突き当て力を低下させることがで
き、かつ無端ベルトの端部の強度が増大する。
Description
レーザプリンタ等の画像形成装置に関し、詳細には、べ
ルト状画像形成部材、特にベルト状感光体ならびにベル
ト状中間転写体を用いて画像を形成する画像形成装置に
関する。
像形成装置では、感光体ドラム等の潜像担持体上に形成
された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写して印
刷画像を得る方式がとられる。前記未定着トナー像を記
録媒体に転写する方式として、前記未定着トナー像を記
録媒体に直接転写する方式と、潜像担持体上に形成され
た未定着トナー像を、ドラム状あるいは無端ベルト状の
フィルム部材からなる中間転写体上に1次転写した後、
該中間転写体上の未定着トナー像を改めて記録媒体上に
2次転写して複写画像を得る方式とが知られている。
形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を示
す模式図である。同図において、感光体ドラム等の潜像
担持体(以下、「感光体ドラム」で代表して説明する)
1の表面は帯電器2により所定の電荷で一様に帯電さ
れ、レーザー光Lの書き込み走査で第1色の画像信号に
応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ド
ラム1の、A方向への回転で現像装置ユニット3の第1
色の現像器との対向位置に至り、第1色の現像器でトナ
ー現像される。感光体ドラム1はトナー像Tを担持して
さらに回転する。
ベルト4は感光体ドラム1の周速と略同一の速度で移動
し、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とが当接する位
置の直下付近で中間転写ベルト4に接して配置された1
次転写ロール5が配置されている1次転写部において、
該1次転写ロール5に印加される上記トナーの帯電極性
と逆極性の転写電界によって感光体ドラム1に担持され
ていたトナー像Tが中間転写ベルト4に1次転写され
る。以上で、1次転写サイクルが終了する。
像は中間転写ベルト4の周回移動によって2次転写ロー
ル6が配置されている2次転写部に至る。フルカラー画
像形成装置の場合には潜像の形成からトナー像の1次転
写までを予定色(一般にはイエロー(Y) 、マゼンタ(M)
、シアン(C) およびブラック(Bk))分だけ繰り返して
中間転写ベルト4上に多色トナーを重ね合わせたカラー
トナー像を形成する。
ユニット3はイエロー現像器3−1、マゼンタ現像器3
−2、シアン現像器3−3およびブラック現像器3−4
の4色現像器からなる回転装置で構成され、感光体ドラ
ム1に形成された各色の潜像を順次現像できるように構
成されている。
ー像が1次転写部で中間転写ベルト4上に転写された
後、感光体ドラム1上の残留トナーは感光体クリーナ7
で除去されるとともに図示しない除電器で電荷が中和さ
れた後、次の,第2色に対応する潜像の形成がなされ
る。第2色の静電潜像も第1色と同様にして現像され、
その第2色のトナー像が中間転写ベルト4上の、先に転
写された第1色のトナー像に重ねて転写される。以下、
第3色以降についても同様にして中問転写ベルト4に多
重転写され、その結果、中間転写べルト4には未定着の
複数色トナーが重畳したカラートナー像が形成される。
間転写ベルト4が2次転写位置に達する時点で、タイミ
ングを取って給紙トレイ8から送り出された記録媒体と
しての記録紙Pが2次転写位置に給送される。
写ベルト4によって挟持して搬送する際、2次転写ロー
ル6に印加される前記トナー像の帯電極性と逆極性の転
写電圧で形成される転写電界により中間転写ベルト4の
トナー像が記録紙Pに2次転写される。
器9に送られ、加熱・加圧処理によりトナー像を記録紙
Pに固定し、作像プロセスを終了する。なお、トナー像
が2次転写された記録紙Pを除電するための除電器(図
示せず)が2次転写ロール6の下流に配置される。
対して矢印C方向に当接・離間自在に設けられていて、
記録紙Pの進入に合わせて当接し、排出にあわせて離間
する。2次転写ロール6は2次転写の終了とともに待避
位置に戻る。また、中間転写ベルト4に対向して配置さ
れているクリーナ10も記録紙Pへ転写されなかったト
ナー像をクリ−ニングすべく、中間転写ベルト4に対し
て2次転写ロールP同様、当接・離間する。
画像形成装置では、該中間ベルト上で既に多重転写され
た合成トナー像(各色トナー像の重畳像)を記録媒体に
一括で転写しているので、潜像担持体から直接記録媒体
に各色のトナー像を順次転写する方式におけるトナー像
間の位置ずれや画像乱れの発生を効果的に防止できると
いった利点を有している。
1、アイドルロール12、2次転写バックアップロール
13およびテンションロール14により張架され、駆動
ロール11により矢印B方向に搬送される。中間転写ベ
ルト4には、該中間転写ベルト4が駆動ロール11等、
各ロールの軸方向での位置を規制するための、リブおよ
びリブガイドからなる規制部材が設けられている。
0や2次転写ロール6による負荷がかかったときにも中
間転写ベルト4がスリップしないように、表面に高摩擦
材料の被覆層が形成されている。
該中間転写ベルト4の周回方向の速度変動防止や、駆動
ロール11等の軸方向での位置規制および中間転写ベル
ト4端部の破断防止の観点から、従来より各種の構成が
提案されている。
写ベルトの画像領域外の、片方の端部にリブを設け、駆
動ロールを含む複数のロール側にリブに対応した溝を設
けるとともに、リブの摩擦係数を中間転写ベルトの摩擦
係数と異ならせることが開示されている。特開平4−2
57888号公報には、駆動ロールと従動ロールに巻き
かけたベルトの両端部にリブを設け、駆動ロールと従動
ロールの両方の両端部にリブに対応する溝を設けること
が開示されている。
部材としてのテープを端部に貼付けた転写ベルトが開示
されている。この転写ベルトでは、ロールと前記テープ
との接触部で転写ベルトが浮き上がるのを防止して、該
転写ベルトと補強部材の境目でクラックが発生しないよ
うにするため、前記テープ位置と対応する部分において
前記ロールの外径を細くしている。
平9−16512号公報には、中問転写ベルトとリブを
縫いあわせ、中間転写べルトからのリブの脱落を防止す
る技術が開示されている。
ップを防ぐ技術として特開平6−35331号公報に
は、駆動ロール表面に20から100ミクロンの凸凹を
設ける技術、特開平8−152812号公報には中間転
写ベルト内面、駆動ロールのいずれかまたは両方に、一
部分または全面に粘着剤ないしは高摩擦系樹脂を塗布す
る技術が開示されている。
を駆動するための駆動ロール、ならびに中間転写ベルト
の蛇行を防止するためのリブおよびリブガイドを有する
画像形成装置において、中間転写ベルトは、ポリカーボ
ネート系樹脂、ボリイミド系樹脂をベースに、抵抗調整
材料を含有する厚さ50から100ミクロンの半導電性
フィルムである。駆動ロールの表面にはべルトとのスリ
ップ防止のため、一般的には高摩擦処理がなされてい
る。
ロールの表面に、ウレタンゴム等の高摩擦樹脂をコーテ
イングしたりして、長期に渡って駆動ロールと中間転写
ベルトの摩擦係数を維持できるようにしている。しか
し、駆動ロールやべルトが新品のうちは駆動ロール表面
の摩擦係数が高すぎるために、駆動ロール上でベルトが
軸方向でスティックスリップを繰り返し、きしみ音が発
生することがあった。
る中間転写ベルトは搬送される間に、上述のように、軸
方向の動き(ウォーク)を生ずる。一定量以上のウォー
クは、上述のリブおよびリブガイドによって規制されて
いる。しかし、ウォークによってリブおよびリブガイド
が互いに押し合う状態が長期間継続されると、特に、中
間転写ベルトの端部の機械的強度が不足していた場合
に、この状態に耐えられず破断してしまい、画像形成動
作が続けられなくなるおそれがあるという問題点があっ
た。
は、装置本体の水平度の不良によるベルト装置の平面度
の精度低下、装置本体の前後側板の部品積み上げや組み
立て誤差によるねじれ、ベルト自体の軸方向両端での周
長差などにより発生する。しかし、画像形成装置におけ
る画像担持体としての中間転写ベルト等は、さらに該中
間転写ベルト等に特有の要因によって中間転写ベルト等
が破断するおそれがある。
発生メカニズムについて説明する。新品の駆動ロールと
新品中間転写ベルトとの組み合わせは摩擦係数が高く、
駆動ロールと中間転写ベルトとのグリップ力が大きい。
したがって、中間転写ベルトを張架している各ロールの
アラインメント(軸の平行度)がわずかに所定値から外
れている場合でも、ベルトはウォークを起こしやすい。
したがって、初期から数十サイクルの周回という短時間
のうちにベルトは片側に移動し、リブとリブガイドが強
いグリップ力によって突き当たる。
駆動ロールを通過するときの位置において、リブの側面
には次のような力が働く。図10は駆動ロール11にか
かっている中間転写ベルト4の断面図であり、図11は
駆動ロール11と中間転写ベルト4の接触部の断面図で
ある。両図において、中間転写ベルト4の裏面両端部に
は駆動ロール11の側端面に当接して該中間転写ベルト
4のウォークを防止するためのリブ41が設けられてい
る。
ル11の側面に当接した場合、該中間転写ベルト4が駆
動ロール11とかかり始める部分R1では、リブ41の
側面には力F1が作用する。つまり、中間転写ベルト4
が浮き上がって駆動ロール11に乗り上げるような力が
作用する。一旦、浮き上がった中間転写ベルト4は駆動
ロール11を外れる位置R2で浮き上がりはなくなる。
転写ベルト4の断面図である。中間転写ベルト4は力F
1によって浮き上がらされると同時に、リブ41の側面
に強い押しつけ力が作用するため、盛り上がり部分RU
が生じる。この盛り上がり部分RUは、前記部分R2で
は解消する。すなわち、中間転写ベルト4の側端部に
は、駆動ロール11の付近で、一方向への変形と、その
反対方向への変形が交互に発生し、応力集中と応力解放
が繰り返されている。
しつける力は、前記グリップ力が大きいほど、またアラ
インメントが低下するほど大きくなり、中間転写ベルト
4を浮き上がらせやすくなる。前記リブ41が駆動ロー
ル11の側面に強く押しつけられると、前記応力集中と
応力解放が繰り返されるだけでなく、ロールの側面から
ベルトのリブを介してベルトを駆動する力が伝わり、ロ
ール表面からベルトを駆動する本来の駆動速度と必ずし
も一致せず、それが歪みとなって応力の蓄積と中間転写
ベルト4と駆動ロール11とのきしみ音になる。
解放が繰り返され、さらにベルト端部の歪みが蓄積によ
り、そのまま運転を続けると疲労による局部的な亀裂C
Rが起こる。この局部的な亀裂CRはやがて中間転写ベ
ルト4全体の破断に至る(図13参照)。また、中間転
写ベルト4端部に存在していたノッチNからも、容易に
中間転写ベルト4全体の破断に至る危険性がある(図1
4参照)。
には、中間転写べルトを張架する各ロール間の平行度を
ごく小さく保ったり、中間転写ベルトの周長差を高精度
に加工して手前側と奥側の寸法差を小さくするなどの、
部品精度や組み立て精度を厳しく維持する努力はもちろ
ん必要である。
度化は、加工、組立、調整工程の複雑化を招き、量産性
を考慮した場合には、目標達成は容易ではない。また、
たとえ製作上の問題点が解消されたとしても、画像形成
装置本体の設置面そのものの水平度が確保されていなか
ったりしていると、中間転写ベルトを張架する各ロール
間の平行度は結局確保できなくなってしまうという問題
点があった。
ことはもちろんであるが、それ以外にも、上記強い押し
当て力を生じるウォークを起こすおそれがある他の要
因、つまりグリップ力等の改善が必要であり、その達成
が要請されている。
クによってリブとロールとが当接する力によって像担持
体である無端ベルトが変形をして破壊するということが
ない画像形成装置を提供することを目的とする。
ために、本発明は、トナー像を保持して搬送するトナー
像担持体としての無端ベルトと、該無端ベルトを張架搬
送するための駆動ロールを含む複数のロールからなるベ
ルト張架手段と、該無端ベルトの内周面両端部に沿って
設けられ、前記駆動ロールの軸方向中央側の内側面と該
軸方向端部側の外側面とを有するリブ部材と、前記駆動
ロールの両端に配設され、前記リブ部材のそれぞれを案
内するリブガイド部材とを備えた無端ベルトを用いた画
像形成装置において、前記無端ベルトのトナー像担持面
の両端に沿って設けられた補強部材を具備し、前記リブ
ガイド部材を前記駆動ロールに対して独立的に回転でき
るようにし、前記リブ部材の内側面が前記リブガイド部
材の側面外側に接触し、前記リブ部材のそれぞれの外側
面が前記リブガイド部材に接触せず、かつ前記リブ部材
は前記駆動ロールに接触しないようにした点に特徴があ
る。
材が前記ロールに対して独立的に回転できるようにされ
ているので、ロールの側面からベルトのリブを介してベ
ルトを駆動させる力が断ち切られるので、ベルトがロー
ル表面からのみ駆動されことになり、該ベルトに歪みが
生じなくなる。このため、ベルトへの応力ストレスやき
しみ音が発生しなくなる。また、無端ベルトのトナー像
担持面の両端に沿って補強部材が設けられているので、
無端ベルトの端部の強度が増大する。
を適用したカラー画像形成装置を詳細に説明する。ここ
では、図9に関して説明した構成や動作等を援用し、適
宜図9を参照しつつ説明する。
トにかかるテンションの状態を示す図である。中間転写
ベルト4を駆動ロール11、アイドルロール12、テン
ションロール14、および2次転写バックアップロール
13に張架してテンションロール14に張力を与えた場
合、図4に示すテンションライン15が現れる。テンシ
ョンライン15は中間転写ベルト4にかかる張力の不均
一によって生ずる中間転写ベルト4上の「しわ」であ
る。この「しわ」から、中間転写ベルト4の側端部付近
では中央部に比べて大きい張力がかかっていることがわ
かる。この張力の違いにより、同図に示したように駆動
ロール11上でのグリップ力Grが分布する。グリップ
力Grは駆動ロール11の両端で極端に大きくなってい
る。
のグリップ力Grを示す図である。ここでは中間転写ベ
ルト4の使用期間つまり使用周回数(kcs)が異なる
4種類の駆動ロール11についてグリップ力Grの分布
を測定している。この図から分かるように、前記グリッ
プ力Grの不均等は駆動ロール11が新品に近いほど顕
著である。使用期間が長くなると駆動ロール11の軸方
向でのグリップ力Grの差は小さくなってくる。
るのは、ロール表面の汚れ具合が進行するためである。
図6は駆動ロール11の使用期間毎の汚れ具合を示す図
である。同図に示すように、駆動ロール11両端から汚
れが進展している。この汚れは、主として中間転写ベル
ト4の裏面がこすりとられたものであり、その他の汚れ
の主なものは装置内に浮遊するトナーである。汚れは、
ほぼ10キロ周回(kcs)で駆動ロール11の全長に
いきわたって飽和する。
にはグリップ力が大きいため、中間ベルト4のウォーク
により、中間転写ベルト4の側端部の繰り返し変形によ
る損傷(図13,図14)が起きやすい。テンションロ
ール14をゆるめてベルト張力を小さくすればグリップ
力が落ちるので中間転写ベルト4の損傷は防止できる
が、逆にグリップ力が小さすぎると、中間転写ベルト4
上に重ねられる各色のトナーの色ずれが発生するという
不具合がある。
トータルグリップ力と色ずれとの関係を、ベルト張力を
パラメータとして表した図である。ここで、トータルグ
リップ力とは、アイドルロール12と中間転写ベルト4
とを固定しておき、その状態で駆動ロール4の軸にトル
クメータを装着することによって測定した静止起動トル
クをいう。ベルト張力を4kgfで使用する場合、画像
形成装置全体の色ずれの許容値における中間転写ベルト
4での負担分の許容値が、例えば、25μmであると、
同図から、トータルグリップ力は6kgf以上でなけれ
ばならないことがわかる。
kcs程度で駆動ロール11の汚れが飽和するため、少
なくとも、ベルト周回数が10kcs程度以上の使用期
間において、トータルグリップ力が6kgf以上になる
ように設定しなければならない。ベルト周回数が10k
cs程度以上で大きいグリップ力を確保しようとする
と、前記汚れが進んでいない初期使用状態においてトー
タルグリップ力は極めて大きくなり、ウォークによる中
間転写ベルト4の変形を回避できない。中間ベルト4の
破損は使用初期のグリップ力の大きい状態で発生してい
る。
することと、中間転写ベルト4の破損を防止することと
を両立させるべく、次の対策をとった。すなわち、上述
のように、駆動ロール11の軸方向端部でグリップ力G
rが大きく、この現象は使用初期において特に顕著であ
ることから、駆動ロール11の軸端付近では低摩擦化を
施した。
ルト4の構成を示す要部断面図である。同図において、
駆動ロール11は、ロール本体11aとその表面に被覆
された高摩擦材料部分11bとからなる。この高摩擦材
料部分11bは、クリーナ10や2次転写ロール6によ
る負荷がかかったときにも中間転写ベルト4をスリップ
させないために設けられている。前記ロール本体11a
には、一例としてアルミニウムの管が使用され、高摩擦
材料部分11bとしてはポリウレタンの被覆層(5〜5
0μm:好ましくは25μm)が使用される。
が設けられている。リブガイド17は表面が滑らかで、
摺動性の良好な樹脂材料、例えばポリアセタールを使用
するのが好ましい。また、リブガイド17はロール本体
11bの側面とは固着されていないで分離されいている
のがよい。なお、リブガイドはアイドルロール12およ
びテンションロール14にも同様に設けられている。
成され、その厚みを50〜100μm、体積抵抗率が1
09 〜1012Ω・cm、表面抵抗率が1011〜1
01 3Ω/□に調整された半導電性フィルムである。こ
の中間転写ベルト4は、その厚み、体積抵抗率、表面抵
抗率が上記の値の範囲に入っている半導電性樹脂材料で
あれば、アクリル系樹脂、塩化ビニール系樹脂、あるい
はポリカーボネート系樹脂等に抵抗安定化材料を含有さ
せたものを使用できる。
裏側の両端にはリブ41,41が設けられている。これ
らリブ41,41の内側つまり駆動ロール11の軸方向
中央寄りの面が駆動ロール11の両端にそれぞれ設けら
れた前記リブガイド17の端部に外方から当接して中間
転写ベルト4の、駆動ロール11の軸方向での動きを規
制するように機能している。中間転写ベルト4の外側つ
まり画像担持面の両端には該中間転写ベルト4端部の強
度を増大させるための補強部材としてのテープ18,1
8が接合されている。テープの材質の一例として厚さ5
0〜100μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)を使用することができる。
照して説明する。図1は駆動ロール軸端部の拡大図であ
る。この実施形態は、駆動ロール11の軸端付近では低
摩擦化の一つとして、リブガイド17を駆動ロール11
に対して独立的に回転可能に構成したものである。
一緒に回動すると仮定すると、ベルトのリブ41はリブ
ガイド17の側面と接触しているので、該リブ41は該
リブガイド17の側面から駆動力を得ることになる。こ
の時、リブ41が接触している箇所におけるリブガイド
17の側面の回転速度は、駆動ロール11の周面の回転
速度より小さいので、ベルト4の中央部と両端部とでは
速度差が生じ、ベルト4に歪みが生じることになる。
ド17は駆動ロール11に対して回転可能にされている
ので、ロールの側面からベルトのリブ41を介してベル
ト4を駆動させる力が断ち切られることになる。この結
果、ベルト4は駆動ロールの周表面からのみ駆動されこ
とになり、該ベルト4の端部に、速度差による歪みの蓄
積が生ずるのを無くすことができる。このため、ベルト
4に歪みが生じなくなり、ベルトへの応力ストレスが発
生しなくなる。また、ベルトからきしみ音が発生しなく
なり、ベルト4の端部における破損を防止または軽減で
きるようになる。
1と同様に、その両側にリブガイドを設け、該リブガイ
ドを回転可能にすると、前記駆動ロールの場合と同様の
効果を得ることができる。なお、前記アイドルロール1
2、2次転写バックアップロール13にも、前記と同様
のリブガイドを設けてもよい。
テンションロール14およびアイドルロール12の一方
に、前記したリブガイドを設けた場合、該無端のベルト
4を張架搬送するベルトユニット内で、これらのリブガ
イドは、各ロール11、14、および12の同一端側に
おいて、軸方向位置で、幅350mm当たり、0〜0.
5mmの範囲内に位置するようにするのが好適である。
参照して説明する。この実施形態は、前記リブガイド1
7の直径を駆動ロール11の外径よりも大きくし、かつ
リブガイド17を駆動ロール11に対して独立的に回転
可能に構成したものである。同図に示すように、リブガ
イド17の直径D1は駆動ロール11の直径D2よりも
わずかに大きくし、かつリブガイド17は駆動ロール1
1に対して回転可能に構成されている。
示のように、駆動ロール11の軸端の領域bで中間転写
ベルト4の裏面との間に間隙Gが生じる。つまりこの間
隙Gが生じている領域b付近では駆動ロール11とベル
ト4との摩擦力がゼロないし低下するため、結果的に駆
動ロール11の軸端でのグリップ力を低下させることが
できる。さらに、リブガイド17は駆動ロール11に対
して回転可能であるので、ベルト4が駆動ロール11に
駆動されて回動した時に、ロールの側面からベルトのリ
ブ41を介してベルト4を駆動させる力がほぼ完全にな
くなる。このため、ベルト4は駆動ロールの周表面から
のみ駆動されることになり、該ベルト4に歪みが生じな
くなる。この結果、ベルト4の端部における破損を防止
または軽減できるようになる。
1と同様に、その両側に、該テンションロール14の直
径よりわずかに大きな直径を有するリブガイドを設け、
該リブガイドを回転可能にすると、前記駆動ロールの場
合と同様の効果を得ることができる。なお、前記アイド
ルロール12、2次転写バックアップロール13にも、
前記と同様のリブガイドを設けてもよい。
ール11と、少くともテンションロール14およびアイ
ドルロール12の一方に、前記したリブガイドを設けた
場合、該無端のベルト4を張架搬送するベルトユニット
内で、これらのリブガイドは、各ロール11、14、お
よび12の同一端側において、軸方向位置で、幅350
mm当たり、0〜0.5mmの範囲内に位置するように
するのが好適である。また、前記リブガイド17の直径
D1は、各ロール11、14、および12の直径D2よ
り、0.3mm〜0.6mm程度大きくすると良いこと
が実験的に確かめられた。
参照して説明する。この実施形態は、図示されているよ
うに、前記リブガイド17の直径を大きくする代わり
に、駆動ロール11端部の直径を小さくし、かつリブガ
イド17を駆動ロール11に対して独立的に回転可能に
構成したものである。図3は、駆動ロール11端部、つ
まりリブ41の内側において中間転写ベルト4の裏面と
対向する部分の直径D3を他の部分の直径D2よりもわ
ずかに小さくして、その部分bで中間転写ベルト4の裏
面との間に間隙を形成している。
る。この実施形態は、リブガイド17の材料の選択、そ
の表面の仕上げ等により、リブ41との摺動抵抗を低減
して、換言すれば、リブガイド17のリブ41との摺動
面の摩擦係数をリブ41の摩擦係数より小さくして、前
記中間転写ベルト4が駆動ロール11に乗り上げる方向
での力F1(図11参照)を小さくし、結果的に前記盛
り上がり部分RUの高さを低減するようにしたものであ
る。リブガイド17としては表面が滑らかで、摺動性の
良好な樹脂材料、例えばポリアセタールを使用するのが
好ましい。本実施形態を、前記第1、第2実施形態に適
用すると、より良好な効果を得ることができるようにな
る。
によれば、無端ベルト側端部で大きくなりがちなグリッ
プ力を駆動ロールの軸方向で均一化することができるの
で、駆動ロール上においてウォークによるベルトの浮き
上がり現象をなくすることができる。さらに、無端ベル
トのトナー像担持面の両端に沿って補強部材が設けられ
ているので、無端ベルトの端部の強度が増大する。その
結果、前記浮き上がりによるベルトの変形の繰り返しに
よる疲労によって、ベルトに亀裂等の破損が起こるのを
大きく軽減することができる。
ルと中間転写ベルトとの当接の態様を示す要部断面図で
ある。
ルと中間転写ベルトとの当接の態様を示す要部断面図で
ある。
ルと中間転写ベルトとの当接の態様を示す要部断面図で
ある。
力を示す図である。
力を使用回数との関連で示す図である。
す図である。
を示す要部断面図である。
トを示す要部断面図である。
斜視図である。
示す図である。
斜視図である。
斜視図である。
ト、 4…中間転写ベルト、 17…リブガイド、 1
8…補強テープ、 41…リブ。
Claims (3)
- 【請求項1】トナー像を保持して搬送するトナー像担持
体としての無端ベルトと、該無端ベルトを張架搬送する
ための駆動ロールを含む複数のロールからなるベルト張
架手段と、該無端ベルトの内周面両端部に沿って設けら
れ、前記駆動ロールの軸方向中央側の内側面と該軸方向
端部側の外側面とを有するリブ部材と、前記駆動ロール
の両端に配設され、前記リブ部材のそれぞれを案内する
リブガイド部材とを備えた無端ベルトを用いた画像形成
装置において、 前記無端ベルトのトナー像担持面の両端に沿って設けら
れた補強部材を具備し、 前記リブガイド部材を前記駆動ロールに対して独立的に
回転できるようにし、 前記リブ部材の内側面が前記リブガイド部材の側面外側
に接触し、前記リブ部材のそれぞれの外側面が前記リブ
ガイド部材に接触せず、かつ前記リブ部材は前記駆動ロ
ールに接触しないようにしたことを特徴とする無端ベル
トを用いた画像形成装置。 - 【請求項2】前記複数のロールはアイドルロール又はテ
ンションロールを含み、該アイドルロール又はテンショ
ンロールの両端に前記リブ部材のそれぞれを案内するリ
ブガイド部材が配設され、該リブガイド部材は該アイド
ルロール又はテンションロールに対して独立的に回転で
きるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の無端
ベルトを用いた画像形成装置。 - 【請求項3】前記リブガイド部材は、前記リブ部材より
も低摩擦係数の材料で構成されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の無端ベルトを用いた画像形成
装置。
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