JP3489345B2 - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造方法

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  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの製造方
法に関し、特にプリフォームの延伸、切断、端面加工工
程を含む、大型光ファイバ用母材から高品質な光フアイ
バを効率良く製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの製法の一つとして、光ファ
イバのコア部のみからなるロッド又はコア部とクラッド
の一部を含むロッドを出発ロッドとして、回転する該出
発ロッドの外周に、バーナの火炎中に気体のガラス原料
を導入して、該ガラス原料の加水分解反応あるいは酸化
反応により生成したガラス微粒子を堆積させて外径を次
第に大きくし、所定量のガラス微粒子が堆積されると堆
積を停止し、得られたガラスロッドと多孔質ガラス体か
らなる複合母材を加熱焼結して透明ガラス化しプリフォ
ームを製造する方法がある(文献:特開昭48−735
22号公報)。また、出発ロッドの片端からガラス微粒
子を合成し始め、ガラスロッドの軸方向にガラスロッド
を引上げながらガラスロッドと多孔質ガラス体からなる
複合母材を製造する方法も知られている(文献:特公平
5−83499号公報)。次に、製造されたプリフォー
ムの端部にダミー棒を溶着し(文献:特開平6−199
533号)、該ダミー棒部分を支持具で把持して線引炉
内に挿入し、加熱溶融して光ファイバに線引きする。
【0003】近年生産性向上,低コスト化を目的として
プリフォーム大型化(太径化)が進んでいる。大型サイ
ズの母材線引に対応して炉体を大型化すると、炉内のガ
ス流れが不均一になりフアイバの線径が変動する、炉内
温度がプリフォームの周方向で不均一になりファイバの
非円率が悪化する等の問題が生じてくる。従って線引母
材のサイズを大きくすることには限界があり、線引可能
なサイズ(外径)にする必要がある。具体的には大型プ
リフォームを延伸して縮径している。また、通常サイズ
のプリフォームでも、プリフォーム中に気泡存在、異
物、傷等の異常点があると、線引によりその部分で断線
するため、線引稼働率が低下し、作業性が著しく損なわ
れる。そのため、延伸して異常点の部分を切断、除去す
る必要がある。
【0004】このような、プリフォームの延伸、切断に
関する従来技術として、特開平5−70165号公報に
提案される、切断作動不良自動検知装置を設けて、切断
不良を検知するようにした延伸装置がある。さらに、切
断されたままの状態では、ダミー棒と溶着,接続する際
にロッドの中心部まで熱が加えられず、接続部の強度が
不十分となるため、ある程度紡錘型に加工する必要があ
る。また、プリフォームの線引開始端は、紡錘型にして
おかないと、母材先端部を加熱してガラスの一部を溶
融,落下させる工程(種落とし)の際、巨大なガラスの
固まりが落下してしまうので、安全上からも紡錘型に加
工する必要がある。また、このように紡錘型に加工して
おくと、線引初期状態から定常状態への移行もスムーズ
になる。このような技術の改良として、特開平4−15
4642号公報には、まずダミー棒を鉛直方向に支持し
回転させながら、その外周にスートを堆積させて、所定
量堆積の後、加熱透明ガラス化してプリフォームとし、
続いてダミー棒で鉛直方向に支持し回転させた状態で該
プリフォームの下端に張力を加えて加熱切断することに
より、プリフォーム下端部分を紡錘型に加工する方法が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術を更に改良して、大型プリフォームから高品質
な光フアイバを効率良く製造し、出発コアロッド長の制
約を受けず、プリフォームサイズの自由度を向上させる
方法を意図している。またプリフォーム中に異物がある
場合、切断・除去する必要があるが、大型プリフォーム
ではこの処理によるロス(廃却長)が大きくなり生産性
が低下するという問題もあったが、本発明ではこの点の
解決も図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明は、 I) (1) 少なくともコアを有するガラス状ロッドの両端
に石英製の種棒あるいはダミー棒を加熱溶融することに
より接続して出発コアロッドを得る第1工程、(2) 該出
発コアロッドをその中心軸が鉛直方向と概略一致する方
向に支持し、上記出発コアロッドの外周にガラス原料を
火炎中で火炎加水分解反応又は酸化反応させて生成され
たガラス微粒子を堆積することにより多孔質ガラス体を
形成して複合母材を得る第2工程、(3) 該複合母材を加
熱、透明ガラス化してプリフォームを得る第3工程、
(4) 該プリフォームを延伸する第4工程、(5) 該延伸さ
れたプリフォームを切断して延伸母材とする第5工程、
(6) 該延伸母材の端部を紡錘形状に機械加工する第6工
程、(7) 上記第6工程を経た延伸母材の片端又は両端に
ダミー棒を溶着して線引用プリフォームとする第7工
程、及び(8) 該線引用プリフォームを光ファイバに線引
する第8工程、を有してなることを特徴とする光ファイ
バの製造方法、 II) 上記紡錘形状は、延伸母材の軸方向断面における該
紡錘形状部外周の中心軸に対する角度αが15°≦α≦
70°のものであることを特徴とする上記 I)記載の光
ファイバの製造方法、 III) 上記第1工程と第2工程の間において、出発コア
ロッドの表面を火炎研磨することを特徴とする上記 I)
又はII) 記載の光ファイバの製造方法、及び IV) 上記第4工程と第5工程の間、及び/又は上記第7
工程と第8工程の間において、ガラス母材表面を洗浄ま
たは火炎研磨することを特徴とする上記 I)ないし III)
のいずれかに記載の光ファイバの製造方法、を提供す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は第1〜第7の工程を組み
合わせて、一貫して製造するものである。まず第1工程
では、石英系ガラスロッドの両端に、他の棒状支持材の
先端に繋合するための嵌合部を有する石英製の種棒ある
いはダミー棒を加熱溶融することにより接合する。該ガ
ラスロッドは光ファイバのコアとなる部分のみからなる
ものであっても、コアとクラッドの一部となる部分とか
らなるものであってもよい。以上で得られた出発材とす
るロッドを、出発コアロッドと総称する。図1の(a)
は第1工程の一具体例を示し、コアロッド1の一端には
すでに種棒2が接合されており、該種棒2の部分を横型
ガラス旋盤のチャックで把持し、ダミー棒3と溶着す
る。また図1の(b)は得られた出発コアロッド4を示
す断面図である。この例では横型ガラス旋盤を用いてい
るが、縦型ガラス旋盤を用いることも勿論可能である。
【0008】第2工程では該出発コアロッドの中心軸が
鉛直方向と概略一致するように反応容器の内部に配置す
る。ここで、「概略一致するように…配置する」とは、
該出発コアロッドに若干の曲がり等がある場合にその中
心軸が鉛直方向とほぼ一致するように配置することを意
味し、曲がりがなければその中心軸を鉛直方向に一致さ
せればよい。具体的には、例えば図2に示すように、出
発コアロッド4をVAD装置の引上機5に取り付けてあ
る支持ロッド6の下端の嵌合部7により、該出発コアロ
ッド4の中心軸が鉛直方向と概略一致する方向に把持し
て種棒2を嵌合支持してもよいし、また支持ロッドを用
いずにチャック等に種棒を直接把持してもよい。ガラス
微粒子合成用のバーナ8にガラス原料ガス,燃料ガス,
助燃性ガス,不活性ガス等を投入して、火炎中で該ガラ
ス原料ガスが火炎加水分解反応または酸化反応すること
により生成するガラス微粒子を該出発コアロッド4の外
周に堆積させる。これによりコアロッドと多孔質ガラス
体10からなる複合母材11を得る。
【0009】出発コアロッドの外周に多孔質ガラス体を
合成する具体的手法としては、ガラス微粒子合成用バー
ナの火炎中で火炎加水分解反応、又は酸化反応させるこ
とにより生成したガラス微粒子を、上記出発コアロッド
の上部種棒との接合部付近に堆積させ始め、合成される
多孔質体の成長に合わせて該出発コアロッドを該ガラス
微粒子合成用バーナと相対的に移動し、上記多孔質体を
出発コアロッドの軸方向に成長させる方法(VAD
法)、あるいは該出発コアロッド中心軸に沿って相対的
に往復移動するガラス微粒子合成用バーナを用いて、上
記と同様に生成したガラス微粒子を該出発コアロッド外
周に堆積、積層して多孔質ガラス体を該出発コアロッド
と外周方向に成長させていく方法(OVD法)が、好適
に用いられる。
【0010】なお、第1工程から第2工程に移る前に、
出発コアロッドの表面を火炎研磨すると、この後の第3
工程で複合母材を透明ガラス化する際に、出発コアロッ
ドの外周に発生する気泡を低減することができる他、線
引された光ファイバの伝送損失増加を低減できる。火炎
研磨としては、は酸水素火炎中で加熱することによりSi
O2をSiO (gas) 化して、ガラス表面の凹凸を滑らかに
し、清浄・平滑化する方法が好適に用いられる。
【0011】第3工程では以上で得られた複合母材を加
熱透明化する。図3に一具体例を示すように、複合母材
11の種棒2の上端を焼結炉の支持ロッド12の下端の
嵌合部13に嵌合することにより複合母材11を把持
し、炉心管15内に配置して、焼結炉のリング状ヒータ
14部分を通過させることにより、複合母材11の下部
から順次、加熱、透明化してゆく。16が加熱透明化さ
れたガラス母材(プリフォーム)部分である。
【0012】第4工程では第3工程で得られたプリフォ
ームを加熱延伸して、所定のガラス径に縮径する。第3
工程と第4工程の間に、プリフォーム表面を洗浄あるい
は火炎研磨する工程を入れると、プリフォーム表面を平
滑、清浄化して、光ファイバの強度を高めることができ
る。洗浄は例えばHF水溶液等に浸漬してガラス表面の
汚れを落とす。
【0013】図4は本発明の第4工程、第5工程の具体
例を示す概略説明図であり、第3工程で得られたプリフ
ォーム16の種棒部分の上端を、延伸機の上部チャック
17に取り付けられた支持ロッド18の下端の延伸機支
持ロッド下部嵌合部19と嵌合させることにより、プリ
フォームを把持して延伸機内に略鉛直方向に配置し、プ
リフォームの下部はチャック21及びチャック22で把
持して、チャック17、チャック21及びチャック22
を昇降させることによりプリフォームを延伸炉ヒータ2
0で加熱延伸して延伸されたプリフォーム23を得る。
【0014】第5工程では延伸されたプリフォーム23
を切断する。具体的には切断機で切断する。図4の例で
は延伸されたプリフォーム23はチャック24に把持さ
れて、図示のように延伸機の下部に移動可能に設置され
た延伸母材用切断機25の回転する切断刃26で切断さ
れ、延伸母材となる。
【0015】本発明において切断の仕方は、例えば図5
に示すように線引炉で許容できる長さになるように切断
するが、異常点が存在する場合にはその部分で切断す
る。
【0016】第6工程では図6の(a)に示すように延
伸母材の切断された端部を、端面加工機により紡錘型に
機械加工する。紡錘形状は、図6の(b)に示すように
延伸母材中心軸に対して断面外周部のなす角度αが15
°≦α≦70°の範囲内が好ましく、15°未満では切
削、加工部が長くなり良好部が短くなるので、光ファイ
バとして製品化できる長さが少なくなり好ましくない。
また70°を超えると、種落としの際に、ガラスの軟化
溶融部が大きくなりすぎるなど、作業上危険性がある。
また、線引開始時に非定常状態から定常状態への移行が
不安定となり、端部から線引された光ファイバの特性に
悪影響を与えるので好ましくない。
【0017】第7工程では、図7に示すように紡錘形状
に端面加工された延伸母材の片端に線引時に把持するた
めのダミー棒を溶着して、線引用プリフォームとする。
具体的な手法は前記第1工程と同様である。
【0018】第8工程では、以上で得られた線引用プリ
フォームを、図8に示すように線引機の線引炉支持ロッ
ド27の下部の嵌合部28において、該線引プリフォー
ムの中心軸が概略鉛直方向と一致するように把持し、線
引炉の加熱領域29に該線引用プリフォームの下端から
徐々に挿入して、線引炉下端から細径の光ファイバ30
を引き出す。このとき、端部を紡錘形状に加工してある
ので、種落とし工程をスムーズ且つ安全に行なうことが
できる。
【0019】上記第7工程と第8工程の間にも、母材表
面を洗浄あるいは研磨する工程を入れると、母材表面を
平滑、清浄化して、光ファイバの強度を高めることがで
きる。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕図1に示す構成により、光ファイバの製造
を行った。コアロッドとしては、GeO2 添加のSiO
2 (クラッドのSiO2 に対し比屈折率差で0.36
%)からなるコアとSiO2 からなるクラッドの一部と
を有し、コア径/クラッド径が1:4、外径25mm、
長さ800mmのものを用いた。該コアロッドの片端
に、外径25mm、長さ500mmの種棒を溶着,接続
し、他端には外径25mm、長さ400mmのダミー棒
を溶着、接続し出発コアロッドを得た。続いて、該出発
コアロッド表面を火炎研磨し、表面を平滑、清浄化し
た。この出発ロッドの外周に外径200mmの多孔質ガ
ラス体を合成し複合母材を得た後、該複合母材を焼結炉
で加熱、透明ガラス化して、外径100mmの透明ガラ
ス母材(プリフォーム)を得た。該プリフォームの表面
を火炎研磨した後、抵抗炉延伸機で外径60mmに延伸
した。得られた延伸されたプリフォームを、延伸機の下
部に設置された切断機で切断し延伸母材を得た。切断さ
れた延伸母材は、端面加工機にて両端部を紡錘型に加工
した。紡錘形状は、延伸母材中心軸に対して、30°の
角度となるようにし、先端部の外径が30mmになるま
で切削、加工した。端面加工された該延伸母材の両端に
外径30mm、長さ400mmのダミー棒を溶着、接続
した後、母材表面を火炎研磨し、片端のダミー棒を酸水
素火炎で切り離し、線引用プリフォームを得た。該線引
用プリフォームを線引機のチャックに、該線引用プリフ
ォームの中心軸が概略鉛直方向と一致するように把持
し、線引炉の加熱領域に該線引用プリフォームの下端か
ら徐々に挿入して、線引炉下端から光ファイバを紡糸し
た。
【0021】〔実施例2〕実施例1と同様な方法でファ
イバ換算長〜400kmのプリフォームを100本製造
した(計40.0×103 km)。このうち、プリフォ
ーム中に異常点(異物)を含むものが24本あり、実際
に線引できたのは30.4×103 kmであった。歩留
り76%である。
【0022】次に上記の異常点を含むプリフォーム24
本を延伸して、異常点で切断した。切断した延伸母材の
両端を機械加工し、線引用のダミー棒を片端に接続して
線引用プリフォームとし、線引に供した。この結果、上
記の異常点がなくそのまま線引できたプリフォーム分と
合わせ、38.8×103 kmのファイバを得ることが
でき、歩留り97%に向上した。
【0023】
【発明の効果】大型のプリフォームの線引には限界があ
るため、線引に適当なサイズに延伸、縮径するに際し、
本発明によれば線引機に供せるプリフォームサイズ、特
に焼結体の大きさ(長さ)を自由に選択できるので、出
発ロッド長の制約を受けなくてよい。従ってプリフォー
ム大型化が可能となり、生産性、低コスト化が実現でき
る。また、プリフォーム中に異常(気泡,異物,傷)の
存在する部分で母材を切断しすることにより、線引中の
異常点存在による破断は回避できて、線引稼働率を向上
できる。異常点部分で切断したプリフォームはさらに延
伸ダミー棒を接続して線引することにより、大型母材を
有効に利用して歩留を大幅に向上できる。また切断部を
紡錘形状に端面加工することによりダミー棒との接続時
に中心部まで十分に加熱できて接続部強度を保証でき
る。さらに種落としが安全でしかも線引の定常状態への
移行がスムーズになる。また工程間で好適に洗浄、火炎
研磨工程を加えることにより、母材の清浄化と出発コア
ロッド界面における透明化時の気泡発生を抑制し、さら
に線引された光ファイバの伝送損失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体例における第1工程と第1工程
により得られる出発コアロッドを説明する概略断面図で
ある。
【図2】本発明の一具体例における第2工程を説明する
概略断面図である。
【図3】本発明の一具体例における第3工程を説明する
概略断面図である。
【図4】本発明の一具体例における第4工程及び第5工
程を説明する図である。
【図5】本発明の第5工程における切断部位を説明する
概略断面図である。
【図6】本発明の一具体例における第6工程及び第6工
程で得られる母材端部の紡錘形状を説明する概略断面図
である。
【図7】本発明の一具体例における第7工程を説明する
概略断面図である。
【図8】本発明の一具体例における第8工程を説明する
概略断面図である。
【符号の説明】
1 コアロッド、 2 種棒、 3
ダミー棒、4 出発コアロッド、 5 引上機
6 支持ロッド、7 嵌合部、
8 バーナ、 9 反応容器、10 多孔質ガラス
体、 11 複合母材、 12 焼結炉支持ロッ
ド、13 嵌合部、 14 焼結炉リング
状ヒータ、15 炉心管、 16 プリフ
ォーム、17,21,22及び24 チャック、18
延伸機支持ロッド、 19 下部嵌合部、20 延伸
炉ヒータ、23 延伸されたプリフォーム、25 延伸
母材用切断機、 26 切断刃、27 線引炉支持ロ
ッド、 28 嵌合部、 29 線引炉ヒータ、3
0 光ファイバ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 33/06 C03B 37/00 - 37/16 C03B 8/04 C03B 20/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) 少なくともコアを有するガラスロッ
    ドの両端に石英製の種棒あるいはダミー棒を加熱溶融に
    より接続して出発コアロッドを得る第1工程、(2) 該出
    発コアロッドをその中心軸が鉛直方向と概略一致する方
    向に支持し、該出発コアロッドの外周にガラス原料を火
    炎中で火炎加水分解反応又は酸化反応させて生成された
    ガラス微粒子を堆積することにより多孔質ガラス体を形
    成して複合母材を得る第2工程、(3) 該複合母材を加
    熱、透明ガラス化してプリフォームを得る第3工程、
    (4) 該プリフォームを延伸する第4工程、(5) 該延伸さ
    れたプリフォームを切断して延伸母材とする第5工程、
    (6) 該延伸母材の端部を紡錘形状に機械加工する第6工
    程、(7) 上記第6工程を経た延伸母材の片端又は両端に
    ダミー棒を溶着して線引用プリフォームとする第7工
    程、及び(8) 該線引用プリフォームを光ファイバに線引
    する第8工程、を有してなることを特徴とする光ファイ
    バの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記紡錘形状は、延伸母材の軸方向断面
    における該紡錘形状部外周の中心軸に対する角度αが1
    5°≦α≦70°のものであることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1工程と第2工程の間において、
    出発コアロッドの表面を火炎研磨することを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の光ファイバの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第4工程と第5工程の間、及び/又
    は上記第7工程と第8工程の間において、ガラス母材表
    面を洗浄または火炎研磨することを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の光ファイバの製造方
    法。
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