JP3489221B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3489221B2
JP3489221B2 JP26786994A JP26786994A JP3489221B2 JP 3489221 B2 JP3489221 B2 JP 3489221B2 JP 26786994 A JP26786994 A JP 26786994A JP 26786994 A JP26786994 A JP 26786994A JP 3489221 B2 JP3489221 B2 JP 3489221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置に
おける送風機の組み付け性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和装置は、空調ダクトの上
流部に送風機を備え、この送風機として図6に示すよう
な多翼送風機100が使用される。多翼送風機100
は、上面に吸入口103を有するスクロールケーシング
104内に遠心式ファン105を配してなり、上面には
上部から内外気切換ドア101により選択的に内外気を
取り入れるための内外気切換箱102が連結される。ス
クロールケーシング104は、多翼送風機100の送風
路を形成し、遠心式ファン105は前記吸入口103に
臨んで配され上下方向の軸回りに回転する。遠心式ファ
ン105の下方には前記遠心式ファン105を回転させ
るモータ106が設けられている(図7参照)。
【0003】スクロールケーシング104は、吸入口1
03が設けられた天板であるベルマウスプレート107
と、吸入空気を横方向に吐出する送風口109を有する
下ケース108とからなる。下ケース108は、底板に
円形の開口110が設けられている。モータ106はモ
ータ固定部材111に固定され、このモータ固定部材1
11がスクリューねじ112によって下ケース108に
締め付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の多翼
送風機では、モータ固定部材111は下ケース108に
対し内外気切換箱102およびベルマウスプレート10
7と取付けの方向が逆であるため取付けに際し下ケース
108を上下逆にしなければならない。またスクリュー
ねじ112による締め付けを要し、整備の際にもスクリ
ューねじ112を緩めたり締め付ける手間を要する。こ
のため組み付けや着脱に工数がかかる。本発明の目的
は、送風機のモータ固定部材と下ケースとの着脱が容易
な車両用空気調和装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室内に空調
空気を供給するための空調ダクトと、スクロールケーシ
ング、該スクロールケーシング内に配されたファン、お
よび該ファンを駆動させるモータを備えると共に、前記
空調ダクトの上流部に装着され、前記車室内に流出する
空気の流れを発生させる送風機と、該送風機の吸入口に
連結され、前記車室内外の空気を選択的に導入する内外
気切換箱と、前記空調ダクト内に配され、前記空調ダク
ト内を流れる空気の温度を調節する温度調節手段とを備
えた車両用空気調和装置において、前記送風機は、前記
スクロールケーシングの底板に、前記ファンより幾分径
大の円形開口を有し、該円形開口の内周には、弾性変形
する螺旋状の内突条からなる内ねじが設けられ、前記円
形開口には、前記円形開口に嵌まり込んで螺合されるね
じ栓を形成すると共に前記モータを保持するモータ固定
部材が取り付けられ、前記ねじ栓は、弾性変形する外突
条を有し、前記外突条または前記内突条には所定の螺合
位置で外突条と内突条とを係合させる係合手段が設けら
、前記係合手段は、前記外突条に設けられ前記内突条
のそれぞれ上方側の端面及び下方側の端面に当接して前
記外突条を前記内突条に係合する突起であることを特徴
とする車両用空気調和装置を第1の技術的手段として採
用する。
【0006】 本発明は、車室内に空調空気を供給する
ための空調ダクトと、スクロールケーシング、該スクロ
ールケーシング内に配されたファン、および該ファンを
駆動させるモータを備えると共に、前記空調ダクトの上
流部に装着され、前記車室内に流出する空気の流れを発
生させる送風機と、該送風機の吸入口に連結され、前記
車室内外の空気を選択的に導入する内外気切換箱と、前
記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる空
気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空気
調和装置において、前記送風機は、前記スクロールケー
シングの底板に、前記ファンより幾分径大の円形開口を
有し、該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内
突条からなる内ねじが設けられ、前記円形開口には、前
記円形開口に嵌まり込んで螺合されるねじ栓を形成する
と共に前記モータを保持するモータ固定部材が取り付け
られ、前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、前記
外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突条と
内突条とを係合させる係合手段が設けられ、前記係合手
段は、前記外突条に設けられた外突条側凹凸と、前記内
突条に設けられると共に前記外突条側凹凸と嵌まり合い
前記外突条を前記内突条に係合する内突条側凹凸とから
なることを特徴とする車両用空気調和装置を第2の技術
的手段として採用する。
【0007】 本発明は、車室内に空調空気を供給する
ための空調ダクトと、スクロールケーシング、該スクロ
ールケーシング内に配されたファン、および該ファンを
駆動させるモータを備えると共に、前記空調ダクトの上
流部に装着され、前記車室内に流出する空気の流れを発
生させる送風機と、該送風機の吸入口に連結され、前記
車室内外の空気を選択的に導入する内外気切換箱と、前
記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる空
気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空気
調和装置において、前記送風機は、前記スクロールケー
シングの底板に、前記ファンより幾分径大の円形開口を
有し、該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内
突条からなる内ねじが設けられ、前記円形開口には、前
記円形開口に嵌まり込んで螺合されるねじ栓を形成する
と共に前記モータを保持するモータ固定部材が取り付け
られ、前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、前記
外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突条と
内突条とを係合させる係合手段が設けられ、前記円形開
口の内周にはこの内周に対して傾斜した複数の前記内突
条が列設され、前記係合手段は、前記外突条に設けられ
ると共に前記外突条を挟む隣り合った前記内突条の上方
側および下方側の端面にそれぞれ当接して前記外突条を
前記内突条に係合する突起であることを特徴とする車両
用空気調和装置を第3の技術的手段として採用する。
【0008】 本発明は、車室内に空調空気を供給する
ための空調ダクトと、スクロールケーシング、該スクロ
ールケーシング内に配されたファン、および該ファンを
駆動させるモータを備えると共に、前記空調ダクトの上
流部に装着され、前記車室内に流出する空気の流れを発
生させる送風機と、該送風機の吸入口に連結され、前記
車室内外の空気を選択的に導入する内外気切換箱と、前
記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる空
気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空気
調和装置において、前記送風機は、前記スクロールケー
シングの底板に、前記ファンより幾分径大の円形開口を
有し、該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内
突条からなる内ねじが設けられ、前記円形開口には、前
記円形開口に嵌まり込んで螺合されるねじ栓を形成する
と共に前記モータを保持するモータ固定部材が取り付け
られ、前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、前記
外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突条と
内突条とを係合させる係合手段が設けられ、前記円形開
口の内周にはこの内周に対して傾斜した複数の前記内突
条が列設され、前記係合手段は、前記内突条に設けられ
た内突条側凹凸と、前記外突条に設けられ前記外突条を
挟む隣り合った前記内突条の前記内突条側凹凸と嵌まり
合い前記外突条を前記内突条に係合する外突条側凹凸と
からなることを特徴とする車両用空気調和装置を第4の
技術的手段として採用する。本発明は、第1ないし第4
の技術的手段において、前記送風機の前記内突条は上面
の前記円形開口の内周への付け根を除く周縁に、前記外
突条を密接させるリブが設けられている車両用空気調和
装置を実施態様として採用する。
【0009】
【作用】〔請求項1の作用〕 モータ固定部材のねじ栓をスクロールケーシングの円形
開口に対し上方もしくは下方から嵌め合わせ、外突条を
内突条に合わせてモータ固定部材を回転させる。これに
より外突条と内突条とが弾性変形しつつ回転し螺合す
る。そして螺合位置で外突条と内突条とが形状を回復し
外突条の突起が内突条の上端面および下端面に当接す
る。これにより外突条は回転を阻止されると共に上下方
向にも拘束され、モータ固定部材がスクロールケーシン
グに係合される。
【0010】 また、外突条を回転させ内突条に対して
ずらせると弾性変形により突起の回転を阻止する阻止力
がなくなり、このまま外突条を内突条に対して回転させ
ていくとモータ固定部材がスクロールケーシングから外
れる。
【0011】 〔請求項2の作用〕モータ固定部材のねじ栓をスクロールケーシングの円形
開口に対し上方もしくは下方から嵌め合わせ、外突条を
内突条に合わせてモータ固定部材を回転させる。これに
より 外突条と内突条とが弾性変形しつつ回転し螺合す
る。そして螺合位置で外突条と内突条とが形状を回復し
外突条側凹凸と内突条側凹凸とが嵌まり合う。これによ
り外突条は回転を阻止されると共に上下方向にも拘束さ
れ、モータ固定部材がスクロールケーシングに係合され
る。また、外突条を回転させ内突条に対してずらせると
弾性変形により嵌まり合っていた外突条側凹凸と内突条
側凹凸とが外れ回転を阻止する阻止力がなくなる。この
まま外突条を内突条に対して回転させていくとモータ固
定部材がスクロールケーシングから外れる。
【0012】
【0013】 〔請求項の作用〕 ・ モータ固定部材のスクロールケーシングへの取付け スクロールケーシングに対して上方からモータ固定部材
を挿入し、各外突条を隣接した内突条の間に挿入して回
しこむと、弾性変形により外突条の下面の突起が下側の
内突条の上方側で端面から上面に乗り上げる。そして下
面の突起が圧縮された状態で外突条が螺旋降下する。さ
らに上面の突起が上側の内突条の上方側の端面に当接す
ると共に下面の突起を圧縮させていた下側の内突条の下
方側の端部からの作用力がなくなり、下面の突起は形状
を復元して下側の内突条の下方側の端面に当接する。こ
れにより外突条は回転を阻止されると共に上下方向にも
拘束され、モータ固定部材がスクロールケーシングに係
合される。
【0014】また、スクロールケーシングに対して下方
からモータ固定部材を挿入し、各外突条を隣接した内突
条の間に挿入しスクロールケーシングに対して上方から
挿入した場合と反対に回し込むと、弾性変形により上面
の突起が上側の内突条の下方側で端面から下面にもぐり
込む。そして上面の突起が圧縮された状態で外突条が螺
旋上昇する。さらに下面の突起が下側の内突条の下方側
の端面に当接すると共に上面の突起を圧縮させていた上
側の内突条の上方側の端部からの作用力がなくなり、上
面の突起は形状を復元して上側の内突条の上方側の端面
に当接する。これにより外突条は回転を阻止されると共
に上下方向にも拘束され、モータ固定部材がスクロール
ケーシングに係合される。
【0015】2)モータ固定部材のスクロールケーシン
グからの取り外し 係合されているモータ固定部材を上方から挿入する場合
と同方向に回転させると、上面の突起が上側の内突条の
上方側の端部から作用力を受けて圧縮され、上面の突起
による外突条の回転を阻止する阻止力がなくなる。その
後外突条が螺旋降下し外突条の全体が下側の内突条から
離れることにより外突条に及ぼされる上向きの力がなく
なり、モータ固定部材は下方に落下する。また、係合さ
れているモータ固定部材を下方から挿入する場合と同方
向に回転させると、下面の突起が下側の内突条の下方側
の端部から作用力を受けて圧縮され、下面の突起による
外突条の回転を阻止する阻止力がなくなる。
【0016】その後外突条が螺旋上昇し、外突条の全体
が上側の内突条から離れることにより外突条に及ぼされ
る下向きの力がなくなり、モータ固定部材は上方に引き
上げ可能となる。
【0017】 〔請求項の作用〕 1)モータ固定部材のスクロールケーシングへの取付け 各外突条を隣接した内突条の間に挿入して弾性変形させ
つつ回し込むと、螺合位置で外突条と内突条とが形状を
回復し外突条側凹凸と内突条側凹凸とが嵌まり合う。こ
れにより外突条は回転を阻止されると共に上下方向にも
拘束され、モータ固定部材がスクロールケーシングに係
合される。
【0018】2)モータ固定部材のスクロールケーシン
グからの取り外し 係合されているモータ固定部材を回転させると、弾性変
形により嵌まり合っていた外突条側凹凸と内突条側凹凸
とが外れ外突条の回転を阻止する阻止力がなくなる。
【0019】 〔請求項の作用〕 外突条の下面が内突条の上面に圧接し、内突条のリブが
弾性変形または塑性変形し外突条の下面と内突条の上面
との隙間を密封する。
【0020】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、送風機
においてモータ固定部材をスクロールケーシングに対
し、上側および下側から回し込むだけで組み付けること
ができ、かつ上側および下側へ回し込むだけで着脱でき
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。
【0022】〔実施例の構成〕車両用空気調和装置1
は、図2に示すように一端に吸入口A、他端に車室内へ
の吹出口Bが設けられ、車室内に空調空気を送るための
空調ダクト10を備える。この空調ダクト10の上流部
には車室内に向かう空気流を空調ダクト10内に発生さ
せるための送風部2が装着され、その下流側に空調ダク
ト10内の空気を冷却するための車載冷凍装置のエバポ
レータ11が配設される。空調ダクト10内のエバポレ
ータ11の下流側には、エバポレータ11からの空気を
加熱するためのエンジン冷却水を利用したコンデンサ1
2が設けられ、該コンデンサ12の入口側にエアミック
スダンパ13が回動自在に取り付けられている。
【0023】車両用空気調和装置1は、車載電源(発電
機およびバッテリ)の電力により作動する前記送風部2
の風量、エバポレータ11の冷却能力、コンデンサ12
の加熱能力、エアミックスダンパ13の開度等の各空調
機器の作動状態を制御する電子制御装置(図示しない)
を備えている。送風部2は、図1、2に示すように遠心
式の多翼送風機3を有し、多翼送風機3に上部から選択
的に内外気を取り入れる内外気切換箱20が設けられて
いる。内外気切換箱20は、車室内空気を導入する内気
導入口21が側面に対向し、車室外空気を導入する外気
導入口22が上部に設けられ、上部の内部には内気導入
口21と外気導入口22とを選択的に開閉する内外気切
換ダンパ23が回動自在に取り付けられている。
【0024】多翼送風機3は、空気を送る遠心式ファン
31と、遠心式ファン31に結合し遠心式ファン31を
回転させるモータ60と、遠心式ファン31を内部に配
しモータ60を固定すると共に送風路を形成するスクロ
ールケーシング30とからなる。遠心式ファン31は、
周に沿って並ぶ多数の翼36とモータ60の回転軸部分
61を嵌合させるボス部37とを備える。モータ60
は、遠心式ファン31に嵌合する回転軸部分61を備え
る。
【0025】スクロールケーシング30は、内外気切換
箱20から流入する空気を整流するベルマウスプレート
32と、ベルマウスプレート32を上部に取り付けると
共に内外気切換箱20からの空気を横方向に放出する下
ケース4とを備える。下ケース4には、モータ60を下
ケース4に対して固定するモータ固定部材6が取り付け
られる。ベルマウスプレート32は、下ケース4の上部
に取り付けられる略円板状の上板33と、上板33の一
部に一体成形され空気を横方向へ送り出す風路出口の上
部壁をなす出口上壁34とからなる。また上板33は遠
心式ファン31の直径より僅かに大きい直径のベルマウ
ス35を備える。
【0026】下ケース4は、モータ固定部材6を取り付
ける略円板状の下板40と、下板40の外周に結合しベ
ルマウスプレート32を支持すると共に空気を横方向へ
送り出す側壁部43とからなる。下板40は、下板40
の外周円と同心の開口41が開けられ、この開口41の
内周にはモータ固定部材6を保持するための複数の弾性
変形する内突条5が設けられている。
【0027】内突条5は、上下方向の螺旋状に内周面に
沿って張り出し内周方向に並ぶ。そして各内突条5の上
方側の端部51は隣接した内突条5の下方側の端部52
と斜め上下方向の空隙53を隔てている(図3参照)。
また、内突条5はモータ固定部材6と下ケース4との間
の風漏れ防止のため、上面の内周への付け根を除いた周
縁に上方へ突出したリブ54(図4(a)、(b)参
照)が設けられている。さらに下板40の外周円の一部
には風路出口の下部壁をなす出口下壁42が一体成形さ
れている。
【0028】側壁部43は、下板40の外周にこの外周
の一部を除いて結合すると共に上縁にベルマウスプレー
ト32が取り付けられ、外周の一部の両端に上下方向の
辺部44を有する部分円筒側面45を有する。それぞれ
の辺部44には、風路出口の側壁を形成する対向した一
対の出口側壁46、47が一体成形されている。モータ
固定部材6は、モータ60を嵌合させる環状の嵌合部6
2と、嵌合部62の下部に結合しモータ60と同軸の円
板状をなす結合部63とからなる。この結合部63の外
周部には、上下方向の螺旋状に外周に沿って張り出し隣
接した内突条5の間に保持され、内突条5と同数の弾性
変形する外突条7が設けられている。
【0029】外突条7は、隣接した内突条5の間に挟ま
れる厚さを有し、上面には上側の内突条5の上方側の端
面55に当接し外突条7が螺旋下降移動するのを阻止す
る上面阻止突起70を備える。また外突条7の下面に
は、外突条7が上面阻止突起70を上側の内突条5の上
方側の端面55に当接させる位置で下側の内突条5の下
方側の端面56に当接し外突条7が螺旋上昇移動するの
を阻止する下面阻止突起71が設けられている。
【0030】〔実施例の作動〕 1)モータ固定部材6の下ケース4への取付け 下ケース4に対して上方からモータ固定部材6を挿入
し、各外突条7を隣接した内突条5の間に挿入して回し
込むと、弾性変形により下面阻止突起71が下側の内突
条5の上方側で端面から上面に乗り上げる。そして下面
阻止突起71が圧縮された状態で外突条7が螺旋降下す
る。さらに上面阻止突起70が上側の内突条5の上方側
の端面55に当接すると共に下面阻止突起71を圧縮さ
せていた下側の内突条5の下方側の端部52からの反力
がなくなり、下面阻止突起71は形状を復元して下側の
内突条5の下方側の端面56に当接する。
【0031】これにより外突条7は回転を阻止されると
共に上下方向にも拘束され、モータ固定部材6が下ケー
ス4に係合される(図3参照)。また外突条7の下面が
下側の内突条5の上面に圧接し、下側の内突条5のリブ
54が弾性変形または塑性変形し外突条7の下面と下側
の内突条5の上面との隙間を密封する。また、下ケース
4に対して下方からモータ固定部材6を挿入し、各外突
条7を隣接した内突条5の間に挿入し下ケース4に対し
て上方から挿入した場合と反対に回し込むと、弾性変形
により上面阻止突起70が上側の内突条5の下方側で端
面から下面にもぐり込む。そして上面阻止突起70が圧
縮された状態で外突条7が螺旋上昇する。
【0032】さらに下面阻止突起71が下側の内突条5
の下方側の端面56に当接すると共に上面阻止突起70
を圧縮させていた上側の内突条5の上方側の端部51か
らの反力がなくなり、上面阻止突起70は形状を復元し
て上側の内突条5の上方側の端面55に当接する。これ
により外突条7は回転を阻止されると共に上下方向にも
拘束され、モータ固定部材6が下ケース4に係合される
(図3参照)。また外突条7の下面が下側の内突条5の
上面に圧接し、下側の内突条5のリブ54が弾性変形ま
たは塑性変形し外突条7の下面と下側の内突条5の上面
との隙間を密封する。
【0033】2)モータ固定部材6の下ケース4からの
取り外し 係合されているモータ固定部材6を上方から挿入する場
合と同方向に回転させると、上面阻止突起70が上側の
内突条5の上方側の端部51から反力を受けて圧縮さ
れ、上面阻止突起70による外突条7の回転を阻止する
反力がなくなる。その後外突条7が螺旋降下し外突条7
の全体が下側の内突条5から離れることにより外突条7
に及ぼされる上向きの力がなくなり、モータ固定部材6
は下方に落下する。
【0034】また、係合されているモータ固定部材6を
下方から挿入する場合と同方向に回転させると、下面阻
止突起71が下側の内突条5の下方側の端部52から反
力を受けて圧縮され、下面阻止突起71による外突条7
の回転を阻止する反力がなくなる。その後外突条7が螺
旋上昇し、外突条7の全体が上側の内突条5から離れる
ことにより外突条7に及ぼされる下向きの力がなくな
り、モータ固定部材6は上方に引き上げ可能となる。
【0035】〔実施例の効果〕本実施例の車両用空気調
和装置1は、送風部2においてモータ固定部材6を下ケ
ース4に対し、内外気切換箱20およびベルマウスプレ
ート32と同様に上側から僅かに回し込むだけで組み付
けることができ、組み付けに伴う工数が少ない。しかも
本実施例の車両用空気調和装置1は送風部2の整備の
際、モータ固定部材6を車両の下側から僅かに回し込む
だけで極めて容易に着脱できる。また、本実施例の車両
用空気調和装置1の多翼送風機3は、モータ固定部材6
を下ケース4に組み付ける際内突条5に予め設けられて
いるリブ54によりモータ固定部材6と下ケース4との
間の風漏れを防ぐ工数が不要である。さらにリブ54の
高さや板厚により内突条5や外突条7の位置のばらつき
を吸収することができる。
【0036】〔変形例〕上面阻止突起70および下面阻
止突起71を設ける代わりに、図5(c)に示すよう
に、外突条7の上面または下面に凸部72を設け、この
凸部72と同じ形状に窪む凹部57を凸部72が当接す
る内突条5の下面または上面に設けてもよい(第1の変
形例)。また反対に、図5(d)に示すように、外突条
7に凹部73、内突条5に凸部58を設けてもよい(第
2の変形例)。内突条および外突条は一本の螺旋状と
し、雌ねじと雄ねじのように嵌合させてもよい。内突条
および外突条は水平なものを用い、内突条は交互に上下
の位置を占めこの上下の内突条の間に外突条が挟まれる
ようにしてもよい。
【0037】内突条に突起を設け、隣り合った外突条の
間に内突条を挟み突起により係合するようにしてもよ
い。内突条の代わりに円形開口の内周に条溝を設けても
よい。
【0038】〔応用例〕本実施例におけるモータ固定部
材6と下ケース4との着脱機構は、ブロワレジスタ、パ
ワートランジスタ、BPC等の部品にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多翼送風機の分解斜視図である。
【図2】車両用空気調和装置の断面図である。
【図3】外突条と内突条との結合状態を示す内周に沿っ
た断面図である。
【図4】(a)は内突条のリブを示す斜視図である。
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】(c)は突起についての第1の変形例にかかる
図である。(d)は突起についての第2の変形例にかか
る図である。
【図6】従来の車両用空気調和装置の多翼送風機の分解
斜視図である。
【図7】従来の車両用空気調和装置の多翼送風機の断面
図である。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 3 多翼送風機(送風機) 5 内突条 6 モータ固定部材 7 外突条 10 空調ダクト 11 エバポレータ(温度調節手段) 12 コンデンサ(温度調節手段) 20 内外気切換箱 30 スクロールケーシング 31 遠心式ファン(ファン) 40 下板(底板) 41 開口(円形開口) 54 リブ 55 上方側の端面(端面) 56 下方側の端面(端面) 57 凹部(係合手段) 58 凸部(係合手段) 60 モータ 63 結合部(ねじ栓) 70 上面阻止突起(係合手段) 71 下面阻止突起(係合手段) 72 凸部(係合手段) 73 凹部(係合手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀岡 輝彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−80010(JP,A) 特開 平7−251627(JP,A) 実開 昭59−142110(JP,U) 実開 昭57−171192(JP,U) 実開 昭59−187507(JP,U) 実開 平5−5513(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に空調空気を供給するための空調ダ
    クトと、 スクロールケーシング、該スクロールケーシング内に配
    されたファン、および該ファンを駆動させるモータを備
    えると共に、前記空調ダクトの上流部に装着され、前記
    車室内に流出する空気の流れを発生させる送風機と、 該送風機の吸入口に連結され、前記車室内外の空気を選
    択的に導入する内外気切換箱と、 前記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる
    空気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空
    気調和装置において、 前記送風機は、前記スクロールケーシングの底板に、前
    記ファンより幾分径大の円形開口を有し、 該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内突条か
    らなる内ねじが設けられ、 前記円形開口には、前記円形開口に嵌まり込んで螺合さ
    れるねじ栓を形成すると共に前記モータを保持するモー
    タ固定部材が取り付けられ、 前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、 前記外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突
    条と内突条とを係合させる係合手段が設けられ 前記係合手段は、前記外突条に設けられ前記内突条のそ
    れぞれ上方側の端面及び下方側の端面に当接して前記外
    突条を前記内突条に係合する突起である ことを特徴とす
    る車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】車室内に空調空気を供給するための空調ダ
    クトと、 スクロールケーシング、該スクロールケーシング内に配
    されたファン、および該ファンを駆動させるモータを備
    えると共に、前記空調ダクトの上流部に装着され、前記
    車室内に流出する空気の流れを発生させる送風機と、 該送風機の吸入口に連結され、前記車室内外の空気を選
    択的に導入する内外気切換箱と、 前記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる
    空気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空
    気調和装置において、 前記送風機は、前記スクロールケーシングの底板に、前
    記ファンより幾分径大の円形開口を有し、 該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内突条か
    らなる内ねじが設けられ、 前記円形開口には、前記円形開口に嵌まり込んで螺合さ
    れるねじ栓を形成すると共に前記モータを保持するモー
    タ固定部材が取り付けられ、 前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、 前記外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突
    条と内突条とを係合させる係合手段が設けられ、 前記係合手段は、前記外突条に設けられた外突条側凹凸
    と、前記内突条に設けられると共に前記外突条側凹凸と
    嵌まり合い前記外突条を前記内突条に係合する内突条側
    凹凸とからなることを特徴とする 車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】車室内に空調空気を供給するための空調ダ
    クトと、 スクロールケーシング、該スクロールケーシング内に配
    されたファン、および該ファンを駆動させるモータを備
    えると共に、前記空調ダクトの上流部に装着され、前記
    車室内に流出する空気の流れを発生させる送風機と、 該送風機の吸入口に連結され、前記車室内外の空気を選
    択的に導入する内外気切換箱と、 前記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる
    空気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空
    気調和装置において、 前記送風機は、前記スクロールケーシングの底板に、前
    記ファンより幾分径大の円形開口を有し、 該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内突条か
    らなる内ねじが設けられ、 前記円形開口には、前記円形開口に嵌まり込んで螺合さ
    れるねじ栓を形成すると共に前記モータを保持するモー
    タ固定部材が取り付けられ、 前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、 前記外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突
    条と内突条とを係合させる係合手段が設けられ、 前記円形開口の内周にはこの内周に対して傾斜した複数
    の前記内突条が列設され、 前記係合手段は、前記外突条に設けられると共に前記外
    突条を挟む隣り合った前記内突条の上方側および下方側
    の端面にそれぞれ当接して前記外突条を前記内突条に係
    合する突起であることを特徴とする 車両用空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】車室内に空調空気を供給するための空調ダ
    クトと、 スクロールケーシング、該スクロールケーシング内に配
    されたファン、および該ファンを駆動させるモータを備
    えると共に、前記空調ダクトの上流部に装着され、前記
    車室内に流出する空気の流れを発生させる送風機と、 該送風機の吸入口に連結され、前記車室内外の空気を選
    択的に導入する内外気切換箱と、 前記空調ダクト内に配され、前記空調ダクト内を流れる
    空気の温度を調節する温度調節手段とを備えた車両用空
    気調和装置において、 前記送風機は、前記スクロールケーシングの底板に、前
    記ファンより幾分径大の円形開口を有し、 該円形開口の内周には、弾性変形する螺旋状の内突条か
    らなる内ねじが設けられ、 前記円形開口には、前記円形開口に嵌まり込んで螺合さ
    れるねじ栓を形成すると共に前記モータを保持するモー
    タ固定部材が取り付けられ、 前記ねじ栓は、弾性変形する外突条を有し、 前記外突条または前記内突条には所定の螺合位置で外突
    条と内突条とを係合させる係合手段が設けられ、 前記円形開口の内周にはこの内周に対して傾斜した複数
    の前記内突条が列設され、 前記係合手段は、前記内突条に設けられた内突条側凹凸
    と、前記外突条に設けられ前記外突条を挟む隣り合った
    前記内突条の前記内突条側凹凸と嵌まり合い前記外突条
    を前記内突条に係合する外突条側凹凸とからなることを
    特徴とする 車両用空気調和装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4に記載の車両用空気調和
    装置において、前記送風機の前記内突条は上面の前記円形開口の内周へ
    の付け根を除く周縁に、前記外突条を密接させるリブが
    設けられている 車両用空気調和装置。
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