JP3489178B2 - 同期式カウンタ - Google Patents

同期式カウンタ

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JP3489178B2
JP3489178B2 JP04556294A JP4556294A JP3489178B2 JP 3489178 B2 JP3489178 B2 JP 3489178B2 JP 04556294 A JP04556294 A JP 04556294A JP 4556294 A JP4556294 A JP 4556294A JP 3489178 B2 JP3489178 B2 JP 3489178B2
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充晃 近藤
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • H03K23/40Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters
    • H03K23/50Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters using bi-stable regenerative trigger circuits

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス位相差符号化回
路、時間/数値変換回路に用いられるカウンタやクロッ
ク制御PLL等に使用される同期式カウンタに係わるも
のであり、特に高速クロック動作や多ビット化を目的と
する同期式カウンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カウンタレベル反転は、任意の周波数を
持つクロック信号を入力し、このクロック信号の周期し
た回数をカウントして出力する回路であるが、従来この
ようなカウント回路として、例えば図12に示したカウ
ント回路や、図13に示すようなカウント回路がある。
【0003】図12に示したカウント回路は下位ビット
から上位ビットに行くに従って、多入力のAND回路を
接続するカウンタ回路である。このカウンタ回路は、フ
リップフロップQ1〜Q15の入力にそれより以前のフ
リップフロップの出力論理和を取る論理回路の出力が供
給される形となっている。このカウンタ回路は理論上最
も速く動作するが、ビット数が増えると論理回路を構成
するのに必要なトランジスタの素子数が指数関数的に増
え、膨大な素子面積が必要となってしまい、また配線も
非常に複雑となるため、実用的でないという問題があ
る。
【0004】また図13は、図12に対して回路内の素
子数や配線を減少させたカウンタ回路である。このカウ
ンタ回路は、素子数や配線を減少させるためにAND回
路を直列に接続して行くものである。しかしこのような
同期式カウンタは、カウンタ内部の桁上げ用ゲート回路
出力が直列に並び上位ビットに順次転送されて信号の遅
延時間が蓄積されるため、より高速クロックで動作させ
た場合前記遅延時間の蓄積により誤動作を起こす場合が
ある。このため、多ビットで使用する場合、高速性を満
足できないという問題がある。
【0005】従って、従来上記の二つの問題を同時に解
決する同期式カウンタ、即ち速さと回路面積減少を両立
させる同期式カウンタの開発が求められていた。そし
て、こうした問題に鑑みたものとして例えば特開昭62
−217722号公報に開示された同期式カウンタがあ
る。図14から図16は、同公報に示された回路を示し
た図である。図14は、図13において最も頻繁に反転
する第0ビット目のフリップフロップの出力Q0を各フ
リップフロップに共通に入力させることにより、図13
に比べて高速動作を実現するものである。また図15
は、第0ビット目のフリップフロップの出力Q0に加
え、次に頻繁に反転する第1のフリップフロップの出力
Q1も、それ以降のフリップフロップに共通入力させる
ことで回路の高速化を実現するものである。しかし実際
に基板上に回路を構成する場合、2本の共通線を各フリ
ップフロップに配線することは、配線パターンの複雑
化,配線パターンの自由度の低下をもたらしてしまう。
図16はこの問題を補う回路であり、出力Q0,Q1を
一つにまとめ共通線を1本にした回路である。
【0006】ここで、図14に示したカウンタ回路の作
動を図17に示したタイムチャートを用いて説明する。
ただし、ここではカウント信号Q7までの8ビットと
し、またカウンタが最も変化する時、すなわちカウンタ
全ビットが変化するときについて説明する。図14にお
いて上位ビットであるカウント信号Q7が変化するのは
カウント信号Q0〜Q6までが全てHIGH状態(論理
値1)の時に、クロック信号CKがLOW状態(論理値
0)からHIGH状態に変化した時である。ここでカウ
ント信号Q0〜Q6までが全てHIGH状態の2クロッ
ク前の状態(Q1がLOW状態でQ0、Q2〜Q6まで
がHIGH状態)の場合から考えてみる。図14におい
て、図17のタイムチャートに示すようにクロック信号
CKがLOW状態からHIGH状態に変化するとカウン
ト信号Q0はLOW状態になり、カウント信号Q1はH
IGH状態になる。この結果14の入力がどちらもHI
GH状態となり14出力はHIGH状態になる。次に1
6の入力がどちらもHIGH状態になるため16出力は
HIGH状態になる。このように14出力、16出力、
18出力、20出力、22出力は下位ビット側から順次
遅れてHIGH状態になる。図14に示す回路は以上の
ような構成で素子数の削減を達成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−217722号公報に開示された同期式カウンタ
は、頻繁に反転して遅延時間発生の原因となる下位ビッ
トQ0,Q1をそれ以降のフリップフロップに共通線を
設けて共通入力させることで、従来よりも速い動作を実
現しているが、第1または第2フリップフロップ以降で
は、基本的に従来の図13の同期式カウンタと変わり様
がなく、依然遅延時間蓄積といった問題が生じていた。
また同公報の考え方から言うと、更に高速動作を期待し
た場合、下位ビットから順にさらに共通入力にして行く
ことになり、この結果、上記のように配線パターンの複
雑化,配線パターンの自由度の低下と言った問題が生じ
てしまう。従って同公報に開示された同期式カウンタで
は、高速動作・配線パターンの簡単化・回路面積の減少
を同時に満足することができないという問題があった。
【0008】本発明は上記問題に鑑みたものであり、そ
の目的は第一に高速動作と配線パターンの簡単化・回路
面積の減少を同時に満足することのできる同期式カウン
タを得ること、また第二に更に高速動作を実現する同期
式カウンタを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に構成された第1発明の同期式カウンタは、n+1個の
フリップフロップを有し、クロック信号が入力され、該
クロック信号に同期して動作するとともに、最下位の第
0から上位の第nビット目までの(n+1)個の自身の
出力を成すカウント信号を反転させることで前記クロッ
ク信号のレベル反転数を前記カウント信号で表す演算回
路、前記カウント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦
i≦(n−1))ビット目までのカウント信号が入力さ
れ、該第0乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和
を取って前記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、
該制御信号を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第
(i+1)のフリップフロップの出力を反転させる複数
の制御信号出力回路、を有する制御回路を備える同期式
カウンタにおいて、前記制御回路は、前記カウント信号
を下位のビットから順に複数取りまとめる複数の信号群
が流れる配線群、および前記各信号群内の各カウント信
号相互間の論理和を取る複数の信号纏め回路を備え、前
記制御回路は、前記各信号群を構成するカウント信号の
何れよりも上位ビットの前記フリップフロップに対し
て、前記信号纏め回路から前記制御信号を供給するよう
にしたことを特徴としている。
【0010】ここで、上記第1発明の同期式カウンタに
おいて、前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビ
ットから順に複数取りまとめる少なくとも第1,第2,
第3の信号群が流れる第1,第2,第3の配線群、前記
第1の信号群内の各カウント信号相互間の論理和を取る
第1の信号纏め回路、前記第2の信号群内の各カウント
信号相互間の論理和を取る第2の信号纏め回路、前記第
1の信号纏め回路と前記第2の信号纏め回路との間の論
理和を取る第3の信号纏め回路を備え、前記制御回路
は、前記第1,第2の信号群を構成するカウント信号の
何れよりも上位ビットの前記フリップフロップに対し
て、前記第3の信号纏め回路から前記制御信号を供給す
ることが好ましい。
【0011】また上記目的を達成するために構成された
第2発明の同期式カウンタは、n+1個のフリップフロ
ップを有し、クロック信号が入力され、該クロック信号
に同期して動作するとともに、最下位の第0から上位の
第nビット目までの(n+1)個の自身の出力を成すカ
ウント信号を反転させることで前記クロック信号のレベ
ル反転数を前記カウント信号で表す演算回路、前記カウ
ント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦i≦(n−
1))ビット目までのカウント信号が入力され、該第0
乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和を取って前
記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、該制御信号
を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第(i+1)
のフリップフロップの出力を反転させる複数の制御信号
出力回路、を有する制御回路を備える同期式カウンタに
おいて、前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビ
ットから順に複数取りまとめる複数の信号群が流れる配
線群、および前記各信号群内の各カウント信号相互間の
論理和を取る複数の信号纏め回路を備え、前記制御回路
は、前記各信号群を構成するカウント信号の何れよりも
上位ビットの前記フリップフロップに対して、前記信号
纏め回路出力と前記第0ビット目のカウント信号とから
前記制御信号を供給するようにしたことを特徴としてい
る。
【0012】なお上記第2発明において、前記制御信号
出力回路は、第1乃至第j(但し、2≦j≦n−1)の
制御信号出力回路を有し、該第1の制御信号出力回路は
前記第1のフリップフロップのカウント信号及び第2の
フリップフロップのカウント信号を入力して両信号に基
づいて前記第3のフリップフロップに対する制御信号を
形成するものであり、前記第2乃至第jの制御信号出力
回路は、前記第1のフリップフロップのカウント信号及
び第2乃至第jのフリップフロップの各カウント信号の
論理和信号を入力し、これらの信号に基づいて前記第3
乃至第(j+1)のフリップフロップに対する制御信号
を形成するものであることが好ましい。
【0013】そして上記第1乃至第2発明において、前
記信号纏め回路は、前記信号群における各カウンタ信号
を並列入力して論理和を取ることが好ましい。また、上
記第1乃至第2発明の同期式カウンタにおいて、前記演
算回路におけるフリップフロップの数nは7以上の正数
であり、前記第1ビット目のカウント信号を取りまとめ
る前記信号纏め回路から第nビット目のフリップフロッ
プの制御信号を形成する前記信号纏め回路までに、前記
信号纏め回路が直列に並ぶ数は、(n+1)を2で割っ
た数よりも小さい数であることが好ましい。
【0014】また上記目的を達成するために構成された
第3発明の同期式カウンタは、n+1個のフリップフロ
ップを有し、クロック信号が入力され、該クロック信号
に同期して動作するとともに、最下位の第0から上位の
第nビット目までの(n+1)個の自身の出力を成すカ
ウント信号を反転させることで前記クロック信号のレベ
ル反転数を前記カウント信号で表す演算回路、前記カウ
ント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦i≦(n−
1))ビット目までのカウント信号が入力され、該第0
乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和を取って前
記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、該制御信号
を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第(i+1)
のフリップフロップの出力を反転させる複数の制御信号
出力回路、を有する制御回路を備える同期式カウンタに
おいて、前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビ
ットから順に複数取りまとめる第1,第2の信号群が流
れる第1,第2の配線群、前記第1の信号群における最
後の制御信号出力回路であり更に前記第1の信号群内の
全てのカウント信号の間の論理和を信号纏め回路を有
し、前記第2の信号群内のカウント信号を入力する制御
信号出力回路は、前記第2の信号群を構成するカウント
信号の何れよりも下位ビットの論理和を前記信号纏め回
路の出力から取り、前記制御回路は、前記第2の信号群
を構成するカウント信号の前記フリップフロップに対し
て、前記信号纏め回路から前記制御信号を供給するよう
にしたことを特徴としている。
【0015】なお、上記第1乃至第3発明の同期式カウ
ンタにおいて、前記信号群は、2乃至3本のカウンタ信
号から構成されていることが好ましい。そして前記第1
のフリップフロップは、クロック信号を分周して最下位
ビットである第0ビット目のカウント信号を得るもので
あり、また前記第2のフリップフロップは、前記第1の
フリップフロップのカウント信号が制御信号として供給
され、この制御信号が一方論理レベルの時に前記クロッ
クに同期して第1ビット目のカウント信号のレベルを反
転させるものであり、前記第3乃至第nのフリップフロ
ップは、前記制御信号を入力し、前記制御信号が一方論
理レベルの時に前記クロックに周期して第3乃至第nビ
ット目のカウント信号のレベルを反転させるものである
ことが好ましい。
【0016】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の同期式
カウンタによれば、制御回路内において、カウント信号
が下位のビットから順に複数取りまとめられて信号群に
なっており、信号群毎に信号群内の各カウント信号相互
間の論理和を取る信号纏め回路を備えている。制御回路
は演算回路のフリップフロップに対する制御信号を形成
する際、カウント信号相互間の論理和のうち信号群内の
カウント信号の部分の論理和をこの信号纏め回路から取
る。このように、信号群毎に信号纏め回路を備えて回路
の直列接続数を減らすことにより、信号の遅延時間の蓄
積を減少させる。
【0017】また請求項2記載の同期式カウンタによれ
ば、制御回路内において、カウント信号が下位のビット
から順に複数取りまとめられて少なくとも第1,第2,
第3の信号群になっており、第1の信号群内の各カウン
ト信号相互間の論理和を取る第1の信号纏め回路、第2
の信号群内の各カウント信号相互間の論理和を取る第2
の信号纏め回路、第1の信号纏め回路と第2の信号纏め
回路との間の論理和を取る第3の信号纏め回路を備えて
いる。制御回路は演算回路のフリップフロップに対する
制御信号を形成する際、カウント信号相互間の論理和の
うち第1,第2の信号群内のカウント信号の部分の論理
和を第3の信号纏め回路から取る。このように、信号群
毎に信号纏め回路を備え、また更にその信号纏め回路を
取りまとめる第3の信号纏め回路を備えて回路の直列接
続数を減らすことにより、信号の遅延時間の蓄積を減少
させる。
【0018】また請求項3記載の第2発明の同期式カウ
ンタによれば、制御回路内において、カウント信号が下
位のビットから順に複数取りまとめられて信号群になっ
ており、信号群毎に信号群内の各カウント信号相互間の
論理和を取る信号纏め回路を備えている。制御回路は演
算回路のフリップフロップに対する制御信号を形成する
際、第1のフリップフロップ以降のカウント信号相互間
の論理和のうち信号群内のカウント信号の部分の論理和
をこの信号纏め回路から取り、第0のフリップフロップ
のカウント信号との論理和を取ってフリップフロップに
出力する。このように、信号群毎に纏め回路を備えて回
路の直列接続数を減らすことにより、信号の遅延時間の
蓄積を減少させる。
【0019】請求項5記載の同期式カウンタによれば、
信号纏め回路は、信号群における各カウンタ信号を並列
入力して論理和を取ることで信号の遅延時間の蓄積を減
少させる。また請求項7記載の同期式カウンタによれ
ば、前記制御回路は、第1,第2の信号群を有し、第1
の信号群に第1の信号群内の全てのカウント信号の間の
論理和を取る信号纏め回路を有している。そして第2の
信号群内のカウント信号を入力する制御信号出力回路
は、第1の信号群以前のカウント信号の論理和を信号纏
め回路の出力から取り、信号群よりも上位ビットのフリ
ップフロップに対する制御信号を形成している。このよ
うに、信号群毎に纏め回路を備えて回路の直列接続数を
減らすことにより、信号の遅延時間の蓄積を減少させ
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1,2記載の同期式カウンタによ
れば、制御回路は信号群毎に信号纏め回路を備えて回路
の直列接続数を減らすことにより、信号の遅延時間の蓄
積を減少させることができる。そして、共通線を設けて
共通入力させることがないので、高速動作と配線パター
ンの簡単化・回路面積の減少を同時に満足することがで
きる。
【0021】また請求項3記載の同期式カウンタによれ
ば、制御回路は信号群毎に信号纏め回路を備えて回路の
直列接続数を減らすことにより、信号の遅延時間の蓄積
を減少させることができる。そして、共通線を設けて最
も頻繁に反転する第0のフリップフロップのカウント信
号を共通入力させることでさらに高速動作を実現するこ
とができる。
【0022】請求項5記載の同期式カウンタによれば、
信号纏め回路は、信号群における各カウンタ信号を並列
入力して論理和を取ることで信号の遅延時間の蓄積を減
少させることができる。請求項7記載の同期式カウンタ
によれば、制御回路は信号群毎に信号纏め回路を備えて
回路の直列接続数を減らすことにより、信号の遅延時間
の蓄積を減少させることができる。そして、共通線を設
けて共通入力させることがないので、高速動作と配線パ
ターンの簡単化・回路面積の減少を同時に満足すること
ができる。
【0023】
【実施例】
(第1実施例)以下に本発明による第1実施例の同期式
カウンタを図面と共に説明する。図1は本発明の第1実
施例であるカウンタ回路を示す図である。図において概
略的には、クロック信号CKを2分周する1個のDフリ
ップフロップ100、入力信号がHIGH状態(論理値
1)の時に上記クロック信号CKに同期して出力信号の
状態を反転するJKフリップフロップ101〜115
(フリップフロップに相当)、これらJKフリップフロ
ップに制御信号を入力させる論理回路201〜207、
JKフリップフロップ101〜115の出力を2本づつ
の信号群にまとめ、これらの信号群の論理和を取る下段
信号纏め回路301〜307(信号纏め回路に相当。ま
たこれらの内、隣合った二つの論理回路が第1,第2の
信号纏め回路に相当)、下段信号纏め回路301〜30
7の出力を更に取りまとめる上段信号纏め回路401〜
406(第3の信号纏め回路に相当)から構成されてい
る。
【0024】そして本実施例では、2本づつの信号群に
まとめられているため、図1のように信号群aはDフリ
ップフロップ100の出力とJKフリップフロップ10
1の出力から構成され、以下信号群b〜gは順にそれぞ
れJKフリップフロップ102〜103、104〜10
5、106〜107、108〜109、110〜11
1、112〜113、114〜115の出力から構成さ
れている。
【0025】ここで、Dフリップフロップ100の出力
信号Qは最下位ビット、すなわち第0ビット目のカウン
ト信号Q0として出力され、各フリップフロップ101
〜115の出力信号Qは第1ビット目以降のカウント信
号Q1、Q2、・・・Q15として出力されている。そ
して、本実施例において上記Dフリップフロップ100
とJKフリップフロップ101〜115で、演算回路を
構成している。
【0026】以下に各構成要素の働きについて簡単に説
明する。まず1段目のJKフリップフロップ101はJ
K入力信号として上記Dフリップフロップ100のカウ
ント信号Q0が供給されている。信号群aにおいて、下
段信号纏め回路301は、上記Dフリップフロップ10
0のカウント信号Q0と上記JKフリップフロップ10
1のカウント信号Q1とが並列に供給されている1個の
AND回路で、信号群aの信号纏め回路に相当する。そ
して、この回路は、2段目のJKフリップフロップ10
2に対する制御信号を形成する。
【0027】信号群bにおいて、論理回路201は、上
記下段信号纏め回路301と上記JKフリップフロップ
102のカウント信号Q2とが並列に供給されている1
個のAND回路で、JKフリップフロップ103に対す
る制御信号を形成する。そして下段信号纏め回路302
は、上記フリップフロップ102のカウント信号Q2と
上記JKフリップフロップ103のカウント信号Q3と
が並列に供給されている1個のAND回路で、信号群b
の信号纏め回路に相当する。また、上段信号纏め回路4
01(第3の信号纏め回路に相当)は、上記信号群aの
信号纏め回路である下段信号纏め回路301と信号群b
の信号纏め回路である下段信号纏め回路302との論理
和を取る1個のAND回路である。そして、この回路
は、4段目のJKフリップフロップ104に対する制御
信号を形成する。
【0028】以下同様に、下段信号纏め回路303,3
04,305,306,307は、各々上記フリップフ
ロップ104と105,106と107,108と10
9,110と111,112と113のカウント信号が
各々並列に供給されている1個のAND回路で、各々信
号群c,d,e,f,gの信号纏め回路に相当する。そ
して、上段信号纏め回路402は上記信号群a〜cの下
段信号纏め回路相互間の論理和を取る1個のAND回路
でJKフリップフロップ106に対する制御信号を形成
する。上段信号纏め回路403は上記上段信号纏め回路
402と信号群dの下段信号纏め回路304相互間の論
理和を取る1個のAND回路でJKフリップフロップ1
08に対する制御信号を形成する。上段信号纏め回路4
04は上記上段信号纏め回路402と信号群d,eの下
段信号纏め回路304,305相互間の論理和を取る1
個のAND回路でJKフリップフロップ110に対する
制御信号を形成する。上段信号纏め回路405は上記上
段信号纏め回路404と信号群fの下段信号纏め回路3
06相互間の論理和を取る1個のAND回路でJKフリ
ップフロップ112に対する制御信号を形成する。上段
信号纏め回路406は上記上段信号纏め回路404と信
号群f,gの下段信号纏め回路306,307相互間の
論理和を取る1個のAND回路でJKフリップフロップ
114に対する制御信号を形成する。そして、論理回路
202,203,204,205,206,207は、
各々上記上段信号纏め回路401とカウント信号Q4,
上段信号纏め回路402とカウント信号Q6,上段信号
纏め回路403とカウント信号Q8,上段信号纏め回路
404とカウント信号Q10,上段信号纏め回路405
とカウント信号Q12,上段信号纏め回路406とカウ
ント信号Q14とが並列に供給されている1個のAND
回路で、各々JKフリップフロップ105,107,1
09,111,113,115に対する制御信号を形成
する。
【0029】次に上記のような構成の同期式カウンタ回
路の動作を図2のタイムチャートを用いて説明する。た
だしここではカウント信号Q7までの8ビットとし、ま
たカウンタが最も変化する時、すなわちカウンタ全ビッ
トが変化するときについて説明する。図2において上位
ビットであるカウント信号Q7が変化するのはカウント
信号Q0〜Q6までが全てHIGH状態の時に、クロッ
ク信号CKがLOW状態からHIGH状態に変化した時
である。
【0030】ここでカウント信号Q0〜Q6までが全て
HIGH状態の1クロック前の状態(Q0がLOW状
態、Q1〜Q6までがHIGH状態)の場合について考
えてみる。カウンタ回路がこの状態の時出力信号は下段
信号纏め回路302出力及び下段信号纏め回路が303
出力がHIGHであり、残りの回路は全てLOW状態と
なっている。
【0031】CKがLOW状態からHIGH状態に変化
するとカウント信号Q0はHIGH状態になる。この結
果下段信号纏め回路301の入力がどちらもHIGH状
態になるため下段信号纏め回路301の出力信号はHI
GH状態になり、上段信号纏め回路401及び上段信号
纏め回路402の入力はすべてHIGH状態になるため
上段信号纏め回路401及び上段信号纏め回路402の
出力信号はHIGH状態になる。
【0032】また、下段信号纏め回路301の出力信号
とQ2がともにHIGH状態になるため論理回路201
の出力信号はHIGH状態になる。また以下同様に、す
べての論理回路または上段,下段信号纏め回路の出力も
HIGH状態となる。以上のように本実施例のカウンタ
では、各フリップフロップのカウント信号出力を2本づ
つの信号群にまとめ、これらの信号群の論理和を取る下
段信号纏め回路301〜307、下段信号纏め回路30
1〜307の出力を更に取りまとめる上段信号纏め回路
401〜406を備えている。これにより、さもなけれ
ば信号群内のフリップフロップ,AND回路の反転で蓄
積される信号の遅延時間を減らしている。
【0033】よって本実施例においては、共通線等を設
けて共通入力させるということがないので、高速動作と
配線パターンの簡単化・回路面積の減少を同時に満足す
ることができる。また素子数についても従来回路のよう
にビット数を増加させても指数関数的に増加することは
ない。また本実施例では、カウント信号Q0の遅延時間
を十分に短くすることができるため、クロック信号CK
の周波数を従来の場合よりも高くしても誤動作せず、よ
り高速に動作させることができる。
【0034】なお、カウンタ回路の全ビット数は実施例
に示した16ビット(Q0〜Q16)に限られた訳では
なく、さらに多ビットとしても良い。 (第2実施例)以下に本発明による第2実施例の同期式
カウンタを図面と共に説明する。図3は本発明の第2実
施例であるカウンタ回路を示す図である。図において第
1実施例と異なるのは、JKフリップフロップのカウン
ト信号を3本づつ取りまとめ、信号群としたことであ
る。
【0035】概略的には、クロック信号CKを2分周す
る1個のDフリップフロップ100、入力信号がHIG
H状態(論理値1)の時に上記クロック信号CKに同期
して出力信号の状態を反転するJKフリップフロップ1
01〜115(フリップフロップに相当)、これらJK
フリップフロップに制御信号を入力させる論理回路21
1〜220、JKフリップフロップ101〜115の出
力を3本づつの信号群にまとめ、これらの信号群の論理
和を取る下段信号纏め回路311〜315(信号纏め回
路に相当。またこれらの内、隣合った二つの論理回路が
第1,第2の信号纏め回路に相当)、下段信号纏め回路
311〜315の出力を更に取りまとめる上段信号纏め
回路411〜413(第3の信号纏め回路に相当)から
構成されている。そして本実施例では、3本づつの信号
群にまとめられているため、図3のように信号群aはD
フリップフロップ100の出力とJKフリップフロップ
101,102の出力から構成され、以下信号群b〜e
は順にそれぞれJKフリップフロップ103〜105、
106〜108、109〜111、112〜114の出
力から構成されている。
【0036】以上のように本実施例のカウンタでは、各
フリップフロップのカウント信号出力を3本づつの信号
群にまとめ、これらの信号群の論理和を取る下段信号纏
め回路311〜315、下段信号纏め回路311〜31
5の出力を更に取りまとめる上段信号纏め回路411〜
413を備えている。これにより、さもなければ信号群
内のフリップフロップ,AND回路の反転で蓄積される
信号の遅延時間を減らしている。
【0037】よって本実施例においては、共通線等を設
けて共通入力させるということがないので、高速動作と
配線パターンの簡単化・回路面積の減少を同時に満足す
ることができる。また素子数についても従来回路のよう
にビット数を増加させても指数関数的に増加することは
ない。また本実施例では、第1実施例における同期式カ
ウンタよりもAND回路の直列接続数を減らしたことに
より、第1実施例よりも更に信号の遅延時間の蓄積を減
少させることができる。そしてこのようにカウント信号
Q0の遅延時間を十分に短くすることができるため、ク
ロック信号CKの周波数を従来の場合よりも高くしても
誤動作せず、より高速に動作させることができる。
【0038】なお、カウンタ回路の全ビット数は実施例
に示した16ビット(Q0〜Q16)に限られた訳では
なく、さらに多ビットとしても良い。すなわち、2乃至
3ビット毎に信号群にし、その信号群内のJKフリップ
フロップのカウント信号の論理和を取る下段信号纏め回
路を追加し、それ以前の信号群の信号纏め回路出力の論
理和をとる上段信号纏め回路を追加すればよい。そして
第1実施例においては2ビット毎にブロックに、また第
2実施例においては3ビット毎に信号群にまとめて上位
ビットに転送しているが、4ビット以上をまとめて上位
ビットに転送してもよいし、さらに各信号群毎にカウン
ト信号の数が異なっていても良い。但し、信号群で取り
まとめるカウント信号の数が余りにも多いと、その信号
群をまとめる信号纏め回路の入力数が多くなり、信号纏
め回路における遅延時間が増大し、また回路も複雑にな
って回路パターンの自由度が減少してしまうので、信号
群で取りまとめるカウント信号数は2本または3本とす
ることが好ましい。
【0039】(第3実施例)以下に本発明による第3実
施例の同期式カウンタを図面と共に説明する。図4は本
発明の第3実施例であるカウンタ回路を示す図である。
図において概略的には、クロック信号CKを2分周する
1個のDフリップフロップ100、入力信号がHIGH
状態(論理値1)の時に上記クロック信号CKに同期し
て出力信号の状態を反転するJKフリップフロップ10
1〜115(フリップフロップに相当)、これらJKフ
リップフロップ102〜115に制御信号を入力させる
論理回路221〜234(制御信号出力回路に相当)、
JKフリップフロップ101〜114の出力を2本づつ
の信号群にまとめ、これらの信号群の論理和を取る下段
信号纏め回路321〜327(信号纏め回路に相当。ま
たこれらの内、隣合った二つの下段信号纏め回路が第
1,第2の信号纏め回路に相当)、下段信号纏め回路3
21〜327の出力を更に取りまとめる上段信号纏め回
路421〜426(第3の信号纏め回路に相当)から構
成されている。
【0040】そして本実施例では、2本づつの信号群に
まとめられているため、図4のように信号群aはJKフ
リップフロップ101の出力とJKフリップフロップ1
02の出力とから構成され、以下信号群b〜gは順にそ
れぞれJKフリップフロップ103〜104、105〜
106、107〜108、109〜110、111〜1
12、113〜114の出力から構成されている。
【0041】ここで、Dフリップフロップ100の出力
信号Qは最下位ビット、すなわち第0ビット目のカウン
ト信号Q0として出力され、各フリップフロップ101
〜115の出力信号Qは第1ビット目以降のカウント信
号Q1、Q2、・・・Q15として出力されている。そ
して、本実施例において上記Dフリップフロップ100
とJKフリップフロップ101〜115で、演算回路を
構成している。
【0042】以下に各構成要素の働きについて簡単に説
明する。まず1段目のJKフリップフロップ101はJ
K入力信号として上記Dフリップフロップ100のカウ
ント信号Q0が供給されている。信号群aにおいて、論
理回路221は、上記Dフリップフロップ100のカウ
ント信号Q0と上記JKフリップフロップ101のカウ
ント信号Q1とが並列に供給されている1個のAND回
路で、JKフリップフロップ102に対する制御信号を
形成する。そして下段信号纏め回路321は、上記JK
フリップフロップ101のカウント信号Q1と上記JK
フリップフロップ102のカウント信号Q2とが並列に
供給されている1個のAND回路で、信号群aの信号纏
め回路に相当する。
【0043】信号群bにおいて、論理回路222は、上
記バイナリカウンタ100のカウント信号Q0と上記下
段信号纏め回路321とが並列に供給されている1個の
AND回路で、JKフリップフロップ103に対する制
御信号を形成する。そして論理回路223は、上記Dフ
リップフロップ100のカウント信号Q0と上記下段信
号纏め回路321と上記JKフリップフロップ103の
カウント信号Q3とが並列に供給されている1個のAN
D回路で、JKフリップフロップ104に対する制御信
号を形成する。下段信号纏め回路322は、上記フリッ
プフロップ103のカウント信号Q3と上記JKフリッ
プフロップ104のカウント信号Q4とが並列に供給さ
れている1個のAND回路で、信号群bの信号纏め回路
に相当する。また、上段信号纏め回路421(第3の信
号纏め回路に相当)は、上記信号群aの信号纏め回路で
ある下段信号纏め回路321と信号群bの信号纏め回路
である下段信号纏め回路322との論理和を取る1個の
AND回路である。以下同様に、下段信号纏め回路32
3,324,325,326,327は、各々上記フリ
ップフロップ105と106,107と108,109
と110,111と112,113と114のカウント
信号が各々並列に供給されている1個のAND回路で、
各々信号群c,d,e,f,gの信号纏め回路に相当す
る。そして、上段信号纏め回路422は上記信号群a〜
cの下段信号纏め回路相互間の論理和を取る1個のAN
D回路、上段信号纏め回路423は上記上段信号纏め回
路422と信号群dの下段信号纏め回路324相互間の
論理和を取る1個のAND回路、上段信号纏め回路42
4は上記上段信号纏め回路422と信号群d,eの下段
信号纏め回路324,325相互間の論理和を取る1個
のAND回路、上段信号纏め回路425は上記上段信号
纏め回路424と信号群fの下段信号纏め回路326相
互間の論理和を取る1個のAND回路、上段信号纏め回
路426は上記上段信号纏め回路424と信号群f,g
の下段信号纏め回路326,327相互間の論理和を取
る1個のAND回路である。
【0044】そして、論理回路224,226,22
8,230,232,234は、各々上記上段信号纏め
回路421とDフリップフロップ100のカウント信号
Q0,上段信号纏め回路422とカウント信号Q0,上
段信号纏め回路423とカウント信号Q0,上段信号纏
め回路424とカウント信号Q0,上段信号纏め回路4
25とカウント信号Q0,上段信号纏め回路426とカ
ウント信号Q0とが並列に供給されている1個のAND
回路で、各々JKフリップフロップ105,107,1
09,111,113,115に対する制御信号を形成
する。また、論理回路225,227,229,23
1,233は、各々上記上段信号纏め回路421とDフ
リップフロップ100のカウント信号Q0とJKフリッ
プフロップ105のカウント信号Q5,上段信号纏め回
路422とカウント信号Q0とカウント信号Q7,上段
信号纏め回路423とカウント信号Q0とカウント信号
Q9,上段信号纏め回路424とカウント信号Q0とカ
ウント信号Q11,上段信号纏め回路425とカウント
信号Q0とカウント信号Q13が並列に供給されている
1個のAND回路で、各々JKフリップフロップ10
6,108,110,112,114に対する制御信号
を形成する。
【0045】次に上記のような構成の同期式カウンタ回
路の動作を図5のタイムチャートを用いて説明する。た
だしここではカウント信号Q7までの8ビットとし、ま
たカウンタが最も変化する時、すなわちカウンタ全ビッ
トが変化するときについて説明する。図5において上位
ビットであるカウント信号Q7が変化するのはカウント
信号Q0〜Q6までが全てHIGH状態の時に、クロッ
ク信号CKがLOW状態からHIGH状態に変化した時
である。
【0046】ここでカウント信号Q0〜Q6までが全て
HIGH状態の2クロック前の状態(Q1がLOW状
態、Q0、Q2〜Q6までがHIGH状態)の場合につ
いて考えてみる。カウンタ回路がこの状態の時出力信号
は下段信号纏め回路322出力及び下段信号纏め回路3
23出力がHIGHであり、残りの回路は全てLOW状
態となっている。
【0047】CKがLOW状態からHIGH状態に変化
するとカウント信号Q0はLOW状態になり、カウント
信号Q1はHIGH状態になる。この結果下段信号纏め
回路321の入力がどちらもHIGH状態になるため下
段信号纏め回路321の出力信号はHIGH状態にな
り、上段信号纏め回路421及び上段信号纏め回路42
2の入力はすべてHIGH状態になるため上段信号纏め
回路421及び上段信号纏め回路422の出力信号はH
IGH状態になる。
【0048】次にCKがLOW状態からHIGH状態に
変化するとQ0はHIGH状態になる。カウント信号Q
0とQ1がともにHIGH状態になるため論理回路22
1の出力信号はHIGH状態になる。また以下同様に、
すべての論理回路または上段,下段信号纏め回路の出力
もHIGH状態となる。以上のように本実施例のカウン
タでは、各フリップフロップのカウント信号出力を2本
づつの信号群にまとめ、これらの信号群の論理和を取る
下段信号纏め回路321〜327、下段信号纏め回路3
21〜327の出力を更に取りまとめる上段信号纏め回
路421〜426を備えている。これにより、さもなけ
れば信号群内のフリップフロップ,AND回路の反転で
蓄積される信号の遅延時間を減らしている。そして、共
通線を設けて最も頻繁に反転する第0のフリップフロッ
プのカウント信号を共通入力させることでさらに高速動
作を実現することができる。
【0049】そして素子数についても従来回路のように
ビット数を増加させても指数関数的に増加することはな
い。また本実施例では、カウント信号Q0の遅延時間を
十分に短くすることができるため、クロック信号CKの
周波数を従来の場合よりも高くしても誤動作せず、より
高速に動作させることができる。なお、カウンタ回路の
全ビット数は実施例に示した16ビット(Q0〜Q1
6)に限られた訳ではなく、さらに多ビットとしても良
い。すなわち、2乃至3ビット毎に信号群にし、その信
号群内のJKフリップフロップのカウント信号の論理和
を取る下段信号纏め回路を追加し、それ以前の信号群の
信号纏め回路出力の論理和をとる上段信号纏め回路を追
加すればよい。そして第3実施例においては2ビット毎
に信号群にまとめて上位ビットに転送しているが、3ビ
ット以上をまとめて上位ビットに転送してもよいし、さ
らに各信号群毎にカウント信号の数が異なっていても良
い。但し、信号群で取りまとめるカウント信号の数が余
りにも多いと、その信号群をまとめる信号纏め回路の入
力数が多くなり、信号纏め回路における遅延時間が増大
し、また回路も複雑になって回路パターンの自由度が減
少してしまうので、信号群で取りまとめるカウント信号
数は2本または3本とすることが好ましい。
【0050】(第4実施例)以下に本発明による第4実
施例の同期式カウンタを図面と共に説明する。図6は本
発明の第4実施例であるカウンタ回路を示す図である。
図において概略的には、クロック信号CKを2分周する
1個のDフリップフロップ100、入力信号がHIGH
状態(論理値1)の時に上記クロック信号CKに同期し
て出力信号の状態を反転するJKフリップフロップ10
1〜115(フリップフロップに相当)、これらJKフ
リップフロップ102〜115に制御信号を入力させる
論理回路501〜514(制御信号出力回路に相当)か
ら構成されている。
【0051】そして本実施例では、2本づつの信号群に
まとめられているため、図6のように信号群aはDフリ
ップフロップ100の出力とJKフリップフロップ10
1,102の出力から構成され、以下信号群b〜gは順
にそれぞれJKフリップフロップ103〜104、10
5〜106、107〜108、109〜110、111
〜112,113〜114の出力から構成されている。
【0052】ここで、Dフリップフロップ100の出力
信号Qは最下位ビット、すなわち第0ビット目のカウン
ト信号Q0として出力され、各フリップフロップ101
〜115の出力信号Qは第1ビット目以降のカウント信
号Q1、Q2、・・・Q15として出力されている。そ
して、本実施例において上記Dフリップフロップ100
とJKフリップフロップ101〜115で、演算回路を
構成している。また、論理回路502,504,50
6,508,510,512,514が信号纏め回路に
相当する。
【0053】以下に各構成要素の働きについて簡単に説
明する。まず1段目のJKフリップフロップ101はJ
K入力信号として上記Dフリップフロップ100のカウ
ント信号Q0が供給されている。信号群aにおいて、論
理回路501は、上記Dフリップフロップ100のカウ
ント信号Q0と上記JKフリップフロップ101のカウ
ント信号Q1とが並列に供給されている1個のAND回
路で、2段目のJKフリップフロップ102に対する制
御信号を形成する。そして論理回路502は、上記Dフ
リップフロップ100のカウント信号Q0と上記JKフ
リップフロップ101のカウント信号Q1、上記JKフ
リップフロップ102のカウント信号Q2とが並列に供
給されている1個のAND回路で、3段目のJKフリッ
プフロップ103に対する制御信号を形成する。
【0054】信号群bにおいて、論理回路503は、上
記JKフリップフロップ103のカウント信号Q3と上
記論理回路502の出力した制御信号とが並列に供給さ
れている1個のAND回路で、4段目のJKフリップフ
ロップ104に対する制御信号を形成する。そして論理
回路504は、上記JKフリップフロップ103のカウ
ント信号Q3と上記論理回路502の出力した制御信号
と上記JKフリップフロップ104のカウント信号Q4
とが並列に供給されている1個のAND回路で、5段目
のJKフリップフロップ105に対する制御信号を形成
する。
【0055】以下同様に、信号群c〜gにおいて、論理
回路505,507,509,511,513は、各々
上記JKフリップフロップ105のカウント信号Q5と
上記論理回路504の出力した制御信号,上記JKフリ
ップフロップ107のカウント信号Q7と上記論理回路
506の出力した制御信号,上記JKフリップフロップ
109のカウント信号Q9と上記論理回路508の出力
した制御信号,上記JKフリップフロップ111のカウ
ント信号Q11と上記論理回路510の出力した制御信
号,上記JKフリップフロップ113のカウント信号Q
13と上記論理回路512の出力した制御信号とが並列
に供給されている1個のAND回路で、各々JKフリッ
プフロップ106,108,110,112,114に
対する制御信号を形成する。そして論理回路506,5
08,510,512,514は、各々上記JKフリッ
プフロップ105,106のカウント信号Q5,Q6と
上記論理回路504の出力した制御信号,上記JKフリ
ップフロップ107,108のカウント信号Q7,Q8
と上記論理回路506の出力した制御信号,上記JKフ
リップフロップ109,110のカウント信号Q9,Q
10と上記論理回路508の出力した制御信号,上記J
Kフリップフロップ111,112のカウント信号Q1
1,Q12と上記論理回路510の出力した制御信号,
上記JKフリップフロップ113,114のカウント信
号Q13,Q14と上記論理回路512の出力した制御
信号とが並列に供給されている1個のAND回路で、各
々JKフリップフロップ107,109,111,11
3,115に対する制御信号を形成する。
【0056】次に上記のような構成の同期式カウンタ回
路の動作を図7のタイムチャートを用いて説明する。た
だしここではカウント信号Q7までの8ビットとし、ま
たカウンタが最も変化する時、すなわちカウンタ全ビッ
トが変化するときについて説明する。図7において上位
ビットであるカウント信号Q7が変化するのはカウント
信号Q0〜Q6までが全てHIGH状態の時に、クロッ
ク信号CKがLOW状態からHIGH状態に変化した時
である。
【0057】ここでカウント信号Q0〜Q6までが全て
HIGH状態の1クロック前の状態(カウント信号Q0
がLOW状態、Q1〜Q6までがHIGH状態)の場合
について考えてみる。カウンタ回路がこの状態の時、出
力される制御信号は全てLOW状態である。CKがLO
W状態からHIGH状態に変化するとカウント信号Q0
はHIGH状態になる。この結果論理回路501の入力
がどちらもHIGH状態になるため論理回路501の出
力信号はHIGH状態になる。また論理回路502の入
力がどれもHIGH状態になるため論理回路502の出
力信号はHIGH状態になる。この結果、論理回路50
3の入力がどちらもHIGH状態になるため論理回路5
03の出力信号はHIGH状態となる。また、論理回路
504の入力がどれもHIGH状態になるため論理回路
504の出力信号はHIGH状態になる。以下同じよう
に論理回路505,506の出力信号は入力はどれもH
IGH状態となるためHIGH状態になる。このように
出力信号は下位ビット側から順次遅れてHIGH状態に
なる。
【0058】以上のように本実施例のカウンタでは、カ
ウンタ内部のカウント信号を信号群にし、信号群内のカ
ウント信号を並列に入力してこれらカウント信号の論理
和を取る制御信号出力回路(信号纏め回路)を、この信
号群毎に設けてあるため、このまとめられた論理和を上
位ビットに順次転送することにより、さもなければブロ
ック内の各論理回路の反転で徐々に蓄積される信号の遅
延時間を減らしている。このためカウント信号Q0の遅
延時間を十分に短くすることができる。よって本実施例
においては、共通線等を設けて共通入力させるというこ
とがないので、高速動作と配線パターンの簡単化・回路
面積の減少を同時に満足することができる。また素子数
についても従来回路のようにビット数を増加させても指
数関数的に増加することはない。従ってクロック信号C
Kの周波数を従来の場合よりも高くしても誤動作せず、
より高速に動作させることができる。
【0059】なお本実施例では2ビット毎に桁上げ論理
回路が直列接続された形に成っているが、必要とするカ
ウンタの速度、回路面積が満足できるならば、3ビット
以上毎に論理回路をまとめるようにしても良い。図8は
本実施例を3ビットにした場合の例である。図のように
nビット毎に論理回路をまとめると、(n+1)入力の
論理和回路が必要となるため、必要なクロック高速性と
回路の許容面積との兼ね合いからnの値を決定すること
が望ましい。また、nの値は回路を通して一定、すなわ
ち周期的に論理回路が組まれている必要はなく、必要に
応じてその値を任意に組み合わせても良い。そして、カ
ウンタ回路の全ビット数は実施例に示した16ビット
(Q0〜Q16)に限られた訳ではなく、さらに多ビッ
トとしても良い。
【0060】なお、第1実施例において、上段信号纏め
回路401〜406は図1に示された構成に限られたも
のではなく、例えば図9又は図10に示したような構成
でも良い。すなわち、各信号群内のカウント信号をまと
めた下段信号纏め回路301〜307出力をさらにまと
めるような構成であれば良い。上記第1〜第4実施例に
示した本発明の同期式カウンタは、図11に示すような
時間/数値変換回路等に用いられる。時間/数値変換回
路とは2つのパルスの時間差をデジタル出力で得る回路
である。
【0061】ここで時間/数値変換回路について説明す
る。図11において、最初にパルスPAを複数の遅延素
子を直列に接続し最終出力段を最初の遅延素子に戻すよ
うに連結したリング遅延パルス発生回路に入力し周回さ
せる。ここでリング遅延パルス発生回路の遅延素子数は
出力を2ビット進数としているため2のn乗個で構成さ
れている。このリング遅延パルス発生回路のどの位置に
現在パルスPAがあるのかをの知るために、リング遅延
パルス発生回路の各遅延素子の出力をパルスセレクタに
入力する。また、パルスPAがリング遅延パルス発生回
路を何周したかをカウントする周回数カウンタにリング
遅延パルス発生回路の最終出力段の出力を入力する。
【0062】そして、パルスPBが入力された時点で、
パルスセレクタはその時点での遅延素子からの入力信号
をエンコーダに出力する。エンコーダにより2進数信号
に変換された信号は、パルスPAとパルスPBとの位相
差を表す下位ビットとなる。周回数カウンタの値もデー
タラッチ回路によって、パルスPBが入力された時点の
信号が出力され、パルスPAとパルスPBとの位相差を
表す上位ビットとなる。このような構成にすることで遅
延素子が直列に多数接続されていることと同じになる。
【0063】この時間/数値変換回路の測定可能範囲を
広げるには時間/数値変換回路の出力ビット数を増やし
てやればいい。これは周回数カウンタのビット数を大き
くすることで簡単に実現できる。また回路面積を削減す
るにはリング遅延パルス発生回路の遅延素子数を減らす
事により実現できる。これはパルスセレクタとエンコー
ダがリング遅延パルス発生回路の遅延素子数によって大
きさが決定されるためである。このためリング遅延パル
ス発生回路の遅延素子数が半分になるとリング遅延パル
ス発生回路とパルスセレクタ、エンコーダの大きさは半
分になる(遅延素子数が半分になるということは出力が
1ビット減少するということである)。このため周回数
カウンタを1ビット増やして回路面積が増加しても、リ
ング遅延パルス発生回路が半分にして回路面積が減少の
方が回路全体として見た場合回路面積は小さくなる。た
だしここで問題になるのはリング遅延パルス発生回路の
遅延素子数が半分になれば、周回数カウンタに供給され
るクロック周期も半分になる。
【0064】この様な理由から時間/数値変換回路をよ
り多ビットで小型化しようとした場合、クロック周期が
短い場合でも動作するカウンタが必要不可欠となるが、
本発明の同期式カウンタを用いることにより、これらの
問題を解決することができる。なお、上記第1〜第4実
施例ではアップカウンタについてのみ明記してあるが、
ダウンカウンタにを用いても良い。この場合の回路図は
DフリップフロップとJKフリップフロップの桁上げ用
の出力をQから図示しないQinv (但し、Qin v はQの
反転出力)に変更するだけで良い。またタイムチャート
も、Q0からQ7がALL0からアップするのではなく
ALL1からダウンすることが違うだけで、そのほかの
論理回路の動作は同じである。
【0065】なお、本発明は上記実施例に示した回路に
限定されるものではなく、例えば論理和をNAND回路
やOR回路等で構成しても良いし、またその用途も時間
A/D以外に用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における同期式カウンタの
回路図である。
【図2】図1に示した同期式カウンタのタイムチャート
である。
【図3】本発明の第2実施例における同期式カウンタの
回路図である。
【図4】本発明の第3実施例における同期式カウンタの
回路図である。
【図5】図4に示した同期式カウンタのタイムチャート
である。
【図6】本発明の第4実施例である同期式カウンタの回
路図である。
【図7】図6に示した同期式カウンタのタイムチャート
である。
【図8】本発明の一実施例である同期式カウンタの回路
図である。
【図9】本発明の一実施例である同期式カウンタの回路
図である。
【図10】本発明の一実施例である同期式カウンタの回
路図である。
【図11】本発明の同期式カウンタを時間/数値変換回
路に応用した場合の回路図である。
【図12】従来の同期式カウンタの回路図である。
【図13】従来の同期式カウンタの回路図である。
【図14】従来の同期式カウンタの回路図である。
【図15】従来の同期式カウンタの回路図である。
【図16】従来の同期式カウンタの回路図である。
【図17】図14に示した従来の同期式カウンタのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
100 Dフリップフロップ(フリップフロップ,演算
回路) 101〜115 JKフリップフロップ(フリップフロ
ップ,演算回路) 201〜220 制御信号出力回路 221〜234 制御信号出力回路 301〜327 下段信号纏め回路(第1,第2の信号
纏め回路) 401〜426 上段信号纏め回路(第3の信号纏め回
路) 501,503,505,507,509,511,5
13 制御信号出力回路 502,504,506,508,510,512,5
14 制御信号出力回路(信号纏め回路)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−118767(JP,A) 特開 昭62−217722(JP,A) 実開 昭54−25058(JP,U) 実開 平2−55740(JP,U) 特公 昭47−25735(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 23/40 H03K 23/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n+1個のフリップフロップを有し、ク
    ロック信号が入力され、該クロック信号に同期して動作
    するとともに、最下位の第0から上位の第nビット目ま
    での(n+1)個の自身の出力を成すカウント信号を反
    転させることで前記クロック信号のレベル反転数を前記
    カウント信号で表す演算回路、 前記カウント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦i≦
    (n−1))ビット目までのカウント信号が入力され、
    該第0乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和を取
    って前記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、該制
    御信号を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第(i
    +1)のフリップフロップの出力を反転させる複数の制
    御信号出力回路、を有する制御回路を備える同期式カウ
    ンタにおいて、 前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビットから
    順に複数取りまとめる複数の信号群が流れる配線群、お
    よび前記各信号群内の各カウント信号相互間の論理和を
    取る複数の信号纏め回路を備え、前記制御回路は、前記
    各信号群を構成するカウント信号の何れよりも上位ビッ
    トの前記フリップフロップに対して、前記信号纏め回路
    から前記制御信号を供給するようにしたことを特徴とす
    る同期式カウンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記カウント信号を下
    位のビットから順に複数取りまとめる少なくとも第1,
    第2,第3の信号群が流れる第1,第2,第3の配線
    群、前記第1の信号群内の各カウント信号相互間の論理
    和を取る第1の信号纏め回路、前記第2の信号群内の各
    カウント信号相互間の論理和を取る第2の信号纏め回
    路、前記第1の信号纏め回路と前記第2の信号纏め回路
    との間の論理和を取る第3の信号纏め回路を備え、前記
    制御回路は、前記第1,第2の信号群を構成するカウン
    ト信号の何れよりも上位ビットの前記フリップフロップ
    に対して、前記第3の信号纏め回路から前記制御信号を
    供給するようにしたことを特徴とする請求項1記載の同
    期式カウンタ。
  3. 【請求項3】 n+1個のフリップフロップを有し、ク
    ロック信号が入力され、該クロック信号に同期して動作
    するとともに、最下位の第0から上位の第nビット目ま
    での(n+1)個の自身の出力を成すカウント信号を反
    転させることで前記クロック信号のレベル反転数を前記
    カウント信号で表す演算回路、 前記カウント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦i≦
    (n−1))ビット目までのカウント信号が入力され、
    該第0乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和を取
    って前記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、該制
    御信号を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第(i
    +1)のフリップフロップの出力を反転させる複数の制
    御信号出力回路、を有する制御回路を備える同期式カウ
    ンタにおいて、 前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビットから
    順に複数取りまとめる複数の信号群が流れる配線群、お
    よび前記各信号群内の各カウント信号相互間の論理和を
    取る複数の信号纏め回路を備え、前記制御回路は、前記
    各信号群を構成するカウント信号の何れよりも上位ビッ
    トの前記フリップフロップに対して、前記信号纏め回路
    出力と前記第0ビット目のカウント信号とから前記制御
    信号を供給するようにしたことを特徴とする同期式カウ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御信号出力回路は、第1乃至第j
    (但し、2≦j≦n−1)の制御信号出力回路を有し、
    該第1の制御信号出力回路は前記第1のフリップフロッ
    プのカウント信号及び第2のフリップフロップのカウン
    ト信号を入力して両信号に基づいて前記第3のフリップ
    フロップに対する制御信号を形成するものであり、前記
    第2乃至第jの制御信号出力回路は、前記第1のフリッ
    プフロップのカウント信号及び第2乃至第jのフリップ
    フロップの各カウント信号の論理和信号を入力し、これ
    らの信号に基づいて前記第3乃至第(j+1)のフリッ
    プフロップに対する制御信号を形成するものであること
    を特徴とする請求項3記載の同期式カウンタ。
  5. 【請求項5】 前記信号纏め回路は、前記信号群におけ
    る各カウンタ信号を並列入力して論理和を取ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4記載の同期式カウンタ。
  6. 【請求項6】 前記演算回路におけるフリップフロップ
    の数nは7以上の正数であり、前記第1ビット目のカウ
    ント信号を取りまとめる前記信号纏め回路から第nビッ
    ト目のフリップフロップの制御信号を形成する前記信号
    纏め回路までに、前記信号纏め回路が直列に並ぶ数は、
    (n+1)を2で割った数よりも小さい数であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5記載の同期式カウン
    タ。
  7. 【請求項7】 n+1個のフリップフロップを有し、ク
    ロック信号が入力され、該クロック信号に同期して動作
    するとともに、最下位の第0から上位の第nビット目ま
    での(n+1)個の自身の出力を成すカウント信号を反
    転させることで前記クロック信号のレベル反転数を前記
    カウント信号で表す演算回路、 前記カウント信号のうち第0乃至第i(但し、1≦i≦
    (n−1))ビット目までのカウント信号が入力され、
    該第0乃至第iまでのカウント信号相互間の論理和を取
    って前記フリップフロップ毎の制御信号を形成し、該制
    御信号を前記演算回路に出力して、前記第1乃至第(i
    +1)のフリップフロップの出力を反転させる複数の制
    御信号出力回路、を有する制御回路を備える同期式カウ
    ンタにおいて、 前記制御回路は、前記カウント信号を下位のビットから
    順に複数取りまとめる第1,第2の信号群が流れる第
    1,第2の配線群、前記第1の信号群における最後の制
    御信号出力回路であり更に前記第1の信号群内の全ての
    カウント信号の間の論理和を信号纏め回路を有し、前記
    第2の信号群内のカウント信号を入力する制御信号出力
    回路は、前記第2の信号群を構成するカウント信号の何
    れよりも下位ビットの論理和を前記信号纏め回路の出力
    から取り、前記制御回路は、前記第2の信号群を構成す
    るカウント信号の前記フリップフロップに対して、前記
    信号纏め回路から前記制御信号を供給するようにしたこ
    とを特徴とする同期式カウンタ。
  8. 【請求項8】 前記信号群は、2乃至3本のカウンタ信
    号から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項7記載の同期式カウンタ。
  9. 【請求項9】 前記第1のフリップフロップは、クロッ
    ク信号を分周して最下位ビットである第0ビット目のカ
    ウント信号を得るものであり、また前記第2のフリップ
    フロップは、前記第1のフリップフロップのカウント信
    号が制御信号として供給され、この制御信号が一方論理
    レベルの時に前記クロックに同期して第1ビット目のカ
    ウント信号のレベルを反転させるものであり、前記第3
    乃至第nのフリップフロップは、前記制御信号を入力
    し、前記制御信号が一方論理レベルの時に前記クロック
    に周期して第3乃至第nビット目のカウント信号のレベ
    ルを反転させるものであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8記載の同期式カウンタ。
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