JP3489173B2 - Ti−Al系金属間化合物基合金の製造方法 - Google Patents
Ti−Al系金属間化合物基合金の製造方法Info
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Description
基合金の製造方法、特にTiAlおよびTi3 Alの金属間化合
物を含むTi−Al系金属間化合物基合金の製造方法に関す
る。本発明によれば、得られるTi−Al系金属間化合物基
合金は、加工熱処理によって常温延性、強度、破壊靱性
が著しく改善され、さらに所望により高温クリープ強度
も改善され、軽量耐熱材料として、ジェットエンジンの
エンジンケース、コンプレッサブレードおよびべーン、
自動車エンジンの排気バルブおよびピストンピンならび
にスペースプレーンや超音速航空機の外板、さらにボイ
ラーの耐熱管、タービンブレードにも使用が考えられ
る。
化合物であるTiAl (以下、γ相という) およびTi3Al(以
下、α2 相という) を含有するとともに、その他、必要
によりMn、Mo、V等を含有する合金であるが、α2 +γ
の2相組織を有し軽量かつ耐熱性に優れているといわれ
ている。以下、かかるTi−Al系金属間化合物基合金をTi
Al基合金と称する。
で恒温鍛造を行い、焼鈍後、700 〜1100℃でさらに1段
以上の恒温鍛造を行う加工法が開示されている。特開平
2−274307号公報には、原子%で、48.4%Al (重量%で
34.5%Al) のTiAl基合金を1200℃での熱間押出し加工
後、同じく1200℃で1時間焼鈍することによりラメラ粒
組織のTiAl基合金から、ラメラ粒組織の消滅した等軸微
細粒のTiAl基合金に変化することが示されている。
っては鋳造凝固時にTiAl (γ相) とTi3Al(α2 相) のラ
メラ組織を有する材料 (α2 +γ) は常温延性が十分で
ないため改善する必要があるとして上記のような方法が
提案されている。しかし、熱間加工によりラメラ粒組織
から等軸微細粒組織を得ることにより常温延性が改善さ
れるとしても (特開平2−274307号公報参照) 、十分な
高温強度、破壊靱性は得られない。
しては、常温伸び2.0 %以上、800℃における0.2 %耐
力30kgf/mm2 以上、破壊靱性値50kgf/mm3/2 以上の特性
を有することが望まれる。
おける0.2 %耐力30kgf/mm2 以上、750 ℃で20kgf/mm2
のクリープ破断時間1000時間以上、破壊靱性値50kgf/mm
3/2以上が望まれる。
属間化合物であるTiAlとTi3 Alにより構成される合金
(TiAl基合金) において常温延性、高温強度、破壊靱
性、さらには場合によりクリープ強度の各特性のバラン
スを改善したTi−Al系金属間化合物基合金の製造方法を
提供することある。
態図の一部拡大図であって、これからもわかるように、
本発明範囲のTiAl基合金 (Al:46.0 〜51.0%) では、11
25℃ (1398K) 以上でTi固溶体であるα相 (α−Ti) が
存在し、冷却するにしたがって、α→α2 +γの反応が
起こり、常温ではα2 +γの二相組織を有する。
織、つまり、水冷、油冷、空冷の冷却速度で冷却して得
られる組織は全面にγ相とα2 相が層状になったラメラ
組織を呈しており、延性は不十分である。
て、Ti−Al系金属間化合物基合金の製造法を提案した。
それによれば、加工と熱処理を組み合わせた加工熱処
理を行い、その際に、加工温度と熱処理温度との温度
差を小さくし、かつその熱処理を (α+γ) 二相域の
α相とγ相の量比が等しくなる温度で、所定時間以上行
うことにより、ラメラ粒と等軸γ粒とが極めて均一に分
散した組織が得られ、その結果、常温延性に優れたTiAl
基合金を製造することができる。しかし、その後の研究
開発の結果、次のような知見がさらに得られた。
ンスが優れたパンケーキ状の製品が得られるが、条件と
して圧下率を50%以上必要とする。ニアネットシェイプ
化のため金型を用いた製品形状付与と組織制御のための
加工を同時に行う場合のことを想定すると、金型形状に
よっては必ずしも加工度は素材全体に均一には与えられ
ず、また素材全体に50%以上の加工度を与えることも困
難である。
らかじめ、圧延、押出、鍛造等により減面率30%以上の
加工を加えておくと、その後プレス加工により30%以上
50%未満の圧下率の加工を与えるだけで、一度に加工度
50%以上のプレス加工を行うことと同等の再結晶粒形成
能があることが判明した。したがって、そのような方法
によれば、製造可能な製品形状範囲が広がり、またプレ
ス加工も容易になる。
温延性、高温強度( 短時間強度) のバランスは優れてい
るが、この材料の本来の開発目標である高温長時間強
度、つまりクリープ強度については十分に検討が加えら
れていなかった。そこでその後、この材料の種々の組織
におけるクリープ強度を評価した結果、ラメラ粒の体積
率増加とともにクリープ強度が著しく向上することが判
明した。ところが、従来の加工熱処理方法では、ラメラ
粒体積率が増加するとラメラ粒の成長および組織の不均
質化が著しく、常温延性の低下を招く結果となる。
の熱処理を施すことにより、不均質組織の形成および常
温延性の大きな低下をもたらすことなく、クリープ強度
が改善されることが判明した。本発明は、上記のような
知見(i) 、(ii)に基づいて完成されたもので、その要旨
とするところは、次の通りである。
のTi−Al系金属間化合物基合金、または、Mo、Mn、V、
Cr、Nb、W、SiおよびTaのうち1種または2種以上を合
計量で5.0 %以下、Al:46.0〜51.0%、残部TiのTi−Al
系金属間化合物基合金に対し、850 ℃以上、下記(1) 式
のT1 (℃) 未満の温度範囲で減面率30%以上の加工を施
した後、850 ℃以上、下記(1) 式のT1 (℃) 未満の温度
範囲で圧下率30%以上50%未満のプレス加工を施し、次
いで下記(2) 式のT2(℃) の温度範囲で0.3 時間以上8
時間以下保持することを特徴とする、Ti−Al系金属間化
合物基合金の製造方法。・・・第1の態様という。 T1=1226+37 (X−46) ・・・・・・(1) T1−40≦T2≦T1+40 ・・・・・・・(2) ただし、X:Al原子%。
のTi−Al系金属間化合物基合金、または、Mo、Mn、V、
Cr、Nb、W、SiおよびTaのうち1種または2種以上を合
計量で5.0 %以下、Al:46.0〜51.0%、残部TiのTi−Al
系金属間化合物基合金に対し、850 ℃以上、下記(1) 式
のT1 (℃) 未満の温度範囲で加工率50%以上の加工を施
した後、下記(2) 式のT2(℃) の温度範囲で0.3 時間以
上8時間以下保持し、次いで下記(3) 式のT3( ℃) の温
度範囲で0.3 時間以上4時間以下保持することを特徴と
する、Ti−Al系金属間化合物基合金の製造方法。・・・
第2の態様という。 T1=1226+37 (X−46) ・・・・・・(1) T1−40≦T2≦T1+40 ・・・・・・・(2) T1≦T3≦T1+70 (T2<T3) ・・・(3) ただし、X:Al原子%
する。図2(a) 、(b) は、本発明方法の第1の態様での
ヒートパターンをそれぞれ示す線図であり、図中、前述
の組成のTiAl基合金を、850 ℃以上 T1(℃) 未満で減面
率30%以上の加工 (例えば圧延) を施してから、再度加
熱し、850 ℃以上T1 (℃) 未満で圧下率30%以上50%未
満のプレス加工を施す。
一旦850 ℃以下、例えば室温にまで冷却してから再びT
2(℃) に加熱して、あるいは図2(b) のパターンIIの場
合には、引き続いてT2(℃) に加熱して、0.3 時間以上
8時間以下保持するものである。
から製造可能な製品形状範囲が広がり、またニアネット
シェイプ加工が可能になった。ここで、本発明において
合金組成、加工条件および熱処理条件を前述のように限
定した理由を説明する。なお、本明細書において、特に
ことわりのない限り、「%」は「原子%」である。
〜51.0%Al (重量%でほぼ32.4〜37.0%に相当) 、残部
Tiから構成されるTi−Al2元系金属間化合物基合金であ
る。Alを46.0〜51.0%に限定するのは、本発明方法を適
用したときに、Alが46.0%未満あるいは51.0%超である
と、冷却したときにα2 相あるいはγ相の量が過多にな
り、本発明の目的とする組織が形成されないためであ
る。
るために、Tiの一部は、Mo、Mn、V、Cr、Nb、W、Siお
よびTaのうち1種または2種以上によって合計量5.0 原
子%まで置換されてもよいが、これらの合計量が5.0 原
子%を越えると、得られる合金の機械的特性が損なわれ
ることになる。
この温度より低温では塑性加工が材質上不可能になるこ
と、歪速度が1×10-5/s以下でないと加工できないと
いう生産上の点から設定した。
を越えると、加工後の再結晶粒が等軸粒とはならず、ラ
メラ粒となり、その後の熱処理により均質組織が形成さ
れないために制限される。
第1段目の加工を施すが、そのときの加工手段は特に制
限されず、例えば、圧延、押出、あるいは鍛造のいずれ
であってもよい。減面率30%未満ではその後の熱処理に
よって均質微細組織を得ることはできない。好ましくは
50%以上の減面率の加工を行う。
に冷却してから再び前述の加工温度に加熱し、今度は圧
下率で30%以上50%未満のプレス加工を2段目の加工と
して加える。この2段目の加工であるプレス加工時に30
%以上の圧下率の加工を加えるのは加工後に熱処理した
ときに再結晶により均質微細組織を形成するためであ
る。また、加工度は高いほど熱処理後の再結晶粒が微細
になるため延性に優れるからである。本発明において
は、プレス加工の圧下率を小さくしても、素材全体を均
一に再結晶させることができる方法として、プレス加工
の前にあらかじめ、圧延、押出、鍛造等により加工を与
えることを特徴とするものである。したがって、二段目
の加工であるプレス加工にあっては圧下率は50%以上で
あっても同等の効果が得られることは言うまでもない。
(a) に示すパターンIのように、素材は一旦冷却して
も、あるいは図2(b) に示すパターンIIのように、その
まま昇温して、続く熱処理を行ってもよく、いずれの場
合であっても同じ組織が得られる。
る臨界温度T1の上側、下側に40℃の範囲内に設定した。 臨界温度:T1 =1226+37 (X−46) (X:Al原子%) 熱処理温度:T1 −40≦T2 ≦T1 +40 臨界温度T1(℃) は、熱処理時に平衡するα相、γ相の
体積率がほぼ等しく、お互いの結晶粒成長を抑制し、冷
却に際して局部的に粗大なα2 粒、γ粒の形成を防止す
るために上記のように規定するのである。
と等しいことが望ましい。したがって、本発明において
熱処理温度T2 はT1 ±40℃、好ましくはT1 ±20℃の
範囲内で規定される。熱処理温度T2 が上記設定範囲を
はずれるとα相、γ相の体積比が1から大きくはずれる
ため、組織の均質性が失われてしまう。
であると均質組織が得られない。よって、熱処理時間の
下限は0.3 時間とした。前述の式(2) で規定される温度
の範囲内であれば、熱処理温度が長くともγ/α=1近
傍であるため、粒成長速度は遅いが、それでも8時間を
超えると粒成長が進行する。したがって、熱処理時間は
8時間以内に制限する。好ましくは 0.5〜4時間であ
る。
定するものではないが、高温固溶相であるα相から冷却
中にγ相およびα2 相が十分に析出し、 (α2 +γ) の
変態ラメラ粒を形成させるという点からは、水冷よりは
油冷、油冷よりは徐冷 (空冷、炉冷) が望ましい。また
空冷にあたり、断熱材に包んで冷却してもよい。次に、
本発明の第2の態様について説明する。
のヒートパターンをそれぞれ示す線図であり、図中、前
述の組成のTiAl基合金を850 ℃以上T1 (℃) 未満で加工
率50%以上加工してから、図3(a) 、(b) のパタ
ーンI、IIの場合には一旦850 ℃以下、例えば室温にま
で冷却してから再びT2(℃) に加熱して、0.3 時間以上
8時間以下保持し、その後、パターンIでは再び一旦85
0 ℃以下に冷却し、さらにT3(℃) に加熱し、0.3 時間
以上4時間以下保持する。パターンIIの場合は、T2
(℃) での熱処理後、引き続いてT3(℃) に加熱して、
0.3 時間以上4時間以下保持する。
合に同じである。また、図3(c) 、(d) のパターンIII
、IVの場合には、850 ℃以上、T1( ℃)未満で加工率50
%以上の加工の後、T2 (℃) に加熱する。その後、図3
(c) のパターンIII では一旦850 ℃以下に冷却してから
T3 (℃) に加熱し、0.3 時間以上4時間以下保持する。
図3(d) のパターンIVの場合には、T2 (℃) での熱処理
後、引き続いてT3 (℃) に加熱し、0.3 時間以上4時間
以下保持し、空冷または徐冷するものである。
から、いままで不可能とされていた組織の微調整が可能
となり、均質でラメラ粒の比率の高い組織が得られる。
ここで、本発明の上記態様における加工条件および熱処
理条件を前述のように限定した理由を説明する。
(℃) での加工後、直接T3 (℃) まで加熱、保持する
と、T2 (℃) を経てT3 (℃) に加熱された場合に比べ、
ラメラ粒の比率は等しくなるが、その粒径は不均質なも
のになり、常温延性が著しく低下する。T2 (℃) を経て
T3 (℃) に加熱することにより、常温延性の低下を許容
範囲内に抑え、高温強度、クリープ強度を向上させ得
る。このときの加工温度の下限850 ℃の限定理由は前述
の通りである。
行うが、これは加工後に熱処理したときに再結晶により
均質微細組織を形成するためである。加工度は合計量で
あるが、1回の加工で加工率30%以上の加工度を実現す
るのが望ましい。また加工度は高いほど熱処理後の再結
晶粒が微細になるため延性に優れる。
ず、圧延、押出、鍛造あるいはプレス加工のいずれであ
ってもよい。またここでの加工率とは、減面率、圧下率
をともに意味するものである。
図3(a) に示すパターンI のように素材は一旦冷却して
も、あるいは図3(c) に示すパターンIII のようにその
まま昇温して続く熱処理を行ってもよく、いずれの場合
にあっても同じ組織が得られる。
定理由もすでに述べた通りである。また、第2態様の場
合も、T2(℃) での熱処理時間は、第1の態様の場合と
同様の理由から規定される。
3 時間以上4時間以下保持する。この範囲を外れる熱処
理温度では結晶粒の微細化が十分でない。そして下記式
で規定する T3(℃) ではこの時間範囲を外れるとγ/α
=1 からのずれがより大きくなるため、熱処理時間を0.
3 時間以上4時間以下に制限する。好ましくは 0.5〜2
時間である。 T1≦T3≦T1+70 (T2<T3) 。
については特に規定するものではないが、高温固溶相で
あるα相から冷却中にγ相およびα2 相が十分に析出
し、 (α2 +γ) の変態ラメラ粒を形成させるという点
からは、水冷よりは油冷、油冷よりは徐冷 (空冷、炉
冷) が望ましい。また空冷にあたり、断熱材に包んで冷
却してもよい。
壊靱性、常温延性、そして後者の態様によればさらに高
温クリープ強度のバランスに優れた特性を有するTiAl基
合金が製造される。次に、実施例によって本発明をさら
に具体的に説明する。
を溶製した。インゴットのサイズは直径140 mm、長さ25
0 mmであった。次いで、このインゴットの表面を直径13
5 mmまで外削し、厚さ5mm、内径135mmのTi−6Al−4
V合金製のパイプ内に挿入し、両側を厚さ5mmのチタン
板によりTIG 溶接し、素材を外気と接触しないよう封じ
込めた。
以上、前述の式(1) に示した温度T1(℃) 未満に加熱
し、リバース圧延機により圧延した。その後、円柱状の
圧延材の長さが60mm〜100 mmになるよう切断してから、
上記範囲の850 ℃以上T1(℃)未満の温度に再加熱し、
プレス機により切断面に垂直に圧縮変形を加えた。
前述の式(2) に示した温度T2(℃)において熱処理を施
した。
温強度、破壊靱性、常温引張伸びを求めた。採用した加
工熱処理条件と得られた高温強度、破壊靱性、常温引張
伸びの値を表2にまとめて示す。
してγはTiAlをそれぞれ示す。加工度はシース材を含ま
ないTiAl+Ti3Al 基合金のみの値であり、熱処理後の冷
却は空冷とした。
棒をε=1×10-4/sの歪速度で引張試験を実施した。 破壊靱性試験:CT試験片 (ハーフサイズ) を用いた。
0 ℃での0.2 %耐力 (高温強度) は30kgf/mm2 以上、破
壊靱性値50kgf/mm3/2 以上、常温伸び2.0 %以上の特性
が得られることが分かる。
より製造された合金の光学顕微鏡組織写真のスケッチで
ある。本発明によれば、均質微細混合組織 (等軸γ粒、
変態ラメラ粒) が生成しているのがわかる。
を溶製した。各インゴットより40×40×80(mm)のブロッ
クを切り出し、厚さ10mmのTi−6Al−4V合金製の板に
包んで封じたシース材をそれぞれの合金につき数個づつ
作製した。
式(1) に示した温度T1(℃) 未満850 ℃以上に加熱し、
プレス機により圧縮変形を加えた。
切断し、温度T2 、T3(℃) でそれぞれ2段の熱処理を
行い、空冷した。このときの加工熱処理条件と得られた
高温強度、クリープ強度、破壊靱性、常温引張伸びの値
を表4〜5にまとめて示す。なお、α2 はTi3 Alを、α
はα−Tiを、そしてγはTiAlをそれぞれ示す。加工度は
シース材を含まないTiAl+Ti3 Al基合金のみの値であ
る。
お、引張試験および破壊靱性試験は実施例1のそれらに
準じて行った。 クリープ試験: 750 ℃、20kgf/mm2 の負荷状態で試験開
始から100 時間後の塑性歪量を測定した。
ば800 ℃での0.2 %耐力 (高温強度) は30kgf/mm2 以
上、破壊靱性値50kgf/mm3/2 以上、750 ℃、20kgf/mm2
でのクリープ破断強度1000時間以上、常温伸び1.5 %以
上の特性が得られることがわかる。
り製造された合金の光学顕微鏡組織写真のスケッチであ
る。この模式図からも明らかなように、本発明によれ
ば、均質微細混合組織 (等軸γ粒、変態ラメラ粒) が生
成しているのが分かる。
バランスよく得られるTi−Al基合金の製造が可能にな
り、Ti−Al系合金の産業上の利用分野が広がる。
係を示す図である。
様における加工熱処理ヒートパターンを示す線図であ
る。
の態様における加工熱処理ヒートパターンを示す線図で
ある。
−Al基合金材のミクロ組織を示した光学顕微鏡組織写真
の模式図である。
−Al基合金材のミクロ組織を示した模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 原子%で、 Al:46.0〜51.0%、残部Ti、または、 Mo、Mn、V、Cr、Nb、W、SiおよびTaのうち1種または
2種以上を合計量で5.0%以下、Al:46.0〜51.0%、残
部TiのTi−Al系金属間化合物基合金に対し、850 ℃以
上、下記(1) 式のT1 (℃) 未満の温度範囲で減面率30%
以上の加工を施した後、850 ℃以上、下記(1) 式のT1
(℃) 未満の温度範囲で圧下率30%以上50%未満のプレ
ス加工を施し、次いで下記(2) 式のT2(℃) の温度範囲
で0.3 時間以上8時間以下保持することを特徴とする、
Ti−Al系金属間化合物基合金の製造方法。 T1=1226+37 (X−46) ・・・・・・(1) T1−40≦T2≦T1+40 ・・・・・・・(2) ただし、X:Al原子% - 【請求項2】 原子%で、 Al:46.0〜51.0%、残部Ti、または、 Mo、Mn、V、Cr、Nb、W、SiおよびTaのうち1種または
2種以上を合計量で5.0 %以下、Al:46.0〜51.0%、残
部TiのTi−Al系金属間化合物基合金に対し、850 ℃以
上、下記(1) 式のT1 (℃) 未満の温度範囲で加工率50%
以上の加工を施した後、下記(2) 式のT2(℃) の温度範
囲で0.3 時間以上8時間以下保持し、次いで下記(3) 式
のT3( ℃) の温度範囲で0.3 時間以上4時間以下保持す
ることを特徴とする、Ti−Al系金属間化合物基合金の製
造方法。 T1=1226+37 (X−46) ・・・・・・(1) T1−40≦T2≦T1+40 ・・・・・・・(2) T1≦T3≦T1+70 (T2<T3) ・・・(3) ただし、X:Al原子%
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JP01058894A JP3489173B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | Ti−Al系金属間化合物基合金の製造方法 |
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