JP3488452B2 - 変圧装置および変圧制御装置 - Google Patents

変圧装置および変圧制御装置

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JP3488452B2 JP2002035495A JP2002035495A JP3488452B2 JP 3488452 B2 JP3488452 B2 JP 3488452B2 JP 2002035495 A JP2002035495 A JP 2002035495A JP 2002035495 A JP2002035495 A JP 2002035495A JP 3488452 B2 JP3488452 B2 JP 3488452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧や負荷が
変動した場合でも高い変圧効率で変圧を行うことができ
る変圧装置および変圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源の電圧および周波数が異なる複数の
国で電気製品を使用できるようにするためのACアダプ
タがある。このようなACアダプタは、電磁トランスを
コンバータとして利用している。圧電トランスは、長さ
や形状で決まる固有の共振周波数をもっている。このよ
うな圧電トランスの1次側にその固有の共振周波数の交
流電圧を加えると、逆圧電効果によって機械振動(共
振)を起こす。2次側ではこの機械振動が圧電効果によ
って再び電気信号に変換され、電圧が発生するというも
のである。圧電トランスの共振周波数には素子の中央で
変位が最小となるλ/2モード、変位が最小となる位置
が二つあるλモード、或はさらに高次の3/2λモード
等がある。その他にも素子の形状により横、幅、厚みす
べり、円板の広がりなど複数の振動モードが存在し、各
々の振動モードは固有の共振周波数を有する。圧電トラ
ンスは、一般に共振点近傍が最も変圧比や変換効率が高
いという特長がある。圧電トランスコンバータは、図4
に示すように、周波数によって出力電圧を変化させると
いう圧電トランスの特性を利用して、周波数を制御する
ことで出力電圧を制御している。圧電トランスは、電磁
トランスに比べ、エネルギー密度が大きく、高周波化お
よび小型化が比較的容易であり、電磁ノイズが少ないと
いう利点があり、近年、新しいコンバータ素材として注
目されている。現在、実用化されているものとしては、
液晶用バックライトの冷陰極管用のインバータがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ト
ランスは、図4に示すように、複数の共振点を有してい
るため、入力電圧や負荷が変動するACアダプターなど
に用いると、周波数の制御幅が大きくなり次の共振点を
跨がってしまい、出力を一定に保つ制御が出来なくなる
場合や、共振点から遠ざかることで効率的な変換を行う
ことが困難であるという問題がある。図4において、横
軸は圧電トランスに入力される交流電圧の周波数f(k
Hz)を示し、縦軸は圧電トランスから出力される交流
電圧の振幅(V)を示している。これは、圧電トランス
が、共振周波数近傍で最も入出力ゲインや変換効率が高
くなり、共振周波数から外れるに従って、入出力ゲイン
や変換効率が低下するためである。また、周波数が同じ
状態で、圧電トランスへの入力電圧が高くなると、出力
電圧も高くなってしまうため、出力電圧を一定にするた
めには周波数を変える必要があるが、入力電圧によって
は共振周波数から大きく外れてしまう場合があり、変圧
効率が低下してしまうという問題がある。
【0004】本発明は上述した従来技術に鑑みてなさ
れ、入力電圧や負荷が変動した場合でも高い変圧効率で
変圧を行うことができる変圧装置および変圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発明
の変圧装置は、指定された周波数で直流電圧をスイッチ
ングして第1の交流電圧を生成するスイッチング回路
と、前記第1の交流電圧をフィルタリングして第2の交
流電圧を出力し、前記第1の交流電圧の周波数の増減に
応じて増減するインピーダンスを有するフィルタ回路
と、 複数の共振周波数を有し、前記フィルタ回路から
入力された前記第2の交流電圧の周波数に応じて異なる
変圧特性を有し、前記第2の交流電圧を変圧して第3の
交流電圧を出力する変圧回路と、前記スイッチング回路
が前記スイッチングを行う前記直流電圧の電圧値を検出
する電圧検出回路と、前記複数の共振周波数のうち前記
電圧検出回路で検出された前記電圧値に応じた所定の共
振周波数を選択し、当該選択した前記共振周波数を基準
として制御した周波数を前記スイッチング回路に前記指
定する周波数指定回路とを有する。
【0006】 第1の発明の作用は以下のようになる。
スイッチング回路において、指定された周波数で直流電
スイッチングして第1の交流電圧が生成される。そ
して、フィルタ回路、前記第1の交流電圧フィルタ
リングして第2の交流電圧を出力する。そして、変圧回
が、前記フィルタ回路から入力された前記第2の交流
電圧変圧して第3の交流電圧を出力する。また、電圧
検出回路によって、前記スイッチング回路が前記スイッ
チングを行う前記直流電圧の電圧値が検出される。そし
て、周波数指定手段が、前記複数の共振周波数のうち前
電圧検出回路で検出された前記電圧値に応じた所定の
共振周波数を選択し、当該選択した前記共振周波数を基
準として制御した周波数前記スイッチング回路に指定
する
【0007】 また、第1の発明の変圧装置は、好まし
くは、前記周波数指定回路は、前記検出された電圧が第
1のしきい値以下になったことを条件に、前記基準とす
る共振周波数を第1の共振周波数から当該第1の共振周
波数より高い第2の共振周波数に切り換え、前記検出さ
れた電圧が前記第1のしきい値より大きな第2のしきい
値以上になったことを条件に、前記基準とする共振周波
数を前記第2の共振周波数から前記第1の共振周波数に
切り換える。
【0008】また、第1の発明の変圧装置は、好ましく
は、前記第3の交流電圧の変動を抑制するように、前記
スイッチングを行う周波数を制御する周波数制御回路を
さらに有する。また、第1の発明の変圧装置は、好まし
くは、前記変圧回路は、圧電トランスである。
【0009】 また、第2の発明の変圧制御装置は、複
数の共振周波数を有し力された交流電圧の周波数に
応じて異なる変圧特性を有する変圧回路を制御する変圧
制御装置であって、指定された周波数で直流電圧をスイ
ッチングして第1の交流電圧を生成するスイッチング回
路と、前記第1の交流電圧をフィルタリングして第2の
交流電圧を前記変圧回路に出力し、前記第1の交流電圧
の周波数の増減に応じて増減するインピーダンスを有す
るフィルタ回路と、前記スイッチング回路が前記スイッ
チングを行う前記直流電圧の電圧値を検出する電圧検出
回路と、前記複数の共振周波数のうち前記電圧検出回路
検出された前記電圧値に応じた所定の共振周波数を選
択し、当該選択した前記共振周波数を基準として制御し
周波数を前記スイッチング回路に前記指定する周波数
指定回路とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態
に係わるACアダプタ1の全体構成図である。図1に示
すように、ACアダプタ1は、例えば、整流回路12、
駆動回路13、スイッチ素子Q1,Q2、フィルタ回路
14、圧電トランス15、整流回路16、周波数制御回
路17、バースト制御回路18、負荷検出回路19、制
御切替回路20、入力電圧検出回路21、並びに発振回
路22を有する。ここで、スイッチ素子Q1,Q2が本
発明のスイッチング回路に対応し、フィルタ回路14が
本発明のフィルタ回路に対応し、圧電トランス15が本
発明の変圧回路に対応し、入力電圧検出回路21が本発
明の電圧検出回路に対応し、発振回路22が本発明の周
波数指定回路に対応している。
【0011】電源11は、所定の振幅および周波数の交
流電圧Vinを発生する。整流回路12は、例えば、ブ
リッジ全波整流回路であり、所定の振幅および周波数の
交流電圧Vinを電源11から入力し、これを整流し、
コンデンサC00で平滑化した直流電圧V1(本発明の
直流電圧)を、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ
素子Q2のソース間に供給する。
【0012】駆動回路13は、発振回路22からの入力
した発振信号の周波数に応じて、スイッチ素子Q1,Q
2のゲートをオン/オフさせる。
【0013】スイッチ素子Q1,Q2は、ハーフブリッ
ジを構成し、交互に、駆動回路13からの制御によって
ドレイン・ソース間をオン/オフ状態にし、上記発振信
号の周波数に応じた矩形波電圧V2(本発明の第1の交
流電圧)を交点Qに発生する。当該矩形波電圧V2は、
直流電圧V1を整流した電圧に応じた矩形波となる。
【0014】フィルタ回路14は、例えば、コイルLi
nによって構成され、矩形波電圧V2をフィルタリング
して正弦波成分を含んだ脈流電圧V3(本発明の第2の
交流電圧)を生成し、これを圧電トランス15に供給す
る。脈流電圧V3は、コイルLinと圧電トランス15
の寄生容量C01との共振により、サイン波となる。フ
ィルタ回路14のインピーダンスは、矩形波電圧V2の
周波数の増減に応じて増減する。ACアダプタ1では、
発振回路22からの発振信号の周波数が微小に変化して
もフィルタ回路14による影響は殆どないが、当該周波
数を急激に高めると、コイルLinのインピーダンスが
高くなり、逆に圧電トランス15の入力インピーダンス
が低くなる。つまり、発振信号の周波数を急激に変化さ
せることで、圧電トランス15に入力される脈流電圧V
3の正弦波成分の振幅を制御できる。そのため、交流電
圧Vinが大きく変化しても、発振回路22から出力す
る発振信号の周波数を制御することで、圧電トランス1
5に入力される脈流電圧V3の正弦波成分の振幅を調整
し圧電トランス15の出力V4を一定に保つことが可能
になる。本実施形態では、このことを利用して、脈流電
圧V3の正弦波成分の振幅を最適な値に保つ制御を行っ
ている。
【0015】圧電トランス15は、図4を用いて前述し
たように、入力される脈流電圧V3の正弦波成分の所定
の範囲の周波数内に、出力する交流電圧V4(本発明の
第3の交流電圧)を共振させる複数の共振周波数があ
る。また、入力される脈流電圧V3の正弦波成分の周波
数に応じて、共振周波数における交流電圧V4の値が相
互に異なる複数の特性を有している。圧電トランス15
の等価回路は、図1に示される。
【0016】整流回路16は、圧電トランス15から出
力された交流電圧V4を整流して直流電圧V5を出力す
る。当該直流電圧V5は、コンデンサC10で平滑化さ
れて負荷30に供給される。
【0017】周波数制御回路17は、直流電圧V5の変
動を抑制するように、制御切替回路20を介して発振回
路22が出力する発振信号の周波数を制御する。具体的
には、周波数制御回路17は、負荷30や交流電圧Vi
nの電圧値が変化した場合に、直流電圧V5を一定に保
つように、発振回路22が出力する発振信号の周波数を
追従させるように制御を行う。
【0018】バースト制御回路18は、直流電圧V5の
変動を抑制するように、制御切替回路20を介して発振
回路22における発振信号の生成動作をオン/オフする
バースト制御を行う。
【0019】負荷検出回路19は、例えば、負荷30か
らの電流を検出して負荷30の消費電力の大きさを検出
する。制御切替回路20は、負荷検出回路19が検出し
た消費電力を基に、周波数制御回路17およびバースト
制御回路18のうち何れか一方を選択し、選択した回路
に発振回路22を制御させる。具体的には、制御切替回
路20は、負荷検出回路19が検出した消費電力が、所
定のしきい値より大きい場合に周波数制御回路17を選
択し、当該しきい値以下の場合にバースト制御回路18
を選択する。また、制御切替回路20は、図2(A)に
示すように、負荷検出回路19が検出した消費電力を基
に、周波数制御回路17からバースト制御回路18への
切り替えをしきい値A1を基に行い、バースト制御回路
18から周波数制御回路17への切り替えをしきい値B
1を基に行う。すなわち、しきい値にヒステリシスを持
たせる。これにより、負荷30の消費電力がある値でふ
らついた場合でも、周波数制御回路17とバースト制御
回路18との間での制御が頻繁に切り替えられることを
防止でき、ACアダプタ1に安定した動作を行わせるこ
とができる。
【0020】入力電圧検出回路21は、直流電圧V1の
電圧値を検出し、これを発振回路22に出力する。
【0021】発振回路22は、図4を用いて説明した圧
電トランス15が有する複数の共振周波数のうち、入力
電圧検出回路21から入力した電圧値を基に適合した所
定の共振周波数を選択し、当該選択した共振周波数、あ
るいは当該共振周波数付近の周波数の発振信号を生成
し、これを駆動回路13に出力する。このとき、発振回
路22は、入力電圧検出回路21から入力した電圧値
を、AC80〜264Vの範囲で何段階かに分け、当該
電圧値が属する段階に適合した共振周波数を選択する。
【0022】また、発振回路22は、図2(B)に示す
ように、入力電圧検出回路21から入力した電圧値を基
に、第1の共振周波数から第2の共振周波数への切り替
えをしきい値A2を基に行い、第2の共振周波数から第
1の共振周波数への切り替えをしきい値B2を基に行
う。すなわち、しきい値にヒステリシスを持たせる。こ
れにより、直流電圧V1がある値でふらついた場合で
も、発振回路22で選択する共振周波数が頻繁に切り替
えられることを防止でき、ACアダプタ1に安定した動
作を行わせることができる。
【0023】以下、図1に示すACアダプタ1の動作例
を説明する。 〔第1の動作例〕当該動作例では、図4に示す共振周波
数F1を用いて制御を行う場合を説明する。ACアダプ
タ1が所定の電源プラグに印加され、電源11から所定
の振幅および周波数の交流電圧Vinが整流回路12に
供給される。そして、整流回路12において、交流電圧
Vinが整流され、コンデンサC00で平滑化されて直
流電圧V1となる。当該直流電圧V1が、スイッチ素子
Q1のドレインとスイッチ素子Q2のソースに供給され
る。
【0024】また、発振回路22が、入力電圧検出回路
21で検出された電圧値を基に、図4を用いて説明した
圧電トランス15が有する複数の共振周波数のうち、共
振周波数F1を選択し、当該選択した共振周波数F1、
あるいは当該共振周波数F1付近の周波数の発振信号を
生成し、これを駆動回路13に出力する。これにより、
駆動回路13が、発振信号が持つ共振周波数F1に応じ
て、スイッチ素子Q1,Q2のゲートをオン/オフさ
せ、共振周波数F1の矩形波電圧V2を交点Qに発生す
る。フィルタ回路14において矩形波電圧V2がフィル
タリングされて正弦波成分を含んだ脈流電圧V3とな
り、これが圧電トランス15に供給される。
【0025】そして、圧電トランス15において、入力
される脈流電圧V3の正弦波成分のみが、圧電トランス
15の持つ周波数による入出力比に応じて出力電圧であ
る交流電圧V4に変換されて整流回路16に出力され
る。そして、整流回路16において、交流電圧V4が整
流されて直流電圧V5となり、負荷30に供給される。
【0026】また、負荷検出回路19において、負荷3
0からの電流を基に、負荷30の消費電力の大きさが検
出される。そして、制御切替回路20によって、負荷検
出回路19が検出した消費電力を基に、周波数制御回路
17およびバースト制御回路18のうち何れか一方が選
択され、選択した回路によって発振回路22が制御され
る。このとき、制御切替回路20は、負荷検出回路19
が検出した消費電力が、所定のしきい値より大きい場合
に周波数制御回路17を選択し、当該しきい値以下の場
合にバースト制御回路18を選択する。このように、第
1の動作例では、図4に示す共振周波数F1を基準とし
て、圧電トランス15に入力される脈流電圧V3の正弦
波成分の周波数が制御される。そのため、圧電トランス
15において高い変圧効率を得ることができる。
【0027】〔第2の動作例〕当該動作例では、図4に
示す共振周波数F2を用いて制御を行う場合を説明す
る。ACアダプタ1が所定の電源プラグに印加され、電
源11から、第1の動作例の場合より大きな所定の振幅
および周波数の交流電圧Vinが整流回路12に供給さ
れる。この場合には、発振回路22が、入力電圧検出回
路21で検出された電圧値を基に、図4を用いて説明し
た圧電トランス15が有する複数の共振周波数のうち、
共振周波数F2を選択し、当該選択した共振周波数F
2、あるいは当該共振周波数F2付近の周波数の発振信
号を生成し、これを駆動回路13に出力する。これによ
り、駆動回路13が、発振信号が持つ共振周波数F2に
応じて、スイッチ素子Q1,Q2のゲートをオン/オフ
させ、共振周波数F2の矩形波電圧V2を交点Qに発生
する。当該共振周波数F2は、前述した共振周波数F1
より高いため、フィルタ回路14のインピーダンスが第
1の動作例に比べて大きくなり、矩形波電圧V2に対す
る正弦波成分を含んだ脈流電圧V3の正弦波成分の振幅
の減衰比が第1の動作例に比べて大きくなる。その後の
動作は、第1の動作例で説明した場合と同じである。こ
のように、第2の動作例によれば、入力された直流電圧
V1が高くなった場合でも、図4に示す共振周波数F2
を基準として、圧電トランス15に入力される脈流電圧
V3の周波数が制御される。そのため、圧電トランス1
5において高い変圧効率を得ることができる。すなわ
ち、従来のように、単数の共振周波数F1のみを用いて
制御を行う場合には、入力された直流電圧V1が高くな
れば、その分圧電トランス15に入力される脈流電圧V
3の正弦波成分の振幅も高くなる。その為共振周波数か
ら外れた周波数で動作させる必要があるが、脈流電圧V
3の周波数を上げると、圧電トランス15の変圧効率が
落ちてしまう。しかし、本実施形態では、次の共振周波
数F2を用いて制御を行うため、脈流電圧V3の周波数
を上げても、高い変圧効率を得ることができる。
【0028】以上説明したように、ACアダプタ1によ
れば、直流電圧V1が小さい場合に低い共振周波数F1
を用い、直流電圧V1が大きい場合に高い共振周波数F
2を用いることで、フィルタ回路14のインピーダンス
が周波数の増減に応じて増減することを利用して、広範
囲の直流電圧V1に対して圧電トランス15による変換
を共振周波数付近で制御できる。そのため、広範囲の入
力電圧に対して高い変圧効率を実現できる。
【0029】なお、上記実施の形態は本発明の例示であ
り、本発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、
上述した実施形態では、図4に示す共振周波数F1,F
2の2つの共振周波数を選択的に用いて制御を行う場合
を例示したが、本発明では、直流電圧V1の大きさに応
じて、2以上の任意の数の共振周波数を選択的に用いて
制御を行ってもよい。
【0030】また、上述した実施形態では、図1に示す
ように、周波数制御回路17、バースト制御回路18、
負荷検出回路19および制御切替回路20を加えた場合
を例示したが、本発明は、図3に示すように、図1から
これらの構成要素を除いた構成にしてもよい。また、本
発明では、変圧回路として、圧電トランス15を例示し
たが、複数の共振周波数を有し、入力された交流電圧の
周波数に応じて異なる特性を有し、変圧を行うものであ
れば、その他のデバイスを用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力電圧や負荷が変動した場合でも高い変圧効率で変圧
を行うことができる変圧装置および変圧制御装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わるACアダプ
タの全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示す発振回路および制御切替回
路の切り換えタイミングを説明するための図である。
【図3】図3は、図1に示すACアダプタの変形例を説
明するための図である。
【図4】図4は、圧電トランスの特性を説明するための
図である。
【符号の説明】
12…整流回路、13…駆動回路、14…フィルタ回
路、15…圧電トランス、16…整流回路、17…周波
数制御回路、18…バースト制御回路、19…負荷検出
回路、20…制御切替回路、21…入力電圧検出回路、
22…発振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指定された周波数で直流電圧をスイッチン
    グして第1の交流電圧を生成するスイッチング回路と、 前記第1の交流電圧をフィルタリングして第2の交流電
    圧を出力し、前記第1の交流電圧の周波数の増減に応じ
    て増減するインピーダンスを有するフィルタ回路と、 複数の共振周波数を有し、前記フィルタ回路から入力さ
    れた前記第2の交流電圧の周波数に応じて異なる変圧特
    性を有し、前記第2の交流電圧を変圧して第3の交流電
    圧を出力する変圧回路と、前記スイッチング回路が前記スイッチングを行う 前記直
    流電圧の電圧値を検出する電圧検出回路と、 前記複数の共振周波数のうち前記電圧検出回路で検出さ
    れた前記電圧値に応じた所定の共振周波数を選択し、当
    該選択した前記共振周波数を基準として制御した周波数
    前記スイッチング回路に前記指定する周波数指定回路
    とを有する変圧装置。
  2. 【請求項2】前記周波数指定回路は、前記検出された電
    圧が第1のしきい値以下になったことを条件に、前記基
    準とする共振周波数を第1の共振周波数から当該第1の
    共振周波数より高い第2の共振周波数に切り換え、前記
    検出された電圧が前記第1のしきい値より大きな第2の
    しきい値以上になったことを条件に、前記基準とする共
    振周波数を前記第2の共振周波数から前記第1の共振周
    波数に切り換える請求項1に記載の変圧装置。
  3. 【請求項3】前記第3の交流電圧の変動を抑制するよう
    に、前記スイッチングを行う周波数を制御する周波数制
    御回路をさらに有する請求項1または請求項2に記載の
    変圧装置。
  4. 【請求項4】前記変圧回路は、圧電トランスである請求
    項1に記載の変圧装置。
  5. 【請求項5】複数の共振周波数を有し力された交
    電圧の周波数に応じて異なる変圧特性を有する変圧回路
    を制御する変圧制御装置であって、 指定された周波数で直流電圧をスイッチングして第1の
    交流電圧を生成するスイッチング回路と、 前記第1の交流電圧をフィルタリングして第2の交流電
    圧を前記変圧回路に出力し、前記第1の交流電圧の周波
    数の増減に応じて増減するインピーダンスを有するフィ
    ルタ回路と、前記スイッチング回路が前記スイッチングを行う 前記直
    流電圧の電圧値を検出する電圧検出回路と、 前記複数の共振周波数のうち前記電圧検出回路で検出さ
    れた前記電圧値に応じた所定の共振周波数を選択し、当
    該選択した前記共振周波数を基準として制御した周波数
    前記スイッチング回路に前記指定する周波数指定回路
    とを有する変圧制御装置。
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