JP6080084B1 - 圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路 - Google Patents

圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その受信した信号電圧を圧電トランスを用いて一次側から二次側へ伝送し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する。【解決手段】 外部の2線式伝送器TDから送信される直流電流信号Isを一対の伝送路L1,L2を介して受信し、直流電流信号Isの大きさを検出する受信抵抗Rsと、その受信抵抗Rsを介して入力された受信信号電圧を、所定の高周波数の交流電圧に変換した後、共振用インダクタLを介して後段に交流電圧を出力するスイッチング回路部12と、そのスイッチング回路部12から出力された交流電圧を一次側入力電圧とし、二次側に交流電圧を出力する圧電トランス部13と、その圧電トランス部13から出力された二次側出力電圧を整流、平滑、及び矩形化をして後段にパルス信号を出力する波形整形回路部14を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路に関する。
従来、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を入力側から絶縁して外部に出力する、絶縁トランスを用いた信号絶縁回路が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
まず、従来の信号絶縁回路の構成を、図8(a)、(b)を参照して説明する。
図8(a)で示した信号絶縁回路は、入力信号Eiの大きさに応じたデューティサイクルのパルスに変換する電圧デューティサイクル変換回路213と、電圧デューティサイクル変換回路213からのパルスを微分し、その立上りパルス、立下りパルスを得る絶縁トランス232と、その絶縁トランス232からの立上りパルスと立下りパルスにより、それぞれS(セット)、R(リセット)されるフリップフロップ236の出力を検波して、入力電圧Eiの大きさに対応した出力電圧Eoを得る平滑回路228を具備していた。
これにより、図8(b)に示したように、電圧デューティサイクル変換回路213の出力Eが図Aに示すようなパルス出力であれば、端子236Sにはその立上りで立上る立上りパルスが図Bに示すように得られ、また端子236Rにはその立下りで立上る立下りパルスが図Cに示すように得られる。
そして、端子236S、236Rにそれぞれ電圧デューティサイクル変換回路213の出力パルスの立上りパルスと立下りパルスがそれぞれ得られ、これらによりフリップフロップ236がセット、リセットされる。
したがって、フリップフロップ236の出力は、図Dに示すように立上りパルスによって立上り、立下りパルスによって立下る電圧Eが得られる。これが平滑回路228によって検波され、さらにバッファ229を介して端子231aと端子231hとの間に出力電圧Eoが出力される。
一方、商用の交流入力(例えば、AC100V/50Hz)を整流・平滑して直流電圧に変換し、さらにスイッチング回路により高周波の交流電圧に変換され、圧電トランスによって絶縁、変圧された後、整流平滑回路によって定電圧の直流に変換されて負荷に電圧を出力する圧電トランスコンバータも知られていた(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
この圧電トランスコンバータにおいては、負荷に出力される出力電圧の制御は、その出力電圧と基準電圧との誤差増幅器による比較結果によって、電圧周波数変換器(VCO)を制御し、スイッチング回路の駆動周波数をコントロールすることによって定電圧に保たれていた。
そして、直流入力電圧を、圧電トランスとスイッチ手段を用いて所望の直流出力電圧を出力できる、圧電トランスを用いたDC/DCコンバータも知られていた(例えば、特許文献4、特許文献5参照)。
また、直流入力電圧を、一対の圧電トランスと誤差増幅器の出力により高周波変換を行う高周波発振器を設けた定電圧・定周波発生装置も知られていた(例えば、特許文献6参照)。
さらには、直流電源をインバータ回路と圧電トランスを用いて、電力伝送の可能な電力伝送システムも知られていた(例えば、特許文献7参照)。
この電力伝送システムにおいては、直流電源にインバータ回路が接続されて、そのインバータ回路が制御回路によりスイッチング制御されていた。
実開昭63−198219号公報 特開2000−341939号公報 特開平10−262369号公報 特開平11−55941号公報 特開平4−210773号公報 特開平6−86552号公報 特開2015−156741号公報
しかしながら、前述した従来の信号絶縁回路においては、絶縁トランス232は立上りパルスと立下りパルスをフリップフロップ236に入力する機能(磁気的な結合によって過渡的に変化する信号のみを一次側から二次側へ伝送する機能)を有するものの、入力側から出力側へ伝送される電力は極めて小さいため、入力信号E1の大きさに対応した出力信号Eoを得るためには、フリップフロップ236やバッファ229の駆動用電源として、さらに電源端子225から電力を別途供給する必要があった。
また、絶縁トランス232を用いることにより、従来の信号絶縁回路の設置された場所のノイズ環境によっては伝送されるパルス信号に無線雑音(外来ノイズ)が信号に重畳し、セット、リセットの誤動作が発生し入力信号とは無関係な信号が出力されることもあった。
さらに、絶縁トランス232には、コア、ボビン、巻き線、絶縁テープ、マージンテープ等の要素が必須であり、更には、巻き線間及び巻き線端子間の絶縁距離(空間距離及び沿面距離)を十分に確保する必要があった。
それらの課題を解消することは信号絶縁回路全体のサイズ増大、回路構成の複雑化、コスト増大の原因にもなっていた。
一方、上述した圧電トランスを用いたコンバータや伝送システムは、直流電圧発生装置や商用の交流電圧など所定の電圧入力に対して、圧電トランスを用いて所望の電圧を出力しようとする場合には、圧電トランスの一次側入力電圧をスイッチング回路により、例えばLC共振回路を用いて高周波数へ交流化することが知られている。
しかしながら、そのスイッチング回路のよる制御対象は、圧電トランスの二次側交流電圧が平滑化された後の直流出力電圧値であり、その値を予め目標となる所定範囲に制御する機能(目標値と実際値との誤差を僅少化する機能)であるため、信号絶縁回路の外部から入力される信号電圧に応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する機能を有していなかった。
これにより、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する用途には、そもそも技術目的自体が大きく異なるため、適用することが出来なかった。
本発明は、上記の課題を解決するもので、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路を提供することを目的とする。
本発明に係る圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路であって、直流電流信号の大きさを検出する受信抵抗と、その受信抵抗を介して入力された受信信号電圧を、所定の周波数の交流電圧に変換した後、共振用インダクタを介して後段に交流電圧を出力するスイッチング回路部と、そのスイッチング回路部から出力された交流電圧を一次側入力電圧とし、二次側に交流電圧を出力する圧電トランス部と、その圧電トランス部から出力された二次側出力電圧を整流、平滑、及び矩形化をして後段にパルス信号を出力する波形整形回路部と、を含み、直流電流信号の大きさに応じて、所定の変調を加えて前記スイッチング回路部を駆動する一次側入力変調回路部と、その一次側入力変調回路部の方式に対応して、波形整形回路部から出力された電圧に所定の復調を加える二次側出力復調回路部と、を更に含むことを特徴としている。
すなわち、本発明に係る2線式信号絶縁回路の主要な構成要素である圧電トランス部においては、与えられた電気エネルギーは一次側の逆圧電効果によって、例えばセラミックス矩形板を強制的に変形させるような弾性エネルギーに変換され、その弾性エネルギーは二次側の圧電効果によって再び電気エネルギーとなる、という固有の性質を有している。
したがって、電気エネルギー変換は弾性振動を介して行われるため、従来の絶縁トランスを用いた信号絶縁回路におけるイミュニティ(EMCの分野において、電気機器が電気的ストレス(電界、磁界、電圧、電流)に曝された際に耐えうる能力)の弱点を克服して、大幅な性能改善を実現できる。
この性能は、電磁感受性(Electromagnetic Susceptibility)とも呼ばれる。
また、電気機器はその使用環境によって様々な電気的ストレスに曝されるが、電気的ストレスには、電気機器から発生するものに加え、無線通信や公共放送用の電波なども含まれる。
例えば、雷や静電気などの自然現象による電気的ストレスも対象となり、エミッションと同様に、全ての電気機器は電磁障害の発生を未然に防ぐために求められるイミュニティを有していなければならないわけだが、圧電トランスを用いることによりその能力を大幅に向上できる。
その結果、本発明に係る、圧電トランスを用いた2本線式信号絶縁回路の設置された場所のノイズ環境に依存することなく、伝送されるパルス信号に無線雑音(外来ノイズ)が伝送信号に重畳し、セット、リセットの誤動作が発生したり、入力信号とは無関係な信号が出力されたりすることが大きく低減する。
また、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路を提供することができる。
また、従来の絶縁トランスを用いた信号絶縁回路が、例えばDC5V駆動のもので一次側から二次側へ0.02W〜0.1Wの伝送しかできなかったものが、本発明による圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路であれば、一次側から二次側へ0.5〜1.0Wの伝送が可能となる(一次側入力電力に対する二次側出力電力の比率(電力伝送効率)が80%〜99%となる)。
これにより、2線式信号絶縁回路に入力されるのは、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号のみでよく、夲発明に係る2線式信号絶縁回路周辺やその回路自体に別電源を設けて回路の一部を構成するオペアンプやロジックIC等の駆動電源として電力を新たに別途供給する必要もない。
さらに、絶縁トランスには必須であった、コア、ボビン、巻き線、絶縁テープ、マージンテープ等の要素が必要でなくなり、更には、巻き線間及び巻き線端子間において、従来必要とされていた絶縁距離(空間距離及び沿面距離)の確保が不要となる。
すなわち、圧電トランスを用いることにより従来の課題を解消できるため、2線式信号絶縁回路全体のサイズの軽薄短小化、回路構成の簡素化、コスト軽減等が容易となる。
また、本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、一次側入力変調回路部は、PWM(パルス幅変調)制御を行い、二次側出力復調回路部は、RC回路と非反転増幅出力回路を含んでもよい。
これにより、全体構成の一部に周知で簡素な技術を適用した信号絶縁回路を提供できる。
また、本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、一次側入力変調回路部は、PFM(パルス周波数変調)制御を行い、二次側出力復調回路部は、RC回路と非反転増幅出力回路を含んでもよい。
これにより、全体構成の一部に周知で簡素な技術を適用した信号絶縁回路を提供できる。
また、本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、二次側出力復調回路部の駆動用電源として、圧電トランス部から出力された二次側出力電圧を整流、平滑した後の直流電圧を供給してもよい。
これにより、駆動用電源として、別の電源端子を設けて電力を供給する必要がなくなり、その分、電源側からの配線経路が削減され、かつ別の電源側からの無線雑音(外来ノイズ)の侵入や信号への重畳を大幅に抑制できるため、オペアンプやロジックIC等の誤動作の発生が抑止され、入力信号とは無関係な信号が出力されるおそれも大幅に低減する。
また、本発明に係る2線式信号絶縁回路によれば、一次側入力変調回路部は、受信抵抗により検出した電圧を増幅し、所定の変調を加えたパルス信号と、マルチバイブレータのパルス出力とを論理回路出力し、前記スイッチング回路部が含む2つのスイッチング素子が逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御してもよい。
これにより、スイッチング回路部の2つのスイッチング素子が逆論理(相互に反転)となるため、共振用インダクタを介して圧電トランス部の一次側端子に対して直流電圧の供給と開放(一次側端子同士の短絡)が交互になされるため、マルチバイブレータの発振周波数に応じた交流電流を圧電トランス部の一次側に発生させることができる。
また、本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、一次側入力変調回路部は、パルス信号と、マルチバイブレータのパルス出力Qとの論理積出力をスイッチング回路部の駆動電圧として出力する場合に、スイッチング回路部は、2つのスイッチング素子を含み、一方のPチャンネル型FETを電源側とし、他方のNチャンネル型FETをグランド側とし、論理積出力をそれぞれのFETのゲート入力としてもよい。
これにより、全体構成の一部に周知で簡素な技術を適用した信号絶縁回路を提供できる。
また、本発明に係る圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、一次側入力変調回路部は、パルス信号と、マルチバイブレータのパルス出力Qとの第1論理積出力と、パルス信号とマルチバイブレータのパルス出力NotQとの第2論理積出力をスイッチング回路部の駆動電圧として出力する場合に、スイッチング回路部は、2つのスイッチング素子を含み、電源側及びグランド側のいずれもNチャンネル型FETとし、第1論理積出力を一方のNチャンネル型FETのゲート入力とし、第2論理積出力を他方のNチャンネル型FETのゲート入力としてもよい。
これにより、全体構成の一部に周知で簡素な技術を適用した信号絶縁回路を提供できる。
本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路によれば、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力することができる。
本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路と、それに接続される現場側(計測信号伝送系)の概略全体構成図 本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の前段部構成図 本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の後段部構成図 (a)〜(f)本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の一次側入力変調回路部がPWM(パルス幅変調)制御を行う場合のタイミングチャート (a)本発明の実施の形態1における受信信号電圧と変調後のパルス出力のオンデューティ比との関係図、(b)本発明の実施の形態2における受信信号電圧と変調後のパルス出力のパルス周波数との関係図 本発明の実施の形態1における一変形例である、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の前段部構成図 (a)〜(f)本発明の実施の形態2における一次側入力変調回路部がPFM(パルス周波数変調)制御を行う場合のタイミングチャート (a)従来の2線式信号絶縁回路の一例を示す図、(b)A〜D従来の2線式信号絶縁回路の一例におけるタイミングチャート
以下、図面を参照して本発明の2つの実施の形態について順次説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路と、それに接続される信号伝送系の概略全体構成図、図2は本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の前段部構成図、図3は本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の後段部構成図、図4は本発明の実施の形態1における、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路の一次側入力変調回路部がPWM(パルス幅変調)制御を行う場合のタイミングチャート、図5(a)は本発明の実施の形態1における受信信号電圧と変調後のパルス出力のオンデューティ比との関係図である。
図1は、直流電源Ebから電源の供給を受けた外部の2線式伝送器TDから送信される電流信号Isを、一対の伝送路L1,L2を介して受信できる2線式信号絶縁回路と、それに接続される信号伝送系の概略全体構成図を示したものである。
また、一対の伝送路L1,L2(一部を二重破線により省略)を介して接続された直流電源や他の諸元を含む工業計測システム全体の構成と併せて示した図でもある。
ここで、2線式伝送器TDは、例えばヘッドマウント形信号変換器やフィールド形信号変換器などに代表されるような現場設置形の2線式信号変換器であって、測定対象となる外部の温度や圧力などの物理量をセンシングしたときのプロセス変数PVの大きさに応じて変化する電流信号Is(例えば、4mA〜20mAの統一電流信号)を一対の伝送路L1,L2を介して遠隔にある他の諸元へ送信する装置である。
通常、直流電源Ebは、計測・制御対象である現場側(二重破線の左側)から遠隔にある監視・制御装置側(二重破線の右側)における2線式信号絶縁回路10の近傍又はその内部に設置されるものであるが、一対の伝送路L1,L2を介して接続される他の諸元を動作させるため、約12V、約24V、約36Vなどの所望の定格直流電圧を供給する。
また、一対の伝送路L1,L2は、線径、線材、路長、さらには雰囲気温度などにより異なる配線抵抗を有するものであるが、これらが仮に制御系システムに接続された場合であれば、統一電流信号を受信してその信号に応じた駆動力を生成するアクチュエータ系のポジショナなどが接続されることもあるため、その場合の駆動用受信抵抗Rpも併せて示している。
一方、本発明の実施の形態1に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路10は、一対の伝送路L1,L2との接続端子として入力端子T1と入力端子T2を有し、それら2つの入力端子間に受信抵抗Rsと、電源電圧供給部としてツェナーダイオードZDが端子t1、端子t2、端子t3、及び端子t4を介して直列に接続されている。
また、ツェナーダイオードZDのアノード側は、端子t4と端子t5を介して2線式信号絶縁回路10の共通グランドに接続され、更に一次側入力変調回路部11の負電源(−)として接続されている。
ここで、受信抵抗Rsとして、例えば50Ωの抵抗値が選択されていれば、4mA〜20mAの電流信号Isを検出すると、受信抵抗Rsの両端(端子t1と端子t2)の間には0.2〜1.0Vの起電力(以下、受信信号電圧と称する)が生じる。
次に、図2〜図4を参照して2線式信号絶縁回路10の動作を説明する。
まず、前述したように、電流信号Is(例えば、信号電流値が4mA〜20mA)に応じて0.2〜1.0Vの受信信号電圧が一次側入力変調回路部11のオペアンプ11aの差動入力端子間(非反転入力端子と反転入力端子との間)に入力される。
次に、オペアンプ11aにより所定の電圧(例えば、1V〜5V)に増幅された出力は、PWM制御を行う制御回路部11bの入力端子Vinに入力される(図4(a)参照)。
そして、制御回路部11bは、入力端子Vinの入力電圧に応じて、所定範囲のオンデューティ比となるようPWM制御したパルス信号を出力端子Voutから出力する。
例えば、出力端子Voutから出力されるパルス信号をクロック周波数として1kHz(周期Tは1msec)と設定した場合において、受信信号電圧が0.2Vであればオンデューティ比((Tmin/T)×100)を20%に設定し、受信信号電圧が5Vであればオンデューティ比((Tmax/T)×100)を80%に設定すればよい(図4(b)、図5(a)参照)。
さらに、出力端子Voutから出力されたパルス信号は、端子t11を介してANDゲート11dとANDゲート11eのそれぞれに入力され、同様にマルチバイブレータ11cのパルス出力Qが端子t12を介してANDゲート11dとANDゲート11eのそれぞれに入力される。
ここで、マルチバイブレータ11cとしては、例えば、TEXAS INSTRUMENTS社製の型式「CD4047B Types」を用いればよい。
そして、一方のANDゲート11dの論理積出力は、電源側に端子t9を介して接続されたPチャンネル型FET12aの駆動電圧としてゲート端子に入力(ゲート入力)される。
また、他方のANDゲート11eの論理積出力は、グランド側(負電源側)に端子t14を介して接続されたNチャンネルFET12bの駆動電圧としてゲート端子に入力(ゲート入力)される。
このようにして、スイッチング回路部12を構成する2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
ここで、オペアンプ11aの駆動電源は、ツェナーダイオードZDのカソード側の電圧が正電源(+)として端子t3と端子t6を介して供給され、ツェナーダイオードZDのアノード側の電圧が負電源(−)として端子t4、端子t5、端子t10、及び端子t7を介して供給される。
同様に、PWM制御を行う制御回路部11bの駆動電源としては、正電源(+)が端子t6、端子t8、及び端子t9を介して電源端子Vddに供給され、負電源(−)が端子t10と端子t7を介してGND端子に供給される。
また、マルチバイブレータ11cの駆動電源として、正電源(+)が端子t6と端子t8を介して電源端子Vddに供給され、負電源(−)が端子t10を介してGND端子に供給される。
さらに、ANDゲート11dとANDゲート11eについても、図示省略するが同様に駆動電源として正電源(+)と負電源(−)が供給される。
これにより、一次側入力変調回路部11に入力された受信信号電圧に応じてオンデューティ比の異なるパルス信号が出力され、そのパルス信号がHレベルの時間域(Tmin〜Tmax)において、2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
そうすると、マルチバイブレータ11cのパルス出力に応じて、共振用インダクタLのインダクタンスと、圧電トランス部13の一次側端子間(一次側端子13aと一次側端子13bとの間)の内部等価回路により決まる、所定の高周波数(例えば、共振周波数が140kHz)の交流電圧が発生し、圧電トランス部13の一次側入力電圧として出力される(図4(c)参照)。
一方、一次側入力変調回路部11から出力されたパルス信号がLレベルの時間においては、2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようなON/OFFのスイッチング制御がなされないため、上述した所定の高周波数(例えば、共振周波数が140kHz)の交流電圧は発生しない(図4(c)参照)。
このようにして、一次側入力変調回路部11の制御回路部11bから出力されたパルス信号がHレベルのとき(Tmin〜Tmaxの間)において、交流電圧の信号が圧電トランス部13の一次側端子(13a,13b)に入力されるため、圧電トランス部13の二次側端子(13c,13d)には一次側端子(13a,13b)とは弾性振動を介して電気エネルギー変換されて(電磁気的に絶縁されて)二次側出力電圧が出力される。
そして、圧電トランス部13の二次側端子(13c,13d)から出力されたその二次側出力電圧の信号は、波形整形回路部14の端子t15と端子t16を介してダイオードブリッジ14aとダイオードブリッジ14cのそれぞれに並列的に入力される。
ここで、ダイオードブリッジ14aにより全波整流された信号は、抵抗R1とコンデンサC1とから構成されるRC平滑回路を介して平滑化され、端子t17に供給される(図4(d)参照)。
そして、その平滑化された信号は、バッファ14bを介することにより、パルス信号となるよう矩形化(パルス成形)された後、次段の二次側復調回路部15の入力端子Vinに出力される(図4(e)参照)。
さらに、二次側復調回路部15の入力端子Vinに入力された信号は、その前段の抵抗R2とコンデンサC2とにより構成されるRC回路により直流化され、さらにその直流電圧は、端子t19を介して非反転増幅出力回路15aの非反転入力端子(+)に入力される。
そうすると、非反転増幅出力回路15aの出力側の端子t21には、抵抗R3、抵抗R4の抵抗値をそれぞれR3、R4とすると、その非反転入力端子(+)から入力された電圧に{(R3+R4)/R4}を乗じた電圧が出力される(図4(f)参照)。
以上のように、一次側入力変調回路部11のPWM制御方式に対応した、上述の波形整形回路部14から出力された電圧に二次側復調回路部15による復調を加える過程を経て、受信抵抗Rsで受信した直流電流信号の大きさ、すなわち受信信号電圧の大きさに応じて、その受信信号電圧と略同一の大きさの出力電圧Voutを最終の出力端子T3を介して外部に出力できる。
一方、圧電トランス部13から出力された二次側出力電圧(二次側端子間電圧)は、ダイオードブリッジ14cにより全波整流されて、端子t24と端子t25との間に接続されたコンデンサC3により平滑化され、次段の二次側復調回路部15の非反転増幅出力回路15aの駆動用電源、すなわち正電源(+)として供給される。
次に、図5(a)を参照して、上述した電流信号Is(例えば、信号電流値が4mA〜20mA)に応じて0.2〜1.0Vの受信信号電圧が入力されたときの、PWM制御回路部11bにおける、PWM制御されたパルス信号のオンデューティ比の一例を説明する。
この図の通り、受信信号電圧が0.2Vの場合はオンデューティ比が20%に設定され、受信信号電圧が1.0Vの場合にはオンデューティ比が80%となるように設定され、その間は受信信号電圧の大きさとオンデューティ比は略直線関係となるよう、適宜設定されている。
なお、この受信信号電圧の大きさとオンデューティ比との関係は、設計目標(過大入力又は過小入力に対する余裕度)に応じて適宜設定すればよい。
(実施の形態1における変形例)
次に、図6を参照して一次側入力変調回路部とスイッチング回路部について、一つの変形例を説明する。
前述した記載と同一の構成要素についてはそのまま同一の符号を流用し、同一の記載については、以下省略する。
ここで、前述と同様に、電流信号Is(例えば、信号電流値が4mA〜20mA)に応じて0.2〜1.0Vの受信信号電圧が一次側入力変調回路部11のオペアンプ11aの差動入力端子間(非反転入力端子と反転入力端子との間)として入力される。
そして、オペアンプ11aにより所定の電圧(例えば、1V〜5V)に増幅された出力がPWM制御を行う制御回路部11bの入力端子Vinに出力される。
そうすると、制御回路部11bは、入力端子Vinの入力電圧に応じて、所定の範囲のオンデューティ比となるようPWM制御したパルス信号を出力端子Voutから出力する。
例えば、出力端子Voutから出力されるパルス信号をクロック周波数として1kHz(周期Tは1msec)に設定し、受信信号電圧が0.2Vであればオンデューティ比((Tmin/T)×100)を20%に設定し、受信信号電圧が1.0Vであればオンデューティ比((Tmax/T)×100)を80%に設定すればよい(図4(b)、図5(a)参照)。
また、出力端子Voutから出力されたパルス信号は、端子t11を介してANDゲート11dとANDゲート11eのそれぞれに入力され、マルチバイブレータ11cのパルス出力QがANDゲート11dに入力され、マルチバイブレータ11cのパルス出力NotQがANDゲート11eに入力される。
さらに、一方のANDゲート11dの第1論理積出力は、電源側に端子t9を介して接続されたNチャンネル型FET112aのゲート端子に入力(ゲート入力)される。
また、他方のANDゲート11eの第2論理積出力は、グランド側(負電源側)に端子t28を介して接続されたNチャンネルFET112bのゲート端子に入力(ゲート入力)される。
このようにして、スイッチング回路部112を構成する2つのスイッチング素子112a,112bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
また、図示や詳細な説明や省略するが、一方のANDゲート11dの論理積出力を、電源側に端子t9を介して接続されたNチャンネル型FET112aに換えてPチャンネル型FETのゲート端子に入力し、他方のANDゲート11eの論理積出力を、グランド側に端子t28を介して接続されたNチャンネルFET112bに換えてPチャンネル型FETのゲート端子に入力してもよい。
例えば、上述のスイッチング回路部は、2つのスイッチング素子を含み、一方のPチャンネル型FETを電源側とし、他方のNチャンネル型FETをグランド側として説明したが、電源側のFETとグランド側のFETを入れ替えても同様の機能を有する。
また、変形例においても、2つのスイッチング素子をいずれもPチャンネル型FETで構成したとしても、2つのスイッチング素子が逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
いずれにせよ、一次側入力変調回路部は、スイッチング回路部を構成する2つのスイッチング素子が逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされるよう、論理回路出力すればよい。
さらには、スイッチング素子についても、Pチャンネル型FETやNチャンネルFETのみに限定されず、トランジスタやジャンクションFETなどを適宜選択すればよい。
(実施の形態2)
次に、一次側入力変調回路部が、V−f変換、すなわちPFM(パルス周波数変調)制御を行い、二次側出力復調回路部は、f−V変換のためのRC回路と非反転増幅出力回路を含む場合について説明する。
なお、基本の回路構成等については、前述した実施の形態1で説明したPWM(パルス幅変調)制御の場合と同様であるため、図2と図3を参照して説明し、タイミングチャートについては図7(a)〜(f)を参照して説明し、受信信号電圧とパルス周波数との関係は図5(b)を参照して説明する。
ここで、前述したように、電流信号Is(例えば、信号電流値が4mA〜20mA)に応じて0.2〜1.0Vの受信信号電圧が一次側入力変調回路部11のオペアンプ11aの差動入力端子間(非反転入力端子と反転入力端子との間)として入力される。
そうすると、オペアンプ11aにより所定の電圧(例えば、1V〜5V)に増幅された出力が、PFM制御を行う制御回路部11bの入力端子Vinに出力される(図7(a)参照)。
そして、制御回路部11bは、入力端子Vinの入力電圧に応じて、所定範囲の周波数となるようPFM制御したパルス信号を出力端子Voutから出力する。
例えば、出力端子Voutから出力されるパルス信号の周波数として、受信信号電圧が0.2Vであれば周期Taが2msecとなるようにパルス周波数を500Hzに設定し、受信信号電圧が1.0Vであれば周期Tbが0.5msecとなるようにパルス周波数を2kHzに設定すればよい(図7(b)参照)。
さらに、制御回路部11bの出力端子Voutから出力されたパルス信号は、端子t11を介してANDゲート11dとANDゲート11eのそれぞれに入力され、同様にマルチバイブレータ11cのパルス出力Qが端子t12を介してANDゲート11dとANDゲート11eのそれぞれに入力される。
一方のANDゲート11dの論理積出力は、電源側に端子t9を介して接続されたPチャンネル型FET12aのゲート端子に入力される。
他方のANDゲート11eの論理積出力は、グランド側に端子t14を介して接続されたNチャンネルFET12bのゲート端子に入力される。
このようにして、スイッチング回路部12を構成する2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
ここで、オペアンプ11aの駆動電源は、ツェナーダイオードZDのカソード側の電圧が正電源(+)として端子t3と端子t6を介して供給され、ツェナーダイオードZDのアノード側の電圧が負電源(−)として端子t4、t5、t10、及びt7を介して供給される。
また、ツェナーダイオードZDのアノード側は、端子t4と端子t5を介して2線式信号絶縁回路10の共通グランドにも接続されている。
同様に、PFM(パルス周波数変調)制御を行う制御回路部11bの駆動電源としては、正電源(+)が端子t6、端子t8、及び端子t9を介して電源端子Vddに供給され、負電源(−)が端子t10と端子t7を介してGND端子に供給される。
また、マルチバイブレータ11cの駆動電源として、正電源(+)が端子t6と端子t8を介して電源端子Vddに供給され、負電源(−)が端子t10を介してGND端子に供給される。
さらに、ANDゲート11dとANDゲート11eについても、図示省略するが同様に駆動電源として正電源(+)と負電源(−)が供給される。
これにより、一次側入力変調回路部11に入力された受信信号電圧に応じて周波数の異なるパルス信号が出力される(図7(a)、図7(b)参照)
そうすると、そのパルス信号がHレベルの時間域において、2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされる。
そして、マルチバイブレータ11cのパルス出力に応じて、共振用インダクタLのインダクタンスと、圧電トランス部13の一次側端子間(一次側端子13aと一次側端子13bとの間)の内部等価回路により決まる、所定の高周波数(例えば、共振周波数が140Hz)の交流電圧が発生する(図7(c)参照)。
一方、一次側入力変調回路部11から出力されたパルス信号がLレベルの時間においては、2つのスイッチング素子12a,12bが逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御がなされないため、上述した所定の高周波数(例えば、共振周波数が140kHz)の交流電圧は発生しない(図7(c)参照)。
このようにして、一次側入力変調回路部11から出力されたパルス信号がHレベルのときの交流電圧の信号が圧電トランス部13の一次側端子(13a,13b)に入力されると、圧電トランス部13の二次側端子(13c,13d)には一次側端子(13a,13b)とは弾性振動を介して電気エネルギー変換された(電磁気的に絶縁された)交流電圧の信号が出力される。
そして、圧電トランス部13の二次側端子(13c,13d)から出力されたその交流電圧の信号は、波形整形回路部14の端子t15と端子t16を介してダイオードブリッジ14aとダイオードブリッジ14cのそれぞれに並列的に入力される。
ダイオードブリッジ14aにより全波整流された信号は、抵抗R1とコンデンサC1とから構成されるRC平滑回路を介して平滑化され、端子t17に供給される(図7(d)参照)。
そして、その信号は、バッファ14bを介することにより、パルス成形されたパルス信号として次段の二次側復調回路部15の入力端子Vinに出力される(図7(e)参照)。
さらに、二次側復調回路部15の入力端子Vinに入力された信号は、その前段の抵抗R2とコンデンサC2とにより構成されるRC回路により直流化され、さらにその直流電圧は、端子t19を介して非反転増幅出力回路15aの非反転入力端子(+)に入力される。
そうすると、非反転増幅出力回路15aの出力側の端子t21には、抵抗R3、抵抗R4の抵抗値をそれぞれR3、R4とすると、その非反転入力端子(+)から入力された電圧に{(R3+R4)/R4}を乗じた電圧が出力される(図7(f)参照)。
以上のように、一次側入力変調回路部11のV−f変換方式に対応して、波形整形回路部14から出力された電圧に二次側復調回路部15によって所定の復調(f−V変換)を加える過程を経て、受信抵抗Rsで受信した直流電流信号の大きさ、すなわち受信信号電圧の大きさに応じて、その受信信号電圧と略同一の大きさの出力電圧Voutを最終の出力端子T3を介して外部に出力できる。
また、図5(b)は、上述した電流信号Is(例えば、信号電流値が4mA〜20mA)に応じて0.2〜1.0Vの受信信号電圧が入力されたときの、PFM制御回路部11bにおける、PFM制御されたパルス周波数の一例を示したものである。
この図の通り、受信信号電圧が0.2Vの場合はパルス周波数が0.5kHzに設定され、受信信号電圧が1.0Vの場合にはパルス周波数が2kHzとなるように設定され、その間は受信信号電圧の大きさとパルス周波数は略直線関係となるよう、適宜設定されている。
なお、この受信信号電圧の大きさとパルス周波数との関係は、設計目標(過大入力又は過小入力に対する余裕度)に応じて適宜設定すればよい。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変形が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的な手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態の変形例についても本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
特に、参照用回路図における回路構成や回路定数については、本発明の所期の目的を達成し且つ所望の効果が得られれば、上記2つの実施の形態の説明において明示されていなくても、本発明の技術的範囲に含まれる範囲で適宜選択すればよい。
以上のように、本発明に係る、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路は、外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する2線式信号絶縁回路として有用である。
10 圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路
11 一次側入力変調回路部
11a オペアンプ
11b 制御回路部
11c マルチバイブレータ
11d,11e ANDゲート
12,112 スイッチング回路部
12a,12b,112a,112b スイッチング素子
13 圧電トランス部
13a,13b 一次側端子
13c,13d 二次側端子
14 波形整形回路部
14a,14c ダイオードブリッジ
14b バッファ
15 二次側復調回路部
15a 非反転増幅出力回路
PV プロセス変数
TD 2線式伝送器
L1,L2 一対の伝送路
Rs 受信抵抗
Rp 駆動用受信抵抗
Eb 直流電源
Is 電流信号
T1,T2,Vin 入力端子
T3,T4,Vout 出力端子
Vdd 電源端子
Vss 負電源端子
Q,NotQ マルチバイブレータのパルス出力
T,Ta,Tb パルス周期
Tmax,Tmin パルス幅
L 共振用インダクタ
ZD ツェナーダイオード
C1,C2,C3 コンデンサ
R1,R2,R3,R4 抵抗
t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8,t9,t10,t11,t12,t13,t14,t15,t16,t17,t18,t19,t20,t21,t22,t23,t24,t25,t26,t27,t28 端子

Claims (7)

  1. 外部の2線式伝送器から送信される直流電流信号を一対の伝送路を介して受信し、その直流電流信号の大きさに応じて、所定の大きさの出力信号を外部に出力する、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路であって、
    前記直流電流信号の大きさを検出する受信抵抗と、
    その受信抵抗を介して入力された受信信号電圧を、所定の周波数の交流電圧に変換した後、共振用インダクタを介して後段に交流電圧を出力するスイッチング回路部と、
    そのスイッチング回路部から出力された交流電圧を一次側入力電圧とし、二次側に交流電圧を出力する圧電トランス部と、
    その圧電トランス部から出力された二次側出力電圧を整流、平滑、及び矩形化をして後段にパルス信号を出力する波形整形回路部と、
    を含み、
    前記直流電流信号の大きさに応じて、所定の変調を加えて前記スイッチング回路部を駆動する一次側入力変調回路部と、
    その一次側入力変調回路部の方式に対応して、前記波形整形回路部から出力された電圧に所定の復調を加える二次側出力復調回路部と、
    を更に含むことを特徴とする、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  2. 前記一次側入力変調回路部は、PWM(パルス幅変調)制御を行い、前記二次側出力復調回路部は、RC回路と非反転増幅出力回路を含むことを特徴とする請求項1記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  3. 前記一次側入力変調回路部は、PFM(パルス周波数変調)制御を行い、前記二次側出力復調回路部は、RC回路と非反転増幅出力回路を含むことを特徴とする請求項1記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  4. 前記二次側出力復調回路部の駆動用電源として、前記圧電トランス部から出力された二次側出力電圧を整流、平滑した後の直流電圧を供給することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  5. 前記一次側入力変調回路部は、前記受信抵抗により検出した電圧を増幅し、所定の変調を加えたパルス信号と、マルチバイブレータのパルス出力とを論理回路出力し、前記スイッチング回路部が含む2つのスイッチング素子が逆論理(相互に反転)となるようにON/OFFのスイッチング制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  6. 前記一次側入力変調回路部は、前記パルス信号と、前記マルチバイブレータのパルス出力Qとの論理積出力を前記スイッチング回路部の駆動電圧として出力する場合に、
    前記スイッチング回路部は、2つのスイッチング素子を含み、一方のPチャンネル型FETを電源側とし、他方のNチャンネル型FETをグランド側とし、前記論理積出力をそれぞれのFETのゲート入力とすることを特徴とする請求項5記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
  7. 前記一次側入力変調回路部は、前記パルス信号と、前記マルチバイブレータのパルス出力Qとの第1論理積出力と、前記パルス信号と前記マルチバイブレータのパルス出力NotQとの第2論理積出力を前記スイッチング回路部の駆動電圧として出力する場合に、
    前記スイッチング回路部は、2つのスイッチング素子を含み、電源側及びグランド側のいずれもNチャンネル型FETとし、前記第1論理積出力を一方のNチャンネル型FETのゲート入力とし、前記第2論理積出力を他方のNチャンネル型FETのゲート入力とすることを特徴とする請求項5記載の、圧電トランスを用いた2線式信号絶縁回路。
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