JP2004248441A - 交流−直流変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交流電源1からトランスを経て絶縁された任意の直流電圧を得るに当たり、直流中間電圧(コンデンサ4の電圧)が所定値となるように調節器201,オンオフ比反転回路233および駆動回路231等を介してスイッチ素子51,52のオンオフ比を制御する経路に交流入力電圧の検出値を入力して、その交流入力電圧値に応じてオンオフのためのスイッチング周波数を変えられるようにしたり、直流出力電圧が所定値となるように調節器251,リセット回路261等を介して可飽和リアクトル141,142のリセット量を調整したりすることで、掲記課題の解決を図る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、交流電源から絶縁された任意の直流電圧を得る交流−直流変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に従来例を示す(例えば特許文献1参照)。
図示のように、交流電源1と並列にコンデンサ130を接続し、ダイオード31とダイオード32との直列回路と、半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との直列回路と、コンデンサ41とコンデンサ42との直列回路とを互いに並列に接続し、ダイオード31とダイオード32との接続点を交流電源1の一方の端子に、半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との接続点をリアクトル21を介して交流電源1の他方の端子に接続し、半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との接続点と、コンデンサ41とコンデンサ42との接続点との間に変圧器巻線81を接続し、変圧器巻線91の一方の端子をダイオード101を介してダイオード103の一方の端子に、変圧器巻線91の他方の端子をダイオード103の他方の端子と変圧器巻線92の一方の端子に、変圧器巻線92の他方の端子をダイオード102を介してダイオード103の一方の端子にそれぞれ接続し、リアクトル22とコンデンサ111との直列回路をダイオード103と並列に接続し、コンデンサ111と並列に直流負荷121を接続して構成されている。
【0003】
交流電源1が正の場合の図11の回路動作について、以下に説明する。
いま、半導体スイッチ素子51がオンすると、交流電源1がリアクトル21を介して短絡され、交流電源1→ダイオード31→半導体スイッチ素子51→リアクトル21の経路で電流が流れ、リアクトル21にエネルギーが蓄積される。それと同時に、コンデンサ41→半導体スイッチ素子51→変圧器巻線81の経路で電流が流れ、この期間に変圧器巻線91よりダイオード101を介して直流負荷121に電力を供給する。
【0004】
半導体スイッチ素子51がオフすると、リアクトル21に蓄積されたエネルギーは、交流電源1→ダイオード31→コンデンサ41→コンデンサ42→半導体スイッチ素子52の寄生ダイオード→リアクトル21の経路で放出され、コンデンサ41およびコンデンサ42にエネルギーが蓄積される。また、この期間負荷には、リアクトル22→コンデンサ111→ダイオード103の経路で電流が流れ、直流負荷121に電力を供給する。
【0005】
次に半導体スイッチ素子52がオンすると、コンデンサ42→変圧器巻線81→半導体スイッチ素子52の経路で電流が流れ、変圧器巻線92よりダイオード102を介して直流負荷121に電力を供給する。
半導体スイッチ素子52がオフすると、リアクトル22→コンデンサ111→ダイオード103の経路で電流が流れ、直流負荷121に電力を供給する。
【0006】
電源極性が負の場合は、半導体スイッチ素子52がオンすると、交流電源1がリアクトル21を介して短絡され、交流電源1→リアクトル21→半導体スイッチ素子52→ダイオード32の経路で電流が流れ、リアクトル21にエネルギーが蓄積される点が異なるだけで、他は電源極性が正の場合と同様なので説明は省略する。なお、半導体スイッチ素子51および52の制御方法は、PWM(パルス幅変調)制御原理によりコンデンサ41,42の電圧を調整し、直流負荷121に任意の直流電圧を供給する。さらに、コンデンサ130にはその瞬時電圧にほぼ比例した三角波状のパルス電流が流れ、交流電源1には入力電流が連続した正弦波状の電流となり、入力高調波電流を低減できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平02−211065号公報(第9頁、図15(a))
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図11の従来例において、交流入力電圧や負荷変動範囲が広い場合、回路に流れる電流のピーク値または回路に印加される電圧が増大する。電流のピークが大きくなった場合、導通損失や半導体スイッチ素子のターンオフ損失が増大することになる。また、回路に印加される電圧が増大した場合、高耐圧の半導体スイッチ素子を使用する必要が生じる。一般的に高耐圧の半導体スイッチ素子は低耐圧のものと比較して性能が劣るため、導通損失やスイッチング損失が増大すると言う問題がある。
したがって、この発明の課題は、交流入力電圧範囲や負荷変動範囲が広い場合においても、回路に流れるピーク電流を大きくすることなく、結果的に小形,低損失に構成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、請求項1の発明では、交流電源から任意の直流電力を得る交流−直流変換装置において、
第1のダイオードと第2のダイオードとの直列回路と、第1のコンデンサと、第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列回路とを互いに並列に、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点と、前記第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との接続点の間には、前記交流電源と第1のリアクトルとの直列回路を接続し、変圧器の第1の巻線と第2のリアクトルと第2のコンデンサとの直列回路を前記第1の半導体スイッチ素子または第2の半導体スイッチ素子と並列に、前記変圧器の第2の巻線の一方の端子を第1の可飽和リアクトルと第3のダイオードとの直列回路を介して第3のコンデンサの一方の端子に、前記変圧器の第2の巻線の他方の端子を前記第3のコンデンサの他方の端子と前記変圧器の第3の巻線の一方の端子に、前記変圧器の第3の巻線の他方の端子を第2の可飽和リアクトルと第4のダイオードとの直列回路を介して第3のコンデンサの一方の端子にそれぞれ接続し、直流出力には第1の電圧検出器の入力を、この第1の電圧検出器の出力と出力電圧指令は第1の調節器の入力に、この第1の調節器の出力はリセット回路の入力に、このリセット回路の出力は第5のダイオードを介して前記第1の可飽和リアクトルと前記第3のダイオードとの接続点と、第6のダイオードを介して前記第2の可飽和リアクトルと前記第4のダイオードとの接続点とにそれぞれ接続し、前記第1のコンデンサと並列に第2の電圧検出器の入力を、この第2の電圧検出器の出力と前記第1のコンデンサ電圧指令値は第2の調節器の入力に、この第2の調節器の出力と三角波発生回路の出力は比較器の入力に、この比較器の出力は反転回路の入力に、前記交流電源には第3の電圧検出器の入力を、この第3の電圧検出器の出力を極性判別回路に、この極性判別回路の出力,前記比較器の出力および前記反転回路の出力をオンオフ比反転回路の入力に、このオンオフ比反転回路の出力を駆動回路の入力に、この駆動回路の一方の出力は前記第1の半導体スイッチ素子のゲート端子に、前記駆動回路の他方の出力は前記第2の半導体スイッチ素子のゲート端子にそれぞれ接続し、直流出力電圧は前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルのリセット量を調整することにより制御し、前記第1のコンデンサ電圧は前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子のオンオフ比を調整することにより制御することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、交流電源から任意の直流電力を得る交流−直流変換装置において、
第1のダイオードと第2のダイオードとの直列回路と、第3のダイオードと第4のダイオードとの直列回路と、第1のコンデンサと、第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列回路とを互いに並列に、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点を前記交流電源の一方の端子に、前記第3のダイオードと第4のダイオードとの接続点を前記交流電源の他方の端子に、第2のコンデンサと第3のコンデンサとの直列回路を前記交流電源と並列に接続し、これら第2のコンデンサと第3のコンデンサとの直列接続点と前記第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列接続点との間は第1のリアクトルを介して接続し、変圧器の第1の巻線と第2のリアクトルと第4のコンデンサとの直列回路を前記第1の半導体スイッチ素子または第2の半導体スイッチ素子と並列に、前記変圧器の第2の巻線の一方の端子を第1の可飽和リアクトルと第5のダイオードとの直列回路を介して第5のコンデンサの一方の端子に、前記変圧器の第2の巻線の他方の端子を前記第5のコンデンサの他方の端子と前記変圧器の第3の巻線の一方の端子に、前記変圧器の第3の巻線の他方の端子を第2の可飽和リアクトルと第6のダイオードとの直列回路を介して第5のコンデンサの一方の端子にそれぞれ接続し、直流出力には第1の電圧検出器の入力を、この第1の電圧検出器の出力と出力電圧指令は第1の調節器の入力に、この第1の調節器の出力はリセット回路の入力に、このリセット回路の出力は第7のダイオードを介して前記第1の可飽和リアクトルと前記第5のダイオードとの接続点と、第8のダイオードを介して前記第2の可飽和リアクトルと前記第6のダイオードとの接続点とにそれぞれ接続し、前記第1のコンデンサと並列に第2の電圧検出器の入力を、この第2の電圧検出器の出力と前記第1のコンデンサ電圧指令値は第2の調節器の入力に、この第2の調節器の出力と三角波発生回路の出力は比較器の入力に、この比較器の出力は反転回路の入力に、前記比較器の出力と前記反転回路の出力は駆動回路の入力に、この駆動回路の一方の出力は前記第1の半導体スイッチ素子のゲート端子に、前記駆動回路の他方の出力は前記第2の半導体スイッチ素子のゲート端子にそれぞれ接続し、直流出力電圧は前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルのリセット量を調整することにより制御し、前記第1のコンデンサ電圧は前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子のオンオフ比を調整することを特徴とする。
【0011】
上記請求項2の発明においては、前記交流電源の電圧を検出する第3の電圧検出器を付加することができる(請求項3の発明)。
上記請求項1または3の発明においては、前記第3の電圧検出器の出力を前記三角波発生回路の入力に接続し、前記交流電源の電圧値に応じて前記三角波発生回路の周波数を変え、前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子の動作周波数を変えられるようにすることができ(請求項4の発明)、または、前記第1のリアクトルを可変リアクトルにするとともに、そのインダクタンスを調整する第3の調節器を付加し、この第3の調節器に前記第3の電圧検出器からの出力を導入することにより、前記交流電源の電圧値に応じて前記可変リアクトルのインダクタンスを変えられるようにすることができる(請求項5の発明)。
さらに、請求項5の発明においては、前記第3の電圧検出器の出力を前記三角波発生回路の入力に接続し、前記交流電源の電圧値に応じて前記三角波発生回路の周波数を変え、前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子の動作周波数を変えられるようにすることができる(請求項6の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態を示す構成図である。
図示のように、ダイオード31とダイオード32との直列回路と、コンデンサ4と、半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との直列回路とを互いに並列に接続し、ダイオード31とダイオード32との接続点をリアクトルを21介して交流電源1の一方の端子に、交流電源1の他方の端子を半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との接続点に接続し、変圧器巻線81とリアクトル7とコンデンサ6との直列回路を半導体スイッチ素子52と並列に接続し、変圧器巻線91の一方の端子を可飽和リアクトル141とダイオード101との直列回路を介してコンデンサ111の一方の端子に、変圧器巻線91の他方の端子をコンデンサ111の他方の端子と変圧器巻線92の一方の端子に、変圧器巻線92の他方の端子を可飽和リアクトル142とダイオード102との直列回路を介してコンデンサ111の一方の端子にそれぞれ接続し、直流出力には電圧検出器241の入力を、電圧検出器241の出力と出力電圧指令値は調節器251の入力に、調節器251の出力はリセット回路261の入力に、リセット回路261の出力はダイオード151を介して可飽和リアクトル141とダイオード101との接続点と、ダイオード152を介して可飽和リアクトル142とダイオード102との接続点とにそれぞれ接続し、コンデンサ4と並列に電圧検出器191の入力を、電圧検出器191の出力とコンデンサ電圧指令値は調節器201の入力に、調節器201の出力と三角波発生回路181の出力とを比較器211の入力に、比較器211の出力を反転回路221の入力に接続し、交流電源1には電圧検出器171の入力を、電圧検出器171の出力は極性判別回路232の入力に、極性判別回路232の出力,比較器211の出力および反転回路221の出力をオンオフ比反転回路233の入力に、オンオフ比反転回路233の2つの出力を駆動回路231の入力に、駆動回路231の一方の出力を半導体スイッチ素子51のゲート端子に、駆動回路231の他方の出力を半導体スイッチ素子52のゲート端子にそれぞれ接続して構成される。
【0013】
図1で交流電源1が正電圧の場合の動作を、以下に説明する。
いま、半導体スイッチ素子51がオンすると、交流電源1がリアクトル21を介して短絡され、交流電源1→リアクトル21→ダイオード31→半導体スイッチ素子51の経路で電流が流れ、リアクトル21にエネルギーが蓄積される。それと同時に、コンデンサ4→半導体スイッチ素子51→コンデンサ6→リアクトル7→変圧器巻線81の経路で電流が流れる。このとき、可飽和リアクトル141は不飽和状態であり、変圧器巻線91から直流負荷121には電力は供給されないが、その後、可飽和リアクトル141が飽和状態に達すると、変圧器巻線91からダイオード101を介して直流負荷121に電力を供給する。
【0014】
次に、半導体スイッチ素子51がオフすると、リアクトル21に蓄積されたエネルギーは、交流電源1→リアクトル21→ダイオード31→コンデンサ4→半導体スイッチ素子52の寄生ダイオードの経路で放出され、コンデンサ4にエネルギーが蓄積される。それと同時に、リアクトル7→変圧器巻線81→半導体スイッチ素子52の寄生ダイオード→コンデンサ6の経路で電流が流れ続ける。このとき、可飽和リアクトル142は不飽和状態であり、変圧器巻線92から直流負荷121には電力は供給されないが、その後、可飽和リアクトル142が飽和状態に達すると、負荷には、変圧器巻線92→可飽和リアクトル142→ダイオード102→コンデンサ111の経路で電流が流れ、直流負荷121に電力を供給する。なお、半導体スイッチ素子52の寄生ダイオードを介して電流が流れている期間に半導体スイッチ素子52をオンすると、半導体スイッチ素子52でのスイッチング損失は発生しない。
【0015】
コンデンサ6に流れている電流は、リアクトル7とコンデンサ6とで共振動作を続け、コンデンサ6に流れる電流の極性が逆向きになり、コンデンサ6→半導体スイッチ素子52→変圧器巻線81→リアクトル7の経路で電流が流れる。
ここで、半導体スイッチ素子52をオフすると、コンデンサ6に流れていた電流は、コンデンサ6→半導体スイッチ素子51の寄生ダイオード→コンデンサ4→変圧器巻線81→リアクトル7の経路で電流が流れる。なお、半導体スイッチ素子51の寄生ダイオードを介して電流が流れている期間に半導体スイッチ素子51をオンすると、半導体スイッチ素子51でのスイッチング損失は発生しない。
【0016】
電源極性が負の場合は、半導体スイッチ素子52がオンすると、交流電源1がリアクトル21を介して短絡され、交流電源1→半導体スイッチ素子52→ダイオード32→リアクトル21の経路で電流が流れ、リアクトル21にエネルギーが蓄積されるだけで、他は電源極性が正の場合と同様なので説明は省略する。
なお、半導体スイッチ素子51および52の制御方法は、コンデンサ4の電圧指令値と電圧検出値との誤差増幅結果である調節器201の出力にしたがって、三角波発生回路181からの出力との比較結果によりパルス幅が決定される。また、出力電圧指令値と出力電圧検出値との誤差増幅結果である調節器251の出力にしたがって、リセット回路261が可飽和リアクトル141と142のリセット量、つまり不飽和期間を決定し、直流出力電圧を制御する。リセット量が多いと可飽和リアクトルの不飽和期間が増加し、負荷への電力供給期間が短くなる。
【0017】
以上の動作により、直流負荷121に供給する電力は可飽和リアクトル141と142のリセット量により調整できるため、交流入力電圧や負荷変動範囲が広い場合でも、回路に流れる電流のピークを大きくすることなく、直流負荷121に任意の直流電圧を供給することができる。
図2に図1の変形例を示す。これは、コンデンサ6、リアクトル7および変圧器巻線81との直列回路を、半導体スイッチ素子52ではなく51と並列に接続した点が異なるだけで、基本的な機能や動作は図1と全く同様なので説明は省略する。
【0018】
図3はこの発明の第2の実施の形態を示す回路構成図である。
図からも明らかなように、図1に示す回路から電圧検出器171,極性判別回路232およびオンオフ比反転回路(交流入力電圧の極性に応じて素子51,52のオンオフ比を交互に反転させる回路)233等を削除する一方、交流電源1を分割するコンデンサ131,132と、ダイオード31とダイオード32との直列回路と、コンデンサ4と、半導体スイッチ素子51と半導体スイッチ素子52との直列回路とのそれぞれに対し、並列に接続されるダイオード33とダイオード34との直列回路とを設け、コンデンサ131と132との接続点にはリアクトル21を、コンデンサ131の他端はダイオード31とダイオード32との接続点に、またコンデンサ132の他端はダイオード33とダイオード34との接続点にそれぞれ接続した点が特徴で、基本的な機能,動作は図1と同様なので説明は省略する。
図4に図3の変形例を示す。これは、コンデンサ6、リアクトル7および変圧器巻線81との直列回路を、半導体スイッチ素子52ではなく51と並列に接続した点が異なるだけで、基本的な機能や動作は図3と同様なので説明は省略する。
【0019】
図5はこの発明の第3の実施の形態を示す回路構成図である。
図からも明らかなように、図1に示すものに対し、電圧検出器171の出力を三角波発生回路181に入力するようにした点が特徴である。これにより、電圧検出器171の出力結果に従って三角波発生回路181より発生される三角波の周波数を変えられるので、半導体スイッチ素子51,52はその各オンオフ比だけでなく、動作周波数も変えることができる。その結果、交流入力電圧や負荷変動範囲が広い場合でも、回路に流れる電流のピークをさらに低減しながら、直流負荷121に任意の直流電圧を供給することができる。
図6に図5の変形例を示す。これは、コンデンサ6、リアクトル7および変圧器巻線81との直列回路を、半導体スイッチ素子52ではなく51と並列に接続した点が異なるだけで、基本的な機能や動作は図5と同様なので説明は省略する。
【0020】
図7はこの発明の第4の実施の形態を示す回路構成図である。
図1のリアクトル21を可変リアクトル161に置き換えるとともに、そのインダクタンス値を変化させる調節器271を設け、電圧検出器171の出力結果に従って可変リアクトル161のインダクタンス値を変化させるものである。その結果、交流入力電圧や負荷変動範囲が広い場合でも、回路に流れる電流のピークをさらに低減しながら、直流負荷121に任意の直流電圧を供給することができる。
図8に図7の変形例を示す。これは、コンデンサ6、リアクトル7および変圧器巻線81との直列回路を、半導体スイッチ素子52ではなく51と並列に接続した点が異なるだけで、基本的な機能や動作は図7と同様なので説明は省略する。また、このような制御は図3,図4についても同様に適用することができる。
【0021】
図9はこの発明の第5の実施の形態を示す回路構成図である。
図1のリアクトル21を可変リアクトル161に置き換え、そのインダクタンス値を変化させる調節器271を設けるとともに、電圧検出器171の出力を三角波発生回路181に入力することで、電圧検出器171の出力結果に従って三角波発生回路181より発生される三角波の周波数を変えられるようにし、半導体スイッチ素子51,52はその各オンオフ比だけでなく、動作周波数も変えるようにしたものである。その結果、交流入力電圧や負荷変動範囲が広い場合でも、回路に流れる電流のピークをさらに低減しながら、直流負荷121に任意の直流電圧を供給することが可能となる。
図10に図9の変形例を示す。これは、コンデンサ6、リアクトル7および変圧器巻線81との直列回路を、半導体スイッチ素子52ではなく51と並列に接続した点が異なるだけで、基本的な機能や動作は図9と同様なので説明は省略する。また、このような制御は図3,図4についても同様に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
この発明によれば、交流入力電圧範囲や負荷変動範囲が広い場合においても、回路に流れるピーク電流を大きくすることなく動作させることができる。その結果、装置を小形,低損失に構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す回路構成図
【図2】図1の変形例を示す回路構成図
【図3】この発明の第2の実施の形態を示す回路構成図
【図4】図3の変形例を示す回路構成図
【図5】この発明の第3の実施の形態を示す回路構成図
【図6】図5の変形例を示す回路構成図
【図7】この発明の第4の実施の形態を示す回路構成図
【図8】図7の変形例を示す回路構成図
【図9】この発明の第5の実施の形態を示す回路構成図
【図10】図9の変形例を示す回路構成図
【図11】従来例を示す回路構成図
【符号の説明】
1…交流電源、21,22,7…インダクタ、31,32,33,34,101,102,103,151,152…ダイオード、4,41,42,6,111,130,131,132…コンデンサ、51,52…半導体スイッチ素子、81,91,92…変圧器巻線、121…直流負荷、141,142…可飽和リアクトル、161…可変リアクトル、171,191,241…電圧検出器、181…三角波発生回路、201,251,271…調節器、211…比較器、221…反転回路、231…駆動回路、232…極性判別回路、233…オンオフ比反転回路、261…リセット回路。
Claims (6)
- 交流電源から任意の直流電力を得る交流−直流変換装置において、
第1のダイオードと第2のダイオードとの直列回路と、第1のコンデンサと、第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列回路とを互いに並列に、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点と、前記第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との接続点の間には、前記交流電源と第1のリアクトルとの直列回路を接続し、変圧器の第1の巻線と第2のリアクトルと第2のコンデンサとの直列回路を前記第1の半導体スイッチ素子または第2の半導体スイッチ素子と並列に、前記変圧器の第2の巻線の一方の端子を第1の可飽和リアクトルと第3のダイオードとの直列回路を介して第3のコンデンサの一方の端子に、前記変圧器の第2の巻線の他方の端子を前記第3のコンデンサの他方の端子と前記変圧器の第3の巻線の一方の端子に、前記変圧器の第3の巻線の他方の端子を第2の可飽和リアクトルと第4のダイオードとの直列回路を介して第3のコンデンサの一方の端子にそれぞれ接続し、直流出力には第1の電圧検出器の入力を、この第1の電圧検出器の出力と出力電圧指令は第1の調節器の入力に、この第1の調節器の出力はリセット回路の入力に、このリセット回路の出力は第5のダイオードを介して前記第1の可飽和リアクトルと前記第3のダイオードとの接続点と、第6のダイオードを介して前記第2の可飽和リアクトルと前記第4のダイオードとの接続点とにそれぞれ接続し、前記第1のコンデンサと並列に第2の電圧検出器の入力を、この第2の電圧検出器の出力と前記第1のコンデンサ電圧指令値は第2の調節器の入力に、この第2の調節器の出力と三角波発生回路の出力は比較器の入力に、この比較器の出力は反転回路の入力に、前記交流電源には第3の電圧検出器の入力を、この第3の電圧検出器の出力を極性判別回路に、この極性判別回路の出力,前記比較器の出力および前記反転回路の出力をオンオフ比反転回路の入力に、このオンオフ比反転回路の出力を駆動回路の入力に、この駆動回路の一方の出力は前記第1の半導体スイッチ素子のゲート端子に、前記駆動回路の他方の出力は前記第2の半導体スイッチ素子のゲート端子にそれぞれ接続し、直流出力電圧は前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルのリセット量を調整することにより制御し、前記第1のコンデンサ電圧は前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子のオンオフ比を調整することにより制御することを特徴とする交流−直流変換装置。 - 交流電源から任意の直流電力を得る交流−直流変換装置において、
第1のダイオードと第2のダイオードとの直列回路と、第3のダイオードと第4のダイオードとの直列回路と、第1のコンデンサと、第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列回路とを互いに並列に、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点を前記交流電源の一方の端子に、前記第3のダイオードと第4のダイオードとの接続点を前記交流電源の他方の端子に、第2のコンデンサと第3のコンデンサとの直列回路を前記交流電源と並列に接続し、これら第2のコンデンサと第3のコンデンサとの直列接続点と前記第1の半導体スイッチ素子と第2の半導体スイッチ素子との直列接続点との間は第1のリアクトルを介して接続し、変圧器の第1の巻線と第2のリアクトルと第4のコンデンサとの直列回路を前記第1の半導体スイッチ素子または第2の半導体スイッチ素子と並列に、前記変圧器の第2の巻線の一方の端子を第1の可飽和リアクトルと第5のダイオードとの直列回路を介して第5のコンデンサの一方の端子に、前記変圧器の第2の巻線の他方の端子を前記第5のコンデンサの他方の端子と前記変圧器の第3の巻線の一方の端子に、前記変圧器の第3の巻線の他方の端子を第2の可飽和リアクトルと第6のダイオードとの直列回路を介して第5のコンデンサの一方の端子にそれぞれ接続し、直流出力には第1の電圧検出器の入力を、この第1の電圧検出器の出力と出力電圧指令は第1の調節器の入力に、この第1の調節器の出力はリセット回路の入力に、このリセット回路の出力は第7のダイオードを介して前記第1の可飽和リアクトルと前記第5のダイオードとの接続点と、第8のダイオードを介して前記第2の可飽和リアクトルと前記第6のダイオードとの接続点とにそれぞれ接続し、前記第1のコンデンサと並列に第2の電圧検出器の入力を、この第2の電圧検出器の出力と前記第1のコンデンサ電圧指令値は第2の調節器の入力に、この第2の調節器の出力と三角波発生回路の出力は比較器の入力に、この比較器の出力は反転回路の入力に、前記比較器の出力と前記反転回路の出力は駆動回路の入力に、この駆動回路の一方の出力は前記第1の半導体スイッチ素子のゲート端子に、前記駆動回路の他方の出力は前記第2の半導体スイッチ素子のゲート端子にそれぞれ接続し、直流出力電圧は前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルのリセット量を調整することにより制御し、前記第1のコンデンサ電圧は前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子のオンオフ比を調整することにより制御することを特徴とする交流−直流変換装置。 - 前記交流電源の電圧を検出する第3の電圧検出器を付加したことを特徴とする請求項2に記載の交流−直流変換装置。
- 前記第3の電圧検出器の出力を前記三角波発生回路の入力に接続し、前記交流電源の電圧値に応じて前記三角波発生回路の周波数を変え、前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子の動作周波数を変えられるようにしたことを特徴とする請求項1または3に記載の交流−直流変換装置。
- 前記第1のリアクトルを可変リアクトルにするとともに、そのインダクタンスを調整する第3の調節器を付加し、この第3の調節器に前記第3の電圧検出器からの出力を導入することにより、前記交流電源の電圧値に応じて前記可変リアクトルのインダクタンスを変えられるようにしたことを特徴とする請求項1または3に記載の交流−直流変換装置。
- 前記第3の電圧検出器の出力を前記三角波発生回路の入力に接続し、前記交流電源の電圧値に応じて前記三角波発生回路の周波数を変え、前記第1の半導体スイッチ素子と前記第2の半導体スイッチ素子の動作周波数を変えられるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の交流−直流変換装置。
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---|---|---|---|
JP2003036943A JP2004248441A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 交流−直流変換装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013512648A (ja) * | 2009-11-26 | 2013-04-11 | センタ・ナショナル・デチュード・スパティアレ | 直流電源を使用する電力用dc−dcコンバータ |
US20140184188A1 (en) * | 2011-09-29 | 2014-07-03 | Fuji Electric Co., Ltd | Power conversion device |
CN103971882A (zh) * | 2014-05-27 | 2014-08-06 | 山东大学 | 一种交流饱和电抗器 |
CN113472208A (zh) * | 2021-06-21 | 2021-10-01 | 深圳欣锐科技股份有限公司 | 一种辅助电路及电源 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036943A patent/JP2004248441A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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