JP3488186B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP3488186B2
JP3488186B2 JP2000245979A JP2000245979A JP3488186B2 JP 3488186 B2 JP3488186 B2 JP 3488186B2 JP 2000245979 A JP2000245979 A JP 2000245979A JP 2000245979 A JP2000245979 A JP 2000245979A JP 3488186 B2 JP3488186 B2 JP 3488186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データに基
づき版胴上において印刷版に画像を形成する製版手段を
備えた製版機構付き印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル画像データに基づいて印
刷版上に画像を形成する製版装置、いわゆるCTP(Co
mputer-To-Plate)装置を機内に組み込んだ印刷装置が
実用化されており、例えば特開平10−272756号
公開公報などに開示されている。このような印刷装置は
デジタル印刷機と呼称されており、画像データから直接
印刷物が得られるため作業時間が短い多品種少部数印刷
などに適しているとともに、製版工程などが自動化され
ているため熟練していないオペレータでも容易に扱える
ということがセールスポイントになっている。
【0003】このようなデジタル印刷機では、例えば特
表平6−507125号公報に記載された技術におい
て、印刷装置を組み立てた際の版胴やエンコーダの機械
的誤差を修正するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、画像の全てのドットの位置に対応するビットメ
モリを準備して各ドットの位置を記憶するようにしてい
るので、装置構成が複雑であり、また印刷装置のオペレ
ータが容易になしえるものではない。従って、この従来
技術は製造メーカでの調整としては実施できるが、各印
刷会社のオペレータが都度実施するような構成にはなっ
ていなかった。
【0005】しかしながら印刷条件が変化する場合、例
えば印刷用紙やインキの種類、湿し水の供給量などが変
わる場合、印刷物の位置ズレ量は変化する。端的な例と
して、印刷用紙の種類、厚み、紙の目の方向によって当
該印刷用紙が印刷装置を通過する際の伸び量が変わる。
すなわち印刷用紙は各ブランケット胴に対し圧接される
ごとに伸びていくので、この伸び量が変化することによ
って、例えば最初に刷った色と最後に刷った色との位置
ズレ量は変化する。特に版胴の回転方向における伸びが
大きいので、版胴回転方向の位置ズレ量が版胴の軸線方
向のそれよりも大きく印刷物の品質に影響することが判
明している。なお、このような位置ズレは、ブランケッ
ト胴のブランケットを交換した際にも、大きく変化する
ことが確認されている。
【0006】このような印刷条件の変化による見当合わ
せ調整の場合は上記従来技術のように工場出荷時の1回
だけの調整ではまかなえず、必要ならば作業毎に調整し
なければならない。このような画像記録位置の調整はオ
ペレータにとっては面倒で困難な作業であるため、でき
る限り簡単な手順で見当合わせ調整が可能な装置が望ま
れていた。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、オペレータが容易に画像の記録位置を
修正できる印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】また印刷条件の変化に応じて容易に画像の
見当合わせ調整が行える印刷装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷装置であって、版胴の周面に沿って保持した印
刷版に、前記版胴を回転させつつ所定の記録開始位置か
ら所定の画像データに基づいて画像を露光により記録す
るとともに前記印刷版の版胴回転方向における画像上端
部と画像下端部と画像中間部とにそれぞれ第1位置決め
マークをさらに露光により記録する画像記録手段と、前
記画像記録手段により画像が記録された複数の印刷版に
対して互いに異なる色のインキを供給するインキ供給手
段と、一の印刷用紙に対して前記複数の印刷版上のイン
キ画像をそれぞれ転写することにより印刷物を得る印刷
手段と、印刷用紙上の画像を撮像する撮像手段と、オペ
レータが所定の情報を入力可能な入力手段と、前記印刷
装置の各部の動作を制御する制御手段であって、前記撮
像手段により得られた撮像画像データに基づいて、前記
印刷物に前記第1の位置決めマークの転写像として前記
印刷像の上端部と下端部と中間部のそれぞれに形成され
た第2の位置決めマークに係る前記互いに異なる色の間
の位置ズレ量である上端位置ズレ量と下端位置ズレ量と
中間位置ズレ量とを演算する手段と、前記上端位置ズレ
量に基づいて、前記記録開始位置を定める開始位置デー
タを演算する手段と、前記上端位置ズレ量と前記中間位
置ズレ量とに基づいて前記版胴回転方向において前記画
像上端部から前記画像中間部までの前記画像の寸法を補
正する第1の寸法補正データを演算するとともに、前記
下端端位置ズレ量と前記中間位置ズレ量とに基づいて前
記版胴回転方向において画像中間部から画像下端部まで
の画像の寸法を補正する第2の寸法補正データを演算す
る手段と、を備える制御手段と、前記開始位置データと
前記第1および第2の寸法補正データとを記憶する記憶
手段と、を備え、前記画像記録手段は、前記記憶手段に
記憶された前記開始位置データに基づいて記録を開始
し、前記記憶手段に記憶された前記第1および第2の寸
法補正データに基づいて、前記版胴回転方向における前
記画像の寸法を補正しつつ画像を記録する、ことを特徴
とする。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発
明において、前記画像中間部に記録される第1の位置決
めマークは前記版胴の軸線方向における画像左端部に記
録される第1の左端位置決めマークと画像右端部に記録
される第1の右端位置決めマークであり、前記制御手段
は、前記撮像画像データに基づいて、前記印刷物に前記
第1の左端位置決めマークと前記第1の右端位置決めマ
ークとの転写像として前記印刷像の左端部と右端部とに
それぞれ形成された第2の左端位置決めマークと第2の
右端位置決めマークとに係る、あらかじめ演算された前
記互いに異なる色の間の位置ズレ量である左端位置ズレ
量と右端位置ズレ量とを演算する手段と、前記左端位置
ズレ量に基づいて、画像記録時の版胴軸線方向における
開始位置を定める左右方向開始位置データを演算する手
段と、前記左端および右端位置ズレ量に基づいて、版胴
軸線方向における画像の寸法を補正する左右方向寸法補
正データを演算する手段と、をさらに備え、前記記憶手
段は前記左右方向開始位置データと前記左右方向寸法補
正データとをさらに記憶し、前記画像記録手段は、前記
記憶手段に記憶された前記左右方向開始位置データに基
づいて記録を開始し、前記記憶手段に記憶された前記左
右方向寸法補正データに基づいて、前記版胴軸線方向に
おける前記画像の寸法を補正しつつ画像を記録する、こ
とを特徴とする。請求項3に記載の発明は、印刷装置で
あって、版胴の周面に沿って保持した印刷版に、前記版
胴を回転させつつ所定の記録開始位置から所定の画像デ
ータに基づいて画像を露光により記録するとともに前記
印刷版の版胴回転方向における画像上端部と画像下端部
と画像中間部とにそれぞれ第1位置決めマークをさらに
露光により記録する画像記録手段と、前記画像記録手段
により画像が記録された複数の印刷版に対して互いに異
なる色のイン キを供給するインキ供給手段と、一の印刷
用紙に対して前記複数の印刷版上のインキ画像をそれぞ
れ転写することにより印刷物を得る印刷手段と、前記印
刷物に前記第1の位置決めマークの転写像として前記印
刷像の上端部と下端部と中間部のそれぞれに形成された
第2の位置決めマークに係る、あらかじめ演算された前
記互いに異なる色の間の位置ズレ量である上端位置ズレ
量と下端位置ズレ量と中間位置ズレ量とを入力可能な入
力手段と、前記印刷装置の各部の動作を制御する制御手
段であって、前記上端位置ズレ量に基づいて、前記記録
開始位置を定める開始位置データを演算する手段と、前
記上端位置ズレ量と前記中間位置ズレ量とに基づいて前
記版胴回転方向において前記画像上端部から前記画像中
間部までの前記画像の寸法を補正する第1の寸法補正デ
ータを演算するとともに、前記下端端位置ズレ量と前記
中間位置ズレ量とに基づいて前記版胴回転方向において
画像中間部から画像下端部までの画像の寸法を補正する
第2の寸法補正データを演算する手段と、を備える制御
手段と、前記開始位置データと前記第1および第2の寸
法補正データとを記憶する記憶手段と、を備え、前記画
像記録手段は、前記記憶手段に記憶された前記開始位置
データに基づいて記録を開始し、前記記憶手段に記憶さ
れた前記第1および第2の寸法補正データに基づいて、
前記版胴回転方向における前記画像の寸法を補正しつつ
画像を記録する、ことを特徴とする。請求項4に記載の
発明は、請求項1に記載の発明において、前記画像中間
部に記録される第1の位置決めマークは前記版胴の軸線
方向における画像左端部に記録される第1の左端位置決
めマークと画像右端部に記録される第1の右端位置決め
マークであり、前記入力手段は、前記印刷物に前記第1
の左端位置決めマークと前記第1の右端位置決めマーク
との転写像として前記印刷像の左端部と右端部とにそれ
ぞれ形成された第2の左端位置決めマークと第2の右端
位置決めマークとに係る、あらかじめ演算された前記互
いに異なる色の間の位置ズレ量である左端位置ズレ量と
右端位置ズレ量とをさらに入力可能であり、前記制御手
段は、前記左端位置ズレ量に基づいて、画像記録時の版
胴軸線方向における開始位置を定める左右方向開始位置
データを演算する手段と、前記左端および右端位置ズレ
量に基づいて、版胴軸線方向における画像の寸法を補正
する左右方向寸法補正データを演算する手段と、をさら
に備え、前記記憶手段は前記左右方向開始位置データと
前記左右方向寸法補正データとをさらに記憶し、前記画
像記録手段は、前記記憶手段に記憶された前記左右方向
開始位置データに基づいて記録を開始し、前記記憶手段
に記憶された前記左右方向寸法補正データに基づいて、
前記版胴軸線方向における前記画像の寸法を補正しつつ
画像を記録する、ことを特徴とする。
【0010】 請求項に記載の発明は、請求項1ない
し4のいずれかに記載の発明において、前記版胴は前記
版胴回転方向に2つの印刷版を保持する2倍胴であっ
て、前記開始位置データが前記2つの印刷版のそれぞれ
について演算される、ことを特徴とする。
【0011】 請求項に記載の発明は、請求項1ない
し5のいずれかに記載の発明において、前記版胴は前記
版胴回転方向に2つの印刷版を保持する2倍胴であっ
て、前記第1および第2の寸法補正データが前記2つの
印刷版のそれぞれについて演算される、ことを特徴とす
る。
【0012】 請求項に記載の発明は、請求項1ない
のいずれかに記載の発明において、前記画像記録部
は、前記第1および第2の寸法補正データに基づいて前
版胴の回転速度を変更することにより前記版胴回転方
向における前記画像の寸法を補正する、ことを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】 請求項8に記載の発明は、請求項1ない
し7のいずれかに記載の発明において、前記画像記録
は、前記第1および第2の寸法補正データに基づいて、
前記画像上端部から前記画像中間部までの前記画像の記
録と前記画像中間部から前記画像下端部までの前記画像
の記録とを異なる回転速度で前記版胴を回転させて行う
ことにより前記版胴回転方向における画像の寸法を補正
する、ことを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】 請求項に記載の発明は、請求項1ない
し8のいずれかに記載の発明において、前記記憶手段
は、前記印刷手段が印刷を実行する際の印刷条件を記憶
するデータベースを備えており、前記印刷条件は、前記
入力手段を介して入力可能であり、前記データベースに
おいては、個々の印刷条件に前記開始位置データと前記
第1および第2の寸法補正データとが関連付けて記憶さ
れ、前記画像記録部は、前記データベースに記憶されて
いる印刷条件の中から選択された印刷条件に関連付けら
れている前記開始位置データと前記第1および第2の寸
法補正データに基づいて印刷版に画像を記録する際の記
録開始位置と画像の寸法の補正とを行う、ことを特徴と
する。
【0021】 請求項1に記載の発明は、請求項
記載の発明において、前記印刷条件は、印刷用紙の種
類、印刷用紙の紙厚、紙の目の方向、印刷色順、のいず
れかのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0022】
【0023】 請求項1に記載の発明は、請求項1
記載の発明において、前記印刷手段が、印刷版からい
ったんインキ画像の転写を受け、これを印刷用紙に転写
するためのブランケットを保持するブランケット胴を備
えており、前記印刷条件は、前記ブランケットの交換時
期をさらに含む、ことを特徴とする。
【0024】 請求項1に記載の発明は、請求項
いし15のいずれかに記載の発明において、前記印刷条
を複数表示可能な表示手段をさらに備え、前記画像記
録部は、前記表示手段に表示された印刷条件の中から選
択された印刷条件に関連付けられている前記開始位置デ
ータと前記第1および第2の寸法補正データとに基づい
て、印刷版に画像を記録する際の記録開始位置と画像の
寸法の補正とを行う、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、この
発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図
1はこの発明に係る印刷装置の一例を示す側面概要図で
あり、図2は当該印刷装置全体の制御を行う制御部を示
すブロック図である。
【0026】図1に示すように、この印刷装置は、印刷
機構として、印刷版を保持する第1および第2の版胴
1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写するた
めの第1および第2ブランケット胴3、4と、印刷用紙
を保持して両ブランケット胴3、4に当接する圧胴5
と、圧胴5に対し印刷用紙を供給または排出する給紙胴
6および排紙胴7と、前記第1および第2の版胴1、2
上の印刷版に対し湿し水またはインキを供給する湿し水
供給手段8およびインキ供給手段9と、積載された未印
刷の印刷用紙を順次供給する給紙部10と印刷された印
刷用紙を順次積載する排紙部11とを備える。
【0027】一方、この印刷装置は、製版機構として、
前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版
を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し
画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印
刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を
排出する印刷版排出部15とを備える。
【0028】また、この印刷装置は、印刷された印刷用
紙上の画像を撮像して、印刷された画像の位置ズレ量を
測定するための撮像部16と、図2に示すように、印刷
装置の各部を制御するとともに前記撮像部16で得た画
像を画像処理するための制御部17とを備える。以下、
各部の詳細について説明する。
【0029】第1の版胴1は、図示しない版胴駆動機構
によって図1の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で
示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されて
おり、第2の版胴2についても同様に図示しない版胴駆
動機構によって図1の実線で示す第2の印刷位置と二点
鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成
されている。すなわち第1および第2の版胴1、2は、
印刷作業を実行する時にはそれぞれ第1または第2の印
刷位置に配置され、製版作業を実行する時には、順次交
代して画像記録位置に配置されて各版胴上で印刷版の製
版処理が行われる。
【0030】この第1の版胴1と第2の版胴2は、それ
ぞれ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各色の印
刷版をその周面上で180度対向した位置に固定するた
めの図示しない咥え手段を2組ずつ備える。図8は、版
胴1、2上に各々1つの印刷領域を有する印刷版を2枚
ずつ備えた例を示す説明図である。図のように印刷版上
には画像を記録する印刷領域PRが配置され、各印刷領
域PRには各色毎の画像IMとその4辺に配置された見
当合わせのためのレジスターマークR1〜R4とが記録
されている。
【0031】なお、上記実施の形態では、1つの印刷領
域を有する印刷版を2枚ずつ版胴へ装着するようにして
いるが、2つの印刷領域を列設する1枚の印刷版を装着
するようにしてもよい。
【0032】図1に戻って、第1のブランケット胴3
は、前記第1の印刷位置にて第1の版胴1と当接して回
転するように構成されており、第2のブランケット胴4
についても同様に前記第2の印刷位置にて第2の版胴2
と当接して回転するように構成されている。この第1お
よび第2のブランケット胴3、4は、前記第1および第
2の版胴1、2と同じ直径を有し、各版胴から2色分の
インキ画像を転写可能なブランケットをその周面に装着
している。
【0033】圧胴5は、前記第1および第2の版胴1、
2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケッ
ト胴3、4の両方と当接して回転するように構成されて
いる。この圧胴5には、前記印刷版上の印刷領域に対応
する大きさの印刷用紙を1枚保持可能な図示しない咥え
手段を備えている。この咥え手段は図示しない開閉機構
によって所定のタイミングで開閉して、前記印刷用紙を
挟持することができる。
【0034】給紙胴6および排紙胴7は、圧胴5と同じ
直径を有し、前記圧胴5に備えられた咥え手段と同様の
図示しない咥え手段を備える。この給紙胴6および排紙
胴7の咥え手段は、前記圧胴5の咥え手段と同期して印
刷用紙を受け渡し可能なように配置されている。
【0035】上記第1および第2の印刷位置に配置され
た第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブ
ランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙
胴7とは、それぞれの胴に対し各胴の直径と同じ大きさ
の図示しない駆動ギアが胴端に備えられており、各々当
接する胴の間で各ギアが噛合している。従って、このギ
アを図示しない印刷駆動用モータにより駆動すること
で、上記各胴を同期して回転駆動することができる。
【0036】なお、本実施の形態の印刷装置では、圧胴
5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が2倍
の周長を有するため、版胴1、2およびブランケット胴
3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従って、圧
胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第1およ
び第2の版胴1、2から、各2色ずつ合計4色の多色印
刷が行える。
【0037】 湿し水供給手段8は、第1および第2の
印刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ
配置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し
選択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供
給手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水
を汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからな
り、湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接する
ローラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当
接または離間するように構成されている。なお印刷版が
湿し水を不要とするタイプの印刷版であれば、湿し水供
給手段8は不要となる。
【0038】インキ供給手段9は、第1および第2の印
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に異なる色のインキを供給することができる。例え
ばこの実施の形態では、第1の版胴1に対しては、K色
(ブラック)とM色(マゼンタ)のインキ供給手段8が
配置され、第2の版胴2に対しては、C色(シアン)と
Y色(イエロー)のインキ供給手段8が配置される。
【0039】 このインキ供給手段9は、インキを貯留
するインキ壷手段と、インキ壷手段から繰り出されたイ
ンキを練り渡すインキローラ群とからなり、インキロー
ラのうち少なくとも印刷版面に当接するローラは、図示
しないカム機構によって版胴面に対し当接または離間す
るように構成されている。
【0040】なお、湿し水供給手段8とインキ供給手段
9のいくつかは、前記第1および第2の版胴1、2の移
動にともない、その移動経路から待避できるように構成
されている。
【0041】給紙部10は、未使用の印刷用紙を積載し
たパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に
渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回
転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。また排紙
部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取っ
て積載するものである。
【0042】次に、この印刷装置の製版機構について説
明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時に
は、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置
に移動させる。この画像記録位置では、版胴に対し摩擦
ローラが当接されて回転駆動するように構成されてい
る。これについては図4を用いて後述する。
【0043】印刷版供給部12は、ロール状の未露光印
刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した
印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送
ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段
と、を有する。この実施の形態では、印刷版としてレー
ザ光によって画像を露光記録する銀塩感材を用いている
が、例えばレーザにより溶融またはアブレーションされ
るサーマルタイプ等の印刷版を用いても良い。
【0044】なお印刷版の供給動作手順は、まず前記カ
セットロールから引き出した印刷版の先端を前記版胴
1、2の図示しない咥え手段に挟持させ、この状態で版
胴1、2を回転させて印刷版を版胴1、2上に巻回し、
この後、所定長で印刷版を切断して印刷版の後端を他方
の咥え手段により挟持するものである。
【0045】画像記録部13は、レーザ光のon/of
fによって印刷版上に露光を施して画像を記録するもの
である。この画像記録部13については、図4を用いて
後述する。
【0046】現像部14は、前記画像記録部13により
露光された印刷版を現像処理するものである。この実施
の形態では、現像部14は、図示しない処理槽に貯留さ
れた処理液を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し
塗布して現像処理を行う構成になっており、版胴から待
避する位置と版胴へ近接する位置とに移動する図示しな
い昇降手段が備えられている。なお現像処理が要らない
画像記録方法を採用すれば、現像部14はなくてもよ
い。
【0047】この印刷装置では、第1および第2の版胴
1、2を画像記録位置へ移動させ、印刷版の供給と画像
の記録および現像とを行って製版作業を実行する。製版
作業が完了すれば、第1および第2の版胴1、2をそれ
ぞれ第1および第2の印刷位置に配置して印刷作業を行
うことができる。
【0048】一方、この印刷装置は印刷作業の終了後に
印刷版を自動で排出することができる。この実施の形態
では、印刷版排出部15は、画像記録位置にある版胴か
ら印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を搬
送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排出
する排出カセットとを備える。
【0049】次に、図3を用いて撮像部16の構成につ
いて説明する。なお、図3は撮像部16と排紙部11と
の側面概要図である。まず排紙部11は、前記排紙胴7
と、この排紙胴7と略同径の2対のギア7’との間に掛
け回された2本の無端状のチェーン30と、この2本の
チェーンによって搬送され、印刷用紙Sを搬送するため
の複数の咥え手段31と、これらの咥え手段31により
搬送された印刷用紙Sを積載するための排紙台32とか
らなる。
【0050】前記排紙胴7の両端部には、それぞれチェ
ーン30と係合するための図示しないギア部を備えてお
り、このギア部に対向して略同径の2つのギア7’が配
置されている。そして排紙胴7のギア部とギア7’とに
おいて無端状のチェーン30が掛け回されている。この
チェーン30の長さは、前記排紙胴7の周長の整数倍の
長さに設定されている。
【0051】咥え手段31は、印刷用紙Sの先端を挟持
するための開閉可能な爪部材を有し、複数の咥え手段3
1が前記2つのチェーン間に渡って固定されている。こ
の咥え手段31の間隔は前記排紙胴7の周長に相当す
る。咥え手段31は前記排紙胴7の回転にともない同期
してループ状に走行する。一方、各咥え手段31は、図
示しないカム機構によって前記排紙胴7に設けられた図
示しない咥え手段と同期して開閉するように構成されて
おり、排紙胴7から印刷用紙Sを受け取る。また咥え手
段31は排紙台32上において図示しないカム機構によ
り開閉して印刷用紙Sを排出する。
【0052】排紙台32は、複数の印刷用紙Sを積載可
能なパレット状部材であって、図示しない昇降手段によ
って上下移動をする。すなわち印刷用紙Sが排出される
に従って順次排紙台32が下降することにより印刷用紙
Sの排出高さを一定にし、印刷用紙Sの排出動作を円滑
に行なうことができる。
【0053】上記排紙部11では、印刷用紙Sの先端を
咥え手段31で挟持して搬送するため、印刷用紙Sの後
端は固定されていない状態で搬送される。このため搬送
にともない印刷用紙Sのばたつきが発生する。本実施の
形態では、この印刷用紙Sのばたつきを抑制するため
に、排紙台32の前方側において印刷用紙Sの搬送状態
を安定させる吸着ローラ33を備える。
【0054】この吸着ローラ33は、その表面に微細な
吸着孔を多数備えており、図示しない真空ポンプと接続
されている。また吸着ローラ33は、そのローラ軸線が
前記咥え手段31と平行になり、前記チェーン30の下
方通過位置と略同じ高さにローラの頂部が位置するよう
に配置されている。なお、吸着ローラ33は、前記咥え
手段31の通過速度に合わせて回転駆動するか、もしく
は回転自在にのみ構成されている。従って、印刷用紙S
は吸着ローラ33上を通過する際には吸着ローラ表面に
吸着された状態となって搬送されるので、この吸着ロー
ラ33の直上部では印刷用紙Sがばたつかない。なお吸
着ローラ33に代えて、前記印刷用紙Sを平面的に吸着
するような板状の吸着部材を採用してもよい。
【0055】撮像部16は、搬送される印刷用紙を照明
する照明手段34と、照明された印刷用紙上の画像を撮
像して画像データを得るための撮像手段35とからな
る。
【0056】照明手段34は、前記吸着ローラ33に沿
って配置され、前記吸着ローラ33上の印刷用紙を照明
する複数の線状光源からなり、前記チェーン30の間に
設けられている。なお、前記光源の中央部には撮像用の
スリットが形成されている。
【0057】撮像手段35は、遮光および防塵のための
筐体36と、この筐体内部に配置されたミラー37、レ
ンズ38、CCDラインセンサ39とを備える。この撮
像手段35は、前記吸着ローラ33上の印刷用紙の画像
を前記照明手段34のスリットを通して撮像するもので
あり、ミラー37で折り返された画像の入射光は、レン
ズ38を通ってCCDラインセンサ39で受光される。
なお、CCDラインセンサはRGBの3色に対応して画
像を読み取る。この実施の形態では、印刷用紙の移動に
ともない、印刷用紙上の画像が順次ライン毎に読み取ら
れることになる。
【0058】次に図2に示される制御部17を説明す
る。図2のブロック図で示されるように、この印刷装置
は、前記画像記録部13、撮像部16などを含む印刷装
置の各部を制御するための制御部17が備えられてい
る。この制御部17は、オペレータが操作可能なキーボ
ードなどの入力手段41、モニターなどの表示手段4
2、画像データや各種データ、プログラムなどを格納可
能な記憶手段43を備えたコンピュータシステムからな
り、印刷すべき画像データを受け取るように、LANな
どによって図示しない外部の画像データ作成装置に接続
されている。この制御部17は、印刷装置の各部の制御
とともに前記撮像部16で撮像した画像データの処理を
行う。
【0059】次に図4を用いて画像記録部13の構成に
ついて説明する。なお図4は画像記録部13とその周辺
部のブロック図である。図において、まず製版位置にあ
る版胴1、2には、図示しない駆動手段によって摩擦ロ
ーラ51が直接または間接的に当接可能に設けられてい
る。前記摩擦ローラ51は、モータドライバー52を介
して駆動モータ53により回転駆動される。従ってこの
実施の形態では、駆動モータ53により摩擦ローラ51
を回転させ、これに従動して版胴1、2を回転駆動させ
ることができる。なお、摩擦ローラ51と版胴1、2と
の当接は、滑りが生じないようにローラ材質や当接圧な
どが設定されている。
【0060】一方、画像記録部13は、版胴1、2上の
印刷版に対し画像を記録する手段として、記録用のレー
ザビームを照射するレーザ光源54と、レーザ光源54
から照射されるレーザビームを印刷版に向かって偏向す
るポリゴンミラー55とを備える。前記レーザ光源54
は、半導体レーザとその周辺光学系を備えており、半導
体レーザをon/off駆動してレーザビームによるス
ポット露光を可能としている。ポリゴンミラー55は、
レーザビームを偏向する5面の鏡面を備え、前記レーザ
ビームを版胴1、2の軸線方向に沿って走査するように
回転可能に支持されている。なおポリゴンミラー55
は、モータドライバー56を介して駆動モータ57によ
って回転駆動される。
【0061】また画像記録部13は、前記駆動モータ5
3、57を駆動制御するための走査制御回路58と、画
像データに基づいて前記レーザ光源54を制御する露光
制御回路59とを備える。
【0062】走査制御回路58は、版胴1、2の回転に
おける原点位置を検出する2つのセンサー60a、60
bと発振器61とに接続されており、各々から原点位置
検出信号za、zbと基準クロック信号csとが入力さ
れる。なおセンサー60a、60bは、版胴1、2に設
置された図示しない検出部材を光学的に検出する光学セ
ンサーであって、版胴上の2つの印刷領域に対する原点
位置(図10のP0)を検出するために2個設けられて
いる。以下の説明では、画像記録開始位置に対しては図
10を併用して説明する。なお図10は印刷版上におけ
る画像記録開始位置の位置関係を説明するための説明図
である。
【0063】図4に戻って、前記走査制御回路58で
は、入力された各信号に基づいて、モータドライバー5
2を介して前記駆動モータ53を所定速度で回転するよ
うに制御する。すなわち原点位置検出信号za、zbの
入力タイミング間隔を基準クロック信号csでカウント
し、このカウント数が所定の値になるように駆動モータ
53をフィードバック制御することで版胴1、2の回転
速度を一定値に制御することができる。また走査制御回
路58は、ポリゴンミラー55を所定速度で回転するよ
うに、前記モータドライバー56を介して駆動モータ5
7を制御するようにしている。
【0064】一方、画像記録部13では、図10に示す
ように、副走査方向の原点位置P0から所定のオフセッ
ト量s1だけ副走査方向に進んだ位置を副走査方向の画
像記録開始位置P1として設定しており、前記オフセッ
ト量s1を変更することによって画像の副走査方向の位
置ズレを補正するようにしている。このため、走査制御
回路58は、前記オフセット量s1に対応して前記画像
記録開始位置P1を設定するための画像記録開始信号y
sを生成し、前記露光制御回路59に対し与える。
【0065】すなわち走査制御回路58は、原点位置検
出信号za、zbの入力後に基準クロック信号csをカ
ウントし、予め定められたオフセット量s1に相当する
カウント数経過後に画像記録開始信号ysを露光制御回
路59へ出力するものである。また同様に、画像記録部
13は、原点位置P0から所定の基準クロック信号数を
カウントした時点を回点綴し位置PEとして版胴回転停
止信号yeを出力する。
【0066】露光制御回路59は、基準クロック信号c
sに基づいて、画像を記録するタイミングを決定するド
ットクロック信号dcを内部で生成する。そして前記画
像記録開始信号ysの入力を起点にして、前記ドットク
ロック信号dcのタイミングにより画像データに基づい
て前記レーザ光源54を駆動し、画像記録用のレーザビ
ームを発生させる。このレーザビームはポリゴンミラー
55により版胴の軸線方向(主走査方向)に走査され
る。なお各レーザビームの主走査において、レーザビー
ムの先頭位置を検出するようにスタートセンサー62が
設けられている。
【0067】この露光制御回路59では、前記副走査方
向における補正と同様に、主走査方向の画像記録位置の
補正を行うことができる。図5は、露光制御回路59に
おける主走査方向の画像記録開始位置を説明するための
図である。露光制御回路59内には、ポリゴンミラー5
5の走査する主走査方向の位置(アドレス)に対応し
て、タイミングメモリ63が準備されている。このタイ
ミングメモリ63の各アドレス位置は、主走査方向に記
録されるドットの位置に対応している。
【0068】この機構では、まず、露光制御回路59が
前記スタートセンサー62でレーザビームを検出した時
点から、前記ドットクロック信号dcのタイミングで前
記タイミングメモリ63の読み出しを開始する。(図5
のアドレスST)
【0069】タイミングメモリ63の内容が記録開始を
表すデータである場合、露光制御回路59は記録すべき
画像データを順次レーザ光源54へ送出し、記録を開始
する。(図5のアドレスXS) そしてタイミングメモ
リ63の内容が記録終了を表すデータになれば、露光御
回路59は記録を終了する。(図5のアドレスXE)
【0070】この機構では、前記アドレスSTからアド
レスXSまでに至る記録位置のズレ量s2が、前記副走
査方向におけるオフセット量s1に相当し、アドレスX
S〜XEに対応する領域が、画像の主走査方向における
記録領域になる。従って、主走査方向に画像を位置決め
する場合は、前記タイミングメモリ63に記録開始およ
び終了データを書き込むアドレスXS、XEを変更すれ
ばよい。
【0071】なお、上記実施の形態では、タイミングメ
モリ63には、画像の記録開始位置と終了位置とだけに
データを書き込んでいるが、印刷版の種類によっては、
印刷版の周辺部に焼き飛ばし領域を設定しなければなら
ない場合がある。例えばポジ型の銀塩感材の場合は、印
刷版の周辺部を露光してインキが付着しない、所謂「焼
き飛ばし」処理が必要となる。このような焼き飛ばし処
理を行う場合は、前記タイミングメモリ63には焼き飛
ばし開始および焼き飛ばし終了データを書き込んでお
く。そうして設定された焼き飛ばし領域では、前記露光
制御回路59は予め用意した焼き飛ばし用の画像データ
で記録を行えばよい。
【0072】なお焼き飛ばし用の画像データに代えて、
種々の管理データやマーク、例えば色管理チャートなど
の画像データを準備しておいて、印刷版の端部に記録す
るようにしてもよい。
【0073】次に、本発明に係る印刷装置における画像
の記録位置の位置決め原理について説明する。この実施
の形態では、原点位置P0から画像記録開始位置P1ま
でのオフセット量s1[m]はs1=y×nで設定され
る。ここでyは基準クロック信号csの1パルス当たり
の版胴上での長さ、nは基準クロック信号csのカウン
ト数である。すなわちオフセット量s1の変更は、前記
基準クロック信号csのカウント数nの増減により行
う。
【0074】また、前記カウント数nは、この実施の形
態では、n=(Cd/k+Co)で設定するものとす
る。ここでCdは出荷時に設定されたデフォルトカウン
ト数、Coはオペレータが任意設定可能なオフセットカ
ウント数である。またkは版胴の回転速度を可変する場
合の速度係数である。従って、本実施の形態では、実質
的に前記オフセットカウント数Coを可変することによ
って副走査方向における記録開始位置を補正することに
なる。上記演算式よりCo=s1/y−Cd/kとな
る。
【0075】なお、1パルス分の長さyは次のようにし
て求められる。まず版胴のデフォルト回転速度をVd
[rps]とし、版胴の速度を可変する場合は前記速度
係数kを乗算してk・Vd[rps]とする。また版胴
の周長をL[m]、前記基準クロック信号csの1パル
ス分の時間間隔をt[sec]とすると、版胴上の周速
度はL・k・Vd[m/sec]となるので、版胴上に
おける基準クロック信号1パルス分の長さy[m]は、
y=t・L・k・Vdとなる。
【0076】次に、実際に測定された位置ズレ量による
補正手順について図6、7のフローチャートを用いて説
明する。
【0077】まず図6のフローチャートは印刷版上に画
像を記録する手順を示すものである。図において、ステ
ップS1では制御部17によって、走査制御回路58や
露光制御回路59に対し各種データがセットされる。ス
テップS2では版胴1、2が製版位置へ移動し、回転を
開始する。ここで版胴の速度は、k・Vdで調整され、
版胴の回転速度が安定すればステップS3に進む。
【0078】ステップS3では、走査制御回路58が原
点信号zaまたはzbを検出した時点から基準クロック
信号csをカウントし、当該カウント値がオフセット量
s1に対応するカウント数nに達すれば、記録開始位置
P1になったと判断する。これにより走査制御回路58
から露光制御回路59に対し記録開始信号ysが出力さ
れる。
【0079】ステップS3で記録開始位置P1になった
と判断すれば、ステップS4に進む。このステップS4
では露光制御回路59が画像データに基づいてレーザ光
源54を制御し、画像の記録が行われる。
【0080】ステップS5では、走査制御回路58が画
像記録終了信号yeを出力したかどうかを、制御部17
が判断する。ステップS5にて、制御部17が画像記録
終了位置になったと判断すれば、次のステップS6で版
胴12の回転が停止される。
【0081】なお上記フローでは、版胴上の1つの印刷
版に対する画像の記録についてのみ記載しているが、実
際には、上記手順を繰り返して各版胴毎にそれぞれ2版
分の記録を行なう。
【0082】次に図7のフローチャートは、前記画像の
位置決めに係るデータの演算手順を示すものであり、そ
れぞれ図7(A)は画像記録開始位置を補正するための
開始位置データを、図7(B)は画像の寸法を補正する
ための寸法補正データを求めるものである。なお、各手
順とも印刷色の数だけ個別に行われるものであり、2つ
の印刷領域を備える2倍胴であれば、各印刷領域毎に前
記開始位置データおよび寸法補正データを演算する。
【0083】図7(A)において、まずステップS11
では、前記撮像部16により印刷用紙上の画像を読み取
る。そしてステップS12では、得られた画像データを
制御部17で画像処理し、各レジスターマークR1〜R
4の位置を演算する。そして画像の位置決めに必要な位
置ズレ量を演算する。
【0084】ここで図9(A)は印刷された印刷用紙上
の画像の色ズレを示す図であり、同(B)(C)は各レ
ジスターマークR1、R2の位置ズレを示す図である。
なお図9(B)、(C)ではブラック(Bk)およびマ
ゼンタ(M)の2色だけを対象としており、シアン、イ
エローの2色については省略している。また、この例で
は副走査方向の画像の位置合わせのみを対象としてい
る。
【0085】この例では、レジスターマークR1の位置
におけるBK色に対するM色の副走査方向の位置ズレ量
をa、レジスターマークR2の位置におけるBk色に対
するM色の副走査方向の位置ズレ量をbとする。また画
像データに基づくレジスターマークR1、R2間の基準
となる副走査方向の寸法Y0は画像データから予め算出
しておくか、オペレータが最終の仕上がり寸法に基づい
て入力しておく。
【0086】上記例では、Bk色の画像に対しM色の画
像の画像記録開始位置が副走査方向に前記位置ズレ量+
aだけずれていることになる。またM色の画像はBk色
の画像に対し(−a+b)だけ寸法誤差が生じているこ
とになる。
【0087】ステップS13では、得られた位置ズレ量
から前記オフセットカウント数Coを求める。これは前
記演算式、Co=s1/y−Cd/k、y=t・L・k
・Vdに対し、測定した位置ズレ量aをs1に代入して
演算される。
【0088】ステップS14では得られたオフセットカ
ウント数Coを記憶するとともに、n=Cd/k+Co
を開始位置データとする。
【0089】図7(B)においては、画像の寸法補正デ
ータが演算される。まずステップS21とステップS2
2とでは、先のステップS11、S12と同様に印刷用
紙上の画像が撮像され、必要な位置ズレ量が演算され
る。
【0090】次のステップS23では、速度係数kが演
算される。上記例では、基準の寸法Y0に対し実際の寸
法Y=Y0+(b−a)であるため、版胴の回転速度を
速度係数k=Y/Y0の比率で調整し、副走査方向の寸
法を変倍する。すなわち、本実施の形態では速度係数k
が、画像の寸法を補正する寸法補正データに相当する。
【0091】次のステップS24では、オフセットカウ
ント数Coを演算し直す。すなわち先のステップS23
で速度係数kが変更されているので、版胴の速度k・V
dも変速されていることになる。従って、画像記録開始
位置を決定するために予め設定されたCdデフォルトカ
ウント数による補正量は変更されてしまう。従って、こ
のステップS24では得られた速度変数kに基づいて、
オフセットカウント数Coを再度演算する。ステップS
25では、得られた速度係数k、オフセットカウント数
Coを記憶する。
【0092】図7(A)(B)の手順で得られた速度係
数kおよびオフセットカウント数は、寸法補正データお
よび開始位置データとして記憶手段に記憶され、次の印
刷・製版作業時に使用することができる。
【0093】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態では、印刷条件に対応して前記開始位置データや寸法
補正データ等(以下、総称して位置補正データという)
を記憶する形態について説明する。この実施の形態で
は、記憶手段43内には前記開始位置データや寸法補正
データを記憶するデータベース領域がある。図11はこ
のデータベース領域の構成例を示す説明図である。
【0094】図のように、データベース領域は、印刷条
件として、例えば印刷用紙名A1、印刷用紙の厚みA
2、印刷用紙の紙の目の方向A3、等が設定されてい
る。このような印刷条件については、予め入力されてい
る条件を選択して使用したり、またオペレータが入力す
るようにしてもよい。このデータベース領域には、例え
ば第1の実施の形態で得られた開始位置データや寸法補
正データを前記印刷条件に関連づけて印刷色別に記憶す
る。
【0095】一方、印刷作業において新たに製版を行う
場合、上記データベースから印刷条件をキーにして対応
する位置補正データが自動的に選びだされるようにすれ
ば印刷条件の変化にともなう画像の位置ズレを適切に補
正することができる。
【0096】このとき同じ印刷条件に対応するデータが
なければ、最も印刷条件が近いデータを近似的に選び出
すようにしてもよく、存在するデータから近似的なデー
タを推論するようにしてもよい。
【0097】最も簡単には印刷条件に優先度を付けてお
き、優先度の高い印刷条件から同一なデータを優先して
選ぶようにしてもよい。例えば印刷物の伸びに関して
は、印刷用紙の種類と刷り順が大きく作用するため、こ
れらの印刷条件を他の印刷条件よりも優先度を高く設定
する。そして優先度の高い印刷条件から合致するデータ
を順次選択すればよい。
【0098】なお印刷装置が自動的に設定するのではな
くオペレータが過去のデータから選択するようにしても
よい。このとき、前記データベースはデータを印刷条件
や時系列でソーティングして表示手段42に表示可能と
するのが望ましい。なお時系列でソーティングするのは
経年変化等による位置ズレ量の変化を表すことができる
ためである。
【0099】一方、このような位置補正データによる画
像の位置決め補正は、ブランケットを交換した場合に再
度調整しなければならない場合がある。従って、前記デ
ータベースは、印刷条件としてブランケットの交換時期
も付加しておくのが好ましい。例えば、ブランケット交
換時期が相違するデータに対しては、他の印刷条件が同
一であっても選択する優先度を下げるようにしてもよ
い。
【0100】[その他の実施の形態] (1)上記第1の実施の形態では、主に副走査方向(版
胴回転方向)における画像の位置決めについて説明した
が、これは版胴の回転方向における画像の位置ズレの方
が版胴の軸線方向の位置ズレよりも大きいためである。
主走査方向(版胴の軸線方向)の画像の位置決めに関し
ては、前記副走査方向の位置決め同様に行うことができ
る。すなわち、画像の左右のレジスターマークR3、R
4における主走査方向の位置ズレ量を読み取って、この
値に対し、主走査方向の画像記録開始位置と主走査方向
の寸法補正を行えばよい。
【0101】なお前者は、位置ズレ量に基づいて、前記
タイミングメモリ63による記録領域の設定範囲を変更
すればよい。また主走査方向の寸法補正は、ポリゴンミ
ラー55の回転速度を変更すれば容易に行える。
【0102】(2)上記第1の実施の形態では、副走査
方向全体の寸法を補正するようにしているが、副走査方
向の複数の分割領域毎に版胴の回転速度を可変して、各
部分領域毎に寸法補正を行うようにしてもよい。例えば
図8のレジスターマークR3またはR4における副走査
方向の位置ズレ量を測定し、レジスターマークR1〜R
3(R4)間の副走査方向の画像の位置ズレ量と、レジ
スターマークR3(R4)〜R2間の副走査方向の画像
の位置ズレ量とを演算する。そして各位置ズレ量に対し
て速度係数kを演算し、レジスターマークR3(R4)
の副走査位置を境にして版胴の回転速度を可変するよう
にすればよい。これにより画像の副走査方向の歪みを補
正することができる。
【0103】(3)上記第1の実施の形態では、撮像部
16で印刷用紙を撮像して位置ズレ量を画像処理により
求めるようにしているので操作が簡単であるという利点
があるが、装置構成を簡易にするためオペレータが手動
で測定した値をキーボードなどの入力手段41から入力
するようにしてもよい。
【0104】(4)位置ズレ量の測定は、画像の外周4
辺に設けたレジスターマークの位置から検出するように
しているが、画像自体のズレを測定してもよい。ただし
レジスターマークから位置ズレ量を測定するようにした
方が、測定が容易でかつ測定結果が安定して求まる。な
お各レジスターマークは画像の端部(4隅)にあっても
よい。
【0105】(5)本実施の形態では、画像の寸法補正
を版胴の回転速度の変更により行っているが、クロック
信号の周期を変更することで対応してもよい。この場合
でもクロック信号の周期変更にともない画像記録開始位
置を決定するオフセットカウント数Coを演算し直す必
要がある。
【0106】
【発明の効果】請求項1および3に記載の発明によれ
ば、印刷物に形成された印刷像の上端部下端部、およ
び中間部の3カ所に位置ズレ量測定のための位置決めマ
ークを設け、位置ズレ量に基づいて、中間部で領域を分
けて各領域毎に寸法補正ができるので、画像に版胴回転
方向の歪みが有る場合に容易に画像の記録位置を補正す
ることができる。
【0107】 請求項およびに記載の発明によれ
ば、2倍胴の版胴において各印刷の位置ズレを補正す
ることができる。
【0108】 請求項7および8に記載の発明によれ
ば、版胴の回転速度を変更することで容易に寸法補正が
行える。
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】 請求項2および4に記載の発明によれ
ば、さらに版胴の軸線方向の記録位置も補正することが
できる。
【0113】 請求項1および2に記載の発明によれ
、オペレータが手動で位置ズレ量を測定して入力する
手間がかからない。
【0114】 請求項ないし1に記載の発明によれ
ば、印刷条件に対応して開始位置補正データと第1およ
び第2の寸法補正データを記憶しておくことができるの
で、種々の印刷条件に適合して適切な記録位置の補正が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る印刷装置の一例を示す側面概要
図である。
【図2】この印刷装置の制御部の構成を示すブロック図
である。
【図3】この印刷装置における撮像部の構成を示す側面
概要図である。
【図4】この印刷装置における画像記録部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】主走査方向の画像の位置決めを説明するための
説明図である。
【図6】この印刷装置における画像記録手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】画像の位置を補正するための開始位置データと
寸法補正データとの演算手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】印刷版を示す説明図である。
【図9】印刷用紙上の画像の位置ズレを説明するための
説明図である。
【図10】主走査方向の画像記録開始位置を説明するた
めの説明図である。
【図11】印刷条件に対応して位置補正データを記憶す
ることを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 第1の版胴 2 第2の版胴 3 第1のブランケット胴 4 第2のブランケット胴 5 圧胴 6 給紙胴 7 排紙胴 9 インキ供給手段 11 排紙部 13 画像記録部 16 撮像部 17 制御部 41 入力手段 42 表示手段 43 記憶手段 51 摩擦ローラ 53 駆動モータ(版胴回転用) 54 レーザ光源 55 ポリゴンミラー 57 駆動モータ(ポリゴンミラー用) 58 走査制御回路 59 露光制御回路 60a、60b 原点位置検出センサー 62 スタートセンサー 63 タイミングメモリ cs 基準クロック信号 k 速度係数 s1 オフセット量(副走査方向) s2 オフセット量(主走査方向) R1〜R4 レジスターマーク PR 印刷領域 P0 原点位置 P1 画像記録開始位置 PE 画像記録終了位置 Co オフセットカウント数 Cd デフォルトカウント数 Vd デフォルト回転速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41F 33/14 G (56)参考文献 特開2000−79674(JP,A) 特開 昭63−5366(JP,A) 特開2001−88267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/00 B41C 1/10 B41F 33/14 B41J 29/44 B41J 29/52

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷装置であって、 版胴の周面に沿って保持した印刷版に、前記版胴を回転
    させつつ所定の記録開始位置から所定の画像データに基
    づいて画像を露光により記録するとともに前記印刷版の
    版胴回転方向における画像上端部と画像下端部と画像中
    間部とにそれぞれ第1位置決めマークをさらに露光によ
    り記録する画像記録手段と、 前記画像記録手段により画像が記録された複数の印刷版
    に対して互いに異なる色のインキを供給するインキ供給
    手段と、 一の印刷用紙に対して前記複数の印刷版上のインキ画像
    をそれぞれ転写することにより印刷物を得る印刷手段
    と、 印刷用紙上の画像を撮像する撮像手段と、 オペレータが所定の情報を入力可能な 入力手段と、前記印刷装置の各部の動作を制御する制御手段であっ
    て、 前記撮像手段により得られた撮像画像データに基づい
    て、前記印刷物に前記第1の位置決めマークの転写像と
    して前記印刷像の上端部と下端部と中間部のそれぞれに
    形成された第2の位置決めマークに係る前記互いに異な
    る色の間の位置ズレ量である上端位置ズレ量と下端位置
    ズレ量と中間位置ズレ量とを演算する手段と、 前記上端位置ズレ量に基づいて、前記記録 開始位置を定
    める開始位置データを演算する手段と、前記上端位置ズレ量と前記中間位置ズレ量とに基づいて
    前記版胴回転方向において前記画像上端部から前記画像
    中間部までの前記画像の寸法を補正する第1の寸法補正
    データを演算するとともに、前記下端端位置ズレ量と前
    記中間位置ズレ量とに基づいて前記版胴回転方向におい
    て画像中間部から画像下端部までの画像の寸法を補正す
    る第2の 寸法補正データを演算する手段と、を備える制御手段と、 前記開始位置データと前記第1および第2の寸法補正デ
    ータとを記憶する記憶手段と、 を備え、 前記画像記録手段は、 前記記憶手段に記憶された前記開始位置データに基づい
    て記録を開始し、前記記憶手段に記憶された前記第1お
    よび第2の寸法補正データに基づいて、前記版胴回転方
    向における前記画像の寸法を補正しつつ画像を記録す
    る、 ことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】前記画像中間部に記録される第1の位置決
    めマークは前記版胴の軸線方向における画像左端部に記
    録される第1の左端位置決めマークと画像右端部に記録
    される第1の右端位置決めマークであり、 前記制御手段は、 前記撮像画像データに基づいて、前記印刷物に前記第1
    の左端位置決めマークと前記第1の右端位置決めマーク
    との転写像として前記印刷像の左端部と右端部とにそれ
    ぞれ形成された第2の左端位置決めマークと第2の右端
    位置決めマークとに係る、あらかじめ演算された前記互
    いに異なる色の間の位置ズレ量である左端位置ズレ量と
    右端位置ズレ量とを演算する手段と、 前記左端位置ズレ量に基づいて、画像記録時の版胴軸線
    方向における開始位置を定める左右方向開始位置データ
    を演算する手段と、 前記左端および右端位置ズレ量に基づいて、版胴軸線方
    向における画像の寸法を補正する左右方向寸法補正デー
    タを演算する手段と、 をさらに備え、 前記記憶手段は前記左右方向開始位置データと前記左右
    方向寸法補正データとをさらに記憶し、 前記画像記録手段は、 前記記憶手段に記憶された前記左右方向開始位置データ
    に基づいて記録を開始し、前記記憶手段に記憶された前
    記左右方向寸法補正データに基づいて、前記版胴軸線方
    向における前記画像の寸法を補正しつつ画像を記録す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】印刷装置であって、 版胴の周面に沿って保持した印刷版に、前記版胴を回転
    させつつ所定の記録開始位置から所定の画像データに基
    づいて画像を露光により記録するとともに前記印刷版の
    版胴回転方向における画像上端部と画像下端部と画像中
    間部とにそれぞれ第1位置決めマークをさらに露光によ
    り記録する画像記録手段と、 前記画像記録手段により画像が記録された複数の印刷版
    に対して互いに異なる色のインキを供給するインキ供給
    手段と、 一の印刷用紙に対して前記複数の印刷版上のインキ画像
    をそれぞれ転写することにより印刷物を得る印刷手段
    と、 前記印刷物に前記第1の位置決めマークの転写像として
    前記印刷像の上端部と下端部と中間部のそれぞれに形成
    された第2の位置決めマークに係る、あらかじめ演算さ
    れた前記互いに異なる色の間の位置ズレ量である上端位
    置ズレ量と下端位置ズレ量と中間位置ズレ量とを入力可
    能な入力手段と、 前記印刷装置の各部の動作を制御する制御手段であっ
    て、 前記上端位置ズレ量に基づいて、前記記録開始位置を定
    める開始位置データを演算する手段と、 前記上端位置ズレ量と前記中間位置ズレ量とに基づいて
    前記版胴回転方向において前記画像上端部から前記画像
    中間部までの前記画像の寸法を補正する第1の寸法補正
    データを演算するとともに、前記下端端位置ズレ量と前
    記中間位置ズレ量とに基づいて前記版胴回転方向におい
    て画像中間部から画像下端部までの画像の寸法を補正す
    る第2の寸法補正データを演算する手段と、 を備える制御手段と、 前記開始位置データと前記第1および第2の寸法補正デ
    ータとを記憶する記憶手段と、 を備え、 前記画像記録手段は、 前記記憶手段に記憶された前記開始位置データに基づい
    て記録を開始し、前記記憶手段に記憶された前記第1お
    よび第2の寸法補正データに基づいて、前記版胴回転方
    向における前記画像の寸法を補正しつつ画像を記録す
    る、 ことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】前記画像中間部に記録される第1の位置決
    めマークは前記版胴の軸線方向における画像左端部に記
    録される第1の左端位置決めマークと画像右端部に記録
    される第1の右端位置決めマークであり、 前記入力手段は、 前記印刷物に前記第1の左端位置決めマークと前記第1
    の右端位置決めマークとの転写像として前記印刷像の左
    端部と右端部とにそれぞれ形成された第2の左端位置決
    めマークと第2の右端位置決めマークとに係る、あらか
    じめ演算された前記互いに異なる色の間の位置ズレ量で
    ある左端位置ズレ量と右端位置ズレ量とをさらに入力可
    能であり、 前記制御手段は、 前記左端位置ズレ量に基づいて、画像記録時の版胴軸線
    方向における開始位置を定める左右方向開始位置データ
    を演算する手段と、 前記左端および右端位置ズレ量に基づいて、版胴軸線方
    向における画像の寸法を補正する左右方向寸法補正デー
    タを演算する手段と、 をさらに備え、 前記記憶手段は前記左右方向開始位置データと前記左右
    方向寸法補正データとをさらに記憶し、 前記画像記録手段は、 前記記憶手段に記憶された前記左右方向開始位置データ
    に基づいて記録を開始し、前記記憶手段に記憶された前
    記左右方向寸法補正データに基づいて、前記版胴軸線方
    向における前記画像の寸法を補正しつつ画像を記録す
    る、 ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】前記版胴は前記版胴回転方向に2つの印刷
    版を保持する2倍胴であって、 前記開始位置データが前記2つの印刷版のそれぞれにつ
    いて演算される、 ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    印刷装置。
  6. 【請求項6】前記版胴は前記版胴回転方向に2つの印刷
    版を保持する2倍胴であって、 前記第1および第2の寸法補正データが前記2つの印刷
    版のそれぞれについて演算される、 ことを持微とする請求項1ないしのいずれかに記載の
    印刷装置。
  7. 【請求項7】前記画像記録部は、 前記第1および第2の寸法補正データに基づいて前記版
    胴の回転速度を変更することにより前記版胴回転方向に
    おける前記画像の寸法を補正する、 ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の
    印刷装置。
  8. 【請求項8】前記画像記録部は、 前記第1および第2の寸法補正データに基づいて、前記
    画像上端部から前記画像中間部までの前記画像の記録と
    前記画像中間部から前記画像下端部までの前記画像の記
    録とを異なる回転速度で前記版胴を回転させて行うこと
    により前記版胴回転方向における画像の寸法を補正す
    る、 ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の
    印刷装置。
  9. 【請求項9】前記記憶手段は、前記印刷手段が印刷を実
    行する際の印刷条件を記憶するデータベースを備えてお
    り、 前記印刷条件は、前記入力手段を介して入力可能であ
    り、 前記データベースにおいては、個々の印刷条件に前記開
    始位置データと前記第1および第2の寸法補正データと
    が関連付けて記憶され、 前記画像記録部は、前記データベースに記憶されている
    印刷条件の中から選択された印刷条件に関連付けられて
    いる前記開始位置データと前記第1および第2の寸法補
    正データに基づいて印刷版に画像を記録する際の記録開
    始位置と画像の寸法の補正とを行う、 ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    印刷装置。
  10. 【請求項10】前記印刷条件は、印刷用紙の種類、印刷
    用紙の紙厚、紙の目の方向、印刷色順、のいずれかのう
    ち少なくとも1つを含む、 ことを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】前記印刷手段が、 印刷版からいったんインキ画像の転写を受け、これを印
    刷用紙に転写するためのブランケットを保持するブラン
    ケット胴を備えており、 前記印刷条件は、前記ブランケットの交換時期をさらに
    含む、 ことを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】前記印刷条件を複数表示可能な表示手段
    をさらに備え、 前記画像記録部は、 前記表示手段に表示された印刷条件の中から選択された
    印刷条件に関連付けられている前記開始位置データと前
    記第1および第2の寸法補正データとに基づいて、印刷
    版に画像を記録する際の記録開始位置と画像の寸法の補
    正とを行う、 ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載
    印刷装置。
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