JP3487937B2 - 塩素含有重合体組成物 - Google Patents

塩素含有重合体組成物

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JP3487937B2 JP31748194A JP31748194A JP3487937B2 JP 3487937 B2 JP3487937 B2 JP 3487937B2 JP 31748194 A JP31748194 A JP 31748194A JP 31748194 A JP31748194 A JP 31748194A JP 3487937 B2 JP3487937 B2 JP 3487937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱安定化された塩素重
合体組成物に関するもので、より詳細には耐アミン性を
も兼ね備えた塩素重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル重合体の如き塩素含有重合体
は、加熱成形加工或いはその後の熱履歴において、脱塩
化水素等の熱分解反応により着色し或いは機械的性質の
低下を生じ易く、これを防止するための安定剤の配合が
一般に必要となる。本発明者らの提案にかかる特開平5
−179052号公報には、下記式 〔Al2 Li(OH)6 n X・mH2 0 …(2) 式中Xは、無機または有機のアニオンであり、nはアニ
オンXの価数であり、mは3以下の数である。で表され
るリチウムアルミニウム複合水酸化物塩から成ることを
特徴とする樹脂用安定剤が記載されており、塩素含有重
合体100重量部当り0.01乃至10重量部のリチウ
ムアルミニウム複合水酸化物塩を配合した熱安定化塩素
含有重合体組成物も記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素含有重合体、特に
軟質配合の組成物は、発泡ポリウレタン等の上張りシー
トとして、椅子、座席等の用途に使用されているが、塩
素含有重合体のシートが着色したり、変質したりするこ
とが問題となっている。この原因はポリウレタンの製造
に鎖伸張剤として使用した未反応のアミン類やポリウレ
タンの経時的分解によって生じるアミン類が塩素含有重
合体の脱塩化水素反応を促進するためと認められる。塩
素含有重合体における熱による脱塩化水素反応と、アミ
ン類による脱塩化水素反応とは、反応の原因も機構も相
違しており、従来の熱安定剤ではアミン類による着色及
び変質を防止することが一般に困難である。
【0004】本発明者らは、前記リチウムアルミニウム
複合水酸化物塩の炭酸根の一部を過塩素酸アニオンで置
換したものは、塩素含有重合体に対する熱安定化作用の
みならず、アミン類による分解、着色を抑制する作用、
即ち耐アミン性にも優れていることを見出した。即ち、
本発明の目的は耐アミン性及び熱安定性が組合せで向上
した塩素含有重合体組成物を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式 Li2 Al4 (ClO4 n (CO3 1-n/2 (OH)12m 2 O …(1) 式中、nは0.05乃至2、特に0.5乃至1.5の数
であり、mは3以下の数である。で表される組成のもの
を主体とするリチウムアルミニウム複合水酸化物過塩素
酸塩を、塩素含有重合体100重量部当り0.01乃至
10重量部、特に0.5乃至2重量部配合して成ること
を特徴とする塩素含有重合体組成物が提供される。
【0006】本発明は、塩素含有重合体組成物の内でも
軟質配合のものに特に有用であり、特に下記組成 一般的範囲 好適範囲 塩素含有重合体 100重量部 (1)式の塩 0.01〜10重量部 0.5〜2重量部 アルカリ土類金属成分 0.1〜10重量部 0.5〜3重量部 有機フォスファイト 0.1〜5重量部 0.3〜2重量部 可塑剤 5〜100重量部 50〜70重量部 のものが好適である。
【0007】
【作用】本発明では、前記式(1)の組成から明らかなと
おり、リチウムアルミニウム複合水酸化物炭酸塩の内、
炭酸アニオンの一部が過塩素酸アニオンで置換されたも
のを安定剤として使用する。後述する「表1」に示すと
おり、過塩素酸アニオンの置換モル数nが0.05より
も低い場合には、耐アミン性が本発明範囲のものに比し
て悪くなる傾向があり、一方この置換モル数nが2より
も高い場合には、耐アミン性についても満足しうるもの
の、熱安定性が低下する傾向がある。nは0.5乃至
1.5の範囲にあることが特に両特性のバランスの上で
好適である。本発明において、元のリチウムアルミニウ
ム複合水酸化物塩として複合水酸化物炭酸塩を用いてい
るのは、複合水酸化物炭酸塩が最も安定に且つ最も容易
に合成されることと、複合水酸化物炭酸塩が塩素含有重
合体の熱安定化に有効であることによる。
【0008】本発明に用いる複合水酸化物過塩素酸塩は
上記複合水酸化物炭酸塩を過塩素酸アニオンでイオン交
換させることにより得られる。この場合、過塩素酸の置
換モル数nが上記範囲を外れないようにすることが熱安
定性と耐アミン性との組合せにおいて特に重要である。
即ち、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩中の炭酸ア
ニオンはイオン交換性のものであるが、過塩素酸をこの
系中に添加すると、過塩素酸は酸としての性質をも当然
有するので、イオン交換のみならず、複合水酸化物中の
リチウム及びアルミニウム骨格とも反応して遊離の過塩
素酸リチウムや過塩素酸アルミニウムを副生する傾向が
ある。
【0009】これらの遊離の塩は、当然塩素含有重合体
の熱安定性に寄与しないので、全体としての熱安定化作
用は低下することになる。更に前記の遊離の塩は、潮解
性があり、安定剤を凝結させてその取り扱いを困難にし
たり、或いは配合塩素含有重合体を吸湿性にしたりする
不都合がある。過塩素酸アニオンの置換モル数nを上記
範囲に抑えることはこの副反応を抑制する上で極めて意
義のあるものである。本発明では、上記のリチウムアル
ミニウム複合水酸化物過塩素酸塩を、塩素重合体当り
0.01乃至10重量部、特に0.5乃至2重量部配合
することも重要である。配合量が上記範囲よりも少ない
と、熱安定性や耐アミン性の点で不十分であり、一方上
記範囲よりも多いと塩素含有重合体の初期着色傾向が著
しくなる傾向がある。
【0010】塩素含有重合体の着色には、大別して、暖
色系の着色(赤味がかった着色)と寒色系の着色(青味
がかった着色)との2つがあり、リチウムアルミニウム
複合水酸化物炭酸塩では、塩素含有重合体に暖色系の初
期着色を与えるが、過塩素酸によるイオン交換を行なう
と寒色系の着色の方向に移行し、全体としての初期着色
が白色乃至それに近いと色相になって、配合樹脂の色相
が著しく改善されるという顕著な利点がある。また、過
塩素酸置換度の高い複合水酸化物塩では、やや寒色系の
色相となるので、高級脂肪酸アルカリ土類金属塩等の暖
色系の安定化剤を組み合わせて使用するのがよい。
【0011】
【発明の好適態様】本発明に用いる過塩素酸塩の元とな
るリチウムアルミニウム複合水酸化物塩自体の製造法及
び化学構造は、クレイズ・アンド・クレイミネラルズ
(Claysand Clay Minerals)第
25巻 384〜391頁(1977年)及び第30巻
180〜184頁(1982年)により公知のものであ
る。このリチウムアルミニウム複合水酸化物塩(以下L
AHSと略称する事がある)は、ギブサイト構造の水酸
化アルミニウム八面体層の空位(ベーカント)にリチウ
ムイオンが入り込み、その電荷を補うためにアニオン
(炭酸アニオン)が組み込まれたものとされている。即
ち、リチウムイオンはカチオンのなかでイオン半径が最
も小さく、しかも1価イオンとしては例外的に6配位イ
オンであるため上記空位に入り、上記構造をとるものと
認められる。
【0012】このLAHSは、層状構造でありしかもア
ニオンに対しイオン交換性を示す等、ハイドロタルサイ
トと類似した構造及び特性を示すことから、ハイドロタ
ルサイト状化合物とか、リチウムハイドロタルサイトと
呼ばれているが、ハイドロタルサイトは、ブルーサイト
構造のマグネシウムの一部をアルミニウムで同形置換し
たものである点で、化学組成及び構造において、両者は
全く相違するものと認められる。
【0013】「図1」は、本発明で原料として用いるリ
チウムアルミニウム複合水酸化物炭酸塩(以後LAHS
と記す)のX線回折像であり、「図2」はリチウムアル
ミニウム複合水酸化物過塩素酸塩(以後LAHPSと記
す)のX線回折図である。本発明のLAHPSは面間隔
(d)=4.3Å乃至4.5Åに面指数〔110〕の回
折ピークを有し、面指数〔002〕、〔004〕、〔0
06〕、〔008〕等の2の倍数で回折ピークを有して
おり、LAHSのそれと同様である。本発明で用いるL
AHPSは5%水性懸濁液で、LAHSが約8のpHを
示すのに対して、約4のpHを示すことから耐アミン性
に優れ、樹脂を損傷する傾向が少ない。
【0014】本発明に用いるLAHPSは、一般に六角
板状の結晶であり、粒子は明確な定形粒子形状を示し、
粒子間の凝集の程度は至って少なく、樹脂への分散性に
優れている。「図3」は、LAHSの一例についての粒
子構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。この粒径は
特に制限はないが、一般に5μm以下、特に0.1乃至
3μmの範囲内にある。原料に用いるLAHSは、これ
に限定されないが、吸油量(JIS K−5101)が
一般に30乃至70ml/100gの範囲にあり、BE
T比表面積は1乃至50m2 /gの範囲にあり、見掛比
重(鉄シリンダー法)は、0.2乃至0.5g/cm3
の範囲にある。
【0015】炭酸塩型のLAHSは、水溶性リチウム塩
或いは水酸化リチウムと水溶性アルミニウム塩とを、水
溶性炭酸塩及びアルカリの共存下に反応させることによ
り得られる。水溶性リチウム塩としては、塩化リチウ
ム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、炭酸リチウム等を挙
げることができる。水溶性アルミニウム塩としては、塩
化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム
等を挙げることが出来る。また、水溶性炭酸塩として
は、炭酸ナトリウムが一般的に使用され、アルカリとし
ては水酸化ナトリウムが一般的に使用されるが、水酸化
リチウムを使用するときには勿論水酸化ナトリウムの添
加は省略してよい。これらの各成分は、AL/Liの原
子比が約2と成るように、またCO3 /Liのモル比が
0.5以上と成るように用いるのがよい。
【0016】反応に際し、全成分を添加したときのpH
が9.5乃至12、特に10乃至11.5の値となるよ
うにアルカリ剤を添加すればよく、反応温度は常温から
130℃迄の範囲が適当である。反応温度が低い場合に
は、結晶化の程度が低いので、一般に60℃以上、特に
80℃以上の温度で反応を行なうのが望ましい。又オー
トクレーブ等を使用して水熱合成で製造することも出
来、高温での反応では結晶化が高度に進む結果として吸
油量、比表面積が低下し、見掛比重が増大する傾向があ
る。反応時間は、一般に5乃至20時間程度で充分であ
り、反応を40℃以下の低温と、80℃以上の高温とで
の二段反応で行なうこともできる。
【0017】生成したままの結晶は、0.5乃至3モル
程度(m)の水分を含有しているが、このものを300
℃以下の温度で加熱乾燥して部分乃至完全脱水させるこ
とができる。上記の反応により生成する反応混合物に高
級脂肪酸を配向増強剤として添加し、60乃至100℃
の温度で熟成処理してLAHSの結晶配向を向上させる
ことができる。高級脂肪酸としては炭素数6乃至30、
特に12乃至20の飽和乃至不飽和脂肪酸、特に飽和脂
肪酸が使用され、その代表例はステアリン酸、パルミチ
ン酸、ラウリン酸、牛脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム
油脂肪酸等である。この脂肪酸は、LAHS当り0.5
乃至10重量%、特に1乃至5重量%の量で用いること
ができる。
【0018】LAHSのLAHPSへのイオン交換は、
過塩素酸を用いて乾式でも或いは湿式でも行い得るが、
遊離塩の副生を防止するためには乾式でのイオン交換処
理が有効であることがわかった。即ちLAHSの粉体を
スーパーミキサー等の剪断攪拌機で混合しながら、過塩
素酸水溶液を滴下乃至散布し、これによりイオン交換を
行なう。混合攪拌によりイオン交換は進行するが、この
混合物を乾燥することでイオン交換は一層容易に進行す
る。過塩素酸水溶液としては、一般に濃度が50乃至7
0%の水溶液が使用され、その使用量は、前期置換モル
数nに相当するものである。混合攪拌は室温で行なって
も加熱下に行なってもよい。また、乾燥は混合機中で継
続して行なってもよいし、混合機とは別個の乾燥機中で
行なってもよい。乾燥温度は90乃至120℃程度が適
当である。
【0019】得られるLAHPSは、そのまま熱安定剤
として使用し得るが、所望によっては副生する遊離塩
を、水−アルコール、界面活性剤含有水溶液で抽出処理
して取り除くこともできる。得られるLAHPSは、そ
のまま熱安定剤として使用し得るが、例えばステアリン
酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の脂肪酸、脂肪酸のカ
ルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、バリウム塩等の
金属石鹸、シラン系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤、チタン系カップリング剤、ジルコニウム
系カップリング剤、各種ワックス類、未変性乃至変性の
各種樹脂(たとえばロジン、石油樹脂等)等のコーテイ
ング剤で表面処理して、安定剤として使用することがで
きる。これらのコーテイング剤は、LAHPS当り0.
5乃至10重量%、特に1乃至5重量%の量で用いるの
がよい。
【0020】また、無機系助剤としては、エアロジル、
疎水処理エアロジル等の微粒子シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、カルシア、マグ
ネシア、チタニア等の金属酸化物、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、炭酸カルシ
ウム等の金属炭酸塩、A型、P型等の合成ゼオライト及
びその酸処理物又はその金属イオン交換物から成る定形
粒子をLAHPSにブレンド乃至マブシをして使用する
こともできる。
【0021】(樹脂組成物)本発明によれば、安定化す
べき塩素含有重合体100重量部にたいして、LAHP
Sを一般に0.01乃至10重量部、特に0.5乃至2
重量部の量で配合して用いるのがよい。
【0022】塩素含有重合体としては、例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴム、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化
ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共
重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−
無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−
アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共
重合体、塩素化ビニル−塩化プロピレン共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩
化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−
マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル
酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共
重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニル等の重合体、及びこ
れらの塩素含有重合体とポリエチレン、ポリプロピレン
ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オレフ
ィン重合体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、などのポリオレフィン及びこ
れらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレ
ンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジエン、
アクリロニトリルなど)との共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル酸エステ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸エス
テル−ブタジエン−スチレン共重合体とのブレンド品な
どを挙げることができる。
【0023】本発明では、高級脂肪酸のアルカリ土類金
属塩やケイ酸アルカリ土類金属塩から成るアルカリ土類
金属塩系安定剤を併用するのが好ましくアルカリ土類金
属塩としては、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウ
ム塩が単独または組合せで使用される。高級脂肪酸は前
に例示したものでよい。ケイ酸塩系安定剤の適当な例
は、本出願人の出願に係わる特公昭52−32899号
公報に記載されている。これらのアルカリ土類金属成分
は、塩素含有重合体100重量部当り0.1乃至10重
量部、特に0.5乃至3重量部の量とするのがよい。上
記アルカリ土類金属系安定剤と組合せで高級脂肪酸亜鉛
塩やグリシン亜鉛等の亜鉛系安定剤を用いることもでき
る。また、配合樹脂の色相を一層改善するために、他の
有機系安定剤乃至安定助剤を配合することもでき、例え
ば多価アルコール系、フェノール系、ホスファイト系、
ホスフォナイト系、ホスホン酸誘導体系、β−ジケトン
系等の安定剤を加えることができる。これらのうちでも
有機ホスファイト系の安定剤が色相の改善に特に有効で
ある。
【0024】ここで有機ホスファイト類としては様々な
ものが挙げられ、例えばトリフェニルホスファイト;ジ
フェニルホスファイト;ジデシルフェニルホスファイ
ト;トリデシルホスファイト:トリオクチルホスファイ
ト;トリドデシルホスファイト;トリオクタデシルホス
ファイト:トリノニルフェニルホスファイト;トリドデ
シルトリチオホスファイト;ジステアリルペンタエリス
リトールジホスファイト;4,4’−ブチリデンビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジトリデシル)
ホスファイト;トリス(2,4ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト;ビス(2,4ジ−t−ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイトなどの他、炭
素数12〜15のアルキル基を有する4,4’−イソプ
ロピリデンジフェニルテトラアルキルジホスファイトな
どを挙げることができる。これらの有機ホスファイト類
は、塩素含有重合体100重量部当り0.1乃至5重量
部、特に0.3乃至2重量部の量で使用することが好適
である。また本発明の塩素含有重合体組成物には、可塑
剤を配合することもできる。この様な可塑剤としては、
それ自体公知のものは全て使用することができるが、そ
の適当な例は以下の通りである。
【0025】1.フタール酸エステル:フタール酸ジエ
チル、フタール酸ジ−n−ブチル、フタール酸ジ−i−
ブチル、フタール酸ジヘキシル、フタール酸ジ−i−ヘ
ブチル、フタール酸ジオクチル(DOP)〔n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、イソオクチル(オキソ)を含
む〕、フタール酸ジ−i−ヘプチル−i−ノニル、フタ
ール酸ジ−n−オクチル−n−デシル、フタール酸ジデ
シル〔n−デシル、i−デシルを含む〕、フタール酸ブ
チルベンジル、フタール酸ジフェニル、フタール酸シク
ロへキシル、フタール酸ジメチルシクロヘキシル、フタ
ール酸ジメトキシエチル、フタール酸ジプトキシエチ
ル、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリ
ルブチルグリコレート。 2.脂肪族二塩基酸エステル:アジピン酸ジ−i−ブチ
ル、アジピン酸オクチル〔2−エチルヘキシル、n−オ
クチルを含む〕、アジピン酸ジデシル〔i−デシル、n
−デシルを含む〕、アジピン酸ジ(n−オクチル−n−
デシル)、アジピン酸ジベンジル、セバチン酸ジ(n−
ブチル)、セバチン酸ジオクチル〔2−エチルヘキシ
ル、n−オクチルを含む〕、アゼライン酸−n−ヘキシ
ル、アゼライン酸ジオクチル〔2‐エチルヘキシルを含
む〕。
【0026】3.リン酸エステル:リン酸ジフェニル−
2−エチルヘキシル、
【0027】4.ヒドロキシ多価カルボン酸エステル:
酒石酸ジエチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチ
ルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸−2−エチル
ヘキシル、クエン酸モノイソプロピル、クエン酸トリブ
チル、クエン酸モノ・ジ・トリステリル。
【0028】5.脂肪酸エステル:アセチルリシノール
酸メチル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸エチル、
ステアリン酸−n−ブチル、ステアリン酸アミル、ステ
アリン酸シクロヘキシル、オレイン酸ブチル、水添ロジ
ンメチルエステル。
【0029】6.多価アルコールエステル:グリセリン
トリアセテート、グリセリントリプロピオネート、グリ
セリントリブチレート、グリセリントリヘプタノエート
トリエチレングリコールジカプリレート、トリエチレン
グリコールジカプレート、ペンタンジオールジイン酪酸
エステル。
【0030】7.エポキシ系可塑剤:エポキシ化大豆
油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化アマニ油、エポキ
シ化サフラワー油、エポキシ化アマニ油脂肪酸プチル、
エポキシステアリン酸オクチル〔i−オクチル、2−エ
チルヘクシルを含む〕、3−(2−キセノキシ)−1,
2−エポキシプロパン。
【0031】8.ポリエステル系可塑剤:ポリ(ジエチ
レングリコール、テルベン無水マレイン酸付加物)エス
テル、ポリ(プロピレングリコール、アジピン酸)エス
テル、ポリ(1,3−ブタンジオール、アジピン酸)エ
ステル、ポリ(プロピレングリコール、セバシン酸)エ
ステル、ポリ(1,3−ブタンジオール、セバシン酸)
エステル ポリ(プロピレングリコール、フタール酸)エステル、
ポリ(1,3ブタンジオール、フタール酸)エステル、
ポリ(エチレングリコール、アジピン酸)エステル、ポ
リ(1,6−ヘキサンジオール、アジビン酸)エステ
ル、アセチル化ポリ(ブタンジオール、アジピン酸)エ
ステル〔ブタンジオールは1,3−および1,4−タイ
プ〕。
【0032】9.その他:アルキルスルホン酸(C12
20)、フェノールエステル、アルキルスルホン酸(C
12〜C20)、水素化ポリブテン、p−tert−ブチル
フェニルサリシレート、クレゾールエステル、塩素化パ
ラフィン。
【0033】上述した可塑剤は、塩素含有重合体100
重量部当り5乃至100重量部、特に50乃至70重量
部の量で使用するのがよい。
【0034】
【実施例】本発明を次の例で説明する。なお、本発明に
おける各項目の測定方法は下記の方法によった。 (測定方法) (1)X線回折 理学電機(株)製のRAD−IBシステムを用いて、C
u−Kαにて測定した。 ターゲット Cu フィルター 湾曲結晶グラファイトモノクロメータ 検出器 sc 電圧 40KVP 電流 20mA カウントフルスケール 700c/s スムージングポイント25 走査速度 2°/min ステップサンプリング 0.02° スリット DS1°RS0.15mm SS1° 照角 6°
【0035】(2)見掛比重 JISK−6220に準拠して測定した。 (3)吸油量 JISK−5101−19に準拠して測定した。 (4)比表面積 カルロエルバ社製Sorptpmatic Serie
s 1800を使用し、BET法により測定した。 SEMによる粒径 (5)走査型電子顕微鏡(日立製S−570)で得られ
た写真像から、代表的粒子を選んで、スケールを用いて
粒子像の直径を測定し一時粒子径として示した。 (6)成形方法 上記配合組成物を温度150℃、7分間ロールミル混練
を行い、厚さ0.5mmの均一な混和物を作製し、次い
で温度160℃、圧力150kg/cm2 、5分間加圧
加熱し、厚さ1mmの軟質塩化ビニルシートを作製し
た。
【0036】(リチウムアルミニウム複合水酸化物過塩
素酸塩の合成方法)水澤化学製の合成品であるリチウム
アルミニウム複合水酸化物塩(以下LAHSと略称す
る)1モルをイオン交換水に懸濁させ、これに室温下で
濃度70%の過塩素酸水溶液をHClO4 として0.0
1モルを徐々に滴下しLAHSの炭酸根とのイオン交換
による炭酸ガスの発生が停止するまで攪拌し、次いで得
られたスラリーを濾過、乾燥、粉砕して試料(No.
1)とした。以下同様の方法でイオン交換体試料No.
2〜No.5を調製した。 試料No. イオン交換モル数 1 0.01 2 0.5 3 1.0 4 1.5 5 2.0
【0037】(実施例1) 上記で調製したLAHPSの試料No.2〜5を以下の
配合部数でポリ塩化ビニル樹脂に配合した後、塩化ビニ
ルシートを作成し、該塩ビシートの熱安定性、耐アミン
性を調べた。その基本配合及び試験方法は下記の通りで
ある。 配合 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 ジ(C9〜11アルキル)フタレート 70 エポキシ化大豆油 3 ステアリン酸バリウム 0.5 ステアリン酸亜鉛 0.2 ジフェニルトリデシルフォスファイト 0.4 試料 0.5又は1.0
【0038】(試験用塩化ビニルシートの作成方法及び
熱安定性試験、耐アミン試験方法)上記混合物を150
℃で混練し、次いでプレス加工を行い暑さ1mmのシー
トを作成した。このシートを190℃ギヤオーブンでの
熱安定性を測定した。又、同上シートをペンタメチルジ
エチレントリアミンの5%溶液に10分間浸漬後、溶液
をふき取り120℃ギヤオーブンでの低温熱老化試験に
供し、耐アミン性を測定した。その結果を表1に示す。
尚、熱安定性、耐アミン性の着色度を5段階で表した。 1.無色 2.淡黄色 3.黄色 4.赤褐色(黄褐色) 5.黒色(茶褐色)
【0039】(比較例1) 実施例1において、試料のLAHPSを全く使用せず
(比較例1−1)、或いは試料のLAHPSの代わりに
0.5重量部のLAHS(比較例1−2)、又は1.0
重量部のアルカマイザー5(協和化学工業(株)製過塩
素酸型ハイドロタルサイト(比較例1−3)、さらには
試料No.1のLAHPS(比較例1−4)を用いた以
外は、実施例1と同様にして塩化ビニルシートを作成
し、各シートについての同様の実験を行った。結果を表
1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】(実施例2)塩化ビニルシートの初期着色
防止剤の効果を調べるため実施例1の配合のステリン酸
亜鉛をのぞき、その場合の熱安定性、耐アミン性を調べ
た。熱安定性試験及び耐アミン試験は実施例1と同様に
行なった。その結果を表2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】配合 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 ジ(C9 11アルキル)フタレート 70 エポキシ化大豆油 3 ステアリン酸バリウム 0.5 ジフェニルトリデシルフォスファイト 0.4 試料 0.5又は1.0
【0044】(比較例2) 実施例2において、試料のLAHPSを全く使用せず
(比較例2−1)、又は試料のLAHPSの代わりに
1.0重量部のアルカマイザー5を使用して(比較例2
−3)、さらには試料No.1のLAHPSを用いた
(比較例2−4)以外は、実施例2と全く同様にして塩
化ビニルシートを作成して同様の実験を行った。結果を
表2に示す。さらに、比較例1−1で作成された塩化ビ
ニルシートについて行った実験結果を、比較例2−2と
して表2中に示した。
【0045】(実施例3)本発明によるLAHPSとグ
リシン亜鉛よりなる安定剤の組合せ効果を確認するた
め、以下の配合で塩化ビニルシートを作成して実験を行
った。その結果を表3に示す。 配合 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 ジ(C9 11アルキル)フタレート 50 グリシン−亜鉛 1.4 ステアリン酸亜鉛 0.6 試料 0.5又は1.0
【0046】(比較例3)実施例3において、試料のL
AHPSを全く使用せず、(比較例3−1)、或いはL
AHPSの代わりに1.0重量部のLAHS(比較例3
−2)又は1.0重量部のアルカマイザー5(比較例3
−3)を使用した以外は、実施例3と同様にして塩化ビ
ニルシートを作成し、同様の実験を行った。結果を表3
に示す。
【0047】
【表3】
【0048】(実施例4)本発明によるLAHPSと他
の安定剤との組合せ効果を確認するため、以下の配合で
塩化ビニルシートを作成し、同様の試験を行なった。そ
の結果を表4に示す。 配合 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 ジ(C9 11アルオル)フタレート 50 ステアリン酸亜鉛 0.6 LAHPS(試料No.3) 1.0 試料(他の安定剤) 1.4 他の安定剤としてアラニン亜鉛、グルタミン酸亜鉛(味
の素プレンライザーST−Z300)又は、アルカマイ
ザー5を用いた。
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、リチウムアルミニウム
複合水酸化物塩の炭酸根の一部を過塩素酸で置換したも
のを、塩素含有重合体に配合することにより、耐アミン
性と熱安定性との両方を向上させることができた。ま
た、この重合体組成物は、初期着色傾向が少なく、外観
特性にも優れており、特に軟質配合の用途に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で原料として用いるリチウムアルミニウ
ム複合水酸化物炭酸塩(LAHS)のX線回折スペクト
ルである。
【図2】本発明で得たリチウムアルミニウム複合水酸化
物過塩素酸塩(LAHPS)のX線回折スペクトルであ
る。
【図3】本発明の原料であるリチウムアルミニウム複合
水酸化物炭酸塩(LAHS)の粒子構造を示す3万倍の
走査型電子顕微鏡写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 101/04 C08L 101/04 (56)参考文献 特開 平7−149980(JP,A) 特開 平7−300313(JP,A) 特開 昭61−113630(JP,A) 特開 平4−8747(JP,A) 特開 昭50−89455(JP,A) 特開 昭64−65157(JP,A) 特開 平6−248109(JP,A) 特開 平5−179090(JP,A) 特開 昭62−270645(JP,A) 特公 平7−2858(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/04 - 27/08 C08L 101/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 LiAl(ClO(CO1−n/2(OH)12・mHO …(1) 式中、nは0.05乃至2の数であり、mは3以下の数
    である。で表わされる組成のものを主体とするリチウム
    アルミニウム複合水酸化物過塩素酸塩を塩素含有重合体
    100重量部当り0.01乃至10重量部配合して成る
    ことを特徴とする安定化された塩素含有重合体組成物。
  2. 【請求項2】 式(1)において、nが0.5乃至1.
    5の数である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 塩素含有重合体100重量部、前記リチ
    ウムアルミニウム複合水酸化物過塩素酸塩0.01乃至
    10重量部、高級脂肪酸アルカリ土類金属塩、高級脂肪
    酸亜鉛及びケイ酸アルカリ土類金属塩から成る群より選
    ばれた金属塩成分0.1乃至10重量部、有機フォスフ
    ァイト類0.1乃至5重量部及び可塑剤5乃至100重
    量部から成る請求項1記載の組成物。
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