JP3487815B2 - 組み立て式コンテナ - Google Patents

組み立て式コンテナ

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JP3487815B2
JP3487815B2 JP2000259943A JP2000259943A JP3487815B2 JP 3487815 B2 JP3487815 B2 JP 3487815B2 JP 2000259943 A JP2000259943 A JP 2000259943A JP 2000259943 A JP2000259943 A JP 2000259943A JP 3487815 B2 JP3487815 B2 JP 3487815B2
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▲じょう▼治 井畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、小容
量、軽量物の積載に適した組み立て式コンテナに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小容量、軽量物を梱包して、運搬
する際には、段ボール箱が使用されているが、所謂、通
い箱として、繰り返して使用する、比較的丈夫なもので
も、かなり短期で、損傷し、廃棄されるので、その後始
末が面倒である。そこで、半永久的に使用できるコンテ
ナの構造として、所謂、プラダンと称せされる、段ボー
ル構造に擬した合成樹脂製パネルが採用されるようにな
ったが、その折り畳み構造に工夫が必要であり、運搬、
取り扱いの不備で、損傷されるケースもかなりある現状
である。
【0003】特に、荷の積み重ねの際に坐屈を起こし、
あるいは、運搬過程で、コーナー部分に衝撃を与えて、
破損する畏れがある。しかしながら、強度上では十分
な、従来の鉄製コンテナでは、仮に、小容量適応の仕様
で作成しても、コンテナ重量/積載重量の割合が、採算
ベースに載らないから、通い箱のような、小容量、軽量
な貨物についての、軽便な使用目的には適合しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
基づいてなされたもので、その第1の目的は、積み荷の
際の積み重ねでも坐屈を起こすことなく、コーナー部で
の強度も確保され、しかも、コンテナ重量/積載重量の
割合も、十分採算に載る折り畳み式コンテナを提供する
ことにある。また、本発明の第2の目的とするところ
は、食品運搬などにおいて、脱臭、消臭、抗菌などの、
衛生管理が、光触媒の作用で、自然に達成できるよう
に、配慮している折り畳み式コンテナを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
天板部材、底板部材、4枚の側板部材から構成される組
み立て式コンテナにおいて、各部材は、パネルを囲む枠
部材にアルミまたはアルミ合金の成形体を用い、枠部材
相互をテーパーリベットで接合しており、底板部材は、
その前後両側の枠部材に、これに対応する側板部材の下
縁を嵌合する凹溝条を形成すると共に、その凹溝条の内
外両側縁に、上向き凸条および内向き係合凸条を形成し
ており、また、前後の側板部材は、その下縁にある枠部
材に、前記凹溝条に嵌合する嵌合縁部と、該嵌合縁部の
両側で、前記上向き凸条に嵌合する下向き溝条および前
記凹溝条内側で前記係合凸条に上向きに係合する係合条
とを形成すると共に、その側縁にある側枠部材は、隣接
している左右の側板部材の側縁部を嵌合する嵌合凹条を
形成し、前記嵌合縁部に、下向き溝条の係合を補強する
別の係合段部が形成されており、これに対向して、前記
凹溝条に、前記係合段部に垂直面で係合する係合受け段
部が形成されていることを特徴とする。
【0006】この場合、本発明の実施の形態として、前
記底板部材には、その四隅に、各側板部材の位置決めを
すると共に、補強するコーナー部材が装備してあり、ま
た、前記天板部材は、その枠部材に、側板部材の上縁に
嵌合する嵌合縁部を形成していることが、有効である。
【0007】このような構成では、コンテナの面には、
軽量な材料を使用していても、これを囲む枠部材にアル
ミあるいはアルミ合金を採用することで、積み荷、運搬
取り扱いに際して必要とする強度を確保でき、しかも、
コンテナ重量/積載重量の割合も、採算に合うように軽
量化されていて、小容量、軽量の貨物について、軽便に
利用できる。
【0008】また、本発明では、上述の天板部材、底板
部材、側板部材に対しては、塗膜構造が多孔質となる、
シリカ系などの無機系バインダーに二酸化チタンを固定
化している光触媒が、部材表面への、前記光触媒を保持
する塗料による塗布、吹き付け、焼き付け、もしくは、
その塗料への、部材の浸漬、もしくは、部材の一部が樹
脂製の場合は、その樹脂部分への練り混みによって、少
なくとも、部材表面を覆うように、装着されていること
を特徴とする。
【0009】これによって、このコンテナを用いての、
食品運搬などにおいて、脱臭、消臭、抗菌などの、衛生
管理が、光触媒の作用で自然に達成できる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の実施の形態を、図面を参照して、具体的に説明す
る。なお、図1は、本発明に係わる第1の実施の形態を
示す斜視図、図2は、同じく、天板部材を取り外した状
態を示す斜視図、図3は、同じく、分離された側板部材
の斜視図、図4は、同じく、底板部材の斜視図、図5
は、同じく、空荷の状態の側面図である。また、図6
は、図1のA−A線に沿う縦断面図、図7は、同じく、
B−B線に沿う縦断面図、図8は、図3のC−C線に沿
う縦断面図、図9は、同じく、D−D線に沿う縦断面図
である。また、図10はテーパーリベットの装着仕様を
説明するための断面図である。更に、図11は組立の説
明図、図12は枠部材の結合状態を示す図である。
【0011】この発明の組み立て式コンテナは、天板部
材1、底板部材2、4枚の側板部材3、4から構成され
る。各部材1〜4は、内側に多数の平行リブ5aを形成
した、硬質合成樹脂のパネル(所謂、プラダン)、ある
いは、アルミまたはアルミ合金の中空のパネル5を、ア
ルミまたはアルミ合金の成形体からなる枠部材で囲んで
いる構造のものである。これら枠部材相互は、テーパー
リベット6(詳細は後述する)で接合している。
【0012】底板部材2は、その前後両側の枠部材2
1、22に、これに対応する側板部材3、3の下縁を嵌
合する、U字形の内向面を有する凹溝条21a、22a
を形成すると共に、その凹溝条21a、22aの内外両
側縁に、上向き凸条21b、22bおよび内向き係合凸
条21c、22cを形成している。また、枠部材21、
22には、内側に延びる帯状部21d、22dが形成さ
れている。なお、この実施の形態では、コンテナの前後
で、凹溝条21aと凹溝条22aの向きが逆になるよう
に、各枠部材21、22が構成されている(図6を参
照)。
【0013】また、底板部材2は、その左右両側の枠部
材23、24に、側板部材4、4の下縁を受ける中空の
梁部23a、24aを形成すると共に内側に延びる帯状
部23b、24bを形成していて、この帯状部23b、
24bに枠部材21、22の帯状部21d、22dを、
その交差する位置で、それぞれ、底板7(例えば、アル
ミニウムあるいはその合金製の板)にテーパーリベット
6で接合している。そして、この下側に、前述のパネル
5を適当な手段(例えば、接着材)で装着している。
【0014】また、前後の側板部材3、3は、その下縁
にある下枠部材31、32に、凹溝条21a、22aに
嵌合するU字形の外向面を有する嵌合縁部31a、32
aと、嵌合縁部31a、32aの両側で、上向き凸条2
1b、22bに嵌合する下向き溝条31b、32bおよ
び凹溝条21a、22a内側で係合凸条21c、22c
に上向きに係合する係合条31c、32cとを形成して
いる。また、前後の側板部材3、3は、その側縁にある
側枠部材33、34に、隣接している左右の側板部材
4、4の側縁部を嵌合する嵌合凹条33a、34aを形
成している。
【0015】そして、特に、この実施の形態では、嵌合
縁部31a、32aに、下向き溝条31b、32bの係
合を補強する(即ち、側板部材3、3の、安定した起立
状態を確保するため)別の係合段部31d、32dが、
垂直な係合面を持って、形成されており、これに対向し
て、凹溝条21a、22aに、係合段部31d、32d
に垂直面で係合する係合受け段部21e、22eが形成
されている。
【0016】ここに示す側板部材3、3および4、4
は、それぞれ、その上側の上枠部材35、36および4
5、46、下側の下枠部材41、42に、それぞれ、両
側に突出する凸条35a、36aおよび45a、46
a、41a、42aがあり、これらが、各側部の側枠部
材33、34の上端縁および43、44の上下端縁に当
接するようになっていて、この個所で、側枠部材33、
34への上下の荷重を受けるようになっている。このた
めに、側枠部材33、34および43、44の端縁部分
を嵌合する個所で、上枠部材35、36および45、4
6、下側の下枠部材41、42には、内側に切り込み8
が形成されている。
【0017】また、天板部材1は、図2に示すように、
縁枠部材11を、その端部が45度の隅切りになってお
り、それらがパネル5の隅部で突き合わされるように、
前記パネル5に装着された構成である。なお、この実施
の形態において、縁枠部材11は、図6に示されるよう
な断面形状になっており、その長手方向に、パネル5の
端縁と嵌合する嵌合溝条11aを形成すると共に、縁部
の強度を確保する中空の梁部11bを備え、更に、その
内側に、側板部材3、4の上縁を嵌合するように、嵌合
縁部11cを備えた断面形状である。
【0018】更に、天板部材1および底板部材2には、
その四隅にて、各側板部材の位置決めをすると共に、補
強するコーナー部材9a、9bおよび10a、10bが
装備してある。コーナー部材9a、9bは、隣接する縁
枠部材11の端部相互の上面および側面にテーパリベッ
ト6で接合されており、コーナー部材10a、10b
は、隣接する枠部材21、22の端部相互の側面にテー
パーリベット6で接合されている。
【0019】また、この実施の形態では、コーナー部材
9a、10bには、それぞれ、下方向および上方向に延
びるスカート部9cおよび10cが形成されており、上
下の関係では、図2に示すように、天板部材1のコーナ
ー部材9aと底板部材2のコーナー部材10aとが対応
し、また、天板部材1のコーナー部材9bと底板部材2
のコーナー部材10bとが対応している。
【0020】これは、コンテナが空の際には、底板部材
2の上に、側板部材3、4を重ね置きした上で、図5の
ように、天板部材1を被せた際に、スカート部9cおよ
び10cの端部が、対応するコーナー部材10bおよび
9bに当接(嵌合)して、側板部材3、4を収納した状
態で、安定した容積縮小を確保する梱包形態を得るため
である。なお、このために、側板部材3、4の縦横の設
計寸法を、底板部材2と天板部材1との間に収容される
ような値に制限している。
【0021】また、この実施の形態における枠部材相互
の間、枠部材とコーナー部材との間、更には、枠部材と
底板との間の結合のために使用されるテーパーリベット
6は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金製であっ
て、皿状のリベット頭61aと一体の筒状部61bとか
らなるリベット本体61と、筒状部61bの直径より若
干小さい直径の、扁平球状の頭部62aを有し、筒状部
61bに嵌挿する引き抜きピン62との組み合わせで構
成されている。この場合、リベット本体61の硬度より
も、引き抜きピン62の硬度を高いものとする。
【0022】この使用態様を、図10に示すように、縁
枠部材11とコーナー部材9aとの結合の事例を、代表
例として説明する。ここでは、外側のコーナー部材9a
に、皿形の座繰り孔51を形成し、内側の縁枠部材11
には、ドリル孔52を形成する(図10の(b)を参
照)。そして、テーパーリベット6を挿入する(図10
の(c)を参照)。この状態でリベット頭部61aを押
しながら、引き抜きピン62を手前に強力に引きつける
と、硬度差の関係で、引き抜きピン6を剪断限界まで引
く過程で、筒状部61bが頭部62aに押されて変形
し、径方向に膨らみ、所謂、リベット打ちの状態とな
り、縁部材11とコーナー部材9aとが、結合状態とな
る。この時点で、引き抜きピン6が筒状部61b内で剪
断され、図10の(a)の状態になるのである。
【0023】このような結合の手法を用いると、リベッ
ト打ちを片側から実現することができる。即ち、上述の
事例のように、縁枠部材11の中空な梁部11bに対し
ても、リベット打ちが可能となる。
【0024】以上で、天板部材1、底板部材2、側板部
材3、4の各構成および相互連結個所の構成について説
明したが、以下に、このコンテナの組立の状況を、図1
1を参照して説明する。ここでは、側板部材3をコンテ
ナ内側に若干、傾けた状態で、その下枠部材31を底板
部材2の枠部材21に対応させ、その嵌合縁部31aを
凹溝条21aに嵌合する。そして、側板部材3を直立さ
せながら、その下向き溝条31bに上向き凸条21bを
嵌合させ、併せて、係合段部31dを、その垂直面で滑
らせて、係合受け段部21eが形成させる。なお、この
状態では、側板部材3に引き上げ力が働いても、係合条
31cが内向き係合凸条21cに係合して底板部材2に
対する係合が維持される。この際、側板部材3の外側面
は、底板部材2のコーナー部材10bのスカート部10
c内壁に接する。この状態で、天板部材1上に、内容物
(被梱包物)の積み込みができる。
【0025】同様に、他方の側板部材3をコンテナ外側
に若干、傾けた状態で、その下枠部材32を底板部材2
の枠部材22に対応させ、その嵌合縁部32aを凹溝条
22aに嵌合する。そして、側板部材3を直立させなが
ら、その下向き溝条32bに上向き凸条22bを嵌合さ
せ、併せて、係合段部32dを、その垂直面で滑らせ
て、係合受け段部22eが形成させる。なお、この状態
では、側板部材3に引き上げ力が働いても、係合条32
cが内向き係合凸条22cに係合して底板部材2に対す
る係合が維持される。このように、側板部材3を外側か
ら装着するので、前述のように、内容物が予め底板部材
2に積み込まれていても、組立ができるメリットがあ
る。
【0026】次に、図9の想像線で示すように、側板部
材3、3の側枠部材33、34に形成された嵌合凹条3
3a、34aに側板部材4、4の両側縁部を上方から嵌
合する。このようにして、底板部材2の四辺に側板部材
3、3および4、4を起立した状態で、コンテナを構成
し、最後に嵌合縁部11cを側板部材の外側上縁に嵌合
させることで、天板部材1を被嵌するのである。
【0027】このように構成されたコンテナは、上下方
向に関しては、底板部材2と側板部材3とが、それらの
内向き係合凸条21c、22cと係合条31c、32c
との係合で、結合状態が確保されており、また、例え
ば、図1に示すように、天板部材1は、その嵌合縁部の
嵌合状態を維持するように、側板4、4に設けたフック
81、天板部材1の縁枠部材11に設けたフック82、
82およびゴム紐などの弾性締結環83から構成される
連結手段で、側板部材3、4に対して結合状態を確保し
ている。
【0028】なお、図1において、符号90は、フォー
クリフトでコンテナを持ち上げ、運搬する際に使用する
公知の構造の架台であり、組み立てられたコンテナを載
せるか、あるいは、底板7の下に直接装着されるもので
ある。この架台90は、必要なら、硬質合成樹脂、特
に、繊維強化合成樹脂で作られると良い。
【0029】ここで、重要なことは、本発明に係わる上
述の天板部材1、底板部材2、側板部材3(これらに付
帯する部品を含めて)に対しては、塗膜構造が多孔質と
なる、シリカ系などの無機系バインダーに二酸化チタン
を固定化している光触媒が、部材表面への、前記光触媒
を保持する塗料(例えば、オキツモ株式会社製の商品名
「エコーティオ」など)による塗布、吹き付け、焼き付
けがなされ、少なくとも、部材表面を覆うように、装着
されていることである。
【0030】なお、製作上のコスト低減を意図して、上
述の天板部材1、底板部材2,側板部材3などを、上述
の光触媒塗料へ浸漬する手法で、部材表面を覆うよう
に、装着しても良い。あるいは、これら部材の一部が樹
脂製の場合は、例えば、この実施の形態におけるパネル
5が樹脂の場合は、その成形に際して、溶融樹脂へ、前
述の光触媒の粉末などを、練り混みによって投入し、そ
の結果として、少なくとも、全ての部材表面を光触媒の
膜で覆うようするとよい。
【0031】このように表面処理することで、本発明に
係わるコンテナは、光触媒の作用により、衛生的な状態
を保持できる。即ち、光触媒は、太陽光線や蛍光灯の光
に含まれる紫外線エネルギーにより活性化し、あらゆる
有機物を強力な酸化力で分解できる。例えば、光触媒と
しての二酸化チタンに、太陽光に含まれる400nm以
下の紫外線を当てると、電子と正孔の2つのキャリアが
生じ、これらキャリアが空気中の酸素、水分と結びつい
て、スーパーオキシドO2−やヒドロキシラジカル・O
Hなどの活性酸素種を生じる。これらの活性酸素種は、
いずれも強い酸化力をもっており、数々の酸化反応を起
こす。
【0032】この酸化反応によって、活性酸素に接触す
る物質が、例えば、NOxであれば大気浄化が、トリメ
チルアミンやホルムアルデヒトであれば空気浄化や脱臭
が、更に、菌やカビ類であれば、抗菌・抗カビなどの効
果が期待できる。これによって、このコンテナを用いて
の、食品運搬などにおいて、脱臭、消臭、抗菌などの、
衛生管理が、光触媒の作用で自然に達成できる。
【0033】(第2の実施の形態)この実施の形態につ
いては、図13ないし図16を参照して、具体的に説明
する。この実施の形態におけるコンテナの構造は、第1
の実施の形態における底板部材2の前後の枠部材21、
22を、何れも、前述の実施の形態における枠部材22
とすると共に、これに対応して、側板部材3の両方を、
下枠部材32を備える側板部材とし、また、コーナー部
材9bをコーナー部材9aと同様なスカート部9cのあ
る構造にすると共に、コーナー部材10bをコーナー部
材10aと同様なスカート部のない構造としている点を
除いて、ほぼ、同じ構成になっている。
【0034】また、この実施の形態では、左右の側板部
材4、4には、コンテナ構造の補強のために、中間に、
縦リブとしての、アルミニウムあるいはアルミニウム合
金製の中間部材47が装備されている。この中間部材4
7は、図16に示すように、両側に嵌合凹溝条47a、
47aが形成され、両側のパネル5、5を接合する形態
になっている。また、パネル5に硬質合成樹脂板を採用
した場合には、連結手段の一つとしてのフック81の取
付個所として、十分な強度を確保する必要があるが、こ
の場合に、中間部材47を採用する意義がある。
【0035】このような構成では、底板部材2に対す
る、前後の側板部材3、3の建て込みには、図15に示
すような組立ができる。即ち、何れの側板部材3も、コ
ンテナ外側に若干、傾けた状態で、その下枠部材32を
底板部材2の枠部材22に対応させ、その嵌合縁部32
aを凹溝条22aに嵌合する。そして、側板部材3を直
立させながら、その下向き溝条32bに上向き凸条22
bを嵌合させ、併せて、係合条32cを内向き係合凸条
22cに係合する。このように、側板部材3を外側から
装着するので、底板部材2上に内容物(被梱包物)を搭
載してからでも、側板部材3、3の建て込みができるの
である。
【0036】(第3の実施の形態)図17ないし図20
に示す本発明の実施の形態では、第1の実施の形態にお
ける底板部材2の前後の枠部材2L22を、何れも、前
述の実施の形態における枠部材21とすると共に、これ
に対応して、側板部材3の両方を、下枠部材31を備え
る側板部材としている。また、底板部材2の四隅に設け
られるコーナー部材10a、10bには、何れにも、ス
カート部10cが上向きに形成されていて、側板部材
3、4を建て込んだ際、これらを外側から支持する機能
を果たしている。そして、これに対向する天板部材1の
コーナー部材9a、9bは、何れも、スカート部9cを
備えていない。その他の点は、第1の実施の形態と同様
である。
【0037】このような構成では、底板部材2に対す
る、前後の側板部材3、3の建て込みには、図15に示
すような組立ができる。即ち、何れの側板部材3も、コ
ンテナ内側に若干、傾けた状態で、その下枠部材31を
底板部材2の枠部材21に対応させ、その嵌合縁部31
aを凹溝条21aに嵌合する。そして、側板部材3を直
立させながら、その下向き溝条31bに上向き凸条21
bを嵌合させ、併せて、係合条31cを内向き係合凸条
21cに係合する。このため、スカート部10cの働き
で、側板部材3、4の支持が十分に確保される。
【0038】なお、この実施の形態では、図20に示す
ように、コンテナを空状態で運搬する際の縮小形態を維
持するため、天板部材1の枠部材11と底板部材2の枠
部材41、42に連結手段100を備えている。この連
結手段100は、金具101で枠部材11に一端を固定
されたゴムベルト102の他端に、方形の環103を装
着し、これに対向して、枠部材41、42にフック金具
104を、枢支ピン105で枢支している構造であり、
フック金具104を想像線の状態から、実線のように起
立させて、ゴムベルト102を伸張させながら、環10
3にフック金具104を係合することで、上下の連結を
達成するのである。
【0039】この連結手段100は、上述の、何れの実
施の形態における連結手段にも代わり得るもので、この
場合には、コンテナ組立状態(梱包状態)において、側
板部材4に設けたフック81が、連結手段100の環1
03に係合して、天板部材1と側板部材4との上下の連
結状態を確保することになる。
【0040】なお、上述の、何れの実施の形態にも共通
に用いられる構造として、図21ないし図24に示すよ
うな側板部材3、4相互の連結手段を備えると良い。図
21に示すものは、側板部材4の上端にL字形のフック
111を設けた構造で、側板部材4の側縁を嵌合凹条3
3a、34aに嵌合した最終段階で、側板部材3の側枠
部材33、34の上縁に外側でフック111を係合する
のである。これにより、側板部材3が外側に傾くのを積
極的に防止する効果がある。
【0041】また、図22に示す連結手段は、側枠部材
33、34の側面に嵌合長孔121を形成し、これに嵌
合突起122aを嵌合するフック部材122を、そのヒ
ンジ部122bで、側板部材4の43、44に設けたヒ
ンジ受け部材123のヒンジ受け部123aに回動可能
に係合させた構造であり、嵌合突起122aを嵌合長孔
121に嵌合することで、側板部材3、4相互の結合を
確実なものとするのである。なお、図中、符号122c
と123bとは、フック部材122とヒンジ受け部材1
23とを係脱自在に係合する凸部および凹部である。な
お、上述の連結手段は、例示的なものであって、設計
上、種々の変形が可能であることは勿論である。
【0042】更に、図23および図24に示す連結手段
は、側板部材3、4の上枠部材35、36と45、46
とを結合するもので、一方の上枠部材、例えば、上枠部
材45(46)の内部に、シリンダ131に収容した圧
縮コイルスプリング132を押し込む形で、シリンダ1
31に摺動可能に係止ピン133の基端側を嵌挿した係
止具を装着し、係止ピン133の先端を、上枠部材45
(46)に形成した孔から外側に臨ませてあり、また、
先端に係止爪134aを形成した連結用部材134を上
枠部材45(46)に、枢支ピン135で枢支し、ま
た、係止ピン133に係合するピン孔136を形成した
構造になっている。
【0043】そして、側板部材3、4を、側板部材3の
嵌合凹条33a(34a)に側板部材4の側枠部材43
(44)を嵌合した状態で、枢支ピン135を中心に、
連結用部材134を回動操作して、他方の上枠部材、例
えば、側板部材3の側枠部材33(34)の上端におい
て、係止爪134aを係止させ、同時に、ピン孔136
に係止ピン133を飛び込ませて、外れ防止の状態にす
る。ピン孔13から係止ピン133を外すには、適当な
手段(例えば、係止ピン133の先端に、圧縮コイルス
プリング132の弾力に抗して、連結用部材134の連
結解除操作時、ピン孔13から抜けるようなテーパを形
成する)を用いる。このようにして、側板部材3、4の
上端での連結を達成するのである。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、天
板部材、底板部材、4枚の側板部材から構成される組み
立て式コンテナにおいて、各部材は、パネルを囲む枠部
材にアルミまたはアルミ合金の成形体を用い、枠部材相
互をテーパーリベットで接合しており、底板部材は、そ
の前後両側の枠部材に、これに対応する側板部材の下縁
を嵌合する凹溝条を形成すると共に、その凹溝条の内外
両側縁に、上向き凸条および内向き係合凸条を形成して
おり、また、前後の側板部材は、その下縁にある枠部材
に、前記凹溝条に嵌合する嵌合縁部と、該嵌合縁部の両
側で、前記上向き凸条に嵌合する下向き溝条および前記
凹溝条内側で前記係合凸条に上向きに係合する係合条と
を形成すると共に、その側縁にある側枠部材は、隣接し
ている左右の側板部材の側縁部を嵌合する嵌合凹条を形
成し、前記嵌合縁部に、下向き溝条の係合を補強する別
の係合段部が形成されており、これに対向して、前記凹
溝条に、前記係合段部に垂直面で係合する係合受け段部
が形成されていることを特徴とする。
【0045】従って、コンテナの面には、軽量な材料を
使用していても、これを囲む枠部材にアルミあるいはア
ルミ合金を採用することで、積み荷、運搬取り扱いに際
して必要とする強度を確保でき、しかも、コンテナ重量
/積載重量の割合も、採算に合うように軽量化されてい
て、小容量、軽量の貨物について、軽便に利用できる。
【0046】また、本発明では、上述の天板部材、底板
部材、側板部材に対しては、塗膜構造が多孔質となる、
シリカ系などの無機系バインダーに二酸化チタンを固定
化している光触媒が、部材表面への、前記光触媒を保持
する塗料による塗布、吹き付け、焼き付けがなされ、少
なくとも、部材表面を覆うように、装着されていること
で、食品運搬などにおいて、脱臭、消臭、抗菌などの、
衛生管理が、光触媒の作用で自然に達成できるという効
果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示す斜視図
である。
【図2】同じく、天板部材を取り外した状態を示す斜視
図である。
【図3】同じく、分離された側板部材の斜視図である。
【図4】同じく、底板部材の斜視図である。
【図5】同じく、空荷の状態の側面図である。
【図6】図1のA−A線に沿う縦断面図である。
【図7】同じく、B−B線に沿う縦断面図である。
【図8】図3のC−C線に沿う縦断面図である。
【図9】同じく、D−D線に沿う縦断面図である。
【図10】テーパーリベットの装着仕様を説明するため
の断面図である。
【図11】コンテナ組立の説明図である。
【図12】枠部材の結合状態を示す図である。
【図13】本発明に係わる第2の実施の形態を示す斜視
図である。
【図14】同じく、縦断側面図である。
【図15】同じく、コンテナ組立の説明図である。
【図16】パネル接合の状態を示す横断面図である。
【図17】本発明に係わる第3の実施の形態を示す斜視
図である。
【図18】同じく、縦断側面図である。
【図19】同じく、コンテナ組立の説明図である。
【図20】空状態のコンテナの縮小状態での上下連結手
段を示す斜視図である。
【図21】側板部材相互の連結手段を示す斜視図であ
る。
【図22】側板部材相互の他の連結手段を示す斜視図で
ある。
【図23】側板部材相互の更に他の連結手段を示す斜視
図である。
【図24】同じく、反対側からの斜視図である。
【符号の説明】
1 天板部材 2 底板部材 21、22 枠部材 21a、22a 凹溝条 21b、22b 上向き凸条 21c、21c 内向き係合凸条 21d、22d 帯状部 21e、22e 係合受け段部 23、24 枠部材 23a、24a 梁部 23b、24b 帯状部 3、4 側板部材 31、32 下枠部材 31a、32a 嵌合縁部 31b、32b 下向き溝条 31c、32c 係合条 31d、32d 係合段部 33、34 側枠部材 33a、34a 嵌合凹条 35、36 上枠部材 35a、36a 凸条 41、42 下枠部材 43、44 側枠部材 45、46 上枠部材 47 中間部材 47a 嵌合溝条 5 パネル 5a リブ 51 座繰り孔 52 ドリル孔 6 テーパーリベット 61 リベット本体 61a 頭部 61b 筒状部 62 引き抜きピン 62a 頭部 7 底板 8 切り込み 9a、9b コーナー部材 10a、10b コーナー部材 9c、10c スカート部 81、82 フック 83 弾性締結環 90 架台 100 連結手段 101 金具 102 ゴムベルト 103 環 104 フック金具 105 枢支ピン 111 フック 121 嵌合長孔 122 フック部材 122a 嵌合突起 122b ヒンジ部 122c 凸部 123 ヒンジ受け部材 123a ヒンジ受け部 123c 凹部 131 シリンダ 132 圧縮コイルスプリング 133 係止ピン 134 連結用部材 134a 係止爪 135 枢支ピン 136 ピン孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部材、底板部材、4枚の側板部材か
    ら構成される組み立て式コンテナにおいて、各部材は、
    パネルを囲む枠部材にアルミまたはアルミ合金の成形体
    を用い、枠部材相互をテーパーリベットで接合してお
    り、底板部材は、その前後両側の枠部材に、これに対応
    する側板部材の下縁を嵌合する凹溝条を形成すると共
    に、その凹溝条の内外両側縁に、上向き凸条および内向
    き係合凸条を形成しており、また、前後の側板部材は、
    その下縁にある下枠部材に、前記凹溝条に嵌合する嵌合
    縁部と、該嵌合縁部の両側で、前記上向き凸条に嵌合す
    る下向き溝条および前記凹溝条内側で前記係合凸条に上
    向きに係合する係合条とを形成すると共に、その側縁に
    ある側枠部材は、隣接している左右の側板部材の側縁部
    を嵌合する嵌合凹条を形成し、前記嵌合縁部に、下向き
    溝条の係合を補強する垂直な係合面を持った別の係合段
    部が形成されており、これに対向して、前記凹溝条に、
    前記係合段部の係合面に垂直面で係合する係合受け段部
    が形成されていることを特徴とする組み立て式コンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記底板部材には、その四隅に、各側板
    部材の位置決めをすると共に、補強するコーナー部材が
    装備してあり、また、前記天板部材は、その枠部材に、
    側板部材の上縁に嵌合する嵌合縁部を形成していること
    を特徴とする請求項1に記載の組み立て式コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記天板部材、底板部材、側板部材に対
    しては、塗膜構造が多孔質となる、シリカ系などの無機
    系バインダーに二酸化チタンを固定化している光触媒
    が、部材表面への、前記光触媒を保持する塗料による塗
    布、吹き付け、焼き付け、もしくは、その塗料への、部
    材の浸漬、もしくは、部材の一部が樹脂製の場合は、そ
    の樹脂部分への練り混みによって、少なくとも、部材表
    面を覆うように、装着されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の組み立て式コンテナ。
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