JP3487570B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
担持体の表面を帯電装置によって均一に帯電し、その帯
電面に対して露光走査を行うことにより、像担持体表面
に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置によってト
ナー像として可視像化し、そのトナー像を転写部で記録
媒体に転写し、トナー像転写後に、像担持体上に残留付
着するトナーをクリーニング部材に回収して像担持体表
面を清掃する画像形成装置に関するものである。
その複合機などとして構成される上記形式の画像形成装
置においては、像担持体が繰返し使用されるので、トナ
ー像転写後の像担持体表面に残留付着するトナーをクリ
ーニング部材によって除去回収する必要がある。このた
め、従来より像担持体を清掃する各種のクリーニング装
置が提案され、かつ実用化されているが、従来のクリー
ニング装置は、一般に像担持体から回収したトナーを廃
トナータンクなどに収容し、これを廃棄するように構成
されている。
したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト
化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量
の一層の低減化を図ることが要望されている。
録媒体へのトナー像の転写率を100%にして、転写後
の残留トナーを無くすようにすると、所謂、クリーナー
レス方式を採用することができる。これにより、廃棄す
るトナーをなくすことができるばかりでなく、クリーニ
ング装置を省略でき、画像形成システムの単純化と、画
像形成装置のコストの引き下げを達成できる。しかしな
がら、現状では、トナー像の転写率を100%にするこ
とは難しく、また信頼性の上からも問題がある。
後に像担持体表面に残留付着するトナー(以下、必要に
応じて「転写残トナー」と言う)をクリーニング部材に
付着させて回収し、次いでこの回収トナーを像担持体に
再付着させて、現像装置で回収し、その回収トナーを現
像装置において再使用する方法が提案されている(例え
ば、特公昭61−30274号公報参照)。トナー像転
写後に、像担持体上に残留付着するトナーをクリーニン
グ部材に一時的に回収し、次いで、回収したトナーを、
像担持体上の、次の潜像形成に影響のない表面部分に再
付着させ、更に、再付着させたトナーを現像装置で回収
するのである。これによるものでは、掻き取ったトナー
を廃トナータンクなどに移送する手段が不要になるの
で、画像形成装置のコストを下げることができ、しかも
トナーをリサイクル使用できるので、廃棄トナーをなく
すことができる。
は、その現像装置が、現像剤を収容する現像容器と、像
担持体に対置され、収容現像剤を担持搬送する現像剤担
持搬送部材とをそれぞれ有していて、像担持体の回転方
向に対して、現像剤担持搬送部材よりも上流側の現像容
器部分と、像担持体との間に隙間が形成されている。こ
のため、現像容器内のトナーが隙間を通して外部に飛散
し、現像装置の周辺がトナーによって汚されるおそれが
ある。
容器にシール部材の基端部を固定し、当該シール部材の
自由端部を像担持体の表面に当接させ、上記隙間を封鎖
して現像容器内のトナーが隙間を通して外部に飛散する
ことを防止している。
収したトナーを像担持体の表面に再付着させ、その再付
着トナーを現像装置において回収する形式の画像形成装
置に対して、上述した従来のシール部材の構成を採用す
ると、現像装置へ向けて搬送される像担持体上の再付着
トナーがシール部材によって掻き取られ、これが周囲に
飛散し、周辺がトナーによって汚されてしまう。このよ
うになれば、シール部材を設けた意味が失われるばかり
か、かえって現像装置周辺の汚れがひどくなってしま
う。
容器と像担持体との間の隙間からのトナーの飛散を防止
できるようにすると共に、像担持体に再付着させたトナ
ーに何らの影響を与えることなく、かかるトナーを、支
障なく現像装置に回収できるようにした画像形成装置を
提供することにある。
成するため、回転駆動される像担持体の表面を帯電装置
によって均一に帯電し、その帯電面に対して露光走査を
行うことにより、像担持体表面に静電潜像を形成し、該
静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像化
し、そのトナー像を転写部で記録媒体に転写し、トナー
像転写後に、像担持体上に残留付着する転写残トナーを
クリーニング部材に一時的に回収し、次いで、回収した
トナーを、像担持体上の、次の潜像形成に影響のない表
面部分に再付着させ、更に、再付着させたトナーを現像
装置で回収する画像形成装置であって、前記現像装置
が、現像剤を収容する現像容器と、像担持体に対置さ
れ、収容現像剤を担持搬送する現像剤担持搬送部材とを
それぞれ有していて、像担持体の回転方向に対して、現
像剤担持搬送部材よりも上流側の現像容器部分と、像担
持体との間に隙間が形成されている画像形成装置におい
て、像担持体の回転方向に対して、現像剤担持搬送部材
の上流側であって、帯電装置の下流側の位置に、平生、
前記隙間を封鎖しており、像担持体上の再付着トナーが
通過している間は、再付着トナーに接することなく、そ
の通過を許すシール手段を設け、前記クリーニング部材
は回転駆動されるクリーニングローラより成り、該クリ
ーニングローラは、転写残トナーの回収時に、像担持体
の表面に圧接して、転写残トナーの帯電極性が現像時に
おけるトナーの帯電極性に揃えられるように、該転写残
トナーを帯電すると共に、その摩擦帯電された転写残ト
ナーの帯電極性と反対極性のバイアス電圧を印加され
て、該転写残トナーを静電的に回収し、かつ該転写残ト
ナーの回収時に、当該クリーニングローラは、像担持体
の表面に圧接するニップ領域において像担持体の移動方
向と反対方向に移動するように、その回転方向が設定さ
れ、該クリーニングローラの1回転未満の回転によって
転写残トナーの回収動作を終了するように構成されてい
ることを特徴とする画像形成装置を提案する。
が、像担持体に接する隙間封鎖位置と、再付着トナーの
通過を許す退避位置との各位置に変位駆動されるシール
部材を有していると有利である。
像担持体に対向配置されると共に、一部が現像容器部分
に接し、磁石を内装したスリーブと、磁石の変位動作に
伴って、平生、スリーブと像担持体との間の空隙が封鎖
されるようにスリーブから像担持体に向けて立ち上が
り、再付着トナーが通過している間、磁石の磁力作用
で、再付着トナーに接触しないようにスリーブ側に伏せ
た状態になる磁性粉とを有していると有利である。
性の材料より成り、当該スリーブに像担持体の帯電極性
と同じ極性の電圧を印加する電圧印加手段を有している
と有利である。
に従って詳細に説明する。
の概略構成図である。同図において、像担持体の一構成
例であるドラム状の感光体1は、図示されない駆動手段
により図における時計方向に回転駆動され、この回転時
に、先ず、帯電装置の一例である帯電ローラ2の作用に
より、感光体1の表面が所定の極性に均一に帯電され
る。本例では、帯電ローラ2の作用により感光体1の表
面が負(マイナス)極性に均一に帯電されるものとす
る。感光体1の表面が、例えば−850Vに帯電される
のである。感光体1を均一帯電させる帯電装置として、
感光体から離間して配置されるコロナ放電器などを用い
ることもできる。
レーザ光11による光書き込み走査が行われることによ
り、感光体1の表面には所定の静電潜像が形成される。
画像形成時に回転駆動される感光体1の上記帯電面に対
して露光走査を行うことにより、感光体表面上に静電潜
像を形成するのである。なお、静電潜像を形成するレー
ザ光の照射された感光体表面部分の電位は、例えば−1
50V程度となり、レーザ光が照射されない感光体表面
部分の表面電位はほぼ−850Vに維持される。
像剤担持搬送部材の一例である現像ローラ5を具備し、
この現像ローラ5にはバイアス電圧電源E1により、例
えば−600V程度のバイアス電圧が印加される。ここ
に例示した現像装置4では、トナーとキャリアを有する
二成分系現像剤Dが使用され、そのトナーはキャリアと
の摩擦により、所定の極性、本例では感光体1の帯電極
性と同極性の負極性に帯電される。
されるようになっていて、その周面上に担持された現像
剤は、現像部6に向けて運ばれ、その現像部6において
現像剤中のトナーが感光体1上の静電潜像に静電的に引
き寄せられ、その部分に付着する。すなわち、感光体の
帯電極性と同じ負極性に帯電されたトナーが、レーザ光
の照射された感光体表面部分に付着し、その静電潜像が
トナー像として可視像化されるのである。このように、
静電潜像は現像装置4によってトナー像として可視像化
される。この画像形成装置の例では反転現像方式(ネガ
・ポジ現像方式)が採用されている。
である転写帯電ローラ7が配設されている。転写帯電ロ
ーラ7は、感光体1に対して順方向に回転し、この転写
帯電ローラ7と、これが接する感光体1との間の転写部
8に向けて、転写紙より成る記録媒体Pが送られるよう
になっていて、転写帯電ローラ7の機能により、感光体
1上に形成されているトナー像が転写部8で記録媒体P
に転写される。すなわち、電源E3により、転写帯電ロ
ーラ7に対して、感光体1上のトナー像のトナーの帯電
極性と反対の正(プラス)極性の電圧、例えば+950
Vの電圧が印加され、このとき、感光体1上の負極性の
トナーT(これについては模式的に大きく示してある)
が、記録媒体Pの側に静電的に引き寄せられ、該記録媒
体に付着し、感光体1上のトナー像が記録媒体に転写さ
れる。
していない分離装置によって感光体1から分離され、図
示していない定着装置に送られる。そして、ここで、記
録媒体上のトナー像が定着される。
写部8で記録媒体に転写されるが、そのトナー像転写後
に、感光体1の表面には転写に寄与しなかったトナーが
残留付着している。かかる残留トナーがクリーニング部
14に至ると、クリーニング部材の一例であるクリーニ
ングローラ12に一時的に回収される。
部8に向かうトナー像のトナーTは、ほとんどのものが
負極性のトナーとなっている。これに対し、転写帯電ロ
ーラ7にはトナー像の転写時に正極性の転写電圧が印加
されるため、そのトナー像転写後において感光体1上に
残留付着するトナー、すなわち転写残トナーT′は、正
極性のものに負極性のものが混在したトナーとなる。こ
のように転写残トナーは、プラスとマイナスの両方の極
性のトナーが混在した状態で、クリーニング部14に移
送されることになる。
固有抵抗率が中抵抗値を示す発泡体より成り、図におけ
る時計方向、すなわち感光体1の回転方向に対してカウ
ンタ方向に回転駆動されるようになっていて、感光体1
の表面に摺擦しながら回転する。クリーニングローラ1
2は、自身の表面部分が、感光体1によって弾性変形さ
せられるように、感光体1と圧接し、図2に示したよう
に、その圧接部にはNなるニップ領域が形成される。こ
のニップ領域Nがクリーニング領域14となる。
写残トナーT′は、クリーニングローラ12に接触しな
がら全て現像後のトナーと同じ極性(本例では負極性)
のトナーになるように、摩擦帯電される。このように、
クリーニングローラ12は、感光体1との間で転写残ト
ナーを摩擦帯電して、トナーが本来の極性である負極性
に揃うように当該トナーを摩擦帯電させる機能をも遂行
するものである。すなわち、クリーニングローラ12よ
り成るクリーニング部材に向かう転写残トナーが、現像
時におけるトナーの帯電極性と反対の極性に帯電されて
いるトナーを含むとき、該トナーが現像時におけるトナ
ーの帯電極性(本来の極性)に揃えられるように、該ト
ナーを摩擦帯電するものである。クリーニングローラ1
2は、トナーに対して、これを本来の極性、本例では負
極性に摩擦帯電させ得る帯電系列の帯電材料で構成され
ている。
摩擦帯電されたトナーの帯電極性と反対の正極性のバイ
アス電圧、例えば+200Vのバイアス電圧がバイアス
電圧電源E4により印加される。ここで、転写部8を通
過した、トナー像転写後の残留トナー、すなわち、転写
残トナーT′は正極性のバイアス電圧が印加されたクリ
ーニングローラ12に静電的に引き寄せられて、該ロー
ラ12の表面に付着し、このローラ12に一時的に回収
される。これにより、感光体1の表面はクリーニング状
態にされる。クリーニングローラ12には、このよう
に、感光体1との間で、感光体1上の転写残トナーT′
が、クリーニングローラ12の方に静電的に吸引され得
る電界が形成されるように、上述の如きバイアス電圧が
印加されるのである。
によってクリーニングされたあと、その表面が除電装置
の一例である除電ランプ13によって除電され、前述し
た画像形成動作が続けられる。このようにして1枚分の
トナー像が感光体1上に形成され、これが記録媒体Pに
転写されるのであるが、このトナー像が形成される感光
体1上の領域が画像形成領域であり、それ以降の領域が
非画像形成領域である。かかる画像形成領域の感光体回
転方向後端が帯電ローラ2を通過すると、このとき、そ
の帯電ローラ2は感光体1の表面から離れるようになっ
ている。
像ローラ5を通過すると、スイッチS1が切り換えら
れ、現像ローラ5はバイアス電圧電源E2の方に接続さ
れ、その現像ローラ5には、トナーが感光体1に付着し
ないように、トナーの帯電極性と反対の正極性のバイア
ス電圧、例えば+500Vの電圧が印加される。画像形
成領域後端が転写部8を通過すると、このとき転写帯電
ローラ7への電圧印加が停止される。
後の画像形成領域後端がクリーニングローラ12を通過
したとき、スイッチS2が切り換えられ、クリーニング
ローラ12はバイアス電圧電源E5の方に接続され、そ
のクリーニングローラ12には、トナーの帯電極性と同
じ負極性の、例えば−3000Vのバイアス電圧が印加
される。すなわち、回転するクリーニングローラ12と
感光体1の非画像形成領域との間には、クリーニングロ
ーラ12上のトナーが感光体1の方に放出される方向の
電界が形成されるのである。
12上に一時的に回収されたトナーは、感光体1上の非
画像形成領域に再付着して戻される。感光体1上に再付
着したトナーは、引き続く感光体1の回転により、除電
ランプ13、及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下
を通過し、現像装置4に至る。このとき、その現像ロー
ラ5には、前述のようにトナーの帯電極性と逆極性のプ
ラスの電圧が印加されているので、感光体1上に再付着
した負極性のトナーは、その現像ローラ5の側に静電的
に移行し、現像装置内の現像剤中に回収される。
上述した動作が所定回数繰返される。
ナー像転写後に、感光体1上に残留付着するトナーをク
リーニングローラ12より成るクリーニング部材に一時
的に回収し、次いで、その回収したトナーを感光体1よ
り成る像担持体上に再付着させ、更に、その再付着させ
たトナーを現像装置4で回収する。現像装置4に回収さ
れたトナーは、その現像装置4において再利用される。
このようにして、廃棄トナーをなくすことができる。し
かもクリーニングローラで回収したトナーを現像装置へ
戻すトナー搬送パイプなどを設ける必要もない。
ーの帯電極性と反対の極性のバイアス電圧を印加するこ
とによって、像担持体上の転写残トナーをクリーニング
部材に静電的に転移させることができ、これにより、転
写残トナーをクリーニング部材の方に回収することがで
きる。また、その回収後に、クリーニング部材に印加す
るバイアス電圧の極性を切り換え、クリーニング部材
に、回収したトナーの帯電極性と同じ極性のバイアス電
圧を印加することにより、クリーニング部材に回収した
トナーを像担持体に静電的に転移させることができ、こ
れにより、回収トナーを像担持体の方に再付着させるこ
とができ、更に、再付着したトナーを現像装置に回収す
ることができるのである。
ニングローラ12に回収されたトナーは、感光体1上の
画像形成領域の後端近傍の非画像形成領域に再付着する
ので、その再付着トナーによって、上述した画像形成動
作時の静電潜像はもとより、次に形成される静電潜像に
影響が与えられることはない。感光体1上の、次の潜像
形成に影響のない表面部分にトナーが再付着されるので
ある。いずれの静電潜像も、再付着トナーによって邪魔
されることなく感光体上に形成されるような感光体表面
部分に、クリーニングローラ12からのトナーが再付着
する。画像形成領域内の後部に、クリーニングローラ1
2からのトナーを再付着させるように構成することも可
能である。
2に示すように感光体上の転写残トナーT′をクリーニ
ングローラ12に回収するとき、先にも説明したよう
に、クリーニングローラ12が感光体1に圧接するニッ
プ領域Nにおいて、当該クリーニングローラ12が感光
体1の移動方向と反対方向(カウンタ方向)に移動する
ように、そのクリーニングローラ12の回転方向が設定
され、しかもそのクリーニングローラ12の1回転未満
の回転によって転写残トナーの回収動作を終了するよう
に構成されている。ニップ領域Nにおいて、トナーT′
はクリーニングローラ12との接触によって現像時の所
定の帯電極性に揃うように摩擦帯電されるが、全てのト
ナーT′をこの極性に帯電させることは難しく、場合に
よっては、正極性のトナーや電荷量がほぼゼロVのトナ
ーも存在する。
を、図2に鎖線矢印で示すように、感光体1とのニップ
領域Nにおいて、両者が同じ方向に移動する向きにクリ
ーニングローラ12を回転させたとすると、感光体1の
回転方向下流側のクリーニングローラ12上に回収トナ
ーT″が存在することになり、このトナーT″が正極性
に帯電したままであったり、その電荷量がゼロであった
りすると、クリーニングローラ12にはこれと同じ極性
のプラスの電圧が印加されているので、そのプラス極性
のトナーT″が感光体1の方に静電的に引かれ、感光体
表面に付着してしまう。このようになると、感光体1の
クリーニング不良が発生し、引き続き形成されるトナー
像に地汚れが発生する。
は、上述の如くクリーニングローラ12が感光体1の回
転方向に対してカウンタ方向に回転するように、両者の
回転方向を設定している。その際、クリーニングローラ
12を1回転以上、回転させて感光体1からのトナーの
回収を行えば、クリーニングローラ12に回収されたト
ナー中に正極性に帯電したトナーT″が存在すると、こ
れが感光体1上に付着して感光体1のクリーニング不良
が発生する。このため、本例では、クリーニングローラ
12の1回転未満の回転中に、感光体1からクリーニン
グローラ12へのトナー回収動作を終了させている。
感光体1に再付着させるときは、クリーニングローラ1
2をいずれの方向に回転させてもよいが、本例では感光
体1とのニップ領域Nにおいて、クリーニングローラ1
2と感光体1が同じ方向(図2の鎖線矢印の向き)に回
転するように、クリーニングローラ12の回転方向を制
御し、しかもその回転速度をトナー回収時よりも高め、
短時間でトナーを感光体1へ再付着させるようにしてい
る。
剤Dを収容する現像容器15と、前述の現像ローラ5
と、現像剤撹拌ローラ16とを有し、現像剤D中のトナ
ーは、現像容器15内に位置する一対の現像剤撹拌ロー
ラ16の回転により、キャリアとの間で、所定の極性、
本例ではマイナスに摩擦帯電される。
が開口しており、この開口に位置した位置に、感光体1
に臨むように、現像ローラ5が位置している。そして、
この現像ローラ5は、現像部6において、感光体1と所
定のギャップが形成されるように、感光体1に対置さ
れ、現像容器15に回転自在に支持されている。現像剤
撹拌ローラ16も同様に現像容器15に回転自在に支持
されている。
いない駆動手段によって、図における反時計方向に回転
駆動される。現像ローラ5と感光体1とが対向した現像
部6において、その両者が同一方向に移動する向きに現
像ローラ5が回転駆動されるのである。この際、現像剤
撹拌ローラ16によって撹拌されている収容現像剤D
が、現像ローラ5の周面に担持されて搬送される。現像
容器15には現像ローラ5に臨んで、現像剤規制手段の
一例であるブレード15Aが設けられ、このブレード1
5Aによって、現像ローラ5上を搬送される現像剤は、
余分なものが掻き取られて、現像に適した量にされる。
次いで、現像ローラ5上の現像剤は現像部6に運ばれ、
その現像剤中のトナーが感光体1上に形成された静電潜
像の可視像化に供される。
接したとすれば、感光体1の表面に傷が付けられてしま
うので、現像容器15は感光体1から離間している。従
って、感光体1の回転方向に対し、現像ローラ5よりも
上流側の現像容器部分と、感光体1との間に隙間10が
形成される。すなわち、現像ローラ5の回転方向に対し
て、現像剤規制のブレード15Aよりも下流側であっ
て、現像部6よりも上流側の領域に隙間10が形成され
ている。
間に隙間10があると、現像容器15内の現像用トナー
がこの隙間10を通して外部に飛散(飛散方向を仮想線
矢印Cで示す)し、周囲がトナーで汚れるおそれがあ
る。特に、現像ローラ5上を搬送される現像剤が現像剤
規制用ブレード15Aを通過したあと、そのブレード1
5Aから圧力を解放された現像剤中のトナーが、隙間1
0を通して現像容器外に飛散し易くなる。
端部を現像容器に固定し、その自由端部を感光体1の表
面に当接させて、隙間10をそのシール部材で封鎖すれ
ば、隙間10からのトナーの飛散を防ぐことができる。
ところが、このようにすると、前述のようにクリーニン
グローラ12から感光体1上に再付着したトナーが現像
装置4に向けて搬送されるとき、そのシール部材によっ
て掻き取られてしまい、現像装置でのトナー回収に支障
を来たすばかりでなく、シール部材からトナーが飛散
し、現像装置周囲がトナーで汚れる。かかるトナーが落
下した場合には、落下領域がトナーで汚れることの他、
記録媒体に落下トナーが付着したりして、画像上の地汚
れを生じることもある。
像担持体の一構成例である感光体1の回転方向に対し
て、現像剤担持搬送部材の一構成例である現像ローラ5
の上流側であって、帯電装置の一構成例である帯電ロー
ラ2の下流側の位置に、平生、隙間10を封鎖してお
り、感光体1上の再付着トナーが通過している間は、再
付着トナーに接することなく、その通過を許すシール手
段17が設けられている。
示すように、シール手段17が感光体1の軸方向に配設
されたブラシ19より成るシール部材を有し、かかるシ
ール部材は、感光体1の軸方向に細長い板状のシール取
り付け部材18に取り付けられている。このシール取り
付け部材18の基端部には軸20が一体的に挿通され、
この軸の長手方向各端部は、現像容器15に一体形成さ
れた軸支持部15b(図1において奥側のみを示す)に
回動可能に嵌め込まれている。シール取り付け部材18
は、軸20の中心周りに回動自在となるように、その基
端部が現像容器15側に支持されているのである。図3
に示すようにシール取り付け部材18の、断面が鉤状を
なす自由端部に、ブラシ19より成るシール部材の基端
部が固設され、かかるブラシ19は、例えばテフロン等
の材料より成る。
け部材18の一方の側部には軸20と平行してピン22
が植設され、このピン22には連杆23の一端部が枢着
され、この連杆20の他端部には、ソレノイド24のプ
ランジャロッド24aが枢着されている。
部材は、平生、図の位置に保持されている。すなわち、
帯電、露光、現像、転写等がそれぞれ行われ、且つ、ク
リーニングローラ12へのトナーの回収及び回収トナー
の感光体1への再付着が行われ、次いで、再付着トナー
がブラシ19に接近するまでの間、ソレノイド24が励
磁されず、当該ブラシ19は図1に示すように、その先
端部が感光体1の表面に当接して隙間10を封鎖してい
る。
光体1の回転方向上の先端部)が、感光体1に接してい
るブラシ19に到達する前に、ソレノイド24が励磁さ
れる。この励磁に伴い、プランジャロッド24aを介し
てシール取り付け部材18が引かれ、同部材が軸20の
中心周りに回動して、ブラシ19が図1に仮想線で示す
如く感光体1の表面から離れる。この状態で、感光体1
上の再付着トナーがブラシ19に接触することなく、こ
のブラシ19の部分を通過する。
通過し終ると、ソレノイド24の励磁が解除され、これ
に伴い、シール取り付け部材18は、ブラシ19と共
に、自重力若しくは図示していないバネの力の作用で、
当該ブラシ19の先端部が感光体1の表面に接触する位
置(図1の位置)まで回動する。ブラシ19が感光体1
に接触したとき、既に、感光体1上の再付着トナー領域
の後端部はブラシ19を通過したあとになっている。か
ような条件を満足させ得るタイミングで、ソレノイド2
4の励磁が解かれ、ブラシ19が感光体1に接触するよ
うになっているのである。
がブラシ19の部位を通過している間、ブラシ19は、
感光体1から退避した位置にあって、再付着トナーに接
することなく、その通過を許しているのである。そし
て、前述した如く、平生においては、ブラシ19は感光
体1に接触した状態を保持される。
いて、隙間10は、シール取り付け部材18とブラシ1
9とで封鎖されるので、現像容器15内のトナーが現像
容器外に飛散するおそれはない。現像装置4の周囲のト
ナーによる汚れを防止でき、また、落下トナーに起因し
た画像上の地汚れなどを生じにくくすることができるの
である。
光体1に接する隙間封鎖位置と、再付着トナーの通過を
許す退避位置との各位置に変位駆動されるブラシ19よ
り成るシール部材を有しており、シール取り付け部材1
8、軸20、ソレノイド24などが、そのシール部材
を、隙間封鎖位置と退避位置との間で変位駆動させる駆
動手段を構成している。
となっていると、感光体1上の再付着トナーがブラシ1
9を通過するとき、その再付着トナーがブラシ19によ
って掻き取られてしまい、これによって、トナーが飛散
して周囲がトナーで汚れる。また、現像装置4でのトナ
ー回収に支障を来たす。
ーが通過してる間、ブラシ19が前述したように感光体
1の表面から退避しているので、再付着トナーが、その
ブラシによって掻き取られてしまうのを免れることがで
きる。いずれにしても、感光体1上に再付着させたトナ
ーに何らの影響を与えることなく、かかるトナーを支障
なく現像装置4に回収できるのである。
鎖する位置と、再付着トナーの通過を許す位置との各位
置に変位駆動されるシール部材を用いたものであるが、
シール手段にかようなものを用いると、シール部材を、
ソレノイド24などから成る駆動手段のオン・オフ動作
のみで簡単に変位駆動することができ、その変位駆動方
式を簡単化できる。なお、シール部材として、この他、
上述の各位置に変位駆動されるマイラー(商品名)のよ
うな可撓性薄板を用いることもできる。
手段117がスリーブ25と磁性粉26を有している。
に画像形成装置本体又は現像容器15に固定保持される
ものとなっていて、その周面の一部が現像容器15の部
分に、直接、又は発泡体などの軟質材から成るシール1
5cを介して接している。また、スリーブ25は、像担
持体の一構成例である感光体1に対し平行に対向配置さ
れている。かかるスリーブ25は非磁性材料より成り、
一対の磁石27A,27Bを内装したものとなってい
る。各磁石27A,27Bのスリーブ内周面に対向する
側の磁極は互いに異極性N,Sとなっている。
中心部に位置した磁石取り付け軸28に一体化されてい
て、この取り付け軸28は、一方の磁石27Aが、感光
体1とスリーブ25との間の空隙30を向いて位置する
回動変位位置(図4の位置)と、両磁石27A,27B
の間が空隙30に対向して位置する回動変位位置(図5
の位置)との各位置に、図示していない駆動手段によっ
て変位駆動されるようになっている。
た位置に保持されていて、感光体1とスリーブ25との
間に介在する磁性粉26は、空隙30に対向して位置し
た磁石27Aの磁力作用で、空隙30が封鎖されるよう
に、スリーブ25から感光体1に向けて立ち上がってい
る。かかる状態で、隙間10はスリーブ25と磁性粉2
6とで封鎖される。これにより、現像容器15外へのト
ナー飛散が防止される。磁性粉25がシール部材の働き
をなすのである。
領域の先端部が磁性粉26の部位に近づくと、磁石取り
付け軸28が図4に示す位置から図5に示す位置まで時
計方向に回動し、両磁石27A,27Bとの間が空隙3
0に対向して位置する。この状態で、磁性粉26は、両
磁石27A,27Bの磁力作用で、再付着トナーに接し
ないように、図5に示す如くスリーブ25側に伏せた状
態になる。図5において符号Taで示すものが再付着ト
ナーであるとして、少なくとも、この再付着トナーTa
が通過している間、磁性粉26は再付着トナーTaに接
触しないように、スリーブ25側に伏せた状態となるの
である。なお、この図においても、再付着トナーTaに
ついては模式的に拡大して示してある。
A,27Bの変位動作に伴って、平生、スリーブ25と
感光体1との間の空隙30が封鎖されるようにスリーブ
25から感光体1に向けて立ち上がり、再付着トナーT
aが通過している間、磁石27A,27Bの磁力作用
で、再付着トナーTaに接触しないようにスリーブ25
側に伏せた状態になる。
現像容器外へのトナー飛散を防止でき、周囲のトナーに
よる汚れを防止できる。また、感光体1上に再付着させ
たトナーに何らの影響を与えることなく、かかるトナー
を支障なく現像装置4に回収できる。
るものが磁性粉であり、その接触が、感光体に対してソ
フトに行われるので、感光体表面を傷めることもなく、
感光体の劣化などに関して心配することもない。磁性粉
としては、例えば、現像装置で用いられる二成分現像剤
のキャリアと同じものを用いることができる。
ものとなっていると、感光体1は帯電されるので、磁性
粉26を介してスリーブ25に電荷が注入され、該スリ
ーブ25がチャージアップするおそれがある。スリーブ
25がチャージアップしてゆくと、いつか放電現象を生
じるようになり、この際、電気的ノイズが発生する。か
ようなノイズが発生すると、当該画像形成装置に装備さ
れている制御手段が誤作動し易くなる。
を導電性の材料により構成し、そのスリーブ25に、感
光体1の帯電極性と同じ極性、本例では負極性の電圧を
印加すると、スリーブ25のチャージアップを防ぐこと
ができる。スリーブ25として、例えばアルミニウムを
用いると、それを非磁性であって、導電性のものとする
ことができる。このような材料より成るスリーブに、図
4の電源E10によって、上述の如き電圧を印加すれば良
いのである。このように、本例の画像形成装置は、スリ
ーブ25に上述の電圧を印加する電圧印加手段を有し、
図示した例では、電源E10がその印加手段を構成してい
る。
ジアップを防ぐことにより、放電に起因して制御手段が
誤作動するのを防止できる。また、感光体1上のトナー
を、磁性粉26ないしはスリーブ25に付着させにくく
することができる。
構成、すなわちシール手段以外の構成は、図1及び図2
に示した画像形成装置と変りはない。
射されない部分によって静電潜像を形成し、その電位の
極性と反対の極性に帯電したトナーを静電潜像に付着さ
せて現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装
置にも適用できる。
ものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形成装
置、或いは、像担持体としてドラム状のものの他に、無
端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用でき
る。
い、像担持体から、この中間転写体にトナー像を転写
し、次いでこれを転写材に転写する形式の画像形成装置
にも適用できる。また、キャリアを含まない一成分トナ
ーを用いる現像装置を備えた画像形成装置にも本発明を
適用できる。
ば、現像装置外へのトナー飛散を防止できると共に、現
像装置に回収すべく像担持体上に再付着させたトナーに
対して、何らの影響を与えることなく、かかるトナーを
現像装置に支障なく回収できる。
シール部材の変位駆動方式を簡素化できるので、画像形
成装置の構成を単純化でき、且つ、そのコストを引き下
げることができる。
シール部材としての磁性粉が像担持体にソフトに接触す
るので、像担持体を傷めることもなく、その劣化などを
防止できる。
スリーブがチャージアップするおそれがなく、そのチャ
ージアップに伴う放電を防止できるので、制御手段が誤
作動するのを防止できる。
図であって、断面を示す部分について、ハッチングを省
略した図である。
帯電極性を揃えることを説明するための、両者の摩擦接
触部を拡大して模式的に示した図である。
成図であって、断面を示す部分について、ハッチングを
省略した図である。
リーブ側に伏せられるような位置に、図4に示した磁石
が回動変位した状態を示す図4からの作用図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転駆動される像担持体の表面を帯電装
置によって均一に帯電し、その帯電面に対して露光走査
を行うことにより、像担持体表面に静電潜像を形成し、
該静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像化
し、そのトナー像を転写部で記録媒体に転写し、トナー
像転写後に、像担持体上に残留付着する転写残トナーを
クリーニング部材に一時的に回収し、次いで、回収した
トナーを、像担持体上の、次の潜像形成に影響のない表
面部分に再付着させ、更に、再付着させたトナーを現像
装置で回収する画像形成装置であって、前記現像装置
が、現像剤を収容する現像容器と、像担持体に対置さ
れ、収容現像剤を担持搬送する現像剤担持搬送部材とを
それぞれ有していて、像担持体の回転方向に対して、現
像剤担持搬送部材よりも上流側の現像容器部分と、像担
持体との間に隙間が形成されている画像形成装置におい
て、像担持体の回転方向に対して、現像剤担持搬送部材
の上流側であって、帯電装置の下流側の位置に、平生、
前記隙間を封鎖しており、像担持体上の再付着トナーが
通過している間は、再付着トナーに接することなく、そ
の通過を許すシール手段を設け、前記クリーニング部材
は回転駆動されるクリーニングローラより成り、該クリ
ーニングローラは、転写残トナーの回収時に、像担持体
の表面に圧接して、転写残トナーの帯電極性が現像時に
おけるトナーの帯電極性に揃えられるように、該転写残
トナーを帯電すると共に、その摩擦帯電された転写残ト
ナーの帯電極性と反対極性のバイアス電圧を印加され
て、該転写残トナーを静電的に回収し、かつ該転写残ト
ナーの回収時に、当該クリーニングローラは、像担持体
の表面に圧接するニップ領域において像担持体の移動方
向と反対方向に移動するように、その回転方向が設定さ
れ、該クリーニングローラの1回転未満の回転によって
転写残トナーの回収動作を終了するように構成されてい
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 シール手段が、像担持体に接する隙間封
鎖位置と、再付着トナーの通過を許す退避位置との各位
置に変位駆動されるシール部材を有している請求項1に
記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 シール手段が、像担持体に対向配置され
ると共に、一部が現像容器部分に接し、磁石を内装した
スリーブと、磁石の変位動作に伴って、平生、スリーブ
と像担持体との間の空隙が封鎖されるようにスリーブか
ら像担持体に向けて立ち上がり、再付着トナーが通過し
ている間、磁石の磁力作用で、再付着トナーに接触しな
いようにスリーブ側に伏せた状態になる磁性粉とを有し
ている請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 スリーブが導電性の材料より成り、当該
スリーブに像担持体の帯電極性と同じ極性の電圧を印加
する電圧印加手段を有している請求項3に記載の画像形
成装置。
Priority Applications (1)
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JP30998995A JP3487570B2 (ja) | 1995-11-03 | 1995-11-03 | 画像形成装置 |
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JPH09127788A JPH09127788A (ja) | 1997-05-16 |
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