JP3484818B2 - 音声認識装置及びナビゲーション装置 - Google Patents

音声認識装置及びナビゲーション装置

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JP3484818B2
JP3484818B2 JP11098795A JP11098795A JP3484818B2 JP 3484818 B2 JP3484818 B2 JP 3484818B2 JP 11098795 A JP11098795 A JP 11098795A JP 11098795 A JP11098795 A JP 11098795A JP 3484818 B2 JP3484818 B2 JP 3484818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路地図などを表示さ
せるナビゲーション装置に適用して好適な音声認識装置
及びその音声認識装置と組み合わされたナビゲーション
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などに搭載させるナビゲー
ション装置が各種開発されている。このナビゲーション
装置は、例えば道路地図データが記憶されたCD−RO
Mなどの大容量データ記憶手段と、現在位置の検出手段
と、検出した現在位置の近傍の道路地図を、データ記憶
手段から読出したデータに基づいて表示させるディスプ
レイ装置とで構成される。この場合、現在位置の検出手
段としては、GPS(Global Positioning System )と
称される測位用の人工衛星を使用した測位システムを使
用したものや、車両の走行方向,走行速度などの情報に
基づいて出発地点から現在位置の変化を追跡する自律航
法によるものなどがある。
【0003】また、ディスプレイ装置に表示される地図
としては、キー操作などを行うことで、現在位置の近傍
だけでなく、地図データがある限りは、所望の位置の地
図を表示させることができるようにしてある。
【0004】このようなナビゲーション装置の場合に
は、例えば自動車用の場合、運転席の近傍にディスプレ
イ装置を設置して、運転者が走行中や信号停止などの一
時停止中に現在位置の近傍の地図を見れるようにするの
が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ナビゲーション装置は、自動車の運転などを邪魔しない
で操作できるようにする必要があり、例えば走行中は複
雑な操作を禁止するようにしてある。即ち、このような
ナビゲーション装置を車両に設置する場合には、何らか
の走行状態検出部(例えば自動車のパーキングブレーキ
スイッチ)と接続して、この検出部の状態により車両が
停止していることが検出されるときだけ、全ての操作が
できるように設定し、停止してない状態(即ち走行中)
には、複雑なキー操作を禁止するように設定してある。
【0006】ところが、このように走行中に表示地図を
切換える等の操作ができないのは不便であり、走行中で
あっても、運転を邪魔することなく、高度な操作ができ
るようにすることが要請されている。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、自動車の運転な
どを邪魔することなく、ナビゲーション装置の高度な操
作が簡単にできるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の音声認識装置
は、音声認識によって、特定の地域の音声を認識するこ
とによって認識した地域の位置データを出力するように
した音声認識装置において、音声信号を入力する音声信
号入力手段と、上記音声信号入力手段に入力された音声
信号から特定の地域の音声を認識する処理を行う音声認
識処理手段と、1つの地名と地名の文字コードに対し
て、複数の異なった発音のデータを記憶した地名記憶手
段と、上記地名記憶手段から上記複数の異なった発音に
対応する1つの地名を選択する地名選択手段と、上記音
声認識処理手段によって認識した特定の地域のデータ
を、この地域の絶対的な座標位置データに変換する座標
変換手段と、上記座標変換手段で変換された座標位置デ
ータを出力する座標位置データ出力手段とを備え、上記
音声認識処理手段によって認識した上記複数の異なった
発音のデータに対応する1つの地名を上記地名選択手段
から選択し、上記座標変換手段によって変換された座標
位置データを上記座標位置データ出力手段から出力する
ようにしたものである。
【0009】また本発明のナビゲーション装置は、音声
認識によって、特定の地域の音声を認識することによっ
て認識した地域の位置を表示するようにしたナビゲーシ
ョン装置において、音声信号を入力する音声信号入力手
段と、上記音声信号入力手段に入力された音声信号から
特定の地域の音声を認識する処理を行う音声認識処理手
段と、1つの地名と地名の文字コードに対して、複数の
異なった発音のデータを記憶した地名記憶手段と、上記
地名記憶手段から上記複数の異なった発音に対応する1
つの地名を選択する地名選択手段と、上記音声認識処理
手段によって認識した特定の地域のデータを、この地域
の絶対的な座標位置データに変換する座標変換手段と、
上記座標変換手段で変換された座標位置データを出力す
る座標位置データ出力手段と、地図データを記憶する地
図データ記憶手段と、上記地図データ記憶手段から出力
された上記地図データを表示装置に表示する表示手段と
を備え、上記音声認識処理手段によって認識した上記複
数の異なった発音のデータに対応する1つの地名を上記
地名選択手段から選択し、上記座標変換手段によって変
換された上記地名の座標位置データを上記地図データ記
憶手段から読出し、上記表示装置に表示するようにした
ものである。
【0010】
【作用】本発明の音声認識装置によると、1つの地名と
地名の文字コードに対して、複数の異なった発音のデー
タを記憶して、音声認識処理手段によって認識した複数
の異なった発音のデータに対応する1つの地名を地名選
択手段から選択し、変換された座標位置データを出力す
ることで、認識率が向上する。
【0011】本発明のナビゲーション装置によると、1
つの地名と地名の文字コードに対して、複数の異なった
発音のデータを記憶して、音声認識処理手段によって認
識した複数の異なった発音のデータに対応する1つの地
名を地名選択手段から選択し、変換された座標位置デー
タに基づいた地図を表示することで、認識率が向上す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付図面を参照
して説明する。
【0013】図1は本例の全体構成を示す図で、本例に
おいては、音声認識装置10をナビゲーション装置20
と接続して構成させたもので、音声認識装置10は、マ
イクロフォン11を備え、このマイクロフォン11は自
動車の運転席の近傍(例えば運転席の前方のフロントガ
ラス上部に配されたサンバイバイザー)に設置する。
【0014】そして、このマイクロフォン11が拾って
得た音声信号を、アナログ/デジタル変換器12に供給
し、所定のサンプリング周波数のデジタル音声信号に変
換する。そして、このアナログ/デジタル変換器12が
出力するデジタル音声信号を、DSP(デジタル・シグ
ナル・プロセッサ)と称される集積回路構成のデジタル
音声処理回路13に供給する。このデジタル音声処理回
路13では、帯域分割,フィルタリングなどの処理で、
デジタル音声信号をベクトルデータとし、このベクトル
データを音声認識回路14に供給する。
【0015】この音声認識回路14には音声認識データ
記憶用ROM15が接続され、デジタル音声処理回路1
3から供給されるベクトルデータとの所定の音声認識ア
ルゴリズム(例えばHMM:隠れマルコフモデル)に従
った認識動作を行い、ROM15に記憶された音声認識
用音韻モデルから候補を選定し、その音韻モデルに対応
して記憶された文字データを読出す。
【0016】ここで、本例の音声認識データ記憶用RO
M15のデータ記憶状態について説明すると、本例の場
合には、地名と、ナビゲーション装置の操作を指示する
言葉だけを認識するようにしてあり、地名としては、図
2に記憶エリアの設定状態を示すように、国内の都道府
県と、市区町村の名前だけを登録させてあり、各都道府
県と市区町村毎に、その地名の文字コードと、地名を
声認識させるためのデータである音韻モデルが記憶させ
てある。なお、日本国内の場合には、全国の市区町村の
数は約3500であり、この約3500の地名が記憶さ
れることになる。但し、「××町」の地名の場合には、
「××マチ」と発音した場合のデータと、「××チョ
ウ」と発音した場合のデータとの双方が記憶させてあ
る。同様に、「××村」の地名の場合には、「××ソ
ン」と発音した場合のデータと、「××ムラ」と発音し
た場合のデータとの双方が記憶させてある。また、ナビ
ゲーション装置の操作を指示する言葉としては、「目的
地」,「出発地」,「経由地」,「自宅」などの表示位
置を指示する言葉や、その他の各種操作を指示する言葉
の文字コードと、その言葉に対応する音韻モデルが記憶
させてある。
【0017】そして、音声認識回路14で、入力ベクト
ルデータから、所定の音声認識アルゴリズムを経て得ら
れた認識結果に一致する、音韻モデルに対応した文字コ
ードが、地名の文字コードである場合には、この文字コ
ードを、ROM15から読出す。そして、この読出され
た文字コードを、経緯度変換回路16に供給する。この
経緯度変換回路16には経緯度変換データ記憶用ROM
17が接続され、音声認識回路14から供給される文字
データに対応した経緯度データ及びその付随データをR
OM17から読出す。
【0018】ここで、本例の経緯度変換データ記憶用R
OM17のデータ記憶状態について説明すると、本例の
場合には、音声認識データ記憶用ROM15に記憶され
た地名の文字コードと同じ文字コード毎に記憶エリアが
設定され、図3に示すように、各文字コード毎に、その
文字で示される地名の緯度と経度のデータと、付随する
データとして表示スケールのデータとが記憶させてあ
る。なお、本例の場合には、地名毎の緯度と経度のデー
タとしては、その地名で示される地域の役所(市役所,
区役所,町役場,村役場)の所在地の絶対位置を示す緯
度と経度のデータとしてある。また、付随データである
表示スケールのデータとしては、その地名で示される地
域の大きさに応じて設定された表示スケールのデータと
してあり、例えば数段階に表示スケールを指示するデー
タとしてある。
【0019】そして、経緯度変換データ記憶用ROM1
7から読出された経緯度データ及びその付随データを、
音声認識装置10の出力として出力端子10aに供給す
る。また、音声認識回路14で一致が検出された文字コ
ードのデータを、音声認識装置10の出力として出力端
子10bに供給する。この出力端子10a,10bに得
られるデータは、ナビゲーション装置20に供給する。
なお、本例の音声認識装置10には、トークスイッチ1
8が設けられ、このトークスイッチ18が押されている
間に、マイクロフォン11が拾った音声信号だけを、ア
ナログ/デジタル変換器12から経緯度変換回路16ま
での回路で上述した処理を行うようにしてある。
【0020】次に、音声認識装置10と接続されたナビ
ゲーション装置20の構成について説明する。このナビ
ゲーション装置20は、GPS用アンテナ21を備え、
このアンテナ21が受信したGPS用衛星からの測位用
信号を、現在位置検出回路22で受信処理し、この受信
したデータを解析して、現在位置を検出する。この検出
した現在位置のデータとしては、そのときの絶対的な位
置である緯度と経度のデータである。
【0021】そして、この検出した現在位置のデータ
を、演算回路23に供給する。この演算回路23は、ナ
ビゲーション装置20による動作を制御するシステムコ
ントローラとして機能する回路で、道路地図データが記
憶されたCD−ROM(光ディスク)がセットされて、
このCD−ROMの記憶データを読出すCD−ROMド
ライバ24と、データ処理に必要な各種データを記憶す
るRAM25と、このナビゲーション装置が搭載された
車両の速度を検出する車速センサ26と、操作キー27
とが接続させてある。そして、現在位置などの経緯度の
座標データが得られたとき、CD−ROMドライバ24
にその座標位置の近傍の道路地図データを読出す制御を
行う。そして、CD−ROMドライバ24で読出した道
路地図データをRAM25に一時記憶させ、この記憶さ
れた道路地図データを使用して、道路地図を表示させる
ための表示データを作成する。このときには、操作キー
27の操作などにより設定された表示スケール(縮尺)
で地図を表示させるような表示データとする。
【0022】そして、演算回路23で作成された表示デ
ータを、映像信号生成回路28に供給し、この映像信号
生成回路28で表示データに基づいて所定のフォーマッ
トの映像信号を生成させ、この映像信号を出力端子20
cに供給する。
【0023】そして、この出力端子20cから出力され
る映像信号を、ディスプレイ装置40に供給し、このデ
ィスプレイ装置40で映像信号に基づいた受像処理を行
い、ディスプレイ装置40の表示パネルに道路地図など
を表示させる。
【0024】そして、このような現在位置の近傍の道路
地図を表示させる他に、操作キー27の操作などで指示
された位置の道路地図なども、演算回路23の制御に基
づいて表示できるようにしてある。また、操作キー27
の操作などに基づいて、「目的地」,「出発地」,「経
由地」,「自宅」などの特定の座標位置を登録すること
ができるようにしてある。この特定の座標位置を登録し
た場合には、その登録した座標位置のデータ(経度と緯
度のデータ)をRAM25に記憶させる。
【0025】また、車速センサ26が車両の走行を検出
したときには、演算回路23が操作キー27の操作の内
の比較的簡単な操作以外の操作を受け付けないようにし
てある。
【0026】また、演算回路23には音声合成回路31
が接続させてあり、演算回路23で音声による何らかの
指示が必要な場合には、音声合成回路31でこの指示す
る音声の合成処理を実行させ、音声合成回路31に接続
されたスピーカ32から音声を出力させるようにしてあ
る。例えば、「目的地に近づきました」,「進行方向は
左です」などのナビゲーション装置として必要な各種指
示を音声で行うようにしてある。
【0027】ここで、このナビゲーション装置20は、
音声認識装置10の出力端子10a,10bから出力さ
れる経緯度データとその付随データ及び文字コードのデ
ータが供給される入力端子20a,20bを備え、この
入力端子20a,20bに得られる経緯度データとその
付随データ及び文字コードのデータを、演算回路23に
供給する。
【0028】そして、演算回路23では、この経緯度デ
ータなどが音声認識装置10側から供給されるとき、そ
の経度と緯度の近傍の道路地図データをCD−ROMド
ライバ24でディスクから読出す制御を行う。そして、
CD−ROMドライバ24で読出した道路地図データを
RAM25に一時記憶させ、この記憶された道路地図デ
ータを使用して、道路地図を表示させるための表示デー
タを作成する。このときには、供給される経度と緯度が
中心に表示される表示データとすると共に、経緯度デー
タに付随する表示スケールで指示されたスケール(縮
尺)で地図を表示させるような表示データとする。
【0029】そして、この表示データに基づいて、映像
信号生成回路28で映像信号を生成させ、ディスプレイ
装置40に、音声認識装置10から指示された座標位置
の道路地図を表示させる。
【0030】また、音声認識装置10の出力端子10b
からナビゲーション装置の操作を指示する言葉の文字コ
ードが供給される場合には、その操作を指示する言葉の
文字コードを演算回路23で判別すると、対応した制御
を演算回路23が行うようにしてある。この場合、「目
的地」,「出発地」,「経由地」,「自宅」などの表示
位置を指示する言葉の文字コードである場合には、この
表示位置の座標がRAM25に登録されているか否か判
断した後、登録されている場合には、その位置の近傍の
道路地図データをCD−ROMドライバ24でディスク
から読出す制御を行う。
【0031】また、演算回路23に音声認識装置10か
ら文字コードのデータが供給されるときには、その文字
コードで示される言葉を、音声合成回路31で合成処理
させ、音声合成回路31に接続されたスピーカ32から
音声として出力させるようにしてある。
【0032】次に、本例の音声認識装置10とナビゲー
ション装置20を使用して、道路地図表示などを行う場
合の動作を説明する。まず、音声認識装置10での音声
認識動作を、図4のフローチャートに示すと、最初にト
ークスイッチ18がオンか否か判断し(ステップ10
1)、このトークスイッチ18がオンとなったことを判
別した場合には、そのオンとなった期間にマイクロフォ
ン11が拾った音声信号を、アナログ/デジタル変換器
12でサンプリングさせ、デジタル音声処理回路13で
処理させて、ベクトルデータ化させる(ステップ10
2)。そして、このベクトルデータに基づいて音声認識
回路14で音声認識処理させる(ステップ103)。
【0033】ここで、音声認識データ記憶用ROM15
に記憶された地名(即ち予め登録された地名)の音声を
認識したか否か判断し(ステップ104)、登録された
地名の音声を認識した場合には、その地名の経度,緯度
のデータを経緯度変換回路16に接続された経緯度変換
データ記憶用ROM17から読出す(ステップ10
5)。ここでの地名の音声認識としては、本例のROM
15に登録された地名が、国内の都道府県と、市区町村
の名前であるので、例えば「××県 ××市」と言う音
声や、「××市 ××区」(ここでは区の場合には都道
府県を省略しても認識できるようにしてある)と言う音
声を認識する。
【0034】そして、認識した音声に基づいて読出した
経度,緯度のデータと付随データとを、出力端子10a
から出力させる(ステップ106)。また、地名の文字
コードも出力端子10bから出力させる。
【0035】そして、ステップ104で、登録された地
名の音声を認識できなかった場合には、地名以外の登録
された特定の音声を認識したか否か判断する(ステップ
107)。ここで、地名以外の登録された特定の音声を
認識した場合には、識別した音声に対応した文字コード
を判別し(ステップ108)、その判別した文字コード
を出力端子10bから出力させる。
【0036】また、ステップ107で地名以外の登録さ
れた特定の音声も認識できなかった場合には、このとき
の処理を終了する。或いは、音声認識できなかったこと
を、ナビゲーション装置20側に指示し、音声合成回路
31での音声合成又はディスプレイ装置40で表示され
る文字などで警告する。
【0037】次に、ナビゲーション装置20側での動作
を、図5のフローチャートに示すと、まず演算回路23
では現在位置の表示モードが設定されているか否か判断
する(ステップ201)。そして、現在位置の表示モー
ドが設定されていると判断したときには、現在位置検出
回路22で現在位置の測位を実行させ(ステップ20
2)、その測位した現在位置の近傍の道路地図データを
CD−ROMから読出させ(ステップ203)、その読
出した道路地図データに基づいた道路地図の表示処理を
行い、ディスプレイ装置40に対応した座標位置の道路
地図を表示させる(ステップ204)。
【0038】そして、ステップ201で現在位置の表示
モードが設定されてないと判断したとき、或いはステッ
プ204での現在位置の道路地図の表示処理が終了し、
その道路地図が表示された状態となっているときに、音
声認識装置10から入力端子20aを介して経度,緯度
データが供給されるか否か判断する(ステップ20
5)。ここで、経度,緯度データが供給されたことを判
別したときには、経度,緯度データで示される位置の近
傍の道路地図データをCD−ROMから読出させ(ステ
ップ206)、その読出した道路地図データに基づいた
道路地図の表示処理を行い、ディスプレイ装置40に対
応した座標位置の道路地図を表示させる(ステップ20
7)。
【0039】そして、ステップ205で音声認識装置1
0から経度,緯度データが供給されないと判断したと
き、或いはステップ207での指定された地名の道路地
図の表示処理が終了し、その道路地図が表示された状態
となっているときに、音声認識装置10から入力端子2
0bを介して表示位置を直接指示する文字コードが供給
されるか否か判断する(ステップ208)。ここで、表
示位置を直接指示する文字コード(即ち「目的地」,
「出発地」,「経由地」,「自宅」などの言葉)を判別
したときには、これらの文字で指示された座標位置がR
AM25に登録されているか否か判断し(ステップ20
9)、登録されている場合には、その登録された座標位
置である経度,緯度データで示される位置の近傍の道路
地図データをCD−ROMから読出させ(ステップ21
0)、その読出した道路地図データに基づいた道路地図
の表示処理を行い、ディスプレイ装置40に対応した座
標位置の道路地図を表示させ(ステップ211)、この
表示が行われた状態で、ステップ201の判断に戻る。
【0040】そして、ステップ208で表示位置を直接
指示する文字コードが音声認識装置10から供給されな
いと判断したときには、操作キー27の操作により、表
示位置を指定する操作があるか否か演算回路23で判断
する(ステップ212)。そして、この表示位置を指定
する操作がある場合には、車速センサ26の検出データ
を判断して、現在車両が走行中か否か判断する(ステッ
プ213)。そして、走行中であると演算回路23が判
断したときには、そのときの操作を無効とし、ステップ
201の判断に戻る(このとき何らかの警告を行うよう
にしても良い)。
【0041】そして、車両が走行中でないと判断したと
きに、ステップ209に移り、登録された座標があるか
否か判断した後、登録された座標位置がある場合には、
その位置の道路地図の表示処理(ステップ210,21
1)を行った後、ステップ201の判断に戻る。
【0042】そして、ステップ209で「目的地」,
「出発地」,「経由地」,「自宅」などの対応した位置
の座標の登録がない場合には、音声合成回路31での音
声合成又はディスプレイ装置40での文字表示で、未登
録を警告させ(ステップ214)、ステップ201の判
断に戻る。
【0043】以上のように表示処理が行われることで、
音声入力により表示位置を全国どこでも自由に設定する
ことができ、簡単に所望の位置の道路地図を表示させる
ことができる。即ち、例えば操作者がトークスイッチ1
8を押しながら、マイクロフォン11に向かって「××
県 ××市」や「××市 ××区」と話すだけで、その
音声が認識されて、その地域の道路地図が表示されるの
で、キー操作で位置の指示などを行う必要がなく、例え
ばキー操作が困難な状況であっても、ナビゲーション装
置の操作ができる。この場合、本例においては音声認識
装置10で認識する地名の音声を、国内の都道府県と、
市区町村の名前に限定したので、認識する音声の数が比
較的少ない数(約3500)に制限され、音声認識装置
10内の音声認識回路14で比較的少ない処理量による
短時間での音声認識処理で、地名を認識でき、入力した
音声により指示された地図が表示されるまでの時間を短
縮することができると共に、認識する地名の数が限定さ
れることで、認識率自体も向上する。
【0044】なお本例の場合には、認識した文字をナビ
ゲーション装置20側の音声合成回路31での音声合成
で、音声として出力させるようにしたので、操作者は入
力させた音声が正しく認識されたか否か、出力音声を聞
くだけで判断でき、表示される地図が正しい地域の地図
か否か、直ちに判断できる。
【0045】また、本例の場合には、音声認識装置10
内のROM17に記憶させておく地名に対応した座標位
置のデータとして、その地域の役所(市役所,区役所,
町役場,村役場)の所在地の絶対位置を示す緯度と経度
のデータとしてあるので、その地域の役所を中心とした
地図が表示され、良好な表示状態となる。即ち、各地域
の役所は、その地域の中心部に存在することが比較的多
く、最も良好な表示形態となる可能性が高い。
【0046】さらに、この場合の表示地図のスケール
(縮尺)を、ROM17に記憶された付随データで示さ
れる表示スケールに設定するようにしたので、例えばそ
のときに音声で指示された地域のほぼ全域を表示させる
ような表示形態が可能になり、良好な表示ができる。な
お、この表示スケールは、常時固定された所定のスケー
ルで表示させるようにしても良い。この表示スケールを
可変させるか固定させるかの設定は、例えばモード設定
により切換えるようにすれば良い。
【0047】また本例の場合には、音声認識装置10で
地名以外の場所を特定するための音声(「目的地」,
「出発地」,「経由地」,「自宅」など)についても認
識できるようにしてあるので、これらの指示を音声で行
って直接表示位置を登録された位置に設定させることも
できる。この場合には、音声認識装置10内では座標デ
ータの判断が必要ないので、それだけ音声認識装置10
での処理が迅速にできる。
【0048】また本例の場合には、音声認識装置10で
市区町村の名前を音声認識する場合に、「町」と「村」
については、「マチ」や「ソン」と発音した場合と「チ
ョウ」や「ムラ」と発音した場合の双方について、同一
の地名であると認識するようにしたので、「町」と
「村」の発音を誤った場合でも、地名自体は正しく認識
でき、それだけ認識率が向上する。
【0049】なお、上述実施例では音声認識装置で認識
する地名を、国内の都道府県と、市区町村の名前に限定
したが、より細かい地名まで認識するようにしても良
い。但し、認識できる地名を多くすると、それだけ音声
認識に必要な処理量と処理時間が多く必要になり、認識
率を高くするためからも、市区町村の名前程度に限定す
るのが最も好ましい。
【0050】また、上述実施例では各地名毎の中心の座
標を、その地域の役所(市役所,区役所,町役場,村役
場)の所在地の絶対位置を示す緯度と経度のデータとし
たが、その他の位置を示す緯度と経度のデータとしても
良い。例えば、単純にその地域(市区町村)の中心の緯
度と経度のデータとしても良い。
【0051】また、このように中心の緯度と経度のデー
タを記憶させる代わりに、その地域の東西南北の端部の
座標位置のデータを記憶させるようにしても良い。この
場合には、東西の経度と南北の緯度の4つのデータがあ
れば良い。また、この東西南北の端部の座標位置のデー
タを記憶させる場合には、その範囲が表示されるよう
に、自動的に演算回路23で表示スケールを設定させる
ことが可能になり、表示スケールの自動的設定を行う場
合でも、表示スケールのデータを記憶させる必要がなく
なる。
【0052】また、上述実施例では音声認識装置内の音
声認識回路14で、認識した音声を文字コードに変換し
てから、この文字コードを経緯度変換回路16で経度,
緯度のデータに変換するようにしたが、認識した音声よ
り直接経度,緯度のデータに変換するようにしても良
い。また、このように直接経度,緯度のデータに変換さ
せない場合でも、これらの変換データを記憶するROM
15とROM17は、同一のメモリで構成させて、例え
ば地名の記憶エリアを共用するようにしても良い。
【0053】また、上述実施例ではGPSと称される測
位システムを使用したナビゲーション装置に適用した
が、他の測位システムによるナビゲーション装置にも適
用できることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】本発明の音声認識装置によると、1つの
地名と地名の文字コードに対して、複数の異なった発音
のデータを記憶して、音声認識処理手段によって認識し
た複数の異なった発音のデータに対応する1つの地名を
地名選択手段から選択し、変換された座標位置データを
出力することで、認識率が向上する。
【0055】本発明のナビゲーション装置によると、1
つの地名と地名の文字コードに対して、複数の異なった
発音のデータを記憶して、音声認識処理手段によって認
識した複数の異なった発音のデータに対応する1つの地
名を地名選択手段から選択し、変換された座標位置デー
タに基づいた地図を表示することで、認識率が向上す
る。
【0056】
【0057】
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例による音声認識用メモリの記憶エリア
構成を示す説明図である。
【図3】一実施例による経緯度変換用メモリの記憶エリ
ア構成を示す説明図である。
【図4】一実施例の音声認識による処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】一実施例のナビゲーション装置での表示処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 音声認識装置 11 マイクロフォン 12 アナログ/デジタル変換器 13 デジタル音声処理回路(DSP) 14 音声認識回路 15 音声認識データ記憶用ROM 16 経緯度変換回路 17 経緯度変換データ記憶用ROM 18 トークスイッチ 20 ナビゲーション装置 23 演算回路 24 CD−ROMドライバ 25 RAM 26 車速センサ 27 操作キー 28 映像信号生成回路 31 音声合成回路 32 スピーカ 40 ディスプレイ装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/137 G01C 21/00 G09B 29/10 G10L 15/00 G01S 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声認識によって、特定の地域の音声を
    認識することによって認識した地域の位置データを出力
    するようにした音声認識装置において、 音声信号を入力する音声信号入力手段と、 上記音声信号入力手段に入力された音声信号から特定の
    地域の音声を認識する処理を行う音声認識処理手段と、 1つの地名と地名の文字コードに対して、複数の異なっ
    た発音のデータを記憶した地名記憶手段と、 上記地名記憶手段から上記複数の異なった発音に対応す
    る1つの地名を選択する地名選択手段と、 上記音声認識処理手段によって認識した特定の地域のデ
    ータを、この地域の絶対的な座標位置データに変換する
    座標変換手段と、 上記座標変換手段で変換された座標位置データを出力す
    る座標位置データ出力手段とを備え、 上記音声認識処理手段によって認識した上記複数の異な
    った発音のデータに対応する1つの地名を上記地名選択
    手段から選択し、上記座標変換手段によって変換された
    座標位置データを上記座標位置データ出力手段から出力
    することを特徴とする音声認識装置。
  2. 【請求項2】 音声認識によって、特定の地域の音声を
    認識することによって認識した地域の位置を表示するよ
    うにしたナビゲーション装置において、 音声信号を入力する音声信号入力手段と、 上記音声信号入力手段に入力された音声信号から特定の
    地域の音声を認識する処理を行う音声認識処理手段と、 1つの地名と地名の文字コードに対して、複数の異なっ
    た発音のデータを記憶した地名記憶手段と、 上記地名記憶手段から上記複数の異なった発音に対応す
    る1つの地名を選択する地名選択手段と、 上記音声認識処理手段によって認識した特定の地域のデ
    ータを、この地域の絶対的な座標位置データに変換する
    座標変換手段と、 上記座標変換手段で変換された座標位置データを出力す
    る座標位置データ出力手段と、 地図データを記憶する地図データ記憶手段と、 上記地図データ記憶手段から出力された上記地図データ
    を表示装置に表示する表示手段とを備え、 上記音声認識処理手段によって認識した上記複数の異な
    った発音のデータに対応する1つの地名を上記地名選択
    手段から選択し、上記座標変換手段によって変換された
    上記地名の座標位置データを上記地図データ記憶手段か
    ら読出し、上記表示装置に表示することを特徴とするナ
    ビゲーション装置。
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