JP3484506B2 - 電力制御装置及びそれを用いた発電システム - Google Patents

電力制御装置及びそれを用いた発電システム

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  • Inverter Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池の出力をイン
バータなどの電力変換装置を介して取り出す電力系統に
おいて、太陽電池の出力効率をできるだけ大きく保つよ
うに電力変換装置を制御する太陽電池の電力制御装置及
び、その電力制御装置を含む発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、太陽電池の出
力は日照強度や素子温度によって大きく変動する。そし
て図9に示すように、太陽電池から最大の効率で出力を
取り出すには、その出力電圧・電流その時々の条件(日
照強度や素子温度など)に合せて適切に変える必要があ
る(つまり太陽電池の負荷の大きさを制御する)。
【0003】太陽電池とDC−ACインバータやDC−
DCコンバータなどの電力変換装置とを組み合わせた電
力系統(太陽電池発電システム)においては、電力変換
装置の制御パラメータ(例えばPWM方式のパルス幅)
を太陽電池の出力状況に合せて自動制御し、太陽電池の
出力効率を常に最大に保つことが理想である。
【0004】そのため特開昭58−101313号に開
示された電力制御方式では、DC−DCコンバータの制
御パラメータを微小範囲で周期的に変化させることで、
太陽電池の出力電圧・電流を周期的に変化させ(振動さ
せ)、電圧の変動率および電流の変動率を算出して比較
し、最大出力ポイントの電圧・電流に対するズレの方向
を判定し、最大出力ポイントに近づけるように制御パラ
メータを変えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術で
は、太陽電池の負荷状況を判定するために太陽電池の出
力電圧・電流を積極的に微小振動させている。このこと
により太陽電池の出力効率が少し低下するとともに、電
力変換装置の効率も低下する。
【0006】また従来方式では、電力変換装置の制御パ
ラメータをKから(K+ΔK)に変えたとき、太陽電池
の出力電圧がVから(V+ΔV)に、電流がIから(I
+ΔI)にそれぞれ変化したことを検出するとともに、
電圧変動率(ΔV÷V)および電流変動率(ΔI÷I)
を算出している。このように制御アルゴリズムに除算を
含むため、ノイズ等の影響で誤動作しやすいという問題
がある。特に、分母が小さくなる場合に、上記問題はよ
り顕著にあらわれる。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、電圧・電流を積極的に振動させる手段を用いずにエ
ネルギー損失を少なくし、また制御アルゴリズムに除算
を含まない安定で信頼性の高い方法により太陽電池をで
きるだけ高効率の状態で動作させる電力制御装置及びそ
れを用いた発電システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る電力制御装置では、太陽電池の出
力を電力変換装置を介して取り出す電力系統に用いられ
る電力制御装置において、太陽電池の出力電圧・電流を
検出する検出手段と、検出した電圧と電流から電力を算
出する電力算出手段と、一定時間あたりの前記電力の変
化量を逐次算出する電力変化量算出手段と、一定時間あ
たりの前記電圧の変化量と前記電流の変化量を逐次計算
する変化量算出手段と、前記電圧変化量に対応した値と
前記電流変化量に対応した値を比較していずれか値の大
きい方を選択する選択手段と、前記選択手段により選択
された前記値の大きかった方の変化方向と、前記電力変
化量とに基づいて前記電力変換装置の制御パラメータを
変化させる制御手段とから構成した。
【0009】
【0010】また、本発明に係る発電システムでは、太
陽電池と、その太陽電池の出力を受け、負荷へ供給可能
な所定の電力を生成する電力変換装置と、上記いずれか
の構成からなる電力制御装置とを備え、前記電力変換装
置が、前記電力制御装置から出力される制御信号に基づ
いて駆動するようにした。
【0011】
【作用】ある時点において、太陽電池の出力効率が最大
となる電圧・電流で動作していたとする。その状態から
例えば日照強度や素子温度が変化すると、太陽電池の出
力電圧・電流が変化し、当然電力も変化する。この変化
はつぎのように分類できる。 (1)電力が増加 (1−1)電圧が増加 (1−2)電流が増加 (1−3)電圧が減少 (1−4)電流が減少 (2)電力が減少 (2−1)電圧が増加 (2−2)電流が増加 (2−3)電圧が減少 (2−4)電流が減少 そして(1−1)(1−2)(2−3)(2−4)の場
合は出力電圧を増加させる方向に前記制御パラメータを
変化させる(その変化量は電力変化量に比例的に決め
る)。また(1−3)(1−4)(2−1)(2−2)
の場合は出力電圧を減少させる方向に前記制御パラメー
タを変化させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る電力制御装置及びそれを
用いた発電システムの好適な実施例を添付図面を参照に
して詳述する。本発明は例えば図1のような電力系統に
適用する。
【0013】図1の例では、太陽電池1の直流出力をP
WM方式のインバータ2で交流に変換して負荷3に供給
する。また、本発明の電力制御装置であるコントローラ
4を付設し、このコントローラ4で太陽電池1の出力電
圧及び電流をサンプリングし、そのサンプリング結果に
応じてインバータ2に対する電圧指令値(前述の制御パ
ラメータである)を可変する。
【0014】ここで上記コントローラ4の具体的な機能
・構成を説明する前に、本例の動作原理について説明す
る。まず、太陽電池の電圧の変化に対する電流の静特性
は図2(A)に示すようになっており、この特性を示す
曲線は、温度や照度により移動するが、概略の形はほぼ
等しい。したがって、電圧に対する電力の静特性は、同
図(B)に示すようになり、コントローラ4は、電力が
最大(極大)になるように電圧または電流を制御する。
この電力の静特性を微分(dW/dV)すると、同図
(C)に示すように、右下がりの単調減少の曲線とな
り、電力の最大値(極大値)は、上記微分値が0の位置
となる。したがって、電力の微分値が常に0になるよう
に電圧に対してフィードバック制御を行うようにした。
【0015】ところで、電力Pの電圧Vによる微分値d
P/dVを離散時間表現に書き替えると、
【0016】
【数1】 となる。
【0017】最大電力を与える条件は、 dP/dV=0 であり、離散時間表現では、 ΔPn/ΔVn=0 … となる。ところで、フィードバック量としてΔPn/Δ
Vnを採用し、それを0とするような制御系をとると、
上記した従来技術の問題点で示したように、除算値が必
要となり誤差が大きくなる。そこで、参考例では、上記
したの分子のみに着目し、 ΔPn=0 になれば式を満たすべく、ΔPnそのものをフィード
バック量として採用した。また、修正方向は、ΔVnの
符号を用いた。すなわち、ΔVnが負であれば修正量は
ΔPnとし、ΔVnが負ならば修正量は−ΔPnとし
た。
【0018】そして、上記処理を行うための具体的なコ
ントローラ4として例えばDSP(Digital Signal Pro
cessor)などのプロセッサを用い、ソフトウェア的に本
発明を実施する場合のデータ処理手順の一例を図3のフ
ローチャートに示している。コントローラ4は所定周期
のサンプリングクロックを生成し、その1周期毎に図2
の処理を繰り返し実行する。
【0019】まず、太陽電池1の出力電圧Vnと電流I
nをサンプリングする(ST1)。次いでサンプリング
して得られた電圧Vnと電流Inを乗算して電力Pnを
求めるとともに、同様に計算して記憶してある前回の電
力サンプル値P(n−1)に対する今回のサンプル値P
nの変化量ΔPを計算する(ST2)。
【0020】そして、求めた電力変化量ΔPがゼロか否
かを判定する(ST3)。ΔPがゼロであれば今回の処
理は終了し、電圧指令値は変化させない。ΔPがゼロで
ない場合(すなわち電力が増加または減少した場合)、
ステップ4に進み、次のように電圧変化量ΔVを計算す
る。
【0021】ΔV=Vn−V(n−1) そして、電圧変化量ΔVの符号(電圧が増加したのか減
少したのかを示す)と電力変化量ΔPとに基づいて電圧
指令値Vrの変化量fnを決定する(ST5)。具体的
にはΔVが正であればfn=ΔPとし、ΔVが負であれ
ばfn=−ΔPとする。そして、現状の電圧指令値をV
rとすると、(Vr+fn)を新しい指令値としてイン
バータ2のPWM制御部に供給する。以上の処理を所定
のサンプリング周期で繰り返し実行し、太陽電池1が常
に最大効率ポイントで動作するようにインバータ2の制
御パラメータを変化させる。
【0022】この参考例と同じ処理をハードウェア的に
行うようにしたコントローラ4の回路構成例を図4に示
している。つまり、電力演算器(乗算器)4aで電力P
nを求め、差分器4bで電力変化量ΔPを求める。この
差分器4bは例えばサンプルホールド回路と減算器で構
成することができ、サンプルホールド回路で保持した前
回の電力P(n−1)と、今回与えられる電力Pnとを
減算器で引き算することによりΔPnを求めることがで
きる。また、微分器を用いても良い。そして、その差分
器4bの出力を、乗算4cの一方の入力端子に接続す
る。
【0023】また、電力演算部4aの一方の入力である
電圧値を差分器4dにも入力するようにし、前回の電圧
値V(n−1)と今回の電圧値Vnから電圧変化量ΔV
を求める。この差分器4dも、上記電力変化量を求める
差分器4bと同様の構成を採ることができる。
【0024】差分器4dの出力を符号抽出器4eに与
え、ΔVの符号を抽出する。そしてその符号(−1,
0,1)を乗算器4cの他方の入力端子に接続する。こ
れにより、乗算器4cでは、電力変化量ΔPと前記の符
号を掛けて制御パラメータの変化量fnを求める。
【0025】この変化量fnを次段のPID演算部5に
送り、このfnやその他の制御入力に従ってPID演算
部5が電圧指令値Vrを演算する。さらに、本例では、
PID演算部5の出力にリミッタ6をさらに接続し、電
圧指令値Vrが一定値以上にならないようにしている。
【0026】より具体的な回路図を示すと、図5,図6
のようになる。図1に対応するのが図5で、図4に対応
するのが図6である。図5に示すように、複数の太陽電
池素子(セル)が直列接続されて形成される太陽電池モ
ジュール1の出力をインバータ2に与え、3層電力に変
換し負荷3に出力する。
【0027】インバータ2は、直並列接続されたトラン
ジスタかならるインバータ部2aと、そのインバータ部
2aの各トランジスタのオン/オフを制御するインバー
タ駆動回路2bとから構成される。公知のように、イン
バータ駆動回路2bは、PWM制御を行うもので、電圧
(電力)を高くする場合にはトランジスタのオン時間が
長くなる(負荷への通電時間が長くなる)ようにすると
ともに、U相,V相,W相用のトランジスタがオンにな
るタイミングを2π/3ずつずらすように制御する。な
お、具体的な動作原理等は、公知のものをそのまま使用
できるため、その詳細な説明を省略する。
【0028】そして、インバータ駆動回路2bの動作基
準となる電圧指令値Vrを生成するパワートラック回路
4(上記したコントローラと等価)は、太陽電池モジュ
ール1の出力電流Iと、端子電圧Vをそれぞれ電流検出
器6と電圧検出器7で検出して得られる測定値が与えら
れ、それに基づいてfn,Vrを算出してインバータ駆
動回路2bにその出力を与えるようになっている。
【0029】このパワートラック回路4及びその周辺回
路の具体的な構成は、図6のようになっている。この例
では、アナログ回路で構成した例を示す。同図に示すよ
うに、電流検出器6及び電圧測定器7は、それぞれ差動
増幅器を用いて構成している。
【0030】そして、各差動増幅器6,7の出力を乗算
器(電力演算器)4aに与え、電力の瞬時値を求め、そ
の出力を微分器(差分器に相当)4bに送り、dP/d
t(ΔP)を求めるようにする。また、電圧検出器7を
構成する差動増幅器の出力は、微分器(差分器に相当)
4dにも与えるようになっている。符号抽出部4eは、
比較器と低数倍器で構成されている。すなわち、まず前
段の比較器では、絶えられる電圧変化量dV/dtを0
と比較し、符号を抽出し、後段の定数倍器で規格化し、
(1,0,−1)のいずれかが出力されるようにしてい
る。
【0031】この符号抽出部4eの出力と、上記微分器
4bの出力を乗算器4cに与え、両者を掛けることによ
り、乗算器4cからは、(dP/dt,0,−dP/d
t)のいずれかが出力される。
【0032】そして、その出力(Aとおく)を加算器5
に送り、そこにおいて外部から与えられるRefと重み
付き加算を行う。そして、加算器5の出力fnは、 fn=α2×REF+α1×A−β となる。ここでβはオフセット値であり、α1,α2は
加算器での乗数倍ゲイン(重み)である。演算を簡単に
行うため、α2=1,β=0とし、REF=50%の指
令が与えられているとすると、 fn=0.5+α1×A となり、パワートラック回路4による電流変更範囲を例
えば0.1となるようにα1を選ぶことができる(α1
=0.1/max(dP/dt))。換言すれば、この
α1の設定等により、図4に示すリミッタ6の役割をな
す。
【0033】図7は本発明の好適な一実施例を示してい
る。すなわち、図1に示すコントローラ4の機能を、図
7に示すフローチャートのようにすると、より精度の高
い制御を行うことがきる。
【0034】まず太陽電池1の出力電圧Vnと電流In
をサンプリングする。次いで、電圧Vnと電流Inを乗
算して電力Pnを求めるとともに、同様に計算して記憶
してある前回の電力サンプル値P(n−1)に対する今
回のサンプル値Pnの変化量ΔPを計算する(ST11
〜ST13)。
【0035】次に、電力変化量ΔPがゼロか否かを判定
する(ST13)。ΔPがゼロであれば今回の処理は終
了し、電圧指令値は変化させない。ここまでの処理は、
図3に示す参考例の処理機能と同様である。
【0036】ここで本実施例では、ΔPがゼロでない場
合(すなわち電力が増加または減少した場合)、ステッ
プST14に進み、次のように電圧変化量ΔVと電流変
化量ΔIを計算する。
【0037】ΔV=Vn−V(n−1) ΔI=In−I(n−1) 次のステップST15では電圧変化量ΔVと電流変化量
ΔIとを大小比較する。ここでの電圧変化量ΔVと電流
変化量ΔIは単位の異なる値であるが、ΔVとΔIは実
際の電圧変化量、電流変化量そのものでもよいし、実際
値に適宜に四則演算を施した値でもよい。そして、その
様にして求められた数値同士を単純に比較する。
【0038】ΔV>ΔIの場合はステップ16に進み、
電圧変化量ΔVの符号(電圧が増加したのか減少したの
かを示す)と電力変化量ΔPとに基づいて電圧指令値V
rの変化量fnを決定する。具体的にはΔVが正であれ
ばfn=ΔPとし、ΔVが負であればfn=−ΔPとす
る。
【0039】また、ΔV<ΔIの場合はステップ17に
進み、ΔIが正であればfn=ΔPとし、ΔIが負であ
ればfn=−ΔPとする。そして、現状の電圧指令値を
Vrとすると、(Vr+fn)を新しい指令値としてイ
ンバータ2のPWM制御部に供給する。以上の処理を所
定のサンプリング周期で繰り返し実行し、太陽電池1が
常に最大効率ポイントで動作するようにインバータ2の
制御パラメータを変化させる。
【0040】このように本実施例では、ΔVとΔIの大
小比較を行い、いずれか値の大きい方の符号を採用し、
その符号とΔPでfnを決めている。これにより制御精
度および信頼性が向上する。
【0041】すなわち、上記した参考例では、フィード
バック量を決定する場合に、ΔPnにΔV(またはΔ
I)の符号を掛けることにより求めているため、たとえ
ΔPnが0でなくても、ΔV(またはΔI)が0である
と、フィードバック量も0になる。これは例えば温度変
化により図2(B)に示す実線(T=25℃)で示す特
性上で最大電力が得られるように制御されているとす
る。この時、温度が低下し特性カーブが図中破線で示す
方向に移動した場合に、上記現象が発生する。この時本
来であれば、電力最大値を得るためには電圧を上昇させ
なければならないが、検出した電圧Vが一定(ΔV=
0)とすると、フィードバック量が0となる。すると、
最大電力で駆動することができなくなる。
【0042】しかし、たとえ電圧変化量が0であって
も、電力変化量から0でない場合には、電流は変化する
(その逆もある)。すなわち、電力が変化し、フィード
バック制御が必要な場合には、少なくとも電圧か電流の
いずれかは変化する。そこで、本実施例では、電圧変化
量と電流変化量を比較し、絶対値の大きい方に基づいて
フィードバック量を決定することにより、上記問題の発
生を抑制し、確実に最大電力で駆動できるようにしてい
る。
【0043】この実施例と同じ処理をハードウェア的に
行うようにしたコントローラ4の回路構成例を図8に示
している。つまり、電力演算器(乗算器出構成する)4
aで電力Pnを求め、差分器4bで電力変化量ΔPを求
める。また、アンプ4fを経て得られた電流値Inから
差分器4gにて電流変化量ΔIを求め、同様にアンプ4
hを経て得られた電圧値Vnから差分器4iで電圧変化
量ΔVを求める。そしてMax演算部4jでΔVとΔI
の絶対値の大小比較を行い、大きい方を次段の符号抽出
器4eに送り、そこにおいて与えられたΔVまたはΔI
の符号を抽出する。そして乗算器4cにて電力変化量Δ
Pと前記の符号を掛けて制御パラメータの変化量fnを
求める。このfnやその他の制御入力に従ってPID演
算部5が電圧指令値Vrを演算する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電力制御装
置及びそれを用いた発電システムでは、太陽電池の出力
状況を判断するために従来のように電圧・電流を積極的
に振動させてはいないので、振動させることによるエネ
ルギー損失を無くすことができ、制御系の効率を従来よ
り高めることができる。また、制御アルゴリズムに除算
を含まないので、回路的に安定で信頼性が高くなり、ノ
イズ等による誤動作のおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電力系統の一例を示すブロ
ック図である。
【図2】動作原理を説明する図である。
【図3】参考例によるコントローラの機能を示すフロー
チャートである。
【図4】参考例によるコントローラの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図5】参考例が適用される電力系統のより具体的な回
路図である。
【図6】図5に示すパワートラック回路の内部構成を示
す回路図である。
【図7】本発明の好適な一実施例によるコントローラの
機能を示すフローチャートである。
【図8】本発明の好適な一実施例によるコントローラの
内部構成を示すブロック図である。
【図9】太陽電池の出力動作特性の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 太陽電池 2 インバータ(電力変換装置) 3 負荷 4 コントローラ(電力制御装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−120221(JP,A) 特開 昭62−198915(JP,A) 特開 昭62−251911(JP,A) 特開 昭61−285519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/00 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池の出力を電力変換装置を介して
    取り出す電力系統に用いられる電力制御装置において、 太陽電池の出力電圧・電流を検出する検出手段と、 検出した電圧と電流から電力を算出する電力算出手段
    と、 一定時間あたりの前記電力の変化量を逐次算出する電力
    変化量算出手段と、 一定時間あたりの前記電圧の変化量と前記電流の変化量
    を逐次計算する変化量算出手段と、 前記電圧変化量に対応した値と前記電流変化量に対応し
    た値を比較していずれか値の大きい方を選択する選択手
    段と、 前記選択手段により選択された前記値の大きかった方の
    変化方向と、前記電力変化量とに基づいて前記電力変換
    装置の制御パラメータを変化させる制御手段を備えた電
    力制御装置。
  2. 【請求項2】 太陽電池と、その太陽電池の出力を受
    け、負荷へ供給可能な所定の電力を生成する電力変換装
    置と、請求項1に記載の電力制御装置とを備え、前記電
    力変換装置が、前記電力制御装置から出力される制御信
    号に基づいて駆動するようにした発電システム。
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