JP3483956B2 - 定電力制御装置 - Google Patents

定電力制御装置

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JP3483956B2
JP3483956B2 JP25549894A JP25549894A JP3483956B2 JP 3483956 B2 JP3483956 B2 JP 3483956B2 JP 25549894 A JP25549894 A JP 25549894A JP 25549894 A JP25549894 A JP 25549894A JP 3483956 B2 JP3483956 B2 JP 3483956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒータ等の負荷を一定
電力で駆動制御するための定電力制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヒータ等の負荷を駆動する装
置において、電源電圧の変動に対して負荷のオンデュー
ティ(On Duty)のみを変化させたり、位相制御
の位相角を一義的に変化させることにより定電力制御を
行うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置は負荷電流の大きさに関係なく、電源電圧の変化に
対してのみデューティや位相差を変化させるものであ
り、負荷が変動しても電源電圧に対するデューティや位
相角の関係は変化させていなかった。電源電圧に対する
デューティや位相角の関係を正確に把握できれば、確か
に一定電力制御ができそうであるが、それはあくまでも
負荷が一定の場合のみである。即ち、上記従来の装置
は、電源電圧変動に対しては有効であっても、負荷変動
に対しては一定電力制御をすることができず、負荷変動
に対しては効果がないという欠点がある。
【0004】本発明は上記従来装置の欠点に鑑みて、電
源電圧の変動のみならず負荷が変動しても常に一定電力
制御を行うことができる定電力制御装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、負荷をオンオフし一定電力を消費
させる定電力制御装置において、電源電圧の大きさを検
出する電源電圧検出手段と、同電源電圧検出手段からの
信号の変動分を検出し、該信号に反比例した負荷電流制
御目標値を出力する負荷電流制御目標値決定手段と、負
荷電流の大きさを検出するための負荷電流検出手段と、
同負荷電流検出手段からの出力と負荷電流制御目標値と
を比較し、上記出力より上記制御目標値の方が大きけれ
ばハイインピーダンス、上記出力より上記制御目標値の
方が小さければローを出力する比較手段と、同比較手段
の比較に基づいて上記負荷電流検出手段の上記出力が上
記制御目標値以下になると上記負荷に電圧を印加する電
圧印加手段とを具備し、上記電圧印加手段は、電源電圧
の半サイクルを最小単位として負荷をオンオフするゼロ
クロスタイプであり、上記比較手段の出力がハイインピ
ーダンスのとき上記ゼロクロスタイミングに同期して負
荷に電圧を印加し、上記比較手段の出力がローのときは
上記負荷に電圧を印加しないものであることを特徴とす
る定電力制御装置、第2に、上記負荷は商用電源で駆動
されるものであり、上記負荷電流検出手段が負荷電流の
絶対値を平均した結果を出力するものであことを特徴
とする上記第1記載の定電力制御装置、との各構成から
なるものである。
【0006】
【作用】電源電圧検出手段は電源電圧の大きさを検知し
て同電源電圧に比例した信号(VB)を出力し、負荷電
流制御目標値決定手段は上記信号(VB)の変動分を検
出し、その変動方向とは逆方向の制御目標値(VC)を
決定する。その後、比較手段は負荷電流検知手段の負荷
電流検知出力(VE)と上記負荷電流制御目標値(V
C)とを比較し、電圧印加手段は上記負荷電流検知出力
(VE)が上記制御目標値(VC)以下になると負荷に
電圧を印加する。従って、負荷電流が制御目標値(V
C)に達していなければ、電圧印加手段により負荷に電
圧が印加され、負荷電流(VC)が制御目標値まで増加
する方向に制御が行われる。これにより、負荷が変動し
ても常に負荷電流を制御目標値になるように制御するこ
とができ、負荷変動に左右されない定電力制御が実現さ
れる。さらに、電源電圧が大きくなったときは負荷電流
制御目標値決定手段により電源電圧の変動方向とは逆方
向、即ち負荷電流制御目標値を小さくし、電源電圧が小
さくなったときは同決定手段により電源電圧の変動方向
とは逆方向、即ち負荷電流制御目標値を大きくする制御
が行われるため、電源変動や負荷の変動に関係なく、常
に一定電力を消費させるような制御が可能となる。
【0007】比較手段は負荷電流の絶対値の平均した結
果(VE)を制御目標値(VC)と比較し、負荷電流の
絶対値の平均(VE)が制御目標値(VC)に達してい
なければ、上記絶対値の平均(VE)が制御目標値(V
C)になるまで電圧印加手段の作用により負荷に電圧が
印加される。従って、上記負荷電流の絶対値の平均(V
E)を略一定に制御することができ、負荷の変動に影響
されない定電力制御を行うことができる。
【0008】負荷電流制御目標値決定手段は上記信号
(VB)に反比例した制御目標値(VC)を決定する。
従って電源電圧が大きいときはこれに反比例して負荷電
流制御目標値決定手段により負荷電流の制御目標値(V
C)を小さくし、電源電圧が小さいときはこれに反比例
して同決定手段により負荷電流制御目標値(VC)を大
きくする制御が行われる。従って、電源変動や負荷の変
動に関係なく、常に一定電力を消費させるような制御が
可能となる。
【0009】
【実施例】まず、本発明の制御理論について説明する。
図7はある抵抗負荷(Rオーム)を定常的にNサイクル
中n回オンした場合の電源電圧(a)、負荷電流
(b)、負荷電流絶対値(c)の関係を示している(但
し、N及びnは半波を最小単位とするので0.5サイク
ル単位となる)。このとき電源電圧をVin(RMS)
とすると、平均電力Pは以下のようになる。
【0010】
【数1】
【0011】負荷電流の絶対値の平均をIaとすると、
図7(c)の様な全波整流波形の平均であるから下記の
ようになる。
【0012】
【数2】
【0013】上記式と式より電源電圧Vinと平均
電力Pと負荷電流の絶対値の平均Iaの間には以下の関
係が成り立つ。
【0014】
【数3】
【0015】ここで、電源電圧の絶対値(全波整流)の
平均をVaとすると、
【0016】
【数4】
【0017】式と式より平均電力Pと電源電圧の絶
対値の平均Vaと負荷電流の絶対値の平均Iaの間には
以下の関係が成り立つ。
【0018】
【数5】
【0019】以上、式と式が示すように負荷電流の
絶対値の平均Iaを一定に制御する事により、負荷(抵
抗)変動に影響されない定電力制御が可能となる。
【0020】さらに、電源電圧の変動に対して適切なI
aの制御目標値を設定する事で電源電圧変動に対しても
安定な定電力制御が可能となる。
【0021】次に、上記理論に基づく本発明の第1の実
施例を図1に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の定電力制御装置をヒータの
加熱に適用した場合の電気回路図であり、1はAC10
0[V]の商用電源、2は電源電圧を全波整流するため
のダイオードスタック、3は負荷としてのヒータ、4は
ヒータ3をオンオフするためのサイリスタ、5はダイオ
ード、6はツェナーダイオード、7は上記サイリスタを
オンオフするためのトランジスタ、8は負荷電流制御目
標値(VC)を決定するためのオペアンプ、9,10は
オープンコレクタ出力のコンパレータ、11は抵抗分圧
等で作った電圧源、12,13,14はコンデンサー、
21乃至36は抵抗である。
【0023】次に各ブロックA乃至Dの構成を説明す
る。Aは抵抗21,22及びコンデンサ13からなる負
荷電流の絶対値の平均検出回路であり、ヒータ3に流れ
る電流は抵抗21に流れてその電流値に比例した電圧V
D(図2(c)参照)を発生させ、その電圧を抵抗22
とコンデンサ13で平均する。この回路Aにはダイオー
ドスタック2を通して商用電圧が印加されているので、
ヒータ3に流れる電流は整流されており、結果的にコン
デンサ13には負荷電流の絶対値(全波整流)の平均
(VE)がボルトの単位で発生する。もし、抵抗21の
抵抗値を1[Ω]とすると、負荷電流の絶対値の平均が
1[A]であれば、コンデンサ13には1[V]発生す
ることになる。
【0024】Bは抵抗29,30とコンデンサ12から
なる電源電圧検出回路であり、コンデンサ12には電源
電圧を抵抗29と抵抗30で分圧した電圧の絶対値の平
均値(VB)が発生する。AC100[V]の全波整流
の平均電圧は90[V]であるから、[抵抗29の抵抗
値:抵抗30の抵抗値]を1:89にするとAC100
[V]入力時、コンデンサ12の電圧VBは1[V]と
なる。
【0025】Cはオペアンプ8、抵抗25乃至28及び
電圧源11からなる負荷電流制御目標値決定回路であ
り、電圧源11の電圧VHに対する電源電圧検出回路B
の出力電圧VBの減算回路として構成されている。上記
回路Cの出力電圧(VC)は図3の[出力電圧VB対負
荷電流制御目標値VC]の特性に示すように、電源電圧
検出回路Bの出力電圧VBが0[V]のとき負荷電流制
御目標値VCは最大となり、上記出力電圧VBが電圧源
11の電圧VHに等しいときに0[V]となる。即ち、
上記負荷電流制御目標値決定回路Cは、上記電源電圧検
出回路Bの出力電圧VBに反比例した負荷電流制御目標
値VCを決定するものである。
【0026】コンパレータ10は負荷電流の絶対値の平
均検出回路Aの出力電圧VEと負荷電流制御目標値決定
回路Cの出力電圧VC(制御目標値)との比較回路であ
り、上記電圧VEより制御目標値VCの方が大きければ
ハイインピーダンス、上記電圧VEより制御目標値VC
の方が小さければLOWを出力する(図2(b)参
照)。
【0027】Dはコンパレータ9と抵抗32乃至35か
らなるゼロクロス検出回路であり、電源電圧を抵抗32
と抵抗33で分圧した電圧VAが、Vccを抵抗34と
抵抗35で分圧した基準電圧VGより小さいときにハイ
インピーダンスを出力する。即ち、電源電圧がゼロボル
ト付近のときハイインピーダンスを出力し、振幅が大き
いときはLOWを出力する。従って、上記コンパレータ
10の出力がハイインピーダンスのとき、上記ゼロクロ
ス検出回路Dのハイインピーダンス出力に応じてトラン
ジスタ7を介してサイリスタ4をオンし、ヒータ3に電
圧を印加するように構成されている。尚、本実施例で
は、ゼロクロス検出回路D、トランジスタ7、及びサイ
リスタ4で電圧印加手段を構成している。
【0028】次に、本発明の動作を説明する。まず、電
源をオンすると、電源電圧はダイオードスタック2で全
波整流され、図2(a)に示す電圧VAと基準電圧VG
がコンパレータ9で比較され、同コンパレータ9は電源
電圧のゼロクロス付近でハイインピーダンスを出力す
る。また電源をオンした直後は負荷電流の絶対値の平均
としてのコンデンサ13の電圧VEはゼロであるため、
コンパレータ10は負荷電流制御目標値VCとの比較に
よりハイインピーダンスを出力している。従って、上記
ゼロクロス検出回路Dのハイインピーダンスの出力に応
じて電源電圧のゼロクロスポイントでトランジスタ7を
通してサイリスタ4がトリガされ(図2(d)参照)、
負荷がオンされる。その後、上記電圧VEは上昇してい
くが、同電圧VEが上記負荷電流制御目標値としての負
荷電流制御目標値決定回路Cの出力電圧VCのレベルに
達するまでは、上記コンパレータ10はハイインピーダ
ンスを維持するため、この間負荷は100%デューティ
でオンされることになる。
【0029】そして、一旦上記負荷電流の絶対値の平均
としての出力電圧VEが上記負荷電流制御目標値である
電圧VCに達すると、それ以降はコンパレータ10によ
って上記電圧VEは負荷電流制御目標値VCと等しくな
るように制御される(図2(b)参照)。
【0030】即ち、上記負荷電流の絶対値の平均として
の電圧VEが負荷電流制御目標値VCより高くなると、
上記コンパレータ10の出力がLOWとなり、トランジ
スタ7を介してサイリスタ4がオフされる。従って、こ
の間はヒータ3に電圧は印加されない。そして、再び上
記電圧VEが制御目標値VCより小さくなるとゼロクロ
ス検出回路Dより電源電圧のゼロクロスタイミングに同
期してトランジスタ7のトリガパルスが出力され、サイ
リスタ4がオンしてヒータ3に電圧が印加される。従っ
て、上記平均検出回路Aの電流検出抵抗21には図2
(c)のような上記ゼロクロスタイミングに同期した電
圧VDが発生し、負荷電流の絶対値の平均検出回路Aの
出力電圧VEは図2(b)のように上記制御目標値VC
に等しくなるように制御される。
【0031】電源電圧が変動した場合は、負荷電流制御
目標値決定回路Cが電源電圧検出回路Bの出力電圧VB
に反比例した負荷電流制御目標値としての出力電圧VC
を出力しているため、例えば出力電圧VBが減少すると
それに反比例して制御目標値VCが増加し、それにより
コンパレータ10のハイインピーダンス期間が長くなり
ヒータ3の電圧印加期間を長くする方向、即ち負荷電流
の絶対値の平均(VE)を増加する方向に制御が行われ
る。
【0032】上述したように負荷電流制御目標値VCと
電源電圧検出回路Bの出力電圧VBとは図3に示すよう
な反比例関係があり、式又は式で示されるように平
均電力は電源電圧(実効値又は全波整流の平均値VB)
と負荷電流の絶対値の平均との積で表せることから、平
均電力Pは次式のようにVBとVCの積に比例すること
になる。
【0033】P=αVB・VC =αVB・(VH−VB) 但し、αは比例定数である。
【0034】上式を図示すると、図4のようになる。即
ち、電圧源VHを定格電圧入力時のVBの2倍に設定し
ておくことで、電源電圧変動△Vに対する平均電力の変
動△Pを小さく抑えることができる。
【0035】以上のように本実施例では、電源電圧(V
B)が10%変動しても平均電力(P)は1%しか変動
しない。勿論式や式を満足する制御目標値演算手段
(例えばマイコン)を使用すれば電源電圧変動に対して
平均電力は全く変動しない制御も可能である。
【0036】さらに、上記理論で説明したように、負荷
(ヒータ3)の抵抗値が変化しても平均電力は全く変化
しない。
【0037】また、電源オンから負荷電流の絶対値の平
均としての電圧VEが制御目標値VCに達するまでは1
00%デューティでオンすることができ、これは抵抗2
2とコンデンサ13の時定数を適当に設定することでヒ
ータをすばやく所定温度に加熱することができることを
意味する。例えば、ヒータ3の抵抗値が大きいときはヒ
ータの電力も小さいため、ヒータの抵抗値が小さいとき
と同じ時間では同一温度に達することはできないが、負
荷電流が小さくなるため負荷電流の絶対値の平均として
の電圧VEが目標値VCに達する時間が遅くなり、10
0%デューティオン時間が長くなる。また、電源電圧が
小さくなると、負荷電流が小さくなるのと同時に電源電
圧に反比例して制御目標値電圧VCが大きくなり、10
0%デューティオン時間をさらに長くする。これは、電
力が抵抗値の逆数に比例し、かつ電圧の二乗に比例する
ことに対応しており、負荷抵抗や電源電圧が変化しても
ヒータが一定温度に達するまで100%デューティでオ
ンすることができる。この制御は非常に安定しており、
負荷の抵抗値や電源電圧が変動しても100%デューテ
ィオンが終了する時点のヒータ温度をほぼ一定にする事
ができる。これは、ヒータそのものを一定温度に制御す
る場合も、ヒータでその他のものを一定温度に加熱する
場合も非常に有効であり、短時間に目的の温度まで立ち
あげることができる。
【0038】次に、第2の実施例について説明する。上
記第1の実施例は電源電圧の半サイクルを最小単位とし
て制御するものであったが、図5に示す第2の実施例は
NECのμPC1701(図5中54)を使用し、電源
電圧の1サイクル単位で負荷をオンオフ制御する定電力
制御回路である。
【0039】図5について説明すると、51は商用電
源、52は負荷としてのヒータ、53は負荷をオンオフ
するトライアック、54は動作電源用のツェナーダイオ
ード54−1とコンパレータ54−2とゼロクロスによ
る1サイクル制御回路54−3とを内蔵するコントロー
ラμPC1701(NEC)、55,56はオペアン
プ、57はツェナーダイオード、58,59はダイオー
ド、60乃至62はコンデンサ、71乃至86は抵抗で
ある。
【0040】次に各ブロックについて説明する。抵抗7
9,80とコンデンサ62からなる回路は電源電圧検出
回路B’であり、電源電圧の半波整流値を平均すること
で電源電圧の大きさを検知する。VL−VJ(電圧VJ
を基準とした電圧VL、以下同様)の電圧は図6(e)
のようになり、電源電圧を半波整流した波形がVJを基
準に発生する。入力電圧がAC100VであればVL−
VJの平均電圧は−45[V]であるから、コンデンサ
62に−1[V]発生させるためには[抵抗79の抵抗
値:抵抗80の抵抗値]は1:44にする必要がある。
【0041】オペアンプ55とツェナーダイオード57
と抵抗81乃至85からなる回路は負荷電流制御目標値
決定回路C’である。基本的には上記第1の実施例と同
じであるが、VJ基準の電圧VSと電圧VPとの電圧差
をVI基準として出力するところが違っている。定格電
圧がAC100[V]であり、そのときのコンデンサ6
2の電圧(VS−VJ)が−1[V]であれば、ツェナ
ーダイオード57は2[V]のものを使用する。これに
より制御目標値VQとしての出力電圧(VQ−VI)は
VSがVJに等しいとき最大となり、VSがVPより小
さくなるとゼロになることで、消費電力はAC100
[V]入力時に極大値をもつ(図4参照)。
【0042】オペアンプ56と抵抗71乃至76とコン
デンサ61は負荷電流の絶対値の平均検出回路A’であ
る。抵抗71は電流検出抵抗であり、オペアンプ56と
抵抗72乃至75はVJ−VMの電圧差をVI基準に出
力する減算回路を構成している。なお、オペアンプ56
の電源はVJとVIになっており、VI以下の電圧を出
力できない。従って、VM−VJは図7(c)のように
交流波形であるがオペアンプ56の出力電圧VN−VI
は図7(d)に示すように半波整流された波形になる。
そして、VNを抵抗76とコンデンサ61で平均して負
荷電流の絶対値の平均検出回路の出力VOとしている。
本回路A’は電源電圧の1サイクルを最小単位としてオ
ンオフするため、負荷電流の正側と負側は等しい。即
ち、負荷電流の絶対値(全波整流)の平均は負荷電流の
半波整流値の平均を2倍すれば良く、全波整流する必要
はない。
【0043】μPC1701は動作電源用のツェナーダ
イオード54−1を内蔵しており、VK−VJ(図6
(a))が負のときにツェナー54−1、ダイオード5
8、抵抗78、ダイオード59のルートで電流が流れ、
コンデンサ60に動作用の電源を蓄える。勿論その電圧
はツェナーダイオード54−1のツェナー電圧に等し
い。コンパレータ54−2は制御目標値VQと負荷電流
の絶対値の平均検出値VOを比較し、目標値VQが大き
ければLOWを出力し、トライアック53により負荷を
オンするように作用する。
【0044】制御回路54−3は電源電圧のゼロクロス
を抵抗86を介して検知し、コンパレータ54−2がL
OW出力であれば1サイクルを最小単位とし、ゼロクロ
スタイミングに同期して負のトリガパスルを抵抗77を
介してトライアック53に出力する(図6(f)参
照)。
【0045】基本的な定電力制御の動作は第1の実施例
と同じであり、電源電圧検出回路B’は電源電圧を検出
して同電源電圧に比例した電圧VSを出力し、負荷電流
制御目標値決定回路C’は上記電圧VSに反比例した制
御目標値VQを設定する。その後、コンパレータ54−
2は負荷電流の絶対値の検出回路A’の出力電圧VOと
負荷電流制御目標値VQとを比較し、上記出力電圧VO
が上記制御目標値VQに達しない期間、即ちコンパレー
タ54−2の出力がLOWの期間に、制御回路54−3
により電源電圧のゼロクロスタイミングに同期してトラ
イアック53をトリガし、ヒータ52をオンする。
【0046】この第2の実施例は、直流分を含む電流を
流すことができない負荷や、ダイオードスタックによる
電力消費が無視できない場合のために、1サイクル単位
の制御ICを使用し、電源電圧検出回路B’と負荷電流
の絶対値の検出回路A’を変更したものである。
【0047】上記第2の実施例によると、上記第1の実
施例と同じ効果、即ち、電源電圧(VS)の変動に対し
て平均電力Pの変動を抑えることができる点、制御目標
値演算手段(例えばマイコン)を使用すれば電源電圧変
動に対して平均電力Pは全く変動しない制御が可能であ
る点、負荷(ヒータ52)の抵抗値が変化しても平均電
力は全く変化しない点、電源オンから負荷電流の絶対値
の平均としての電圧VOが制御目標値VQに達するまで
は100%デューティで負荷をオンすることができ、ヒ
ータ52を目的の温度まで素早く加熱することができる
点等の上記第1の実施例で述べた効果と同じ効果を奏す
るものである。
【0048】さらに上記第2の実施例では、上記効果に
加えて第1の実施例に示すようなダイオードスタック2
を使用しないので、電力効率が高く、また負荷(ヒータ
52)に直流分を含まない交流電流を流すことができる
ため、直流分を含む電流を流すことができない負荷を使
用する場合に有効であるとの効果がある。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明では、負荷電流を検
出し、その制御目標値を電源電圧の大きさに応じて変化
させるように構成したので、電源電圧変動や負荷変動に
影響されることなく、定電力制御を行うことができる。
【0050】即ち、負荷が変動しても負荷電流を制御目
標値になるよう作用するので、負荷変動に左右されない
制御が実現される。また、電源電圧が大きいときは負荷
電流制御目標値を小さくし、電源電圧が小さいときは負
荷電流制御目標値を大きくする制御が行われるため、電
源電圧変動や負荷変動に関係なく一定電力制御を行うこ
とができる。
【0051】また、負荷電流の絶対値の平均を略一定に
制御することができ、電源電圧や負荷変動に影響されな
い定電力制御を行うことができる。
【0052】また、負荷電流制御目標値は、電源電圧検
出手段からの信号に反比例した目標値となるように制御
が行われるから、電源変動や負荷の変動に関係なく、常
に一定電力を消費させるような制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定電力制御装置の第1の実施例を示す
電気回路図である。
【図2】図1の回路の各部の波形図である。
【図3】電源電圧検出回路の出力電圧に対する負荷電流
制御目標値を示す特性図である。
【図4】電源電圧検出回路の出力電圧に対する平均電力
を示す特性図である。
【図5】本発明の定電力制御装置の第2の実施例を示す
電気回路図である。
【図6】図5の回路の各部の波形図である。
【図7】本発明の制御理論を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
A,A’ 負荷電流の絶対値の平均検出回路 B,B’ 電源電圧検出回路 C,C’ 負荷電流制御目標値決定回路 D ゼロクロス検出回路 1,51 商用電源 3,52 ヒータ 4 サイリスタ 7 トランジスタ 10 コンパレータ 53 トライアック 54 コントローラ 54−2 コンパレータ 54−3 1サイクル制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−207292(JP,A) 特開 平2−60463(JP,A) 特開 昭48−91548(JP,A) 実開 昭62−147014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/00 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷をオンオフし一定電力を消費させる
    定電力制御装置において、 電源電圧の大きさを検出する電源電圧検出手段と、 同電源電圧検出手段からの信号の変動分を検出し、該信
    号に反比例した負荷電流制御目標値を出力する負荷電流
    制御目標値決定手段と、 負荷電流の大きさを検出するための負荷電流検出手段
    と、 同負荷電流検出手段からの出力と負荷電流制御目標値と
    を比較し、上記出力より上記制御目標値の方が大きけれ
    ばハイインピーダンス、上記出力より上記制御目標値の
    方が小さければローを出力する比較手段と、 同比較手段の比較に基づいて上記負荷電流検出手段の上
    記出力が上記制御目標値以下になると上記負荷に電圧を
    印加する電圧印加手段とを具備し、 上記電圧印加手段は、電源電圧の半サイクルを最小単位
    として負荷をオンオフするゼロクロスタイプであり、上
    記比較手段の出力がハイインピーダンスのとき上記ゼロ
    クロスタイミングに同期して負荷に電圧を印加し、上記
    比較手段の出力がローのときは上記負荷に電圧を印加し
    ないものである ことを特徴とする定電力制御装置。
  2. 【請求項2】 上記負荷は商用電源で駆動されるもので
    あり、 上記負荷電流検出手段が負荷電流の絶対値を平均した結
    果を出力するものであことを特徴とする請求項1記載
    の定電力制御装置。
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