JP3483622B2 - インクジェット・プリントヘッド - Google Patents
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- pillar
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- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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- B41J2/14032—Structure of the pressure chamber
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット・プリ
ンタ特にトップシュータ・ペン形熱インクジェット・プ
リンタで使用されるプリントヘッドに関し、特に内部の
粒子による汚染の防除に関する。
ンタ特にトップシュータ・ペン形熱インクジェット・プ
リンタで使用されるプリントヘッドに関し、特に内部の
粒子による汚染の防除に関する。
【０００２】
【技術背景】インクジェット・ペンは、インク溜めと、
インクがそこから用紙のような印刷媒体に向かって放出
される複数個のオリフィスを備えたプリントヘッドとか
らなっている。インク溜めとプリントヘッドとの間に
は、複数個の噴射室と、インクを噴射室へと給送するプ
レナム（ｐｌｅｎｕｍ）とを含む通路がある。各噴射室
は、抵抗加熱素子を含んでおり、これは該抵抗と連結さ
れたオリフィスを通るインクの滴もしくは気泡を噴射す
るために必要に応じてエネルギーが付与される。
インクがそこから用紙のような印刷媒体に向かって放出
される複数個のオリフィスを備えたプリントヘッドとか
らなっている。インク溜めとプリントヘッドとの間に
は、複数個の噴射室と、インクを噴射室へと給送するプ
レナム（ｐｌｅｎｕｍ）とを含む通路がある。各噴射室
は、抵抗加熱素子を含んでおり、これは該抵抗と連結さ
れたオリフィスを通るインクの滴もしくは気泡を噴射す
るために必要に応じてエネルギーが付与される。
【０００３】インクが通ってプリントヘッドに放出され
るオリフィスは、直径が５０μｍの大きさである。通路
は、幅が〜４０μｍまでで、高さが〜２５μｍまでと小
さいことがある。噴射室内またはその近傍のペン内部の
種々の位置に、約２５μｍ以上の何らかの粒子が閉じ込
められ、詰まりの原因になる場合がある。勿論、粒子の
アスペクト比によっては、それ以下の大きさの粒子が閉
じ込められる場合もある。このような詰まりは、勿論、
印刷されたイメージの品質を低下させる。
るオリフィスは、直径が５０μｍの大きさである。通路
は、幅が〜４０μｍまでで、高さが〜２５μｍまでと小
さいことがある。噴射室内またはその近傍のペン内部の
種々の位置に、約２５μｍ以上の何らかの粒子が閉じ込
められ、詰まりの原因になる場合がある。勿論、粒子の
アスペクト比によっては、それ以下の大きさの粒子が閉
じ込められる場合もある。このような詰まりは、勿論、
印刷されたイメージの品質を低下させる。
【０００４】従前のインクジェット・ペンは、インクが
噴射室に到達する前に、内部の粒子汚染をインクのバル
ク補給から防除するために、微細メッシュ・フィルタを
有している。メッシュのサイズは、約２５μｍである。
しかし、解像度がより高い印刷を行うためにインクジェ
ット技術が用いられているので、直径がより小さい噴射
孔またはオリフィスが必要である。従って、内部粒子の
問題が増大することが予測される。そうであるならば、
更に微細なメッシュ・フィルタが必要になり、その結
果、フィルタでの圧力降下を最小限にするためにフィル
タ面積をより大きくすることが必要になろう。そのよう
な変更によって、ペンの設計、コストおよび製造戦略に
も影響が及ぶであろう。
噴射室に到達する前に、内部の粒子汚染をインクのバル
ク補給から防除するために、微細メッシュ・フィルタを
有している。メッシュのサイズは、約２５μｍである。
しかし、解像度がより高い印刷を行うためにインクジェ
ット技術が用いられているので、直径がより小さい噴射
孔またはオリフィスが必要である。従って、内部粒子の
問題が増大することが予測される。そうであるならば、
更に微細なメッシュ・フィルタが必要になり、その結
果、フィルタでの圧力降下を最小限にするためにフィル
タ面積をより大きくすることが必要になろう。そのよう
な変更によって、ペンの設計、コストおよび製造戦略に
も影響が及ぶであろう。
【０００５】粒子汚染の問題の解決方法は、欧州特許出
願第９２１０２７４８．８号によって試みられている。
複数個のランドが、噴射抵抗への各入口の入口部分の近
傍と、入口の間の双方に設けられる。
願第９２１０２７４８．８号によって試みられている。
複数個のランドが、噴射抵抗への各入口の入口部分の近
傍と、入口の間の双方に設けられる。
【０００６】しかし、共通のインク溜めとして機能する
インク給送チャネルを使用したペンの構造には別の問題
がある。すなわち、インクがそこを通って放出されるノ
ズルを含んだノズル・プレートは、インク給送チャネル
の上方を含む支持されていない領域でたるむ傾向があ
る。このようなペンは“トップ・シュータ（ｔｏｐ ｓ
ｈｏｏｔｅｒ）”または“ルーフ・シュータ（ｒｏｏｆ
ｓｈｏｏｔｅｒ）”と呼ばれている。たるんだノズル
・プレートは、インクの給送を阻害し、それによってペ
ンの有用性を低下させることがある。
インク給送チャネルを使用したペンの構造には別の問題
がある。すなわち、インクがそこを通って放出されるノ
ズルを含んだノズル・プレートは、インク給送チャネル
の上方を含む支持されていない領域でたるむ傾向があ
る。このようなペンは“トップ・シュータ（ｔｏｐ ｓ
ｈｏｏｔｅｒ）”または“ルーフ・シュータ（ｒｏｏｆ
ｓｈｏｏｔｅｒ）”と呼ばれている。たるんだノズル
・プレートは、インクの給送を阻害し、それによってペ
ンの有用性を低下させることがある。
【０００７】前掲の欧州特許出願は、いわゆる“サイド
・シュータ（ｓｉｄｅ ｓｈｏｏｔｅｒ）”の熱インク
ジェット構造を指向したものであり、この構造は、噴射
抵抗が、上に形成される基板を通る共通のインク補給チ
ャネルを有するものではなく、インクを共通領域に誘導
するためにカバー・プレートの上面を通る複数個のオリ
フィスを有するものである。サイド・シュータ構造に関
連するカバー・プレートのたるみに関しては問題にされ
ていないように思われる。
・シュータ（ｓｉｄｅ ｓｈｏｏｔｅｒ）”の熱インク
ジェット構造を指向したものであり、この構造は、噴射
抵抗が、上に形成される基板を通る共通のインク補給チ
ャネルを有するものではなく、インクを共通領域に誘導
するためにカバー・プレートの上面を通る複数個のオリ
フィスを有するものである。サイド・シュータ構造に関
連するカバー・プレートのたるみに関しては問題にされ
ていないように思われる。
【０００８】従って、インク給送チャネルの近傍のノズ
ル・プレートを支持し、インク・ジェット・ペン内のイ
ンクから粒子汚染を除去することの必要性が残されてい
る。
ル・プレートを支持し、インク・ジェット・ペン内のイ
ンクから粒子汚染を除去することの必要性が残されてい
る。
【０００９】
【発明の目的】本発明は、上記の必要性を充足すべくな
されたもので、インクジェット・プリンタ、特にトップ
シュータ・ペン形熱インクジェット・プリンタで使用さ
れるプリントヘッドであって、内部粒子による汚染を防
除することのできるプリントヘッドを提供することを目
的とする。
されたもので、インクジェット・プリンタ、特にトップ
シュータ・ペン形熱インクジェット・プリンタで使用さ
れるプリントヘッドであって、内部粒子による汚染を防
除することのできるプリントヘッドを提供することを目
的とする。
【００１０】
【発明の概要】本発明に従って、各々が噴射室の入口と
連結されている複数個の柱状物、すなわちピラー（ｐｉ
ｌｌａｒ）からなる“バリア・リーフ（ｂａｒｒｉｅｒ
ｒｅｅｆ）”構造が備えられる。ピラーは、システム
の最小寸法未満またはこれと等しい間隔を隔てられ、オ
リフィス・プレートを支持し、粒子を噴射室の外側に留
めるために、共通のインク給送チャネルにできるだけ近
接して配置される。システムの最小寸法とは、ノズルの
サイズ、もしくはインク供給源を噴射室と接続する通路
（バリア入口チャネル）の幅であると言える。
連結されている複数個の柱状物、すなわちピラー（ｐｉ
ｌｌａｒ）からなる“バリア・リーフ（ｂａｒｒｉｅｒ
ｒｅｅｆ）”構造が備えられる。ピラーは、システム
の最小寸法未満またはこれと等しい間隔を隔てられ、オ
リフィス・プレートを支持し、粒子を噴射室の外側に留
めるために、共通のインク給送チャネルにできるだけ近
接して配置される。システムの最小寸法とは、ノズルの
サイズ、もしくはインク供給源を噴射室と接続する通路
（バリア入口チャネル）の幅であると言える。
【００１１】バリア材料から形成され、従ってバリア材
料と同じ高さを有するピラーは、基板とオリフィス・プ
レートとの間の支持ピラーとして機能し、それによっ
て、それがなければ支持されない領域で生ずるピンチ作
用を防止する。ピラーの間隔を前述のようにすることに
よって、組立て中にインク・ジェット・プリントヘッド
内部に閉じ込められた内部の粒子汚染がインク・ジェッ
トの形成と性能に悪影響を及ぼすことが好適に防止され
る。
料と同じ高さを有するピラーは、基板とオリフィス・プ
レートとの間の支持ピラーとして機能し、それによっ
て、それがなければ支持されない領域で生ずるピンチ作
用を防止する。ピラーの間隔を前述のようにすることに
よって、組立て中にインク・ジェット・プリントヘッド
内部に閉じ込められた内部の粒子汚染がインク・ジェッ
トの形成と性能に悪影響を及ぼすことが好適に防止され
る。
【００１２】
【実施例】ここで同一の参照符号が同一の素子を示して
いる図面を参照すると、図１は基板１２上に形成された
印刷素子、すなわちインク滴噴射素子１０を示してい
る。各噴射素子１０は、バリア入口チャネル、すなわち
個別のインク通路１４を備えており、抵抗１６がその一
端１４ａに位置している。三方で抵抗１６を囲んでいる
バリア入口チャネル１４とインク滴噴射室１５とは、層
１７の内側に形成されており、この層は、所望のパター
ンで形成された開口部を形成するために、適宜にマスク
され、エッチング／現像された光重合材料からなってい
る。この材料１７は、しばしばバリア層と呼ばれる。
いる図面を参照すると、図１は基板１２上に形成された
印刷素子、すなわちインク滴噴射素子１０を示してい
る。各噴射素子１０は、バリア入口チャネル、すなわち
個別のインク通路１４を備えており、抵抗１６がその一
端１４ａに位置している。三方で抵抗１６を囲んでいる
バリア入口チャネル１４とインク滴噴射室１５とは、層
１７の内側に形成されており、この層は、所望のパター
ンで形成された開口部を形成するために、適宜にマスク
され、エッチング／現像された光重合材料からなってい
る。この材料１７は、しばしばバリア層と呼ばれる。
【００１３】インク（図示せず）は、全体を１８で示し
たインク給送チャネル、すなわち共通の液体通路から、
矢印“Ａ”で示すようにバリア入口チャネル１４の反対
端１４ｂで誘導される。インク給送チャネル１８は、基
板１２を通過し、基板の下方に位置するインク溜め（図
示せず）からインクを連続的に給送する。
たインク給送チャネル、すなわち共通の液体通路から、
矢印“Ａ”で示すようにバリア入口チャネル１４の反対
端１４ｂで誘導される。インク給送チャネル１８は、基
板１２を通過し、基板の下方に位置するインク溜め（図
示せず）からインクを連続的に給送する。
【００１４】各抵抗１６には、ノズル・プレート２２内
の抵抗の近傍に位置するノズル２０が連結されている。
インク滴は、抵抗によって大量のインクが加熱されると
（例えば、抵抗１６の平面に対して垂直な）ノズルを通
して噴射される。各々のインク滴噴射室１５と、その内
部の抵抗１６と、連結されたノズル２０とは、これらを
集合して、インクを噴射するための噴射出口と呼ばれ
る。
の抵抗の近傍に位置するノズル２０が連結されている。
インク滴は、抵抗によって大量のインクが加熱されると
（例えば、抵抗１６の平面に対して垂直な）ノズルを通
して噴射される。各々のインク滴噴射室１５と、その内
部の抵抗１６と、連結されたノズル２０とは、これらを
集合して、インクを噴射するための噴射出口と呼ばれ
る。
【００１５】バリア入口チャネル１４の入口の一対の対
向する突起部２４は、矢印“Ｂ”で示すように、チャネ
ルの幅を規定している。
向する突起部２４は、矢印“Ｂ”で示すように、チャネ
ルの幅を規定している。
【００１６】このような各印刷素子１０は、前述のよう
な種々の機構からなっている。各抵抗１６は、３つのバ
リア壁と、素子１０の少なくとも幾つかに共通のインク
給送チャネル１８に開かれた第４の側面とによって境界
が形成されたインク滴噴射室１５内に配置されているこ
とが示されており、複数個のノズル２０は、抵抗１６の
近傍のカバー・プレート２２内に設けられたオリフィス
からなっている。このように、各オリフィスは、前記抵
抗によって形成された平面に対して垂直に、またオリフ
ィスを通って印刷媒体（図示せず）の方向に所定のパタ
ーンで大量のインクを噴射して、英数字と図形を印刷媒
体上に作成するために、抵抗１６と作動的に連結されて
いることが判る。
な種々の機構からなっている。各抵抗１６は、３つのバ
リア壁と、素子１０の少なくとも幾つかに共通のインク
給送チャネル１８に開かれた第４の側面とによって境界
が形成されたインク滴噴射室１５内に配置されているこ
とが示されており、複数個のノズル２０は、抵抗１６の
近傍のカバー・プレート２２内に設けられたオリフィス
からなっている。このように、各オリフィスは、前記抵
抗によって形成された平面に対して垂直に、またオリフ
ィスを通って印刷媒体（図示せず）の方向に所定のパタ
ーンで大量のインクを噴射して、英数字と図形を印刷媒
体上に作成するために、抵抗１６と作動的に連結されて
いることが判る。
【００１７】インクは、バリア入口チャネル１４によっ
て、インク給送チャネル１８から各素子１０に給送され
る。各々のインク滴噴射室１５には、バリア入口チャネ
ル１４の入口のバリア層１７の壁に形成され、チャネル
幅を規定する幅“Ｂ”だけ隔てられた一対の対向突起部
２４が設けられている。各噴射素子１０には、各突起部
２４間に設けられ、一つのバリア入口チャネル１４と隣
接するバリア入口チャネル１４′から分離する引き込み
用の丸い突起部２４ａを設けてもよい。
て、インク給送チャネル１８から各素子１０に給送され
る。各々のインク滴噴射室１５には、バリア入口チャネ
ル１４の入口のバリア層１７の壁に形成され、チャネル
幅を規定する幅“Ｂ”だけ隔てられた一対の対向突起部
２４が設けられている。各噴射素子１０には、各突起部
２４間に設けられ、一つのバリア入口チャネル１４と隣
接するバリア入口チャネル１４′から分離する引き込み
用の丸い突起部２４ａを設けてもよい。
【００１８】本発明に従って、複数個のピラー２６から
なる“バリア・リーフ”構造が備えられる。各ピラー２
６は、噴射室１５へのバリア入口チャネル１４とインク
給送チャネル１８との間に配置されることによって、噴
射室１５への入口と連結される。
なる“バリア・リーフ”構造が備えられる。各ピラー２
６は、噴射室１５へのバリア入口チャネル１４とインク
給送チャネル１８との間に配置されることによって、噴
射室１５への入口と連結される。
【００１９】本発明のバリア・リーフ設計は、インク給
送チャネル１８のエッジに沿って楕円形のピラー２６を
付加するように、バリア・マスクを修正することによっ
て達成される。すなわち、ピラー２６は、バリア入口チ
ャネル１４、噴射室１５等を形成するために、バリア層
１７が加工される時点で、同時に形成される。従って、
ピラー２８は、バリア層１７と同じ高さである。各ピラ
ー２６の長軸は、インク給送チャネル１８からバリア入
口チャネル１４へのインク流に対して垂直である。
送チャネル１８のエッジに沿って楕円形のピラー２６を
付加するように、バリア・マスクを修正することによっ
て達成される。すなわち、ピラー２６は、バリア入口チ
ャネル１４、噴射室１５等を形成するために、バリア層
１７が加工される時点で、同時に形成される。従って、
ピラー２８は、バリア層１７と同じ高さである。各ピラ
ー２６の長軸は、インク給送チャネル１８からバリア入
口チャネル１４へのインク流に対して垂直である。
【００２０】図２および図３は、本発明のバリア・リー
フ構造を示している。これらのピラー２６間の間隔は、
インク給送チャネル１８の近傍でオリフィス・プレート
２２を支持し、かつ内部粒子がバリア入口チャネル１４
に到達する前にインクから該粒子を濾別するように設計
されている。塵芥またはその他の汚染粒子は、ノズルの
性能に影響を及ぼさないように、各個のノズル２０から
十分に離れた位置で前記ピラー２６によって捕捉され
る。
フ構造を示している。これらのピラー２６間の間隔は、
インク給送チャネル１８の近傍でオリフィス・プレート
２２を支持し、かつ内部粒子がバリア入口チャネル１４
に到達する前にインクから該粒子を濾別するように設計
されている。塵芥またはその他の汚染粒子は、ノズルの
性能に影響を及ぼさないように、各個のノズル２０から
十分に離れた位置で前記ピラー２６によって捕捉され
る。
【００２１】主要な設計目的は、
１．インク滴噴射室１５にインクを補給するために、イ
ンク流の抵抗を最小限にし； ２．ペンの寿命を通して良好な接着を保証し；かつ ３．インク給送チャネル１８の上方でのオリフィス・プ
レート２２の撓みを最小限にすることによって、支持さ
れない場合に生ずるインク流の阻害を回避するように；
リーフ・ピラーのサイズと間隔とを最適にすることにあ
る。
ンク流の抵抗を最小限にし； ２．ペンの寿命を通して良好な接着を保証し；かつ ３．インク給送チャネル１８の上方でのオリフィス・プ
レート２２の撓みを最小限にすることによって、支持さ
れない場合に生ずるインク流の阻害を回避するように；
リーフ・ピラーのサイズと間隔とを最適にすることにあ
る。
【００２２】動作周波数とインク流との間には、相互の
協調関係（トレード・オフ《ｔｒａｄｅｏｆｆ ｏｆ
ｆ》）がある。液体の振動を避けるための補給中の緩衝
と調和させつつ、急速な補給を必要とする高い動作周波
数を維持するためには、バリア入口チャネル１４の寸法
と、バリア・リーフ２６の構造（寸法と間隔）と、抵抗
１６とインク給送チャネル１８との距離とのバランスを
保つことが重要である。
協調関係（トレード・オフ《ｔｒａｄｅｏｆｆ ｏｆ
ｆ》）がある。液体の振動を避けるための補給中の緩衝
と調和させつつ、急速な補給を必要とする高い動作周波
数を維持するためには、バリア入口チャネル１４の寸法
と、バリア・リーフ２６の構造（寸法と間隔）と、抵抗
１６とインク給送チャネル１８との距離とのバランスを
保つことが重要である。
【００２３】上記の目的を達成するために、バリア入口
チャネル１４の長さＣは、従来の設計と比較して、縮小
される。それによって、動作周波数は、ピラー２６を設
けたことに起因する流体抵抗の増大を相殺する状態を保
持する。この点に関連して、一つの特定の設計構造で
は、バリア入口チャネル１４の長さの値は、従来構造と
比較して、約１５％縮小された。必要な速度で印刷する
際に、従来の構造と比較して、用紙上の印刷品質に変化
が見られなかったので、このような修正は、有効である
ことが判明した。
チャネル１４の長さＣは、従来の設計と比較して、縮小
される。それによって、動作周波数は、ピラー２６を設
けたことに起因する流体抵抗の増大を相殺する状態を保
持する。この点に関連して、一つの特定の設計構造で
は、バリア入口チャネル１４の長さの値は、従来構造と
比較して、約１５％縮小された。必要な速度で印刷する
際に、従来の構造と比較して、用紙上の印刷品質に変化
が見られなかったので、このような修正は、有効である
ことが判明した。
【００２４】各ピラー２６間の最小間隔Ｄは、システム
の最小寸法未満とする必要がある。従って、上記の説明
から、オリフィス２０のサイズが指定寸法であることが
明白である。しかし、別の可能な限定寸法には、バリア
入口チャネル１４の幅Ｂがある。
の最小寸法未満とする必要がある。従って、上記の説明
から、オリフィス２０のサイズが指定寸法であることが
明白である。しかし、別の可能な限定寸法には、バリア
入口チャネル１４の幅Ｂがある。
【００２５】各ピラー２６の寸法は、ピラー間の間隔よ
り小さい抵抗１６間の間隔（抵抗相互間の中心−中心間
距離）に関連する。必然的に、各ピラー２６の中心は、
各抵抗１６の中心と位置合わせされる。
り小さい抵抗１６間の間隔（抵抗相互間の中心−中心間
距離）に関連する。必然的に、各ピラー２６の中心は、
各抵抗１６の中心と位置合わせされる。
【００２６】その他の配慮すべき点としては、ピラー２
６のサイズと、ノズル２０へのインク流の抵抗との関係
が含まれる。ピラー２６がより大きいと、インク流に対
する抵抗が増大し、従って装置の動作周波数が減少す
る。前述のように、動作周波数は、抵抗１６とインク給
送チャネル１８との間の流体の流動抵抗を減少させるこ
とによって、所望の高い値に維持される。このような減
少は、バリア入口チャネル１４の長さを縮小することに
よって、またはシェルフの長さを縮小することによって
（シェルフの長さは、インク給送チャネル１８のエッジ
からバリア入口チャネル１４の入口部への距離であ
る）、または双方の組み合わせによって可能である。
６のサイズと、ノズル２０へのインク流の抵抗との関係
が含まれる。ピラー２６がより大きいと、インク流に対
する抵抗が増大し、従って装置の動作周波数が減少す
る。前述のように、動作周波数は、抵抗１６とインク給
送チャネル１８との間の流体の流動抵抗を減少させるこ
とによって、所望の高い値に維持される。このような減
少は、バリア入口チャネル１４の長さを縮小することに
よって、またはシェルフの長さを縮小することによって
（シェルフの長さは、インク給送チャネル１８のエッジ
からバリア入口チャネル１４の入口部への距離であ
る）、または双方の組み合わせによって可能である。
【００２７】一方、ピラー２６を過剰に小さくすること
はできない。そうすると、ピラーが、プリントヘッドの
有効寿命を通じて、基板１２に接着し得ないからであ
る。
はできない。そうすると、ピラーが、プリントヘッドの
有効寿命を通じて、基板１２に接着し得ないからであ
る。
【００２８】ピラー２６から抵抗１６の中心までの距離
は、調整できる別の要因である。一般に、汚染粒子がピ
ラーの部位で捕捉されて、インク給送チャネル１８から
のインク流が阻止されても、入口の近くの広い領域から
バリア入口チャネル１４への流れが可能であり、ピラー
２６の存在が抵抗の動作に対して基本的に障害にならな
いように、前記の距離は長い方がよい。
は、調整できる別の要因である。一般に、汚染粒子がピ
ラーの部位で捕捉されて、インク給送チャネル１８から
のインク流が阻止されても、入口の近くの広い領域から
バリア入口チャネル１４への流れが可能であり、ピラー
２６の存在が抵抗の動作に対して基本的に障害にならな
いように、前記の距離は長い方がよい。
【００２９】ピラー２６は、できるだけインク給送チャ
ネル１８のエッジに近接して配置される。このようにし
て、ピラーは、粒子を濾別し、粒子を共通領域内にキー
プする役割を果たす。好ましくは、ピラー２６は、基板
１２の処理工程に際して製造公差が許容する限り、イン
ク給送チャネル１８のエッジに近接して配置される。更
に、ピラー２６は、バリア層１７と同じ高さであり、実
際にバリア層の境界形成中に形成されるので、ピラーは
支持されない領域、すなわちインク給送チャネル１８の
エッジ部でのノズル・プレート２２の部分的な凹みを防
止するための支柱としての役割を果たす。従来技術で
は、前記のような部分的な凹みは、ペンの寿命を通した
インク流の阻止と、ドットの配置エラーの原因になって
いた。
ネル１８のエッジに近接して配置される。このようにし
て、ピラーは、粒子を濾別し、粒子を共通領域内にキー
プする役割を果たす。好ましくは、ピラー２６は、基板
１２の処理工程に際して製造公差が許容する限り、イン
ク給送チャネル１８のエッジに近接して配置される。更
に、ピラー２６は、バリア層１７と同じ高さであり、実
際にバリア層の境界形成中に形成されるので、ピラーは
支持されない領域、すなわちインク給送チャネル１８の
エッジ部でのノズル・プレート２２の部分的な凹みを防
止するための支柱としての役割を果たす。従来技術で
は、前記のような部分的な凹みは、ペンの寿命を通した
インク流の阻止と、ドットの配置エラーの原因になって
いた。
【００３０】所定のインチ当たりのドット数（ｄｐｉ）
で動作し、この場合はオリフィス２０の寸法である最小
寸法Ｘｍｉｎを有するペンの場合、下記の関係式が得ら
れる。
で動作し、この場合はオリフィス２０の寸法である最小
寸法Ｘｍｉｎを有するペンの場合、下記の関係式が得ら
れる。
【００３１】
【数１】ピラー間隔（ｐｓ）≦Ｘｍｉｎ；
ピラーの長軸直径＝（ｄｐｉ）−１−ｐｓ；
ピラーの短軸直径≧Ｙｍｉｎ
【００３２】ここに、Ｙｍｉｎは、ペンの寿命を通して
良好に接着され得る最小寸法である。例えば、本発明の
処理工程技術では、Ｙｍｉｎ＝５０μｍである必要があ
る。そこで、バリア入口チャネル１４の長さは、従来の
設計と比較して、Ｙｍｉｎの約１０ないし２０％に等し
い量だけ縮小される。
良好に接着され得る最小寸法である。例えば、本発明の
処理工程技術では、Ｙｍｉｎ＝５０μｍである必要があ
る。そこで、バリア入口チャネル１４の長さは、従来の
設計と比較して、Ｙｍｉｎの約１０ないし２０％に等し
い量だけ縮小される。
【００３３】楕円形の断面を採用することによって、よ
り小さいオリフィス２０と適応できるようにピラー２６
間の間隔をより狭くすることができ、しかもインク流抵
抗を大幅に増大することなくより大きいピラーを設ける
ことができる。
り小さいオリフィス２０と適応できるようにピラー２６
間の間隔をより狭くすることができ、しかもインク流抵
抗を大幅に増大することなくより大きいピラーを設ける
ことができる。
【００３４】本発明のリーフ構造を採用することによっ
て、既存のフィルタ・メッシュを使用することができ
る。より微細なメッシュのフィルタに変更する必要がな
い。
て、既存のフィルタ・メッシュを使用することができ
る。より微細なメッシュのフィルタに変更する必要がな
い。
【００３５】以上詳述したように、本発明の〔１〕イン
クジェット・ペンにおけるインクジェット・プリントヘ
ッドは、（ａ）各々のインク推進素子が、基板の上面に
形成されており、前記基板の前記上面のバリア層内面に
形成された３つのバリア壁と、前記インク推進素子の少
なくとも幾つかに共通なインク溜めに開かれているバリ
ア入口チャネルを形成する第４の側面とによって形成さ
れた個別のインク滴噴射室内に配設されている抵抗素子
からなる複数個のインク推進素子と、（ｂ）前記インク
推進素子の近傍のカバー・プレート内に配設されたオリ
フィスを備えており、各オリフィスは、前記各素子によ
って形成された面に対して垂直に、また前記オリフィス
を通って印刷媒体の方向に、大量のインクを規定のパタ
ーンで噴射して英数字と図形を作成するために、抵抗素
子と作動的に連結された形式の複数個のノズルと、
（ｃ）インク溜めからのインク流を受容するために前記
基板の下部の前記インク溜めと流体連通され、かつ前記
バリア入口チャネルと流体連結されていて、前記基板を
通して形成され、前記基板の上面でエッジを形成する共
通のインク給送チャネルであって、インクが前記共通の
インク給送チャネルから前記バリア入口チャネルを通っ
て前記各インク推進素子に供給され、前記インク給送チ
ャネルから前記各バリア入口チャネルの入口までの距離
が前記プリントヘッドのシェルフの長さを規定する形式
のインク給送チャネルと、（ｄ）前記バリア入口チャネ
ルへの前記入口の反対側の前記インク給送チャネルの前
記エッジに沿って配置され、各ピラーが前記インク推進
素子と連結された複数個のピラーと、を含んだことを特
徴とし、次のような好ましい実施態様を有する。
クジェット・ペンにおけるインクジェット・プリントヘ
ッドは、（ａ）各々のインク推進素子が、基板の上面に
形成されており、前記基板の前記上面のバリア層内面に
形成された３つのバリア壁と、前記インク推進素子の少
なくとも幾つかに共通なインク溜めに開かれているバリ
ア入口チャネルを形成する第４の側面とによって形成さ
れた個別のインク滴噴射室内に配設されている抵抗素子
からなる複数個のインク推進素子と、（ｂ）前記インク
推進素子の近傍のカバー・プレート内に配設されたオリ
フィスを備えており、各オリフィスは、前記各素子によ
って形成された面に対して垂直に、また前記オリフィス
を通って印刷媒体の方向に、大量のインクを規定のパタ
ーンで噴射して英数字と図形を作成するために、抵抗素
子と作動的に連結された形式の複数個のノズルと、
（ｃ）インク溜めからのインク流を受容するために前記
基板の下部の前記インク溜めと流体連通され、かつ前記
バリア入口チャネルと流体連結されていて、前記基板を
通して形成され、前記基板の上面でエッジを形成する共
通のインク給送チャネルであって、インクが前記共通の
インク給送チャネルから前記バリア入口チャネルを通っ
て前記各インク推進素子に供給され、前記インク給送チ
ャネルから前記各バリア入口チャネルの入口までの距離
が前記プリントヘッドのシェルフの長さを規定する形式
のインク給送チャネルと、（ｄ）前記バリア入口チャネ
ルへの前記入口の反対側の前記インク給送チャネルの前
記エッジに沿って配置され、各ピラーが前記インク推進
素子と連結された複数個のピラーと、を含んだことを特
徴とし、次のような好ましい実施態様を有する。
【００３６】〔２〕上記〔１〕において、各ピラーが、
下記の寸法、すなわち前記オリフィスの直径と前記バリ
ア入口チャネルの幅のうちの小さい方よりも大きくない
距離で、分離されている。
下記の寸法、すなわち前記オリフィスの直径と前記バリ
ア入口チャネルの幅のうちの小さい方よりも大きくない
距離で、分離されている。
【００３７】〔３〕上記〔１〕において、各ピラーが、
前記インク給送チャネルの近傍の前記カバー・プレート
を支持するために、前記バリア層と同じ高さとなってい
る。
前記インク給送チャネルの近傍の前記カバー・プレート
を支持するために、前記バリア層と同じ高さとなってい
る。
【００３８】〔４〕上記〔１〕において、各ピラーが、
前記各バリア入口チャネルへの入口と連結されている。
前記各バリア入口チャネルへの入口と連結されている。
【００３９】〔５〕上記〔４〕において、前記ピラーの
中心線がピラーと連結された前記抵抗の中心線と位置合
わせされるように、各抵抗と各ピラーとが中心線を有し
ている。
中心線がピラーと連結された前記抵抗の中心線と位置合
わせされるように、各抵抗と各ピラーとが中心線を有し
ている。
【００４０】〔６〕上記〔１〕において、前記各抵抗が
平坦領域を備えており、前記インク滴が前記オリフィス
を通って前記平坦領域と垂直に噴射される。
平坦領域を備えており、前記インク滴が前記オリフィス
を通って前記平坦領域と垂直に噴射される。
【００４１】〔７〕上記〔１〕において、前記各ピラー
が楕円形の断面を有しており、楕円形のピラーの長軸が
前記共通のインク給送チャネルから前記インク推進素子
へのインク流と垂直となっている。
が楕円形の断面を有しており、楕円形のピラーの長軸が
前記共通のインク給送チャネルから前記インク推進素子
へのインク流と垂直となっている。
【００４２】〔８〕上記〔７〕において、前記長軸の直
径が方程式（ｄｐｉ）−１−ピラー間隔によって算出さ
れ、ここにｄｐｉは前記プリントヘッドによって印刷可
能なインチ当たりのドット数であり、ピラー間隔は前記
ピラー間の間隔であり、また楕円形のピラーの短軸が少
なくとも前記ペンの有効寿命を通して前記ピラーが前記
基板に良好に接着するような寸法となっている。
径が方程式（ｄｐｉ）−１−ピラー間隔によって算出さ
れ、ここにｄｐｉは前記プリントヘッドによって印刷可
能なインチ当たりのドット数であり、ピラー間隔は前記
ピラー間の間隔であり、また楕円形のピラーの短軸が少
なくとも前記ペンの有効寿命を通して前記ピラーが前記
基板に良好に接着するような寸法となっている。
【００４３】また、本発明の
〔９〕インクジェット・ペ
ンにおけるインクジェット・プリントヘッドは、（ａ）
各々の噴射オリフィスが抵抗素子およびこれと連結され
たノズルを備えたインク推進素子を含んだインクを噴射
するための複数個のオリフィスと、（ｂ）それぞれの噴
射オリフィスと連通した個別インク通路と、（ｃ）前記
個別インク通路と連通し、そこにインクを給送するため
のインク給送チャネルと、（ｄ）前記インクを前記イン
ク給送チャネルに前記インクを給送するためのインク溜
めと、（ｅ）前記インク給送チャネルと前記個別インク
通路との間に配置された複数個のピラーからなるフィル
タと、を含んだことを特徴とし、次のような好ましい実
施態様を有する。
ンにおけるインクジェット・プリントヘッドは、（ａ）
各々の噴射オリフィスが抵抗素子およびこれと連結され
たノズルを備えたインク推進素子を含んだインクを噴射
するための複数個のオリフィスと、（ｂ）それぞれの噴
射オリフィスと連通した個別インク通路と、（ｃ）前記
個別インク通路と連通し、そこにインクを給送するため
のインク給送チャネルと、（ｄ）前記インクを前記イン
ク給送チャネルに前記インクを給送するためのインク溜
めと、（ｅ）前記インク給送チャネルと前記個別インク
通路との間に配置された複数個のピラーからなるフィル
タと、を含んだことを特徴とし、次のような好ましい実
施態様を有する。
【００４４】〔１０〕上記
〔９〕において、各ピラー
が、下記の寸法、すなわち前記オリフィスの直径と、前
記バリア入口チャネルの幅のうちの小さい方よりも大き
くない距離で、分離されている。
が、下記の寸法、すなわち前記オリフィスの直径と、前
記バリア入口チャネルの幅のうちの小さい方よりも大き
くない距離で、分離されている。
【００４５】〔１１〕上記
〔９〕において、前記各々の
インク推進素子と前記各々の個別インク通路とが所定の
高さの光重合材料からなるバリア材料内に形成されてお
り、前記各ピラーの高さが前記バリア層の高さと同じと
なっている。
インク推進素子と前記各々の個別インク通路とが所定の
高さの光重合材料からなるバリア材料内に形成されてお
り、前記各ピラーの高さが前記バリア層の高さと同じと
なっている。
【００４６】〔１２〕上記
〔９〕において、各ピラー
が、前記個別インク通路への入口と連結されている。
が、前記個別インク通路への入口と連結されている。
【００４７】〔１３〕上記〔１２〕において、前記ピラ
ーの中心線がピラーと連結された前記抵抗の中心線と位
置合わせされるように、各抵抗と各ピラーとが中心線を
有している。
ーの中心線がピラーと連結された前記抵抗の中心線と位
置合わせされるように、各抵抗と各ピラーとが中心線を
有している。
【００４８】〔１４〕上記
〔９〕において、前記各抵抗
が平坦領域を備えており、前記インク滴が前記オリフィ
スを通って前記平坦領域と垂直に噴射される。
が平坦領域を備えており、前記インク滴が前記オリフィ
スを通って前記平坦領域と垂直に噴射される。
【００４９】〔１５〕上記
〔９〕において、前記各ピラ
ーが楕円形の断面を有しており、楕円形のピラーの長軸
が前記共通のインク給送チャネルから前記インク推進素
子へのインク流と垂直となっている。
ーが楕円形の断面を有しており、楕円形のピラーの長軸
が前記共通のインク給送チャネルから前記インク推進素
子へのインク流と垂直となっている。
【００５０】〔１６〕上記〔１５〕において、前記長軸
の直径が方程式（ｄｐｉ）−１−ピラー間隔によって算
出され、ここにｄｐｉは前記プリントヘッドによって印
刷可能なインチ当たりのドット数であり、ピラー間隔は
前記ピラー間の間隔であり、また楕円形のピラーの短軸
が少なくとも前記ペンの有効寿命を通して前記ピラーが
前記基板に良好に接着するような寸法となっている。
の直径が方程式（ｄｐｉ）−１−ピラー間隔によって算
出され、ここにｄｐｉは前記プリントヘッドによって印
刷可能なインチ当たりのドット数であり、ピラー間隔は
前記ピラー間の間隔であり、また楕円形のピラーの短軸
が少なくとも前記ペンの有効寿命を通して前記ピラーが
前記基板に良好に接着するような寸法となっている。
【００５１】
【発明の効果】本発明の利点は下記の通りである。
１．付加的な処理工程は必要ない。
２．各々のインクジェット・プリントヘッドの設計に合
わせて、最良の汚染防除を達成するように、ピラー間の
間隔を調整できる。 ３．基板への接着を最適にするために、異なる幾何学的
形状を用いてピラーの設計を修正できる。 ４．内部の粒子汚染防除として機能する他に、流体の緩
衝および補給の制御を行うように、ピラーの設計を修正
できる。 ５．ピラーが製造時および動作時に、基板とオリフィス
・プレートとの間の支柱として役立つ。 ６．ペンの寿命に亘ってオリフィス・プレートの接着状
態が向上する。
わせて、最良の汚染防除を達成するように、ピラー間の
間隔を調整できる。 ３．基板への接着を最適にするために、異なる幾何学的
形状を用いてピラーの設計を修正できる。 ４．内部の粒子汚染防除として機能する他に、流体の緩
衝および補給の制御を行うように、ピラーの設計を修正
できる。 ５．ピラーが製造時および動作時に、基板とオリフィス
・プレートとの間の支柱として役立つ。 ６．ペンの寿命に亘ってオリフィス・プレートの接着状
態が向上する。
【００５２】また、本発明における熱インクジェット・
プリントヘッドでの複数個のピラーの使用は、高周波数
で、より小さいノズルサイズで動作できるペンで活用で
きるものと期待される。
プリントヘッドでの複数個のピラーの使用は、高周波数
で、より小さいノズルサイズで動作できるペンで活用で
きるものと期待される。
【図１】本発明が適用される基本的なインクジェット・
プリントヘッドの設計の、インク給送チャネル、もしく
はプレナムに関連する抵抗とバリア入口チャネルの透視
図である。
プリントヘッドの設計の、インク給送チャネル、もしく
はプレナムに関連する抵抗とバリア入口チャネルの透視
図である。
【図２】本発明に従ったバリア・リーフ設計の透視図で
ある。
ある。
【図３】本発明に従った、インク給送チャネルとバリア
入口チャネルに関連するバリア・リーフの一部の平面図
である。
入口チャネルに関連するバリア・リーフの一部の平面図
である。
１０ インク滴噴射素子
１２ 基板
１４ バリア入口チャネル（個別のインク通路）
１６ 抵抗
１５ インク滴噴射室
１７ バリア層
１８ インク給送チャネル（共通の液体通路）
２０ ノズル
２２ ノズル・プレート
２４ 一対の対向する突起部
２６ ピラー
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−124206（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−281953（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−202352（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−89649（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−152068（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41J 2/175
B41J 2/05
Claims (9)
- 【請求項１】 （ａ）複数のインク推進素子であって、
各インク推進素子が抵抗素子を備え、その素子が基板の
上面に形成され、また前記基板の前記上平面上のバリヤ
層内に形成された３つのバリア壁で限定された個別のイ
ンク滴噴射室内に配置されるものであり、第４側面が前
記インク推進素子の少なくともいくつかに共通のインク
溜めに開き、バリヤ入口チャネルを限定し、前記バリア
入口チャネルがインクを前記インク溜めから連結するイ
ンク滴噴射チャンバに向ける対向側面壁を有する複数の
インク推進素子と、 （ｂ）前記インク推進素子近傍のカバー・プレート内に
配置されたオリフィスを備える複数のノズルであって、
抵抗素子と連結されている各オリフィスが、前記各素子
で限定された平面に垂直に、規定されたパターンで前記
オリフィスを通過して印刷媒体方向に多量のインク量を
噴射して、英数字とグラフィックスを作成する複数のノ
ズルと、 （ｃ）前記基板の下の前記インク溜めに液連通してそこ
からのインク流を受け入れ、前記バリア入口チャネルに
液連通されている共通インク供給チャネルであって、前
記インク供給チャネルが前記基板の前記上表面上にエッ
ジを限定するもので、インクが前記バリア入口チャネル
を通り前記共通インク供給チャネルから前記インク推進
素子の各々に供給され、前記インク供給チャネルと前記
各バリア入口チャネル間の距離が前記プリントヘッドの
シェルフ長さを規定する共通インク供給チャネルと、 （ｄ）複数のピラーであって、各ピラーがインク推進素
子に連結され、前記バリア入口チャネルに対する前記入
口の反対側の前記インク供給チャネルの前記エッジに沿
って配置されて、前記バリア入口チャネルのどの部分内
にも位置しないようになっている複数のピラーとを備
え、各ピラーが楕円形断面を有し、ピラーの長軸が、前
記共通インク供給チャネルから前記インク推進素子への
インク流に垂直であるインクジェット・ペン内のトップ
シュータ・インクジェット・プリントヘッドであって、 前記複数のピラーが前記インク滴噴射室の粒子による汚
染を防止し、前記カバー・プレートを支持し、前記ピラ
ーの各々が前記バリア層にと共に形成され、また前記バ
リア層を形成するのに使用するのと同一材料から形成さ
れており、その結果前記ピラーが前記バリア層と同一高
さになっている、また隣接するピラー間のギャップがそ
のギャップより大きい寸法の粒子の濾過作用を備えるト
ップシュータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項２】 各ピラーが、前記オリフィスの直径およ
び前記バリア入口チャネル幅の、どちらか寸法の小さい
方以下の距離だけ離れている請求項１に記載のトップシ
ュータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項３】 各ピラーが、前記各バリア入口チャネル
への入口に連結されている請求項１に記載のトップシュ
ータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項４】 各抵抗と各ピラーが中心線を有し、前記
ピラーの前記中心線が、それに連結している前記抵抗の
中心線と一直線になっている請求項３に記載のトップシ
ュータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項５】 前記各抵抗が平坦領域を備え、前記イン
ク滴が前記オリフィスを通し前記平坦領域に垂直に噴射
される請求項１に記載のトップシュータ・インクジェッ
ト・プリントヘッド。 - 【請求項６】 前記長軸直径が式（ｄｐｉ）−１のピラ
ー間隔で与えられ、そのｄｐｉが前記プリンタヘッドで
印刷できるインチ当りのドット数であり、ピラー間隔が
前記ピラー間の距離であり、該ピラーの短軸の直径が少
なくとも、前記ペンの有効寿命の間前記基板への前記ピ
ラーの良好な接着を提供する寸法である請求項１〜５の
いずれかに記載のトップシュータ・インクジェット・プ
リントヘッド。 - 【請求項７】 （ａ）インクを噴射する複数の噴射オリ
フィスであり、前記各噴射オリフィスが抵抗素子とそれ
に連結したノズルを備えるインク推進素子を含む噴射オ
リフィスと、 （ｂ）それぞれの噴射オリフィスに連通する個別インク
通路であって、第１高さのバリア層内に形成され、かつ
対向する側壁を有する個別インク通路と、 （ｃ）前記個別インク通路に連通して、そこにインクを
供給するインク供給チャネルと、 （ｄ）前記インク供給チャネルにインクを供給するため
のインク溜めと、 （ｅ）前記インク供給チャネルと前記個別インク通路間
に配置されて、前記インク通路のどの部分内にも位置し
ないようになっている複数のピラーを備えるフィルタで
あり、各ピラーが楕円形断面を有し、ピラーの長軸が、
前記共通インク供給チャネルから前記インク推進素子へ
のインク流に垂直であり、前記フィルタが前記インク供
給チャネルと前記個別インク通路の破壊を防止する役目
も果たし、前記ピラーの各々が前記バリア層と共に形成
され、また前記バリヤ層を形成するのに使用されたもの
と同一材料で形成されており、その結果前記ピラーが前
記バリア層と同一高さになっている、また隣接するピラ
ー間のギャップが、そのギャップより大きい寸法の粒子
の濾過作用を備えているフィルタと を備え、 前記複数のピラーがカバープレートを支持するトップシ
ュータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項８】 各ピラーが、前記オリフィスの直径およ
び前記個別インク通路の幅の、どちらか寸法の小さい方
以下の距離だけ離れている請求項７に記載のトップシュ
ータ・インクジェット・プリントヘッド。 - 【請求項９】 前記インク推進素子の各々と前記個別イ
ンク通路の各々が、前選択された高さを有する光重合材
料を備えるバリア材料内に形成され、前記各ピラーが前
記バリア層と同一高さである請求項７に記載のトップシ
ュータ・インクジェット・プリントヘッド。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US072298 | 1993-06-03 | ||
| US08/072,298 US5463413A (en) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | Internal support for top-shooter thermal ink-jet printhead |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07125209A JPH07125209A (ja) | 1995-05-16 |
| JP3483622B2 true JP3483622B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=22106736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14559794A Expired - Fee Related JP3483622B2 (ja) | 1993-06-03 | 1994-06-03 | インクジェット・プリントヘッド |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5463413A (ja) |
| EP (1) | EP0627318B1 (ja) |
| JP (1) | JP3483622B2 (ja) |
| DE (1) | DE69402248T2 (ja) |
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Families Citing this family (83)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5912685A (en) * | 1994-07-29 | 1999-06-15 | Hewlett-Packard Company | Reduced crosstalk inkjet printer printhead |
| US5734399A (en) * | 1995-07-11 | 1998-03-31 | Hewlett-Packard Company | Particle tolerant inkjet printhead architecture |
| US6183064B1 (en) | 1995-08-28 | 2001-02-06 | Lexmark International, Inc. | Method for singulating and attaching nozzle plates to printheads |
| US6557983B1 (en) | 1995-08-30 | 2003-05-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet head, substrate for ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet apparatus |
| US6003977A (en) * | 1996-02-07 | 1999-12-21 | Hewlett-Packard Company | Bubble valving for ink-jet printheads |
| US6305790B1 (en) * | 1996-02-07 | 2001-10-23 | Hewlett-Packard Company | Fully integrated thermal inkjet printhead having multiple ink feed holes per nozzle |
| US5847737A (en) * | 1996-06-18 | 1998-12-08 | Kaufman; Micah Abraham | Filter for ink jet printhead |
| AU780024B2 (en) * | 1996-11-15 | 2005-02-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet head |
| US6137510A (en) * | 1996-11-15 | 2000-10-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet head |
| US6158843A (en) * | 1997-03-28 | 2000-12-12 | Lexmark International, Inc. | Ink jet printer nozzle plates with ink filtering projections |
| US6045214A (en) * | 1997-03-28 | 2000-04-04 | Lexmark International, Inc. | Ink jet printer nozzle plate having improved flow feature design and method of making nozzle plates |
| US7527357B2 (en) | 1997-07-15 | 2009-05-05 | Silverbrook Research Pty Ltd | Inkjet nozzle array with individual feed channel for each nozzle |
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