JP3483550B2 - 扁平コアレス振動モータの偏心ロータ - Google Patents
扁平コアレス振動モータの偏心ロータInfo
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Description
のロータに係り、印刷配線薄板に複数個の空心コイルを
載置して樹脂で一体モールドしたものの改良に関する。
わりを一括空中配線して樹脂で一体モールドしてなる扁
平コアレスモータのロータが知られている。最近におい
ては、リフロー技術の進歩により、図7に示すようにこ
れらの空心コイル1‥‥を厚み0.2ミリ程度の印刷配
線薄板2に載置し、各端末1a‥‥、1b‥‥を所定の
パターン2a‥‥、2b‥‥に半田結線したあと、一体
に樹脂モールド3してなるものがある。
示すような構成であると、各空心コイル1は印刷配線薄
板2に粘着性接着等により接着したものであっても、樹
脂モールド時にゲート3aの反対側に極端な表現である
が想像線で示すようにモールド時の圧力で移動してしま
い、位置がアンバランスになってしまう欠点がある。し
かも、コイルの移動に伴い、結線部が断線しやすく、直
径0.1ミリ以下の細線では対応できえないものであっ
た。また、コイルが移動してしまうと、ゲートピンで傷
つけてしまうおそれがあった。このような扁平型ロータ
に用いるために空心コイルを樹脂成形する技術として
は、特開昭50−103601号、特開昭51−586
02号に示すように金型に巻線ガイドピンを立ててこれ
に巻線した状態のまま熱硬化性樹脂で一体化するものが
ある。しかしながら、このようなものは巻線しにくく、
また巻線したコイルが外れやすいので量産性に乏しい。
簡単な構成で解決しようとするもので、すなわち樹脂モ
ールド時の印刷配線薄板に載置した空心コイルの動きを
防ぐことにより特性の安定化を図ると共に、細線からな
る空心コイルであっても断線の問題が発生することのな
いようにした扁平コアレスモータのロータを提供しよう
とするものである。
請求項1に示す発明のように、平面視拡開した扇形に偏
心形成した印刷配線薄板に予め巻線しておいた複数個の
空心コイルを載置し、射出成形金型にはめ込んで空心コ
イル側から樹脂を射出成形することにより該空心コイル
の反印刷配線側が露出するように一体モールドしてなる
扁平コアレス振動モータのロータにおいて、前記印刷配
線薄板に前記空心コイルの内径を位置決めに利用する透
孔が設けられ、この透孔にジグのピンPをはめ込むよう
にして前記空心コイルを前記印刷配線薄板に偏心して配
置し、これらの空心コイルの各巻き始め端末および巻終
わり端末を前記印刷配線薄板に設けられた所定のパター
ンに結線し、このように空心コイルを配置した印刷配線
薄板を、射出成形金型に配した固定ガイドに前記透孔を
挿入することにより空心コイルと一体にはめ込み、前記
印刷配線薄板と前記空心コイルを同時に位置決めしてか
ら樹脂で射出成形することによって前記空心コイルと前
記印刷配線薄板を一体にモールドしたもので達成でき
る。具体的には請求項2に示すように、前記透孔は少な
くとも2個前記空心コイル内径のコーナにになるように
形成されているものがよい。
よれば、空心コイルはジグのピンによって印刷配線薄板
への配置が正確に行え、ガイドピンGによって射出成形
時の圧力による空心コイルの横方向(径方向)の動きが
防止できるので、細線からなるものでも断線が防止でき
る。請求項2に示すようにすれば、より確実な位置決め
ができる。
施例として偏心した扁平コアレス振動モータのロータの
要部断面図であり、図2は同要部平面図である。すなわ
ち、3個の3角形の空心コイル1‥‥を厚み0.2ミリ
程度の拡開した扇型の印刷配線薄板2に両面粘着テープ
Tによって接着載置してなるものであるが、印刷配線薄
板2には各空心コイル1‥‥の内径のコーナに臨む位置
に各々3個のコイル位置決め用透孔H‥‥が配され、そ
の内側には巻始め結線用として第1のパターン2a‥‥
が透孔から避けるように形成されると共に、外径の肩近
傍には、巻終わり結線用として第2のパターン2b‥‥
が形成されている。前記空心コイル1‥‥の巻始め、巻
終わり端末1a‥‥、1b‥‥はそれぞれ予備半田され
ている。
2‥‥に載置させるには、図3に示すように前記透孔H
‥‥に合わせた固定ガイドピンP‥‥を有するジグJに
印刷配線薄板2の透孔H‥‥を固定ガイドピンP‥‥に
はめればよい。ここで各結線パターン2a‥‥、2b‥
‥は半田印刷させておくのがリフロー半田に好都合であ
る。その後、3個の3角形の空心コイル1‥‥を厚み
0.2ミリ程度の拡開した扇型の印刷配線薄板2に両面
粘着テープTによって接着載置する。
b‥‥は予備半田されているので、治具Jにセットされ
たままリフローすることにより容易に半田結線される。
その後、図1に示すように各空心コイルが載置された印
刷配線薄板2を、金型に植設させている前記透孔H‥‥
に合わせた固定ガイドポールG‥‥に合わせて同金型に
入れ、上方からピンゲートに高摺動性樹脂3で射出成形
させる。このような製造方法により扁平コアレスモータ
のロータとして完成される。図中、鎖線で示すものは、
空心コイル1‥‥の反対面に一体に印刷された整流子パ
ターン2c‥‥であり、2dはロータを回転自在に支承
させるための軸受孔で、3aはゲートである。ガイドポ
ールGは金型内をスライドするものでなく固定型である
ので、印刷配線薄板2をセットするとき、スライドして
金型内に埋設して位置が定まらないおそれがないし、ゲ
ート3aから射出成形しても空心コイル1‥‥は射出成
形時の圧力で印刷配線板からずれてしまうことがない。
したがって、空心コイルの各端末が引っ張られて断線し
てしまうおそれがなく、コイルの位置がきちんと一定に
なるため、ゲートで傷つけてしまうおそれもない。
実施例として通常回転型扁平コアレスモータのロータの
平面図で、空心コイル111は、円盤形の印刷配線薄板
22に120゜間隔で等分配置されており、巻軸で決ま
る内径部の両端のコーナーにガイドとなるように透孔H
が設けられている。このようにすると、上記の第1の実
施例と同様な機能が得られ、射出成形時に空心コイル1
11は樹脂の圧力があっても水平方向に移動するおそれ
がなく、したがって、細線を巻回したものでも断線など
が出ないことになる。その他の構成については、上記の
第1の実施例と同等であるので同一符号を記してその説
明を省略したい。これら第一の実施例、第二の実施例に
よると、コイル位置決め用透孔Hを内径のコーナーに設
けたので、内径部に結線パターンを設けるものでも差し
障りがない。
形させた第3の実施例の平面図であり、その特徴とする
ところは、印刷配線薄板2に各空心コイル1の内径から
外径に至る連通孔2e‥‥を配し、高摺動性で比較的高
密度の樹脂33で一体モールドするとき、図6の断面図
で示すように内径にまで樹脂33が連通孔2e‥‥を通
って充填されるようにしたものである。この場合も金型
の固定ガイドポールGはロータの厚みの半分くらいの高
さであるのがよい。このようにすると、空心コイル1は
内径と外径が樹脂33で押さえこまれるので電磁振動音
がとじこめられ、機械的ノイズが軽減されるし、ロータ
の重量が増加するので、振動モータとして用いると好都
合となる。しかも、印刷配線薄板2に設けた連通孔2e
を利用して内径部に樹脂を充填させたので、ロータの厚
みが犠牲にならない。
の内径のコーナーに相当する位置で印刷配線薄板にコイ
ル位置決め用透孔を配し、この透孔をコイルと印刷配線
薄板の組立ガイドに利用すると共に射出金型に配した固
定ガイドに装着するという簡単な構成で、組立時や樹脂
成形時に印刷配線薄板と空心コイルとの相対的内地がず
れるのを防止して特性の安定化を図ると共に断線問題を
解決した扁平コアレスモータのロータを提供できる。内
径にも樹脂を充填させる構成にすれば、空心コイルの電
磁ノイズをとじこめるものも可能となるし、重量の増加
ができるので振動モータとして用いると特に効果的であ
る。具体的には、請求項1に示すような上記課題達成手
段によれば、空心コイルはジグのピンによって印刷配線
薄板への配置が正確に行え、ガイドピンGガイドピンに
よって射出成形時の圧力による空心コイルの横方向(径
方向)の動きが防止できるので、細線からなるものでも
断線が防止できる。
実施例として偏心させたロータの要部断面図である。
ある。
モータのロータの要部平面図である。
例のロータの要部平面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 平面視拡開した扇形に偏心形成した印刷
配線薄板に予め巻線しておいた複数個の空心コイルを載
置し、射出成形金型にはめ込んで空心コイル側から樹脂
を射出成形することにより該空心コイルの反印刷配線側
が露出するように一体モールドしてなる扁平コアレス振
動モータのロータにおいて、前記印刷配線薄板に前記空
心コイルの内径を位置決めに利用する透孔が設けられ、
この透孔にジグのピンPをはめ込むようにして前記空心
コイルを前記印刷配線薄板に偏心して配置し、これらの
空心コイルの各巻き始め端末および巻終わり端末を前記
印刷配線薄板に設けられた所定のパターンに結線し、こ
のように空心コイルを偏心して配置した印刷配線薄板
を、射出成形金型に配した固定ガイドに前記透孔を挿入
することにより空心コイルと一体にはめ込み、前記印刷
配線薄板と前記空心コイルを同時に位置決めしてから樹
脂で射出成形することによって前記空心コイルと前記印
刷配線薄板を一体にモールドしたことを特徴とする扁平
コアレス振動モータの偏心ロータ。 - 【請求項2】 前記透孔は少なくとも2個からなり、前
記空心コイル内径のコーナにになるように形成されてい
る請求項1に記載の扁平コアレス振動モータの偏心ロー
タ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002348206A JP3483550B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 扁平コアレス振動モータの偏心ロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002348206A JP3483550B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 扁平コアレス振動モータの偏心ロータ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001031431A Division JP3407803B2 (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 扁平コアレスモータのロータの製造方法 |
Publications (2)
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---|---|
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
US6998742B2 (en) | 2002-10-28 | 2006-02-14 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Axial-air-gap brushless vibration motor containing drive circuit |
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2002
- 2002-11-29 JP JP2002348206A patent/JP3483550B2/ja not_active Expired - Fee Related
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