JP3483399B2 - 充電装置 - Google Patents

充電装置

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JP3483399B2
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    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池の出力を
効果的に用いて、二次電池を充電する充電装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽電池を用いた充電装置では、
太陽電池からの入力電力の一部分を使用して充電を行っ
ていた。
【0003】つまり、従来の充電装置は、充電をする時
太陽電池からの入力電圧の変動を検知して充電状態を切
り替える機能を持たないで、太陽電池からの入力電圧が
大きい時の電力のみを使用し充電していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では二次電池を充電し、充電を完了するまでに使用す
る電力の範囲は太陽電池からの入力電力の一部の範囲に
限られていたため、太陽電池からの入力電力が小さくな
る曇り等のときは充電がまったくできない欠点があっ
た。
【0005】本発明の目的は、充電装置の入力電圧、つ
まり太陽電池からの入力電圧が変動した時も二次電池を
常に充電することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の局面では充電装置の入力電圧、つまり太陽
電池からの入力電圧を監視し、入力電圧が変動しても自
動で充電の状態を制御する構成により、二次電池を常に
充電することを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成において、入力電圧を監視し自動で充
電の状態を制御する手段は、入力電圧が低い時は二次電
池を小さな電流で充電し、入力電圧が高い時は二次電池
を大きい電流で充電するように作用し、二次電池を常に
充電するように動作する。
【0008】上述のように充電状態を小電流充電状態と
大電流充電状態とに自動で切り替えると、充電電流の変
化に応じて太陽電池の出力電圧である充電装置の入力電
圧が変動し、充電状態が短い間隔で切り替わる誤動作を
生じる場合がある。
【0009】本発明の第2の目的は、自動で充電の状態
が切り替わる際に発生する入力電圧の変動により、入力
電圧の監視機能が誤動作することを防止することにあ
る。この第2の目的を達成するため、本発明の第2の局
面では、入力電圧を監視し比較する基準の電圧に電位差
を設けたことを特徴とする。上記構成によれば、入力電
圧が高い電圧から低い電圧に変わる時と、低い電圧から
高い電圧に変わる時に充電状態を制御する入力電圧に差
を作るために、基準電圧を前者の方を後者より低くする
手段は制御による電圧の監視の誤動作を防止するように
作用する。
【0010】本発明の好ましい実施例においては、充電
装置の入力電圧の変動に合わせて、二次電池を常に充電
し、かつ二次電池を最適に充電し、充電終了を早めるた
めの充電手段を持つ複数の経路を設けている。このよう
な構成によれば、充電するための複数の経路を用意する
手段は、入力電圧が高い時、二次電池に大きい電流で充
電し充電を早め、また入力電圧が低い時は、二次電池を
入力電圧に応じた小さい電流で充電するように動作し、
各々の経路で設定した最適な充電を行うように作用す
る。
【0011】本発明の好ましい実施例においては、さら
に、充電中の二次電池に充電電流を供給する経路にその
二次電池を満充電と判断して確実に充電を終了するため
の機能を設けている。この構成において、最適で安定な
充電を行う経路に、二次電池の充電電圧と電流を検知し
満充電を判断し充電を終了するための機能を連動して動
作させる手段は、充電を確実に終了する作用をする。
【0012】
【実施例】
(第1の実施例)図1は本発明の第1の実施例に係る充
電システムの構成を示す。同図において、1は電源であ
るところの太陽電池、2は太陽電池に接続され、制御系
を含む充電装置、3は太陽電池1からの入力電圧Vin
を基準電圧V1およびV2と比較する電圧比較部、4は
電圧比較部3からの信号により充電手段を切り替えるス
イッチ、5は充電の開始および終了を制御する充電制御
部、6は最適で安定な充電電流を供給するためのスイッ
チ、7は入力電圧Vinが低い時に小さい充電電流を供
給するためのスイッチ、8は充電電流を抑える抵抗器、
9は充電電流を検知するための抵抗器、10は充電に必
要な充電電圧Voutを安定化し電流を制御する安定化
電源部、11は負荷となる二次電池である。
【0013】図1の構成において、太陽電池1の出力は
充電装置2の入力電圧Vinとなり、安定化電源部10
で安定化されて、スイッチ6または抵抗器8とスイッチ
7を通り、二次電池11に充電される。電圧比較部3
は、充電装置2の入力電圧Vinを基準電圧V1および
V2(V1<V2)と比較し、その比較結果に応じて
“H”レベルと“L”レベルのいずれかの信号を出力す
る。例えば、“H”レベル信号を出力している状態で入
力電圧Vinが基準電圧V1より低くなると出力信号を
“L”レベル信号に切り替え、“L”レベル信号を出力
している状態で入力電圧Vinが基準電圧V2より高く
なると出力信号を“H”レベル信号に切り替える。電圧
比較部3の出力信号はスイッチ4と充電制御部5に供給
され、これによりスイッチ4が切り替えられる。スイッ
チ4のコレクタはスイッチ7のベースに接続されてい
る。
【0014】電圧比較部3の出力信号が“H”レベル信
号であれば充電制御部5に“H”レベルの信号を供給す
る。これにより、定電圧充電が可能化され、充電制御部
5がスイッチ6をオンして二次電池11は大きな電流で
の定電圧充電で充電される。すなわち、充電制御部5は
スイッチ6がオンの時に負荷である二次電池11に供給
されている充電電圧Voutを検知し、そして二次電池
11に供給されている充電電流Ioutを抵抗器9によ
り検知し、充電の開始および終了を制御している。例え
ば、充電開始時の二次電圧の端子電圧(充電電圧)Vo
utが定電圧充電電圧Vendに達しない間、充電制御
部5は二次電池11に供給されている充電電流Iout
を抵抗器9により検知し、安定化電源部10を通じてこ
の充電電流Ioutが所定の電流値となるように安定化
し、定電圧充電電圧Vendに達した後は、充電電圧V
outがその定電圧充電電圧Vendとなるように安定
化する。その後、充電電流Ioutが所定の電流値以下
になると充電終了と判定し、スイッチ6をオフする。
【0015】一方、電圧比較部3の出力信号が“L”レ
ベル信号であればスイッチ4のコレクタを介してスイッ
チ7のベースに“H”レベルの信号を供給する。さら
に、充電制御部5は“L”レベルの信号に応動してスイ
ッチ6をオフにする。すなわち、小さな電流での充電と
なる。
【0016】また、スイッチ7がベースに“L”レベル
の信号を供給されてオンし、太陽電池1より安定化電源
部10、抵抗8およびスイッチ7を介して安定化電源部
10の出力電圧と二次電池11の端子電圧Voutの電
圧差および抵抗8の抵抗値によって定まる電流が二次電
池11に供給される。この場合、安定化電源部10の出
力電圧は一定となり充電電圧Voutを電圧Vendに
安定化すべく動作するが、二次電池11の端子電圧Vo
utが十分上昇しないため充電電圧Voutは定電圧充
電電圧Vendより低い電圧になっている。しかし、徐
々に端子電圧Voutは充電電圧Vendに近づき二次
電池11は充電電流Ioutを多く受け入れなくなるた
め、安定化電源部10の出力電圧は充電電圧Vendと
等しくなる。
【0017】図2は図1の充電装置2の入力電圧Vin
の時間毎の変動一例を示す。電圧曲線13は充電装置2
の入力電圧Vinであり時間により変動している。図1
の装置において、二次電池11を一般的に定電圧充電す
るためには、変動する入力電圧Vinが基準電圧V1ま
たはV2より高いことを必要とし、その場合、安定化電
源部10が充電状態を安定化している。入力電圧Vin
が基準電圧V1またはV2より低い電圧の時は安定化電
源部10の出力電圧が安定化するように動作し、抵抗器
8とスイッチ7を通して二次電池11を充電する。これ
らの入力電圧が高い時と低い時の動作状態を自動で切替
制御することで常に充電が可能になった。
【0018】図3は充電装置2の入力電圧Vinの時間
毎の変動を示す図2の一部を拡大した図である。電圧曲
線14は二次電池11を充電する状態が切り替わる時入
力電圧Vinが変動することを示している。つまり電圧
曲線14において入力電圧Vinが高い電圧から基準電
圧V1以下に下降した時電圧比較部3は基準電圧V1で
充電電流Ioutを小さくするように切り替えるため太
陽電池の負荷が小さくなり入力電圧Vinが一瞬上昇す
る、また入力電圧Vinが低い電圧から基準電圧V2以
上に上昇する時電圧比較部3は基準電圧V2で充電電流
Ioutを大きくするように切り替えるため太陽電池の
負荷が大きくなり入力電圧Vinが一瞬低下する。
【0019】本実施例によれば、充電状態を切り替える
ために入力電圧を検出する電圧比較部3の基準電圧をV
1とV2のように電位差を有する2つ電圧に設定するこ
とで電圧検出部3にいわゆるヒステリシス特性を持たせ
図3のt1以前(大電流充電状態)、t1〜t2間(小
電流充電状態)そしてt2以降(大電流充電状態)と充
電状態を誤動作なしで切り替えることができた。
【0020】図4は負荷である二次電池11を充電する
際の充電電圧Voutと充電電流Ioutの時間毎の変
化の例を示した図である。充電装置2が負荷である二次
電池11を充電する状態は、図4で示す通り最適な充電
電圧曲線16および最適な充電電流曲線15の曲線で表
される大電流充電状態と、入力電圧Vinが低い時の充
電電圧曲線17および充電電流曲線18の曲線で表され
る小電流充電状態である。充電電圧曲線16と充電電流
曲線15は図3の電圧曲線14のt1以前とt2以降の
場合であり、充電電圧曲線17と充電電流曲線18は図
3の電圧曲線14のt1〜t2間の場合を示している。
本実施例によれば、入力電圧Vinの変動に合わせて切
り替える複数の経路(スイッチ6を通る経路とスイッチ
7を通る経路)を用意することで二次電池を常に充電し
続け最適な充電を行うことができた。
【0021】図4において、二次電池11の最適な充電
曲線は最適な充電電圧曲線16および最適な充電電流曲
線15で表されており、充電終了点では充電装置2の入
力電圧Vinが低い時の充電電圧が最適な充電電圧とは
ほとんど等しくなっており充電終了時の電圧Vendに
なっている。また入力電圧Vinが低い時の充電電流が
最適な充電電流と同じ程度に小さくなっている。この場
合定電圧充電を行う二次電池11が満充電の状態である
ことを示している。最適な充電状態では、充電装置2に
おいて図1の充電制御部5はスイッチ6を制御してお
り、二次電池11の充電電圧Voutと抵抗器9を流れ
る充電電流Ioutを検知して、定電圧充電を行う二次
電池11が満充電であると判断できる状態になってい
る。本実施例では、入力電圧Voutが低い時でも図4
の最適な充電電圧曲線16および最適な充電電流曲線1
5の充電状態を作る充電経路に、一定の時間間隔で切り
替えて充電状態を監視することで満充電かどうかを判断
し、充電を終了させる機能を作ることができた。
【0022】本実施例特有の効果として、電圧比較部
3、スイッチ4、抵抗器8、およびスイッチ7を設ける
ことにより充電装置2の入力電圧Vinを効果的に使用
し二次電池11を充電することができた。
【0023】(第2の実施例)図5は第1の実施例の変
形例であり、低電圧時、安定化電源部10の出力を抵抗
器8とスイッチ7を通して充電する図1の構成に対し
て、図5の構成では太陽電池1の出力を安定化電源部1
0を通さずに充電装置2の入力電圧Vinから抵抗器8
とスイッチ7を通して二次電池11に供給するようにし
たものである。電圧比較部3がスイッチ4を通してスイ
ッチ7を制御して二次電池11に充電電流を供給してい
る。入力電圧Vinが高い時は安定化電源部10の出力
がスイッチ6を通して二次電池11を定電圧充電する。
【0024】第2の実施例特有の効果として、入力電圧
Vinが低く安定化電源部10および充電制御部5が動
作しない場合でも、電圧比較部3およびスイッチ4の動
作のみで二次電池11を入力電圧Vinに応じて自由に
変動する小さい電流で充電することができた。
【0025】(第3の実施例)図6は第1の実施例の変
形例であり、図1の構成に対し、充電装置2の電圧比較
部3とスイッチ4の機能を充電制御部12の内に含め、
抵抗器8とスイッチ7を除いた構成になっている。入力
電圧Vinが低い時、安定化電源部10の出力は充電制
御部12からの信号により充電電流Ioutを小さく設
定される。小さい充電電流がスイッチ6を通して二次電
池11を充電する。充電制御部12は安定化電源部10
の出力が入力電圧Vinに応じた幾つかの設定された小
さな電流値になるように制御している。
【0026】第3の実施例特有の効果として、電圧比較
部3、スイッチ4、抵抗器8およびスイッチ7を削除で
きるため部品点数を削減できた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
太陽電池の出力が天候・時間および太陽と太陽電池の向
きにより影響を受け変動した時も、負荷である二次電池
を充電し続けることができた。そして太陽電池の出力が
十分な時は短い時間で充電(定電圧充電)できるように
なった。
【0028】また、充電状態切替のための入力電圧検出
用基準電圧にヒステリシスを持たせることにより、太陽
電池の出力が変動しても二次電池を充電し続けるために
用意した充電経路の切り替えが確実にできるようになっ
た。
【0029】また、大電流充電用と小電流充電用との複
数の経路を設けることにより、二次電池を太陽電池の出
力の変動に合わせた最適な充電電流で充電することがで
きた。
【0030】また、小電流充電に一定の間隔で大電流充
電状態に切り替えて充電制御部が備える充電監視機能を
動作させることにより、太陽電池の出力が変動している
場合でも二次電池が満充電になった時充電を終了するこ
とが可能になった。
【0031】なお、定電圧充電を行う二次電池の例とし
てはイオン二次電池等が該当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る二次電池充電シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のシステムにおける充電状態切替動作を
説明するための、充電装置の入力電圧の時間毎の変動の
例を示す図である。
【図3】 図1のシステムにおける入力電圧検出動作を
説明するための、図2の一部を拡大した図である。
【図4】 図1のシステムにおける各充電状態での二次
電池を充電する電圧と電流の時間毎の変化の例を示す図
である。
【図5】 本発明の第2の実施例に係る二次電池充電シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第3の実施例に係る二次電池充電シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:太陽電池、2:充電装置、3:電圧比較部、4:ス
イッチ、5:充電制御部、6:スイッチ、7:スイッ
チ、8:抵抗器、9:抵抗器、10:安定化電源部、1
1:二次電池、12:充電制御部、13:電圧曲線、1
4:電圧曲線、15:最適な充電電流曲線、16:最適
な充電電圧曲線、17:充電電圧曲線、18:充電電圧
曲線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池を電源として二次電池を定電圧
    充電する充電装置において、 前記太陽電池から該充電装置への入力電圧を検出する手
    段と、 前記検出手段の出力信号に応じて動作し、前記入力電圧
    が所定の基準電圧より高いときは前記二次電池を大きな
    電流で充電し、低いときは入力電圧と前記二次電池の端
    子電圧との電圧差に応じた電流で前記二次電池を充電す
    るように該充電装置の充電状態を切り替える手段とを設
    けたことを特徴とする充電装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧として、前記入力電圧が下
    降する場合の充電状態切替点を決定する第1の基準電圧
    と前記入力電圧が上昇する場合の充電状態切替点を決定
    する前記第1の基準電圧より高い第2の基準電圧の2つ
    が設定されていることを特徴とする請求項1記載の充電
    装置。
  3. 【請求項3】 前記二次電池に充電するための電力を供
    給する複数の経路を有することを特徴とする請求項1記
    載の充電装置。
  4. 【請求項4】 複数の経路の中に、充電する二次電池が
    満充電であることを検出し判断する機能が連動して働く
    経路を有することを特徴とする請求項3記載の充電装
    置。
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