JP3483235B2 - フローコーターの塗布面の破泡方法とその装置 - Google Patents

フローコーターの塗布面の破泡方法とその装置

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JP3483235B2 JP00931697A JP931697A JP3483235B2 JP 3483235 B2 JP3483235 B2 JP 3483235B2 JP 00931697 A JP00931697 A JP 00931697A JP 931697 A JP931697 A JP 931697A JP 3483235 B2 JP3483235 B2 JP 3483235B2
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和己 井川
正 徳川
清 波田地
康昭 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フローコーター
において、特に塗装面に凹凸がある場合に、その凹部に
出来る気泡を破泡するための方法とその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図3はフローコーターによる塗布方法の
一例を示すもので、板材等の塗装部材(31)の移送路の上
方に、その移送路を横切るようにして塗料供給ヘッド(3
2)を設け、この塗料供給ヘッド(32)から、移送される塗
装部材(31)の表面へ向けてカーテン状に塗料(33)を流下
させて、塗装を行うものである。塗布された塗料(33)
は、後の乾燥工程で乾燥焼き付けされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、フロー
コーターにおいては、塗装部材(31)の表面に、その移送
方向に対して凹凸がある場合、凹部内において塗布され
た塗料(33)内に気泡を生じ、このために、塗布面に波状
等の模様が出来てしまう欠点がある。
【0004】図4は、その状況を示しており、まず図
(A)において、平底型の凹部(34)の場合には、その底
部(35)と、図の矢印で示す移送方向に対して後部側とな
る側壁部(36)との間のコーナーに気泡(37)による膨らみ
が、V字型の凹部(38)の場合には、その底部に同様の気
泡(37)による膨らみが、それぞれ塗料(33)が塗布された
ときに発生する。
【0005】これらの気泡(37)はやがて(B)のように破
裂するが、それが塗料の流動性の高いときであれば、他
の塗料と混ざり合って痕跡を残すことはない。しかしな
がら、すぐには破裂しないため、他の塗料表面に浮き上
がった状態となって乾燥し、このために図(C)のような
模様(39)を生じるのである。
【0006】また、気泡(37)が生じないように予め消泡
剤を塗料に混入させておくことも考えられるが、フロー
コーターにおいては、塗料のカーテンがうまく形成され
なくなるため、逆に塗装性能が悪くなる欠点がある。
【0007】この発明は、このようなフローコーターに
おいて、塗装面に生じる気泡を早期に強制的に破泡する
ことによって、塗装面に模様が生じるのを防止するよう
にしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の破泡方法は、塗装面を一方向に移動させ
ながら塗料を上方からその塗装面にカーテン状に流下さ
せて塗装を行うフローコーターにおいて、塗装面の凹凸
に対して、前記塗装面の移動方向の後方から前方斜め下
向きに、塗装後の塗装面の塗料へ向けてエアーを吹き付
けて、凹部に出来た塗料の泡を強制的に破泡させること
を特徴とする。
【0009】 同じく、この発明の破泡装置は、塗装面
を一方向に移動させながら塗料を上方からその塗装面に
カーテン状に流下させて塗装を行うフローコーターにお
いて、塗装面の凹凸に対して、前記塗装面の移動方向の
後方から前方斜め下向きに、塗装後の塗装面の塗料へ向
けてエアーを吹き付けて、塗装面の凹部に出来た塗装後
の塗料の泡を強制的に破泡させるエアー吹き付け手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、(1)は、前記従来
と同じフローコーター、(2)は、そのフローコーター
(1)の前方に設けられたこの発明の破泡装置を示してい
る。
【0011】フローコーター(1)は、板材等の塗装部材
(3)の移送路の上方に塗装ヘッド(4)を備え、塗料タン
ク(5)からポンプ(6)によって塗料を吸い上げて、この
塗装ヘッド(4)に供給し、その塗装ヘッド(4)から移送
路上の塗装部材(3)へ向けてカーテン状に塗料(7)を流
下させて、その塗装部材(3)の表面に塗料を塗布するも
のである。
【0012】 破泡装置(2)は、エアーノズル(9)を備
えたエアータンク(10)と、そのエアータンク(10)へエア
ーを供給するコンプレッサー(11)とからなり、エアーノ
ズル(9)を前記移送路上方において、その移送路を移動
する塗装部材(3)の表面に向けてその斜め後方から前方
に向けて斜め下向きにエアーを吐出させ、これによっ
て、その塗装部材(3)表面に発生した気泡を強制的に破
泡するものである。
【0013】図2は、上記破泡装置(2)による破泡状況
を示したもので、まず、図(A)のように、従来と同じ
く、平底型の凹部(12)おいては、その移送方向の後部側
のコーナーに気泡(14)を生じ、V字型の凹部(13)の場合
には、その底部部分に気泡(14)を生ずる。
【0014】そこで、図(B)で示すように、前記ノズル
(9)から、斜め後方より塗装面へ向けてエアー(16)を吐
出させて吹き付けることにより、これらの気泡(14)(14)
を強制的に破泡させる。この破泡を、塗料の流動性が低
下する前の早期に行うことで、流動状態の他の塗料面に
なじませ、図(C)のように、各凹部(12)(13)に破泡痕の
模様が生ずるのを防ぐものである。また、V字型凹部(1
3)のように底部が鋭角となっていると、その底部まで塗
料(7)が行き亘らないことがあるが、エアー(16)の吹き
付けによって、確実に流れ込ませるという利点がある。
【0015】上記エアー(16)の塗装面に対する吹き付け
角度は、一般的には45度程度とされるが、凹部(12)や
溝(13)の側壁部の角度等によっても変わり、それらに合
わせて調整することによって、効率的に破泡させること
ができる。なお、エアー(16)を前方から吹き付けること
も考えられるが、発明者らの実験では、そのように前方
から吹き付けた場合には、模様の発生を充分に防止でき
ないことが解っている。すなわち、このようなフローコ
ーターにおいては、前記凹部(12)(13)内において、その
凹部(12)(13)の前壁側よりも後壁側のほうが塗膜が厚く
なりやすく、この厚くなった部分に空気が混入すること
によって気泡を生じ、その気泡が破裂することによって
前方に流れ出して模様を生ずるのである。
【0016】エアー(16)の吹き付けは、必ずしも前記の
ようなコンプレッサー(11)を使う必要はないが、ある程
度の高圧であることが必要である。また、通常、この種
の塗装は、塗装部材(3)の前後の向きを変えて2度塗り
を行うが、いずれの際にもエアー(16)を吹き付けること
によって破砲を行う。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、塗装部
材の表面に塗布された塗装塗料内の気泡を強制的に破泡
するので、これを早期に行うことによって、気泡によっ
て膨らんでいた塗料は、他の塗料に混ざり合いながらな
じむこととなり、乾燥後の表面に波状等の模様が発生す
るのを防止することができたものである。また、消泡剤
を用いる必要もないのでフローコーターによる塗装性能
を低下させることがない。更に、前述したように塗料の
行き亘り難い部分にも流れ込ませることができるという
副次的効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の消泡装置を備えたフローコーターの
概略斜視図である。
【図2】この発明の破泡装置による破泡方法を示す概略
図である。
【図3】フローコーターによる塗装状況を示す斜視図で
ある。
【図4】フローコーターによって塗装された塗装部材表
面の塗料の気泡発生とその破泡状況を示す概略説明図で
ある。
【符号の説明】
(1) フローコーター (2) 破泡装置 (3) 塗装部材 (9) エアーノズル (12)(13) 凹部 (14) 気泡 (16) エアー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳川 正 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内 (72)発明者 波田地 清 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内 (72)発明者 鈴木 康昭 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−91640(JP,A) 特開 平7−195027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 B05D 1/30 B05D 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装面を一方向に移動させながら塗料を
    その塗装面にカーテン状に流下させて塗装を行うフロー
    コーターにおいて、塗装面の凹凸に対して、前記塗装面
    の移動方向の後方から前方斜め下向きに、塗装後の塗装
    面の塗料へ向けてエアーを吹き付けて、凹部に出来た塗
    料の泡を強制的に破泡させることを特徴とするフローコ
    ーターの塗布面の破泡方法。
  2. 【請求項2】 塗装面を一方向に移動させながら塗料を
    その塗装面にカーテン状に流下させて塗装を行うフロー
    コーターにおいて、塗装面の凹凸に対して、前記塗装面
    の移動方向の後方から前方斜め下向きに、塗装後の塗装
    面の塗料へ向けてエアーを吹き付けて、塗装面の凹部に
    出来た塗装後の塗料の泡を強制的に破泡させるエアー吹
    き付け手段を設けたことを特徴とするフローコーターの
    塗布面の破泡装置。
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