JP3483042B2 - 舶用エンジンのエンジン支持装置 - Google Patents
舶用エンジンのエンジン支持装置Info
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Description
に支持する舶用エンジンのエンジン支持装置に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】船舶の船体内には舶用エンジンを搭載さ
れ、この舶用エンジンで推進機を駆動して推進力を得て
いる。この舶用エンジンは、例えばシリンダブロックの
両側にエンジンブラケットを設け、このエンジンブラケ
ットを例えばラバーマウントを介して船体に支持するも
のがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のエン
ジンは軽量化のために、シリンダブロックを薄肉に形成
される傾向にあり、このように薄肉化が進み全体剛性が
確保されるものの局部的には剛性が低下する部位が生じ
ている。 【0004】例えば、高速時や船体がジャンプして着水
する時に、シリンダブロックのエンジンブラケットを設
けた部分に衝撃荷重がかかり、特に、舶用エンジンの高
出力化が進み、高速化に伴い、船体がジャンプして着水
する時の衝撃荷重が増大する傾向にある。 【0005】このため、シリンダブロックのエンジンブ
ラケットを設ける部分を厚肉にすることが考えられる
が、シリンダブロックの軽量化に逆行すると共に、低速
艇等の舶用エンジンのシリンダブロックも厚肉になり、
舶用エンジンの共通化ができない等の問題がある。 【0006】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、簡単な構造で、舶用エンジンにかかる衝撃荷重に対
応することができる舶用エンジンのエンジン支持装置を
提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は、舶用エンジンのシリンダブロックの両
側に左右のエンジンブラケットを設け、このエンジンブ
ラケットを船体に支持する舶用エンジンのエンジン支持
装置において、前記左右のエンジンブラケットは、それ
ぞれ一端部が前記シリンダブロックに固定され、他端部
がラバーマウントを介して前記船体に支持され、 前記左
右それぞれのエンジンブラケットにおける前記一端部と
前記他端部の中間に取付部を一体に形成し、 前記左右の
それぞれの取付部を連結部材で連結したことを特徴とし
ている。 【0008】 【作用】この発明では、例えば船体がジャンプして着水
する時に衝撃荷重がシリンダブロックの両側に設けたエ
ンジンブラケットにかかるが、この両側のエンジンブラ
ケットは、舶用エンジンに配置された連結部材で連結さ
れているため、シリンダブロックの両側にかかる曲げモ
ーメントを連結部材の引っ張り力に置き換えて低減す
る。 【0009】 【実施例】以下、この発明の舶用エンジンのエンジン支
持装置の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明を適用した船舶の側面図、図2は図1の
II-II線に沿う断面図、図3は舶用エンジンの後側支持
部の断面図、図4は舶用エンジンの一部を破断した前側
支持部の正面図、図5は舶用エンジンの前側支持部の正
面図、図6は舶用エンジンの前側支持部の平面図、図7
は舶用エンジンの前側支持部の側面図である。 【0010】船舶の船体1の内部後側には舶用エンジン
2が搭載され、この舶用エンジン2の前側が船底3にマ
ウントされ、後側が船尾板4にマウントされている。船
体1の船尾板4の外側には推進機5が支持され、舶用エ
ンジン2の動力を推進機5のプロペラ6に伝達して推進
力を得ている。 【0011】舶用エンジン2のエンジンケース7の後側
には、図3に示すように取付部7aが形成され、この取
付部7aが船尾板4の支持部4aにラバーマウント50
を介して支持されている。このラバーマウント50のラ
バー51は船尾板4の支持部4aに挿着され、このラバ
ー51にカラー52を介してボルト53が下方からプレ
ート54を介して挿通され、このボルト53にナット5
5がプレート56を介して螺着されている。この船尾板
4の支持部4aに取り付けられたボルト53にエンジン
ケース7の取付部7aを挿着し、この取付部7aにプレ
ート57を当てがいナット58を螺着して取り付けられ
ている。 【0012】なお、エンジンケース7の後側は、船底3
にラバーマウントで支持してもよく、またラバーマウン
トでなく直接支持するようにしてもよい。 【0013】エンジンケース7にはシリンダブロック8
が設けられ、またエンジンケース7には軸受けを有する
ラダーフレーム9が設けられ、このラダーフレーム9と
シリンダブロック8とにクランク軸10が軸支されてい
る。クランク軸10は図示しないコンロッドを介してピ
ストンに連結され、ピストンの往復動でクランク軸10
を回転する。シリンダブロック8にはシリンダヘッド1
1が取り付けられ、このシリンダヘッド11はヘッドカ
バー12で覆われている。また、エンジンケース7の下
側にはオイルパン13が設けられている。 【0014】舶用エンジン2のシリンダブロック8は、
軽量化のために薄肉に形成されており、このシリンダブ
ロック8の前側の両側には取付部8aが一体に設けられ
ている。この両側の取付部8aにはそれぞれエンジンブ
ラケット14がボルト15で締め付け固定されている。
エンジンブラケット14の先端部14aは船底3に設け
られた支持部3aにラバーマウント16の軸部17にダ
ブルナット18で締め付け固定されている。 【0015】そして、シリンダブロック8の前側のそれ
ぞれのエンジンブラケット14の下側には取付部14b
が一体に形成され、この取付部14bにはステー19が
ボルト20で締め付け固定されており、このステー19
は下側へ突出している。両側のステー19間にはタイロ
ッド21の両端部21aがナット22で締め付け固定さ
れ、このタイロッド21はオイルパン13の凹部13a
の下方へ対向して位置している。この両側のステー1
9、タイロッド21及びナット22で、舶用エンジン2
の下側に配置される連結部材Aを構成している。 【0016】従って、船体1がジャンプして着水する時
に衝撃荷重がシリンダブロック8の両側に設けたエンジ
ンブラケット14にかかるが、この両側のエンジンブラ
ケット14は、舶用エンジン2の下側に配置された連結
部材Aで連結されているため、シリンダブロック8の両
側に設けた取付部8aにかかる曲げモーメントを連結部
材Aの引っ張り力に置き換えて低減する。 【0017】なお、ステー19はエンジンブラケット1
4と一体に形成し、このステー19にタイロッド21を
ナット22で締め付け固定してもよく、またステー19
とタイロッド21を一体に形成してエンジンブラケット
14に締め付け固定するようにしてもよい。 【0018】図8は舶用エンジンのエンジン支持装置の
他の実施例を示す前側支持部の正面図である。この実施
例では、オイルパン13の両側部に取付部13bを設
け、この取付部13bにエンジンブラケット14に取り
付けたステー19をボルト30で締め付け固定する。こ
のように、舶用エンジン2の下側に配置される連結部材
Aは、オイルパン13を利用して構成する。このオイル
パン13は鋳物で形成しても、鉄板で形成してもよい。 【0019】図9はこの発明を適用した船舶の断面図で
ある。この実施例では、船舶の船体1に2個の舶用エン
ジン2を搭載している。この舶用エンジン2は中央部を
挟んで左右に並んで配置され、それぞれ船体1の内側の
支持部3aを高くして舶用エンジン2が傾かないように
配置している。このそれぞれの舶用エンジン2の下側に
配置された連結部材Aで、シリンダブロック8の両側に
設けたエンジンブラケット14を連結している。 【0020】図10はこの発明を適用した船舶の他の実
施例の側面図である。この実施例では、船舶の船体1の
内部中央には舶用エンジン2が搭載され、この舶用エン
ジン2の前側が船底3にマウントされ、後側に推進機4
0が連結され、この推進機40が船底3にマウントされ
ている。推進機40のドライブ軸41は船底3を貫通し
ており、舶用エンジン2の動力を推進機40のドライブ
軸41を介してプロペラ42に伝達して推進力を得てい
る。この舶用エンジン2及び推進機40は図1乃至図7
に示す実施例と同様に船底3にラバーマウント16を介
して支持されている。 【0021】 【発明の効果】前記のように、この発明は、船体がジャ
ンプして着水する時に衝撃荷重がシリンダブロックの両
側に設けたエンジンブラケットにかかるが、この両側の
エンジンブラケットは、舶用エンジンに配置された連結
部材で連結されているため、シリンダブロックの両側に
かかる曲げモーメントを連結部材の引っ張り力に置き換
えて低減することができ、これにより簡単な構造で、舶
用エンジンにかかる衝撃荷重に対応することが可能で、
シリンダブロックを薄肉にして舶用エンジンを軽量化す
ることができる。
面図である。 【図5】舶用エンジンの前側支持部の正面図である。 【図6】舶用エンジンの前側支持部の平面図である。 【図7】舶用エンジンの前側支持部の側面図である。 【図8】舶用エンジンのエンジン支持装置の他の実施例
を示す前側支持部の正面図である。 【図9】舶用エンジンのエンジン支持装置を適用する船
舶の他の実施例の断面図である。 【図10】舶用エンジンのエンジン支持装置を適用する
船舶の他の実施例の側面図である。 【符号の説明】 1 船体 2 舶用エンジン 8 シリンダブロック 14 エンジンブラケット 16 ラバーマウント A 連結部材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】舶用エンジンのシリンダブロックの両側に
左右のエンジンブラケットを設け、このエンジンブラケ
ットを船体に支持する舶用エンジンのエンジン支持装置
において、前記左右のエンジンブラケットは、それぞれ一端部が前
記シリンダブロックに固定され、他端部がラバーマウン
トを介して前記船体に支持され、 前記左右それぞれのエンジンブラケットにおける前記一
端部と前記他端部の中間に取付部を一体に形成し、 前記左右のそれぞれの取付部を連結部材で連結した こと
を特徴とする舶用エンジンのエンジン支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27125493A JP3483042B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 舶用エンジンのエンジン支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27125493A JP3483042B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 舶用エンジンのエンジン支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07101394A JPH07101394A (ja) | 1995-04-18 |
JP3483042B2 true JP3483042B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=17497512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27125493A Expired - Fee Related JP3483042B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 舶用エンジンのエンジン支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3483042B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3999906B2 (ja) * | 1999-03-03 | 2007-10-31 | ヤマハ発動機株式会社 | 小型船舶用エンジンのエンジンマウント構造 |
JP2008221933A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 船舶用スラスタ装置取付構造及び船舶 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP27125493A patent/JP3483042B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07101394A (ja) | 1995-04-18 |
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