JP3482736B2 - 二次元光アレイ及びその製造方法 - Google Patents

二次元光アレイ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光並列伝送に用い
る二次元配列LD(PD)アレイ等から構成される光モ
ジュールと結合する、光ファイバを精度良く配置した二
次元光アレイ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光並列伝送においては、LD(PD)を
アレイ化して送受信の集積密度を大きくすることが行な
われる。これらを用いたアレイ化LD(PD)モジュー
ルではLD(PD)アレイに光信号を入出力するため
に、精密に光ファイバを配列固定した光アレイが必要と
される。アレイ配列としては一次元配列(直線状配列)
が一般的であるが、面発光レーザを用いた場合には更に
高集積化した二次元配列モジュールが可能であり、二次
元アレイが必要となる。
【0003】例えば、精度良く外径を揃えたマイクロフ
ェルールに光ファイバを結線し、マイクロフェルールを
二次元に積層することにより、二次元光アレイ化する方
法がしられている(1993年電子情報通信学会春期大
会、C−307)。また、微細超精密放電加工により、
金属基板等に光ファイバ挿入穴を二次元配列精度良く加
工することも技術的には可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では個々のマイクロフェルールにそれぞれ十分な外
径精度及び、光ファイバ挿入穴との偏心精度を必要と
し、更にアレイの心数分必要であるため、非常にコスト
のかかるものとなる上に、心数が増える程、積層誤差も
大きくなるという問題がある。又、後者の方法では、加
工配列精度は十分であるが、多大な加工時間が必要であ
り、量産には向かず、コストも安くならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
種々検討した結果、夫々異なる2つ以上の光アレイ基板
に複数個の長孔からなる複数の平行格子窓が互いに略直
交して配置されることによって相隣接する平行格子窓
中の長孔の交差部で二次元配列した角穴部が形成されて
おり更に前記角穴部に光ファイバが挿入され、その光
ファイバが二次元に精密配列固定されている、低コスト
且つ量産に適した二次元光アレイ及びその製法が提供で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は: (1) 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の長孔か
らなる2つの平行格子窓、夫々異なる光アレイ基板に
互いに略直交して配置されることによって、相隣接する
平行格子窓中の長孔の交差部にて二次元に配列された角
が形成されており、更に前記角穴部に光ファイバが
挿入され、その光ファイバが二次元に精密配列固定され
ている二次元光アレイ。を提供する。また、 (2) 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の長孔か
らなる3つ以上の平行格子窓が夫々相異なる光アレイ基
板に設けられており、且つ相接する平行格子窓同士は
互いに略直交に配置され、更に、相隣接する平行格子窓
中の長孔の交差部により形成され二次元に配列された
角穴はどの相接する平行格子窓においても同軸位置に
あり、更に前記角穴部に光ファイバが挿入され、その光
ファイバが二次元に精密配列固定されている二次元光ア
レイを提供する。また、 (3) 前記光アレイ基板の何れかの重ね合わせ部近傍
まで端面が研磨してある点にも特徴を有する。また、 (4) 前記光アレイ基板は無機材料を材質とする点に
も特徴を有する。また、 (5) 前記光アレイ基板はシリコンを材質とする点に
も特徴を有する。また、
【0007】(6) 光ファイバ外径に略等しい幅の複
数個の長孔からなる2つの平行格子窓を、夫々異なる光
アレイ基板に互いに略直交して配置して、相隣接する平
行格子窓中の長孔の交差部で二次元に配列した角穴部材
を形成し、次いで前記角穴部に光ファイバを挿入して、
光ファイバを二次元に精密配列固定する二次元光アレイ
の製造方法を提供する。また、 (7) 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の長孔か
らなる3つ以上の平行格子窓が夫々相異なる光アレイ基
板に設けられ、かつ相接する平行格子窓同士は互いに略
直交して配置し、更に、相隣接する平行格子窓中の長孔
の交差部により形成される二次元に配列された角穴位置
がどの相接する平行格子窓においても同軸位置になるよ
うにし、次いで前記角穴部に光ファイバを挿入して、光
ファイバを二次元に精密配列固定する二次元光アレイの
製造方法を提供する。また、
【0008】(8) 光ファイバ外径に略等しい幅の
数個の長孔からなる平行格子窓が設けられた夫々異なる
2つ以上の光アレイ基板を用い、初めに、第一の平行格
子窓の各長孔に各々所定の本数の光ファイバを挿入し、
次に第二の平行格子窓を、第一の平行格子窓と略直交す
る方向にて、第一の平行格子窓の同一長孔を通った光フ
ァイバは第二の平行格子窓では各々異なった長孔を通る
ように各光ファイバを挿入するという操作を所定の平行
格子窓数だけ繰返し、更に、相隣接する平行格子窓同士
はほぼ密着するようにして、光ファイバを二次元に精密
配列固定した二次元光アレイの製造方法を提供する。ま
た、 (9) 光ファイバを角穴部材に固定後、前記平行格子
窓の何れかの重ね合わせ部から0.5mm以内まで端面
を研磨する点にも特徴を有する。また、 (10) 前記平行格子窓の加工は研削加工による点に
も特徴を有する。また、 (11) 前記角穴又は長孔に挿入する光ファイバの
先端は予めテーパ処理しておく点にも特徴を有する。ま
た、 (12) 前記テーパ処理は溶融延伸による点にも特徴
を有する。
【0009】以下、本発明を図面を参考して具体的に説
明する。下記に図示される複数個の長孔からなる平行格
子窓は光アレイ基板の全部でも或いは光アレイ基板
に設けても良い。図1−(a)〜(c)は2つの平行
格子窓を夫々異なる光アレイ基板に備えて形成した平行
格子窓の分解斜視図である(請求項1の発明に対応す
る)。特に、図1−(a)は夫々異なる2つの平板状光
アレイ基板に備え平行格子窓の場合の分解斜視図であ
る、図1−(b)は夫々異なる2つの凹部状光アレイ基
板に備え平行格子窓を該凹部が背中合わせとなるよう
に組み合わせた分解斜視図である。図1−(c)は夫々
異なる2つの凹部状光アレイ基板に備え平行格子窓
を、一方の光アレイ基板の凹部に他方の光アレイ基板の
凹部が嵌合するように組み合わせた分解斜視図である。
【0010】図1において、1は上方光アレイ基板、2
は下方光アレイ基板、3は上方格子窓、4は下方格子
窓、5は上方凹部、6は下方凹部である。光アレイ基板
に設ける平行格子窓は、図1−(c)に示されるように
互いに嵌合し易くするように下方凹部6内に上方凹部5
を配置させても、又は図1−(b)に示されるよう
行格子窓3、4に挿入される光ファイバが整列固定し易
くするために、凹部5、6が互いに背中合わせになるよ
うに配置させてもよい。しかし、図1−(a)に示され
るように光アレイ基板自体を凹部等に加工せずにそのま
ま平行格子窓を光アレイ基板内に設けてもよい。要する
に、2つ平行格子窓が夫々異なる光アレイ基板に互い
に略直交して配置できれば、行格子窓の形状やその向
きは特に制限されない。
【0011】図2−(a)〜(b)は3つ平行格子窓
を夫々異なる光アレイ板に備え平行格子窓の分解斜視
図である(請求項2の発明に対応する)。図2−(a)
は光アレイ基板自体を凹部等に加工せずにそのまま
格子窓を光アレイ基板内に設けた、3つの平板状光アレ
イ基板に備えた行格子窓の分解斜視図である。図2−
(b)は3つの凹部状光アレイ基板に備えた行格子窓
を、一方の光アレイ基板の凹部に他方の光アレイ基板の
凹部が嵌合するように互いに組み合わせた分解斜視図で
ある。
【0012】図2において、11は上方光アレイ基板、
12は中央光アレイ基板、13は下方光アレイ基板、1
4は上方格子窓、15は中央格子窓、16は下方格子
窓、17は上板凹部、18は中板凹部、19は下板凹部
である。この場合、光アレイ基板に設ける行格子窓
は、図1の場合と同様に取り扱うことができる。そし
て、該行格子窓を設けた光アレイ基板の個数は図示に
限定されず、使用される用途に応じて増減できる。上記
図1−(b)、(c)及び図2−(b)は研削加工にて
加工可能な例を示すものである。
【0013】図3は行格子窓を備えた複合光アレイ基
板において、その行格子窓が略直交して配置された状
態を示す説明図である。図3−(イ)は上方光アレイ基
板1の下側に下方光アレイ基板2を重ね合わせた場合の
平行格子窓の状態を示す説明図である。図3−(ロ)は
上方平行格子窓3が設けられた上板光アレイ基板1の状
態を示す。図3−(ハ)は下方平行格子窓4が設けられ
た下方光アレイ基板2の状態を示す。
【0014】図4は、本発明の複合二次元光アレイ基板
を用いて光ファイバを二次元に精密配列固定する方法を
示す説明図である(請求項8の発明に対応する)。図4
−(イ)は、第一、及び第二の平行格子窓と挿入される
光ファイバAの関係を示す状態図である。図4−(ロ)
は、第一、及び第二の平行格子窓の各長孔に所定の本数
の光ファイバAを挿入し状態を示す状態図である。図4
−(ハ)は、第一、及び第二のの平行格子窓に光ファイ
バを挿入後の、相隣接する平行格子窓同士がほぼ密着し
て配置され、光ファイバが二次元に精密配列固定した状
態を示す状態図である。
【0015】また、予め各平行格子窓同士を組み合わせ
た後に光ファイバを挿入してももちろん良い。従って、
図4−(ロ)に示されるように、第一の平行格子窓4の
各長孔に各々所定の本数の光ファイバAを挿入した後
に、次に第二の平行格子窓3を、第一の平行格子窓4と
略直交する方向にて、第一の平行格子窓4の同一長孔を
通った光ファイバが第二の平行格子窓3では各々異なっ
た長孔を通るように各光ファイバを挿入させる。次に、
図4−(ハ)に示されるように、その結果、第一の平行
格子窓4、第二の平行格子窓3に光ファイバAが挿入さ
れた後には、相隣接する平行格子窓3、4同士はほぼ密
着して配置されて、光ファイバAが二次元に精密配列固
定した状態となる。
【0016】図5は、角穴又は長孔に挿入する光ファ
イバAの先端が予め加工処理されてテーパCを設けた状
態を示す斜視図である。図6はメタルフランジDに本発
明の(光アレイ基板Eに設けた)平行格子窓(角穴部を
含むを組み込み、光ファイバAを挿入した状態を示
し、図6−(イ)はその側面図、図6−(ロ)はその下
方断面図であり、光ファイバAの端面の状態を示すもの
である。
【0017】本発明による複合二次元光アレイの製造に
おける光ファイバ配列の基準となる長孔加工は、市販さ
れている高精度ダイサ等を用いればサブミクロンの配列
精度は容易に達成できる。また、溝幅についても、磨耗
の少ないブレード及び光アレイ基板材質、例えばシリコ
ンを選択することにより1μm程度の研削加工の制御は
可能である。角穴に挿入された状態の光ファイバは、
1ヶ所の長孔内では上下又は左右の一方向しか規制しな
い。このため、長孔の長手方向内では光ファイバの剛性
の範囲内での曲がりが生じ、結果として配列精度の劣化
を生じる可能性がある。光アレイ基板の端面研磨を重ね
合わせ部近傍まで行なうことは、曲がりの影響を小さく
するうえで有効であり、特に0.5mm以内、好ましく
は0.2mm以下まで研磨するのがよい。
【0018】また、平行格子窓の積層数枚、即ち光アレ
イ基板の枚数を多くすることも、曲がり自体を小さくす
るうえで有効である。また、光ファイバ先端を、例えば
溶融延伸等により予めテーパ加工しておくと、組立作業
性は一層よくなる。なお、光アレイ基板材質としては、
LD(PD)の信頼性上、ガス発生の恐れのない無機材
料を用いるのが望ましく、更に加工性のよいシリコンを
材質とするとよい。
【0019】
【作用】本発明によると、複数個の光アレイ基板に形成
された複数個の長孔からなる2つ以上の平行格子窓
いに略直交して配置され相隣接する平行格子窓中の長
の交差部で二次元配列した角穴を形成したので、配
列精度を向上させた複合二次元光アレイを提供できる。
各平行格子窓を光ファイバに順次通しながら組み立てる
本発明の方法によると、位置の自由度がきくために、作
業性がよい利点がある。また、本発明では、1枚の光ア
レイ基板上に高密度に加工し、後で切断チップ化できる
ため、量産性に富み、低コスト化に有利である。
【0020】
【実施例】実施例により本発明を詳細に説明するが、そ
れらは本発明の望ましい範囲を制限しない。図6は本発
明による8×8二次元光アレイの実施例を説明するもの
である。光アレイ基板にはシリコンを用い、まずダイサ
による研削加工により、図1(b)の例に示す溝(長
孔)加工を行なった。光ファイバ外径125μmに対
し、溝幅は127±1μm、溝ピッチは250±0.5
μmとした。又、光ファイバを固定後、両平行格子窓の
重ね合わせ部から0.1mm以内迄端面研磨を行なっ
た。この結果、各光ファイバの配列精度は全て設計値に
対して3μm以下にすることができた。この値はGI型
光ファイバ(コア径50μm)に対しては十分なもので
ある。8枚の8心光ファイバテープは先端のみ上記角穴
部材にて位置決めを行ない、後部はメタルフランジ内に
てエポキシ樹脂のような接着剤にて固定した。また、平
行格子窓は1枚のシリコンウエハから100チップ以上
がとれ、量産化にも有効であることが確認された。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合二次
元光アレイによると、複数個の光アレイ基板に備えた平
行格子窓互いに略直交して配置され相隣接する平行
格子窓中の長孔の交差部で二次元配列した角穴を形成
したので、配列精度を向上させることができ、二次元光
アレイの低コスト量産化に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの平行格子窓を夫々異なる光アレイ基板に
備えた行格子窓の分解斜視図である。特に、図1−
(a)は夫々異なる2つの平板状光アレイ基板に備えた
行格子窓の場合の分解斜視図である、図1−(b)は
夫々異なる2つの凹部状光アレイ基板に備えた行格子
窓を該凹部が背中合わせとなるように組み合わせた分解
斜視図である。図1−(c)は夫々異なる2つの凹部状
光アレイ基板に備えた行格子窓を、一方の光アレイ基
板の凹部に他方の光アレイ基板の凹部が嵌合するように
組み合わせた分解斜視図である。
【図2】3つの行格子窓を夫々異なる光アレイ板に備
えた行格子窓の分解斜視図である。図2−(a)は光
アレイ基板自体を凹部等に加工せずにそのまま平行格子
窓を光アレイ基板内に設けた、3つの平板状光アレイ基
板に備えた行格子窓の分解斜視図である。図2−
(b)は3つの凹部状光アレイ基板に備えた行格子窓
を、一方の光アレイ基板の凹部に他方の光アレイ基板の
凹部が嵌合するように互いに組み合わせた分解斜視図で
ある。
【図3】行格子窓を備えた複合光アレイ基板におい
て、その行格子窓が略直交して配置された状態を示す
説明図である。図3−(イ)は上方光アレイ基板1の下
側に下方光アレイ基板2を重ね合わせた場合の平行格子
窓の状態を示す説明図である。図3−(ロ)は上方平行
格子窓3が設けられた上板光アレイ基板1の状態を示
す。図3−(ハ)は下方平行格子窓4が設けられた下方
光アレイ基板2の状態を示す。
【図4】本発明の複合二次元光アレイ基板を用いて光フ
ァイバを二次元に精密配列固定する方法を示す説明図で
ある。図4−(イ)は、第一、及び第二の平行格子窓と
挿入される光ファイバAの関係を示す状態図である。図
4−(ロ)は、第一、及び第二の平行格子窓の各長孔に
所定の本数の光ファイバAを挿入し状態を示す状態図で
ある。図4−(ハ)は、第一、及び第二のの平行格子窓
に光ファイバを挿入後の、相隣接する平行格子窓同士が
ほぼ密着して配置され、光ファイバが二次元に精密配列
固定した状態を示す状態図である。
【図5】角穴又は長孔に挿入する光ファイバAの先端
が予め加工処理されてテーパCを設けた状態を示す斜視
図である。
【図6】メタルフランジDに本発明の(光アレイ基板E
に設けた)平行格子窓(角穴部を含むを組み込み、
光ファイバAを挿入した状態を示し、図6−(イ)はそ
の側面図、図6−(ロ)はその下方断面図であり、光フ
ァイバAの端面の状態を示すものである。
【符号の説明】
1 上板光アレイ基板 2 下板光アレイ基板 3 上方平行格子 4 下方平行格子 5 上方凹部 6 下方凹部 11 上方光アレイ基板 12 中央光アレイ基板 13 下方光アレイ基板 14 上方平行格子 15 中央平行格子 16 下方平行格子 17 上板凹部 18 中板凹部 19 下板凹部 A 光ファイバ B 被覆部 C テーパ部 D メタルフランジ E 光アレイ基板 F 光ファイバ端面G 平行格子窓 H 長孔(溝)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の
    長孔からなる2つの平行格子窓、夫々異なる光アレイ
    基板に互いに略直交して配置されることによって、相隣
    接する平行格子窓中の長孔の交差部にて二次元に配列さ
    れた角穴が形成されており、更に前記角穴部に光ファ
    イバが挿入され、その光ファイバが二次元に精密配列固
    定されていることを特徴とする、二次元光アレイ。
  2. 【請求項2】 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の
    長孔からなる3つ以上の平行格子窓が夫々相異なる光ア
    レイ基板に設けられており、且つ相接する平行格子窓
    同士は互いに略直交に配置され、更に、相隣接する平行
    格子窓中の長孔の交差部により形成され二次元に配列
    された角穴はどの相接する平行格子窓においても同軸
    位置にあり、更に前記角穴部に光ファイバが挿入され、
    その光ファイバが二次元に精密配列固定されていること
    を特徴とする、二次元光アレイ。
  3. 【請求項3】 前記光アレイ基板の何れかの重ね合わせ
    部近傍まで端面が研磨してあることを特徴とする、請求
    項1又は2記載の二次元光アレイ。
  4. 【請求項4】 前記光アレイ基板は無機材料を材質とす
    ることを特徴とする、請求項1又は2記載の二次元光ア
    レイ。
  5. 【請求項5】 前記光アレイ基板はシリコンを材質とす
    ることを特徴とする、請求項4記載の二次元光アレイ。
  6. 【請求項6】 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の
    長孔からなる2つの平行格子窓を、夫々異なる光アレイ
    基板に互いに略直交して配置して、相隣接する平行格子
    窓中の長孔の交差部で二次元に配列した角穴を形成
    し、次いで前記角穴部に光ファイバを挿入して、光ファ
    イバを二次元に精密配列固定することを特徴とする、二
    次元光アレイの製造方法。
  7. 【請求項7】 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の
    長孔からなる3つ以上の平行格子窓が夫々相異なる光ア
    レイ基板に設けられ、かつ相接する平行格子窓同士は互
    いに略直交して配置し、更に、相隣接する平行格子窓中
    の長孔の交差部により形成される二次元に配列された角
    がどの相接する平行格子窓においても同軸位置にな
    るようにし、次いで前記角穴部に光ファイバを挿入し
    て、光ファイバを二次元に精密配列固定することを特徴
    とする、二次元光アレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 光ファイバ外径に略等しい幅の複数個の
    長孔からなる平行格子窓が設けられた夫々異なる2つ以
    上の光アレイ基板を用い、初めに、第一の平行格子窓の
    各長孔に各々所定の本数の光ファイバを挿入し、次に第
    二の平行格子窓を、第一の平行格子窓と略直交する方向
    にて、第一の平行格子窓の同一長孔を通った光ファイバ
    は第二の平行格子窓では各々異なった長孔を通るように
    各光ファイバを挿入するという操作を所定の平行格子窓
    数だけ繰返し、更に、相隣接する平行格子窓同士はほぼ
    密着するようにして、光ファイバを二次元に精密配列固
    定したことを特徴とする、二次元光アレイの製造方法。
  9. 【請求項9】 光ファイバを角穴に固定後、前記光ア
    レイ基板の何れかの重ね合わせ部から0.5mm以内ま
    で端面を研磨することを特徴とする、請求項6〜8のい
    ずれかに記載の二次元光アレイの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記平行格子窓の加工は研削加工によ
    ることを特徴とする、請求項6〜8のいずかに記載の二
    次元光アレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記角穴又は長孔に挿入する光ファ
    イバの先端は予めテーパ処理しておくことを特徴とす
    る、請求項6〜8のいずれかに記載の二次元光アレイの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記テーパ処理は溶融延伸によること
    を特徴とする、請求項11記載の二次元光アレイの製造
    方法。
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