JP3482505B2 - 自動押印機の紙葉分離装置 - Google Patents

自動押印機の紙葉分離装置

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JP3482505B2
JP3482505B2 JP09591994A JP9591994A JP3482505B2 JP 3482505 B2 JP3482505 B2 JP 3482505B2 JP 09591994 A JP09591994 A JP 09591994A JP 9591994 A JP9591994 A JP 9591994A JP 3482505 B2 JP3482505 B2 JP 3482505B2
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俊雄 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動押印機の紙葉分離
装置に係り、特に一定速度で回転する送りローラと、該
送りローラに押圧されかつ該送りローラの回転速度より
はるかに遅い回転速度で送りローラと逆方向に間欠回転
する分離ローラとにより、送りローラと紙葉との摩擦
力、紙葉同士の摩擦力及び分離ローラと紙葉との摩擦力
の差によって積載された多数の紙葉から1枚ずつ紙葉を
分離して搬送すると共に、該分離ローラをわずかずつ間
欠回転させて該分離ローラの偏摩耗を防止し、長期間に
わたって紙葉の分離性能を安定して高水準に保つことが
できるようにした自動押印機の紙葉分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積載された紙葉を連続的に押印して処理
するには、積載された該紙葉を1枚ずつ分離して搬送す
る必要があるが、従来の紙葉分離装置は積載された紙葉
の下方に回転する送りローラを配設し、該送りローラと
紙葉との摩擦力と、紙葉同士の摩擦力の差を利用して1
枚ずつ分離して搬送するようになっていた。
【0003】しかし薄い紙葉や互いに密着し易く分離し
難い質の紙葉では、送りローラと紙葉との摩擦力よりも
紙葉同士の摩擦力の方が大きかったり、又は紙葉の大き
さを揃えるために紙葉の端部を剪断するときに該紙葉の
端部が密着し、重なった紙葉を分離できずに複数枚の紙
葉が同時に搬送される、いわゆる重送現象が発生してし
まう欠点があった。
【0004】重送現象を防止するために、送りローラに
対向させて分離部材を配設し、重送されようとする紙葉
に分離部材と紙葉との摩擦力による制動力を紙葉に作用
させて分離することが提案され、また実用に供されてい
る。
【0005】しかし従来の分離部材は、単に摩擦係数の
大きなゴム等の材質からなる制動部材を、送りローラに
対向させて装置に固定しただけのものがほとんどであ
り、紙葉と接触して該紙葉に制動力を作用させる部位
は、常に同じ部位が作用するようにされており、長期間
の使用によって該接触部位だけが摩耗して次第に分離性
能が劣化し、長期間良好な分離性能を保持することがで
きないという欠点があった。
【0006】またこのため分離性能を保持するには、定
期的に分離部材を掃除したり、交換したりして注意深く
管理しなければならず、はなはだ煩わしいものであっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、紙葉に搬送力を付与する送りロー
ラに対向させて該送りローラの回転速度よりもはるかに
遅い回転速度で逆方向に間欠回転する分離ローラを配設
し、送りローラと紙葉との摩擦力と、該紙葉同士間の摩
擦力及び分離ローラと紙葉との摩擦力の差によって積載
された紙葉を確実に1枚ずつに分離して搬送し、紙葉の
重送を防止することである。
【0008】また他の目的は、積載された紙葉を該紙葉
との摩擦力によって搬送する送りローラと、該送りロー
ラに対向させて配設した分離ローラを偏心カム、一方向
クラッチ及び二又リンクからなる間欠送り機構によっ
て、送りローラの回転方向と逆方向にわずかずつ間欠的
に回転させることにより、搬送される紙葉の上面に搬送
方向と逆方向に摩擦力を作用させて紙葉を1枚ずつに分
離すると共に、分離ローラの紙葉との接触部位を常に移
動させて分離ローラの摩耗を均一化できるようにするこ
とであり、またこれによって分離ローラの分離性能を長
期間にわたって良好に維持できるようにすることであ
る。
【0009】更に他の目的は、上記構成により、搬送さ
れる紙葉の上面に搬送方向と逆方向に摩擦力を間欠的か
つ短い間隔で多数回作用させられるようにすることであ
り、またこれによって搬送される紙葉に大きな制動力を
作用させて1枚ずつ確実に分離できるようにすることで
ある。
【0010】また他の目的は、送りローラに対向させて
駆動軸を中心として回動自在に配設された支持台に分離
ローラを配設すると共に、該駆動軸に固定された歯車と
噛合する歯車によって分離ローラを駆動することによ
り、搬送される紙葉の厚みが変化しても駆動軸を中心と
して支持台を回動させて送りローラと分離ローラ間の距
離を変化させ、該紙葉の厚みの変化を吸収できるように
することであり、またこれによってあらゆる種類の紙葉
を特別の調整を行うことなく確実に分離しながら搬送で
きるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、送りローラをクラッチを
介して送りローラ軸と連結することにより、クラッチ制
御装置で該クラッチを制御して送りローラの回転及び停
止を自在に行うことかできるようにすることであり、ま
たこれによって設定された枚数の紙葉が搬送されたと
き、クラッチを非係合状態にして送りローラの回転を停
止させて自動的に所定の枚数の紙葉を処理できるように
することである。
【0012】また他の目的は、送りローラと送りローラ
軸の係合を制御するクラッチをスプリングクラッチで構
成することにより、簡単かつコンパクトな機構で送りロ
ーラの回転を任意に制御できるようにすることであり、
またこれによって押印枚数の管理が簡単にできるように
しながら、自動押印機を小型化し、またコストの低減を
図ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、駆動装置により駆動されて回転し積載された紙
葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラと、
該送りローラに対向して配設され常に前記送りローラに
押圧されるように付勢されると共に該送りローラの回転
速度よりもはるかに遅い回転速度で前記送りローラと逆
方向に一方向クラッチを介して間欠回転する分離ローラ
とを備え、前記送りローラと前記紙葉間の摩擦力と該紙
葉同士間の摩擦力の差によって積載された前記紙葉を1
枚ずつに分離して搬送するように構成されたことを特徴
とするものである。
【0014】また本発明(請求項2)は、駆動装置によ
り駆動されて回転する送りローラ軸に固定され積載され
た紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラ
と、前記送りローラ軸に固定され互いの偏心方向に位相
差が設けられた2つの偏心カムと、駆動軸に互いに同一
方向を向いて嵌合しかつ外周部に互いに平行な平面部が
形成され一方向には嵌合する前記駆動軸と係合して一体
的に回転し他方向には前記駆動軸との係合が解除されて
自由に回転する一対の一方向クラッチと、前記偏心カム
に一端が回動自在に嵌合し他の一端に形成された二又部
が前記一方向クラッチの前記平面部に摺動自在に嵌合し
前記偏心カムの回転に伴なって揺動して前記一方向クラ
ッチの作用によって前記駆動軸を間欠回転させる一対の
二又リンクと、前記駆動軸に連結されて前記送りローラ
と逆方向に間欠回転すると共に前記送りローラに対向し
て配設され常に該送りローラに押圧されるように付勢さ
れた分離ローラとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】また本発明(請求項3)は、駆動装置によ
り駆動されて回転する送りローラ軸に固定され積載され
た紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラ
と、前記送りローラ軸に固定され互いの偏心方向に位相
差が設けられた2つの偏心カムと、駆動軸に互いに同一
方向を向いて嵌合しかつ外周部に互いに平行な平面部が
形成され一方向には嵌合する前記駆動軸と係合して一体
的に回転し他方向には前記駆動軸との係合が解除されて
自由に回転する一対の一方向クラッチと、前記偏心カム
に一端が回動自在に嵌合し他の一端に形成された二又部
が前記一方向クラッチの前記平面部に摺動自在に嵌合し
前記偏心カムの回転に伴なって揺動して前記一方向クラ
ッチの作用によって前記駆動軸を間欠回転させる一対の
二又リンクと、前記駆動軸を中心として回動自在に配設
された支持台に回動自在に配設され前記駆動軸に固定さ
れた歯車と噛合する歯車によって駆動されかつ前記送り
ローラに押圧されるように付勢された分離ローラとを備
えたことを特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項4)は、駆動装置によ
り駆動されて回転する送りローラ軸とクラッチを介して
係合し積載された紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送
する送りローラと、前記送りローラ軸に固定され互いの
偏心方向に位相差が設けられた2つの偏心カムと、駆動
軸に互いに同一方向を向いて嵌合しかつ外周部に互いに
平行な平面部が形成され一方向には嵌合する前記駆動軸
と係合して一体的に回転し他方向には前記駆動軸との係
合が解除されて自由に回転する一対の一方向クラッチ
と、前記偏心カムに一端が回動自在に嵌合し他の一端に
形成された二又部が前記一方向クラッチの前記平面部に
摺動自在に嵌合し前記偏心カムの回転に伴なって揺動し
て前記一方向クラッチの作用によって前記駆動軸を間欠
回転させる一対の二又リンクと、前記駆動軸に連結され
て駆動され前記送りローラと逆方向に間欠回転すると共
に前記送りローラに対向して配設され常に該送りローラ
に押圧されるように付勢された分離ローラと、前記クラ
ッチを制御して前記送りローラ軸と前記送りローラとを
係合させ又は該係合を解除するクラッチ制御装置とを備
えたことを特徴とするものである。
【0017】また本発明(請求項5)は、駆動装置によ
り駆動されて回転する送りローラ軸と、該送りローラ軸
に固定され一体的に回転する駆動リングと該駆動リング
に隣接し前記送りローラ軸に回動自在に嵌合する被駆動
リングと前記駆動リング及び前記被駆動リングの外周に
巻き付けられたコイルばねと該コイルばねを収納すると
共に前記コイルばねの一端を保持するばね室とからなる
スプリングクラッチと、前記ばね室に係合して該ばね室
の回転を阻止し又は該係合を解除して前記駆動リングと
前記被駆動リングとを連結し又は該連結を解除するクラ
ッチ制御装置と、前記被駆動リングに連結され積載され
た紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラ
とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】また本発明(請求項6)は、駆動装置によ
り駆動されて回転する送りローラ軸に固定され積載され
た紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラ
と、前記送りローラ軸に固定され一体的に回転する駆動
リングと該駆動リングに隣接し前記送りローラ軸に回動
自在に嵌合する被駆動リングと前記駆動リング及び前記
被駆動リングの外周に巻き付けられたコイルばねと該コ
イルばねを収納すると共に前記コイルばねの一端を保持
するばね室とからなるスプリングクラッチと、前記ばね
室に係合して該ばね室の回転を阻止し又は該係合を解除
して前記駆動リングと前記被駆動リングとを連結し又は
該連結を解除するクラッチ制御装置と、前記送りローラ
軸に固定され互いの偏心方向に位相差が設けられた2つ
の偏心カムと、駆動軸に互いに同一方向を向いて嵌合し
かつ外周部に互いに平行な平面部が形成され一方向には
嵌合する前記駆動軸と係合して一体的に回転し他方向に
は前記駆動軸との係合が解除されて自由に回転する一対
の一方向クラッチと、前記偏心カムに一端が回動自在に
嵌合し他の一端に形成された二又部が前記一方向クラッ
チの前記平面部に摺動自在に嵌合し前記偏心カムの回転
に伴なって揺動して前記一方向クラッチの作用によって
前記駆動軸を間欠回転させる一対の二又リンクと、前記
駆動軸を中心として回動自在に配設された支持台に回動
自在に配設され前記駆動軸に固定された歯車と噛合する
歯車によって駆動されかつ前記送りローラに押圧される
ように付勢された分離ローラとを備えたことを特徴とす
るものである。
【0019】
【作用】本発明の自動押印機は、送りローラにより該送
りローラと紙葉との摩擦力を利用して搬送しながら該送
りローラに対向させて配設した分離ローラによって搬送
される紙葉の上面に制動力を作用させるようにしたの
で、積載された紙葉を確実に1枚ずつに分離して搬送
し、重送をほとんど皆無とすることができる。
【0020】また送りローラに対向して配設した分離ロ
ーラを、送りローラの回転方向と逆の方向にゆっくりと
間欠回転させて搬送される紙葉の上面に制動力を間欠的
に多数回作用させるようにしたので、分離ローラの全面
を均一に使用することができ、該分離ローラの一部分の
みが片摩耗することなく、極めて長期間にわたって分離
性能を良好に維持することができ、従って自動押印機の
メンテナンスが容易となる。
【0021】更に搬送される紙葉には、間欠的に制動力
を多数回作用させるようにしたので該紙葉には重送する
紙葉を分離しようとする大きな力が衝撃的に働き、例え
紙葉の端部が剪断により密着した状態となっていても確
実に1枚ずつに分離して搬送することができる。
【0022】分離ローラの間欠送り機構は、なんら特別
な駆動装置を用いることなく、一方向クラッチ、偏心カ
ム及び二又リンクのみで構成した簡単な機構で紙葉の上
面に間欠的に制動力を作用させるようにしたので、安価
かつコンパクトに製作することができ、またその信頼性
は極めて高いものである。
【0023】またスプリングクラッチの作用により、押
印枚数が目標値に達した場合には直ちに装置を停止させ
ることができるから、極めて簡易な機構により押印枚数
の管理が簡単にでき、しかも低コストで装置を提供する
ことができる。
【0024】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図3及び図5において、本発明に係る自
動押印機の紙葉分離装置1は、送りローラ2と、分離ロ
ーラ3と、偏心カム4と、一方向クラッチ5と、二又リ
ンク6と、クラッチ制御装置8と、送りローラ軸9と、
クラッチの一例たるスプリングクラッチ10とを備えて
いる。
【0025】まず図1において、自動押印機11の全体
構成を説明すると、外装を覆う筺体12には押印テーブ
ル12aが水平に形成され、該押印テーブル12aに適
宜設けられた窓部に送り機構及び押印機構が配設され、
紙葉21を搬送しながら必要な情報を押印するようにな
っている。
【0026】即ち押印テーブル12aには、紙葉21の
搬送方向上流側から補助送りローラ13及び送りローラ
2に巻き掛けられて走行する無端ベルト14、該送りロ
ーラ2の上方に対向させて配設された分離ローラ3、無
端ベルト14の走行速度よりも約20%速い周速度で回
転する一対のローラからなる第1補助送りローラ15、
印字ハブ16及び該印字ハブ16と回転しながら接触し
てインクを補給するインクローラ18及び第2補助送り
ローラ19が当該順序で配設されている。
【0027】そしてガイド板20に積載された紙葉21
を無端ベルト14と紙葉21との摩擦力によって搬送
し、送りローラ2と分離ローラ3間に送り込み、送りロ
ーラ2との摩擦力によって搬送力を、また分離ローラ3
との摩擦力によって該紙葉21の上面に制動力を作用さ
せて1枚ずつに分離して第1補助送りローラ15に送り
込む。
【0028】第1補助送りローラ15は、送り込こまれ
た紙葉21を送りローラ2よりも約20%速い速度で引
き込んで、次々と連続的に搬送される次の紙葉21から
離間させ、該紙葉21の1枚ずつの分離をより確実なも
のとし、更に印字ハブ16に搬送して該印字ハブ16に
書き込まれている必要情報を紙葉21に押印し、第2補
助送りローラ19によって自動押印機11から排出する
ようになっている。
【0029】インクローラ18は、例えば多孔質樹脂等
で製作されたローラであり、回転しながら印字ハブ16
に接触して該多孔質部に含浸されたインクを該印字ハブ
16に補給するようになっている。
【0030】また自動押印機11には、押印した紙葉2
1の枚数を計数するカウンタ22、紙葉21への印字位
置を調節する調節ダイヤル23が配設されており、押印
する紙葉21に応じて処理枚数や印字位置を設定できる
ようになっている。
【0031】送りローラ2は、紙葉21に搬送力を付与
するためのものであって、図1から図3、図5及び図6
において、基台24に設けられた軸受25に嵌合された
送りローラ軸9の先端に軸受27を介して回動自在に嵌
合して配設されており、後述するスプリングクラッチ1
0の被駆動リング26とピン28によって一体的に連結
されたベルト車29及びその両側に配設されたガイドリ
ング30とから構成されている。
【0032】ベルト車29には、無端ベルト14が紙葉
21の搬送方向上流側に設けられた補助送りローラ13
との間に巻き掛けられており、ベルト車29を矢印A方
向に回転させて該無端ベルト14を矢印B方向に走行さ
せるように構成され、無端ベルト14と紙葉21との摩
擦力によって該紙葉21を矢印C方向に搬送するように
なっている。
【0033】送りローラ軸9の他の一端には、平歯車3
1が固定されていて、モータの回転軸(図示せず)に固
定された駆動歯車(図示せず)と噛合して駆動され、回
転するように構成されている。
【0034】分離ローラ3は、搬送される紙葉21に制
動力を作用させて1枚ずつに分離するためのものであっ
て、例えば外周にゴム等の弾性部材からなる制動リング
17が配設された例えば外径32mm、幅30mmのロ
ーラであり、駆動軸32に回動自在に嵌合する一対の支
持台33に軸受34によって回動自在に配設された分離
ローラ軸35に、ピン36及びねじ38によって一体的
に固定され、該分離ローラ軸35と共に回転するように
送りローラ2に対向して配設されている。
【0035】分離ローラ軸35の下方には、分離ローラ
3が露出して送りローラ2と当接するように分離ローラ
3が送りローラ2と当接する部分に切欠部36aが設け
られたガイド板36がヒンジ38によって回動自在に基
台24に固定されている。
【0036】一方の支持台33に縦方向に形成された穴
33aには、調節ピン39が遊嵌し、該調節ピン39の
半径方向に設けられた穴39aには、支持台33に横方
向から圧入されたピン40が嵌合して調節ピン39と支
持台33とを連結している。
【0037】調節ピン39は、基台24に固定されたL
字台41に螺合して上下位置を調節可能とする調節ねじ
42に嵌合し、更に調節ピン39に固定されたリング4
3とL字台41との間にばね44が配設されており、該
ばね44によって支持台33を駆動軸32を中心として
回動させて分離ローラ3を送りローラ2に押圧されるよ
うになっている。
【0038】そして調節ねじ42を回転させてL字台4
1からの調節ピン39の突出長さを調節して分離ローラ
3の位置を調節することにより、紙葉21の厚みに対応
させて分離ローラ3と送りローラ2との隙間を調節でき
るようになっている。
【0039】なお、調節ピン39の突出長さの調節は、
調節ねじ42によって行うものとして説明したが、調節
ピン39の先端にトグルカム(図示せず)を配設し、該
トグルカムを作動させて調節ピン39を一気に大幅に引
上げられるように構成して、トグルカムのワンタッチの
操作で分離ローラ3を送りローラ2から大きく離間させ
るようにしてメンテナンスを容易に行うことができるよ
うにしてもよい。
【0040】分離ローラ軸35には、平歯車45がピン
46によって固定され、該平歯車45は駆動軸32にピ
ン48によって固定された平歯車49と噛合し、駆動軸
32の回転を平歯車49、平歯車45及び分離ローラ軸
35を介して分離ローラ3に伝達して回転させるように
構成されている。
【0041】間欠送り機構50は、分離ローラ軸35を
間欠的に回転させて分離ローラ3を間欠回転させるため
のものであって、図2から図5、図12及び図13にお
いて、偏心カム4と一方向クラッチ5と二又リンク6と
から構成されており、偏心カム4は互いの偏心方向に1
80°の位相差が設けられた外径18mm、偏心量4m
mの2つの偏心カム4a,4bが一体として形成され、
送りローラ軸9に固定されている。
【0042】夫々の偏心カム4a,4bに回動自在に嵌
合する摺動リング51,52の外周には、二又リンク6
の一端に形成された穴6aが嵌合し、他の一端に形成さ
れた例えば幅16mmの二又部6bは、一方向クラッチ
5の外周部に互いに平行に設けられた平面部5aに摺動
自在に嵌合している。
【0043】一方向クラッチ5は、駆動軸32を一方向
にのみ駆動するためのものであって、図10、図11に
おいて外輪53、複数のコロ54、保持器55及びばね
56から構成されており、複数のコロ54が駆動軸32
の外径に嵌め合わされている。
【0044】外輪53の内径は、特殊カム形状部53a
として加工されていて、図10において、駆動軸32が
矢印D方向に回転すると、保持器55に支えられたばね
56の作用により、複数のコロ54が特殊カム形状部5
3aの噛み合い位置に進み、該特殊カム形状部53aと
駆動軸32との楔作用によって係合して外輪53を同方
向に回転させるように構成されている。
【0045】上述した現象は、外輪53を矢印D方向と
逆の方向に回転させても全く同様に作動して外輪53と
駆動軸32とが係合することは明らかである。
【0046】また図11において、駆動軸32が矢印E
方向に回転すると、複数のコロ54は特殊カム形状部5
3aから離れ、外輪53に対して駆動軸32は空回りす
るようになっており、また上記現象は外輪53を矢印E
方向と逆の方向に回転させても全く同様に作動して駆動
軸32は空回りすることは明らかである。
【0047】スプリングクラッチ10は、送りローラ軸
9と送りローラ2とを係合させ、又は該係合を解除する
ためのものであって、図2、図3、図5、図8及び図9
において、駆動リング54と被駆動リング26とばね室
55とコイルばね56とから構成されている。
【0048】駆動リング54は、送りローラ軸9にねじ
58によって固定され、該駆動リング54に隣接して被
駆動リング26が送りローラ軸9に回動自在に嵌合して
配設されている。
【0049】駆動リング54と被駆動リング26の外周
の外径は、例えば18mmと同一寸法になっており、該
外周には右巻きのコイルばね56が巻き掛けられ、更に
該コイルばね56は、その一端56aがばね室55に設
けられた支持穴55aに係合した状態でばね室55内に
収納されている。
【0050】そして図9において、送りローラ軸9を矢
印I方向に回転させると、コイルばね56が駆動リング
54と被駆動リング26に同時にしっかりと巻き付き、
該駆動リング54と被駆動リング26とを一体化して回
転させ、被駆動リング26に固定されている送りローラ
2を回転させるように構成されている。
【0051】またばね室55の外周部には、全周にわた
ってラチェット55bが形成されており、後述するクラ
ッチ制御装置8と係合して該ばね室55の回転が阻止さ
れるように構成されている。
【0052】クラッチ制御装置8は、スプリングクラッ
チ10の作動状態を制御してコイルばね56によって駆
動リング54と被駆動リング26とを係合させ、又は該
係合を解除するためのものであって、図3、図5及び図
7において、電磁ソレノイド59が基台24に固定され
ており、該電磁ソレノイド59のプランジャ60は、ば
ね61によってばね室55から離間する方向に付勢され
ている。
【0053】またプランジャ60のばね室55に対向す
る一端には、係合片62が固定されており、電磁ソレノ
イド59に通電されてプランジャ60が吸引されたと
き、係合片62がばね室55のラチェット55bに係合
して該ばね室55の回転を阻止するようになっている。
【0054】また図6において、送りローラ2の下流側
には、フォトセンサ63が配設されていて、搬送される
紙葉21を検出して該検出信号を制御装置に送信し、搬
送された紙葉21の枚数をカウンタ22に表示したり、
クラッチ制御装置8の作動を制御するように構成されて
いる。
【0055】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図3及び図6
において、紙葉21をガイド板20に積載し、電源スイ
ッチ(図示せず)を投入すると、モータ(図示せず)が
回転してモータの回転軸(図示せず)に固定された駆動
歯車(図示せず)と噛合する平歯車31を介して送りロ
ーラ軸9が回転する。
【0056】このとき、図9に示す如く、電磁ソレノイ
ド59は非作動状態であるので、プランジャ60は、ば
ね61によってばね室55から離間する方向に付勢され
ており、係合片62とばね室55のラチェット55bは
離間してスプリングクラッチ10は作動状態となってい
るため、駆動リング54は送りローラ軸9の矢印I方向
への回転と共に矢印J方向に回転し、該駆動リング54
と側面が接触しているばね室55は摩擦力によって連れ
回わされ、コイルばね56の一端56aを矢印J方向に
回転させる。
【0057】即ち、コイルばね56の内径が狭められる
方向に回転することにより、コイルばね56が駆動リン
グ54と被駆動リング26に同時にしっかりと巻き付
き、該駆動リング54と被駆動リング26とはコイルば
ね56を介して一体化して回転し、被駆動リング26に
固定されている送りローラ2を矢印A方向に回転させ
る。
【0058】送りローラ2の回転により、該送りローラ
2に巻き掛けられている無端ベルト14は、矢印B方向
に走行してガイド板20に積載された紙葉21との摩擦
力によって一番下の無端ベルト14と接触している紙葉
21を矢印C方向に搬送して送りローラ2と分離ローラ
3との間に送り込む。
【0059】そして送りローラ2と紙葉21との摩擦力
によって紙葉21に搬送力を付与し、また分離ローラ3
と紙葉21との摩擦力によって紙葉21の上面に制動力
を作用させて、万一複数枚の紙葉21が重なって搬送さ
れていると1枚ずつに分離する。
【0060】紙葉21の分離作用を詳述すると、図16
において、偏心カム4が実線で示す位置から破線で示す
位置に180°回転すると、偏心カム4aに嵌合してい
る二又リンク6は、実線で示す位置から破線で示す位置
に駆動軸32を中心として角度θ(例えばθ=約3°)
だけ回動する。
【0061】二又リンク6の回動により、二又部6bに
摺動自在に嵌合する一方向クラッチ5の外輪53も、角
度θ(例えばθ=約3°)だけ回動する。
【0062】上述した作用を図14において説明する
と、偏心カム4aが矢印L方向に180°回転すると、
偏心カム4aの中心点は黒丸の位置から白丸の位置に移
動し、これに伴なって二又リンク6が駆動軸32を中心
として角度θだけ回動し、一方向クラッチ5の外輪53
は、破線で示す位置から実線で示す位置に角度θだけ矢
印M方向に回動する。
【0063】図10において、外輪53が矢印M方向に
回転すると、保持器55に支えられたばね56の作用に
より、複数のコロ54が特殊カム形状部53aの噛み合
い位置に進み、該特殊カム形状部53aと駆動軸32と
の楔作用によって外輪53と駆動軸32とを係合させ、
該駆動軸32を角度θだけ矢印M方向に回転させる。
【0064】これと同時に図15において、偏心カム4
bは、矢印N方向に180°回転し、偏心カム4bの中
心点は黒丸の位置から白丸の位置に移動し、これに伴な
って二又リンク6が駆動軸32を中心として角度θだけ
回動して一方向クラッチ5の外輪53を破線で示す位置
から実線で示す位置に角度θだけ矢印O方向に回動させ
る。
【0065】図11において、外輪53が矢印O方向に
回転すると、複数のコロ54は特殊カム形状部53aか
ら離れ、外輪53は駆動軸32と空回りして元の位置に
復帰し、次の駆動に備える。
【0066】そして引き続く偏心カム4の180°の回
転においては、偏心カム4bに連結された一方向クラッ
チ5が駆動軸32と係合して駆動軸32を角度θだけ回
動させ、偏心カム4aに連結された一方向クラッチ5
は、駆動軸32との係合が解除されて空回りして元の位
置に復帰し、次の駆動に備える。
【0067】上記した如く、偏心カム4の180°回転
ごとに駆動軸32は、角度θずつ間欠的に回動するの
で、偏心カム4が1回転ごとに偏心カム4a、4bの作
用により駆動軸32は角度2θ(例えば2θ=約6°)
ずつ間欠回転することになる。
【0068】駆動軸32のこの間欠回転は、平歯車4
9、平歯車45及び分離ローラ軸35を介して分離ロー
ラ3に伝達され、分離ローラ3を矢印F方向(図6)に
間欠回転させて該送りローラ2と分離ローラ3間に送り
込まれた紙葉21の上面に分離ローラ3と紙葉21との
摩擦力による制動力を間欠的に作用させ、搬送される紙
葉21を確実に1枚ずつに分離して矢印C方向に搬送し
て第1補助送りローラ15に送り込む。
【0069】第1補助送りローラ15は、夫々矢印H,
G方向に送りローラ2よりも約20%速い周速度で回転
しており、送り込こまれた紙葉21を引き込んで、次々
と連続的に搬送される次の紙葉21から例えば約1cm
程度離間させ、該紙葉21の1枚ずつの分離をより確実
なものとして印字ハブ16に搬送し、該印字ハブ16を
紙葉21に押圧して印字ハブ16に書き込まれている必
要情報を紙葉21に押印し、第2補助送りローラ19に
よって自動押印機11から排出する。
【0070】印字ハブ16には、多孔質樹脂等からなり
インクが含浸されたインクローラ18が回転しながら接
触して含浸されたインクを該印字ハブ16に補給する。
【0071】上記した如く、紙葉21が次々と搬送され
ながら必要情報が押印されて処理されるが、処理された
紙葉21の枚数は、フォトセンサ63が検出して該検出
信号を制御装置に送信し、処理された紙葉21の枚数を
カウンタ22に表示すると共に、予め設定された枚数の
処理が終了すると該検出信号を制御装置に送信してクラ
ッチ制御装置8を作動させる。
【0072】即ち、紙葉21の処理枚数が所望の値、例
えば100枚に達した場合には、電磁ソレノイド59に
通電してプランジャ60をばね61の力に抗して吸引
し、係合片62をばね室55のラチェット55bと係合
させてばね室55の回転を阻止する。
【0073】図8において、係合片62が矢印K方向に
移動してラチェット55bと係合してばね室55の回転
が阻止されると、コイルばね56は緩む方向に作用して
駆動リング54及び被駆動リング26への巻き付きが解
除されてスプリングクラッチ10は非作動状態となって
送りローラ軸9のみが回転し、送りローラ2の回転は停
止して紙葉21の搬送が終了し、例えば100枚の紙葉
21への押印が終了するので、該押印が終了した100
枚の紙葉21を1束にして結わく等の作業を行うことが
でき、これを繰り返し行えば、例えば100枚ごとの押
印の完了した紙葉21の束を作ることができる。
【0074】ここで、送りローラ2の回転が停止しても
送りローラ軸9は回転しており、該回転は偏心カム4、
二又リンク6、一方向クラッチ5、駆動軸32、平歯車
49、平歯車45及び分離ローラ軸35を介して分離ロ
ーラ3に伝達され、分離ローラ3を矢印F方向に間欠回
転させているので、紙葉21の搬送は確実に停止する。
【0075】
【発明の効果】本発明は、上記のように紙葉に搬送力を
付与する送りローラに対向させて該送りローラの回転速
度よりもはるかに遅い回転速度で逆方向に間欠回転する
分離ローラを配設し、送りローラと紙葉との摩擦力と、
該紙葉同士間の摩擦力及び分離ローラと紙葉との摩擦力
の差によって積載された紙葉を確実に1枚ずつに分離し
て搬送することができるから、紙葉の重送を防止するこ
とができる効果がある。
【0076】また積載された紙葉を該紙葉との摩擦力に
よって搬送する送りローラと、該送りローラに対向させ
て配設した分離ローラを偏心カム、一方向クラッチ及び
二又リンクからなる間欠送り機構によって、送りローラ
の回転方向と逆方向にわずかずつ間欠的に回転させるよ
うにしたので、搬送される紙葉の上面に搬送方向と逆方
向に摩擦力を作用させて紙葉を1枚ずつに分離できると
共に、分離ローラの紙葉との接触部位を常に移動させて
分離ローラの摩耗を均一化できるという効果があり、ま
たこの結果分離ローラの分離性能を長期間にわたって良
好に維持できる効果がある。
【0077】更には、上記構成により、搬送される紙葉
の上面に搬送方向と逆方向に摩擦力を間欠的かつ短い間
隔で多数回作用させることができ、またこの結果搬送さ
れる紙葉に大きな制動力を作用させて1枚ずつ確実に分
離できるという効果がある。
【0078】また送りローラに対向させて駆動軸を中心
として回動自在に配設された支持台に分離ローラを配設
すると共に、該駆動軸に固定された歯車と噛合する歯車
によって分離ローラを駆動するようにしたので、搬送さ
れる紙葉の厚みが変化しても駆動軸を中心として支持台
を回動させて送りローラと分離ローラ間の距離を変化さ
せ、該紙葉の厚みの変化を吸収できる効果があり、また
この結果あらゆる種類の紙葉を特別の調整を行うことな
く確実に分離しながら搬送できるという効果がある。
【0079】更には、送りローラをクラッチを介して送
りローラ軸と連結することにより、クラッチ制御装置で
該クラッチを制御して送りローラの回転及び停止を自在
に行うことかできる効果があり、またこの結果設定され
た枚数の紙葉が搬送されたとき、クラッチを非係合状態
にして送りローラの回転を停止させて自動的に所定の枚
数の紙葉を処理できるという効果がある。
【0080】また送りローラと送りローラ軸の係合を制
御するクラッチをスプリングクラッチで構成したので、
簡単かつコンパクトな機構で送りローラの回転を任意に
制御でき、またこの結果押印枚数の管理が簡単にできる
ようにしながら、自動押印機を小型化し、またコストの
低減を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動押印機の全体斜視図である。
【図2】紙葉分離装置の要部斜視図である。
【図3】紙葉分離装置の要部縦断面図である。
【図4】間欠送り機構の要部斜視図である。
【図5】紙葉分離装置の分解斜視図である。
【図6】積載された紙葉が分離される状態を示す紙葉分
離装置の正面図である。
【図7】紙葉分離装置の要部正面図である。
【図8】解除状態のスプリングクラッチを示す縦断面図
である。
【図9】係合状態のスプリングクラッチを示す縦断面図
である。
【図10】係合状態の一方向クラッチを示す縦断面図で
ある。
【図11】解除状態の一方向クラッチを示す縦断面図で
ある。
【図12】間欠送り機構により駆動軸が駆動される状態
を示す縦断面図である。
【図13】間欠送り機構の二又リンクが元の位置に戻る
状態を示す縦断面図である。
【図14】間欠送り機構の駆動状態を示す作動線図であ
る。
【図15】間欠送り機構の非駆動状態を示す作動線図で
ある。
【図16】間欠送り機構の作動状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 自動押印機の紙葉分離装置 2 送りローラ 3 分離ローラ 4 偏心カム 5 一方向クラッチ 5a 平面部 6 二又リンク 6b 二又部 8 クラッチ制御装置 9 送りローラ軸 10 クラッチの一例たるスプリングクラッチ 11 自動押印機 21 紙葉 26 被駆動リング 32 駆動軸 33 支持台 45 歯車 49 歯車 54 駆動リング 55 ばね室 56 コイルばね 56a 一端
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 3/48 B65H 3/56 B65H 7/12 B65H 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置により駆動されて回転し積載さ
    れた紙葉を該紙葉との摩擦力によって搬送する送りロー
    ラと、該送りローラに対向して配設され常に前記送りロ
    ーラに押圧されるように付勢されると共に該送りローラ
    の回転速度よりもはるかに遅い回転速度で前記送りロー
    ラと逆方向に一方向クラッチを介して間欠回転する分離
    ローラとを備え、前記送りローラと前記紙葉間の摩擦力
    と該紙葉同士間の摩擦力の差によって積載された前記紙
    葉を1枚ずつに分離して搬送するように構成されたこと
    を特徴とする自動押印機の紙葉分離装置。
  2. 【請求項2】 駆動装置により駆動されて回転する送り
    ローラ軸に固定され積載された紙葉を該紙葉との摩擦力
    によって搬送する送りローラと、前記送りローラ軸に固
    定され互いの偏心方向に位相差が設けられた2つの偏心
    カムと、駆動軸に互いに同一方向を向いて嵌合しかつ外
    周部に互いに平行な平面部が形成され一方向には嵌合す
    る前記駆動軸と係合して一体的に回転し他方向には前記
    駆動軸との係合が解除されて自由に回転する一対の一方
    向クラッチと、前記偏心カムに一端が回動自在に嵌合し
    他の一端に形成された二又部が前記一方向クラッチの前
    記平面部に摺動自在に嵌合し前記偏心カムの回転に伴な
    って揺動して前記一方向クラッチの作用によって前記駆
    動軸を間欠回転させる一対の二又リンクと、前記駆動軸
    に連結されて前記送りローラと逆方向に間欠回転すると
    共に前記送りローラに対向して配設され常に該送りロー
    ラに押圧されるように付勢された分離ローラとを備えた
    ことを特徴とする自動押印機の紙葉分離装置。
  3. 【請求項3】 駆動装置により駆動されて回転する送り
    ローラ軸に固定され積載された紙葉を該紙葉との摩擦力
    によって搬送する送りローラと、前記送りローラ軸に固
    定され互いの偏心方向に位相差が設けられた2つの偏心
    カムと、駆動軸に互いに同一方向を向いて嵌合しかつ外
    周部に互いに平行な平面部が形成され一方向には嵌合す
    る前記駆動軸と係合して一体的に回転し他方向には前記
    駆動軸との係合が解除されて自由に回転する一対の一方
    向クラッチと、前記偏心カムに一端が回動自在に嵌合し
    他の一端に形成された二又部が前記一方向クラッチの前
    記平面部に摺動自在に嵌合し前記偏心カムの回転に伴な
    って揺動して前記一方向クラッチの作用によって前記駆
    動軸を間欠回転させる一対の二又リンクと、前記駆動軸
    を中心として回動自在に配設された支持台に回動自在に
    配設され前記駆動軸に固定された歯車と噛合する歯車に
    よって駆動されかつ前記送りローラに押圧されるように
    付勢された分離ローラとを備えたことを特徴とする自動
    押印機の紙葉分離装置。
  4. 【請求項4】 駆動装置により駆動されて回転する送り
    ローラ軸とクラッチを介して係合し積載された紙葉を該
    紙葉との摩擦力によって搬送する送りローラと、前記送
    りローラ軸に固定され互いの偏心方向に位相差が設けら
    れた2つの偏心カムと、駆動軸に互いに同一方向を向い
    て嵌合しかつ外周部に互いに平行な平面部が形成され一
    方向には嵌合する前記駆動軸と係合して一体的に回転し
    他方向には前記駆動軸との係合が解除されて自由に回転
    する一対の一方向クラッチと、前記偏心カムに一端が回
    動自在に嵌合し他の一端に形成された二又部が前記一方
    向クラッチの前記平面部に摺動自在に嵌合し前記偏心カ
    ムの回転に伴なって揺動して前記一方向クラッチの作用
    によって前記駆動軸を間欠回転させる一対の二又リンク
    と、前記駆動軸に連結されて駆動され前記送りローラと
    逆方向に間欠回転すると共に前記送りローラに対向して
    配設され常に該送りローラに押圧されるように付勢され
    た分離ローラと、前記クラッチを制御して前記送りロー
    ラ軸と前記送りローラとを係合させ又は該係合を解除す
    るクラッチ制御装置とを備えたことを特徴とする自動押
    印機の紙葉分離装置。
  5. 【請求項5】 駆動装置により駆動されて回転する送り
    ローラ軸と、該送りローラ軸に固定され一体的に回転す
    る駆動リングと該駆動リングに隣接し前記送りローラ軸
    に回動自在に嵌合する被駆動リングと前記駆動リング及
    び前記被駆動リングの外周に巻き付けられたコイルばね
    と該コイルばねを収納すると共に前記コイルばねの一端
    を保持するばね室とからなるスプリングクラッチと、前
    記ばね室に係合して該ばね室の回転を阻止し又は該係合
    を解除して前記駆動リングと前記被駆動リングとを連結
    し又は該連結を解除するクラッチ制御装置と、前記被駆
    動リングに連結され積載された紙葉を該紙葉との摩擦力
    によって搬送する送りローラとを備えたことを特徴とす
    る自動押印機の送り装置。
  6. 【請求項6】 駆動装置により駆動されて回転する送り
    ローラ軸に固定され積載された紙葉を該紙葉との摩擦力
    によって搬送する送りローラと、前記送りローラ軸に固
    定され一体的に回転する駆動リングと該駆動リングに隣
    接し前記送りローラ軸に回動自在に嵌合する被駆動リン
    グと前記駆動リング及び前記被駆動リングの外周に巻き
    付けられたコイルばねと該コイルばねを収納すると共に
    前記コイルばねの一端を保持するばね室とからなるスプ
    リングクラッチと、前記ばね室に係合して該ばね室の回
    転を阻止し又は該係合を解除して前記駆動リングと前記
    被駆動リングとを連結し又は該連結を解除するクラッチ
    制御装置と、前記送りローラ軸に固定され互いの偏心方
    向に位相差が設けられた2つの偏心カムと、駆動軸に互
    いに同一方向を向いて嵌合しかつ外周部に互いに平行な
    平面部が形成され一方向には嵌合する前記駆動軸と係合
    して一体的に回転し他方向には前記駆動軸との係合が解
    除されて自由に回転する一対の一方向クラッチと、前記
    偏心カムに一端が回動自在に嵌合し他の一端に形成され
    た二又部が前記一方向クラッチの前記平面部に摺動自在
    に嵌合し前記偏心カムの回転に伴なって揺動して前記一
    方向クラッチの作用によって前記駆動軸を間欠回転させ
    る一対の二又リンクと、前記駆動軸を中心として回動自
    在に配設された支持台に回動自在に配設され前記駆動軸
    に固定された歯車と噛合する歯車によって駆動されかつ
    前記送りローラに押圧されるように付勢された分離ロー
    ラとを備えたことを特徴とする自動押印機の紙葉分離装
    置。
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