JP3481594B2 - 軸付き部材の閉塞鍛造・圧造方法 - Google Patents

軸付き部材の閉塞鍛造・圧造方法

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JP3481594B2
JP3481594B2 JP2001023334A JP2001023334A JP3481594B2 JP 3481594 B2 JP3481594 B2 JP 3481594B2 JP 2001023334 A JP2001023334 A JP 2001023334A JP 2001023334 A JP2001023334 A JP 2001023334A JP 3481594 B2 JP3481594 B2 JP 3481594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉塞鍛造・圧造法によ
り、軸状ブランクから軸部を有する部材を成形する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】出願人は以前、閉塞鍛造・
圧造において、図11、図12に示す様に、ダイス側金
型ユニット(100)に対してパンチ側金型ユニット(200)を
前進衝突させ、これによってダイス側金型ユニット(10
0)の割型(102)を半径方向に閉じ、且つ該割型(102)を閉
じた状態で鍛造・圧造作業ができる型装置を提案した
(特許第2501299号)。
【0003】以下の説明中(本願発明部分も含む)、型装
置の動きで、パンチ側金型ユニット(200)の前進とは、
矢印Xで示す様にダイス側金型ユニット(100)に向かう
方向に移動することであり、後退とはその逆方向の動き
である。ダイス側金型ユニット(100)の構成部品の前進
とは、矢印Yで示す様にパンチ側金型ユニット(200)に
向かう方向に移動することであり、後退とはその逆方向
の動きである。即ち、パンチ側金型ユニット(200)とダ
イス側金型ユニット(100)では、前後の関係が逆であ
る。
【0004】ダイス側金型ユニット(100)は、ダイケー
ス(101)と、該ダイケースの先端側にダイケースの軸心
に沿って前後動可能且つ半径方向に開閉可能に配備され
た割型(102)と、ダイケース(15)の軸心に前後動可能に
配備された型軸(106)と該型軸にスライド可能に嵌まっ
た突出し筒軸(107)を有している。ダイケース(101)の内
面は、パンチ側金型ユニット(200)から順に第1テーパ
孔部(110)、第1ストレート孔部(120)、第2テーパ孔部
(130)及び第2ストレート孔部(140)が連続している。
【0005】割型(102)は、両端に膨らみ部を有する筒
状部材(成形すべき製品)の外周形状に対応する型孔(29
0)を軸心に形成しており、軸心を中心に周方向に4等分
されている。割型(102)は、隣合う割部材(102a)(102a)
間に開きバネ(102b)が介装されて常時開き方向に付勢さ
れ、閉じ状態の割型(102)の外周面は、パンチ側金型ユ
ニット(200)側から順に、第1円筒面(210)、後方に縮径
する第1テーパ面(220)、第2円筒面(230)及び後方に縮
径する第2テーパ面(240)が形成されている。
【0006】図11に示す如く、割型(102)が無負荷の
場合、割型(102)は押出しバネ(103)に押されてダイケー
ス(101)の前端の抜止めリング(170)に当り、且つ開きバ
ネ(102b)の開き力により、開いて待機している。割型(1
02)の第1テーパ面(220)が第1テーパ孔部(110)に、第
2テーパ面(240)が第2テーパ孔部(130)に、第2円筒面
(230)が第1ストレート孔部(120)に接して、割型(102)
の開き量が規制される。
【0007】パンチ側金型ユニット(200)は、ホルダー
(202)にスライド可能にパンチ(201)を配備している。
【0008】ダイス側金型ユニット(100)とパンチ側金
型ユニット(200)との間に筒状ブランクBを供給する。
パンチ側金型ユニット(200)の前進により、開状態で待
機する割型(102)にブランクBを押し込む。図12に示
す如く、更にパンチ側金型ユニット(200)が前進してホ
ルダー(202)が割型(102)を押圧する。パンチ(201)はホ
ルダー(202)に対して相対的に後退す。割型(102)は、そ
の第1テーパ面(220)と第2テーパ面(240)ダイケース
(101)の第1テーパ孔部(110)と第2テーパ孔部(130)
摺接して徐々に閉じつつ前進してブランクを挟む。
【0009】割型(102)の各テーパ面(220)(240)が、ダ
イケース(101)のテーパ孔部(110)(130)から外れて、第
1円筒面(210)が第1ストレート孔部(120)に、第2円筒
面(230)が第2ストレート孔部(140)に侵入し、割型(10
2)は全閉状態に拘束されたまま、ストレート孔部(120)
(140)に案内されて後退し、後退中にブランクの圧造が
なされる。即ち、ブランクに塑性変形のための圧力が作
用する際、割型(102)は完全に閉じており、割型(102)の
パーティングラインにブランクの肉が侵入する余地はな
く、従って、バリが生じることを防止できる。
【0010】上記割型(102)の動き、即ち、半径方向に
全開状態で待機し、パンチ側金型ユニット(200)に押さ
れて徐々に閉じ、全閉状態で更に後退し、この全閉状態
で後退する間にブランクを加圧し成形することは画期的
な技術であり、この技術を応用した型装置も提案されて
いる(例えば、特開平9−295094、実用新案登録
第3060612号)。本発明は、上記割型の技術を生
かして、軸状ブランクから軸部を具えた部材を閉塞鍛造
・圧造成形する方法を明らかにするものである。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明は、ダイス側金型ユニッ
ト(1)と該ユニットに押圧離間可能なパンチ側金型ユニ
ット(7)との間に形成される閉塞型空間内で、軸状ブラ
ンクを軸付き部材に形成する閉塞鍛造・圧造方法であ
る。ダイス側金型ユニット(1)は、ダイケース(15)と、
該ダイケースの軸心上を前後動可能に配備されパンチ側
金型ユニット(7)に向けてバネ付勢され軸心に軸孔(14)
を有するダイス側金型(11)と、該金型(11)の軸孔(14)に
スライド可能に配備されパンチ側金型ユニット(7)から
離れる方向への後退移動端を規制された突出しピン(5)
と、ダイケース(15)とダイス側金型(11)との間にて前後
動可能且つ半径方向に開閉可能であってパンチ側金型ユ
ニット(7)から離間する方向に後退しつつ強制的に閉じ
て全閉状態で更に後退可能に配備されパンチ側金型ユニ
ット(7)側へ飛び出し方向にバネ付勢された割抱型(2)
とを有している。
【0012】パンチ側金型ユニット(7)は、パンチ側金
型(71)と、該金型(71)の軸心に貫通開設された軸孔(78)
にスライド可能に配備されダイス側金型ユニット(1)に
向けてバネ付勢され該ユニットから離れる方向への後退
移動端が規制された突出し軸(76)とを有している。
【0013】ダイス側金型ユニット(1)とパンチ側金型
ユニット(7)との間に供給された軸状ブランクを、パン
チ側金型ユニット(7)のダイス側金型ユニット(1)側へ
の前進によってパンチ側金型(71)とダイス側金型(11)の
少なくとも何れか一方の軸孔に侵入させつつダイス側金
型(11)を後退させ、更に該金型(11)の後退途上で割抱型
(2)を後退させつつ強制的に閉じて該割抱型(2)でダイ
ス側金型(11)とパンチ側金型ユニット(7)を挟圧して両
金型(11)(71)の離間を阻止した状態にて、両金型(11)(7
1)間に形成された閉塞型空間に軸状ブランクの肉を移動
させて該空間に対応する瘤部を形成して、軸部を具えた
部材を成形する。
【0014】
【作用及び効果】軸状ブランクから、軸部を具えた部材
を簡単に且つ能率的に生産できる。閉塞型空間の形状
を、歯車、多角形、円盤、星形等にすることにより、そ
れに対応した形状の瘤部を有する軸付き部材を成形でき
る。ダイス側金型(11)とパンチ側金型(71)とで閉塞型空
間を形成する直前に、ブランクB4の両端軸部(91)(92)
の少なくとも一方の軸部を金型の軸孔に侵入させ、この
状態でブランクを軸方向に加圧して、パンチ側金型(71)
の型穴(75)にブランクの肉を逃がして歯車(瘤部)を形成
するため、即ち、ブランクの端部を金型の軸孔に嵌めて
支持した状態で加圧するため、加圧中にブランクが振れ
ることはなく、ブランクの肉の逃げが安定する。従っ
て、品質の安定した軸付き部材を成形できる。
【0015】
【実施例】図10は、所定の長さに剪断された円柱状ブ
ランクB1を5つの工程により、両端に軸部を有する軸
付き歯車(9)を成形する鍛造・圧造工程を示している。
鍛造・圧造は、パーツホーマと称される横型トランスフ
ァープレスを使用して行なわれ、該プレスの5つの圧造
ステーションNo.1〜No.5に型装置が配備される。公
知の如く、各圧造ステーションの型装置は、トランスフ
ァープレスのダイブロックに取り付けたダイス側金型ユ
ニットと、トランスファープレスのラムに取り付けたパ
ンチ側金型ユニットとによって構成される。図10にお
いて、下側はダイス側、上側はパンチ側である。
【0016】No.1圧造ステーションでは、円筒状ブラ
ンクB1のダイス側先端外周に小さく面取りを施す。N
o.2圧造ステーションでは、上記一端に面取りを施した
ブランクを180°反転させて他端にも面取りを施す。
No.3圧造ステーションでは、両端に面取りを施したブ
ランクB3のダイス側を小径に絞り、且つ小径軸部(91)
先端側を断面十字状に絞る。この十字状絞り部(93)は、
別の部品を取り付けるためのものである。No.4ステー
ションは、No.3ステーションのブランクB4を180
゜反転させるためのものである。No.5ステーションで
は、ブランクB4の大径軸部(92)の小径軸部(91)側を膨
らませて平歯車(94)を成形する。上記No.2からNo.4
の工程中に、軸状ブランクB4の両端面の中央にNo.5
ステーションでの、後記するダイス側金型ユニット(1)
とパンチ側金型ユニット(7)の位相合わせと芯合わせの
ための凹部(90)(95)が形成される。実施例では軸付き歯
車の十字状絞り部(93)と平歯車(94)との位相を一定にす
るために、十字状絞り部(93)側端面の凹部(95)は略十字
状に施されている。該凹部(95)は、中心部が徐々に深く
なっている。
【0017】No.5ステーションに用いる型装置を説明
する。型装置は、図1に示す如く、ダイブロックの型穴
(何れも図示せず)に取り付けたダイス側金型ユニット
(1)と、図2示す如く、ラム(図示せず)に取り付けられ
ダイス側金型ユニット(1)に押圧離間可能なパンチ側金
型ユニット(7)とによって構成される。
【0018】ダイス側金型ユニット(1)は、ダイケース
(15)と、該ダイケースの軸心上に前後動可能に配備され
たダイス側金型(11)と、ダイケース(15)とダイス側金型
(11)との間にて前後動可能且つ半径方向に開閉可能に配
備された筒状の割抱型(2)とを有している。
【0019】ダイス側金型(11)は、ニブ(12)と該ニブ(1
2)を保持したニブホルダー(13)とによって構成され、軸
心に軸孔(14)が貫通開設され、ニブホルダー(13)の外周
面に外周を一周する複数条の凸条(10)が等間隔に平行に
形成されている。各凸条(10)は、夫々ダイス側金型(11)
の軸心に直交する面内で無端状に繋がっている。ダイス
側金型(11)の軸孔(14)に突出しピン(5)がスライド可能
に配備され、該ピンの後端拡大頭部(51)がダイス側金型
(11)の後端面に当たって突出しピン(5)のパンチ側金型
ユニット(7)側への抜出しが防止される。突出しピン
(5)の前端中央に、前記軸状ブランクB4の端面の大径
軸部(92)側の凹部(90)に係合する凸部(50)が形成されて
いる。
【0020】ダイケース(15)のダイス側金型(11)と割抱
型(2)が嵌まる内孔の前部は、パンチ側から順に第1ス
トレート孔部(16)、奥が縮径する第1テーパ孔部(16
a)、第2ストレート孔部(16b)、奥が縮径する第2テー
パ孔部(16c)及び第3ストレート孔部(16d)となってい
る。ダイケース(15)の後端にはバネ受けブロック(6)が
ネジ止め固定されている。
【0021】図8、図9に示す如く、割抱型(2)は、軸
心を中心に周方向に4等分されており、隣う割部材(20)
(20)の互いの対向面に穴(25)が開設され、対向する2つ
の穴(25)に跨がってスリーブ(26)がガタなくスライド可
能に嵌められる。スリーブ(26)内に開きバネ(27)が挿入
され、該バネ(27)によって、隣合う割抱型部材(20)(20)
が開き方向に付勢され、従って割抱型(2)全体は常時拡
径方向に付勢されている。
【0022】割抱型(2)の外周面には前部から順に、第
1円筒面(21)、第1テーパ面(21a)、第2円筒面(21b)及
び第2テーパ面(21c)が形成されており、図9に示す如
く、隣合う各割部材(20)が密着した全閉状態にて、図5
に示す如く、第1円筒面(21)はダイケース(15)の第2ス
トレート孔部(16b)、第2円筒面(21b)は第3ストレート
孔部(16d)に緊密に摺動可能に嵌まる。第1テーパ面(21
a)は第2テーパ孔部(16c)に対応する。
【0023】割抱型(2)の内孔には、内孔を一周する複
数条の凹条(29)が平行に等間隔に開設されている。上記
凹条(29)は、割抱型(2)が全閉状態で前記ダイス側金型
(11)の凸条(10)及び後記するパンチ側金型ユニット(7)
の凸条(70)に噛合可能である。割抱型(2)は、ダイケー
ス(15)の前端面にネジ止めした抜止めリングによって前
方への抜け止めが画られる。
【0024】図1に示す如く、上記割抱型(2)の後方に
筒状のスライド受台(3)が配備され、該受台(3)は、上
記ダイケース(15)の第3ストレート孔部(16d)にガタな
くスライド可能に嵌まり、後端に突設した鍔部(31)をダ
イケース(15)の内孔の抜止め段部(15a)に当ててパンチ
側金型ユニット(7)側への抜止めが画られる。スライド
受台(3)と前記バネ受けブロック(6)との間にバネ(32)
が配備され該バネ(32)によってスライド受台(3)及び
割抱型(2)はパンチ側金型ユニット(7)側へ付勢され
る。
【0025】前記ダイス側金型(11)の後端にガイド台
(4)がネジ止め固定され、該ガイド台(4)はスライド受
台(3)に相対的にスライド可能に嵌まり、後端に突設し
た段部(40)をスライド受台(3)の後端縁に当ててパンチ
側金型ユニット(7)側への抜止めが画られる。ガイド台
(4)は軸心に貫通軸孔(42)、該軸孔(42)の周囲に複数の
バネ収容孔(43)を開設している。軸孔(42)に中間ピン(5
3)がスライド可能に配備される。バネ収容孔(43)にはダ
イス側金型(11)を前方に付勢する押出しバネ(44)が収容
されている。前記バネ受けブロック(6)の軸心をスライ
ド可能に貫通して蹴出しピン(54)が配備される。
【0026】図1は、パンチ側金型ユニット(7)がダイ
ス側金型ユニット(1)側へ前進する前のダイス側金型ユ
ニット(1)の状態であり、ダイス側金型(11)、割抱型
(2)及び突出しピン(5)の夫々前端の面が揃っている。
又、割抱型(2)は全開し、第1円筒面(21)は第1ストレ
ート孔部(16)に、第1テーパ面(21a)は第1テーパ孔部
(16a)に、第2円筒面(21b)は第2ストレート孔部(16b)
に対応している。
【0027】図2に示す如く、パンチ側金型ユニット
(7)の金型(71)は、ニブホルダー(72)の前部に型ニブ(7
3)と台ニブ(74)を保持して構成され、ダイス側金型ユニ
ット(1)に向けて、成形すべき軸付き歯車(9)の平歯車
(94)に対応する型穴(75)を開口している。ニブホルダー
(72)は主ホルダー(8)にネジ止め固定される。
【0028】上記パンチ側金型(71)の軸心には軸孔(78)
が貫通開設され、突出し軸(76)がスライド可能に配備さ
れる。突出し軸(76)は、前記軸付き平歯車(9)の十字状
絞り部(93)に対応して断面十字状に形成されており、台
ニブ(74)の軸孔も十字状を呈しており、突出し軸(76)は
軸孔(78)に対して回転はしない。突出し軸(76)の先端面
には、前記ブランクB4の十字状凹み(95)に対応する十
字状凸部(77)が突設されている。
【0029】主ホルダー(8)の後端にはバックブロック
(83)がネジ止め固定される。主ホルダー(8)内には、バ
ックブロック(83)に当接して前記突出し軸(76)の後退位
置を規制する後退規制軸(81)がスライド可能に嵌まり、
該後退規制軸(81)はバネ(82)によって前進方向に付勢さ
れている。突出し軸(76)の後部には該軸を安定してスラ
イドさせるためのスライドブロック(76a)が圧入固定さ
れている。
【0030】パンチ側金型ユニット(7)が前進してダイ
ス側金型ユニット(1)に当接し、パンチ側金型ユニット
(7)の突出し軸(76)が後退して台ニブ(74)に生じる空間
及び前記ダイス側金型ユニット(1)の突出しピン(5)が
後退してダイス側金型(11)に生じる空間が連続して閉塞
型空間を形成する。
【0031】然して、図1に示す如く、トランスファプ
レスのチャック爪(図示せず)によって、ブランクB4が
第5圧造ステーションS5に運ばれるタイミングに合わ
せて、パンチ側金型ユニット(7)が前進し、前進途上で
突出し軸(76)はブランクB4に当りバネ(82)に抗して後
退する。軸状ブランクB4の小径軸部(91)はパンチ側金
型ユニット(7)の型穴(75)及び軸孔(78)に侵入する。こ
のとき、ダイス側金型ユニット(1)の突出しピン(5)先
端の凸部(50)と、パンチ側金型ユニット(7)の突出し軸
(76)先端の略十字凸部(77)が、軸状ブランクB4の両端
凹部(90)(95)に嵌まって、突出しピン(5)及び突出し
軸(76)に対する軸状ブランクB4の芯ズレ及び回転は防
止される。
【0032】パンチ側金型ユニット(7)の後退規制軸(8
1)がバックブロック(83)に当接して突出し軸(76)のパン
チ側金型(71)に対する相対的な後退が阻止されても、パ
ンチ側金型ユニット(7)が前進を続け、突出し軸(76)が
軸状ブランクB4をダイス側金型(11)に突き込みつつ、
パンチ側金型(71)がダイス側金型(11)を押し込む(図
3)。ダイス側金型(11)は後退し、又、突出し軸(76)に
よる軸状ブランクB4のダイス側金型(11)への突き込み
により、突出しピン(5)が後退して軸孔(14)に軸状ブラ
ンクB4の大径軸部(92)が侵入する。更に、パンチ側金
型ユニット(7)が前進して割抱型(2)を後退させる(図
5)。
【0033】割抱型(2)は、ダイケース(15)の第1テー
パ孔部(16a)及び第2テーパ孔部(16c)に摺接して縮径
し、このとき、割抱型(2)の内面凹条(29)がパンチ側金
型(71)外周の凸条(70)とダイス側金型(11)外周の凸条(1
0)に噛合し、両金型(11)(71)の離間は確実に阻止され
る。即ち、両金型(11)(71)の間に形成される閉塞型空間
が変化することはない。割抱型(2)は、閉じた状態で第
1円筒面(21)が第2ストレート孔部(16b)を摺接可能な
距離だけ後退する。この割抱型(2)の後退途上で中間ピ
ン(53)がバネ受けブロック(6)に当たって突出しピン
(5)の後退位置が規制される。従って、軸状ブランクB
4のダイス側金型(11)の軸孔(14)に侵入した大径軸部(9
2)の肉は、パンチ側金型ユニット(7)の型ニブ(73)の型
穴(75)に逃げることになり、この部分が平歯車(94)とな
るのである。
【0034】パンチ側金型ユニット(7)が後退すると、
図7に示す如く、軸付き平歯車(9)の大径軸部(92)をダ
イス側金型(11)の軸孔(14)に嵌めたままダイス側金型(1
1)が押しバネ(44)の付勢力により前進し、待機位置に復
帰する。バネ(32)により割抱型(2)及びスライド受台
(3)も元位置に復帰する。蹴出しピン(54)が前進して、
中間ピン(53)及び突出しピン(5)を介して軸付き平歯車
(9)を突き出す。上記動作の繰り返しにより、軸付き歯
車を能率的に製造できる。
【0035】上記の如く、ダイス側金型(11)とパンチ側
金型(71)とで閉塞型空間を形成する直前に、ブランクB
4の両端軸部(91)(92)を各金型(11)(71)の軸孔(14)(78)
に侵入させ、この状態でブランクを軸方向に加圧して、
パンチ側金型(71)の型穴(75)にブランクの肉を逃がして
歯車(瘤部)を形成するため、即ち、ブランクの両端を金
型(11)(71)で支持した状態で加圧するため、加圧中にブ
ランクが振れることはなく、ブランクの肉の逃げが安定
する。従って、品質の安定した軸付き歯車を成形でき
る。
【0036】又、ダイス側金型ユニット(1)とパンチ側
金型ユニット(7)とでブランクB4を挟んだ瞬間に、ブ
ランク両端の凹部(90)(95)がダイス側金型ユニット(1)
の突出しピン(5)及びパンチ側金型ユニット(7)の突出
し軸(76)先端の凸部(50)(77)に嵌まり合って、ブランク
の芯ブレ及び型穴に対する位相のズレが阻止された状態
でダイス側金型ユニット(1)が前進してブランクを加圧
するため、位相の異なる製品を排出することはない。
【0037】実施例では、歯車部分に対する型穴(75)を
パンチ側金型(71)に形成したが、ダイス側金型(11)に型
穴を形成することもでき、或いは両金型に跨って型穴を
形成することが出来る又、実施例では、ブランク両端に
凹部(90)(95)、ダイス側金型(11)の突出しピン(5)とパ
ンチ側金型(71)の突出し軸(76)の先端面に凸部(50)(77)
を設けて、ブランクの芯ブレ及び位相ズレを防止した
が、ブランクの両端に凸部、突出しピン(5)と突出し軸
(76)の先端に該凸部に嵌まる凹部を形成して同様の効果
を奏することができる。
【0038】尚、実施例は、両端に軸部を具えた歯車に
ついて説明したが、ダイス側金型ユニット(1)、パンチ
側金型ユニット(7)の何れか一方だけに軸部を突出した
片側軸付き歯車の成形も可能であり、この場合、軸部を
成形しない方の金型の突出しピン(5)或いは突出し軸(7
6)を軸孔から後退させない様にすればよい。或いは軸部
を成形しない方の金型から軸孔を省略すればよい。又、
軸付き部品であれば鍛造・圧造によって膨らませる瘤部
は歯車に限定されないのは勿論である。
【0039】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイス側金型ユニットの断面図である。
【図2】パンチ側金型ユニットの断面図である。
【図3】パンチ側金型ユニットがダイス側金型を押し込
んだ状態のダイス側金型ユニットの断面図である。
【図4】同上のパンチ側金型ユニットの断面図である。
【図5】パンチ側金型ユニットがダイス側金型を最大押
し込んだ状態のダイス側金型ユニットの断面図である。
【図6】同上のパンチ側金型ユニットの断面図である。
【図7】製品を排出する直前のダイス側金型ユニットの
断面図である。
【図8】割抱型の斜面図である。
【図9】一部を断面で表した割抱型の正面図である。
【図10】圧造工程の説明図である。
【図11】出願人が以前提案した型装置の断面図であ
る。
【図12】同上の圧造状態の断面図である。
【符号の説明】
(1) ダイス側金型ユニット (11) ダイス側金型 (2) 割抱型 (7) パンチ側金型ユニット (71) パンチ側金型
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイス側金型ユニット(1)と該ユニット
    に押圧離間可能なパンチ側金型ユニット(7)との間に形
    成される閉塞型空間内で、軸状ブランクを軸付き部材に
    形成する閉塞鍛造・圧造方法であって、 ダイス側金型ユニット(1)は、ダイケース(15)と、該ダ
    イケースの軸心上を前後動可能に配備されパンチ側金型
    ユニット(7)に向けてバネ付勢され軸心に軸孔(14)を有
    するダイス側金型(11)と、該金型(11)の軸孔(14)にスラ
    イド可能に配備されパンチ側金型ユニット(7)から離れ
    る方向への後退移動端を規制された突出しピン(5)と、
    ダイケース(15)とダイス側金型(11)との間にて前後動可
    能且つ半径方向に開閉可能であってパンチ側金型ユニッ
    ト(7)から離間する方向に後退しつつ強制的に閉じて全
    閉状態で更に後退可能に配備されパンチ側金型ユニット
    (7)側へ飛び出し方向にバネ付勢された割抱型(2)とを
    有し、 パンチ側金型ユニット(7)は、パンチ側金型(71)と、該
    金型(71)の軸心に貫通開設された軸孔(78)にスライド可
    能に配備されダイス側金型ユニット(1)に向けてバネ付
    勢され該ユニットから離れる方向への後退移動端が規制
    された突出し軸(76)とを有し、 ダイス側金型ユニット(1)とパンチ側金型ユニット(7)
    との間に供給された軸状ブランクを、パンチ側金型ユニ
    ット(7)のダイス側金型ユニット(1)側への前進によっ
    てパンチ側金型(71)とダイス側金型(11)の少なくとも何
    れか一方の軸孔に侵入させつつダイス側金型(11)を後退
    させ、更に該金型(11)の後退途上で割抱型(2)を後退さ
    せつつ強制的に閉じて該割抱型(2)でダイス側金型(11)
    とパンチ側金型ユニット(7)を挟圧して両金型(11)(71)
    の離間を阻止した状態にて、両金型(11)(71)間に形成さ
    れた閉塞型空間に軸状ブランクの肉を移動させて軸部を
    具えた部材を成形することを特徴とする軸付き部材の閉
    塞鍛造・圧造方法。
  2. 【請求項2】 軸状ブランクの両端面中央に凸部又は凹
    部が形成され、突出しピン(5)及び突出し軸(76)の先端
    面中央には、該凸部又は凹部に嵌まって突出し軸(78)と
    突出しピン(5)の軸心の延長上に軸状ブランクを芯合わ
    せ及び軸状ブランクと閉塞型空間の位相合わせをするた
    めの凹部又は凸部が形成されている請求項1に記載の軸
    付き部材の閉塞鍛造・圧造方法。
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