JP3481565B2 - 運転免許証真贋チェック装置及び該装置を備えた自動現金取引機並びにプログラム記録媒体 - Google Patents

運転免許証真贋チェック装置及び該装置を備えた自動現金取引機並びにプログラム記録媒体

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    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F19/00Complete banking systems; Coded card-freed arrangements adapted for dispensing or receiving monies or the like and posting such transactions to existing accounts, e.g. automatic teller machines
    • G07F19/20Automatic teller machines [ATMs]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転免許証の真贋
を自動的に判定する運転免許証真贋チェック装置及びこ
の装置を備えた自動現金取引機に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行等の金融機関に於いて口座を開設す
る場合等には、本人確認を行うことが必要であり、この
ような場合、運転免許証が多く利用されている。ところ
で、運転免許証を用いて本人確認を行う場合、従来は、
窓口の係員等が人手でその真贋を判定するようにしてお
り、係員等の負担が大きなものになるという問題や、真
贋判定に時間がかかるといった問題があった。
【0003】そこで、このような問題を解決するため、
運転免許証の透かし模様を利用してその真贋を自動的に
判定する装置が提案された(例えば、特開平11−66
273号公報)。従来のこの種の装置は、運転免許証の
裏面側に光を照射した状態で、運転免許証の表面側を撮
影することにより得た、運転免許証の透かし模様の画像
データに基づいて、運転免許証の真贋を判定するもので
ある。このような、装置を利用することにより、窓口の
係員の負担や、判定に要する時間を低減させることが可
能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置には次のような問題があった。本願発明者
は、運転免許証の裏面側から光を照射した状態で表面側
から運転免許証を撮影し、その後、同じ強度の光を表面
側から照射した状態で裏面側から運転免許証を撮影する
という実験を、多数の運転免許証に対して行った。そし
て、この実験により得られた画像データを調べたとこ
ろ、表面側から撮影した画像データには透かし模様が鮮
明に現れているが、裏面側から撮影した画像データには
透かし模様が鮮明に現れていない運転免許証(表面透か
し型運転免許証)と、裏面側から撮影した画像データに
は透かし模様が鮮明に現れているが、表面側から撮影し
た画像データには透かし模様が鮮明に現れていない運転
免許証(裏面透かし型運転免許証)との2種類が存在す
ることが判明した。従って、運転免許証の表面側から見
た透かし模様だけで真贋を判定していた上述した従来の
装置では、正規の裏面透かし型運転免許証を誤って贋と
判定してしまうという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、真贋判定対象と
している運転免許証が表面透かし型のものであっても、
裏面透かし型のものであっても、その真贋を経済的な構
成で自動的に判定できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の運転免許証真贋
チェック装置は、上記目的を達成するため、運転免許証
を撮影するカメラと、該カメラのレンズに対して対向配
置された光源と、前記カメラのレンズと前記光源との間
に於いて、前記運転免許証を回転させ、前記カメラのレ
ンズに対して前記運転免許証の表面側及び裏面側を対向
配置させることが可能な回転機構とを有し、運転免許証
の表面側及び裏面側の双方から透かし模様を撮影できる
免許証撮影部を備えており、この免許証撮影部で撮影し
た表面側,裏面側から見た透かし模様が両方とも正規の
透かし模様と認識できなかった場合は、贋と判定し、表
面側,裏面側から見た透かし模様の少なくとも一方が正
規の透かし模様と認識できた場合、真と判定する。
【0007】この構成によれば、運転免許証が偽造され
たものである場合には、免許証撮影部で撮影した表面
側,裏面側から見た透かし模様が両方とも正規の透かし
模様と認識できず、贋と判定される。また、正規の運転
免許証で、表面透かし型のものの場合には、免許証撮影
部で撮影した表面側から見た透かし模様が正規の透かし
模様と認識され、裏面透かし型のものの場合には、免許
証撮影部で撮影した裏面側からの透かし模様が正規の透
かし模様と認識されるので、何れの場合も真と判定され
る。また、運転免許証撮影用のカメラを1台とすること
ができるので、運転免許証真贋チェック装置を経済的に
構成することが可能になる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】また、本発明の自動現金取引機は、上記し
た目的を達成するために上記した構成の運転免許証真贋
チェック装置を備えている。更に、本発明の自動現金取
引機は、本人確認用のカードを不正に使用した取り引き
を確実に防止できるようにするため、利用者の顔を撮影
する顔画像用カメラを備えている。そして、顔画像用カ
メラで撮影した利用者の顔の画像データと、本人確認用
のカードに付されている顔写真のイメージ、本人確認用
のICカードに記録されている顔画像データ、或いはサ
ーバに予め登録されている利用者の顔の画像データとに
基づいて、本人確認を行う。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の運転免許証真贋チェック装
置を備えた自動現金預払機(ATM)の外観を示す斜視
図である。同図に示すように、自動現金預払機は、免許
証挿入口1と、顔画像用カメラ2と、発光ダイオード
(LED)3と、顧客表示部4と、取扱科目表示部5
と、二面表示部6と、カード挿入口7と、通帳挿入口8
と、紙幣投入口9と、硬貨投入口10とを備えている。
【0015】免許証挿入口1は、新規口座開設時等のよ
うに運転免許証を使用した本人確認が必要な場合に、利
用者が自身の運転免許証を挿入する挿入口である。顔画
像用カメラ2は、自動現金預払機の利用者の顔を撮影す
るカメラである。顔画像用カメラ2の下方に設けられた
LED3は、顔画像用カメラ2により利用者の顔を撮影
する際に点灯する。このLED3を見ることにより、利
用者の顔の向きが撮影に適した向きとなる。
【0016】顧客表示部4には、取り引き種別(新規口
座開設,入金,出金など)を示すメニューや、パスワー
ド,取り引き金額を入力するためのテンキーや、ガイダ
ンス文が表示される。また、顧客表示部4の前面には、
透明電極からなるタッチパネルが設けられている。取扱
科目表示部5には、現在行うことができる取り引き(入
金,振込等)が表示される。二面表示部6には、自動現
金預払機が“取り扱い中”であるか“休止中”であるか
が表示される。
【0017】カード挿入口7には、利用者によってキャ
ッシュカード等の本人確認用のカードが挿入される。ま
た、取り引き完了時、取り引き内容を示すレシートが、
カード挿入口7から排出される。通帳挿入口8には、通
帳が挿入される。また、通帳の発行時、新規の通帳が通
帳挿入口8から排出される。
【0018】紙幣投入口9,硬貨投入口10には、入金
時、利用者によって紙幣,硬貨が投入される。また、出
金時には、紙幣投入口9,硬貨投入口10に紙幣,硬貨
が払い出される。
【0019】図2は、図1に示した現金自動預払機の内
部の構成例を示した図であり、コンピュータ100と、
免許証撮影部200と、カード・レシート処理機構30
0と、通帳処理機構400と、紙幣硬貨処理機構500
と、オペレーションパネル600と、記憶装置700
と、通信装置800とを備えている。
【0020】コンピュータ100上には、免許証撮影部
200を制御する免許撮影制御部101と、顔画像用カ
メラ2を制御する顔画像用カメラ制御部102と、免許
証撮影部200で撮影された運転免許証の透かし模様の
画像データに基づいてその真贋を判定する真贋判定部1
03と、顔画像用カメラ2を用いて撮影した利用者の顔
の画像データと利用者がカード挿入口7から挿入したカ
ードに付されている顔写真とに基づいて本人確認を行う
顔画像照合部104と、顧客表示部4,取扱科目表示部
5及び二面表示部6の表示を制御する表示制御部105
と、カード・レシート処理機構300を制御しカードに
記録されているパスワード等の顧客情報の読み取り,カ
ードに付されている顔写真の画像イメージの読み取り,
取り引き内容を示すレシートの発行等を行うカード・レ
シート制御部106と、保守担当者の操作に従ってオペ
レーションパネル600に保守情報を表示するオペレー
ションパネル管理部107と、通帳処理機構400を制
御して通帳挿入口8から挿入された通帳に取り引き内容
を印字する通帳制御部108と、紙幣硬貨処理機構50
0を制御し紙幣投入口9,硬貨投入口10から投入され
た紙幣,硬貨を収容したり、紙幣投入口9,硬貨投入口
10に紙幣,硬貨を払い出す紙幣硬貨制御部109と、
顧客の取り引き内容の履歴を管理する履歴管理部110
とが設けられている。
【0021】コンピュータ100が備えている記録媒体
Kは、ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であ
り、コンピュータ100上に上記各部101〜110を
実現するためのプログラムが記録されている。このプロ
グラムは、コンピュータ100によって読み取られ、コ
ンピュータ100の動作を制御することで、コンピュー
タ100上に上記各部101〜110を実現する。
【0022】記憶装置700には、運転免許証を表面
側,裏面側から見たときそれぞれの、運転免許証の透か
し模様の基準パターン701,702が登録されてい
る。
【0023】免許証撮影部200は、運転免許証の表面
側および裏面側から見た透かし模様の両方を撮影可能な
構成を有している。図3は、免許証撮影部200の構成
例を示すブロック図であり、免許証挿入口1から挿入さ
れた免許証211を保持する保持部212aが先端に設
けられている回転軸212と、回転軸212を回転させ
る回転機構213と、保持部212aによって保持され
ている運転免許証211を矢印方向に搬送する搬送機構
214と、カメラ215と、光源216とを備えてい
る。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、運転免許証を利用した本人確認が必要になる新規
口座開設時の動作について説明する。
【0025】利用者が顧客表示部4に表示されているメ
ニューから「新規口座開設」を選択すると、表示制御部
105は、顧客表示部4に「運転免許証の表面を上にし
て免許証挿入口から挿入して下さい」というガイダンス
を表示する(図4,A1)。
【0026】このガイダンスを見た利用者は、自身の運
転免許証211を免許証挿入口1に挿入する。免許撮影
制御部101は、図示を省略したセンサの出力に基づい
て運転免許証211が挿入されたことを検出すると、搬
送機構214を制御し、運転免許証211を所定位置
(運転免許証211の透かし模様の内の、表面に印刷さ
れている文字,写真と重なりを有していない部分を、
メラ215によって撮影できる位置)まで搬送する(A
2)。
【0027】その後、免許撮影制御部101は、免許証
撮影部200に対して撮影指示を出力する(A3)。よ
り具体的には、光源216に対して点灯を指示し、次い
で、カメラ215に対して撮影を指示し、その後、光源
216に対して消灯を指示する。これにより、光源21
が、運転免許証211の裏面を照明し、カメラ215
が、運転免許証211の表面側から見た透かし模様を撮
影しその画像データを真贋判定部103へ送る。なお、
運転免許証211が正規のものである場合には、図5に
示すような透かし模様の画像データが得られる。
【0028】真贋判定部103は、運転免許証211
表面側から見た透かし模様の画像データが送られてくる
と、それと記憶装置700に登録されている、運転免許
証の表面側から見た透かし模様の基準パターン701と
照合することにより、送られてきた画像データによって
示される透かし模様が正規の透かし模様であるか否かを
判定する。そして、正規の透かし模様であると認識でき
た場合は、運転免許証211を「真」と判定し、正規の
透かし模様であると認識できなかった場合は、運転免許
211を「贋」と判定する(A4)。
【0029】そして、「真」と判定された場合(A5が
YES)は、コンピュータ100は、新規口座開設の為
の処理を継続する(A9)。これに対して、「贋」と判
定された場合(A5がNO)は、免許撮影制御部101
が、免許証撮影部200に対して再撮影指示を出力する
(A6)。より具体的には、回転機構213に対して1
80度の回転を指示し、次に光源216に対して点灯を
指示し、次にカメラ215に対して撮影を指示し、その
後、光源216に対して消灯を指示する。これにより、
運転免許証211が180度回転し、それまでカメラ2
15のレンズと対向していなかった運転免許証211の
裏面がカメラ215のレンズと対向する状態となる。こ
の結果、カメラ215により、運転免許証211の裏面
側から見た透かし模様が撮影され、その画像データが真
贋判定部103に送られる。
【0030】真贋判定部103は、運転免許証211
裏面から見た透かし模様の画像データが送られてくる
と、それと記憶装置700に記憶されている裏面側から
見た透かし模様の基準パターン702とを照合すること
により、上記画像データによって示される透かし模様が
正規の透かし模様であるか否かを判定する。そして、正
規の透かし模様であると認識できた場合は、運転免許証
211を「真」と判定し、正規の透かし模様であると認
識できなかった場合は、「贋」と判定する(A7)。
【0031】そして、「真」と判定された場合(A8が
YES)は、新規口座開設の為の処理を継続し(A
9)、「贋」と判定された場合(A8がNO)は、搬送
機構214を制御し、運転免許証211を返却する。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】次に、既に口座を開設している利用者が自
動現金預払機を利用して取り引きを行う場合の動作を
「出金処理」を例にして説明する。
【0041】利用者が顧客表示部4に表示されているメ
ニューから「出金」を選択すると、表示制御部105が
顧客表示部4に「カード挿入口にカードを挿入して下さ
い」というガイダンスを表示する(図,B1)。
【0042】このガイダンスを見た利用者は、キャッシ
ュカード等のカードをカード挿入口7に挿入する。尚、
カードには、ユーザID番号,口座番号等の取り引きを
行うために必要になる情報が磁気的に記録されていると
共に、利用者の顔写真が印刷されている。
【0043】カード挿入口7からカードが挿入される
と、カード・レシート処理機構300内に設けられてい
るイメージスキャナ(図示せず)が、カードに印刷され
ている利用者の顔写真のイメージを読み取り、その画像
データを顔画像照合部104に送る(B2)。その後、
カード・レシート処理機構300がカードから読み取っ
たユーザID番号を、カード・レシート制御部106が
通信装置800を介してホストコンピュータ(図示せ
ず)に送り、上記ユーザID番号に対応する暗証番号を
要求する(B3)。この要求を受けたホストコンピュー
タは、上記ユーザID番号に対応する暗証番号を要求元
のコンピュータ100に返送する。
【0044】その後、顔画像用カメラ制御部102が、
LED3を点灯させ、表示制御部105が、顧客表示部
4に「ランプが点灯している場所を見て下さい」という
ガイダンスを表示する(B4)。その後、所定のタイミ
ングで顔画像用カメラ制御部102が顔画像用カメラ2
に対して撮影を指示する(B5)。これにより、顔画像
用カメラ2が利用者の顔を撮影し、その画像データを画
像照合部104へ送る。
【0045】顔画像照合部104は、顔画像用カメラ2
から利用者の顔の画像データが送られてくると、ステッ
プB2に於いて取得したカードに印刷されている顔写真
の画像データと照合することにより本人確認を行う(B
6)。そして、本人であると確認できなかった場合(B
7がNO)は、利用者にカードを返却し(B11)、出
金処理を終了する。これに対して、本人であると確認し
た場合(B7がYES)は、利用者に暗証番号の入力を
要求し、利用者が入力した暗証番号と、ホストコンピュ
ータから取得した暗証番号とを比較する(B8,B
9)。そして、両者が一致した場合(B9がYES)
は、出金処理を継続し(B10)、一致しなかった場合
(B9がNO)は、ステップB11の処理を行う。この
ように、本実施例によれば、カードの所有者以外の者
が、不正にカード,暗証番号を取得したとしても、その
利用を確実に防ぐことが可能になる。
【0046】尚、上述した説明では、カードとして取り
引きを行うために必要になる情報が磁気的に記録され且
つカードの所有者の顔写真が印刷されているカードを使
用するようにしたが、取り引きを行うために必要になる
情報及び所有者の顔の画像データが記録されたICカー
ドを使用するようにしても良い。そして、このようなI
Cカードを使用した場合には、ICカードに記憶されて
いる所有者の顔の画像データと、顔画像用カメラ2で撮
影した利用者の顔の画像データとを照合することによ
り、本人確認を行う。
【0047】更に、本実施例の自動現金預払機は、既に
口座を開設し且つホストコンピュータに自身の顔の画像
データを登録している利用者に対しては、キャッシュカ
ード等のカードを使用せずに取り引きを行えるようにし
ている。以下に、カードを使用せずに取り引きを行う場
合の動作を、出金処理を例にして説明する。
【0048】利用者が顧客表示部4に表示されているメ
ニューから「出金(カード不使用)」を選択すると、表
示制御部105が顧客表示部4に「ランプが点灯してい
る位置を見て下さい」というガイダンスを表示すると共
に、顔画像用カメラ制御部102がLED3を点灯する
(図,C1)。その後、所定のタイミングで顔画像用
カメラ制御部102が、顔画像用カメラ2に対して撮影
の指示を行う(C2)。これにより、顔画像用カメラ2
が、利用者の顔を撮影し、その画像データを顔画像用カ
メラ制御部102に送る。顔画像用カメラ制御部102
は、顔画像用カメラ2から送られてきた利用者の顔の画
像データを、通信装置800を利用してホストコンピュ
ータヘ送信する(C3)。
【0049】ホストコンピュータには、カードを使用せ
ずに取り引きを行うことを希望している利用者の顔の画
像データが、その利用者のユーザID番号,口座番号,
氏名,住所等の顧客情報と対になって登録されている。
そして、自動現金預払機から利用者の顔の画像データが
送られてくると、それと登録されている各利用者の顔の
画像データとを照合し、照合一致となる画像データを探
し出す。そして、照合一致となる画像データを1個だけ
探し出せた場合は、その画像データと対になって登録さ
れている顧客情報をコンピュータ100に返送する。こ
れに対して、照合一致となる画像データを1個も探し出
すことができなかった場合は「該当者なし」を、照合一
致となる画像データが複数探し出された場合は、「複数
該当」をコンピュータ100に返送する。
【0050】コンピュータ100は、顧客情報が返送さ
れてきた場合(C4がYES)は、その顧客情報を利用
して出金処理を継続し(C5)、「該当者なし」が返送
されてきた場合(C6がYES)は、直ちに出金処理を
終了する。また、「複数該当」が返送されてきた場合
(C6がNO)は、「カードを挿入して下さい」という
メッセージを顧客表示部4に表示する(C7)。そし
て、このメッセージに応答して利用者が、カード挿入口
7にカードを挿入すると、通常のカードを利用した出金
処理を行う(C8)。尚、ステップC7でメッセージを
表示してから所定時間が経過してもカードが挿入されな
かった場合は、出金処理を終了する。
【0051】上述した実施例に於いては、自動現金預払
機(ATM)を例にとって説明したが、自動現金支払機
(CD)等の他の自動現金取引機に本発明を適用できる
ことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の運転免許
証真贋チェック装置は、運転免許証の表面側から見た透
かし模様,裏面側から見た透かし模様の両方を撮影可能
な免許証撮影部を有し、この免許証撮影部で撮影した表
面側,裏面側から見た透かしの内の少なくとも1つが正
規の透かし模様であると認識できた場合、運転免許証が
正規のものであると判定するようにしているので、真贋
判定対象としている運転免許証が表面透かし型のもので
あっても、裏面透かし型のものであっても、その真贋を
自動的に判定できる。また、運転免許証撮影用のカメラ
を1台とすることができるので、運転免許証真贋チェッ
ク装置を経済的に構成することが可能になる。
【0053】また、本発明の運転免許証真贋チェック装
置を備えた自動現金取引機は、利用者の顔を撮影する顔
画像用カメラを備えており、この顔画像用カメラで撮影
した利用者の顔の画像データと、本人確認用のカードに
付されている顔写真のイメージ、本人確認用のICカー
ドに記録されている顔写真データ、或いはサーバに予め
登録されている利用者の顔の画像データとに基づいて本
人確認を行うようにしているので、セキュリティを高い
ものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運転免許証真贋チェック装置を備えた
自動現金預払機の外観を示す斜視図である。
【図2】自動現金預払機の内部構成の一例を示したブロ
ック図である。
【図3】免許証撮影部200の一構成例を示す図であ
る。
【図4】新規口座開設時の処理例を示す流れ図である。
【図5】免許証の透かし模様を示した図である。
【図6】出金時の処理例を示す流れ図である。
【図7】出金時の他の処理例を示す流れ図である。
【符号の説明】
1…免許証挿入口 2…顔画像用カメラ 3…LED 4…顧客表示部 5…取扱科目表示部 6…二面表示部 7…カード挿入口 8…通帳挿入口 9…紙幣投入口 10…硬貨投入口 100…コンピュータ 101…免許撮影制御部 102…顔画像用カメラ制御部 103…真贋判定部 104…顔画像照合部 105…表示制御部 106…カード・レシート制御部 107…オペレーションパネル管理部 108…通帳制御部 109…紙幣硬貨制御部 110…履歴管理部 K…記録媒体 200…免許証撮影部 11…運転免許証 212…回転軸 212a…保持部 213…回転機構 214…搬送機構 215…カメラ 216…光源 00…カード・レシート処理機構 400…通帳処理機構 500…紙幣硬貨処理機構 600…オペレーションパネル 700…記憶装置 701,702…透かし模様の基準パターン 800…通信装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−66273(JP,A) 特開 平3−78098(JP,A) 特開 平3−127263(JP,A) 特開 平5−314344(JP,A) 特開 昭64−67697(JP,A) 特開 昭62−130465(JP,A) 特開 平3−185583(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 7/00 - 9/00,9/04 B42D 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転免許証を撮影するカメラと、該カメ
    ラのレンズに対して対向配置された光源と、前記カメラ
    のレンズと前記光源との間に於いて、前記運転免許証を
    回転させ、前記カメラのレンズに対して前記運転免許証
    の表面側及び裏面側を対向配置させることが可能な回転
    機構とを備え、運転免許証の表面側から見た前記運転免
    許証の透かし模様及び前記運転免許証の裏面側から見た
    前記運転免許証の透かし模様を撮影可能な免許証撮影部
    と、 該免許証撮影部で撮影した前記運転免許証の表面側及び
    裏面側から見た透かし模様が両方とも正規の透かし模様
    と認識できなかった場合、前記運転免許証を贋と判定
    し、少なくとも一方が正規の透かし模様と認識できた場
    合、前記運転免許証を真と判定する真贋判定部とを備え
    たことを特徴とする運転免許証真贋チェック装置。
  2. 【請求項2】 運転免許証を撮影するカメラと、該カメ
    ラのレンズに対して対向配置された光源と、前記カメラ
    のレンズと前記光源との間に於いて、前記運転免許証を
    回転させ、前記カメラのレンズに対して前記運転免許証
    の表面側及び裏面側を対向配置させることが可能な回転
    機構とを備え、撮影指示があった場合、運転免許証の透
    かし模様を該運転免許証の表面側或いは裏面側の内の一
    方の面側から撮影し、再撮影指示があった場合、前記運
    転免許証の透かし模様を前記運転免許証の他方の面側か
    ら撮影する免許証撮影部と、 該免許証撮影部で撮影された透かし模様が正規の透かし
    模様と認識できた場合、前記運転免許証が真であると判
    定し、該免許証撮影部で撮影された、前記運転免許証の
    前記一方の面側からの透かし模様及び前記他方の面側か
    らの透かし模様が両方とも正規の透かし模様と認識でき
    なかった場合、前記運転免許証を贋と判定する真贋判定
    部と、 真贋判定処理開始時に前記免許証撮影部に対して撮影指
    示を出力し、前記免許証撮影部で撮影された前記一方の
    面側からの透かし模様が正規の透かし模様と認識できな
    かった場合、前記免許証撮影部に対して再撮影指示を出
    力する免許撮影制御部とを備えたことを特徴とする運転
    免許証真贋チェック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の運転免許証真贋
    チェック装置と、 利用者の顔を撮影する顔画像用カメラと、 本人確認用のカードに付されている顔写真のイメージと
    前記顔画像用カメラで撮影した前記利用者の顔の画像デ
    ータとを照合することにより、本人確認を行う顔画像照
    合部とを備えたことを特徴とする、運転免許証真贋チェ
    ック装置を備えた自動現金取引機。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の運転免許証真贋
    チェック装置と、 利用者の顔を撮影する顔画像用カメラと、 本人確認用のICカードに記録されている顔画像データ
    と、前記顔画像用カメラで撮影した前記利用者の顔の画
    像データとを照合することにより本人確認を行う顔画像
    照合部とを備えたことを特徴とする、運転免許証真贋チ
    ェック装置を備えた自動現金取引機。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の運転免許証真贋
    チェック装置と、 利用者の顔を撮影する顔画像用カメラと、 前記顔画像用カメラで撮影した前記利用者の顔の画像デ
    ータをサーバへ送信する送信部と、 予め登録されている複数の利用者の顔の画像データと、
    前記送信部から送られてきた利用者の顔の画像データと
    に基づいて本人確認を行うサーバとを備えたことを特徴
    とする、運転免許証真贋チェック装置を備えた自動現金
    取引機。
  6. 【請求項6】 運転免許証を撮影するカメラと、該カメ
    ラのレンズに対して対向配置された光源と、前記カメラ
    のレンズと前記光源との間に於いて、前記運転免許証を
    回転させ、前記カメラのレンズに対して前記運転免許証
    の表面側及び裏面側を対向配置させることが可能な回転
    機構とを有し、運転免許証の表面側から見た前記運転免
    許証の透かし模様及び前記運転免許証の裏面側から見た
    前記運転免許証の透かし模様を撮影可能な免許証撮影部
    を備えたコンピュータを、 前記免許証撮影部で撮影した前記運転免許証の表面側及
    び裏面側から見た透かし模様が両方とも正規の透かし模
    様と認識できなかった場合、前記運転免許証を贋と判定
    し、少なくとも一方が正規の透かし模様と認識できた場
    合、前記運転免許証を真と判定する真贋判定部として機
    能させるためのプログラムを記録したプログラム記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 運転免許証を撮影するカメラと、該カメ
    ラのレンズに対して対向配置された光源と、前記カメラ
    のレンズと前記光源との間に於いて、前記運転免許証を
    回転させ、前記カメラのレンズに対して前記運転免許証
    の表面側及び裏面側を対向配置させることが可能な回転
    機構とを有し、撮影指示があった場合、運転免許証の透
    かし模様を該運転免許証の表面側或いは裏面側の内の一
    方の面側から撮影し、再撮影指示があった場合、前記運
    転免許証の透かし模様を前記運転免許証の他方の面側か
    ら撮影する免許証撮影部を備えたコンピュータを、 前記免許証撮影部で撮影された透かし模様が正規の透か
    しと認識できた場合、前記運転免許証が真であると判定
    し、該免許証撮影部で撮影された、前記運転免許証の前
    記一方の面側からの透かし模様及び前記他方の面側から
    の透かし模様が両方とも正規の透かし模様と認識できな
    かった場合、前記運転免許証を贋と判定する真贋判定
    部、 真贋判定処理開始時に前記免許証撮影部に対して撮影指
    示を出力し、前記免許証撮影部で撮影された前記一方の
    面側からの透かし模様が正規の透かし模様と認識できな
    かった場合、前記免許証撮影部に対して再撮影指示を出
    力する免許撮影制御部として機能させるためのプログラ
    ムを記録したプログラム記録媒体。
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