JP3481089B2 - 魚釣用スピニングリールのスプール - Google Patents
魚釣用スピニングリールのスプールInfo
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- JP3481089B2 JP3481089B2 JP23785997A JP23785997A JP3481089B2 JP 3481089 B2 JP3481089 B2 JP 3481089B2 JP 23785997 A JP23785997 A JP 23785997A JP 23785997 A JP23785997 A JP 23785997A JP 3481089 B2 JP3481089 B2 JP 3481089B2
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- fishing line
- fishing
- winding
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用リールのスプ
ールにおける釣糸の巻き始め部の釣糸係止手段の改良に
関するものである。 【０００２】 【従来の技術】魚釣用リールのスプールの釣糸の巻回胴
部に釣糸の巻き始め部を係止する手段として、実開平７
−７４３７号公報に見られるように釣糸巻回胴部に釣糸
の巻き始め部に形成した結び目部の係止される係止凹部
を設けこの係止凹部に結び目部分を引掛け係止するよう
にして、従来のスプールに係止ピンを突設したり、係止
貫通孔を穿設する方式に比し加工手間を簡素化してコス
トの低減を図ることが知られている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知
の方式は、スプールの釣糸巻回胴部に設けた係止凹部に
釣糸の結び目部分を単に引掛けて係止するようにしただ
けであり、係止凹部から突設した釣糸の結び目部によっ
てその上部に巻回される釣糸が整然と巻回されなかった
り、釣糸放出時の釣糸がこれに引掛かって釣糸放出作用
を阻害したりすると共にこの接触により釣糸を損傷劣化
する原因ともなる等の欠陥がある。本発明は釣糸をその
結び目部が釣糸巻回胴部から突出しないようにしながら
確実に係止して結び目部の突出による釣糸の巻回及び放
出機能の低下を改善するようにした釣糸の巻き始め部分
の係止手段を提供することを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、後部にスカート部を有するスプールの釣糸
巻回胴部にハンドルで連動回転されるローターによって
釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプールに
おいて、前記の釣糸巻回胴部外周面に、釣糸の結び目部
を収容可能な深さの凹部と該凹部の両側に連通した釣糸
嵌入溝とを釣糸巻回方向の全周に亘り形成し、巻き始め
部の結び目部を前記凹部に、その結び目部の両側の釣糸
を釣糸嵌入溝に夫々挿入して釣糸を係止するようにした
ことを特徴とするものである。 【０００５】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例の図
面について説明すると、図１乃至図４は本発明をスピニ
ングリールのスプールに適用した実施例であってスカー
ト部１′を有するスプール１の釣糸巻回胴部２は、前部
（釣糸放出側）から後部（スカート部１′側）に向けス
プール支持軸芯Ｘに対してＸ′の漸次小径となる緩テー
パー状に形成されると共にそのスカート部１′側である
後部周面には釣糸Ａの巻き始め部の結び目部Ｂを収容可
能な深さの凹部３が釣糸の巻回方向に細長く形成され、
更に該凹部３の両側にはこれに連通するように釣り糸嵌
入溝４が釣糸巻回方向の全周に亘り設けられている。な
おスプール１の釣糸巻回胴部２を前部から後部に向け漸
次小径になるような緩テーパー状に形成するのは、釣糸
が前方に螺旋状に勢いよく放出されるときに発生する糸
同志の抵抗による糸崩れが防止でき釣糸の放出作用が円
滑に行えるからである。 【０００６】従ってスプール１に巻回する釣糸Ａはその
巻き始め部を釣糸嵌入溝に挿入しその結び目部Ｂを凹部
３内に収容することにより、これを係止した後、所定量
を巻回胴部２に積層巻着するものであり、魚釣り時にお
いては通常のスピニングリールの如く釣糸Ａはスプール
１の前方から順次放出され、また放出された釣糸Ａはハ
ンドル５で連動回動されるローター６の釣糸案内部６′
によって釣糸巻回胴部２に巻回されるものである。 【０００７】 【発明の効果】本発明は釣糸の巻き始め部に形成した結
び目部を凹部内に収容すると共に釣糸巻回胴部に巻回し
た環状の釣糸を釣糸嵌入溝に嵌合挿入して釣糸をスプー
ルの釣糸巻回胴部に係止するようにしたことにより、結
び目の釣糸が巻回胴部周面から突出することを防止して
釣糸の巻回作用を円滑かつ整然と行うことができると共
に釣糸放出時の釣糸巻き始め部の糸同志の引掛かりを未
然に防止することができ、釣糸の巻取り及び放出性能を
向上できると同時に釣糸の損傷、劣化も防止してその長
期使用を可能にするものである。 【０００８】特に釣糸嵌入溝を釣糸巻回胴部の全周に形
成したことは、釣糸を凹部と釣糸嵌入溝とで確実に係止
しながらその巻き始め部における釣糸の巻回胴部からの
突出による接触抵抗を一層少なくし、前記釣糸の巻取り
及び放出性能並びに釣糸の耐久性を更に向上することが
できる。 【０００９】また本発明のスピニングリールは、釣糸の
放出時に巻回方向と直交する方向に釣糸が繰出されて釣
糸同志の引掛かりによる抵抗を受け易いスピニングリー
ルにおいて、結び目の突出による釣糸の引掛かり及び劣
化、損傷を確実に防止することができ極めて有効であ
る。 【００１０】更に前記凹部及び釣り糸嵌入溝をスピニン
グリールの釣糸巻回胴部の後部に形成するときは、前部
に向け放出される釣糸の巻き始め部における釣糸同志の
引掛かり及び接触が一層少なくなることによって釣糸放
出における飛距離の低下や異音発生を防止することがで
き、特に釣糸の放出性能を向上することができる。 【００１１】また凹部を釣糸巻回方向に細長く形成する
ときは、巻き始め部の釣糸の損傷、糸ぐせ、劣化を可及
的に防止でき、釣糸を最後まで放出したときの糸切れ、
糸ぐせ、糸撚れを解消することができる。 【００１２】またスピニングリールの釣糸巻回胴部を前
部から後部に向け漸次小径となる緩テーパー状に形成
し、その後部である小径部側に凹部及び釣糸嵌入溝を形
成したときは、釣糸巻き始め部の結び付け操作を容易に
行うことができ、釣糸の巻着作業を迅速かつ能率よく行
うことができると共に釣糸の放出作用も円滑に行われ、
前記釣糸の放出性能を一層向上することができる。
ールにおける釣糸の巻き始め部の釣糸係止手段の改良に
関するものである。 【０００２】 【従来の技術】魚釣用リールのスプールの釣糸の巻回胴
部に釣糸の巻き始め部を係止する手段として、実開平７
−７４３７号公報に見られるように釣糸巻回胴部に釣糸
の巻き始め部に形成した結び目部の係止される係止凹部
を設けこの係止凹部に結び目部分を引掛け係止するよう
にして、従来のスプールに係止ピンを突設したり、係止
貫通孔を穿設する方式に比し加工手間を簡素化してコス
トの低減を図ることが知られている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知
の方式は、スプールの釣糸巻回胴部に設けた係止凹部に
釣糸の結び目部分を単に引掛けて係止するようにしただ
けであり、係止凹部から突設した釣糸の結び目部によっ
てその上部に巻回される釣糸が整然と巻回されなかった
り、釣糸放出時の釣糸がこれに引掛かって釣糸放出作用
を阻害したりすると共にこの接触により釣糸を損傷劣化
する原因ともなる等の欠陥がある。本発明は釣糸をその
結び目部が釣糸巻回胴部から突出しないようにしながら
確実に係止して結び目部の突出による釣糸の巻回及び放
出機能の低下を改善するようにした釣糸の巻き始め部分
の係止手段を提供することを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、後部にスカート部を有するスプールの釣糸
巻回胴部にハンドルで連動回転されるローターによって
釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプールに
おいて、前記の釣糸巻回胴部外周面に、釣糸の結び目部
を収容可能な深さの凹部と該凹部の両側に連通した釣糸
嵌入溝とを釣糸巻回方向の全周に亘り形成し、巻き始め
部の結び目部を前記凹部に、その結び目部の両側の釣糸
を釣糸嵌入溝に夫々挿入して釣糸を係止するようにした
ことを特徴とするものである。 【０００５】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例の図
面について説明すると、図１乃至図４は本発明をスピニ
ングリールのスプールに適用した実施例であってスカー
ト部１′を有するスプール１の釣糸巻回胴部２は、前部
（釣糸放出側）から後部（スカート部１′側）に向けス
プール支持軸芯Ｘに対してＸ′の漸次小径となる緩テー
パー状に形成されると共にそのスカート部１′側である
後部周面には釣糸Ａの巻き始め部の結び目部Ｂを収容可
能な深さの凹部３が釣糸の巻回方向に細長く形成され、
更に該凹部３の両側にはこれに連通するように釣り糸嵌
入溝４が釣糸巻回方向の全周に亘り設けられている。な
おスプール１の釣糸巻回胴部２を前部から後部に向け漸
次小径になるような緩テーパー状に形成するのは、釣糸
が前方に螺旋状に勢いよく放出されるときに発生する糸
同志の抵抗による糸崩れが防止でき釣糸の放出作用が円
滑に行えるからである。 【０００６】従ってスプール１に巻回する釣糸Ａはその
巻き始め部を釣糸嵌入溝に挿入しその結び目部Ｂを凹部
３内に収容することにより、これを係止した後、所定量
を巻回胴部２に積層巻着するものであり、魚釣り時にお
いては通常のスピニングリールの如く釣糸Ａはスプール
１の前方から順次放出され、また放出された釣糸Ａはハ
ンドル５で連動回動されるローター６の釣糸案内部６′
によって釣糸巻回胴部２に巻回されるものである。 【０００７】 【発明の効果】本発明は釣糸の巻き始め部に形成した結
び目部を凹部内に収容すると共に釣糸巻回胴部に巻回し
た環状の釣糸を釣糸嵌入溝に嵌合挿入して釣糸をスプー
ルの釣糸巻回胴部に係止するようにしたことにより、結
び目の釣糸が巻回胴部周面から突出することを防止して
釣糸の巻回作用を円滑かつ整然と行うことができると共
に釣糸放出時の釣糸巻き始め部の糸同志の引掛かりを未
然に防止することができ、釣糸の巻取り及び放出性能を
向上できると同時に釣糸の損傷、劣化も防止してその長
期使用を可能にするものである。 【０００８】特に釣糸嵌入溝を釣糸巻回胴部の全周に形
成したことは、釣糸を凹部と釣糸嵌入溝とで確実に係止
しながらその巻き始め部における釣糸の巻回胴部からの
突出による接触抵抗を一層少なくし、前記釣糸の巻取り
及び放出性能並びに釣糸の耐久性を更に向上することが
できる。 【０００９】また本発明のスピニングリールは、釣糸の
放出時に巻回方向と直交する方向に釣糸が繰出されて釣
糸同志の引掛かりによる抵抗を受け易いスピニングリー
ルにおいて、結び目の突出による釣糸の引掛かり及び劣
化、損傷を確実に防止することができ極めて有効であ
る。 【００１０】更に前記凹部及び釣り糸嵌入溝をスピニン
グリールの釣糸巻回胴部の後部に形成するときは、前部
に向け放出される釣糸の巻き始め部における釣糸同志の
引掛かり及び接触が一層少なくなることによって釣糸放
出における飛距離の低下や異音発生を防止することがで
き、特に釣糸の放出性能を向上することができる。 【００１１】また凹部を釣糸巻回方向に細長く形成する
ときは、巻き始め部の釣糸の損傷、糸ぐせ、劣化を可及
的に防止でき、釣糸を最後まで放出したときの糸切れ、
糸ぐせ、糸撚れを解消することができる。 【００１２】またスピニングリールの釣糸巻回胴部を前
部から後部に向け漸次小径となる緩テーパー状に形成
し、その後部である小径部側に凹部及び釣糸嵌入溝を形
成したときは、釣糸巻き始め部の結び付け操作を容易に
行うことができ、釣糸の巻着作業を迅速かつ能率よく行
うことができると共に釣糸の放出作用も円滑に行われ、
前記釣糸の放出性能を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の平面図。
【図２】同要部の正面図。
【図３】図２Ｉ−Ｉ線断面図。
【図４】釣糸の係止説明図。
【符号の説明】
１ スプール
２ 釣糸巻回胴部
３ 凹部
４ 釣糸嵌入溝
５ ハンドル
６ ローター
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01K 89/01
A01K 89/015
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 後部にスカート部を有するスプールの釣
糸巻回胴部にハンドルで連動回転されるローターによっ
て釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプール
において、前記の釣糸巻回胴部外周面に、釣糸の結び目
部を収容可能な深さの凹部と該凹部の両側に連通した釣
糸嵌入溝とを釣糸巻回方向の全周に亘り形成し、巻き始
め部の結び目部を前記凹部に、その結び目部の両側の釣
糸を釣糸嵌入溝に夫々挿入して釣糸を係止するようにし
たことを特徴とする魚釣用スピニングリールのスプー
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23785997A JP3481089B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23785997A JP3481089B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1156175A JPH1156175A (ja) | 1999-03-02 |
| JP3481089B2 true JP3481089B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=17021481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23785997A Expired - Fee Related JP3481089B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3481089B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP23785997A patent/JP3481089B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1156175A (ja) | 1999-03-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |