JP3480656B2 - グラビアシリンダのエッチング処理装置 - Google Patents
グラビアシリンダのエッチング処理装置Info
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Description
れるグラビアシリンダを処理槽内で回転させ、そのグラ
ビアシリンダの周面にノズルからその法線方向に延びる
吹付基準線に沿ってエッチング液を吹付けつつエッチン
グ処理するグラビアシリンダのエッチング処理装置に関
する。 【０００２】 【従来の技術】図４において、エッチング処理装置は、
処理槽１００内でＲ方向に軸線Ｓを中心に回転するグラ
ビアシリンダ１の周面（詳しくは、被膜形成部）にノズ
ル１０から吹付基準線Ｚに沿ってエッチング液を吹付け
つつエッチング処理可能とされている。吹付基準線Ｚと
は、ノズルから発し上記の軸線Ｓと直角に交わる線分つ
まりノズルとグラビアシリンダ周面とを結びかつグラビ
アシリンダ周面に対する法線方向に延びる線分（Ｚ）で
ある。そして、グラビアシリンダ１の軸線（Ｓ）方向に
ついては、図５に示すようにノズル１０をＸ方向に往復
移動させつつ連続的にエッチング処理するものとされて
いる。 【０００３】すなわち、グラビアシリンダ（被膜形成
部）１には、図６（Ａ）に示す無数のエッチングホール
３を形成する。２は、レジストである。このエッチング
ホール３の幅は、理想的には吹付基準線Ｚと平行な軸線
Ｚ１，Ｚ２間寸法とされるが、一定のサイドエッチ４，
４は許される。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところで、吹付基準線
Ｚおよびグラビアシリンダ１の回転Ｒ方向は一定である
から、その回転速度やエッチングホール３の大きさ
（幅，深さ）等によっては図６（Ｂ）に示すように重力
作用方向の下方側つまり図６の場合は回転Ｒ方向の上流
側に大きな変形部（浸蝕部）４Ｂが形成されてしまう。 【０００５】しかし、グラビア印刷の際のインク量的に
はその変形部４Ｂを含むエッチングホール３全体の容積
を妥当性あるものとして選択設定しつつエッチング処理
することは可能であるが、重力作用との関係においてそ
の方向性を変ることができない。したがって、一層の高
品位印刷を行うには、一方的変形部４Ｂの発生事実を印
刷適性上無視できずかつその解消が重要な技術的課題と
なって来た。 【０００６】本発明の目的は、印刷適性向上のためのエ
ッチングホールの方向性を極減化することができるグラ
ビアシリンダのエッチング処理装置を提供することにあ
る。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明は、処理槽内で回
転するグラビアシリンダの周面にノズルから当該ノズル
先端とグラビアシリンダ周面とを結びかつグラビアシリ
ンダ周面に対する法線方向に延びる吹付基準線に沿って
エッチング液を吹付けつつエッチング処理するグラビア
シリンダのエッチング処理装置において、前記ノズルを
前記吹付基準線とこの吹付基準線よりも前記グラビアシ
リンダに対する重力作用方向の上方側の吹付補助線との
間で揺動可能に形成し、かつ前記ノズルを吹付基準線と
吹付補助線との間で連続または間欠的に揺動させつつエ
ッチング液を吹付けてエッチング処理可能に形成したグ
ラビアシリンダのエッチング処理装置である。 【０００８】 かかる発明では、ノズルは、法線方向に
延びる吹付基準線とこの吹付基準線よりも重力作用方向
の上方側の吹付補助線との間で連続または間欠的に揺動
されつつグラビアシリンダ周面にエッチング液を吹付け
る。したがって、グラビアシリンダ周面に形成される各
エッチングホールの重力作用および回転方向による画一
的方向性を解消できる。すなわち、エッチングホールの
方向性を極減乃至一掃できるから印刷適性を大幅に向上
できる。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本グラビアシリンダ１のエッチング
処理装置は、基本的構造が従来例（図４，図５）の場合
と同様とされているが、さらに図１，図２に示す如くノ
ズル１０を吹付基準線Ｚとこの吹付基準線Ｚよりもグラ
ビアシリンダ１に対する重力作用方向の上方側の吹付補
助線Ｚａとの間で揺動可能に形成し、かつノズル１０を
吹付基準線Ｚと吹付補助線Ｚａとの間で連続揺動させつ
つエッチング液を吹付けてエッチング処理可能に形成さ
れている。 【００１０】図２において、ノズル１０は、ホルダー１
１を介してスライダー１２に取付けられている。スライ
ダー１２は、軸受１４，１４に回転可能に保持されたガ
イド部材としてのスプライン軸１３にＸ方向に往復移動
可能に装着されかつ公知の往復移動機構（図示省略）に
よってエッチング処理中に往復移動される。 【００１１】 ここに、揺動手段は、スプライン軸１３
にギャトレイン１８を介して連結された可逆回転可能な
モータ１９を含み、ノズル１０を図１に示す吹付基準線
Ｚと吹付補助線Ｚａとの間で、つまりグラビアシリンダ
周面に対する法線方向に延びる吹付基準線Ｚとグラビア
シリンダ１に対する重力作用方向の上方側の吹付補助線
Ｚａとの間で、角度θだけ連続して揺動させることがで
きる。 【００１２】揺動角度（θ）は、モータ１９の回転角度
で調整可能であり、かつ揺動速度はモータ１９の回転速
度によって設定することができる。しかも、図示省略し
たコントローラドライバーで、モータ１９を可逆連続運
転することもできる。また、設定により間欠運転してノ
ズル１０を間欠的に揺動させることもできる。 【００１３】なお、揺動手段は、これに限定されず、例
えば図３に示すようにクランク構造としてもよい。偏心
シャフト１７（偏心ピン１７Ｐ）を回転させることによ
りクランクレバー１５（長溝１６）をスプライン軸１３
の軸線Ｑを中心に角度θだけ揺動できる。この場合に
は、偏心シャフト１７用のモータを一方向に回転させる
だけでよいから、制御を一層容易化できる。 【００１４】 図１において、法線方向に延びる吹付基
準線Ｚに沿ってノズル１０からエッチング液が吹付けら
れると、吹付基準線Ｚを中心に軸線Ｚ１，Ｚ２間の幅と
してエッチングホール３が形成促進される。当該エッチ
ングホール３がＲ方向に回転すると、ノズル１０が回転
Ｒ方向の下流側で重力作用方向の上方側に揺動される。
つまり、ノズル１０からの吹付けポイントが吹付補助線
Ｚａ側へ角度θだけ移動する。したがって、エッチング
ホール３の回転Ｒ方向の上流側で重力作用方向の下方側
のみが画一的に集中的にエッチングされてしまうことを
防止できる。 【００１５】なお、ノズル１０は、図４の処理槽１００
内においてグラビアシリンダ１の反対（左）側に設けて
もよい。反対（左）側に設けた場合は、回転Ｒ方向を一
定とすると、吹付補助線Ｚａは吹付基準線Ｚよりも回転
Ｒ方向の上流側となるが、重力作用方向の上方側である
ことに変りはない。 【００１６】 【発明の効果】本発明によれば、ノズルを吹付基準線と
この吹付基準線よりもグラビアシリンダに対する重力作
用方向の上方側の吹付補助線との間で揺動可能に形成
し、かつノズルを吹付基準線と吹付補助線との間で連続
または間欠的に揺動させつつエッチング液を吹付けてエ
ッチング処理可能に形成されているので、グラビアシリ
ンダの周面に形成される各エッチングホールの方向性を
極減できるから印刷適性を大幅に向上できる。
である。 【図４】従来例を説明するための図である。 【図５】従来のエッチング動作を説明するための図であ
る。 【図６】従来例による問題点を説明するための図であ
る。 【符号の説明】 １ グラビアシリンダ ３ エッチングホール １０ ノズル １１ ホルダー １２ スライダー １３ スプライン軸 １５ クランクレバー １７ 偏心クランク １９ モータ １００ 処理槽 Ｚ 吹付基準線 Ｚａ 吹付補助線
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 処理槽内で回転するグラビアシリンダの
周面にノズルから当該ノズルとグラビアシリンダ周面と
を結びかつグラビアシリンダ周面に対する法線方向に延
びる吹付基準線に沿ってエッチング液を吹付けつつエッ
チング処理するグラビアシリンダのエッチング処理装置
において、 前記ノズルを前記吹付基準線とこの吹付基準線よりも前
記グラビアシリンダに対する重力作用方向の上方側の吹
付補助線との間で揺動可能に形成し、かつ前記ノズルを
吹付基準線と吹付補助線との間で連続または間欠的に揺
動させつつエッチング液を吹付けてエッチング処理可能
に形成したグラビアシリンダのエッチング処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06764397A JP3480656B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | グラビアシリンダのエッチング処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06764397A JP3480656B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | グラビアシリンダのエッチング処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10258498A JPH10258498A (ja) | 1998-09-29 |
| JP3480656B2 true JP3480656B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=13350906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06764397A Expired - Fee Related JP3480656B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | グラビアシリンダのエッチング処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3480656B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101750733B1 (ko) | 2014-04-09 | 2017-06-27 | 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 | 실린더용 부식 장치 |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP06764397A patent/JP3480656B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101750733B1 (ko) | 2014-04-09 | 2017-06-27 | 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 | 실린더용 부식 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10258498A (ja) | 1998-09-29 |
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