JP3480392B2 - 冷媒分配器およびそれを用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷媒分配器およびそれを用いた冷凍サイクル装置

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JP3480392B2 JP29350599A JP29350599A JP3480392B2 JP 3480392 B2 JP3480392 B2 JP 3480392B2 JP 29350599 A JP29350599 A JP 29350599A JP 29350599 A JP29350599 A JP 29350599A JP 3480392 B2 JP3480392 B2 JP 3480392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機や冷
凍装置などの冷凍サイクル装置に用いられる冷媒分配器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機や冷凍装置などの冷凍サイク
ル装置の凝縮器あるいは蒸発器として作用する熱交換器
において、内部の冷媒流路を複数パスに分割した場合
に、熱交換器の入り口には各パスへ冷媒を分配する分配
器が必要である。また例えば複数台の室外ユニットや室
内ユニットを並列に接続してなるマルチ型空気調和機で
は、メインの冷媒流路から各ユニットへ冷媒を分配する
ためにも冷媒分配器が必要である。一般に冷凍サイクル
装置の膨張弁を通過した冷媒や蒸発器入口の冷媒は、気
液二相の状態となっており、配管内を流れる冷媒の断面
において密度分布が生じている。例えば流入配管に曲が
りがある場合は遠心力の影響、流入配管や分配器本体が
水平に配置されている場合は重力の影響により、液冷媒
がある一方の管内面に偏って流れる偏流現象が生じる。
従って冷媒分配器には、気液二相冷媒であってもこうし
た偏流の影響を受けずに、気液の分離が生じることなく
冷媒を均質に攪拌、混合し、冷媒分配器入口での気液質
量流量比と冷媒分配器出口での気液質量流量比が均等の
状態で冷媒を分配する機能が要求される。
【0003】従来の冷媒分配器に関する技術は特開平1
1−101530号公報により知られている。図20は
従来の冷媒分配器の断面図であり、図において、4は流
入管3から流入する冷媒を混合する分配器本体1内の混
合部、7は複数の流出管、5は混合部4から流出管7に
至る間の分配器本体2の内部の分岐空間である。流入管
3から流入した気液二相状態の冷媒が、流入管3の径よ
り小さい混合部4そして分岐空間5を通過して、流出管
7から冷媒が分配される構造となっている。この冷媒分
配器において、前記混合部の内径をD[m]、長さをL
[m]とし、前記分岐空間の流れ方向の高さをh
[m]、容積をV[m3]、混合部を流れる冷媒の質量流
量をW[kg/s]としたとき、D、L、W、h、Vが、L
/D>5、W/(π×D2/4)>500(π:円周
率)を満足させて、混合部4での気液二相冷媒の流れを
均質流とし、また、W/h>2、W/V>10として、
冷媒分配器入口での気液質量流量比と冷媒分配器出口で
の気液質量流量比が均等の状態で冷媒を分配する機能を
確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した冷
媒分配器では、気液二相冷媒が分配器を通過するときに
音が発生する。分配器を室内ユニットで使用する場合、
その音が室内ユニットの送風音よりも大きいならば、耳
障りな騒音になってしまう。上記従来例では分配器の各
寸法パラメータの範囲を設定することにより冷媒の分配
性能を改善することはできるが、騒音発生を考慮してい
ないため、騒音が大きくなってしまう寸法パラメータが
存在するという問題点があった。
【0005】本発明の冷媒分配器は、以上のような問題
点を解決するためになされたもので、流入管入口が気液
二相冷媒で配管に曲がりがある場合や、配管、冷媒分配
器本体が水平に配置されている場合など、冷媒分配器の
設置状況によらず、偏流の影響を受けずに気液の分離が
生じることなく冷媒を撹拌、混合し、均質に冷媒を分配
すると共に、騒音の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明の請求項1における冷媒分配器は、
流入管から流入した冷媒を通過させる前記流入管より細
長い内径の流路を持つ混合部と、前記混合部に連続して
冷媒を複数の分岐部それぞれに分配する分岐空間とを備
えた冷媒分配器において、前記混合部の内径をD1
[m]、この混合部の流れ方向の長さをL1[m]、前
記分岐部の内径をD2[m]、この分岐部の流れ方向の
長さをL2[m]、この分岐部の分岐数をn、前記分岐
空間の流れ方向の高さをh[m]、混合部入口から分岐
空間出口の冷媒圧力損失をΔP[MPa]、前記混合部
を流れる冷媒の質量流量をW[kg/s]とすると、
(W/n)/(π×D2 /4)<2500(π:円周
率)を満たすように前記分岐部を構成するとともに、
記冷媒分配器から発生する騒音値が所定値以下となる
うにΔP/W<7を満足する前記D1,D2,L1,L
2,hの寸法を設定したものである。
【0007】
【0008】本発明の請求項2における冷媒分配器は、
請求項1に記載の冷媒分配器において、混合部および分
岐空間の少なくともいずれか一方を、多孔質材で満たし
たものである。
【0009】本発明の請求項3における冷凍サイクル装
置は、請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の冷
媒分配器を、冷媒を循環させる冷媒流路の冷媒分岐箇所
に設けたものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を説明する。図1は本実施の形態1の冷媒分
配器の断面図であり、図2は4本の流出管を設置した場
合の冷媒分配器を示す斜視図である。図において、3は
流入管、4は冷媒分配器本体1内の混合部、5は冷媒分
配器本体2内部の分岐空間、6は分岐空間5から複数の
分岐管7へ接続する分岐部である。また、図中の矢印は
冷媒の流れ方向を示し、L1は混合部4の流れ方向の長
さ[m]、D1は混合部4の内径[m]、hは分岐空間
5の流れ方向の高さ[m]、L2は分岐部6の流れ方向
の長さ[m]、D2は分岐部6の内径[m]を示してい
る。流入管3から流入した気液二相冷媒は、流入管3に
接続する混合部4へ導かれ、ここで縮流加速される。こ
の混合部4は細管で構成されているため、前記気液二相
冷媒を均質流にする機能を有している。そして、混合部
4で均質化された冷媒は、分岐空間5を経由して分岐部
6で冷媒が分配され、分岐管7からそれぞれ分流が流れ
出て行く。なお冷媒分配器本体1は冷媒分配器本体2に
挿入された構造となっている。
【0016】図3および図4は実施の形態1の冷媒分配
器を用いた冷凍サイクル装置の冷媒回路図であり、15
は圧縮機、16は凝縮熱交換器、18は凝縮熱交換器用
送風機、17は膨張弁、14は冷媒分配器、19は蒸発
熱交換器、20は蒸発熱交換器用送風機である。蒸発熱
交換器19は複数の冷媒流路に別れており、冷媒分配器
14で冷媒を分配している。冷房運転を行うセパレート
タイプの冷凍サイクル装置の場合は、図3のように冷媒
分配器14と蒸発熱交換器19と蒸発熱交換器用送風機
20は室内機に設置される。また暖房運転を行うセパレ
ートタイプの冷凍サイクル装置の場合は、図4のように
冷媒分配器14と蒸発熱交換器19と蒸発熱交換器用送
風機20は室外機に設置される。
【0017】次に動作を説明する。圧縮機15でガス冷
媒が圧縮され、凝縮熱交換器16に流入し、ここで凝縮
熱交換器用送風機18からの送風される空気等と冷媒が
熱交換され、冷媒が高圧のガスから高圧の液に凝縮され
る。次に凝縮された冷媒が、膨張弁17を通過すること
により減圧され、冷媒は低圧のガスと低圧の液が混合さ
れた気液二相状態になる。その気液二相冷媒が、冷媒分
配器14で複数に分配され、蒸発熱交換器19に流入
し、蒸発熱交換器用送風機20から送風される空気等と
熱交換して、低圧のガスとなり圧縮機に戻り、再び圧縮
される循環サイクルを成す。
【0018】この時の冷媒分配器の動作について説明す
る。前記冷凍サイクル装置において、膨張弁17を通過
した冷媒は低圧二相冷媒の状態で図1の流入管3から冷
媒分配器本体の混合部4に流れ込む。このときの冷媒の
流動状態を図5に示す。流路内径や冷媒質量流量および
気液の質量流量比によって成層流(図5(a))、波状
流(図5(b))、スラグ流(図5(c))、環状流
(図5(d))、気泡流(図5(e))、環状噴霧流
(図5(f))に示すような6パターンの流動状態に分
かれる。成層流(図5(a))、波状流(図5
(b))、スラグ流(図5(c))は液冷媒と蒸気冷媒
が上下に分離して流れており不均一になっている。これ
は比較的流路内径が大きい場合や、冷媒質量流量が小さ
い場合や、冷媒乾き度が小さい場合に生じる流動状態で
ある。また流入管3や冷媒分配器本体が水平に設置され
た場合、そして冷媒流体に対する遠心力や、重力の影響
を受ける場合にも、気液二相冷媒は、成層流(図5
(a))、波状流(図5(b))、スラグ流(図5
(c))のような流動状態となる。 一方、環状流(図
5(d))、気泡流(図5(e))、環状噴霧流(図5
(f))は、液冷媒と蒸気冷媒とが混合して流れてお
り、成層流(図5(a))、波状流(図5(b))、ス
ラグ流(図5(c))と比べると均質になっている。こ
れは比較的流路内径が小さい場合や、質量流量が大きい
場合や、冷媒乾き度が大きい場合に生じる流動状態であ
る。
【0019】流入管3を流れる冷媒が成層流(図5
(a))、波状流(図5(b))、スラグ流(図5
(c))である場合でも、流入管3に連続して接続され
た混合部4の内径を流入管の内径よりも小さく構成する
ことにより、流動状態が環状流(図5(d))、気泡流
(図5(e))、環状噴霧流(図5(f))へ移行す
る。このように均質化された気液二相冷媒が分岐空間5
に流れ込み、分岐部6へと達して冷媒が均一に分配され
る。
【0020】このとき流入管3から混合部4に気液二相
冷媒が流れるとき流入管3と混合部4の内径が違うた
め、縮流により圧力損失が生じる。さらに混合部4では
流入管3よりも内径を小さくしているので、気液二相冷
媒の流速が、流入管部よりも速くなるため、壁面との摩
擦抵抗等の増大により、さらに圧力損失が生じる。また
混合部4から分岐空間5そして分岐部6にいたるまで、
流路が拡大、縮小となるので、そこでも圧力損失が生じ
る。また分岐部6においても、圧力損失が生じる。そし
て冷媒分配器を流れるのは気液二相冷媒のため、液冷媒
と蒸気冷媒ではそれぞれ圧力損失量が異なってくる。流
動状態が、環状流(図5(d))、気泡流(図5
(e))、環状噴霧流(図5(f))となり、液冷媒と
蒸気冷媒が均質的になっているように見えても、ごく短
い時間でみると蒸気冷媒が多い状態と、液冷媒が多い状
態があり、たえず圧力損失は変動している。
【0021】一般的には、流体から発生する音は圧力変
動が原因であるので、上記圧力損失の変動が音となって
しまう。また圧力損失そのものも、圧力変動なので、そ
れ自体で音となってしまう。従って、冷媒分配器から発
生する音を抑制するには、圧力損失の変動を抑えるか、
圧力損失そのものを小さくすることが考えられる。ここ
で全体の圧力損失を小さくすれば、それに伴い圧力損失
の変動も小さくなり、音の発生を低減させることができ
る。
【0022】上記のことから、冷媒分配器より音が発生
する原因は圧力損失にある。ところで、圧力損失は冷媒
の質量流量に比例しているので、同一の冷媒分配器でも
質量流量が大きいと音も大きくなる。図6は、冷媒分配
器の混合部入口と分岐部出口の間の冷媒の圧力損失をΔ
P[MPa]、冷媒の質量流量をW[kg/s]とする
と、ΔP/Wと冷媒分配器単体が発生する騒音値との関
係を示したグラフである。ここで曲線8は本実施の形態
の冷媒分配器の場合を示し、曲線9は冷媒分配器を取り
付けずに流入管3のみ(一般的な冷媒配管)に冷媒を流
したときのΔP/Wと騒音の関係を示している。
【0023】このとき図3における蒸発熱交換器と蒸発
熱交換器用送風機と冷媒分配器を持つ室内機の中心から
前方1m、下方0.8mの位置(JIS点)で騒音を測
定した場合、蒸発熱交換器用送風機の騒音よりも冷媒分
配器の騒音値が十分小さい、例えば蒸発熱交換器用送風
機の騒音よりも、冷媒分配器から発生する騒音が1dB
以上小さければ、冷媒分配器から発生する音は送風音に
かき消され目立たなくなり、耳障りな騒音とはならな
い。そこでその時の騒音値をAとすると、図6よりΔP
/W<7以下であればよい。その場合、流入管3の発生
する騒音値Bに対しても差を小さくしている。圧力損失
は内径でほぼ決まるので、ΔP/W<7の条件を満足す
るようにD1[m]、D2[m]、h[m]、L1
[m]、L2[m]の寸法を設定すれば、低騒音の冷媒
分配器および冷凍サイクル装置を得ることができる。例
えば、D1=0.0048m、D2=0.004m、L
1=0.01m、L2=0.002m、h=0.002
mの寸法をもつ冷媒分配器の場合、実験によると質量流
量がW=0.025kg/sの時、ΔP=0.059M
Paであり、ΔP/W=2.36となり、十分低騒音と
なる。
【0024】ここで、質量流量Wは、冷媒が分配器に流
入する流入管の上流部にて流量計で測定して求まる。あ
るいは、冷媒回路内の冷媒循環流量が分かっていれば、
混合部での冷媒状態の特性値より計算でも求まる。一
方、分配器における冷媒の圧力損失ΔPは、分配器前後
の冷媒配管に圧力計を使って、その前後の圧力差を測定
すればよい。あるいは、分配器の形状による流路径と長
さ、その管摩擦係数と冷媒の流速および状態密度、そし
て流路の縮流または拡大係数により計算でも求まる。
【0025】分配器における冷媒の分配性能を確保する
には、流入管から流入する気液二相冷媒の偏流現象を防
止して、冷媒を均質流にしなければならない。従って、
冷媒を十分に攪拌、混合させるために、混合部4の構成
要素であるL1、D1にて、L1/D1値を大きく、つ
まり流路を細長くすると、分配性能は良好となる。しか
し、この混合部で発生する騒音は、分配性能の改善傾向
とは逆に、L1/D1値が大きくなると騒音値が増加し
て悪化し、またその値が小さくなれば発生騒音も低減し
良好となる。L1/D1値が小さく、つまり流路が短く
広くなると、同一流量では圧力損失は小さくなり、それ
により上述のように騒音が低くなる。ここで、L1/D
1値の増加変化による分配性能の変化量と騒音値の変化
量を比較すると、騒音値の増加量がはるかに大きく変化
する。従って、分配性能面の効果より騒音低減の効果を
重要視する必要がある。もう一つの検討側面として分配
器の部品形状サイズによるコストがある。当然、コスト
は材料体積に比例するので、小形コンパクトつまりL1
/D1が小さいほど良好となる。これらの3つの側面、
分配性能と騒音低減とコストより、L1/D1>2が最
適条件として必要となる。
【0026】図17は冷暖房兼用タイプ冷凍サイクル装
置の冷媒回路図、図18は除湿機の冷媒回路図である。
図において、14は冷媒分配器、21は四方弁、そして
個々の符号で図3及び図4と同一符号は同じ物を示す。
図17のように四方弁21を使用し、冷媒の流れる方向
を変え、冷房運転、暖房運転で、熱交換器それぞれを、
蒸発熱交換器、凝縮熱交換器の双方へ切り変えることが
できる冷凍サイクル装置においても同様の効果を得る。
またこれらの冷凍サイクル装置の構成が一つの筐体に設
置されているウィンドタイプのエアコンも同様であり、
さらに例えば図18のように凝縮熱交換器用送風器18
と蒸発熱交換器用送風機20を一つで兼ねている除湿機
のような冷凍サイクル装置も同様の効果が得られる。
【0027】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
る冷媒分配器は、図1に示す冷媒分配器の断面図におい
て前記混合部4の内径をD1[m]、混合部を流れる冷
媒の質量流量をW[kg/s]とすると、W/(π×D
2/4)<4500(π:円周率)を満たすようにD
1を設定した冷媒分配器である。分配器からの騒音は冷
媒の圧力損失に関係しているのでその圧力損失を考え
る。図7の横軸はパラメータW/(π×D12/4)
(混合部4の断面における単位面積あたりの質量流量)
であり、縦軸は分配器単体から発生する騒音値[dB
(A)]を示している。
【0028】一般的に、配管での圧力損失ΔPは式
(1)による。 ΔP=f×G2/(ρ×2×D)×L ・・・(1) ただし、G:質量速度(=W/a)[kg/m2・s] a:断面積(=π×D2/4)[m2] D:流路径[m] L:流路長さ[m] f:管摩擦係数 ρ:冷媒の密度[kg/m3] 従って、圧力損失ΔPはG2=(W/(π×D12
4))2に比例している。また、本発明の冷媒分配器の
圧力損失には、流入管3から混合部4に二相冷媒が流れ
るときの管路縮小による圧力損失、混合部4での圧力損
失、さらに混合部4から分岐空間5そして分岐部6にい
たるまでの流路拡大そして縮小での圧力損失、分岐管で
の圧力損失があるが、そのなかでは混合部4での圧力損
失が他に比べて大きく、そのため発生する音も大きくな
る。前記分岐部6の内径D1と分岐空間5の高さh、お
よび混合部4の長さLを一定とすると、前記送風機の騒
音より1dB以上小さい条件を満たす騒音値A以下の範
囲は図7で示すようにW/(π×D12/4)<4500
(π:円周率)となる。このとき例えばW=0.03k
g/sの場合、D1>0.0029mと設定することに
より、十分に低騒音な冷媒分配器および冷凍サイクル装
置を得ることができる。
【0029】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
る冷媒分配器は、図1に示す冷媒分配器の断面図におい
て、前記分岐部6の内径をD2[m]、分配器の分岐数
をn、混合部を流れる冷媒の質量流量をW[kg/s]
とすると、(W/n)/(π×D22/4)<2500
(π:円周率)を満たすようにD2を設定した冷媒分配
器である。図8の横軸はパラメータW/(n×π×D2
2/4)(分岐部6の断面における単位面積あたりの質
量流量)であり、縦軸は分配器単体から発生する騒音値
[dB(A)]を示している。
【0030】冷媒が分岐される分岐部1本の圧力損失を
考えと、圧力損失は((W/n)/(π×D22
4))2に比例している。本発明の冷媒分配器には、流
入管3から混合部4へ気液二相冷媒が流れるときの管路
縮小による圧力損失、混合部4での圧力損失、さらに混
合部4から分岐空間5そして分岐部6にいたるまでの流
路拡大と縮小による圧力損失、分岐管7での圧力損失が
あり、そのなかでは分岐部6の圧力損失は混合部4の圧
力損失の次に大きいと考えられる。そこで混合部4の内
径D1と分岐空間5の高さhを一定、また混合部4の長
さL1を一定とすると、前記送風機の騒音より1dB以
上小さい条件を満たす騒音値A以下の範囲は図8で示す
ようにW/(n×π×D22/4)<2500(π:円
周率)となる。このとき例えばW=0.03kg/s、
n=4の場合、D2>0.002mと設定することによ
り、十分に低騒音な冷媒分配器および冷凍サイクル装置
を得ることができる。
【0031】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
る冷媒分配器は、図1に示す冷媒分配器の断面図におい
て前記分岐空間5の高さをh[m]、混合部4を流れる
冷媒の質量流量をW[kg/s]とすると、W/h>4
を満たすようにhを設定した冷媒分配器である。図9の
横軸はパラメータW/h(質量流量/分岐空間5の高
さ)であり、縦軸は分配器単体から発生する騒音値[d
B(A)]を示している。
【0032】実施の形態1から実施の形態3までを満た
すD1、D2、L1を持った分配器において、図9のよ
うにW/h>4とすることにより実施の形態1を満たす
騒音値になる。この場合例えばW=0.03kg/s、
このときh<0.076mとすることにより、十分に低
騒音な冷媒分配器および冷凍サイクル装置を得ることが
できる。
【0033】実施の形態5.本発明の実施の形態5によ
る冷媒分配器は、図1に示す冷媒分配器の断面図におい
て前記混合部4の内径をD1[m]、混合部を流れる冷
媒の質量流量をW[kg/s]とすると、250<W/
(π×D12/4)(π:円周率)を満たすようにD1
を設定した冷媒分配器である。図10の横軸はパラメー
タW/(π×D12/4)(混合部4の断面における単
位面積あたりの質量流量)であり、縦軸は分配比率
[%]を示している。
【0034】実施の形態2にて、混合部4の内径D1が
大きければ混合部での圧力損失は小さくなり、騒音も小
さくなることを示した。しかし、一方、D1を大きくす
ると、流入する二相冷媒の液冷媒と蒸気冷媒が混ざりに
くくなり、流入管3での流れが、成層流(図5
(a))、波状流(図5(b))、スラグ流(図5
(c))の場合、混合部4でもそのままの流動形態を維
持しながら通過してしまい、分岐管への分配性能を悪化
させてしまう。そこで、4分岐の冷媒分配器を例として
気液二相冷媒の偏流が一番大きい場合(たとえば水平設
置した場合など)を示したのが図10であり、このとき
等分岐されたなら各パスの分配器比率は25となる。ま
た性能低下をきたさない実用上の流出管の分配比率の許
容範囲を図10に斜線の範囲内で示す。図に示されるよ
うに、250<W/(π×D12/4)の場合に許容範
囲に入る。この斜線の範囲に入っていれば、冷媒分配器
の姿勢の変化、流量変化、流入冷媒の乾き度変化に対し
ても良好な分配性能が得られ冷凍サイクル装置の能力が
確保でき高効率な運転ができる。一方分岐部6の内径に
ついては、分岐した後であるため、分配性能に影響がな
く、実施の形態4の範囲にしている。
【0035】実施の形態6.図11は実施の形態6の分
配器の断面図である。図において、13は多孔質材、そ
して個々の符号で図1と同一符号は同じ物を示す。冷媒
分配器本体1の一端側に流入管3を、本体2に複数の分
岐部6を得て分岐管7をそれぞれ接続し、上記本体1の
流入管側に混合部4を設けるとともに、この混合部から
複数の分岐管に至る間に分岐空間5を本体2に設け、流
入管3から混合部4、分岐空間5を経由して分岐部6か
ら冷媒が分配される構造とし、分岐空間5の部分を多孔
質材13で満たしている。多孔質材13は燒結金属、樹
脂、セラミックス等で構成されている。なお本体1は本
体2に挿入された構造となっている。
【0036】冷媒分配器へ流入する気液二相流の冷媒を
均質に混ぜ合わせ分配性能を確保するために、混合部4
の内径を小さくする必要があるが、それにより圧力損失
が大きくなり、音が発生するということをこれまで述べ
たが、その発生した騒音を多孔質材13で満たした分岐
空間5の部分に通すことにより、音を減衰させて小さく
することができる。さらに混合部で気液二相流の冷媒が
十分に均質化されなくても、例えば成層流(図5
(a))、波状流(図5(b))、スラグ流(図5
(c))のままでも、分岐空間を多孔質材13で満たし
ているので均質に気液二相流の冷媒が混ざり、分配性能
を確保できる。つまり、分岐空間に多孔質材13を充填
することにより、混合部4での気液二相流の均質化効果
を緩和させることができる。よって、混合部4の流路内
径を大きく、又は流れ方向の長さを短くでき、その部分
での圧力損失を少なくできるため、そこから発生する音
を小さくできるとともに発生した音を多孔質材13で満
たした部分に通すことにより、さらに音を減衰させて小
さくすることができる。
【0037】実施の形態7.以下、本発明の実施の形態
7による冷媒分配器について説明する。図12から図1
6は本実施の形態による冷媒分配器を示す断面図であ
り、図中、個々の符号で図1と同一符号は同じ物を示
す。図12のように、本体1が本体2に挿入される構造
において、本体1の端と本体2の端が同じ位置になって
いる場合でも、D1[m]、D2[m]、h[m]、L
1[m]、L2[m]を実施の形態1〜6を満たすよう
に設定すれば気液の分離が生じることなく均質に冷媒を
分配できると共に低騒音の冷媒分配器を得られる効果が
ある。更に本体1と本体2を接合する場合、本体1と本
体2の端の位置が同一なので、流入管と本体1と本体2
の接合が同時に出来るため製造コストが安くなる効果も
ある。また図13のように分岐部6、分岐管7をもつ本
体2が流入管3、混合部4をもつ本体1に挿入された構
造となっている場合でも、D1[m]、D2[m]、h
[m]、L1[m]、L2[m]を実施の形態1〜6を
満たすように設定すれば上記と同様の効果がある。更に
本体1と本体2を接合する場合、分岐管と、本体1、本
体2の接合部が近いため、分岐管と本体1、本体2の接
合が同時に出来るので製造コストが安くなる効果があ
る。さらに図14では、図13の本体2が本体1に挿入
される構造において、本体1、本体2の端部が同じ位置
となる構成であり、この場合でも同様の効果が得られ
る。
【0038】また図15では冷媒分配器本体1の一端側
に流入管3を、そして本体2に複数の分岐部6を得て分
岐管7をそれぞれ接続し、上記本体1の流入管側に混合
部4を設けるとともに、この混合部から複数の分岐管に
至る間に分岐空間5を本体1に設け、流入管3から混合
部4、分岐空間5を経由して冷媒の流れが流入管とは逆
向きに、分岐部6から冷媒が分配される構造とした場合
においても、D1[m]、D2[m]、h[m]、L1
[m]、L2[m]を実施の形態1〜6を満たすように
設定すれば同様の効果がある。さらに本体1と本体2及
び、流入管、分岐管が同一の端部に集中しているため、
流入管、分岐管と本体1、本体2の接合が同時に出来る
ため製造コストが安くなる効果がある。図16では図1
5と同様に冷媒の流れが流入管とは逆向きに分配流出さ
れる構造において、本体1、本体2の端部が同じ位置の
面にある場合も同様の効果を得る。
【0039】また、実施の形態1から実施の形態7に述
べた冷媒分配器を構成する各部材、本体1、本体2、流
入管3、分岐管7の全てを同一の材料、たとえば純銅、
アルミ、鉄等で構成すれば、リサイクルが容易となる特
徴を持つ。そして、これら本発明の冷媒分配器を使用し
た冷凍サイクル装置は分配器が低騒音であるため、ゴム
等のダンピング材、吸音材を分配器の外殻表面に貼る必
要がなくなり、低コストであると共に、リサイクルも容
易となる。
【0040】また、実施の形態1から実施の形態7に述
べた冷媒分配器は、冷媒の種類が変わった場合、例えば
HCFC系冷媒(R22など、単一冷媒、混合冷媒含
む)やHFC系冷媒(R134a,R407C、R41
0A、R404Aなど、単一冷媒、混合冷媒含む)、H
C系冷媒(メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブ
タンなど、単一冷媒、混合冷媒含む)や以上述べた冷媒
の混合冷媒でも同様であり、冷媒を均質にかつ低騒音に
分配する効果を得る。また同一能力で冷媒圧力損失が小
さくなる冷媒、たとえばR410AやR32、R290
を使用することにより、より低騒音の冷凍サイクル装置
を得ることが出来ると共に、地球環境保護に役立つ効果
がある。
【0041】また、図19は複数台の圧縮機15と室外
側熱交換器23aで構成された室外ユニット23や室内
側熱交換器22aで構成された室内ユニット22を並列
に接続してなるマルチ型空気調和機の冷媒回路図であ
る。図において、14は本発明による冷媒分配器、17
は膨張弁である。図19では、メイン冷媒流路の複数の
室内ユニット22に分岐する配管箇所と複数の室外ユニ
ット23に分岐する配管箇所の2ヶ所に本発明の冷媒分
配器14を設けることにより、冷媒を均質に分配して空
気調和機の性能を向上させると共に、冷媒配管でもさら
に低騒音が図れる冷凍サイクル装置を得ることが出来
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1における冷媒分配器
は、流入管から流入した冷媒を通過させる前記流入管よ
り細長い内径の流路を持つ混合部と、前記混合部に連続
して冷媒を複数の分岐部それぞれに分配する分岐空間と
を備えた冷媒分配器において、前記混合部の内径をD1
[m]、この混合部の流れ方向の長さをL1[m]、前
記分岐部の内径をD2[m]、この分岐部の流れ方向の
長さをL2[m]、この分岐部の分岐数をn、前記分岐
空間の流れ方向の高さをh[m]、混合部入口から分岐
空間出口の冷媒圧力損失をΔP[MPa]、前記混合部
を流れる冷媒の質量流量をW[kg/s]とすると、
(W/n)/(π×D2 /4)<2500(π:円周
率)を満たすように前記分岐部を構成するとともに、
記冷媒分配器から発生する騒音値が所定値以下となる
うにΔP/W<7を満足する前記D1,D2,L1,L
2,hの寸法を設定したので、冷媒分配器から発生する
騒音を抑制して低騒音で分配性能の良い冷媒分配器が得
られる効果がある。
【0043】
【0044】本発明の請求項2における冷媒分配器は、
請求項1に記載の冷媒分配器において、混合部および分
岐空間の少なくともいずれか一方を、多孔質材で満たし
た冷媒分配器を使用することにより、使用状況および冷
媒状態によらず低騒音で分配性能の良い冷媒分配器を得
ることができる。
【0045】本発明の請求項3における冷凍サイクル装
置は、請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の冷
媒分配器を、冷媒を循環させる冷媒流路の冷媒分岐箇所
に設けたので、冷凍サイクル装置の性能や効率を向上さ
せるとともに、冷媒音の低騒音化を向上させる効果があ
り、また蒸発器での露飛びなどを防止できる冷凍サイク
ル装置が得られる効果がある。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による冷媒分配器を示
す断面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係り、4本の流出管
を設置した場合の冷媒分配器を示す斜視図である。
【図3】 本発明の冷媒分配器を用いた冷凍サイクル装
置の冷媒回路図である。
【図4】 本発明の冷媒分配器を用いた冷凍サイクル装
置の他の冷媒回路図である。
【図5】 気液二相冷媒の流動形態を表した説明図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態1に係り、冷媒分配器前
後の冷媒圧力損失をΔP、冷媒の質量流量をWとした場
合の、ΔP/Wと騒音の関係を示したグラフである。
【図7】 本発明の実施の形態2に係り、冷媒の質量流
量をW、混合部の内径をD1とした場合の、W/(π×
D12/4)と騒音の関係を示したグラフである。
【図8】 本発明の実施の形態3に係り、冷媒の質量流
量をW、分岐部の内径をD2、分岐数をnとした場合
の、(W/n)/(π×D22/4)と騒音の関係を示
したグラフである。
【図9】 本発明の実施の形態4に係り、冷媒の質量流
量をW、分岐空間の冷媒流れ方向の高さをhとした場合
の、W/hと騒音の関係を示したグラフである。
【図10】 本発明の実施の形態5に係り、冷媒の質量
流量をW、分岐部の内径をD2、分岐数を4とした場合
の、W/(π×D12/4)と分配比率の関係を示した
グラフである。
【図11】 本発明の他の実施の形態による冷媒分配器
の断面図である。
【図12】 本発明の一実施の形態による冷媒分配器の
構成を示す断面図である。
【図13】 本発明の一実施の形態による冷媒分配器の
他の構成を示す断面図である。
【図14】 本発明の一実施の形態による冷媒分配器の
他の構成を示す断面図である。
【図15】 本発明の他の実施の形態による、流入と流
出が逆向きとなる構成の冷媒分配器を示す断面図であ
る。
【図16】 本発明の他の実施の形態による、流入と流
出が逆向きとなる他の構成の冷媒分配器を示す断面図で
ある。
【図17】 本発明の一実施の形態による冷暖房兼用タ
イプ冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
【図18】 本発明の一実施の形態による除湿機の冷媒
回路図である。
【図19】 本発明の一実施の形態によるマルチ型空気
調和機の冷媒回路図である。
【図20】 従来の冷媒分配器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分配器本体1、2 分配器本体2、3 流入管、4
混合部、5 分岐空間、6 分岐部、7 分岐管、8
本実施の形態の特性曲線、9 一般的な冷媒配管の特
性曲線、13 多孔質材、14 冷媒分配器、15 圧
縮機、16,16‘ 凝縮熱交換器、17 膨張弁、1
8 凝縮熱交換器用送風機、19,19’ 蒸発熱交換
器、20 蒸発熱交換器用送風機、21 四方弁、22
室内ユニット、22a 室内側熱交換器、23 室外
ユニット、23a 室外側熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中出口 真治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−101530(JP,A) 実開 昭59−7364(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 41/00 - 41/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入管から流入した冷媒を通過させる前
    記流入管より細長い内径の流路を持つ混合部と、前記混
    合部に連続して冷媒を複数の分岐部それぞれに分配する
    分岐空間とを備えた冷媒分配器において、前記混合部の
    内径をD1[m]、この混合部の流れ方向の長さをL1
    [m]、前記分岐部の内径をD2[m]、この分岐部の
    流れ方向の長さをL2[m]、この分岐部の分岐数を
    n、前記分岐空間の流れ方向の高さをh[m]、混合部
    入口から分岐空間出口の冷媒圧力損失をΔP[MP
    a]、前記混合部を流れる冷媒の質量流量をW[kg/
    s]とすると、(W/n)/(π×D2 /4)<25
    00(π:円周率)を満たすように前記分岐部を構成す
    るとともに、前記冷媒分配器から発生する騒音値が所定
    値以下となるようにΔP/W<7を満足する前記D1,
    D2,L1,L2,hの寸法を設定したことを特徴とす
    る冷媒分配器。
  2. 【請求項2】 混合部および分岐空間の少なくともいず
    れか一方を、多孔質材で満たしたことを特徴とする請求
    項1記載の冷媒分配器。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至請求項のいずれか1項に
    記載の冷媒分配器を、冷媒を循環させる冷媒流路の冷媒
    分岐箇所に設けたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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