JP7185170B1 - 分流装置及び空気調和機 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007185170000001
【課題】径方向の寸法が大きくなるのを抑制する。
【解決手段】分流装置12は、接続管31aを有する上接続パーツ31(第1部材)、中間パーツ32(第3部材)、及び、接続管33a、33bを有する下接続パーツ33(第2部材)の3パーツで構成されている。中間パーツ32は、フィルタを含む上側サブパーツ321と縮流部を含む下側サブパーツ322の2つのサブ部材で構成されている。下接続パーツ33の上端付近が下側サブパーツ322の下端付近を外側から覆っており、下側サブパーツ322の上端付近が上側サブパーツ321の下端付近を外側から覆っており、上側サブパーツ321の上端付近が上接続パーツ31の下端付近を外側から覆っている。D1≦d3、D3’≦d3’、D3≦d2、D1≦d2、D1≦d3’が成り立っている。
【選択図】 図6

Description

本開示は、分流装置及びこれを備えた空気調和機に関する。
空気調和機に用いられる冷媒の分流装置は、通常、フィルタ等のその他の機能部品とは別部品として製造される。しかし、その場合、ろう付け箇所が多くなって構造が複雑となり、流れに沿った方向の寸法が大きくなってしまう。特許文献1の実施例3には、流入管が接続されたテーパー管と複数の分配管が接続された蓋体との間に、分岐ブロックと混合ブロックとを交互に重ね合わせることで冷媒を均質にする分配器(分流装置)が開示されている。
特開2012-163291号公報
特許文献1の実施例3で開示された分配器では、テーパー管の内側に分岐ブロックが挿入され、蓋体の内側に混合ブロックが挿入されていると共に、互いに同じ外径を有する分岐ブロックと混合ブロックとが長さ方向の端部同士を突き合わせて配置されている。このような構造において、分岐ブロックと混合ブロックとを固定するために突き合わされた端部同士を接合することが考えられる。しかし、十分な接合強度を得ようとすると、突き合わせ部分の幅を十分に取る必要があり、分流装置の径方向の寸法が大きくなる。
本開示の目的は、径方向の寸法が大きくなるのを抑制できる分流装置及びこれを備えた空気調和機を提供することである。
本開示に係る分流装置は、1つ以上の第1接続部を有する第1部材と、1つ以上の第2接続部を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置されており、冷媒に対して作用する機能部を有する第3部材とを備えている。前記第2部材が有する前記第2接続部の数が前記第1部材が有する前記第1接続部の数とは異なっている。前記第1部材の一端部付近が前記第3部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第3部材の他端部付近が前記第2部材の一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第3部材を経由する冷媒流路が形成されている。前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第3部材の前記一端部の内径(d3)以下であり、前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下である。なお、本開示において、「接続部」は接続管及び接続孔の両者を包含する概念であって、具体的には接続管であってもよいし、接続孔であってもよい。
本開示によって、分流装置の径方向の寸法が大きくなるのを抑制できる。
前記第2接続部の数が第1接続部の数よりも多いことが好ましい。これにより、出口である第2接続部を有する第2部材が第3部材を外側から覆うように配置されるので、第3部材の構造を簡略化できる。
前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が前記第3部材の前記一端部の内径(d3)よりも小さいことが好ましい。これにより、径方向の寸法が大きくなるのをより一層抑制できる。
前記第3部材が、フィルタ、整流部材、縮流部材、攪拌部材のいずれかを備えていてよい。
前記第2部材の前記一端部の内径(d2)と前記第3部材の前記他端部の外径(D3)の差が0.15mm以下であることが好ましい。これにより、ろう付けによる接合加工において部材同士を強固に接合できる。
前記第2部材の前記一端部の内径(d2)と前記第1部材の前記一端部の外径(D1)の差が0.15mm以下であってよい。
前記第3部材の前記一端部の内径(d3)と前記第1部材の前記一端部の外径(D1)の差が0.15mm以下であることが好ましい。これにより、ろう付けによる接合加工において部材同士を強固に接合できる。
前記第1部材、前記第2部材、及び、前記第3部材がステンレス製であることが好ましい。これにより、これらの部材が電触しにくくなり、剛性が向上して振動にも強くなる。
前記第3部材は、筒状の外周部分と、前記外周部分よりも径方向の内側に位置して前記機能部を構成する内側部分とを含むことが好ましい。機能が異なる複数の第3部材の外周部分を共通化しやすくなる。
このとき、前記内側部分の一部である第1部分が長さ方向について前記外周部分と重複しており、前記内側部分の別の一部である第2部分が長さ方向について前記外周部分と重複しておらず且つ前記第1部材又は前記第2部材と重複していることが好ましい。これにより、長さ方向の寸法を小さくできる。
前記第3部材には前記一端部が拡径された段部が形成されており、前記第1部材の前記一端部が前記第3部材の前記段部に内側から当接しており、前記第2部材には前記一端部が拡径された段部が形成されており、前記第3部材の前記他端部が前記第2部材の前記段部に内側から当接していることが好ましい。これにより、長さ方向の寸法を小さくできる。
前記第3部材は、冷媒に対して作用する第1機能部を有する第1サブ部材と、冷媒に対して作用する第2機能部を有する第2サブ部材とを含んでおり、前記第1部材の前記一端部付近が前記第1サブ部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第1サブ部材の他端部付近が前記第2サブ部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第2サブ部材の他端部付近が前記第2部材の前記一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第1サブ部材及び前記第2サブ部材を経由する冷媒流路が形成されており、前記第1サブ部材の前記他端部の外径(D3’)が、前記第2サブ部材の前記一端部の内径(d3’)以下であり、前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2サブ部材の前記一端部の内径(d3’)以下であることが好ましい。これにより、分流装置内に2つの機能部を持たせることができる。
別の観点において、本開示は、上記の分流装置を備えた冷媒回路を有する空気調和機である。
本開示の第1実施形態に係る分流装置を含む空気調和機の概略構成図である。 図1に示す空気調和機に含まれる室外熱交換器及び一部の冷媒配管の斜視図である。 図2に示す室外熱交換器及び一部の冷媒配管の正面図である。 図2に示す室外熱交換器及び一部の冷媒配管の部分側面図である。 図4に示す室外熱交換器に含まれる分流装置の分解斜視図である。 図5に示す分流装置(4パーツ構成)の断面図である。 図5に示す分流装置に含まれる上接続パーツの断面図である。 図5に示す分流装置に含まれる中間パーツの上側サブパーツ(フィルタ)の断面図である。 図5に示す分流装置に含まれる中間パーツの下側サブパーツ(邪魔板)の断面図である。 図5に示す分流装置に含まれる下接続パーツの断面図である。 図5に示す分流装置から中間パーツを除いて2パーツ構成とした分流装置の断面図である。 図5に示す分流装置から中間パーツの一部を除いて3パーツ構成とした分流装置の断面図である。 本開示の第2実施形態に係る分流装置において中間パーツとして使用される多孔質体部品の斜視図である。 本開示の第3実施形態に係る分流装置において中間パーツとして使用されるスクリュー板の斜視図である。 本開示の第4実施形態に係る分流装置の断面図である。 本開示の第5実施形態に係る分流装置の断面図である。
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態に係る分流装置を含む空気調和機1について説明する。図1に示す空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3とを含んでいる。室内機2と室外機3とは、冷媒配管19によって互いに接続されている。
室外機3内には、冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒を生成する圧縮機5、冷媒を減圧する電動膨張弁7、室外熱交換器8、アキュムレータ(冷媒貯蔵器)11、マフラ15、四路切換弁16、ガス閉鎖弁17、及び、液閉鎖弁18が配置されている。室内機2内には、室内熱交換器6が配置されている。これら複数の要素部品が冷媒配管19によって接続されて、冷媒回路4を構成している。
室内熱交換器6は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器6の近傍には、室内空気を室内熱交換器6へ送風し、調和空気を室内に送るための室内ファン9が配置されている。圧縮機5は、低圧ガス冷媒を圧縮して高圧ガス冷媒を吐出する。圧縮機5は、吸入部5aと吐出部5bとを有する。吸入部5aから低圧ガス冷媒が吸入され、吐出部5bから高圧ガス冷媒が矢印Dの方向に吐出される。電動膨張弁7は、冷媒回路4の冷媒配管19において室外熱交換器8と室内熱交換器6との間に配置され、流入した冷媒を膨張及び減圧させる。室外熱交換器8は、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。室外熱交換器8の近傍には、室外空気を室外熱交換器8へ送風するための室外ファン10が設けられている。
室外熱交換器8の電動膨張弁7側の端部には、分流装置12が配置されている。後述するように、本実施形態における分流装置12は、内部に分岐流路が設けられ且つフィルタ326と縮流部328(共に図5参照)が配置された部材である。分流装置12には、室外熱交換器8から延びた2本の冷媒配管26a、26b(図2及び図4参照)と、電動膨張弁7側にある1本の冷媒配管19aとが接続されている。また、圧縮機5の吸入側の冷媒配管19bには、アキュムレータ11が接続されている。圧縮機5の吐出側の冷媒配管19cには、圧縮機5から吐出された冷媒の圧力脈動を低減させるためのマフラ15が接続されている。
冷媒配管19には、冷媒流路を切り換えるための四路切換弁16、ガス閉鎖弁17、及び液閉鎖弁18が接続されている。四路切換弁16を切り換えることによって冷媒の流れを反転させ、圧縮機5から吐出される冷媒を室外熱交換器8と室内熱交換器6のいずれかに供給し、冷房運転と暖房運転とを切り換えることが可能となっている。ガス閉鎖弁17及び液閉鎖弁18は、冷媒の経路を開放又は閉鎖するためのものである。
空気調和機1の暖房運転時には、図1に示す実線のように四路切換弁16を切り換えることによって、冷媒を実線の矢印で示す方向に流す。これにより、圧縮機5から矢印Dの方向に吐出された高圧ガス冷媒は、マフラ15及び四路切換弁16を通過した後、ガス閉鎖弁17を通過して、室内熱交換器6に入る。高圧ガス冷媒は、室内熱交換器6で高圧液冷媒になる過程で放熱する。高圧液冷媒は、開放された液閉鎖弁18を経て電動膨張弁7に達し、電動膨張弁7で減圧される。減圧された冷媒は、室外熱交換器8に到達し、室外熱交換器8で吸熱し、低圧ガス冷媒になる。低圧ガス冷媒は、四路切換弁16及びアキュムレータ11を経て圧縮機5に吸入される。暖房運転時には、室内熱交換器6は放熱器として機能し、室外熱交換器8は吸熱機として機能する。
一方、冷房運転時には、図1に示す点線のように四路切換弁16を切り換えることによって冷媒の流れを反転させ、点線の矢印で示す方向に冷媒を流す。これにより、圧縮機5から矢印Dの方向に吐出された高圧ガス冷媒は、マフラ15及び四路切換弁16を通過した後、室外熱交換器8に入る。高圧ガス冷媒は、室外熱交換器8で高圧液冷媒になる過程で放熱する。高圧液冷媒は、電動膨張弁7に達し、電動膨張弁7で減圧される。減圧された冷媒は、開放された液閉鎖弁18を経て室内熱交換器6に到達し、室内熱交換器6で吸熱し、低圧ガス冷媒になる。低圧ガス冷媒は、ガス閉鎖弁17、四路切換弁16及びアキュムレータ11を経て圧縮機5に吸入される。冷房運転時には、室内熱交換器6は吸熱器として機能し、室外熱交換器8は放熱機として機能する。
図2及び図3に示すように、室外熱交換器8は、所定の間隔で積層された平板状の複数のフィン21と、各フィン21に設けられた複数の貫通孔に挿入された複数本の伝熱管22(図3に1本だけを破線で示す)とを含んでいる。各伝熱管22は、L字型形状となるように曲がっており、室外熱交換器8は、上面視でほぼL字型形状を有している。室外熱交換器8への冷媒の入口及び出口(それぞれ2個所)となる端部を除き、伝熱管22の開口が設けられた端部は、Uベンド23によって、別の伝熱管22の開口が設けられた端部と接続されている。これによって、本実施形態の室外熱交換器8には、冷媒が通過する2つの流路が構成されている。フィン21、伝熱管22及びUベンド23は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。なお、伝熱管としては、ヘアピンチューブを用いてもよい。
最も外側のフィン21のさらに外側には、鋼板等で構成された端板25が配置されている。端板25には伝熱管22が貫通しており、伝熱管22は端板25の外側でUベンド23に接続されている。Uベンド23が接続されていない伝熱管22の端部には、上述した室外熱交換器8に構成された2つの流路につながる冷媒配管がそれぞれ接続されている。図2及び図4には、そのうちの分流装置12に接続された2本の冷媒配管26a、26bが示されている。
図5及び図6に示すように、分流装置12は、上接続パーツ31(第1部材)、中間パーツ32(第3部材)、及び、下接続パーツ33(第2部材)の3パーツで構成されている。中間パーツ32は、後述するように冷媒に対して作用する2つの機能部を有している。中間パーツ32は、上側サブパーツ321と下側サブパーツ322の2つのサブ部材で構成されている。これら4つのパーツ31、321、322、33は、あるパーツの上端付近がその上方にあるパーツの下端付近を外側から覆うように一列に配置されている。つまり、下接続パーツ33の上端付近が下側サブパーツ322の下端付近を外側から覆っており、下側サブパーツ322の上端付近が上側サブパーツ321の下端付近を外側から覆っており、上側サブパーツ321の上端付近が上接続パーツ31の下端付近を外側から覆っている。なお、図5~図8において、上下が図4とは逆になっているが、本実施形態においては、図4を基準として上下関係を説明する。
上接続パーツ31は、図7Aに示すように、円筒状の1つの接続管31a(第1接続部)と、接続管31aの下端に接続された本体部31bとによって構成されている。上接続パーツ31は、ステンレス製である。本体部31bは、接続管31aに接続された下方ほど径が大きい円錐台筒部分31b1と、円筒部分31b2とが組み合わされた形状となっている。接続管31aは、冷媒配管19aにろう付けによって接合されている。本体部31bの円筒部分31b2は、外径D1を有している。円筒部分31b2の外周面は、長さ方向(本実施形態では「上下方向」と称する)に長さL1aを有している。
中間パーツ32の上側サブパーツ321は、主として冷媒から微小な塵埃を除去し且つ気泡を細泡化するフィルタとして機能するパーツであると共に、冷媒の流れの乱れを整える整流部材でもある。気泡が細泡化することによって、電動膨張弁7で発生する音を低減させることができる。図5及び図7Bに示すように、上側サブパーツ321は、本体部321aとフィルタ部321bとによって構成されている。本体部321aは、上方にある上筒部323と、下方にある下筒部324とが組み合わされた形状となっている。上筒部323の外径は下筒部324の外径よりも大きい。したがって、上筒部323と下筒部324の境界には傾斜した段部が形成されている。下筒部324の下端が内側に向かってやや縮径していることによって、フィルタ部321bの脱落を防止している。上側サブパーツ321は、ステンレス製である。ただし、以下に説明するフィルタ326はステンレス以外からなるものであってもよい。
中間パーツ32及び上側サブパーツ321の内側部分としてのフィルタ部321bは、本体部321aの下筒部324の径方向の内側に位置している。フィルタ部321bは、中間パーツ32の第1機能部であって、円筒形状の保持部325と、微細な孔が多数形成されたメッシュであるドーム形状のフィルタ326とによって構成されている。保持部325は、本体部321aの下筒部324の内周面に沿って配置され、下筒部324に固定されている。フィルタ326は、その上端付近において保持部325に固定されている。これら2個所での固定の手段は、把持や圧着といった機械的なものであってもよいし、接着剤などを用いた化学的なものであってもよい。フィルタ326において保持部325又は下筒部324と重なり合った領域を除いた冷媒が通過する機能領域は、本体部321aの下筒部324から上筒部323及び上接続パーツ31とは反対側に向かって突出している。このように、本実施形態において、フィルタ326の上端付近と保持部325(これらを合わせて内側部分の第1部分)とが、中間パーツ32の外周部分である下筒部324と上下方向に重複している。そして、フィルタ326における冷媒が通過する機能領域(内側部分の第2部分)が、上下方向について下筒部324と重複しておらず且つ後で説明する下側サブパーツ322の下筒部328aと重複している。
上筒部323は、本体部31bの円筒部分31b2を外側から覆っている。そして、上筒部323の内周面が、本体部31bの円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部323は内径d3を有しており、下筒部324は外径D3’を有している。上筒部323の外周面は上下方向に長さL3aを有している。下筒部324の外周面は上下方向に長さL3bを有している。本実施形態において、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部323の内径d3以下である(D1≦d3)。ただし、外径D1と内径d3の差は0.15mm以下となっている(d3-D1≦0.15mm)。なお、円筒部分31b2の外径D1が上筒部323の内径d3よりも小さいとき(D1<d3)、円筒部分31b2の外周面と上筒部323の内周面との間には、両者の差分に等しい厚さでろう付けのろうが介在している。これは、他のろう付け個所においても同様である。下筒部324の外径D3’は、上筒部323の内径d3よりも小さい(D3’<d3)。また、円筒部分31b2の外周面の長さL1aは、上筒部323の外周面の長さL3aよりも大きい(L1a>L3a)。円筒部分31b2の下端部は、上筒部323と下筒部324の境界に形成された段部に内側から当接している。
中間パーツ32の下側サブパーツ322は、フィルタ326を通過した冷媒を、フィルタ326の冷媒が通過する機能領域(通過可能範囲)よりも狭い範囲として排出する縮流機能を有するパーツ(邪魔板)である。図5及び図7Cに示すように、下側サブパーツ322は、上方にある上筒部327と、下方にある縮流部328とが組み合わされた形状となっている。上筒部327の外径は縮流部328の外径よりも大きい。したがって、上筒部327と縮流部328の境界には傾斜した段部が形成されている。縮流部328は、中間パーツ32の第2機能部であって、上筒部327に接続された下筒部328aと、下筒部328aの下方端部に接続されて下筒部328aの下方開口を塞ぐ円盤部328bとを含んでいる。下筒部328aは、上下方向について、フィルタ326における冷媒が通過する機能領域と重複している。円盤部328bは、その中央部分に、下方に突出した管部41を有している。管部41は、その上端の開口を介して下筒部328a内の空間と連通している。管部41の下端には開口41aが設けられている。下側サブパーツ322は、ステンレス製である。
上筒部327は、上側サブパーツ321の下筒部324を外側から覆っている。そして、上筒部327の内周面が、上側サブパーツ321の下筒部324の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部327は内径d3’を有しており、縮流部328は外径D3を有している。上筒部327の外周面は上下方向に長さL3cを有している。縮流部328の外周面は上下方向に長さL3dを有している。本実施形態において、下筒部324の外径D3’は、上筒部327の内径d3’以下である(D3’≦d3’)。ただし、外径D3’と内径d3’の差は0.15mm以下となっている(d3’-D3’≦0.15mm)。また、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部327の内径d3’以下である(D1≦d3’)。ただし、外径D1と内径d3’の差は0.15mm以下となっている(d3’-D1≦0.15mm)。縮流部328の外径D3は、上筒部327の内径d3’よりも小さい(D3<d3’)。また、下筒部324の外周面の長さL3bは、上筒部327の外周面の長さL3cよりも大きい(L3b>L3c)。そのため、下筒部324の下端部は、上筒部327と縮流部328の境界に形成された段部に内側から当接している。
下接続パーツ33は、図5及び図7Dに示すように、円筒状の2つの接続管33a、33b(第2接続部)と、接続管33a、33bの上端に接続された本体部33cとによって構成されている。接続管33a、33bは、それぞれ、冷媒配管26a、26bに接続されている。2つの接続管33a、33bは、互いに離隔しつつ下接続パーツ33の中心軸に対して対称に設けられている。本体部33cは、上方にある上筒部333と、下方にあって接続管33a、33bに接続された下筒部334と、下筒部334の下方端部に接続されて下筒部334の下方開口を塞ぐ円盤部335とが組み合わされた形状となっている。円盤部335には、2つの貫通孔が設けられており、これら貫通孔を介して2つの接続管33a、33bと下筒部334内の空間とが連通している。下側サブパーツ322に設けられた管部41の開口41aは、円盤部335の中央部分であって上記2つの貫通孔の間にある壁に対向している。管部41の開口41aは、上記2つの貫通孔の間にある壁に直交している。上筒部333の外径は下筒部334の外径よりも大きい。したがって、上筒部333と下筒部334の境界には傾斜した段部が形成されている。下接続パーツ33は、ステンレス製である。
上筒部333は、下側サブパーツ322の縮流部328を外側から覆っている。そして、上筒部333の内周面が、下側サブパーツ322の縮流部328の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。本体部33cの上筒部333は、内径d2を有している。上筒部333の外周面は、上下方向に長さL2aを有している。本実施形態において、縮流部328の外径D3は、上筒部333の内径d2以下である(D3≦d2)。ただし、外径D3と内径d2の差は0.15mm以下となっている(d2-D3≦0.15mm)。本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部333の内径d2以下である(D1≦d2)。ただし、外径D1と内径d2の差は0.15mm以下となっている(d2-D1≦0.15mm)。さらに、縮流部328の外径D3は、上筒部323の内径d3以下である(D3≦d3)。また、縮流部328の外周面の長さL3dは、上筒部333の外周面の長さL2aよりも大きい(L3d>L2a)。そのため、縮流部328の下端部は、上筒部333と下筒部334の境界に形成された段部に内側から当接している。なお、本実施形態において、D1=D3’=D3、d3=d3’=d2となっていてもよい。
次に、本実施形態に係る分流装置12において、上接続パーツ31の接続管31aから流入した冷媒が中間パーツ32を経て下接続パーツ33の2つの接続管33a、33bから排出されるまでの過程について説明する。
上接続パーツ31の接続管31aから流入した冷媒は、接続管31aから本体部31bに入るとやや広がってフィルタ326へと向かう。そして、フィルタ326は、冷媒から微小な塵埃を除去し且つ気泡を細泡化すると共に、冷媒の流れの乱れを整える。フィルタ326の通過直前における冷媒の流速は、接続管31aの延長領域において大きく、そこから外れるほど小さくなる。そして、この傾向はフィルタ326を通過することによって緩和されるものの、依然として冷媒の流速は場所によるばらつきが大きい。そのため、もし分流装置12に下側サブパーツ322が含まれていない場合、フィルタ326を通過した冷媒は、流速のばらつきが大きい状態で接続管33a、33bに流入する。したがって、接続管33aと接続管33bで流量に大きな差が生じることがあり得る。
しかし、本実施形態では分流装置12に下側サブパーツ322が含まれているので、フィルタ326を通過した冷媒が一旦管部41に集中して開口41aから排出される。さらに、上述したように、管部41の開口41aが円盤部335の中央部分の壁に直交するように対向しているため、円盤部335に衝突した冷媒は衝突領域から水平面内のいずれの方向にもほぼ均等に広がっていく。2つの接続管33a、33bは衝突領域を挟んで対称の位置関係にあるので、接続管33aに流入する冷媒の流量と接続管33bに流入する冷媒の流量に大きな差が生じるのが抑制され、接続管33aと接続管33bからほぼ同量の冷媒が排出される。
本実施形態に係る分流装置12は、上接続パーツ31、中間パーツ32、及び、下接続パーツ33の3パーツで構成されているが、中間パーツ32を省いた2パーツ構成として、上接続パーツ31と下接続パーツ33とを直接接続することができる。図8Aは、このように構成した分流装置12’の断面図である。下接続パーツ33の上筒部333が、上接続パーツ31の円筒部分31b2を外側から覆っている。そして、上筒部333の内周面が、円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上述したように、円筒部分31b2の外径D1は、上筒部333の内径d2以下である(D1≦d2)。また、円筒部分31b2の外周面の長さL1aは、上筒部333の外周面の長さL2aよりも大きい(L1a>L2a)。円筒部分31b2の下端部は、上筒部333と下筒部334の境界に形成された段部に内側から当接している。分流装置12’は、フィルタ及び縮流部材としては機能しない。
また、本実施形態に係る分流装置12は、中間パーツ32の2つのサブパーツ321、322の一方を省いた3パーツ構成とすることができる。例えば、下側サブパーツ322を省いて、上接続パーツ31と上側サブパーツ321と下接続パーツ33とからなる3パーツ構成とすることができる。図8Bは、このように構成した分流装置12”の断面図である。上側サブパーツ321の上筒部323が上接続パーツ31の円筒部分31b2を外側から覆っていると共に、下接続パーツ33の上筒部333が上側サブパーツ321の下筒部324を外側から覆っている。そして、上筒部323の内周面が円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されていると共に、上筒部333の内周面が下筒部324の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上述したように、円筒部分31b2の外径D1は、上筒部323の内径d3以下である(D1≦d3)。下筒部324の外径D3’は、上筒部333の内径d2以下である(D3’≦d2)。ただし、外径D3’と内径d2の差は0.15mm以下となっている(d2-D3’≦0.15mm)。また、円筒部分31b2の外周面の長さL1aは、上筒部323の外周面の長さL3aよりも大きい(L1a>L3a)。下筒部324の外周面の長さL3bは、上筒部333の外周面の長さL2aよりも大きい(L3b>L2a)。そのため、下筒部324の下端部は、上筒部333と下筒部334の境界に形成された段部に内側から当接している。分流装置12”はフィルタとしては機能するが縮流部材としては機能しない。この分流装置12”は、上側サブパーツ321を中間パーツとして用いた3パーツ構成の分流装置ともいえる。なお、本実施形態に係る分流装置12は、中間パーツ32の上側サブパーツ321を省いて、上接続パーツ31と下側サブパーツ322と下接続パーツ33とからなる3パーツ構成とすることができる。このような分流装置12は縮流部材としては機能するがフィルタとしては機能しない。
上述のように、本実施形態に係る分流装置12では、上接続パーツ31の本体部31bの円筒部分31b2が上側サブパーツ321の上筒部323に外側から覆われており、上側サブパーツ321の下筒部324が下側サブパーツ322の上筒部327に外側から覆われており、下側サブパーツ322の縮流部328が下接続パーツ33の上筒部333に外側から覆われていることによって、1つの接続管31aと2つの接続管33a、33bとの間に冷媒流路が形成されている。この冷媒流路は、一方に1つの接続管が設けられ、他方に2本の接続管が設けられた分岐流路である。そして、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が上筒部323の内径d3以下(D1≦d3)、縮流部328の外径D3が上筒部333の内径d2以下(D3≦d2)、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部333の内径d2以下(D1≦d2)という条件が成り立っている。たとえば、D1≦d2が成り立っていない場合には、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が比較的大きな寸法となる。本実施形態では、上記の条件が成り立っていることによって、分流装置12のサイズが径方向に大きくなるのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る分流装置12は、内部にフィルタ326を含んでいるので、フィルタが分流装置の外部の別部材内に含まれている場合における分流装置とフィルタとの合計長さに比べて、上下方向の長さを小さくすることができる。
また、本実施形態では、縮流部328の外径D3が上筒部323の内径d3以下(D3≦d3)という条件が成り立っている。これにより、分流装置12のサイズが径方向に大きくなるのをより一層抑制することができる。さらに、本実施形態では、下筒部324の外径D3’が上筒部327の内径d3’以下(D3’≦d3’)、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が上筒部327の内径d3’以下(D1≦d3’)という条件も成り立っている。これにより、上述した4パーツ構成の分流装置12のサイズが径方向に大きくなるのをより一層効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、分流装置12は、1つの接続管31aから入った冷媒を2つの接続管33a、33bへと分流する。そして、フィルタ326及び縮流部328は、流れの下流に向かって膨らんだ形状とすることが機能を発揮させる上で効果的である。特に縮流部328は、管部41の開口41aを円盤部335に近づけることで冷媒をよりばらつきなく分布させる効果が期待できる。そのため、もし上流(本実施形態において上側)にあるパーツが下流(本実施形態において下側)にあるパーツを覆うような構成を採用しようとすると、上側サブパーツ321については下筒部324よりも下流に別の筒部(上筒部327又は縮流部328を外から覆う)を形成する必要が生じ、下側サブパーツ322については縮流部328よりも下流に別の筒部(上筒部333又は下筒部334を外から覆う)を形成する必要が生じ、上側サブパーツ321及び下側サブパーツ322の構造が複雑となる。一方で、本実施形態に係る分流装置12では、出口である接続口33a、33bを有する下接続パーツ33が下側サブパーツ322を外側から覆い、下側サブパーツ322が上側サブパーツ321を外側から覆い、上側サブパーツ321が上接続パーツ31を外側から覆うような構成を採用しているので、上側サブパーツ321及び下側サブパーツ322の構造を簡略化することができる。これは、図8Bに示した分流装置12”でも同様である。
また、本実施形態では、外径D3と内径d2の差が0.15mm以下であり(d2-D3≦0.15mm)、外径D1と内径d3の差が0.15mm以下であり(d3-D1≦0.15mm)、外径D3’と内径d3’の差が0.15mm以下である(d3’-D3’≦0.15mm)。上述したように分流装置12を構成する4つのパーツ31、321、322、33はろう付けによって接合される。ろう付けにおいては毛細管現象を利用してパーツ間にろうを浸透させる。そのため、パーツの隙間寸法を小さくすることが好ましい。したがって、上記数値条件を満たすことによって、パーツ同士を強固に接合することが可能となる。また、外径D1と内径d2の差が0.15mm以下である(d2-D1≦0.15mm)ので、図8Aに示したように上接続パーツ31と下接続パーツ33とを直接接続した分流装置12’においても同様の効果が期待できる。さらに、外径D3’と内径d2の差が0.15mm以下である(d2-D3’≦0.15mm)ので、図8Bに示したように上側サブパーツ321と下接続パーツ33とを直接接続した分流装置12’においても同様の効果が期待できる。
上述した実施形態では、すべてのパーツがステンレス製であるため、これらのパーツは電蝕しにくい。また、パーツの剛性が向上して振動にも強くなる。
また、上述した実施形態では、フィルタ326を含む上側サブパーツ321が、筒状の外周部分である下筒部324と、下筒部324よりも径方向の内側に位置するフィルタ部321bとを含む。そして、下筒部324の内周面に沿って配置されて固定された保持部325が、フィルタ326を保持している。このような構造を有しているので、下筒部324には何も寸法や形状を変更せずに、フィルタ部321b又はフィルタ326を、フィルタ326とはメッシュサイズが異なる別のフィルタや、フィルタとは異なる機能を有する別部品に交換することが容易である。すなわち、複数の機能部材において外周部分を共通化しやすくなる。
さらに、本実施形態において、フィルタ部321bの第1部分であるフィルタ326の上端付近及び保持部325が、外周部分である下筒部324と上下方向に重複している。そして、フィルタ部321bの第2部分であるフィルタ326における冷媒が通過する機能領域が、上下方向について下筒部324と重複しておらず且つ下側サブパーツ322の下筒部328aと重複している。このように第2部分が別の部材と重複していることによって、重複していない場合よりも分流装置12の上下方向の寸法を小さくすることができる。なお、変形例として、フィルタ部321bの第2部分は、上下方向について上接続パーツ31と重複していてもよい。また、下側サブパーツ322を用いない3パーツ構成とする場合には、図8Bのように上下方向について下接続パーツ33の下筒部334と重複してもよい。
加えて、本実施形態では、円筒部分31b2の下端部は、上筒部323と下筒部324の境界に形成された段部に内側から当接している。下筒部324の下端部は、上筒部327と縮流部328の境界に形成された段部に内側から当接している。縮流部328の下端部は、上筒部333と下筒部334の境界に形成された段部に内側から当接している。本実施形態の分流装置12では、このような構造を採用することによって、安定性の向上と上下方向の寸法の縮小を実現している。
また、本実施形態では、中間パーツ32は、それぞれが機能部を有する上側サブパーツ321と下側サブパーツ322の2つのサブ部材で構成されているので、分流装置12内に2つの機能部を持たせることができる。
また、本実施形態に係る分流装置12は、4つのパーツを一括ろう付けで接合できるので、パーツ間のがたつきが生じにくく製造工程も簡略化される。また、本実施形態に係る分流装置12においては、各パーツ31、321a、322、33をプレス加工で製造できる。そのため、製造工程においてパーツの両端でのしぼり加工を必要としないので製造しやすくなると共に、しぼり加工のためのクランプ代が不要となって分流装置12の上下方向の長さを短くできる。
なお、ここまでは冷媒が接続管31aから接続管33a、33bに向かう方向に流れる場合について主に説明したが、冷媒が接続管33a、33bから接続管31aに向かって流れる場合も、フィルタ326は冷媒から微小な塵埃を除去し且つ気泡を細泡化するように機能する。また、このとき、縮流部328は、冷媒の流れを接続管31aに沿った方向に整えるように機能する。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る分流装置について説明する。本実施形態に係る分流装置は、中間パーツとして多孔質体を保持したパーツを用いた点を除いて第1実施形態と同じである。そこで、以下では、主として第1実施形態との相違点について説明する。図9に示す中間パーツ521は、図5に示した中間パーツ32の代わりとして用いられる。中間パーツ521の構造は、第1実施形態の上側サブパーツ321に類似している。
中間パーツ521は、主として冷媒配管19を冷媒が流れるときに発生する音を低減するために冷媒内の気泡を小さくする整流部材として機能するパーツである。図9に示すように、中間パーツ521は、本体部521aと多孔質体526とによって構成されている。本体部521aは、上方にある上筒部523と、下方にある下筒部524とが組み合わされた形状となっている。上筒部523の外径は下筒部524の外径よりも大きい。したがって、上筒部523と下筒部524の境界には傾斜した段部が形成されている。下筒部524の下端が内側に向かってやや縮径していることによって、多孔質体526の脱落を防止している。多孔質体526は下筒部524に固定されている。固定は公知のいずれの手段を用いて行ってもよい。
多孔質体526において下筒部524と重なり合った領域を除いた冷媒が通過する機能領域は、本体部521aの下筒部524から上筒部523及び上接続パーツ31とは反対側に向かって突出している。このように、本実施形態において、多孔質体526の上端付近(内側部分の第1部分)が、中間パーツ521の外周部分である下筒部524と上下方向に重複している。そして、多孔質体526における冷媒が通過する機能領域(内側部分の第2部分)が、上下方向について下筒部524と重複しておらず且つ下接続パーツ33と重複している。
本体部521aにおいて、上筒部523は、本体部31bの円筒部分31b2を外側から覆っている。そして、上筒部523の内周面が、本体部31bの円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部523は内径d3を有しており、下筒部524は外径D3を有している。上筒部523の外周面は上下方向に長さL3aを有している。下筒部524の外周面は上下方向に長さL3bを有している。そして、本実施形態の分流装置における寸法関係は、外形D3’をD3と置き換えれば、図8Bで説明したのと同じである。
本実施形態に係る分流装置は、第1実施形態に係る分流装置12において、中間パーツ中間パーツ32を中間パーツ521に置き換えるだけで容易に製造可能である。そして、上述した第1実施形態において説明した効果の少なくとも一部を得ることができる。なお、本実施形態の分流装置において、第1実施形態で説明した下側サブパーツ322の上端付近が中間パーツ521の下端付近を外側から覆うように、中間パーツ521の下方にさらに下側サブパーツ322を配置して、これら2つのパーツを中間パーツとして用いて4パーツ構造としてもよい。
<第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態に係る分流装置について説明する。本実施形態に係る分流装置は、中間パーツとして複数の開口が下流端に形成されたパーツ(スクリュー板)を用いた点を除いて第1実施形態と同じである。そこで、以下では、主として第1実施形態との相違点について説明する。図10に示す中間パーツ621は、図5に示した中間パーツ32の代わりとして用いられる。中間パーツ621の構造は、第1実施形態の下側サブパーツ322に類似している。
中間パーツ621は、主として気体と液体とをミキシングする撹拌機能を有するパーツである。図10に示すように、中間パーツ621は、上方にある上筒部623と、上筒部623に接続された下筒部624と、下筒部624の下方端部に接続されて下筒部624の下方開口を塞ぐ円盤部625とを含んでいる。上筒部623の外径は下筒部624の外径よりも大きい。円盤部625には、径方向に沿った辺で片持ちとなるように同形状同寸法の8つの扇形片626をそれぞれ斜め(例えば15°~45°)に持ち上げることによって、8つの扇形の開口627が設けられている。8つの扇形片626を支持する辺の位置はすべての扇形片626に共通であり、各扇形片626の頂点を手前に配置したときの左辺である。8つの開口627は、周方向に均等に配置されている。上から下へと中間パーツ621を通過する冷媒は、開口627を通過後に扇形片626と干渉することによって進行方向が変えられる。その結果、冷媒には図10の下面視において時計回りに回転する流れが生じる。
上筒部623は、本体部31bの円筒部分31b2を外側から覆っている。そして、上筒部623の内周面が、本体部31bの円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部623は内径d3を有しており、下筒部624は外径D3を有している。上筒部623の外周面は上下方向に長さL3aを有している。下筒部624の外周面は上下方向に長さL3bを有している。そして、本実施形態の分流装置におけるこれらの寸法関係は、外形D3’をD3と置き換えれば、図8Bで説明したのと同じである。
本実施形態に係る分流装置は、第1実施形態に係る分流装置12において、中間パーツ中間パーツ32を中間パーツ621に置き換えるだけで容易に製造可能である。そして、上述した第1実施形態において説明した効果の少なくとも一部を得ることができる。なお、本実施形態の分流装置において、中間パーツ621の上端付近が第1実施形態で説明した上側サブパーツ321の下端付近を外側から覆うように、中間パーツ621の上方にさらに上側サブパーツ321を配置して、これら2つのパーツを中間パーツとして用いて4パーツ構造としてもよい。
<第4実施形態>
次に、本開示の第4実施形態に係る分流装置について、図11を参照しつつ説明する。本実施形態に係る分流装置は、図4に示す分流装置12の代替として用いることができ、下接続パーツを2パーツで構成した点、及び、2つの機能部を持つ中間パーツが2つのサブパーツに分かれていない点を除いて第1実施形態と同じである。そこで、以下では、主として第1実施形態との相違点について説明する。
図11に示す分流装置112は、上接続パーツ31(第1部材)、中間パーツ132(第3部材)、及び、下接続パーツ133(第2部材)の3パーツで構成されている。これら3つのパーツ31、132、133は、あるパーツの上端付近がその上方にあるパーツの下端付近を外側から覆うように一列に配置されている。つまり、下接続パーツ133の上端付近が中間パーツ132の下端付近を外側から覆っており、中間パーツ132の上端付近が上接続パーツ31の下端付近を外側から覆っている。なお、図11において、上下が図4とは逆になっているが、本実施形態においては、図4を基準として上下関係を説明する。
上接続パーツ31は、第1実施形態で説明したものと同じであるので詳細を省略する。中間パーツ132は、後述するように冷媒に対して作用する2つの機能部を有している。中間パーツ132は、本体部1322aとフィルタ部1322bとによって構成されている。本体部1322aは、上方にある上筒部1327と、下方にある縮流部1328とが組み合わされた形状となっている。縮流部1328は、上筒部1327に接続された下筒部1328aと、下筒部1328aの下方端部に接続されて下筒部1328aの下方開口を塞ぐ円盤部1328bとを含んでいる。上筒部1327の外径は下筒部1328aの外径よりも大きい。したがって、上筒部1327と下筒部1328aの境界には傾斜した段部が形成されている。
中間パーツ132及び本体部1322aの内側部分としてのフィルタ部1322bは、本体部1322aの上筒部1327の径方向の内側に位置している。フィルタ部1322bは、中間パーツ132の第1機能部であって、円筒形状の保持部1325と、フィルタ1326とによって構成されている。フィルタ1326は、第1実施形態で説明したフィルタ326と同じ形状及び機能を有している。保持部1325は、本体部1322aの上筒部1327の内周面に沿って配置され、上筒部1327の内周面に固定されている。保持部1325の上端部は、本体部31bの円筒部分31b2の下端部と接触している。フィルタ1326は、その上端付近において保持部1325に固定されている。これら2個所での固定の手段は、把持や圧着、カシメといった機械的なものであってもよいし、接着剤などを用いた化学的なものであってもよい。フィルタ1326において保持部1325又は下筒部1328aと重なり合った領域を除いた冷媒が通過する機能領域は、本体部1322aの上筒部1327から上接続パーツ31とは反対側に向かって突出している。このように、本実施形態において、フィルタ1326の上端付近と保持部1325(これらを合わせて内側部分の第1部分)とが、中間パーツ132の外周部分である上筒部1327と上下方向に重複している。そして、フィルタ1326における冷媒が通過する機能領域(内側部分の第2部分)が、上下方向について上筒部1327と重複しておらず且つ下筒部1328a及び後で説明する下接続パーツ133の上筒部1333と重複している。
上筒部1327は、本体部31bの円筒部分31b2を外側から覆っている。そして、上筒部1327の内周面が、本体部31bの円筒部分31b2の外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部1327は内径d13(第1実施形態におけるd3に相当)を有しており、下筒部1328aは外径D13(第1実施形態におけるD3に相当)を有している。本実施形態において、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部1327の内径d13以下であり(D1≦d13)、d13-D1≦0.15mmとなっている。下筒部1328aの外径D13は、上筒部1327の内径d13よりも小さい(D13<d13)。また、上筒部1327の下端部から円筒部分31b2の上端部までの外周面の長さL11aは、上筒部1327の外周面の長さL13aよりも大きい(L11a>L13a)。保持部1325の下端部は、上筒部1327と下筒部1328aの境界に形成された段部に内側から当接している。
中間パーツ132の本体部1322aは、フィルタ1326を通過した冷媒を、フィルタ1326の冷媒が通過する機能領域(通過可能範囲)よりも狭い範囲として排出する縮流機能を有する部材(邪魔板)である。本体部1322aの縮流部1328は、中間パーツ132の第2機能部である。下筒部1328aは、上下方向について、フィルタ1326における冷媒が通過する機能領域と重複している。円盤部1328bは、その中央部分に、下方に突出した管部141を有している。管部141は、その上端の開口を介して下筒部1328a内の空間と連通している。管部141の下端には開口141aが設けられている。
本実施形態において、下接続パーツ133は、ステンレス製の上側サブパーツ1331と、アルミニウム製の下側サブパーツ1335の2つのサブ部材で構成されている。上側サブパーツ1331は、上方にある上筒部1333と、下方にある下筒部1334とが組み合わされた形状となっている。上筒部1333の外径は下筒部1334の外径よりも大きい。したがって、上筒部1333と下筒部1334の境界には傾斜した段部が形成されている。下側サブパーツ1335の上側部分は、下筒部1334の内側に配置されている。下側サブパーツ1335の上端部は、上筒部1333と下筒部1334の境界に形成された段部の下端部と同じ位置にある。下側サブパーツ1335は、ろう付けによって下筒部1334に固定されている。
下側サブパーツ1335には、上下に貫通した円柱状の2つの接続孔133a、133b(第2接続部)が形成されている。接続孔133a、133bは、それぞれ、冷媒配管26a、26bの外径と同じ内径を有する下側孔133a1、133b1と、下側孔133a1、133b1の上端と連通しており下側孔133a1、133b1の内径より小さい内径を有する上側孔133a2、133b2とによって構成されている。接続孔133a、133bは、互いに離隔しつつ下側サブパーツ1335の中心軸に対して対称に設けられている。そして、下側孔133a1、133b1には冷媒配管26a、26bが挿入されており、両者はろう付けにより固定されている。図11において、冷媒配管26aの図示を省略している。縮流部1328と下側サブパーツ1335と上側サブパーツ1331とによって包囲された空間は、上側孔133a2、133b2と連通している。縮流部1328に設けられた管部141の開口141aは、下側サブパーツ1335の上面中央であって上記2つの接続孔133a、133bの間にある壁に対向している。管部141の開口141aは、2つの接続孔133a、133bの間にある壁に直交している。
上筒部1333は、中間パーツ132の縮流部1328を外側から覆っている。そして、上筒部1333の内周面が、縮流部1328の下筒部1328aの外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。上筒部1333の外周面は、上下方向に長さL12aを有している。上筒部1333は、内径d12(第1実施形態におけるd2に相当)を有している。下筒部1328aの外周面は、上下方向に長さL13bを有している。本実施形態において、縮流部1328の下筒部1328aの外径D13は、上筒部1333の内径d12以下であり(D13≦d12)、d12-D13≦0.15mmとなっている。本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部1333の内径d12以下であり(D1≦d12)、d12-D1≦0.15mmとなっている。さらに、縮流部1328の下筒部1328aの外径D13は、上筒部1327の内径d13以下である(D13≦d13)。また、縮流部1328の下筒部1328aの外周面の長さL13bは、上筒部1333の外周面の長さL12aより短い(L13b<L12a)。上筒部1333の上端部は、上筒部1327と下筒部1328aの境界に形成された段部の下端に外側から当接している。なお、本実施形態において、D1=D13、d13=d12となっていてもよい。
上述のように、本実施形態に係る分流装置112では、上接続パーツ31の本体部31bの円筒部分31b2が中間パーツ132の上筒部1327に外側から覆われており、縮流部1328の下筒部1328aが下接続パーツ133の上筒部1333に外側から覆われていることによって、1つの接続管31aと2つの接続孔133a、133bとの間に冷媒流路が形成されている。この冷媒流路は、一方に1つの接続管が設けられ、他方に2本の接続孔が設けられた分岐流路である。そして、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が上筒部1327の内径d13以下(D1≦d13)、縮流部1328の下筒部1328aの外径D13が上筒部1333の内径d12以下(D13≦d12)、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、上筒部1333の内径d12以下(D1≦d12)という条件が成り立っている。たとえば、D1≦d12が成り立っていない場合には、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が比較的大きな寸法となる。本実施形態では、上記の条件が成り立っていることによって、分流装置112のサイズが径方向に大きくなるのを抑制することができる。また、本実施形態によると、第1実施形態と比較して低コストでの製造が可能という利点が有り、後述する第5実施形態と比較してアルミニウム製の部材(下側サブパーツ1335)の使用量を少なくすることができると共に、アルミニウム製の部材の切削量が少なくなるという利点がある。また、本実施形態によると、第1実施形態で説明したその他の一以上の効果を得ることができる。
<第5実施形態>
次に、本開示の第5実施形態に係る分流装置について、図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係る分流装置は、図4に示す分流装置12の代替として用いることができ、下接続パーツを1パーツで構成した点を除いて第4実施形態と同じである。そこで、以下では、主として第4実施形態との相違点について説明する。
図12に示す分流装置212は、上接続パーツ31(第1部材)、中間パーツ132(第3部材)、及び、下接続パーツ233(第2部材)の3パーツで構成されている。これら3つのパーツ31、132、233は、あるパーツの上端付近がその上方にあるパーツの下端付近を外側から覆うように一列に配置されている。なお、図12において、上下が図4とは逆になっているが、本実施形態においては、図4を基準として上下関係を説明する。
上接続パーツ31及び中間パーツ132は、第1実施形態で説明したものと同じであるので詳細を省略する。
本実施形態において、下接続パーツ233は、切削加工されたアルミニウム製の部材である。下接続パーツ233の上面には円柱状の凹部234が設けられている。凹部234が設けられていることによって、凹部234の周囲には下端が閉じられた筒部235が形成されている。筒部235は、中間パーツ132の縮流部1328を外側から覆っている。そして、筒部235の内周面が、縮流部1328の下筒部1328aの外周面とろう付け又は溶接によって接合されている。
筒部235の外周面は、上下方向に長さL22aを有している。筒部235は、内径d22(第1実施形態におけるd2に相当)を有している。下筒部1328aの外周面は、上下方向に長さL13bを有している。本実施形態において、縮流部1328の下筒部1328aの外径D13は、筒部235の内径d22以下であり(D13≦d22)、d22-D13≦0.15mmとなっている。本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、筒部235の内径d22以下であり(D1≦d22)、d22-D1≦0.15mmとなっている。筒部235の上端部は、上筒部1327と下筒部1328aの境界に形成された段部の下端に外側から当接している。なお、本実施形態において、D1=D13、d13=d22となっていてもよい。
下接続パーツ233には、上下に貫通した円柱状の2つの接続孔233a、233b(第2接続部)が形成されている。接続孔233a、233bは、それぞれ、冷媒配管26a、26bの外径と同じ内径を有する下側孔233a1、233b1と、下側孔233a1、233b1の上端と連通しており下側孔233a1、233b1の内径より小さい内径を有する上側孔233a2、233b2とによって構成されている。接続孔233a、233bは、互いに離隔しつつ下接続パーツ233の中心軸に対して対称に設けられている。そして、下側孔233a1、233b1には冷媒配管26a、26bが挿入されており、両者はろう付けにより固定されている。図12において、冷媒配管26aの図示を省略している。縮流部1328と下接続パーツ233とによって包囲された空間は、上側孔233a2、233b2と連通している。縮流部1328に設けられた管部141の開口141aは、下接続パーツ233の上面中央であって上記2つの接続孔233a、233bの間にある壁に対向している。管部141の開口141aは、2つの接続孔233a、233bの間にある壁に直交している。
上述のように、本実施形態に係る分流装置212では、上接続パーツ31の本体部31bの円筒部分31b2が中間パーツ132の上筒部1327に外側から覆われており、縮流部1328の下筒部1328aが下接続パーツ233の筒部235に外側から覆われていることによって、1つの接続管31aと2つの接続孔233a、233bとの間に冷媒流路が形成されている。この冷媒流路は、一方に1つの接続管が設けられ、他方に2本の接続孔が設けられた分岐流路である。そして、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が上筒部1327の内径d13以下(D1≦d13)、縮流部1328の下筒部1328aの外径D13が上筒部1333の内径d12以下(D13≦d12)、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1は、筒部235の内径d22以下(D1≦d22)という条件が成り立っている。たとえば、D1≦d22が成り立っていない場合には、本体部31bの円筒部分31b2の外径D1が比較的大きな寸法となる。本実施形態では、上記の条件が成り立っていることによって、分流装置212のサイズが径方向に大きくなるのを抑制することができる。また、本実施形態によると、第4実施形態と比較して下接続パーツが1部品となるためろう付け個所を削減することが可能という利点が有る。また、本実施形態によると、第1実施形態で説明したその他の一以上の効果を得ることができる。
上述した第4及び第5実施形態に係る分流装置においても、第1実施形態で説明したように中間パーツ132を省いた2パーツ構成とすることができる。また、第4及び第5実施形態において、第1実施形態と同様に、中間パーツ132を、フィルタを保持する上側サブパーツと、縮流部を有する下側サブパーツとに分離してもよい。
<変形例>
上述した実施形態では、中間パーツが1つ又は2つのサブ部材を含む場合について説明したが、中間パーツが3つ以上の任意の数のサブ部材を含んでいてもよい。また、このような場合、各サブ部材を単独で中間パーツ(第3部材)として使用することもできる。また、上述した実施形態では第2接続部の数が第1接続部の数よりも多い場合について説明したが、第1接続部の数が第2接続部の数よりも多くてもよい。第1接続部の数及び第2接続部の数は、両者が異なっていれば、任意の数とすることができる。たとえば、第2接続部の数が3又は4であってもよい。また、上述した実施形態では、室外熱交換器24内の分流装置を例に説明したが、本開示の分流装置は室内熱交換器11内にあってもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
8 室外熱交換器
12 分流装置
19 冷媒配管
22 伝熱管
26a、26b 冷媒配管
31 上接続パーツ(第1部材)
31a 接続管(第1接続部)
31b 本体部
31b1 円錐台筒部分
31b2 円筒部分
32 中間パーツ(第3部材)
321 上側サブパーツ
322 下側サブパーツ
321a 本体部
321b フィルタ部
323 上筒部
324 下筒部
325 保持部
326 フィルタ
327 上筒部
328 縮流部
328a 下筒部
328b 円盤部
33 下接続パーツ(第2部材)
33a、33b 接続管(第2接続部)
33c 本体部
333 上筒部
334 下筒部
335 円盤部
41 管部
41a 開口

Claims (12)

  1. 1つ以上の第1接続部を有する第1部材と、
    1つ以上の第2接続部を有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置されており、冷媒に対して作用する機能部を有する第3部材とを備えており、
    前記第2部材が有する前記第2接続部の数が前記第1部材が有する前記第1接続部の数とは異なっており、
    前記第1部材の一端部付近が前記第3部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第3部材の他端部付近が前記第2部材の一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第3部材を経由する冷媒流路が形成されており、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第3部材の前記一端部の内径(d3)以下であり、
    前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が前記第3部材の前記一端部の内径(d3)よりも小さい 分流装置。
  2. 1つ以上の第1接続部を有する第1部材と、
    1つ以上の第2接続部を有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置されており、冷媒に対して作用する機能部を有する第3部材とを備えており、
    前記第2部材が有する前記第2接続部の数が前記第1部材が有する前記第1接続部の数とは異なっており、
    前記第1部材の一端部付近が前記第3部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第3部材の他端部付近が前記第2部材の一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第3部材を経由する冷媒流路が形成されており、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第3部材の前記一端部の内径(d3)以下であり、
    前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第2部材の前記一端部の内径(d2)と前記第1部材の前記一端部の外径(D1)の差が0.15mm以下である分流装置。
  3. 1つ以上の第1接続部を有する第1部材と、
    1つ以上の第2接続部を有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置されており、冷媒に対して作用する機能部を有する第3部材とを備えており、
    前記第2部材が有する前記第2接続部の数が前記第1部材が有する前記第1接続部の数とは異なっており、
    前記第1部材の一端部付近が前記第3部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第3部材の他端部付近が前記第2部材の一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第3部材を経由する冷媒流路が形成されており、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第3部材の前記一端部の内径(d3)以下であり、
    前記第3部材の前記他端部の外径(D3)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2部材の前記一端部の内径(d2)以下であり、
    前記第3部材は、冷媒に対して作用する第1機能部を有する第1サブ部材と、冷媒に対して作用する第2機能部を有する第2サブ部材とを含んでおり、
    前記第1部材の前記一端部付近が前記第1サブ部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第1サブ部材の他端部付近が前記第2サブ部材の一端部付近に外側から覆われており、前記第2サブ部材の他端部付近が前記第2部材の前記一端部付近に外側から覆われていることによって、1つ以上の前記第1接続部と1つ以上の前記第2接続部との間に前記第1サブ部材及び前記第2サブ部材を経由する冷媒流路が形成されており、
    前記第1サブ部材の前記他端部の外径(D3’)が、前記第2サブ部材の前記一端部の内径(d3’)以下であり、
    前記第1部材の前記一端部の外径(D1)が、前記第2サブ部材の前記一端部の内径(d3’)以下である分流装置。
  4. 前記第2接続部の数が第1接続部の数よりも多い請求項1~3のいずれか1項に記載の分流装置。
  5. 前記第3部材が、フィルタ、整流部材、縮流部材、攪拌部材のいずれかを備えている請求項1~のいずれか1項に記載の分流装置。
  6. 前記第2部材の前記一端部の内径(d2)と前記第3部材の前記他端部の外径(D3)の差が0.15mm以下である請求項1~のいずれか1項に記載の分流装置。
  7. 前記第3部材の前記一端部の内径(d3)と前記第1部材の前記一端部の外径(D1)の差が0.15mm以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の分流装置。
  8. 前記第1部材、前記第2部材、及び、前記第3部材がステンレス製である請求項1~7のいずれか1項に記載の分流装置。
  9. 前記第3部材は、筒状の外周部分と、前記外周部分よりも径方向の内側に位置して前記機能部を構成する内側部分とを含む請求項1~8のいずれか1項に記載の分流装置。
  10. 前記内側部分の一部である第1部分が長さ方向について前記外周部分と重複しており、前記内側部分の別の一部である第2部分が長さ方向について前記外周部分と重複しておらず且つ前記第1部材又は前記第2部材と重複している請求項9に記載の分流装置。
  11. 前記第3部材には前記一端部が拡径された段部が形成されており、前記第1部材の前記一端部が前記第3部材の前記段部に内側から当接しており、
    前記第2部材には前記一端部が拡径された段部が形成されており、前記第3部材の前記他端部が前記第2部材の前記段部に内側から当接している請求項1~10のいずれか1項に記載の分流装置。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の分流装置を備えた冷媒回路を有する空気調和機。
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