JP3478396B2 - 黒色アスペルギルスカタラーゼ−rの産生 - Google Patents
黒色アスペルギルスカタラーゼ−rの産生Info
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Description
遺伝子産生物、カタラーゼ−R)を産生する一方で、グ
ルコン酸ナトリウム老廃物を最小限しか産生しない黒色
アスペルギルス(Aspergillus niger)の新しい菌株を
産生する遺伝工学技術の適用に関するものである。特
に、内因性catR遺伝子プロモーターを黒色アスペルギル
スグルコアミラーゼ(glaA)遺伝子プロモーターで置換
することにより、高いレベルのカタラーゼ−Rが産生さ
れる。黒色アスペルギルスグルコアミラーゼ遺伝子プロ
モーターを用いた結果、カタラーゼ−Rが高いレベルと
なるだけでなく、カタラーゼを合成するための誘導物質
として機能する過酸化水素が必要なくなる。また、内因
性グルコースオキシダーゼ(goxA)遺伝子を使用しない
ことにより、グルコン酸ナトリウム老廃物のレベルが大
幅に減少し、それにより、高価な老廃物を取り扱う必要
性が最小限となる。
ターゼ(EC 1.11.1.6)]は、以下の化学式にしたがっ
て過酸化水素(H2O2)が酸素(O2)および水(H2O)へ
転化するのを触媒する酵素である: これらの汎存酵素は様々な動物組織、植物および微生物
から精製されてきた(チャンスおよびメーリー1955Meth
ods Enzymol.2:764−791;ジョーンズおよびウィルソン
1978、H.シンゲル(編集者)、生物学系における金属イ
オン、第7巻、マーセル デッカー社、ニューヨー
ク)。特徴のあるほとんど全ての形態の酵素は、4つの
ポリペプチドサブユニットからなり、各々のサブユニッ
トは50,000から60,000までの範囲の分子量を有し、サブ
ユニット当たり1つのプロトヘミン補欠分子族を有して
いる(ワッサーマンおよびハルチン1981Arch.Biochem.B
iophys.212:385−392;ハーティグおよびルイス1986Eur.
J.Biochem.160;487−490)。ウシ肝カタラーゼはこの種
の酵素でもっとも広く研究されたものである[ションバ
ウムおよびチャンス1976酵素(P.D.ボイヤー、編集者)
第3版、第13巻、363−408頁、アカデミックプレス、ニ
ューヨーク)。ウシ肝カタラーゼの完全なアミノ酸配列
および三次元構造は公知である(シュレダー等、1982Ar
ch.Biochem.Biophys.214:397−412;マーシー等、1981J.
Mol.Biol.152:465−499)。
ていないけれども、糸状菌類から得たカタラーゼには、
それらを哺乳類から得たカタラーゼとは区別されるいく
つかの特徴がある。サブユニット数およびヘム含有量
(heme content)においては類似しているが、菌類カタ
ラーゼ(fungal catalase)は、他の微生物から得たカ
タラーゼより相当大きい分子であり、80,000から97,000
までの範囲におよぶサブユニット分子量を有する(バン
シュタイン等、1986J.Mol.Biol.188:63−72;ジャコブお
よびオーム−ジョンソン1979Biochem.18:2967−2975;ジ
ョーンズ等、1987Biochim.Biophys.Acta913:395−39
8)。より重要なことには、黒色アスペルギルスのよう
な菌類からのカタラーゼは、SDS、グルダルアルデヒド
による不活性に対して、そしてタンパク質分解に対して
ウシ肝カタラーゼよりも安定であり、シアン化物、アジ
ドおよびフッ化物のようなカタラーゼ阻害因子に対する
親和性が低い(ワッサーマンおよびハルチン1981Arch.B
iochem.Biophys.212:385−392)。さらに、黒色アスペ
ルギルスカタラーゼは、極端なpH、過酸化水素および温
度にさらした場合にウシ肝カタラーゼより著しく安定で
ある(スコットおよびハマー1960Enzymologia 22:229−
237)。菌類カタラーゼは安定性という利点を有してい
るが、菌類カタラーゼに対応するウシ肝カタラーゼのよ
うな哺乳類酵素は一般的により高い触媒活性を有する
(グラフト等、1978;キクチ−トリイ等、1982)。しか
しながら、酵素の安定性は、酵素を生物工学的に使用す
る際の重要な要素であるので、特に高濃度過酸化水素の
中和を必要とする用途について、菌類カタラーゼを使用
することに多大な関心が寄せられている。バスデバンお
よびウェイランド(1990Biotechnol.Bioeng.36:783−78
9)は、H2O2中の非活性化の速度は、ウシ肝カタラーゼ
よりも黒色アスペルギルスカタラーゼのほうが少なくと
も1桁低いことを発見した。これらの2種類の酵素の安
定性の差異はおそらく、そのタンパク質の組成および構
造特性における差異に帰すものであろう[バスデバンお
よびウェイランド、1990Biotechnol.Bioeng.36:783−78
9]。
酸ナトリウムの酵素的産生のために、H2O2老廃物の中和
のために、食品と飲料中へのO2の生成および/またはH2
O2の除去のために、黒色アスペルギルスからのカタラー
ゼ標品が市販されている。従来より、ウシ肝カタラーゼ
は診断目的と製薬関連用途について好ましい酵素であっ
た(例えば、コンタクトレンズの洗浄/消毒/H2O2中
和)。しかしながら、ヨーロッパのウシの群にBSE(ウ
シ海綿状エンセファロパシー)として知られている遅発
ウイルス病が最近発生したこと、およびこの病気が人間
に広がるかもしれないという恐れ[ディーラーおよびラ
シー1991Nutr.Health(バイセスター)7:117−134;ディ
ーラーおよびラシー1990Food Microbiol.7:253−280]
のために、ほとんどの工業用途のためにウシ肝カタラー
ゼの代替物を発見することに関心が集まっている。
ことに関する情報はほとんど公表されていない。しかし
ながら、グルコースまたは脂肪酸上で微生物が成長して
いる間に、H2O2の生成に対応してカタラーゼが産生され
ることが分っている。例えば、グルコースの代謝中、糖
を酸化してグルコン酸塩を得ることによりH2O2が形成さ
れる。酵素であるグルコースオキシダーゼによりこの反
応は触媒される: 脂肪酸の細胞代謝によっても、カタラーゼの形成を誘
発するH2O2が生成される。その細胞代謝は、ペルオキシ
ソームとして知られている特定の小器官中で行なわれ
る。しかしながら、わずかに関連する菌類(酵母)、サ
ッカロミセス属セレビシアエ(cerevisiae)において、
その菌類の脂肪酸上での成長中に特定のカタラーゼが誘
発される。カタラーゼ−A(異型)と称するこのカタラ
ーゼは、脂肪酸の酸化が行なわれるペルオキシソーム中
に主に制限される。第2のサッカロミセス属セレビシア
エ酵素、カタラーゼ−T(定型)は、様々な他の代謝ス
トレスおよび環境ストレスに応じて合成される溶性細胞
質酵素である。これらの2つの酵母カタラーゼは、CTA1
およびCTT1と称する2つの異なる核遺伝子の産生物であ
る。同様に、2つのカタラーゼ遺伝子を黒色アスペルギ
ルス(ジェネンカー インターナショナル社、非公表)
から単離した。酵母CTA1遺伝子に対する交雑によりクロ
ーニングされた黒色アスペルギルスcatA遺伝子は、脂肪
酸上での成長中に主に誘発され、おそらくはペルオキシ
ソーム中にあるカタラーゼ酵素をコード化する。この酵
素(カタラーゼ−A)はこの時点では商業的には重要な
ものではないが、catRと称する2番目にクローニングさ
れた黒色アスペルギルス カタラーゼ遺伝子は、市販の
カタラーゼ標品において主要な活性を示す溶性細胞質酵
素(カタラーゼ−R)をコード化する。
的関心がもたれているために、多量のcatR遺伝子産生物
を産生する黒色アスペルギルス菌株を得ることが好まし
い。さらに、誘発物質として過酸化水素を産生する必要
なく高いレベルのカタラーゼ合成を行なうことが非常に
好ましい。過酸化水素の生成には、廃棄物処理の問題を
呈するグルコン酸ナトリウムの形成が伴う。したがっ
て、黒色アスペルギルスのカタラーゼ産生菌株による大
規模な発酵において、グルコン酸塩の産生を最小限とす
ることが非常に望ましいことである。本発明はこれらの
目的の全てを同時に達成する解決策を開示する。
る必要なくカタラーゼ−R(catR遺伝子産生物)の発現
を増大できることを発見した。同時に、グルコースオキ
シダーゼ遺伝子の発現を排除することにより(goxA遺伝
子の欠失により)、グルコン酸塩老廃物の産生を最小限
とし、それにより、高価な老廃物の処理工程が必要なく
なることを発見した。
(glaA)遺伝子のプロモーター要素とターミネーター要
素が機能的に付着した黒色アスペルギルス カタラーゼ
−R(catR遺伝子)をコード化する遺伝子を提供する。
それと共に、黒色アスペルギルス グルコースオキシダ
ーゼ(goxA)遺伝子の暗号領域を、標的とした遺伝子置
換戦略を用いて破壊した。本発明はまた、過酸化水素を
誘発することなく高いレベルのカタラーゼ−Rを発現で
きる形質転換黒色アスペルギルス微生物を提供する。こ
の微生物は、catR遺伝子からなる機能発現ユニットを含
有している。このcatR遺伝子に、黒色アスペルギルスgl
aA遺伝子プロモーター配列およびターミネーター配列が
機能的に付着している。
作的な制御下でcatR遺伝子の染色体的に完全なコピーを
含有する形質転換黒色アスペルギルス細胞を成長せしめ
ることからなる、多量のカタラーゼ−Rの産生方法を開
示している。
tR暗号領域、glaAターミネーターおよび黒色アスペルギ
ルスpyrG遺伝子を含むcatR発現プラスミドの構成を模式
的に示した図である。Not IおよびPme Iで切断すること
によりこれらの生物を有する線状断片(EC2L)を削除
し、この線状断片を、宿主菌株黒色アスペルギルスΔgo
xA pyrG metCを形質転換するのに用いた。
ンキング領域のヌクレオチド配列(配列番号4)ならび
に推測したアミノ酸配列(配列番号5)を示した図であ
る。6つのヌクレオチドおよび5つのヌクレオチドを認
識する酵素の制限部位も示している。イントロンを点線
で表示している。カタラーゼ−Rタンパク質から直接配
列決定されたペプチドに対応する推測アミノ酸配列を実
線を用いて下線で示している。
形質転換するのに用いた線状断片(EC2L)の完全なヌク
レオチド配列(配列番号6)である。
ゼ(goxA)遺伝子を欠失するための黒色アスペルギルス
ベクターの構成を示した概略図である。Sma I−Cla I区
域を含有する線状断片を削除して、宿主菌株黒色アスペ
ルギルスpyrGを形質転換するのに用いた。パネルBは、
結果としてgoxA暗号領域を黒色アスペルギルスpyrG遺伝
子で置換することになる、goxA座での予期した組込み操
作を示す図である。
した黒色アスペルギルスΔgoxA pyrG metCの菌株中の
カタラーゼ産生を示すグラフである。元の親菌株である
黒色アスペルギルスFS−1および宿主菌株黒色アスペル
ギルスΔgoxA pyrG metCを対照として含む。各々の菌
株について2つずつ成長させた。各々からの検定結果を
示す。
株を誘導するのに用いた遺伝子変更を詳細に記載する。
以下の実施例において様々な変更を行なえることが当業
者には理解されよう。したがって、実施例は限定を意図
したものではない。
catR発現カセットの構成に用いた技術は、サムブルック
等の1989 Molecular Cloning、A Laboratory Manual
(コールド スプリング ハーバー プレス、コールド
スプリング ハーバー、ニューヨーク)に記載されて
いる従来の技術である。
び特徴付け 精製したカタラーゼ−Rを黒色アスペルギルス カタ
ラーゼの市販の標品(ファームコラーゼ1000、ジェネン
カー インターナショナル社)から得て、一連のタンパ
ク質分解断片を産生した。これらのペプチド断片につい
てアミノ酸配列分析を行なった。アミノ酸配列情報を用
いて、λgt11ライブラリーにおけるcatR特異的cDNA配列
を同定するための合成DNAプローブを設計した。手短に
言うと、ペプチド断片Met−Phe−Trp−Asn−Ser−Leu−
Ile−Pro−Ala−Glu−Gln−Gln−Metを用いて、下記の
配列: を有する3つの合成オリゴヌクレオチドのプール(poo
l)を設計した。
ないので、このペプチドを選択した。3つの合成オリゴ
ヌクレオチドにおける差異は、黒色アスペルギルスの既
知のコドン使用パターンにおいて強い偏りがなかった場
合に二者択一的なコドンの選択を示す。このタンパク質
分解断片のこの位置は、第2図に示したペプチド3に対
応する。部分的なcDNA断片を有するクローンは、合成DN
Aプローブによる雑種形成により明確に同定され、この
クローンについてヌクレオチド配列分析を行なって、こ
のクローンがカタラーゼ−Rをコード化したことを明ら
かにした。このクローニングしたcDNA断片を用いて、黒
色アスペルギルスゲノムDNAのライブラリーをプローブ
した。続いて、全縁(entire)catR遺伝子におよびその
上流と下流の転写調節要素を、9.0kbのHind III−Xho I
制限断片として組み立てた。catR暗号領域のヌクレオチ
ド配列を決定し、第3図に示す。
発現ベクター−カセット(EC2)の構成 これらの研究に用いたcatR発現ベクターには、よく特
徴付けが行なわれた黒色アスペルギルス グルコアミラ
ーゼ(glaA)遺伝子からの転写および翻訳コントロール
信号を利用する。catRプロモーターとは異なって、強い
glaAプロモーターには、誘発のためにH2O2を必要としな
い。その代わりに、glaAプロモーターは、でんぷん、マ
ルトースまたは他のマルト−オリゴ糖の存在に応答する
(ナンベルグ等、1984Mol.Cell.Biol.4:2306−2316;バ
ートン等、1972J.Bacteriol.111:771−777;フォーラー
等、1990Curr.Genet.18:537−545)。したがって、glaA
プロモーターを使用することにより、カタラーゼ合成を
誘発するための過酸化水素の生成に依存しないカタラー
ゼ産生菌株を構成することができる。glaAプロモーター
の転写コントロール下でカタラーゼを発現するためのベ
クター−カセットの構成を第1図に概略を示す。この構
成の基本的な特性は、グルコアミラーゼ−カタラーゼ発
現ユニット(すなわち、glaAプロモーター+catR暗号領
域+glaAターミネーター)および隣接する選択可能なマ
ーカー(黒色アスペルギルスpyrG遺伝子)は、1つのNo
t I−Pme I制限断片上で削除できる(第1図)。
およびglaAプロモーターの2つのDNA区域をcatR開始コ
ドン(部位方向付け突然変異誘発により導入された)か
ら4つの塩基対後の特異的なSsp I部位に結合させるよ
うに設計し、合成オリゴヌクレオチドリンカー(13塩基
対)を用いてcatR暗号領域をglaAプロモータに結合させ
た。このリンカーの挿入により、catRのヌクレオチド配
列を、部位方向付け突然変異誘発の前に存在し、catR暗
号領域をglaAプロモーターに正確に融合するヌクレオチ
ド配列に修復する。フォーラー等(1990Curr.Genet.18:
537−545)により与えられたglaAプロモーター領域の記
載において、高いレベルの発現に必要とされる開始コド
ンのかなり上流にDNA配列があることが注記されてい
る。これらの配列は、catR発現カセットの構成に含まれ
る1.9kbのglaAプロモーター区域上に含まれる。これら
の配列はおそらく転写エンハンサー因子を示すであろ
う。同様に、カタラーゼ−R遺伝子終止コドンの下流に
ある天然発生Cla I部位によりglaAターミネーター区域
をcatRの3′−末端に連結した。Cla I部位に隣接するX
ba I部位を、合成DNAリンカーを用いて取り込み、ター
ミネーター融合を完了するのに用いた。このターミネー
ター区域は、ジェネンカーのキモシン発現ベクターに用
いた区域と同一の区域である(クレン等、1987Bio/Tech
nol.5:369−376)。このターミネーター区域は、適切な
ポリアデニレーションと転写の終止に必要な情報をコー
ド化する。黒色アスペルギルスpyrG遺伝子を含有する制
限断片(ウィルソン等、1988Nucl.Acids Res.16:2339)
を、全縁のグルコアミラーゼ−カタラーゼ−選択可能マ
ーカーカセットを1つの制限断片(この断片(EC2L)の
ヌクレオチド配列は第3図に示している)上にコード化
するように、glaAターミネーターに隣接してサブクロー
ニングした。
菌株の開発 グルコアミラーゼ−カタラーゼのカセットを発現する
ための宿主として用いた黒色アスペルギルス菌株の特徴
としては、 a) ウリジン要求の栄養素要求性、特にpyrG栄養素要
求性突然変位、 b) グルコースオキシダーゼをコード化する遺伝子、
goxAの欠失、および c) メチオニン要求の栄養素要求性、特に細胞をシス
タチオナーゼ(metC)活性の欠損したものにする突然変
位 が挙げられる。metCマーカーは高いレベルのカタラーゼ
−Rの発現には必要とされないが、このマーカーは、政
府の規制機関(goverment regulatory agencies)の制
限生存能力規定(survivability regulation)を満足す
るために宿主菌株の特性として含んだ。上述したカタラ
ーゼ発現カセットを用いて、黒色アペルギルスΔgoxA
pyrG metC菌株を形質転換し、産生した形質転換体を、
高いレベルのカタラーゼを産生する能力について振とう
フラスコ培養体中でスクリーニングした。これらの形質
転換体から、最高のカタラーゼ産生体をさらなる研究の
ために選択した。振とうフラスコ培養体を、以下のレシ
ピにしたがって作成した50mlの液体培地中、33℃で2日
間に亘り成長させた:各々1リットルの培地を作成する
ために、マルトデキストリン[スタレイ200、A.E.スタ
レイ社、(100g)]、硫酸アンモニウム(4g)、塩化カ
ルシウム(0.4g)、硫酸マグネシウム(0.6g)、コーン
スティープリカー[アーカー ダニエル ミッドランド
社、(10g)]、およびリン酸カリウム(3g)を加え
る;蒸留水で容量を500mlにし、pHを7.0に調節し、溶液
をオートクレーブした;それとは別に、蒸留水中で12%
の炭酸カルシウムの溶液500mlを作成し、pHを7.0に調節
し、溶液をオートクレーブした。2つの殺菌混合物を無
菌状態で混合し、1リットルのカタラーゼ産生培地を得
た。2日間におよび成長させた後、濾過により菌糸を収
穫し(ミラクロス、カルバイオケム社)、細胞を液体窒
素中で迅速に冷凍した。電気コーヒーグラインダー中で
約60秒間、または微細な粉末が得られまで、冷凍ペレッ
トを粉砕することにより細胞を粉砕した。粉砕した細胞
を、100mMの蟻酸ナトリウム、pH7、0.01%のドデシル硫
酸ナトリウム、および各々1mMのフェニルメチルスルホ
ニルフッ化物ならびにペプスタチンを含有する抽出物緩
衝液中で再度懸濁させた。約1500gでの遠心分離により
不溶性デブリ(debris)を除去し、抽出物中の溶性カタ
ラーゼの活性を前述した方法により測定した(パティお
よびボネット−モーリー、1953Bull Soc.Biol.35:1177;
テラニシ等、1974Agric.Biol.Chem.38:1213)。カタラ
ーゼ産生微生物を産生する特定の方法を以下に概説す
る。ここに記載する全ての研究に用いた親菌株は、黒色
アスペルギルスFS−1(NRRL3)であった。
オロ−オロチン酸(FOA)を用いて、糸状菌類並びに酵
母においてウリジン要求の栄養素要求株を選択した(フ
ァンハーティングフェルト等、1987Mol.Gen.Genet.206:
71−75)。オロチジン−5′−モノホスフェート デカ
ルボキシラーゼ(pyrG遺伝子産生物)中で欠失している
菌類菌株は、FOAに対して耐性であり、成長のための外
因性ウリジンを要求する。黒色アスペルギルスpyrG遺伝
子をクローニングし(ウィルソン等、1988Nucl.Acids R
es.16:2339)、pyrG変異体菌株の形質転換のための選択
可能なマーカーとして用いた。pyrG栄養素要求株のため
の陽性選択としてFOAを使用する利点は、過剰の突然変
異誘発およびスクリーニングを必要とせずに自発的変異
体を選択できることにある。黒色アスペルギルスFS−1
pyrG変異体を選択する方法は以下のとおりである:黒
色アスペルギルスFS−1の胞子を、2mg/mlのウリジンお
よび1.2mg/mlのFOAを含有する最小培地プレートの表面
上に広げた。耐性コロニー(FOAΓ)が、37℃での2−
3日間の成長後に明らかとなった。6つのFOAΓコロニ
ーからの胞子を、FOAを含有する新鮮な培地上に線条接
種し、単離したコロニーを分析のために採取した。6つ
のFOAΓコロニーのうちの3つは、成長のためにウリジ
ンを要求することが示された。どのウリジン要求の菌株
が非機能的pyrG遺伝子を有するか否かを測定するため
に、アスペルギルス ニジュランス(nidulans)pyrG遺
伝子を含有するプラスミドにより形質転換される(すな
わち、補助される)能力について各々の菌株を試験し
た。1つの菌株(FS−1 pyrG1)のみが、pyrG突然変
異を担持したことを示す形質転換体(1μgのDNA当た
り約10の形質転換体の頻度)を形成した。この菌株を続
いての実験に用いた。
からの5′−および3′−フランキングDNA配列と、gox
A暗号領域の部分に挿入された選択可能pyrG遺伝子とを
含有するベクターを構成した(第4図を参照のこと)。
goxA遺伝子のヌクレオチド配列に関する完全な情報につ
いては、フレデリック等、1990J.Biol.Chem.265:3792−
3802およびクリークバウム等、1989FEBS Lett.255:63−
66を参照のこと。手短に言うと、黒色アスペルギルスFS
−1 goxA遺伝子を含む4.1kbのCla I−Sma I断片をpUC
218−誘導体(EcoR I部位をそこからあらかじめ除去し
た)中にサブクローニングし、pUC218goxAを得た。いず
れかの末端に27bpと16bpのpUC4XLポリリンカーDNAを有
するEcoR I断片として、黒色アスペルギルスpyrG遺伝子
をpUC4XLから単離した。EcoR Iによる切断を行なって、
goxA暗号領域を続いて除去し、残りのプラスミド断片
を、黒色アスペルギルスpyrG遺伝子を含有するEcoR I断
片に連結してpUC218ΔgoxAを産生した。このプラスミド
から、goxA遺伝子の5′−および3′−フランキング領
域を含有するgoxA暗号配列の部分が除去されて機能的py
rG遺伝子により置換された4.75kbのSma I−Xba I制限断
片を単離した。ウリジン原栄養体性の選択により黒色ア
スペルギルスFS−1 pyrG1を形質転換するためにこの
断片を使用した結果、グルコースオキシダーゼ インジ
ケータプレート上で青色とならなかったいくつかの菌株
を単離することになった(ウィットビーン等、1990App
l.Microbiol.Biotechol.33:683−686)。これらのgoxA
−欠損形質転換体から抽出したゲノムDNAのサザンブロ
ット分析により、ΔgoxA::pyrGカセットはgoxA座で相同
組換え操作により統合されたことが示された(第4B図に
図示した)。言い換えれば、選択可能なpyrG遺伝子がgo
xA暗号領域を置換したことになる。
産生は、親菌株FS−1より約3分の1から約6分の1で
あった。これらのデータは、グルコースオキシダーゼが
存在しない場合に、過酸化水素がほとんど産生されず、
代わりにカタラーゼの産生に悪影響を及ぼすことを示す
ものと解釈される。
oxAの自発的ウリジン要求の変異体を選択した。この工
程は、pyrGをベースとするEC2カセットによる菌株の続
いての形質転換に必要であった。
単離 環境中における組換え体カタラーゼ産生微生物の生存
能力を制限するために、メチオニン要求の栄養素要求性
を以下の方法で導入した。黒色アスペルギルスΔgoxA
PyrGを紫外線で突然変異誘発し(95%死滅)、生存した
ものについてアスペルギルス最小培地中で濾過集積を行
なった。この技術により、好ましくない原栄養株を発芽
させて成長させ、濾過により除去できる菌糸を形成させ
た。栄養素要求性細胞は最小培地では発芽または成長で
きず、したがって、多孔性フィルタ(例えば、ミラクロ
ス、カルバイオケム社)を通過する。数回の濾過および
成長の後、残りの胞子を完全培地上に平板培養した。こ
れらのプレートからのコロニーを最小培地アガー上およ
び新鮮な完全培地プレートにパッチングした。完全培地
では成長するが最小アガーでは成長しないものは栄養素
要求性を有するものである。栄養素要求株の個体群か
ら、メチオニンを補った最小培地上で成長した1つのコ
ロニーを同定した。さらなる試験により、その菌株はメ
チオニン生合成経路の特定の工程が欠損していることが
分かった。成長は、ホモシステインまたはメチオニンの
いずれかの添加により維持されるたが、ホモセリンまた
はシスタチオニンのいずれによっても維持されなかっ
た。メチオニンについての既知の生合成経路に基づい
て、このメチオニン要求の栄養素要求株はシスタチオナ
ーゼ活性が欠損したと思われ、したがって、他の微生物
の慣習によりmetCと称した。
株の形質転換およびカタラーゼ過剰産生菌株の特徴付け pUC−EC2プラスミドのPme IとNot Iによる切断、およ
び予備的ゲル電気泳動によるEC2断片の精製の後に、カ
タラーゼ発現カセット(線状形態)を単離した。精製し
たDNA断片を用いて黒色アスペルギルスΔgoxA pyrG m
etC菌株を形質転換し、原栄養性形質転換体を、カタラ
ーゼを産生する能力について振とうフラスコ培養中でス
クリーニングした。振とうフラスコ中でスクリーニング
した約50の形質転換体から、対照菌株より著しく高いカ
タラーゼレベルを産生した10の形質転換体を同定した。
これらの10の菌株を二重振とうフラスコ培養中で再評価
し、カタラーゼ活性検定の結果を第5図に示す。10の菌
株のうち9菌株が、親菌株FS−1より著しく高いレベル
のカタラーゼ−Rを産生した。2つの形質転換体(EC2L
−19、EC2L−23)は振とうフラスコ培養中で、黒色アス
ペルギルスFS−1により産生されたレベルよりもおおよ
そ10から15倍のカタラーゼを産生し、大規模な産生条件
下での試験にこれらの菌株を選択した。10リットルと5
0,000リットルの規模での発酵実験により、形質転換体E
C2L−23からのカタラーゼ−R産生は、振とうフラスコ
研究に見られたカタラーゼ−Rの発現のレベルに対応す
ることが示された。
−1の発酵中に産生された有機酸のHPLC分析により、以
下の量のグルコン酸ナトリウムが産生されたのが示され
た:菌株 グルコン酸ナトリウム(mg/L) FS−1 >200,000 EC2L−23(27工程) 48 EC2L−23(28工程) 123 これらのデータは、形質転換体EC2L−23によりグルコ
ン酸ナトリウム老廃物の産生が劇的に減少することを示
している。
Claims (13)
- 【請求項1】以下の(a)または(b)のタンパク質を
コードする黒色アスペルギルスcatR遺伝子: (a)配列番号5で表されるアミノ酸配列からなるタン
パク質; (b)配列番号5で表されるアミノ酸配列において1若
しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加された
アミノ酸配列からなり、かつカタラーゼ活性を有するタ
ンパク質。 - 【請求項2】以下の(a)または(b)のDNAからな
る、黒色アスペルギルスカタラーゼ−Rをコードする遺
伝子: (a)配列番号4で表される塩基配列からなるDNA; (b)配列番号4で表される塩基配列に相補的な塩基配
列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズし、かつカタラーゼ活性を有するタンパク質をコ
ードするDNA。 - 【請求項3】黒色アスペルギルスカタラーゼ−Rをコー
ドする遺伝子であって、天然黒色アスペルギルスcatRプ
ロモーターが欠失しかつアスペルギルスグルコアミラー
ゼプロモーターが黒色アスペルギルスcatR遺伝子に機能
的に結合しており、以下の(a)または(b)のDNAか
らなることを特徴とする遺伝子: (a)配列番号6で表される塩基配列からなるDNA; (b)配列番号6で表される塩基配列に相補的な塩基配
列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズし、かつカタラーゼ活性を有するタンパク質をコ
ードするDNA。 - 【請求項4】前記アスペルギルスグルコアミラーゼプロ
モーターが、黒色アスペルギルス由来のものであること
を特徴とする請求の範囲第3項記載の遺伝子。 - 【請求項5】黒色アスペルギルスゲノム中に一体化され
得るベクターである複製可能プラスミド中に挿入されて
いることを特徴とする請求の範囲第3項または第4項記
載の遺伝子。 - 【請求項6】請求の範囲第3項または第4項記載の遺伝
子を含有する、黒色アスペルギルスゲノム中に一体化さ
れ得るベクターである複製可能プラスミド。 - 【請求項7】請求の範囲第3項から第5項何れか1項に
記載の遺伝子で形質転換された黒色アスペルギルス。 - 【請求項8】天然catRプロモーターが欠失していること
を特徴とする請求の範囲第7項記載の黒色アスペルギル
ス。 - 【請求項9】天然グルコースオキシダーゼ遺伝子が欠失
していることを特徴とする請求の範囲第7項または第8
項記載の黒色アスペルギルス。 - 【請求項10】catR遺伝子の遺伝子産物を産生する方法
であって、炭素および窒素の同化源を用いて、黒色アス
ペルギルスグルコアミラーゼプロモーターをcatR遺伝子
に機能的に結合させた遺伝子断片で形質転換した黒色ア
スペルギルスを培養する工程を含むことを特徴とする方
法。 - 【請求項11】catR遺伝子の遺伝子産物を産生する方法
であって、黒色アスペルギルスグルコアミラーゼプロモ
ーターをcatR遺伝子に機能的に結合させた遺伝子断片を
含む組換えDNAベクターで黒色アスペルギルスを形質転
換する工程、ならびに前記形質転換黒色アスペルギルス
を培養する工程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項12】前記黒色アスペルギルスにおいてグルコ
ースオキシダーゼ遺伝子が欠失しており、グルコースオ
キシダーゼ遺伝子産物が前記形質転換黒色アスペルギル
ス中に存在しないことを特徴とする請求の範囲第10項ま
たは第11項記載の方法。 - 【請求項13】前記遺伝子断片が、以下の(a)または
(b)のDNAからなることを特徴とする請求の範囲第10
項から第12項いずれか1項記載の方法: (a)配列番号6で表される塩基配列からなるDNA; (b)配列番号6で表される塩基配列に相補的な塩基配
列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズし、かつカタラーゼ活性を有するタンパク質をコ
ードするDNA。
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