JP3477135B2 - 橋梁添架繊維強化プラスチック管の防火構造及びその防火材 - Google Patents

橋梁添架繊維強化プラスチック管の防火構造及びその防火材

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JP3477135B2 JP2000029455A JP2000029455A JP3477135B2 JP 3477135 B2 JP3477135 B2 JP 3477135B2 JP 2000029455 A JP2000029455 A JP 2000029455A JP 2000029455 A JP2000029455 A JP 2000029455A JP 3477135 B2 JP3477135 B2 JP 3477135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁下面に添架
される強化プラスチック管(以下、FRP管という)の
防火構造及びその防火材に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル、通信ケーブルなどのケー
ブルを内包するFRP管は難燃性の樹脂にて製造され、
通常の使用態様では燃えることがなく、中のケーブルに
支障はない。しかし、河川等の橋梁下方においては、冬
期、たき火がなされることがあり、その際、その火炎が
橋梁下面に添架されたFRP管に至ることがある。
【0003】このとき、その火炎にFRP管が長時間晒
されると、その管材が難燃性樹脂であっても焦げ延焼す
る場合がある。管が延焼すれば、内包したケーブルが損
傷する等の不都合が生じ、最悪の場合には停電、通信不
良を招く。
【0004】このような状況の下、実公昭61−743
3号公報に開示された、管にラテックスセメント層を介
して無機耐火層を被覆した防火構造を、その橋梁下面の
添架FRP管に採用する事が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の防火構造は、管本体にセメントと、カチオン性
ゴムラテックスからなるラテックスセメント層を介して
セメント、石膏、硅酸カルシウムなどからなる無機耐火
層を接着したものであり、管の防火については有効であ
るが、管本体に、ラテックスセメント層や、セメント、
石膏類の無機耐火層を接着するので、加工費が高くな
り、また管本体が重く、橋梁等への接続部に被覆された
ラテックスセメント層、無機耐火層を除去する必要があ
るなどの問題点がある。
【0006】そこで、この発明は、上記実情に鑑み、作
業性が良く、長時間の火炎に晒されても延焼しない防火
構造とすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、FRP管を柔軟性防火材で外包するこ
ととしたのである。一般に、シートなどのように柔軟性
があれば、嵌挿、巻き付け等により管を容易に外包で
き、一方、スチールバンドなどの固定具により、容易に
管に固定し得る。防火材の態様には、シート状のものの
みならず、円筒状のものなどを採用し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、橋
梁下面に添架され、ケーブルを内包したFRP管のその
管を被覆する防火構造において、前記FRP管を柔軟性
防火材で外包した構成を採用する。
【0009】より具体的には、その構成において、上記
防火材は防火シートと防火チューブから成り、管継手部
は前記防火シートを巻き付けて外包したのち固定具によ
り固定し、その他は前記FRP管に防火チューブを嵌挿
して固着した構成を採用し得る。
【0010】上記防火シートの材料としては、種々のも
のが考えられるが、例えば、セラミック繊維を内包した
シリコンガラス繊維から成るものを採用し得る。
【0011】
【実施例】図1(a)〜図1(f)に一実施例の施工例
を示し、防火材Sには、チューブ状のものS1 とシート
状のものS2 を用意する。それらは、外装にシリコンコ
ーティングガラスクロスを用い、その内面に中綿として
セラミックファイバーを添付したものである。
【0012】この防火材SでFRP管10を被覆する
が、工場において、図1(a)から図1(b)に示すよ
うに防火チューブS1 を前もって各FRP管10に嵌挿
し、そのFRP管10を現場に運ぶ。現場では、一のF
RP管101 に防火性固定具aを嵌め、この固定具aに
よって、防火チューブS1 を管101 に締結固定すると
ともに、FRP管101 を橋梁に取付ける。
【0013】つぎに、図1(c)に示すように、連結し
ようとするつぎのFRP管102 を一のFRP管101
と同一軸上に位置させて、レバーブロックBからの引き
紐eを一の管101 の受口10a側及び二の管102
受口10a側に係止する。このとき、その係止個所の防
火チューブS1 は一方にたぐり寄せて引き紐eによるF
RP管の係止に支障がないようにする。この状態で、レ
バーブロックBにより、紐eを引き付けて、両管1
1 、102 を寄せ、受口10aに挿し口10bを嵌挿
して両管101 、102 を接続する。この接続後、二の
管102 の防火チューブS1 を、防火性の固定具aでも
って管102 に締結固定するとともに、同固定具aによ
り管102 を橋梁に取付ける(同(d))。
【0014】この後、両管101 、102 の接続部(管
継手部)には、図1(e)から同(f)に示すように、
防火シートS2 を巻回し、その両側端をスチールバンド
bで止着する。この作業により、管101 、102 の接
続及び防火構造は完了し、以後、同様な作用により、所
要の長さの防火橋梁添架管路を構成する。
【0015】なお、既設の添架管においては、防火チュ
ーブS1 は装着し得ないため、その防火チューブS1
軸線状に切断した長方形状のもので防火シートS2 と同
様にして管10に巻き付けて固定する。また、防火チュ
ーブS1 は現場でFRP管に嵌挿してもよい。
【0016】
【試験例】この防火材SによるFRP管10の燃焼試験
を行った。すなわち、図2(a)に示すように、架台D
上にシート状防火材Sで被覆したFRP管10を載置
し、その下方から火炎Fをあてた。管10は内径:25
0mm、長さ:3m、厚み:5mmのものを使用し、火
炎Fの火源は、ウェスと灯油1リットルとした。防火材
Sは、外装:シリコンコーティングガラスクロス、中
綿:セラミックファイバーで、層厚=12.5mmと2
5.0mの2通りのもの(実験例1、2)とし、比較例
として、FRP管10のみのもの(防火材Sで被覆しな
いもの)の試験も行った。また、温度測定は同図(b)
に示すように、防火材表面、管内外面に熱電対T1 、T
3 、T2 を設置し、火源に着火した直後から測定を開始
し、燃焼中の温度変化を測定個所毎にデータロガにて温
度状況を記録し、試験の状況を写真により記録した。
【0017】その試験結果を図3に示し、(a)が比較
例、(b)が実験例1、(c)が実験例2を示す。この
実験において、火力は着火から2〜3分後最大となり、
6〜7分後から減少し始めた。また、最高温度は、80
0℃近くまでになった。
【0018】その図3の試験結果によると、比較例で
は、管外面温度T2 が450℃近くになると、樹脂が燃
焼し始め、その燃焼は、管内面までは至らなかったが、
内面温度T3 は250℃まで上がり、目視では焦げてい
た。また、15分後、火炎Fを除去したところ、管10
は自消した。実験例1では、最高管外面温度T2 は36
0℃となり、燃焼はしなかった。また、最高管内面温度
3 は50℃となり、目視では管外面が少し焦げてい
た。実験例2では、最高管外面温度T2 は110℃、同
内面温度は25℃となり、目視では管10に異常は認め
られなかった。以上より、FRP管のみ(比較例)の場
合、樹脂が燃焼するが、延焼はしない。また、防火材S
を使用した場合は、管外面温度T2 が450℃以上にな
らない限り、管10は燃焼せず、今回の実験例1でも十
分使用に耐えると考えられる。
【0019】
【発明の効果】この発明は、以上のようにしたので、施
工の際の作業性が良いうえに、長時間火炎等をさらされ
ても延焼することがなく、内包された電力ケーブル等を
確実に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】一実施例の施工図
【図1(b)】一実施例の施工図
【図1(c)】一実施例の施工図
【図1(d)】一実施例の施工図
【図1(e)】一実施例の施工図
【図1(f)】一実施例の施工図
【図2】試験説明図であり、(a)は概略正面図、
(b)は要部断面図
【図3】燃焼時間と管内外部の温度変化関係図
【符号の説明】
10 繊維強化プラスチック管(FRP管) a 固定具 b スチールバンド S1 、S2 防火材(防火チューブ、防火シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋梁下面に添架され、ケーブルを内包し
    た繊維強化プラスチック管10の防火構造であって、 上記繊維強化プラスチック管10柔軟性の防火材Sで
    外包され、その防火材Sが防火シートS2 と防火チュー
    ブS1 から成り、管継手部は前記防火シートS2 を巻き
    付けて外包したのち固定具aにより固定し、その他は上
    記プラスチック管に前記防火チューブS1 を嵌挿して固
    着したことを特徴とする橋梁添架繊維強化プラスチック
    管の防火構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防火構造に使用される上
    記防火材Sであって、セラミック繊維を内包したシリコ
    ンガラス繊維から成ることを特徴とする橋梁添架繊維強
    化プラスチック管の防火材。
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