JPH0710694U - 保温カバー - Google Patents

保温カバー

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JPH0710694U
JPH0710694U JP4347093U JP4347093U JPH0710694U JP H0710694 U JPH0710694 U JP H0710694U JP 4347093 U JP4347093 U JP 4347093U JP 4347093 U JP4347093 U JP 4347093U JP H0710694 U JPH0710694 U JP H0710694U
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JP
Japan
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cloth
glass fiber
heat insulating
heat
fiber cloth
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Pending
Application number
JP4347093U
Other languages
English (en)
Inventor
洋二 鈴木
一孝 三好
精一 細野
Original Assignee
日本無機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性並びに柔軟屈曲性に優れた而も比較的
安価な保温カバーを提供する。 【構成】 外装クロス2と内装クロス3とを、断熱材4
を介して重合し、且つ縫製加工して成る保温カバー1に
おいて、その内装クロス3として、高珪酸ガラス繊維ク
ロス又は溶融石英繊維クロスで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関排気ガス用配管などに用いる保温カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関エンジンの排気管には、エンジンルーム内への放熱防止や接触 による火傷防止のために、その外周面を被覆して保温カバーが取り付けられてい る。その保温カバーの1例は、アルミ箔貼りEガラス繊維から成る外装クロスと SUSメリヤス織金網で補強されたEグラスクロスから成る内装クロスとを、例 えば、高密度100Kg/m3 の厚さ12mmのセラミックブランケットをニー ドリングしたノーバインダーの断熱材を介して重合し、その両クロスの重合部を 互いに縫製結着して成る保温カバーが使用されている。 該外装クロスは、250℃連続使用可能で、耐候性、耐水性、耐薬品性、耐油 性で高強度であるから、種々の特殊な環境での使用を可能にする。該断熱材は、 500℃連続使用可能で、優れた断熱、保温効果を有し、省エネ化、火傷事故を 防止し得る。該内装クロスは、650℃で連続使用可能である。かくして、保温 カバー全体は、比較的フレキシブルであるため、保温すべき管などに着脱自在に 繰り返し使用することができる。
【0003】 該内装クロスとして、Eガラス繊維クロスをSUS金網で補強する理由は、E ガラス繊維クロスは、耐熱温度が比較的低いため、排気ガス管の温度が700℃ 近くの高温になると、Eガラス繊維クロスが直接該管表面に直接接触すると、そ の高熱で硬化し、柔軟性がなくなり、脆くなってしまうので、これを防止するた め、該SUS金網を介在せしめる必要があること、該SUS金網により、排気ガ ス管の振動を吸収すること、Eガラス繊維クロスと排気管との間に空気の断熱層 を形成させ、該Eガラス繊維クロスに排気管の高熱が可及的に伝わらないように することなどの理由からである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、上記従来の保温カバーの内装クロスには、次のような問題がある。 即ち、該金網による空気層形成による断熱効果は殆どなく、Eガラス繊維クロス の硬化、脆化は実質上防止できない。その外装クロスと内装クロスとを、セラミ ック繊維ブランケットから成る断熱材を介して重合し、その全体又は周縁部を縫 製結着する際、SUS金網がミシン縫いによる縫製加工作業を極めて困難にし、 煩わしく、縫製作業能率が悪い。またSUS金網は、屈曲柔軟性に劣るため、剛 性のため、保温カバーを排気ガス管に巻き付けるとき、排気管の弯曲面に密着し て巻くことが困難であり、保温効果を低下せしめる等の不都合を伴う。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来の不都合を解消し、縫製加工が容易で、比較的安価に製造 でき、耐熱性で、而も柔軟屈曲性に優れ、弯曲した被保護面に対する巻き付け密 着性が良好な保温カバーを提供するもので、外装のクロスと内装クロスとを、断 熱材を介して重合すると共に、その両クロスを互いに縫製結着して成る保護カバ ーにおいて、該内装クロスは、高珪酸ガラス繊維クロス又は溶融石英繊維クロス であることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案の保温カバーの内装クロスは、高珪酸ガラス繊維クロス又は溶融石英繊 維クロスであるため、高温耐熱性に優れ、柔軟屈曲性の良い保温カバーをもたら し、また熱収縮性に優れ、繰り返しの長期使用に耐え、更には、縫製加工作業が 容易で安価な製品をもたらす。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1及び図2において、1は、本考案の実施の1例の保温カバーを示す。該保 温カバー1の外装クロス2は、アルミ箔貼りEガラス繊維クロスから成り、その 内装クロス3は、Eガラス繊維を原料とし、これをその表層部から中心部まで均 一に酸処理した後焼成して熱収縮性の極めて小さい高温耐熱性のSiO2 分を9 6%以上含有する高珪酸ガラス繊維を織成して成る高珪酸ガラス繊維クロスから 成る。該外装クロス2と該内装クロス3の間に介在する断熱材4は、100Kg /m2 の嵩密度と12mmの厚さのニードリングしたノーバインダー式のセラミ ック繊維ブランケットから成る。これら外装クロス2、断熱材4、内装クロス3 の重合体を、該外装クロス2と該内装クロス3の重合する周縁部を耐熱性糸5で 互いに縫製結着し、内部に断熱材4が包装された状態の全体として屈曲柔軟性を 有する保温カバー1に構成したものである。この保温カバー1は、−40℃〜8 00℃の広い温度域に亘り使用可能であり、又、耐候性、耐水性、耐薬品性、耐 油性で高温耐熱性であり、種々の環境下で、長期に亘り使用でき、保護すべき管 などに巻き付け、良好にその弯曲面に密着して良好な保温性を確保でき、着脱自 在の使用が繰り返し長期に亘り使用できる強靭な耐久性を有し、比較的安価な製 品となる。
【0008】 また、本考案によれば、該内装クロス3は、高珪酸ガラス繊維クロスに代え、 溶融石英繊維クロスを使用することができる。即ち、これは、石英を溶融紡糸法 により繊維としたものを織成してなる織布である。
【0009】 次に、本考案の特徴として、内装クロスを、従来の内装クロスとして使用して いたEガラス繊維クロスの使用と、これを補強するSUS金網織の使用を廃し、 高珪酸ガラス繊維クロス又は溶融石英繊維クロスを使用することにより、柔軟屈 曲性と高温耐熱性の優れた而も安価な保温カバーを提供することができることを 、下記の比較試験の結果、知見したものである。
【0010】 図3で6は、比較試験に使用した加熱試験装置6を示す。該装置は、電気炉6 aと加熱される鋼管6bとから成り、その鋼管6bの外周面に、試料Sとして内 装クロスを下記表1に示すような各種の材料とした各種の試験用保温カバーを巻 き付け、バンド、針金等の固定具で固定し、該鋼管6b周面に密着した状態で、 該鋼管6bを700℃で48時間加熱した。その結果の各内装クロスの加熱収率 を測定し、また折り曲げ性、硬化性などの劣化状況を調べた。
【0011】
【表1】
【0012】 表1において、試料No.3の高珪酸ガラス繊維クロスは、上記した本考案の 内装クロスに相当する。*試料No.6の高耐熱ガラス繊維クロスは、Eガラス 繊維をその表層部のみを酸処理後、焼成して成る表層部のみSiO2 96%以上 の含有するガラス状シリカ層を有する繊維とし、これを織布としたものである。 **試料No.7は、石英を溶融紡糸した繊維の織布で1000℃以上の耐熱性 を有する。
【0013】 上記の試験結果は下記表2に示す通りであった。
【0014】
【表2】
【0015】 表2から明らかなように、結果良好な試料は、試料No.3,No.4及びN o.7であった。しかし乍ら、試料No.4は、鉄・クロム線補強のため、縫製 加工が困難で、また管などの弯曲面に対する弯曲密着性が劣り、また高価な製品 となる。従って、結局、保温カバーの内装クロスとしては、試料No.3の高珪 酸ガラス繊維クロス及びNo.7の溶融石英繊維クロスが適し且つ安価な保温カ バーを提供することができる点で適する結果を得た。 尚、試料No.5のEガラス繊維クロスについては、鋼管に、予め、SUSメ リヤス織金網を巻き付け、その上から該試料No.5のEガラス繊維クロスを巻 き付けて、上記の加熱試験を行ったところ、尚、Eガラス繊維クロスはかなり硬 化し、折り曲げると切れることが確認された。
【0016】 次に、上記の試料について、更に高温加熱による熱収縮性の試験を行うため、 夫々の試料を加熱炉にフリーの状態で入れ、700℃で48時間加熱した。その 後その夫々を取り出し、長さを測定し、熱収縮率を求めた。その結果は、下記表 3に示す通りであった。
【0017】
【表3】
【0018】 表3から明らかなように、熱収縮率3.9%ある試料No.6は、図6の装置 の鋼管に巻き付けて、700℃で48時間加熱した所、クロスが切れることが分 かった。多くの比較試験の結果、熱収縮率は、2%以下であることが好ましいこ とが分かった。しかし乍ら、試料No.4は、熱収縮率は小さいが、上記したよ うに、屈曲性が悪く、また高価となるので、保温カバーの内装クロスとして不適 である。
【0019】 上記の高温耐熱性試験の結果及びその他の条件から、Eガラス繊維をその表層 部から中心部まで均一に酸処理し且つ焼成して得られたSiO2 96%以上を含 有する高珪酸ガラス繊維の織布から成る試料No.3の高珪酸ガラス繊維クロス と石英を溶融紡糸して成る試料No.7の溶融石英繊維クロスとのみを内装クロ スとして使用した保温カバーが有利であることが分かった。
【0020】 図4及び図5は、本考案の保温カバー1を、内燃機関の排気管7に巻き付け、 針金、バンドなどの固定用具8によりその巻き付け状態を固定した使用状態を示 す。その内装クロスを構成する高珪酸ガラス繊維クロス3は、朱子織で0.6m m、重さ570g/m2 、抗張力タテ50Kg/25mmのものを使用し、11 00℃30分加熱後の抗張力は、20Kg/25mmであった。外装クロス2を 構成するアルミ箔貼りEガラス繊維クロスのアルミ箔の厚さは0.007mmで ある。この内燃機関を200時間稼働した後、該保護カバーを取り脱し、その損 傷状態を調べたが、全く異常は認められなかった。 尚、本考案の保護カバーの外装クロス2及び断熱材4の材料は、上記の材料に 限定されるものではない。
【0021】
【考案の効果】
このように本考案によるときは、外装クロスと内装クロスとその間に介在せし めた断熱材との重合体を、縫製結着して成る保温カバーにおいて、その内装クロ スとして、高珪酸ガラス繊維クロス又は溶融石英繊維クロスを使用するようにし たので、従来のようなEガラス繊維をSUS金網クロスで補強した内装クロスを 使用した保温カバーの上記した不都合を解消し得られ、柔軟性、保護すべき管な どに良好に密着が可能となり、また、700〜800℃以上の高温に耐え、熱に よる硬化劣化、熱収縮による切断もなく安定堅牢な而も製造容易で且つ安価に製 造できる製品をもたらす等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の1例の保温カバーの一部を裁除
した斜面図である。
【図2】図1のII−II線裁断面図である。
【図3】加熱試験装置の断面図である。
【図4】本考案の保温カバーの使用状態の側面図であ
る。
【図5】図4のV−V線裁断面図である。
【符号の説明】
1 本考案の保温カバー 2 外装クロス 3 内装クロス 4 断熱材 5 縫糸 S 試料

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装のクロスと内装クロスとを、断熱材
    を介して重合すると共に、その両クロスを互いに縫製結
    着して成る保護カバーにおいて、該内装クロスは、高珪
    酸ガラス繊維クロス又は溶融石英繊維クロスであること
    を特徴とする保温カバー。
  2. 【請求項2】 該高珪酸ガラス繊維クロスは、Eガラス
    繊維をその表層部から中心部まで均一に酸処理した後焼
    成処理されて成るSiO2 分96%以上含有する繊維を
    織成して成る請求項1記載の保温カバー。
JP4347093U 1993-07-14 1993-07-14 保温カバー Pending JPH0710694U (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001046613A1 (fr) * 1999-12-21 2001-06-28 Yoshinori Murakami Couvercle calorifuge
JP2009299760A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Imae Kogyo Kk 熱機器の断熱装置
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JP2017190860A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 日本エア・リキード株式会社 断熱構造体およびその製造方法
JP2021055158A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 セーレン株式会社 金属焼結部材搬送用布
JP2021063320A (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 信越化学工業株式会社 シリカガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線基板
JP2023014121A (ja) * 2019-10-16 2023-01-26 信越化学工業株式会社 プリプレグ用シリカガラスクロス

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