JP2537707Y2 - 不燃性合成樹脂管 - Google Patents
不燃性合成樹脂管Info
- Publication number
- JP2537707Y2 JP2537707Y2 JP4377391U JP4377391U JP2537707Y2 JP 2537707 Y2 JP2537707 Y2 JP 2537707Y2 JP 4377391 U JP4377391 U JP 4377391U JP 4377391 U JP4377391 U JP 4377391U JP 2537707 Y2 JP2537707 Y2 JP 2537707Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- tube
- resin tube
- inorganic filler
- metal alkoxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は不燃性合成樹脂管に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中埋設電線用保護管として、セ
メントモルタル管、あるいはダクタイル鋳鉄管などの地
中埋設用下水管などを流用する場合がある。しかし、上
記地中埋設用下水管としてセメントモルタル管、あるい
はダクタイル鋳鉄管は強度及び耐水性などには非常に優
れる利点はあるが、重量が嵩むので運搬施工の効率が悪
く、地中埋設電線用の保護管としては設備が大掛かりに
すぎる問題があった。このような問題点に鑑みプラスチ
ック管等を地中埋設電線用保護管として利用することが
考えられる。
メントモルタル管、あるいはダクタイル鋳鉄管などの地
中埋設用下水管などを流用する場合がある。しかし、上
記地中埋設用下水管としてセメントモルタル管、あるい
はダクタイル鋳鉄管は強度及び耐水性などには非常に優
れる利点はあるが、重量が嵩むので運搬施工の効率が悪
く、地中埋設電線用の保護管としては設備が大掛かりに
すぎる問題があった。このような問題点に鑑みプラスチ
ック管等を地中埋設電線用保護管として利用することが
考えられる。
【0003】
【従来の技術の問題点】しかしながら上記プラスチック
管は内外よりの熱に起因する可燃性ないしは耐熱性に問
題があり、内部に収納した電線のショートや加熱により
保護管が内部より劣化したりあるいは付近の火災等によ
り延焼する危険性があり安全性の点で問題がある欠点が
あった。
管は内外よりの熱に起因する可燃性ないしは耐熱性に問
題があり、内部に収納した電線のショートや加熱により
保護管が内部より劣化したりあるいは付近の火災等によ
り延焼する危険性があり安全性の点で問題がある欠点が
あった。
【0004】
【考案が解決使用とする課題】この考案は上記問題点に
鑑み、耐水性、軽量である繊維強化プラスチック管など
のような合成樹脂管であって、しかも耐熱性、耐炎性に
優れる不燃性合成樹脂管を得ることを目的として成され
たものである。
鑑み、耐水性、軽量である繊維強化プラスチック管など
のような合成樹脂管であって、しかも耐熱性、耐炎性に
優れる不燃性合成樹脂管を得ることを目的として成され
たものである。
【0005】即ち、この考案の不燃性合成樹脂管は、繊
維強化樹脂よりなる管本体の内面又は外面に、金属アル
コキシドと無機フィラーとの複合材料からなるガラス状
膜が形成されてなることを特徴とするものである。
維強化樹脂よりなる管本体の内面又は外面に、金属アル
コキシドと無機フィラーとの複合材料からなるガラス状
膜が形成されてなることを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に、この考案の実施例を説明する。図1は
この考案の実施例の断面図である。この考案の不燃性合
成樹脂管1は、繊維強化樹脂よりなる管本体1Aの内面
又は外面(図示例は内面)に、金属アルコキシドと無機
フィラーとの複合材料からなるガラス状膜2が一体に形
成されて構成されている。上記実施例において金属アル
コキシドと無機フィラーとの複合材料からなるガラス状
膜2を内面のみに設けた場合を示したが、外面に設けて
も良く、さらに内外面の両面に設けても良い。
この考案の実施例の断面図である。この考案の不燃性合
成樹脂管1は、繊維強化樹脂よりなる管本体1Aの内面
又は外面(図示例は内面)に、金属アルコキシドと無機
フィラーとの複合材料からなるガラス状膜2が一体に形
成されて構成されている。上記実施例において金属アル
コキシドと無機フィラーとの複合材料からなるガラス状
膜2を内面のみに設けた場合を示したが、外面に設けて
も良く、さらに内外面の両面に設けても良い。
【0007】上記金属アルコキシドと無機フィラーとの
複合材料からなるガラス状膜2とは、上記金属アルコキ
シドの加水分解と重縮合反応によりゾル状のメタロキサ
ンポリマーとなしこれを加熱して水及びアルコールを飛
散させて硬化させたものを言い、その反応マトリックス
内に増量材として無機フィラーを添加したものを言う。
複合材料からなるガラス状膜2とは、上記金属アルコキ
シドの加水分解と重縮合反応によりゾル状のメタロキサ
ンポリマーとなしこれを加熱して水及びアルコールを飛
散させて硬化させたものを言い、その反応マトリックス
内に増量材として無機フィラーを添加したものを言う。
【0008】上記不燃性合成樹脂管1の製造に際して
は、内面にガラス状膜2を形成する場合は芯金表面に金
属アルコキシドと無機フィラーとの複合材料からなるコ
ーティング液(例えば日本合成ゴム株式会社製、商品名
グラスカ)をロールなどにより均一厚さに塗布し、これ
を熱風炉で 120°C、10分間加熱して硬化させ、次いで
上記芯金上に通常のFRP管を成形するのと同様に樹脂
含浸繊維を巻き回して管を成形し、再び加熱乾燥するこ
とにより硬化させ、芯金を引抜くことより成形される。
は、内面にガラス状膜2を形成する場合は芯金表面に金
属アルコキシドと無機フィラーとの複合材料からなるコ
ーティング液(例えば日本合成ゴム株式会社製、商品名
グラスカ)をロールなどにより均一厚さに塗布し、これ
を熱風炉で 120°C、10分間加熱して硬化させ、次いで
上記芯金上に通常のFRP管を成形するのと同様に樹脂
含浸繊維を巻き回して管を成形し、再び加熱乾燥するこ
とにより硬化させ、芯金を引抜くことより成形される。
【0009】
【作用】この考案の不燃性合成樹脂管1は、内面層ある
いは外面層を構成する金属アルコキシドと無機フィラー
との複合材料からなるコーティング層2は耐熱性、耐炎
性に富み、セラミック状の皮膜となるので本体が合成樹
脂を種成分とする管であってもその内外面を十分に保護
する。また硬度もガラスに匹敵するほど固いので管本体
の強度付与にも寄与する。
いは外面層を構成する金属アルコキシドと無機フィラー
との複合材料からなるコーティング層2は耐熱性、耐炎
性に富み、セラミック状の皮膜となるので本体が合成樹
脂を種成分とする管であってもその内外面を十分に保護
する。また硬度もガラスに匹敵するほど固いので管本体
の強度付与にも寄与する。
【0010】
【考案の効果】この考案は以上説明したように、内外面
をセラミック状の皮膜で被服したので可燃性樹脂などに
よる合成樹脂管であっても耐熱性あるいは耐炎性が前記
皮膜で付与され地中埋設電線用保護管として安全に使用
可能なプラスチック管とすることが可能となるのであ
る。なお、金属アルコキシドと無機フィラーとの複合材
料からなるコーティング層2は硬化させるに要する温度
が低温域で良いので製造も容易であるなど種々の効果を
有する。
をセラミック状の皮膜で被服したので可燃性樹脂などに
よる合成樹脂管であっても耐熱性あるいは耐炎性が前記
皮膜で付与され地中埋設電線用保護管として安全に使用
可能なプラスチック管とすることが可能となるのであ
る。なお、金属アルコキシドと無機フィラーとの複合材
料からなるコーティング層2は硬化させるに要する温度
が低温域で良いので製造も容易であるなど種々の効果を
有する。
【図1】この考案の実施例の断面図である。
1 不燃性合成樹脂管 1A 管本体 2 金属アルコキシドと無機フィラーとの複合材料か
らなるガラス状膜
らなるガラス状膜
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維強化樹脂よりなる管本体の内面又は
外面に、金属アルコキシドと無機フィラーとの複合材料
からなるガラス状膜が形成されてなることを特徴とする
不燃性合成樹脂管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4377391U JP2537707Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 不燃性合成樹脂管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4377391U JP2537707Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 不燃性合成樹脂管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04127489U JPH04127489U (ja) | 1992-11-19 |
JP2537707Y2 true JP2537707Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=31924053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4377391U Expired - Lifetime JP2537707Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 不燃性合成樹脂管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537707Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP4377391U patent/JP2537707Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04127489U (ja) | 1992-11-19 |
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