JPH11101392A - 不燃断熱被覆配管及びその製造方法 - Google Patents
不燃断熱被覆配管及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11101392A JPH11101392A JP28130897A JP28130897A JPH11101392A JP H11101392 A JPH11101392 A JP H11101392A JP 28130897 A JP28130897 A JP 28130897A JP 28130897 A JP28130897 A JP 28130897A JP H11101392 A JPH11101392 A JP H11101392A
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- Japan
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- heat insulating
- tube
- piping
- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易で安価であり、しかも防湿性に優
れた空調用冷媒配管等に好適な不燃断熱被覆配管を提供
することである。 【解決手段】 冷媒配管2の周囲に無機繊維ブランケッ
トの断熱材3が設けられ、この断熱材3の外周を熱収縮
されたチューブ4で被覆する。熱収縮されたチューブ4
は加熱して収縮させその表面に金属保護材5を貼着す
る。
れた空調用冷媒配管等に好適な不燃断熱被覆配管を提供
することである。 【解決手段】 冷媒配管2の周囲に無機繊維ブランケッ
トの断熱材3が設けられ、この断熱材3の外周を熱収縮
されたチューブ4で被覆する。熱収縮されたチューブ4
は加熱して収縮させその表面に金属保護材5を貼着す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水、給湯、暖房
及び空調等の配管として用いる不燃断熱被覆配管及びそ
の製造方法に係り、特に高層ビルディングにおいて防火
上不燃性の断熱材による被覆が求められている空調用冷
媒配管として好適な不燃断熱被覆配管の改良に関する。
及び空調等の配管として用いる不燃断熱被覆配管及びそ
の製造方法に係り、特に高層ビルディングにおいて防火
上不燃性の断熱材による被覆が求められている空調用冷
媒配管として好適な不燃断熱被覆配管の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】防火区画を貫通して配管施行を行なう際
の法令上の規定として、当該貫通する部分からそれぞれ
両側に1m以内の距離にある部分を不燃材料とし、該防
火区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋めな
ければならない、とある。従来、被覆配管材は被覆材に
樹脂(例えば、空調用冷媒配管の断熱材には、ウレタ
ン、フェノール、ポリエチレンやポリスチレンなどの有
機発泡材が一般に使用されている。)を使用しており、
上記の防火区画を貫通する配管施行に際しては、当該貫
通部の両側を所定長さ分被覆材をはがし、ロックウー
ル、グラスウール等の不燃材料を再度現場で巻き直す、
またはそれらで成形された保温筒を使用して被覆し直し
て配管していた。もう1つの方法は予め特殊な構造方法
として認定された措置工法の配管キッドを用いて配管し
ていた。
の法令上の規定として、当該貫通する部分からそれぞれ
両側に1m以内の距離にある部分を不燃材料とし、該防
火区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋めな
ければならない、とある。従来、被覆配管材は被覆材に
樹脂(例えば、空調用冷媒配管の断熱材には、ウレタ
ン、フェノール、ポリエチレンやポリスチレンなどの有
機発泡材が一般に使用されている。)を使用しており、
上記の防火区画を貫通する配管施行に際しては、当該貫
通部の両側を所定長さ分被覆材をはがし、ロックウー
ル、グラスウール等の不燃材料を再度現場で巻き直す、
またはそれらで成形された保温筒を使用して被覆し直し
て配管していた。もう1つの方法は予め特殊な構造方法
として認定された措置工法の配管キッドを用いて配管し
ていた。
【0003】しかし上記の不燃材料で再度巻き直す方法
は実に面倒であり、保温筒で被覆し直す方法は保温筒の
内径が当該目的の導管に対して大き過ぎ、適当な細径の
ものが無いためそれについては同様に不燃材料で再度巻
き直す方法を取らざるを得なかった。また、認定された
措置工法を用いる場合も面倒であるばかりでなく、工法
のキッドが高価である、運搬に際しては重く不便である
等の問題があった。
は実に面倒であり、保温筒で被覆し直す方法は保温筒の
内径が当該目的の導管に対して大き過ぎ、適当な細径の
ものが無いためそれについては同様に不燃材料で再度巻
き直す方法を取らざるを得なかった。また、認定された
措置工法を用いる場合も面倒であるばかりでなく、工法
のキッドが高価である、運搬に際しては重く不便である
等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば、特開
平7−91593号に開示されているように、断熱材と
してガラス繊維とセラミック繊維の混合フェルトを無機
バインダーで硬化させたものを使用することが提案され
ている。
平7−91593号に開示されているように、断熱材と
してガラス繊維とセラミック繊維の混合フェルトを無機
バインダーで硬化させたものを使用することが提案され
ている。
【0005】しかし配管が特に空調用冷媒配管の場合、
使用時に空気中の水蒸気の凝縮(結露)が起こるので、
上記のような断熱材ではその断熱性が損なわれる。上記
断熱材はアルミ箔の保護層を設けているが、防湿性が充
分でなく、また損傷しやすい。また混合フェルトを無機
バインダーで硬化させなければならないので、製造が面
倒である。
使用時に空気中の水蒸気の凝縮(結露)が起こるので、
上記のような断熱材ではその断熱性が損なわれる。上記
断熱材はアルミ箔の保護層を設けているが、防湿性が充
分でなく、また損傷しやすい。また混合フェルトを無機
バインダーで硬化させなければならないので、製造が面
倒である。
【0006】本発明の目的は製造が容易で安価であり、
特に空調用冷媒配管に使用して防湿性に優れた不燃断熱
被覆配管を提供することにある。
特に空調用冷媒配管に使用して防湿性に優れた不燃断熱
被覆配管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の不燃断
熱被覆配管は、配管の周囲に設けられた無機繊維ブラン
ケットから成る断熱材と、上記断熱材の外周に被覆する
熱収縮されたチューブと、上記熱収縮されたチューブの
表面に設けられた金属保護材と、を備えたことを要旨と
する。
熱被覆配管は、配管の周囲に設けられた無機繊維ブラン
ケットから成る断熱材と、上記断熱材の外周に被覆する
熱収縮されたチューブと、上記熱収縮されたチューブの
表面に設けられた金属保護材と、を備えたことを要旨と
する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記無機繊維ブランケット中に、含有量が2.5%
以下の有機バインダーを含有していることを要旨とす
る。
て、上記無機繊維ブランケット中に、含有量が2.5%
以下の有機バインダーを含有していることを要旨とす
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記配管が空調用冷媒配管であることを要旨
とする。
において、前記配管が空調用冷媒配管であることを要旨
とする。
【0010】請求項4の発明の不燃断熱被覆配管の製造
方法は、配管の周囲に無機繊維ブランケットから成る断
熱材を巻き付けてチューブ中に挿入し加熱して該チュー
ブを収縮させてから、該熱収縮されたチューブの表面に
金属保護材を貼着することを要旨とする。
方法は、配管の周囲に無機繊維ブランケットから成る断
熱材を巻き付けてチューブ中に挿入し加熱して該チュー
ブを収縮させてから、該熱収縮されたチューブの表面に
金属保護材を貼着することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の不燃断熱被覆配管の実施
の形態を図1に示す。同図において、1は不燃断熱被覆
配管、2は空調用冷媒配管(銅管)、3は該配管1の周
囲に設けられた無機繊維ブランケット、例えば、SiO
2−Al2O3から成るセラミックファイバーやロックウ
ール繊維のブランケットを用いた断熱材、4は断熱材3
の外周を被覆するフッ素樹脂、塩化ビニール樹脂等の熱
収縮されたチューブ、5は熱収縮されたチューブ4の表
面に貼着したアルミ蒸着ガラスクロス等の金属保護材で
ある。
の形態を図1に示す。同図において、1は不燃断熱被覆
配管、2は空調用冷媒配管(銅管)、3は該配管1の周
囲に設けられた無機繊維ブランケット、例えば、SiO
2−Al2O3から成るセラミックファイバーやロックウ
ール繊維のブランケットを用いた断熱材、4は断熱材3
の外周を被覆するフッ素樹脂、塩化ビニール樹脂等の熱
収縮されたチューブ、5は熱収縮されたチューブ4の表
面に貼着したアルミ蒸着ガラスクロス等の金属保護材で
ある。
【0012】上記無機繊維ブランケットは有機バインダ
ーを含まないことが望ましいが、その取り扱いを容易に
するため、有機バインダーを使用する際には、その有機
バインダーの含有量2.5%以下とする。有機バインダ
ーが2.5%以上含有すると断熱材の不燃性が損なわれ
る。
ーを含まないことが望ましいが、その取り扱いを容易に
するため、有機バインダーを使用する際には、その有機
バインダーの含有量2.5%以下とする。有機バインダ
ーが2.5%以上含有すると断熱材の不燃性が損なわれ
る。
【0013】図2は本発明の不燃断熱被覆配管の製造方
法の実施の形態を示す。まず、図2(a)に示すよう
に、所定の厚さの無機繊維ブランケットの断熱材3を、
断熱層の内径、外径に合わせて切断し、冷媒銅管2を巻
き付けて、同図(b)に示すようにチューブ4中に挿入
し、加熱してチューブ4を収縮させる。この収縮時に無
機繊維ブランケット3の切断面が合わさって一体化し、
断熱層を形成する。同図2(c)に示すように熱収縮さ
れたチューブ4の表面には金属保護材5としてアルミ蒸
着ガラスクロス等を貼着する。
法の実施の形態を示す。まず、図2(a)に示すよう
に、所定の厚さの無機繊維ブランケットの断熱材3を、
断熱層の内径、外径に合わせて切断し、冷媒銅管2を巻
き付けて、同図(b)に示すようにチューブ4中に挿入
し、加熱してチューブ4を収縮させる。この収縮時に無
機繊維ブランケット3の切断面が合わさって一体化し、
断熱層を形成する。同図2(c)に示すように熱収縮さ
れたチューブ4の表面には金属保護材5としてアルミ蒸
着ガラスクロス等を貼着する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、不
燃性及び耐熱性が高く、火災などに対して安全で、しか
も製造容易で安価な不燃断熱被覆配管を提供することが
できる。本発明の不燃断熱被覆配管は、特に空調用冷媒
配管に使用すると、熱収縮チューブを用いているので、
使用時に空気中の水蒸気の結露が生じても断熱材中への
水蒸気の侵入を防止でき、断熱性を長期に渡って良好に
保持して熱効率を高く確保できる。
燃性及び耐熱性が高く、火災などに対して安全で、しか
も製造容易で安価な不燃断熱被覆配管を提供することが
できる。本発明の不燃断熱被覆配管は、特に空調用冷媒
配管に使用すると、熱収縮チューブを用いているので、
使用時に空気中の水蒸気の結露が生じても断熱材中への
水蒸気の侵入を防止でき、断熱性を長期に渡って良好に
保持して熱効率を高く確保できる。
【図1】本発明の不燃断熱被覆配管の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の製造方法を示す図である。
1 不燃断熱被覆配管 2 冷媒配管 3 断熱材 4 熱収縮されたチューブ 5 金属保護材
Claims (4)
- 【請求項1】 配管の周囲に設けられた無機繊維ブラン
ケットから成る断熱材と、 上記断熱材の外周に被覆する熱収縮されたチューブと、 上記熱収縮されたチューブの表面に設けられた金属保護
材と、を備えたことを特徴とする不燃断熱被覆配管。 - 【請求項2】 上記無機繊維ブランケット中に、含有量
が2.5%以下の有機バインダーを含有していることを
特徴とする請求項1記載の不燃断熱被覆配管。 - 【請求項3】 前記配管が空調用冷媒配管であることを
特徴とする請求項1又は2記載の不燃断熱被覆配管。 - 【請求項4】 配管の周囲に無機繊維ブランケットから
成る断熱材を巻き付けてチューブ中に挿入し加熱して該
チューブを収縮させてから、該熱収縮されたチューブの
表面に金属保護材を貼着することを特徴とする不燃断熱
被覆配管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28130897A JPH11101392A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 不燃断熱被覆配管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28130897A JPH11101392A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 不燃断熱被覆配管及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11101392A true JPH11101392A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17637284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28130897A Pending JPH11101392A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 不燃断熱被覆配管及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11101392A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013155828A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Imae Kogyo Kk | 筒状断熱材及びこれを装着した機器 |
JP2015175506A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | 三菱重工業株式会社 | 配管被覆構造 |
JP2021017965A (ja) * | 2019-07-23 | 2021-02-15 | イビデン株式会社 | 管体支持用緩衝材、構造物及び管体固定方法 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP28130897A patent/JPH11101392A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013155828A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Imae Kogyo Kk | 筒状断熱材及びこれを装着した機器 |
JP2015175506A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | 三菱重工業株式会社 | 配管被覆構造 |
JP2021017965A (ja) * | 2019-07-23 | 2021-02-15 | イビデン株式会社 | 管体支持用緩衝材、構造物及び管体固定方法 |
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