JP3476990B2 - 表示装置用基板およびそれを用いた液晶表示装置並びにその製造方法 - Google Patents

表示装置用基板およびそれを用いた液晶表示装置並びにその製造方法

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JP3476990B2
JP3476990B2 JP06663596A JP6663596A JP3476990B2 JP 3476990 B2 JP3476990 B2 JP 3476990B2 JP 06663596 A JP06663596 A JP 06663596A JP 6663596 A JP6663596 A JP 6663596A JP 3476990 B2 JP3476990 B2 JP 3476990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
を有する表示装置用基板およびそれを用いた液晶表示装
置並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非晶質シリコン(a−Si)膜を
用いた薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子
として画素毎に有するアクティブマトリックス型液晶表
示装置(LCD)は、高画質であるために注目され、パ
ーソナルコンピュータ等の表示装置として広く普及して
きている。さらに、高画質、大画面のものが低価格で実
現できれば、壁掛けテレビ(フラット型テレビジョン)
分野に参入できる可能性もあり、大きく期待されてい
る。アクティブマトリックス型液晶表示装置がCRTと
置き代わるためには、動画表示に耐え得るように、より
高速応答とすること、15インチクラスの大画面で低価
格化が図れること、液晶ディスプレイの特徴としての低
消費電力の特徴を損なわないことが必要となる。
【0003】高速応答化については、PT(π−Twist
)方式、HAN(Hybrid AlignmentNematic)方式、A
FLC(Antiferroelectric Liquid Cristals )方式、
IPS(In Plane Switching)方式を採用することによ
り、現状のTN(Twisted Nematic )方式(〜100m
s)より高速で応答することができるが、これらの方式
は現状のTN方式よりもセルギャップ制御精度が厳しい
という技術的ハードルを含む。
【0004】大画面化については、カラーフィルタおよ
びブラックマトリックスを対向基板上に形成した従来の
液晶表示装置では、アレイ基板(TFTアレイを有する
基板)と対向基板との間での位置合わせズレが、大画面
のディスプレイになるほど顕著に現れるという問題があ
る。これを防ぐためには、合わせズレ不良部を覆う遮光
性のブラックマトリクスを従来に比べて大きくする必要
がある。ブラックマトリクス部分を大きくすることは、
開口率を低くすることにつながり、開口率が低いと、バ
ックライトの輝度を大きくしなければ充分な輝度をとる
ことができないので、結果として低消費電力化に対する
要求に応ずることができない。
【0005】また、現在最も一般的なカラーフィルタの
製法である従来の顔料分散法を用いる限り、工程数が多
く、無駄になる材料が多いので、歩留りが上がらず、製
造コストが下がらないという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、高速応答モードの液晶に適用
可能であり、大画面ディスプレイに応用でき、しかも低
価格である液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に設け
られたスイッチング素子と、前記基板上に形成され、少
なくとも一部が有機−無機ハイブリッドガラスで構成さ
れている機能層とを具備する表示装置用基板およびこれ
を用いた液晶表示装置、並びにその製造方法を提供す
る。
【0008】本発明の表示装置用基板は、 (1)スイッチング素子上に機能層が設けられ、機能層
における画素部分が導電性の有機−無機ハイブリッドガ
ラスで構成されていること (2)スイッチング素子上に機能層が設けられ、機能層
上に画素電極が設けられ、機能層における画素部分が絶
縁性の有機−無機ハイブリッドガラスで構成され、機能
層における画素電極とスイッチング素子との接続部分が
導電性の有機−無機ハイブリッドガラスまたは導電性高
分子で構成されていること (3)蓄積容量線と画素電極との間に機能層が設けら
れ、機能層における蓄積容量線と画素電極とに挟まれる
部分が絶縁性の有機−無機ハイブリッドガラスで構成さ
れ、有機−無機ハイブリッドガラスが容量蓄積用のコン
デンサの絶縁膜として機能すること、またはスイッチン
グ素子におけるゲート線と半導体層との間に機能層が設
けられ、機能層におけるゲート線と半導体層とに挟まれ
る部分が絶縁性の有機−無機ハイブリッドガラスで構成
され、有機−無機ハイブリッドガラスがゲート絶縁膜と
して機能すること (4)スイッチングそし上に機能層が設けられ、機能層
上に絶縁膜が設けられ、絶縁膜上に画素電極が設けら
れ、機能層における画素部分が絶縁性の有機−無機ハイ
ブリッドガラスで構成されていること を特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して具体的に説明する。
【0010】カラー液晶表示装置がCRTに置き換わる
ためには、高速応答が可能であること、大画面ディスプ
レイに適用できること、低価格であること、液晶の特徴
である低消費電力が損なわれないことが必要であるが、
これらの要件を満たすためには、次のことが問題とな
る。すなわち、高速応答に対応する液晶表示方式の多く
はギャップ制御精度が厳しいため、大画面においてギャ
ップ制御精度を確保すること、工程数を削減して歩留り
を向上させることや材料を削減すること、開口率を維持
することである。
【0011】このような状況下、本発明者は、これらの
問題を解決すべく、一般的なカラーフィルタプロセスで
ある顔料分散法を用いて表示モードとしてPT、HA
N、AFLC、IPSを用いた15インチサイズのカラ
ーフルタオンアレイ構造の液晶ディスプレイを作製し
た。
【0012】その結果、いずれの場合も、開口部におけ
るブラックマトリクス部近傍の領域において光漏れが生
じ、また、画面の周辺領域に表示ムラ不良が生じた。こ
の光漏れ不良の原因を調べたところ、顔料分散法で形成
する際に必然的に生じるカラーフィルタの段差、すなわ
ちTFTやブラックマトリクス部上に形成されるカラー
フィルタと、それ以外の領域に形成されるカラーフィル
タの高さの差に起因することが分った。特に、上記表示
方式は、セルギャップに敏感であるので、この段差によ
る影響が顕著に現れた。
【0013】また、ムラ不良の原因を調べたところ、T
FT特性(TFTをON/OFFさせる電圧)にバラツ
キがあることが分かり、この原因を調べたところ、顔料
分散法によるカラーフィルタ作製工程に起因することが
分った。すなわち、顔料分散法では、レジスト塗布→露
光→現像→ベーキングをR,G,Bの着色部およびブラ
ックマトリクス部について行う必要があるため、TFT
に対する負担が大きいことが考えられる。また、大画面
であることもプロセスにおける温度分布発生の原因とな
り易く、TFT特性にバラツキが生じる要因と考えられ
る。
【0014】さらに、顔料分散法を用いたカラーフィル
タ作製は、工程数が多いので、歩留まりが上がらず、ま
た無駄になる材料も多く、価格が下がらないことが分か
った。
【0015】そこで、本発明者らは、特開平5−188
215号公報等に開示されている方法、すなわち着色機
材としてポリシランを用い、露光、染料や顔料を含むデ
ィッピング液への浸漬、および加熱を繰り返すことによ
り有機−無機ハイブリッドガラスからなるカラーフィル
タを形成する方法が平坦性に優れ、しかも工程や材料を
削減することができることに着目し、アレイ基板上にこ
の方法により機能層を形成することを新規に考案した。
【0016】そこで、アレイ基板上に上記方法でカラー
フィルタ層を設けた15インチの高速応答モードの液晶
ディスプレイを作製した。この液晶ディスプレイを評価
したところ、アレイ基板上に顔料分散法でカラーフィル
タ層を設けたものにおいて観察された光漏れ不良および
ムラ不良はなくなった。しかしながら、以下の4つの新
しい問題が生じた。
【0017】第1の問題は、従来のTFT基板を用い、
その画素電極上に絶縁性を示す厚さ1.5μmのカラー
フィルタ層を形成し、これを用いて液晶セルを構成して
駆動させたところ、カラーフィルタ層に分配される電圧
のために、液晶に印加される実効電圧が低下し、駆動電
圧が従来の5Vから10Vまで上がってしまったことで
ある。
【0018】第2の問題は、第1の問題を解決するため
に、カラーフィルタ層にスルーホールを形成した後、カ
ラーフィルタ層表面にITO膜をスパッタリングにより
形成し、これをエッチングして画素電極パターンを形成
したところ、スルーホールにおけるスイッチング素子と
画素電極との間でコンタクト不良が生じたこと、サイド
エッチングが生じて微細加工ができなくなってしまうこ
とである。
【0019】本発明は、上述したTFTアレイ基板上に
有機−無機ハイブリッドガラスを含む層形成するとき
に、新たに見つかった上記問題点を克服し、高速応答モ
ードに適用でき、大画面ディスプレイが低価格で実現で
きる液晶表示装置および表示装置用基板を提供すること
である。
【0020】本発明は、基板上に設けられたスイッチン
グ素子と、少なくとも一部が有機−無機ハイブリッドガ
ラスで構成されている機能層とを具備する表示装置用基
板を提供する。
【0021】本発明において、機能層とは、導電性、絶
縁性、誘電率等の電気的な性質としての機能、着色性、
透明性、屈折率、集光性、光拡散性等の光学的な性質と
しての機能を持つ層をいう。また、これらの2つ以上の
性質を同時に兼ね備えることも有効である。本発明にお
いては、1つの層の中に、電気的性質または光学的性質
の異なる2種以上の機能を持つ部分がパターニングされ
ており、その部分の材質が有機−無機ハイブリッドガラ
スからなることを特徴としている。
【0022】スイッチング素子としては、薄膜トランジ
スタ、例えばTFT(Thin Film Transistor)およびM
IM(Metal Insulator Metal )を用いることができ
る。
【0023】スイッチング素子として薄膜トランジスタ
(TFT)を用いる際の、TFTの構造としては、ゲー
ト電極が基板の反対側にあり、ソース電極・ドレイン電
極がゲート電極の反対側にある正スタガー型、ゲート電
極が基板側にあり、ソース電極・ドレイン電極がゲート
電極の反対側にある逆スタガー型が挙げられる。さら
に、逆スタガー型の中でも、チャネル上のa−Siとn
+ a−Siを同時に除去するバックチャネル型、a−S
i上にエッチングストッパがあるi−ストッパ型が挙げ
られる。これらの型のいずれの型も使用することができ
る。
【0024】TFTに用いる半導体層は、a−Siに限
らず、p−Si、CdSeを用いて形成しても良い。ま
た、データ線上の絶縁膜は、SiOxに限らずSiNx
でもよく、両者の積層でも良い。
【0025】TFT基板の各画素には、等価回路的には
液晶容量と並列になるように蓄積容量が形成される。蓄
積容量(Cs、Storage Capacitor )とは、液晶容量の
信号電圧依存性や寄生容量の影響を低減し、保持回路の
時定数を増加させて画質を保証するための役割をするコ
ンデンサであり、コンデンサの一方の電極は画素電極を
兼ねている。
【0026】本発明における表示装置用基板は、図2
(A)に示す独立Cs構造と図3(A)に示すCsオン
ゲート構造を含む。これらの等価回路は、それぞれ図2
(B)および図3(B)に示す。なお、図2(A)およ
び図3(A)において、参照符号221はゲート線を示
し、222は信号線を示し、223はCs線を示し、2
24,225は画素電極を示す。
【0027】ここで、画素電極とは、液晶駆動用の電極
である。IPS以外の透過型モード表示の場合、このよ
うな電極材料としては、金属酸化系の透明導電材料が有
効であり、SnO2 (ネサガラス)、ノンドープIn2
3 、SnO2 ドープIn23 (ITO)、ZnO、
またはそれらにAl2 3 、AlF3 、Ga2 3 、Y
2 3 等を微量にドープしたものを用いることができ
る。その中でも、5重量%でSnO2 をドープしたIn
2 3 を用いることが特に有効である。画素電極の形成
方法としては、スパッタリング法、EB法、ゾル・ゲル
法等の方法を用いることができる。
【0028】本発明において、基板としては、セラミッ
ク基板、樹脂基板、金属基板、グレーズドセラミック基
板、樹脂脂被覆金属基板等を用いることができる。特
に、基板材料として、低アルカリもしくは無アルカリガ
ラス、またはフレキシブル基板であるポリカーボネート
(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)等を用いる
ことが望ましい。
【0029】本発明において、有機−無機ハイブリッド
ガラスとは、有機分子が無機ガラスの中に分散している
ものをいう。有機−無機ハイブリッドガラスの無機ガラ
スの素材について述べる。無機ガラスは基本的に金属酸
化物により構成される。その中でも、本発明において、
無機ガラスの素材としては、SiO2 、SnO2 、Ge
2 、B2 3 、ZnO2 、Al2 3 、ZrO2 、T
2 3 、BaTiO3 、Cd2 SnO4 、Cu2 O、
Ag2 O、SrTiO3 、LaCrO3 、LaCr
3 、WO3 の単体またはそれらの混合物を用いる。特
に、SiO2 、GeO2 、SnO2 の含有量が30体積
%以上あることが望ましい。
【0030】導電性を有する無機ガラスの素材として
は、SnO2 (ネサガラス)、ノンドープIn2 3
SnO2 ドープIn2 3 (ITO)、ZnO、あるい
はそれらにAl2 3 、AlF3 、Ga2 3 、Y2
3 等を微量にドープしたもの、またはそれらとSiO2
やZrO2 との混合物を用いることが有効である。
【0031】以下に機能層における所定の機能を有する
パターンを形成する方法を説明する。図1(A)に示す
ように、表示装置用基板(アレイ基板)21上にレジス
ト22を塗布し、図1(B)に示すように、所望の部分
(機能を付与する部分)に紫外線を照射してレジストに
潜像を形成し、図1(C)に示すように、ディッピング
液24にアレイ基板21を浸漬し、図1(D)に示すよ
うに、この浸漬工程の後にアレイ基板21を加熱して露
光部を選択的にガラス化させて酸化物25とする。この
方法においては、露光部分に選択的にディッピング液が
侵入し、ベーキングにより露光部分がディッピング液組
成を取り込んだ形でガラス化する。さらに、レジストの
ガラス化していない部分に紫外線露光して別のパターン
の潜像を形成し、前記ディッピング液と異なるディッピ
ング液に基板を浸漬してベーキングする工程を繰り返し
て所望の電気的性質、光学的性質を有する領域を形成す
る。ディッピング液を迅速に侵入させる方法として、ア
レイ基板をディッピング液に浸漬した状態でさらに電着
処理を施すことも有効である。
【0032】ディッピング液の組成は、露光部に付与す
る特性により適宜選択する。例えば、露光部に絶縁性を
付与する場合には、ディッピング液としては、水、TE
OS(テトラエキトキシラン)を含むゾル・ゲル液もし
くは電着液を用いる。この場合には、露光部にSiO2
が形成される。また、露光部に導電性を付与する場合に
は、ディッピング液としては、導電性微粒子、In錯
体、Sn錯体を含む液を用いる。また、露光部を着色す
る場合には、ディッピング液としては、顔料を含むゾル
・ゲル液もしくは電着液を用いる。さらに、露光部の誘
電率を調整する場合には、ディッピング液としては、そ
の他の金属錯体を含む液を用いる。
【0033】ここで、金属錯体としては、金属アルコキ
シド、金属アセチルアセトネート、金属カルボキシレー
ト等を用いることができる。特に、ITO電極を形成す
る材料としては、インジウムアセチルアセトネート(I
n(COCH2 COCH3 ))およびスズアセチルアセ
トネート(Sn(COCH2 COCH3 4 )を用いる
ことが有効である。
【0034】以下に本発明においてもちいるゾル・ゲル
法、電着法について述べる。ゾル・ゲル法においては、
ディッピング液として、金属錯体の加水分解・重合が進
行することによって金属酸化物微粒子が溶解したもの
(ゾル溶液)を用い、露光部に選択的にゾル溶液が侵入
することを利用する。
【0035】電着工程においては、ディッピング液とし
て、ミセル電解液を用い、前述のレジストが紫外線照射
され、かつ電圧を印加(対向電極に対して±5〜10
V)された部分にのみ、数10秒(浸漬の場合は数分)
でミセル電解液の組成物が侵入することを利用する。電
圧を印加する場所は、ゲート線と信号線を選択すること
およびゲート線と信号線に印加する電圧をコントロール
することにより行う。このミセル電解液としては、式1
に示す両親媒性PEG型界面活性フェロセンと電解質の
入った水溶液を用いることが有効である。また、ミセル
電解液の組成物の侵入を促進するために、電解質溶液に
アセトニトリルやアルコール等を20体積%以下の割合
で加えることも有効である。
【0036】
【化1】
【0037】また、上記ディッピング工程の代わりに、
インクジェット法等の記録技術に使用されるインク噴射
技術を用いて液を吹き付ける方法等を用いることができ
る。インクジェットによる方法を採用した場合には、低
分子量のポリシランを用いて浸漬法を用いたときにしば
しば見られる、ディッピング液中へのポリシランの溶解
による表面層の乱れ(凹凸)や、ピンホールの生成を防
ぐことができる。
【0038】本発明に用いるレジストとしては、後工程
である紫外線照射工程によりその極性(親水性・疎水
性)が変化するものを用いる。具体的には、主鎖をポリ
シラン(Si−Si)、ポリチン(Sn−Sn)とし、
側鎖に水素、アルキル基、アリール基、ベンゼン環等が
導入されたものを用いる。
【0039】レジストは以下のようにしてガラス化され
る。ポリシランを例にとり説明すると、まず、疎水性の
ポリシラン(−Si−Si−)は露光されることにより
主鎖が切断され、空気中の酸素、水と反応することによ
り、親水性(−SiOH)に変化する。この状態でディ
ッピング液に浸漬すると、親水性の部分のみにディッピ
ング液が浸入する。その後、これを加熱処理(ベーキン
グ)することにより、親水性部分はシリカガラス(−S
iOH+−SiOH→−Si−O−Si−)として固ま
る。このとき、側鎖の置換基およびディッピング液の組
成はシリカガラスの中に埋め込まれる。一度この工程を
経た部分は、光や熱に安定なシリカガラスとなる。
【0040】ポリシラン層を形成する場合、上述した樹
脂を溶媒により溶液にして塗布することにより行われる
が、均一なポリシラン層を形成することが可能であれ
ば、塗布方法に制限はない。均一なポリシラン層が形成
できる方法としては、スピンコート法、ノズルコート法
等が好ましい。
【0041】本発明において、機能層を着色性とする場
合、色としては、黒,R,G,B等がある。黒の領域は
薄膜トランジスタおよびその配線の位置に対応する位置
(配線の上下は問わない)に形成し、ブラックマトリク
スと呼ばれる。R,G,B領域は画素電極の位置に対応
する位置に形成する。本発明においては、ブラックマト
リクスが形成され、画素電極の位置に対応する位置が無
色透明であるBMオンアレイ構造であっても良く、画素
電極に対応する位置にR,G,B領域が形成され、BM
は対向基板上にある構造であっても良く、BM領域と
R,G,B領域が形成された構造であってもよ良い。
【0042】機能層を着色性とする場合、無色透明の無
機ガラスに有色の有機分子を分散することによりR,
G,B(またはY,C,M)に着色させる。BM(ブラ
ックマトリクス)においては、有機分子のみならず黒色
の無機顔料を用いることも有効である。有機分子は分子
状で無機ガラス中に分散していても良く、凝集体として
分散していても良い。ただし、凝集体として無機ガラス
中に分散する場合には、その平均粒径はR,G,B領域
で0.2μ以下、BM部で0.4μ以下であることが望
ましい。また、分子状で無機ガラス中に分散する場合に
おいては、液晶への分子の溶出を防ぐために、表面より
深さ0.01μmの領域は、その分子を含まないことが
望ましい。言い換えれば、分子状で分散する場合には、
その上に無色透明の保護膜を設けることが望ましい。
【0043】次に、着色用の素材について述べる。有機
分子としては、染料を用いることも顔料を用いることも
有効である。顔料を用いる場合には、その平均粒径は
R,G,B領域で0.2μm以下、BM部で0.4μm
以下であることが望ましい。また、分子骨格としては、
フタロシアニン系、アントラキノン系、イソインドリン
系、ジオキサジン系等の耐熱性・耐光性の高いものを有
することが望ましい。色剤の含有量は無機ガラスに対し
て40体積%以下であることが望ましい。また、BM部
には、無機顔料である酸化チタン(Tin 2n-1)、お
よびそれに窒素ドープしたものを用い、黒味を濃くする
ことも有効である。
【0044】本発明に用いるポリシランとしては、以下
のものが挙げられる。
【0045】
【化2】
【0046】
【化3】
【0047】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
互いに同一または異種の置換もしくは無置換の脂肪族炭
化水素残基、脂環式炭化水素残基、芳香族炭化水素残
基、水素、アルコキシル基またはアシロキシル基であ
り、mおよびkは整数である) ポリシランは有機溶剤可溶性であり、プリベークした後
の厚さで0.1〜5μm程度の均一な膜を形成できるも
のであれば良い。ポリシランは、その分子量が小さくな
ると、耐熱性、耐薬品性が低下するので、特に耐熱性や
耐薬品性を要求される使用環境で使用する場合には、そ
の分子量が10,000以上となるものが好ましい。
【0048】また、上記式2および式3において、
1 、R2 、R3 およびR4 はメチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−へキシル基、フェニルエチル
基、トリフルオロプロピル基およびフルオロヘキシル基
のような置換もしくは無置換の脂肪族炭化水素残基;p
−トリル基、ビフェニル基およびフェニル基のような置
換もしくは無置換芳香族炭化水素残基;シクロヘキシル
基、メチルシクロヘキシル基のような置換もしくは無置
換の脂環式炭化水素残基からなる群からそれぞれ独立し
て選択される基、または水素、アルコキシル基またはア
シロキシル基である。このような好適な具体例として
は、R1 およびR3 がメチル基であり、R2 、R4 がフ
ェニル基であるポリフェニルメチルシランや、R1 およ
びR3 がメチル基であり、R2 がフェニル基であり、R
4 がトリフルオロプロピル基であるポリフェニルメチル
/メチルトリフルオロプロピルシランや、R1 およびR
3 が水素であり、R2 およびR4 がフェニル基であるポ
リヒドロフェニルシランや、R1が水素であり、R3
メチル基であり、R2 およびR4 がフェニル基であるポ
リヒドロフェニルメチルフェニルシラン等が挙げられ
る。
【0049】ポリシランには、機能を損なわない範囲内
でポリシラン製機能層の耐熱性、耐薬品性、機械的強度
を改善する目的で、あるいは均一な導電性の付与の目的
で架橋剤や他の物質を添加しても良い。
【0050】ポリシランに添加し得る架橋剤としては、
ポリジメチルシロキサンジオ一ルのような両末端にシラ
ノール基を有するシリコーンオイルと、アセトキシシラ
ン、オキシムシラン、アミノオキシシランのような3官
能シランと、錫化合物、白金化合物のような金属触媒と
を含むシリコーンゴム組成物を用いることができる。こ
のシリコーンゴム組成物の好ましい組成比は、シリコー
ンオイル100重量部、3官能シラン1〜10重量部、
金属触媒0.05〜1重量部である。このシリコーンゴ
ム組成物のポリシランへの好ましい添加量は、ポリシラ
ン100重量部に対して0.1〜20重量部である。特
に好ましくは、1〜10重量部である。また、ポリシラ
ンに添加し得る物質としては、フタル酸エステル類、芳
香族カルボン酸エステル類、脂肪族エステル類、多価ア
ルコールのエステル類、リン酸エステル類等のエステル
系化合物が挙げられる。これらの物質のポリシランへの
好ましい配合比は、ポリシラン100重量部に対して1
0〜50重量部であり、特に好ましくは25〜35重量
部である。ポリシランへのエステル化合物の添加は、機
能層の機械的強度を向上させると共に、紫外線に対する
感度を向上させて露光時間の短縮を図ることができる。
【0051】本発明においては、液晶表示装置を外部の
素子と接続するための外部端子の導通状態を確保するた
めに種々の処理を施す必要がある。すなわち、図4に示
すように、ゲート線または信号線の外部端子(パッドグ
ループ領域)231における各パッド231a上の導通
状態を確保する必要がある。から有機−無機ハイブリッ
ドガラスを除去する。なお、図4において、参照符号2
32は基板を示し、233はBM縁部を示し、234は
配向膜を示し、235は対向電極を示し、236はシー
ル材を示す。
【0052】パッドグループ領域231においては、図
5に示すように、パッドグループ領域231上のすべて
のレジストを洗浄により除去しても良く、図6に示すよ
うに、各パッド231a上のレジストのみを洗浄により
除去し、各パッド231a間の領域を絶縁性の有機−無
機ハイブリッドガラス231bで構成しても良く、図7
に示すように、各パッド部231a上に導電性の有機−
無機ハイブリッドガラス238を設け、パッド部231
a間の領域を絶縁性の有機−無機ハイブリッドガラス2
31bで構成しても良い。
【0053】図5に示す構造は、図8(A)に示すよう
にアレイ基板232上にポリシランレジスト237を塗
布した後に、図8(B)に示すように溶剤洗浄工程によ
りポリシランレジストを除去して形成される。
【0054】図6に示す構造は、次のようにして形成さ
れる。図9(A)に示すように、アレイ基板232上に
ポリシランレジスト237を塗布し、図9(B)に示す
ように、アレイ基板232の裏面から紫外線を照射して
露光して潜像239を形成する。次いで、絶縁性用ディ
ッピング液に浸し、図9(C)に示すように、これをベ
ーキングすることにより、導電部231aの間隙231
bをガラス化する。その後、図9(D)に示すように、
溶剤洗浄工程によりポリシランレジストを除去する。
【0055】図7に示す構造は、次のようにして形成さ
れる。図10(A)に示すように、アレイ基板232上
にポリシランレジスト237を塗布し、図10(B)に
示すように、アレイ基板232の裏面から紫外線を照射
して露光して潜像239を形成する。次いで、絶縁性用
ディッピング液に浸し、図10(C)に示すように、こ
れをベーキングすることにより、導電部231aの間隙
231bをガラス化する。次いで、図10(D)に示す
ように、ガラス基板232の表面から紫外線を照射して
露光して潜像239を形成する。次いで、図10(E)
に示すように、この基板を導電性用ディッピング液に浸
漬し、ベーキングすることにより、導電部231a上に
導電性の有機−無機ハイブリッドガラス238を形成す
る。以上述べたパッド部の形成は、独立の工程で行って
も良いが、工程数削減を考慮すると、機能層を形成する
工程で同時に行うことが好ましい。
【0056】本発明の第1の発明は、スイッチング素子
上に機能層が設けられ、機能層における画素部分が導電
性の有機−無機ハイブリッドガラスで構成されているこ
とを特徴とする。
【0057】第1の発明において、スイッチング素子に
電気的に接続された画素電極が、有機−無機ハイブリッ
ドガラスで構成された画素電極およびカラーフィルタを
兼ねるカラー画素電極により構成されていても良い。す
なわち、機能層の画素部分の性質として導電性および着
色性を併せ持っても良い。これにより、機能層上にIT
O膜を新たに画素電極として形成する必要がなくなる。
また、カラーフィルタ色毎のITO膜質のばらつきの問
題や、サイドエッチングの問題を解決することができ
る。
【0058】第1の発明において、機能層の形成は以下
のように行う。基板上にTFTを形成し、その上にレジ
ストを塗布する。次いで、紫外線を選択的に照射するこ
とにより画素部に潜像を形成する。次いで、In錯体と
Sn錯体の少なくとも一方を含むディッピング液にこの
TFT基板を浸漬する。次いで、このTFT基板を加熱
して画素部を選択的にガラス化する。
【0059】この方法においては、画素部にInおよび
Snの酸化物が取り込まれ、これにより導電性となる。
ディッピング液組成に着色用材料を入れることによりカ
ラー画素電極とすることができる。
【0060】また、画素電極付きのTFTを用い、画素
部に潜像を形成した後に、TFT基板をInおよびSn
を含む電着液に浸しながらTFTをオン状態にして信号
線に電圧をかけることにより画素電極に電圧を印加し、
その後これを加熱して画素部をガラス化する方法も有効
である。この方法においては、潜像が形成され、かつ電
圧が印加された部分のみディッピング液が迅速に浸み込
む。このため、電圧を印加するTFTを選択することに
より、ディッピング液が浸み込む画素を選択することが
できる。また、工程に要する時間を大幅に短縮できる。
【0061】本発明の第2の発明は、スイッチング素子
上に機能層が設けられ、機能層上に画素電極が設けら
れ、機能層における画素部分が絶縁性の有機−無機ハイ
ブリッドガラスで構成され、機能層における画素電極と
スイッチング素子との接続部分が導電性の有機−無機ハ
イブリッドガラスまたは導電性高分子で構成されている
ことを特徴とする。
【0062】第2の発明において、画素電極とTFT
(スイッチング素子)との間の配線材料としての有機−
無機ハイブリッドガラスの無機ガラスの素材としては、
〜5重量%SnO2 をドープしたIn2 3 を用いるこ
とが特に有効である。特に、配線材料として画素電極の
素材と類似の組成を有するものを用いることは、オーミ
ックコンタクトを得る上で望ましい。
【0063】配線部には、さらに導電性微粒子を分散さ
せても良い。この導電性微粒子とは、導電性のサブミク
ロンサイズの粉体を意味し、その材料としては、炭素、
銀、金等を用いることができる。有機−無機ハイブリッ
ドガラスに対する導電性微粒子の含有量としては、3〜
40重量%であることが望ましい。さらに、TFTの光
リークを低減するために、黒色微粒子、例えば酸化チタ
ン(Tin 2n-1)、およびそれに窒素ドープしたもの
を添加することも有効である。
【0064】また、画素電極とTFTとの間の配線材料
として導電性高分子を用いることも有効である。ここで
いう導電性高分子としては、黒色導電性高分子として
の、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3−メチル
チオフェン)、ポリイソナフトチオフェン、およびそれ
らをアニオンドープしたもの、透明性導電性高分子とし
ての、ポリイソチアナフテン、ポリアセナフテン等を用
いることができる(第1表)。
【0065】第2の発明において、機能層の形成は以下
のように行う。基板上にTFTを形成し、その上にレジ
ストを塗布する。次いで、TFTと後工程で形成する画
素電極との配線部に選択的に紫外線を照射する。次い
で、In錯体とSn錯体の少なくとも一方を含むディッ
ピング液(導電性微粒子が含まれていても良い)にこの
TFT基板を浸漬する。次いで、このTFT基板を加熱
して画素部を選択的にガラス化する。最後に、画素電極
を有機−無機ハイブリッドガラス上に形成する。この方
法においては、TFTと画素電極との配線部に選択的に
InおよびSnの酸化物(さらに導電性微粒子)が取り
込まれ、これにより導電性となる。
【0066】さらに第2の発明においても第1の発明と
同様な電着法を用いることができる。この場合には、配
線部を選択的に露光して潜像を形成した後、電着工程を
行う。
【0067】また、第2の発明において、画素電極とT
FTとを配線する方法としては、アレイ基板上にレジス
トを塗布し、アレイ基板における画素電極とTFTとの
配線部分のレジストを剥離し、導電性高分子を形成する
モノマーを含む電解質溶液にアレイ基板を浸漬しつつT
FTを駆動させて配線部分に導電性高分子を形成する方
法を用いることができる。この方法においては、スルー
ホール部分で選択的に酸化還元反応が進んで、スルーホ
ール部分が導電性高分子で埋められる。上記方法におい
てレジストを剥離してスルーホールを形成する方法とし
ては、RIEや280nmより短波長の紫外光で露光し
た後、現像液に露光部分を溶かす方法がある。
【0068】また、導電性高分子を形成するモノマーと
は、電解重合により導電性高分子を形成する原料であ
り、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3−メチル
チオフェン)、ポリイソナフトチオフェン、ポリイソチ
アナフテン、ポリアセナフテンを電解重合により形成す
るものである。具体的に、モノマーとしては、それぞれ
ピロール、チオフェン、3−メチルチオフェン、イソナ
フトチオフェン、イソチアナフテン、アセナフテンが対
応する(第1表)。
【0069】
【表1】
【0070】電解質溶液としては、溶媒として水、アセ
トニトリル、またはそれらの混合液を用い、電解質とし
ては、リチウムクロライド、テトラブチルアンモニウム
クロライド等を用いることが有効である。なお、電解重
合とは、導電性高分子を形成するモノマーと電解質を含
む溶液に電極を浸して電極に電圧を印加することによ
り、電極においてモノマーの酸化還元反応により、モノ
マー→ポリマーと重合反応を進行させることをいう。
【0071】本発明の第3の発明は、蓄積容量線と画素
電極との間に機能層が設けられ、機能層における蓄積容
量線と画素電極とに挟まれる部分が絶縁性の有機−無機
ハイブリッドガラスで構成され、有機−無機ハイブリッ
ドガラスが蓄積容量用のコンデンサの絶縁膜としてた機
能することを特徴とする。
【0072】第3の発明においては、有機−無機ハイブ
リッドガラスが蓄積容量線の絶縁部材として機能する。
この場合、コンデンサ部分を開口部としてもよいし、非
開口部をコンデンサとしてもよい。コンデンサ全体を開
口部とする場合には、コンデンサ用の電極の大部分を透
明電極で構成する。また、電極の一部は、フリッカを防
止するために、充分な抵抗率を確保するために、金属で
構成することが有効である(後述する図30〜図3
2)。
【0073】第3の発明において、Cs用絶縁部材(絶
縁膜)の厚さは、2.0±1.0μmとし、機能層の誘
電率を4.0±0.5の範囲とし、画素間誘電率差は±
0.1以内にすることが望ましい。誘電率の微調整は、
無機ガラス部分の誘電率を調整することにより行う。こ
れは金属酸化物の組成を変えることにより行うことがで
きる。具体的には、所望の金属酸化物となる原料の割合
を調整することにより行う。非開口部をコンデンサとす
る場合には、下部電極はゲート線と同一の金属材料で構
成し、ゲート線と同時に形成することが工程削減の観点
で有効である。この場合、Cs用絶縁膜の厚さは1.5
μm以下であることが望ましい。さらに、無機ガラスに
BaTiO3 、PbTiO3 、KTaO3 、Ta
2 5 、TiOx 等を混合することにより誘電率を高く
し、コンデンサの面積を減少させることも開口率向上の
観点から有効である。
【0074】第3の発明においては、有機−無機ハイブ
リッドガラスをスイッチング素子のゲート絶縁膜として
用いることもできる。TFTの絶縁部材として用いる際
には、染色プロセスは経ず、無色透明の有機−無機ハイ
ブリッドガラスとすることが絶縁性の確保の観点から望
ましい。また、良好な素子特性を得るために、絶縁膜の
厚さは0.4±0.2μmとすることが望ましい。組成
としては、SiO2 を主成分とし、その含有量が50体
積%以上であることが望ましい。
【0075】本発明において、Csを構成するコンデン
サの絶縁膜として有機−無機ハイブリッドガラスを用い
た場合、その体積固有抵抗は1016Ω・cm以上とする
ことが望ましい。同様に、TFTのトランジスタのゲー
ト絶縁膜として用いる場合、その体積固有抵抗は1018
Ω・cm以上とすることが望ましい。また、機能層のB
M部は、コンタクト部分を除き、1014Ω・cm以上の
絶縁性とすることが望ましい。機能層の画素領域は10
13Ω・cm以上の絶縁性としても良く、1010Ω・cm
以下の導電性としても良い。導電性にする場合には、画
素電極と兼用することもできる。
【0076】本発明の第4の発明は、スイッチング素子
上に機能層が設けられ、機能層上に絶縁膜が設けられ、
絶縁膜上に画素電極が設けられ、機能層における画素部
分が絶縁性の有機−無機ハイブリッドガラスで構成され
ていることを特徴とする。
【0077】第4の発明において、下地の機能層からI
TO電極に与える影響および表面を平坦化することを考
慮すると、絶縁膜の膜厚は10nm以上であることが好
ましい。また、絶縁膜の材料としては、SiO2 、Si
Nx、AlOx、TaOx等を挙げることができる。そ
の成膜方法もプラズマCVDに限らず、いかなる方法で
も良いが、TFTの特性を劣化させないために、成膜時
の基板温度はa−Si成膜温度より低くなるように設定
することが好ましい。
【0078】第4の発明においては、機能層上に絶縁膜
からなる保護膜を形成することにより、機能層がITO
膜に悪影響を与えることを防止し、さらに機能層表面の
膨れの影響を防ぐことができる。このとき、絶縁膜の膜
厚を10nm以上とすることにより、下地である機能層
の凹凸を均一にすることができる。これにより、ITO
膜をエッチングする際のサイドエッチングの問題を防ぐ
ことができる。
【0079】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるもの
でなく、その要旨の範囲内で種々変更して用いることが
できる。
【0080】[第1の実施形態]第1の実施形態では、
画素部が導電性を有する有機−無機ハイブリッドガラス
で構成される表示装置用基板を提供する。
【0081】以下、第1の実施形態にかかる表示装置用
基板の実施例について説明する。(実施例1−1) 図11(E)は本発明の第1の実施形態にかかる表示装
置用基板の断面図である。図11(E)の表示装置用基
板(アレイ基板)は、現在表示装置用に使用されている
ITO画素電極を有するアレイ基板をそのまま用いて作
ることができる。
【0082】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。ガラス基板12
0上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタリング
してパターニングすることにより、ゲート線128、ア
ドレス線(図示せず)(走査線)、およびCs(容量
線)122a〜122cを同時に形成する。次いで、そ
の上にプラズマCVDにより厚さ400nmのシリコン
酸化膜(ゲート絶縁膜)123を形成し、厚さ100n
mのa−Si活性層129を形成してパターニングし、
その上に厚さ50nmのSiNxiストッパ膜130を
形成してパターニングする。さらに、a−Si活性層1
29およびSiNxiストッパ膜130上に厚さ50n
mのn+ a−Si層121a,121bを形成してパタ
ーニングする。
【0083】次いで、Cs線122a〜122c上のシ
リコン酸化膜123上にITOを厚さ150nmでスパ
ッタリングしてパターニングすることにより、Csおよ
び電着用透明電極124を形成する。次いで、Al等の
所定の配線金属をスパッタリングしてパターニングする
ことにより、ドレイン電極131、ソース電極132、
図示しないデータ配線を同時に形成する。
【0084】以下に、図11(E)に示すアレイ基板の
製造方法について述べる。図11(A)に示すように、
TFTアレイ基板上に式4に示すメチルフェニルポリシ
ランの5重量%トルエン溶液をスピンコートにより膜厚
2.0μmで塗布し、次いで、図11(B)に示すよう
に、アレイ基板の裏面からdeep−UV光(300−
340nm)で全面露光する。この裏面露光プロセスに
より、開口部(信号線、ゲート線TFTを除く部分)に
潜像126a〜126cが形成される。次いで、TFT
アレイ基板を以下の組成の電着液に浸漬し、その状態で
R画素を一括駆動して潜像を形成した領域をRに着色し
てR着色部127aを形成する。この際、コモン電極と
しては、SCE(Saturated Calomel Electrode )を用
い、ゲートに+20V加えた状態で信号線に+5Vの電
圧を印加する。その後、図11(C)に示すように、T
FTアレイ基板を純水でリンスする。前記と同様にし
て、G着色部127bおよびB着色部127cを電着工
程により形成する。次に、これをホットプレート上で1
00℃で10分間ベーキングする。ベーキング後、この
R,G,B着色部127a〜127cはR,G,Bのそ
れぞれの色であり、しかも導電性を示す。
【0085】 (RGB着色用の電着液の組成(導電性用)) インジウムアセチルアセトネート (In(COCH2 COCH3 )) 20ml すずアセチルアセトネート (Sn(COCH2 COCH3 )) 1ml 顔料微粒子(平均粒径0.1μm) 1.0g (R:アントラキノン系、G:銅フタロシアニン系、B:銅クロルフタロシアニ ン系) 両親媒性PEG型界面活性フェロセン(FPEG) 0.2g (式1) LiBr 1.3g アセトニトリル 15ml 水 135ml 次に、図11(D)に示すように、TFTアレイ基板全
面を露光して潜像126dを形成し、以下の組成の黒色
ゾルゲル液に浸漬することにより、ブラックマトリクス
部127dを形成する。次いで、この基板を純水でリン
スし、これを250℃で60分ポストベークする。ベー
キング後、ブラックマトリクス部127dは黒色であ
り、かつ絶縁性を有するものとなる。
【0086】 (黒色ゾル・ゲル液の組成(絶縁性用)) 顔料(平均粒径0.3μm、 R,G,B,シアン,バイオレット,イエロー顔料の混合) 5g メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 一方、対向基板側は、対向基板上にITOをスパッタリ
ングし、コモン電極を形成する。この対向基板と上述の
TFTアレイ基板とを対向配置させてセルを組み立て、
このセルに液晶材料を注入することにより液晶表示装置
を完成させる。実施例1−1では、有機−無機ハイブリ
ッドガラスで構成されるカラーフィルタに導電性を持た
せることによってカラー画素電極としている。この製造
方法においては、カラーフィルタを形成した後に、IT
Oのスパッタリング、パターニング、エッチング工程が
必要ない。したがって、カラーフィルタ上にITO膜を
形成するときに生じるサイドエッチの問題は全く生じな
い。
【0087】実施例1−1によれば、ポリシランを着色
する際のディッピング液中の成分に導電性酸化物の原料
となる金属錯体を添加するだけで、導電性を有する有機
−無機ハイブリッドガラスを形成することが可能であ
る。ここで、導電性を付与するためのディッピング液成
分は、In(AcAc)3 とSn(AcAc)2 に限ら
ず、Sn(OEt)2 、Sn(OMe)2 等一般的に透
明導電性酸化物形成に用いられる金属錯体であれば種類
は問わない。また、ディッピング液の組成比はIn(A
cAc)3 :Sn(AcAc)2 =95:5(原子%)
が最も好ましいが、透過率、導電率を満足するものであ
れば、その比はそれ以外でも良い。
【0088】実施例1−1の方法においては、カラーフ
ィルタ形成工程に、マスク露光工程を含まず、完全にセ
ルフアラインでカラーフィルタオンアレイ基板を形成で
きるため、マスク合わせのためのマージンが必要なく、
高開口率のカラーフィルタオンアレイ基板が提供でき
る。
【0089】(実施例1−2)図12は本発明の第1の
実施形態にかかる液晶表示装置のアレイ基板の断面図で
ある。実施例1−2では、ポリシラン製カラーフィルタ
が画素電極を兼ねている。
【0090】図中11はガラス基板を示す。ガラス基板
11上には、ゲート線12が形成されており、その上に
は、シリコン酸化膜13が形成されている。シリコン酸
化膜13上には、島状のa−Si活性層14が形成され
ている。a−Si活性層14上には、溝が設けられてお
り、溝により分離されている。また、分離されたa−S
i活性層14上には、n+ a−Siコンタクト層15
a,15bを介してそれぞれドレイン電極16a、ソー
ス電極16bが形成されている。ドレイン電極16aお
よびソース電極16b上には、SiNx膜17が形成さ
れている。このSiNx膜17は、分離用溝内にも埋設
されている。SiNx膜17上には、有機−無機ハイブ
リッドガラス製ブラックマトリクス部18dが形成され
ている。
【0091】一方、ガラス基板11上には、蓄積容量線
(Cs線)19aが形成されており、Cs線19a上に
は、シリコン酸化膜13を介してコンタクト用電極11
2が形成されている。さらに、その上には、SiNx膜
17およびポリシラン製機能層18aが形成されてい
る。Cs線19a上には、コンタクト用電極112a´
に達するコンタクトホール112aがそれぞれ形成され
ている。このようにしてTFTアレイ基板が構成されて
いる。
【0092】上記構成を有するアレイ基板は、以下のよ
うにして製造することができる。まず、ガラス基板11
上にMo−Ta合金を厚さ300nmでスパッタリング
してパタ−ニングすることによりゲート線12、図示し
ないアドレス線(走査線)、およびCs(容量線)19
を同時に形成する。
【0093】次いで、その上にプラズマCVDによりシ
リコン酸化膜13を厚さ350nmで形成し、その上に
a−Si層を厚さ300nmで形成し、さらにその上に
+a−Si層を厚さ50nmで順次形成する。次い
で、a−Si層およびn+ a−Si層をパターニングし
て、島状のa−Si活性層14およびn+ a−Siコン
タクト層15a,15bを形成する。このとき、n+
−Siコンタクト層15a,15bの分離は、ソース・
ドレイン電極を形成した後にRIE等により行う。
【0094】次いで、コンタクト部のSiOx膜を希H
Fを用いてエッチングして、ゲート線、信号線の引き出
し電極のコンタクトホールを形成する。次に、この上に
Al膜をスパッタリングにより形成し、パターニングし
て、ドレイン電極16a、ソース電極16b、図示しな
いデータ配線(信号線)、およびコンタクト部電極11
2′を同時に形成する。その後、この上にプラズマCV
Dにより、SiNx膜17を厚さ300nmで成膜し、
コンタクト部111,112のSiNx膜をドライエッ
チングしてコンタクトホールを形成する。
【0095】次いで、この上にポリシランをスピンコー
ト等で塗布し、厚さ1μmのポリシラン膜を形成する。
次いで、画素部に選択的に紫外線を露光して画素パター
ンの潜像を形成する。この潜像が形成された後に、顔料
およびIn(AcAc)3 とSn(AcAc)2 を含有
するディッピング液(ゾル液)中にこのアレイ基板を浸
漬することによりパターン染色し、その後、これを加熱
・プリベークすることにより露光部をガラス化させる。
このとき、ディッピング液のIn(AcAc)3 ,Sn
(AcAc)2 が酸化することにより形成するITOが
顔料と共に画素部に取り込まれる。
【0096】この露光、浸漬をそれぞれRGBについて
3回繰り返し、各色の導電性カラーフィルタ18aを形
成する。この導電性カラーフィルタがTFTのドレイン
電極16bとコンタクトホール111で接続されて、画
素電極として働く。すなわち、カラーフィルタと画素電
極を兼ねるカラー画素電極を構成する。
【0097】次いで、全面を露光した後にアレイ基板を
カーボンブラックゾルに浸漬し、これを250℃、60
分程度でポストベークして、ブラックマトリックス部1
8dの染色を行う。このようにして、TFTアレイ基板
上にカラーフィルタおよびブラックマトリックスを作製
する。ここで、ブラックマトックス部分には、導電性を
付与しない。一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。
【0098】実施例1−2では、ポリシラン製カラーフ
ィルタの画素部に導電性を持たせることによって、ポリ
シラン製カラーフィルタを形成した後に、ITOのスパ
ッタリング、パターニング、エッチング工程が必要な
い。したがって、ポリシラン製カラーフィルタ上にIT
O膜を形成するときに生じる前述した2つの問題は全く
生じない。
【0099】実施例1−2によれば、ポリシランを染色
する際のディッピング液中の成分に金属錯体を添加する
だけで、導電性を有するカラーフィルタを形成すること
が可能であり、これにより、画素電極とカラーフィルタ
と兼用させることが可能となる。ここで、染色と導電性
を付与するためのディッピング液中の成分は、In(A
cAc)3 とSn(AcAc)2 に限らず、Sn(OE
t)2 、Sn(OMe)2 等一般的にゾル・ゲル法によ
るITO形成に用いられる金属錯体であれば種類は問わ
ない。また、ディッピング液の組成比はIn(AcA
c)3 :Sn(AcAc)2 =95:5(原子%)が一
般的であるが、透過率、導電率を満足するものであれ
ば、その比はそれ以外でも良い。
【0100】(実施例2)図13は本発明の第1の実施
形態にかかる液晶表示装置のアレイ基板の断面図であ
る。なお、図12と同一部分については図12と同一の
符号を付してその詳細な説明は省略する。実施例2で
は、ポリシラン製カラーフィルタが導電性を有しない部
分と導電性を有する部分を含む構造について説明する。
【0101】上記構成を有するアレイ基板は、以下のよ
うにして製造することができる。TFTの形成までは、
実施例1と同様であるので省略する。TFTが形成され
たアレイ基板11上に、SiNx膜17を厚さ300n
mで成膜し、その上にポリシランをスピンコート等で塗
布して厚さ1.2μmのポリシラン膜を形成する。次い
で、コンタクト部111,112のSiNx膜17およ
びポリシラン膜をドライエッチングしてコンタクトホー
ルを形成する。
【0102】次いで、ポリシラン膜を選択的に紫外線露
光して染色パターンの潜像を形成し、塩基性染料を含有
するディッピング液中にアレイ基板を浸漬する(第1の
浸漬)ことによりパターン染色する。その後、導電性を
付与するためにIn(AcAc)3 とSn(AcAc)
2 を含有するディッピング液中にアレイ基板を浸漬する
(第2の浸漬)。その後、これに加熱・プリベークする
ことにより露光部をガラス化させる。この露光、第1の
浸漬、第2の浸漬、加熱・プリベークをRGB各画素に
ついて3回繰り返すことによってカラー画素電極18を
形成する。このカラー画素電極18は、染色する第1の
浸漬、導電性を付与する第2の浸漬と、浸漬工程を2回
に分けて行っているため、表面部分18a´に導電性が
付与され、膜中部分18aは染色されているだけで導電
性が付与されない。このとき、導電性部分18a´の膜
厚は第2の浸漬工程の浸漬時間によって制御することが
できる。
【0103】次いで、カラー画素電極18が形成された
アレイ基板11を全面露光した後に、アレイ基板をカー
ボンブラックゾルに浸漬し、これを250℃、60分程
度でポストベークして、ブラックマトリックス18dの
染色を行う。このようにして、ブラックマトリックス1
8dおよびカラー画素電極18を作製する。
【0104】次いで、コンタクト部111,112を導
電性ポリマーで穴埋めし、TFTのドレイン電極16b
とカラー画素電極の導電性部分18a´との間および容
量電極112とカラー画素電極の導電性部分18a´と
の間を電気的に接続するためのビア113および114
を形成する。このビア113,114は、ポリシランの
露光、浸漬の前に、コンタクトホールの深さより多少高
めに形成しても良い。この場合、図14に示すように、
コンタクト部においては、導電性ポリマーの側面とゾル
・ゲル法で作製したITOとでコンタクトを取る。図1
4において、コンタクトホールを形成した後、ビア11
4を作製し、ITO18a´を形成すると、ビア114
とITO18a´の側面においてコンタクトを取ること
ができ、結果的にコンタクト部の画素19aの電位と画
素電位が同じになる。
【0105】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。上述したように第1の実施
形態にかかる表示装置用基板によれば、カラーフィルタ
に分配される電圧のために液晶に印加される実効電圧が
低下することがなく、駆動電圧上昇の問題点を避けるこ
とができる。また、画素電極を独立して形成しなくて済
むので、サイドエッチ等の問題も生じず、工程数も削減
できる。
【0106】[第2の実施形態]第2の実施形態では、
画素電極上置き構造におけるスイッチング素子のソース
電極と画素電極との間のコンタクト不良を解決すべく、
有機−無機ハイブリッドガラスまたは導電性高分子で構
成されたコンタクト部を有する機能層を含む表示装置用
基板を提供する。
【0107】以下、第2の実施形態にかかる表示装置用
基板の実施例について説明する。(実施例3)図15は
本発明の第2の実施形態にかかる表示装置用基板(アレ
イ基板)の断面図である。図中401はガラス基板を示
す。ガラス基板401上には、ゲート線402とCs線
403が形成されており、それらの上には、シリコン酸
化膜404が形成されている。シリコン酸化膜404上
には、a−Si活性層406がパターニングして形成さ
れており、a−Si活性層406の一部上には、SiN
xストッパ膜407が形成されている。さらに、a−S
i活性層406およびSiNxストッパ膜407上に
は、互いに分離された状態でn+ a−Si層408a,
408bが形成されている。さらに、n+ a−Si層4
08a,408b上には、a−Si活性層406の端部
を覆うようにしてソース電極409およびドレイン電極
410が形成されている。
【0108】このように形成されたTFTおよびCs線
上には、有機−無機ハイブリッドガラスからなる機能層
413,411a,411b,414が形成されてい
る。この機能層は、R,G,Bに着色し、かつ絶縁性の
領域413と、ソース電極409と機能層上に設けられ
る画素電極412とを電気的に接続するための導電性の
コンタクト領域411aと、黒色に着色し、かつ絶縁性
のブラックマトリクス領域414と、導電性のCs電極
部411bとを含む。
【0109】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。まず、ガラス基
板401上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタ
リングしてパターニングすることにより、ゲート線40
2、アドレス線(図示せず)、およびCs線403を同
時に形成する。次いで、その上にプラズマCVDにより
厚さ400nmのシリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)40
4を形成し、厚さ100nmのa−Si活性層406を
形成してパターニングし、その上に厚さ50nmのSi
Nx−iストッパ膜407を形成してパターニングす
る。さらに、a−Si活性層406およびSiNxiス
トッパ膜407上に厚さ50nmのn+ a−Si層40
8a,408bを形成してパターニングする。次いで、
Al等の所定の配線金属をスパッタリングしてパターニ
ングすることにより、ソース電極409、ドレイン電極
410、図示しないデータ配線を同時に形成する。
【0110】次に、図16(A)に示すように、TFT
アレイ基板に式4に示すメチルフェニルポリシランの5
重量%トルエン溶液415をスピンコートにより膜厚
2.0μmで塗布し、図16(B)に示すように、フォ
トマスク416を通してRの画素部分413をdeep
−UV光(280−320nm)で露光して潜像417
を形成する。次いで、このTFTアレイ基板を以下の組
成の赤色ゾル・ゲル液に浸漬し、その後純水でリンス
し、さらにこれを100℃で10分間ベーキングする。
これにより、図16(C)に示すように、R着色部41
3を形成する。前記と同様にして、G着色部およびB着
色部を形成する。ベーキング後、このR,G,B着色部
413は絶縁性を示した。
【0111】 (RGB用ゾル・ゲル液の組成) 顔料(平均粒径0.1μm) 0.5−1.5g (R,G,Bにより異なる) メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml
【化4】
【0112】(nは整数であり、n≧50であることが
好ましい) 次に、図16(D)に示すように、信号線上が遮蔽さ
れ、Cs線411b上およびコンタクト領域411aが
開口部となったマスク416を用いてdeep−UVで
露光する。これにより、Cs線403およびドレイン電
極409上のポリシランレジストに潜像417を形成す
る(RGB部413は、すでにガラス化しているために
光により変化しない)。
【0113】次に、図16(E)に示すように、このT
FTアレイ基板を以下の組成の黒色ゾル・ゲル液に浸漬
した後に純水でリンスし、100℃で10分間プリベー
クする。ベーキングした後、この部分411a,411
bは黒色であり、かつ導電性を有するものとなる。
【0114】 (金属錯体黒色ゾル・ゲル液の組成(導電性用)) カーボンブラック微粒子(平均粒径0.3μm) 5g メタノール(CH3 OH) 30ml インジウムアセチルアセトネート (In(COCH2 COCH3 )) 20ml すずアセチルアセトネート (Sn(COCH2 COCH3 )) 1ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 次に、図16(F)に示すように、TFTアレイ基板全
面を露光して潜像417を形成し、図16(G)に示す
ように、以下の組成の黒色ゾルゲル液に浸漬することに
より、ブラックマトリクス部414を形成する。次い
で、これを250℃で60分ポストベークする。ベーキ
ング後、ブラックマトリクス部414は黒色であり、か
つ絶縁性を有するものとなる。
【0115】 (黒色ゾル・ゲル液の組成(絶縁性用)) 顔料(平均粒径0.3μm、 R,G,B,シアン,バイオレット,イエロー顔料の混合) 5g メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 最後に、図16(H)に示すように、機能層上にITO
を厚さ150nmでスパッタリングしてパターニングす
ることにより画素電極412を形成する。
【0116】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置は、機能層(コンタクト部、R,G,B
部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガラスで
構成されており、しかも画素電極412とドレイン電極
409との間の配線部分が、ウェットプロセスで形成さ
れた導電性微粒子が分散された酸化物半導体で構成され
ているので、導通不良が起らない。
【0117】(実施例4)図17は本発明の第2の実施
形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図17に
おいて図15と同一部分については図15と同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0118】図17の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、現在液晶表示素子用に使用されているITO
画素電極を有するアレイ基板をそのまま用いている。す
なわち、Cs線403上方にCs容量形成用および電着
用透明電極405を形成し、コンタクト部411aおよ
び411bにおいてソース電極409と画素電極412
のコンタクトをとっている。
【0119】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。ガラス基板40
1上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタリング
してパターニングすることにより、ゲート線402、ア
ドレス線、およびCs線403を同時に形成する。次い
で、その上にプラズマCVDにより厚さ400nmのシ
リコン酸化膜(ゲート絶縁膜)を形成し、厚さ100n
mのa−Si活性層406を形成してパターニングし、
その上に厚さ50nmのSiNxiストッパ膜407を
形成してパターニングする。さらに、a−Si活性層4
06およびSiNxiストッパ膜407上に厚さ50n
mのn+ a−Si層408a,408bを形成してパタ
ーニングする。
【0120】次いで、Cs線403上のシリコン酸化膜
404上にITOを厚さ150nmでスパッタリングし
てパターニングすることにより、Csおよび電着用透明
電極405を形成する。次いで、Al等の所定の配線金
属をスパッタリングしてパターニングすることにより、
ドレイン電極409、ソース電極410、図示しないデ
ータ配線を同時に形成する。
【0121】次に、図18(A)に示すように、TFT
アレイ基板に上記式4に示すメチルフェニルポリシラン
の5重量%トルエン溶液415をスピンコートにより膜
厚2.0μmで塗布し、次いで、図18(B)に示すよ
うに、アレイ基板の裏面からdeep−UV光(300
−340nm)で全面露光する。この裏面露光プロセス
により、図18(C)に示すように、開口部(信号線、
ゲート線を除く部分)に潜像417が形成される。次い
で、TFTアレイ基板を以下の組成の電着液に浸漬し、
その状態でR画素を一括駆動して潜像を形成した領域を
Rに着色してR着色部413を形成する。この際、コモ
ン電極としては、SCE(Saturated Calomel Electrod
e )を用い、ゲートに+20Vを加えた状態で+5Vの
電圧を信号線に印加する。その後、TFTアレイ基板を
純水でリンスする。前記と同様にして、G着色部および
B着色部を形成する。さらにこれをホットプレート上で
100℃で10分間ベーキングする。ベーキング後、こ
のR,G,B着色部413はR,G,Bのそれぞれの色
であり、しかも絶縁性を示す。
【0122】 (RGB着色用の電着液の組成(絶縁性用)) 顔料微粒子(平均粒径0.1μm) 1.0g (R:アントラキノン系、G:銅フタロシアニン系、B:銅クロルフタロシアニ ン系) 両親媒性PEG型界面活性フェロセン(FPEG) 0.2g (式1) LiBr 1.3g アセトニトリル 15ml 水 135ml 次に、図18(D)に示すように、基板表面側から全面
露光し、非開口部に潜像417を形成する。次に、図1
8(E)に示すように、TFTアレイ基板を以下の組成
の黒色電着液に浸漬し、その状態でゲートをコモン電極
と同電位として、信号線に電圧を印加し、信号線上を選
択的に黒に着色する。この際、コモン電極としては、S
CEを用い、信号線には+5Vの電圧を印加する。その
後、これを純水でリンスし、ベーキングする。ベーキン
グ後、この部分414は黒色であり、かつ絶縁性を示
す。
【0123】 (黒色電着液の組成(絶縁性用)) 顔料微粒子(平均粒径0.3μm) 5.0g (シアン、バイオレット、イエロー顔料の混合) 両親媒性PEG型界面活性フェロセン(FPEG) 0.2g LiBr 1.3g アセトニトリル 15ml 水 135ml 次に、図18(F)に示すように、TFTアレイ基板を
以下の組成の黒色電着液に浸漬し、その状態でゲートに
+20Vを加え、信号線に電圧を印加し、ソース電極4
09およびCs電極405上の潜像に導電性微粒子を侵
入させてコンタクト部411a,411bを形成する。
この際、コモン電極としては、SCEを用い、信号線に
は+5Vの電圧を印加する。その後、これを純水でリン
スし、ベーキングする。ベーキング後、この部分411
a,411bは黒色であり、かつ導電性を示す。
【0124】 (黒色電着液の組成(導電性用)) カーボンブラック微粒子(平均粒径0.3μm) 5.0g 両親媒性PEG型界面活性フェロセン(FPEG) 0.2g LiBr 1.3g アセトニトリル 15ml 水 135ml 次に、図18(G)に示すように、TFTアレイ基板を
実施例3と同じ組成の絶縁性用黒色ゾル・ゲル液に浸漬
した後、純水でリンスし、残りのブラックマトリクス部
を形成し、250℃で60分ポストベークする。ベーキ
ング後、このブラックマトリクス部414は黒色であ
り、かつ絶縁性を示す。
【0125】最後に、図18(H)に示すように、有機
−無機ハイブリッドガラス上にITOを厚さ150nm
でスパッタリングしてパターニングすることにより画素
電極412を形成する。
【0126】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置は、機能層(コンタクト部、R,G,B
部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガラスで
構成されており、しかも画素電極412とドレイン電極
409との間の配線部分が、ウェットプロセスで形成さ
れた導電性微粒子を分散させた酸化物半導体で構成され
ているので、導通不良が起らない。
【0127】(実施例5)図19は本発明の第2の実施
形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図19に
おいて図15と同一部分については図15と同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0128】図19の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、機能層のコンタクト部411において、ソー
ス電極409と接続したCs用透明電極405と画素電
極412とのコンタクトをとっている。
【0129】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。TFTおよび機
能層のRGB着色部の形成までは、実施例4と同様にし
て行う。
【0130】図20(A)に示すように、TFTアレイ
基板に上記式4に示すメチルフェニルポリシランの5重
量%トルエン溶液415をスピンコートにより膜厚2.
0μmで塗布し、次いで、図20(B)に示すように、
アレイ基板の裏面からdeep−UV光(300−34
0nm)で全面露光する。この裏面露光プロセスによ
り、図20(C)に示すように、開口部(信号線、ゲー
ト線を除く部分)に潜像417が形成される。次いで、
TFTアレイ基板を実施例4と同じ組成のR,G,B
用、絶縁性用電着液に浸漬し、その状態でR画素を一括
駆動して潜像を形成した領域をRに着色してR着色部4
13を形成する。この際、コモン電極としては、SCE
を用い、ゲートに+20Vを印加した状態で+5Vの電
圧を信号線に印加する。その後、TFTアレイ基板を純
水でリンスする。前記と同様にして、G着色部およびB
着色部を形成する。さらにこれをホットプレート上で1
00℃で10分間ベーキングする。ベーキング後、この
R,G,B着色部413はR,G,Bのそれぞれの色で
あり、しかも絶縁性を示す。
【0131】次いで、図20(D)に示すように、TF
Tアレイ基板に、信号線およびTFT上が遮蔽されCs
領域が開口部となったマスク416を用いてdeep−
UV露光する。これにより、Cs領域上のポリシランレ
ジスト415に潜像417が形成される(RGB部はす
でにガラス化しているために光により変化しない)。次
に、図20(E)に示すように、TFTアレイ基板を実
施例3と同じ組成の導電性用黒色ゾル・ゲル液に浸漬し
た後に純水でリンスし、100℃で10分プリベークす
る。ベーキング後、このコンタクト部411は黒色であ
り、かつ導電性を示す。
【0132】次いで、図20(F)に示すように、TF
Tアレイ基板の表面側から全面露光し、残りの部分に潜
像417を形成する。次いで、図20(G)に示すよう
に、実施例3と同じ組成の絶縁性用黒色ゾル・ゲル液に
浸漬した後純水でリンスし、ブラックマトリクス部41
4を形成する。次いで、これを250℃で60分ポスト
ベークする。ベーキング後、ブラックマトリクス部41
4は黒色であり、かつ絶縁性を示す。
【0133】最後に、図20(H)に示すように、機能
層上にITOを厚さ150nmでスパッタリングしてパ
ターニングすることにより画素電極412を形成する。
【0134】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置は、機能層(コンタクト部、R,G,B
部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガラスで
構成されており、しかも画素電極412とソース電極に
つながれたCs用透明電極405との間の配線部分41
1が、ウェットプロセスで形成された導電性微粒子を分
散した酸化物半導体で構成されているので、導通不良が
起らないものである。
【0135】(実施例6)図21および図22は本発明
の第2の実施形態にかかる表示装置用基板の断面図であ
る。図21および図22において図15と同一部分につ
いては図15と同一符号を付してその詳細な説明は省略
する。
【0136】図21の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、ソース電極409と接続したCs用透明電極
405と画素電極412とのコンタクトを、カラーフル
ター層に設けたコンタクトホールに埋め込んだ導電性高
分子でとっている。また、図22の表示装置用基板(ア
レイ基板)においては、ソース電極409と画素電極4
12とのコンタクトを、カラーフルター層に設けたコン
タクトホールに埋め込んだ導電性高分子でとっている。
したがって、図21の基板と図22の基板では、コンタ
クトホールを形成する位置が異なるのみであり、その製
造プロセスは同じである。
【0137】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。TFTおよび機
能層のRGB着色部の形成までは、実施例4と同様にし
て行う。
【0138】図23(A)に示すように、TFTアレイ
基板に上記式4に示すメチルフェニルポリシランの5重
量%トルエン溶液415をスピンコートにより膜厚2.
0μmで塗布し、次いで、図23(B)に示すように、
アレイ基板の裏面からdeep−UV光(300−34
0nm)で全面露光する。この裏面露光プロセスによ
り、図23(C)に示すように、開口部(信号線、ゲー
ト線を除く部分)に潜像417が形成される。次いで、
TFTアレイ基板を実施例4と同じ組成のR,G,B
用、絶縁性用電着液に浸漬し、その状態でR画素を一括
駆動して潜像を形成した領域をRに着色してR着色部4
13を形成する。この際、コモン電極としては、SCE
を用い、ゲートに+20Vを加えた状態で+5Vの電圧
を信号線に印加する。その後、TFTアレイ基板を純水
でリンスする。前記と同様にして、G着色部およびB着
色部を形成する。さらにこれをホットプレート上で10
0℃で10分間ベーキングする。ベーキング後、この
R,G,B着色部413はR,G,Bのそれぞれの色で
あり、しかも絶縁性を示す。
【0139】次いで、図23(D)に示すように、TF
Tアレイ基板に、基板表面側からdeep−UV光で全
面露光することにより、残りの部分に潜像417を形成
する(RGB部はすでにガラス化しているために光によ
り変化しない)。次いで、図23(E)に示すように、
TFTアレイ基板を実施例3と同じ組成の絶縁性用黒色
ゾル・ゲル液に浸漬した後に純水でリンスし、ブラック
マトリクス部414を形成する。次いで、これを250
℃で60分ポストベークする。ベーキング後、ブラック
マトリクス部414は黒色であり、かつ絶縁性を示す。
【0140】次に、図23(F)に示すように、ブラッ
クマトリクス部のうち画素電極との間のコンタクト部分
を選択的にRIEによりエッチングする。次いで、図2
3(G)に示すように、TFTアレイ基板を以下の組成
の導電性高分子を形成するモノマーを含む電解質溶液に
浸漬しつつ、ゲート線に+20V加えた状態で信号線に
+5V加え、コンタクトホール部分に導電性高分子41
8を形成させる。この際、コモン電極としてはSCEを
用いる。その後、これを純水でリンスする。このコンタ
クト部411は黒色であり、かつ導電性を示す。
【0141】 (電解重合液の組成) ピロール 25ml LiClO4 10g アセトニトリル 1000ml 次いで、図23(H)に示すように、TFTアレイ基板
を乾燥した後に、254nm、1J/cm2 でUV洗浄
を行い、表面に付着した導電性高分子を除去する。最後
に、図23(I)に示すように、機能層上にITOを厚
さ150nmでスパッタリングしてパターニングするこ
とにより画素電極412を形成する。
【0142】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置は、機能層(コンタクト部、R,G,B
部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガラスで
構成されており、しかも画素電極412とソース電極4
09またはソース電極409につながれたCs用透明電
極405との間の配線部分が、ウェットプロセスにより
形成された導電性高分子で構成されているので、導通不
良が起らないものである。
【0143】(実施例7)図24は図21および図22
の表示装置用基板の他の製造方法を示す図である。ガラ
ス基板401上にTFTを作製する工程については、実
施例4と同様にして行う。
【0144】まず、図24(A)に示すように、TFT
アレイ基板に上記式1に示すメチルフェニルポリシラン
の5重量%トルエン溶液415をスピンコートにより膜
厚2.0μmで塗布し、次いで、図24(B)に示すよ
うに、フォトマスクを通してRの画素部分413Rを選
択的にdeep−UV光(280−320nm)で露光
して潜像417を形成する。次いで、このTFTアレイ
基板を実施例3と同じ組成のR,G,B用、絶縁性用赤
色ゾル・ゲル液に浸漬した後、純水でリンスし、さらに
これを100℃で10分間ベーキングする。これによ
り、R着色部413を形成する。前記と同様にして、G
着色部およびB着色部を形成する。
【0145】次に、TFTアレイ基板をdeep−UV
光を用いて全面露光することにより、ブラックマトリク
ス部に潜像を形成させ、実施例3と同じ組成の絶縁性用
黒色ゾル・ゲル液に浸漬した後に純水でリンスし、ブラ
ックマトリクス部414を形成する。次に、これを25
0℃で60分ポストべークする。ベーキング後、図24
(C)に示すように、RGB着色部413およびブラッ
クマトリクス部414は絶縁性を示すガラスとなる。
【0146】次に、図24(D)に示すように、ブラッ
クマトリクス部のうち画素電極との間のコンタクト部分
を選択的にRIEによりエッチングする。次いで、図2
4(E)に示すように、TFTアレイ基板を実施例3と
同じ組成の導電性高分子を形成するモノマーを含む電解
質溶液に浸漬しつつ、同様にTFTを一括駆動して、コ
ンタクトホール部分に導電性高分子418を形成させ
る。このコンタクト部411は黒色であり、かつ導電性
を示す。
【0147】次いで、図24(F)に示すように、TF
Tアレイ基板をプリベークした後に、254nm、1J
/cm2 でUV洗浄を行い、表面に付着した導電性高分
子を除去する。最後に、図24(G)に示すように、機
能層上にITOを厚さ150nmでスパッタリングして
パターニングすることにより画素電極412を形成す
る。
【0148】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置は、機能層(コンタクト部、R,G,B
部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガラスで
構成されており、しかも画素電極412とソース電極4
09またはソース電極409につながれたCs用透明電
極405との間の配線部分が、ウェットプロセスにより
形成された導電性高分子で構成されているので、導通不
良が起らない。
【0149】第2の実施形態においては、機能層に有機
−無機ハイブリッドガラスを用いた実施例について説明
しているが、アレイ基板上の画素電極とTFTとの間に
設けられたパッシベーション膜に上記と同様のプロセス
で形成された有機−無機ハイブリッドガラスを適用して
も良い。この場合、上記プロセスにおける条件等は適宜
変更して適用する。例えば、電着工程においては、電着
液に顔料は含まず、全画素のTFTを一括駆動して行
う。
【0150】上述したように、第2の実施形態によれ
ば、画素上置き構造におけるコンタクト不良を回避し、
信頼性の高いカラーフィルタオンアレイ基板を提供する
ことができる。また、この基板を用いることにより、高
開口率化が可能となり、低消費電力の液晶表示装置を提
供することができる。
【0151】(実施例8)図25は本発明の第2の実施
形態にかかる表示装置用基板(アレイ基板)の断面図で
ある。図中501はガラス基板を示す。ガラス基板50
1上には、ゲート線509が形成されており、その上に
は、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜510が形成
されている。ゲート絶縁膜510上には、i−Si半導
体層511がパターニングして形成されており、i−S
i半導体層511上には、互いに分離された状態でn+
a−Si層507a,508aが形成されている。さら
に、n+ a−Si層507a,508a上には、ドレイ
ン電極507bおよびソース電極508bが形成されて
いる。このようにしてTFT502が形成されている。
【0152】このTFT502上には、機能層が設けら
れている。カラーフィルタ層は、TFT502上のブラ
ックマトリクス部503と、ソース電極507bと画素
電極506とを電気的に接続するためのコンタクト部5
05と、着色部504とから構成されている。また、こ
の機能層上には、画素電極506が形成されている。上
記構成を有する表示装置用基板(アレイ基板)は、以下
のようにして製造することができる。まず、ガラス基
板、例えばコ−ニング社製の7057、NΗテクノグラ
ス社製NA−45、日本電気硝子社製OΑ−2等の無ア
ルカリガラスからなるガラス基板501上にTFT50
2を形成する。すなわち、ガラス基板501上にTa,
Mo−Ta等をスパッタリング等により被着してパター
ニングすることによりゲート線509を形成し、その上
にTa2 5 、SiNx 、Al23 等をスパッタリン
グやCVD等により被着してグート絶縁膜510を形成
する。ゲート絶縁膜510上にi−Si(真性半導体非
晶質シリコン)等をCVD等により被着してパターニン
グすることにより、i−Si半導体層511を形成す
る。さらにその上にn+ a−Si(またはTi)を被着
してパターニングすることにより、n+ a−Si層50
7a,508aを形成し、n+ a−Si層507a,5
08a上に、ソース電極508bおよびドレイン電極5
07bを選択的に形成する。
【0153】次に、図26(A)に示すように、TFT
502が形成されたガラス基板501上にスピンコータ
ーを用いてポリシラン組成物を有機溶剤に溶解させた液
を塗布する。ポリシランは、上記式2および式3におい
て、R1 およびR3 がメチル基であり、R2 がフェニル
基であり、R4 がトリフルオロプロピル基であるポリフ
ェニルメチル/メチルトリフルオロプロピルシランを用
いる。ポリシラン組成物は、ポリフェニルメチル/メチ
ルトリフルオロプロピルシラン100重量部に、架橋剤
としてシリコーンゴム組成物(ジメチルシリコーンオイ
ルYE3902(東芝シリコーン社製)98.9重量部
と、メチルトリアセトキシシラン1重量部と、ジブチル
錫ジラウレート0.1重量部とからなる組成物)を8重
量部およびエチレン系化合物としてジエチレングリコー
ルジベンゾエートを15重量部を添加したトルエン溶液
を用いる。この液の固形分濃度は30重量%である。こ
の液を塗布した後に、ホットプレートを用いて液をプリ
ベークさせる。得られたポリシラン層512の厚さは
2.5μmである。
【0154】次いで、図26(B)に示すように、R,
G,B着色部およびブラックマトリクス部を順次形成す
る。すなわち、R着色部に対応するポリシラン層に紫外
線を露光することにより親水性のシラノール基(Si−
OH結合)を生成させた後、アレイ基板を赤色の着色ゾ
ル溶液に浸漬してR着色部504を形成し、同様の方法
によりG着色部、B着色部、およびブラックマトリクス
部503を形成する。なお、露光には中圧水銀灯を用
い、5J/cm2 の光量で行う。紫外線が露光されない
ポリシラン層は有機ポリシラン層として残る。
【0155】次いで、図26(C)に示すように、着色
部504およびブラックマトリクス部503を形成して
いない513部分にマスク514を用いて紫外線を照射
する。次いでし、図26(D)に示すように、ΙTOの
微粒子を分散させた導電性ゾル溶液にアレイ基板を浸漬
してコンタクト部505を形成する。その後、アレイ基
板を水洗いし、100℃、30分のベーキングを行い、
着色部、ブラックマトリクス部、およびコンタクト部を
含む機能層を完成させる。
【0156】なお、上記で使用した着色ゾル溶液は顔料
の微粒子を分散したゾル溶液であり、導電性ゾルはIT
Oの微粒子を分散させたゾル溶液である。これらのゾル
溶液は次のようにして作製する。出発原料の金属アルコ
キシドとしては、テトラエトキシシランを用いる。テト
ラエトキシシラン100重量部、エチルアルコール10
0重量部、および純水70重量部からなる溶液に、平均
粒径0.1μmの顔料微粒子または平均粒径0.1μm
のITO微粒子を20重量部添加し、常温で30分間よ
く撹拌しながら分散させる。その後、これに塩酸0.3
重量部を添加し、さらに常温で2時間撹拌しながら分散
させると共にゾル化を続ける。こうして得られた着色ゾ
ル溶液または導電性ゾル溶液100重量部に、顔料また
は導電性粒子を添加せずに前記同様の工程で作られたゾ
ル溶液300重量部および純水300重量部を添加して
希釈することにより、着色ゾル溶液または導電性ゾル溶
液とする。
【0157】着色ゾル溶液または導電性ゾル溶液への浸
漬は常温で10〜15分で終了する。ゾル溶液の温度を
上げると、浸漬時間を短くすることができるが、ポリシ
ラン層の再溶解によるピンホールの発生が起り易くなる
ので、ゾル溶液の温度は40℃以下、望ましくは30℃
以下であることが好ましい。
【0158】なお、ポリシラン層を露光し、ゾル溶液に
浸漬する代わりに、ポリシラン層を露光せずに、例えば
インクジェット法等の記録技術に使用されるインク噴射
技術を用いて着色部ブラックマトリクス部等を形成する
こともできる。
【0159】次に、図26(E)に示すように、再度ス
ピンコータを用いて、機能層上に上記と同様のポリシラ
ン組成物を塗布、プリベークし、厚さ0.5μmのポリ
シラン層512を形成する。その後、図26(F)に示
すように、画素電極に相当する部分が開口したマスク5
14を用い、ポリシラン層512を紫外線で露光し、図
26(G)に示すように、ΙTOの微粒子を分散させた
導電性ゾル溶液にアレイ基板を浸漬して画素電極506
を形成する。
【0160】このようにして得られた表示装置用基板
は、表面凹凸の極めて少ないものであり、画素電極とT
FTとの間の電気的接続も優れているものである。
【0161】(実施例9)図27は本発明の第2の実施
形態にかかる液晶表示装置の断面図である。この液晶表
示装置は、ガラス基板501上にITO等からなる透明
電極516を介して配向膜517を形成してなる対向基
板Xと、図25に示す構成を有するTFTアレイ基板Y
と、対向基板XとTFTアレイ基板Yとの間に挟持され
た液晶層515とから主に構成されている。なお、TF
Tアレイ基板Y上にも配向膜517が形成されており、
対向基板XとTFTアレイ基板Yは、それぞれの配向膜
517が対向する配置される。
【0162】上記構成を有する液晶表示装置は、以下の
ようにして製造することができる。なお、TFTアレイ
基板Yにおいて、図28(A)に示すように、ガラス基
板501上にTFT502を作製する工程は実施例8と
同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0163】図28(B)に示すように、ノズル519
を用いたノズルコート法により、ポリシラン組成物を有
機溶媒に溶解させた液をTFT502を有するガラス基
板501上に塗布し、減圧プリベークし、さらにクリー
ンオーブンで100℃、30分プリベークすることによ
り厚さ2μmのポリシラン層512を形成する。
【0164】ここで、ポリシランは、上記式2および式
3において、R1 およびR3 がメチル基であり、R2
よびR4 がフェニル基であるポリフェニルメチルシラン
(CH3 6 5 Si)を用いる。このポリフェニルメ
チルシラン100重量部に対して、架橋剤としてシリコ
ーンゴム組成物(ジメチルシリコーンオイルYΕ390
2(東芝シリコーン社製)98.9重量部と、メチルト
リアセトキシシラン1重量部と、ジブチル錫ジラウレー
ト0.1重量部とからなる組成物)を2重量部およびエ
ステル化合物としてn−ブチルオレートを30重量部を
添加したトルエン溶液(固形分濃度20重量%)を用い
る。
【0165】次いで、図28(C)に示すように、R着
色部に対応するポリシラン層の部分504aを裏面から
紫外線により露光する。このとき、G着色部、B着色部
に対応するポリシラン層の部分は、図示しないマスクで
覆われ、露光されないようになっている。また、TFT
部は光を通さないため、R着色部対応部分504aのみ
が露光され、そこにシラノール基が生成される。なお、
露光には中圧水銀灯を用い、4〜5J/cm2 の光量で
行う。ただし、ポリシランの紫外線吸収域である250
〜400nmの波長を発する光源であれば他の光源でも
使用することができる。
【0166】その後、図28(D)に示すように、赤色
顔料(例えば、Pig.Red 177 )および色補正用の黄色顔
料(例えばPig.Yellow 139)を分散させた着色ゾル溶液
にアレイ基板を常温で10〜15分の浸漬し、これを水
洗して、100〜115℃で30分程度プリベークして
R着色部を形成する。同様にして、G着色部およびB着
色部を形成する。なお、着色する場合に、浸漬法ではな
く、インクジェット法を用いれば、R,G,Bに着色さ
れる部分の露光が1回で済む。
【0167】着色ゾル溶液は次のようにして作製する。
テトラエトキシシラン100重量部、エタノール100
重量部、および純水70重量部からなる溶液に、上記顔
料(RとYの重量比は70:30)を15重量部添加
し、常温で30分間撹拌しながら分散させ、その後、こ
れに塩酸0.3重量部を加え、さらに常温で1時間分散
を続ける。その後、この着色ゾル溶液1に対して、着色
剤を添加していないゾル溶液3および純水3を添加して
希釈することにより、着色ゾル溶液とする。
【0168】次いで、図28(E)に示すように、コン
タクト部を開口したマスク514を用いて、コンタクト
部に対応するポリシラン層の部分505aを基板表面側
から紫外線で露光する。次いで、図28(F)に示すよ
うに、ΙTOの微粒子を分散させた導電性ゾル溶液にT
FTアレイ基板を浸漬し、その後、これを水洗して、1
00〜115℃で30分程度のプリベークを行ってコン
タクト部505を形成する。なお、導電性ゾル溶液は、
上述の着色ゾル溶液の顔料分をΙTOの微粒子に置き換
えたものであり、着色ゾル溶液と同様にして得ることが
できる。
【0169】次いで、図28(G)に示すように、ブラ
ックマトリクス部を開口したマスクを用いて、ブラック
マトリクス部に対応するポリシラン層の部分503aを
基板表面側から紫外線で露光する。次いで、図28
(H)に示すように、R,B,黄色(Y),紫色(V)
の顔料(R,B,Y,Vの重量比は15:20:20:
15)を分散させた黒色の着色ゾル溶液にTFTアレイ
基板を浸漬し、これを水洗して、100〜115℃で3
0分程度のプリベークを行ってブラックマトリクス部5
03を形成する。なお、この着色ゾル溶液は、上述の着
色ゾル溶液と同様にして得ることができる。
【0170】次に、図28(I)に示すように、再度ノ
ズルコート法を用いて、ポリシラン組成物を有機溶媒に
溶解させた液518を塗布しプリベークする。その後、
図28(J)に示すように、画素電極に相当する部分が
開口されたマスク514を用い、ポリシラン層を露光す
る。次いで、図28(K)に示すように、IΤOの微粒
子を分散させた導電性ゾル溶液にTFTアレイ基板を浸
漬してコンタクト部505および画素電極506を形成
する。さらに、画素電極506上に配向膜517を形成
してラビング処理を施す。
【0171】一方、ガラス基板501上に、スパッタリ
ング等により透明電極516を形成し、さらにその上に
配向膜517を形成してラビング処理を施す。
【0172】このようにして得られた対向基板XとTF
Tアレイ基板Yを、それぞれの配向膜517が対向する
ようにして配置し、両基板間に液晶層515を設けて液
晶表示装置を完成させる。
【0173】このようにして得られた液晶表示装置は、
TFTアレイ基板Yが表面凹凸の極めて少ないものであ
り、画素電極とTFTとの間の電気的接続も優れている
ものであるので、色再現性やコントラストに優れたもの
である。
【0174】(実施例10)TFTアレイ基板Yに配向
膜517を形成することなく、着色部、コンタクト部、
ブラックマトリクス部、および画素電極をポリシランを
用いて形成した表面に直接ラビング処理を施すこと以外
は実施例9と同様にして液晶表示装置を作製する。ラビ
ング処理は、コンタクト部505および画素電極506
を形成した後に行い、その後に加熱プリベークを行う。
なお、加熱プリベークした後にラビング処理を行うこと
もできる。
【0175】このようにして得られた液晶表示装置も、
TFTアレイ基板Yが表面凹凸の極めて少ないものであ
り、画素電極とTFTとの間の電気的接続も優れている
ものであるので、色再現性やコントラストに優れたもの
である。また、実施例10の方法によれば、配向膜形成
工程および配向処理工程を省略することができる。
【0176】(実施例11)第2の実施形態にかかる液
晶表示装置は、図29に示すように、画素電極506を
機能層のコンタクト部505および着色部504上にの
みに形成し、ブラックマトリクス部503上に設けない
構成であっても良い。すなわち、ブラックマトリクス部
503上には、直接配向膜517が形成される。
【0177】このようにして得られた液晶表示装置も、
TFTアレイ基板Yが表面凹凸の極めて少ないものであ
り、画素電極とTFTとの間の電気的接続も優れている
ものであるので、色再現性やコントラストに優れたもの
である。
【0178】上述したように、第2の実施形態の表示装
置用基板は、複雑な工程を経ることなく、容易に機能層
を介してTFTと機能層上に形成された画素電極とを接
続することができる。また、R,G,B着色部、ブラッ
クマトリクス部、およびコンタクト部が同一の機能層内
に形成されるため、平滑性に優れた表示装置用基板が得
られる。
【0179】[第3の実施形態]第3の実施形態では、
有機−無機ハイブリッドガラスからなる開口部全体をI
TO電極で挟んで蓄積容量を形成して、開口率向上を図
ったものである。また、スイッチング素子のゲート絶縁
膜を有機−無機ハイブリッドガラスで形成してゲート絶
縁膜形成プロセスの低温化を図ったものである。
【0180】以下、第3の実施形態の実施例について説
明する。
【0181】(実施例12)図30は本発明の第3の実
施形態にかかる表示装置用基板(アレイ基板)の断面図
である。図中301はガラス基板を示す。ガラス基板3
01上には、ゲート線302およびCs線の金属部分3
03aが形成されており、金属部分303a上には、C
s線の透明部分303bが形成されている。その上に
は、シリコン酸化膜304が形成されている。この透明
部分303bは、ITOで構成されており、この透明部
分303bの一部はシリコン酸化膜304により覆われ
ている。シリコン酸化膜304上には、a−Si活性層
306がパターニングして形成されており、a−Si活
性層306の一部上には、SiNxストッパ膜307が
形成されている。さらに、a−Si活性層306および
SiNxストッパ膜307上には、互いに分離された状
態でn+ a−Si層308a,308bが形成されてい
る。さらに、n+ a−Si層308a,308b上に
は、a−Si活性層306の端部を覆うようにしてドレ
イン電極310およびソース電極309が形成されてい
る。
【0182】このように形成されたTFTおよびCs線
上には、機能層313,314a,314bが形成され
ている。この機能層は、R,G,Bに着色され、かつ絶
縁性を示す領域313と、機能層上に設けられる画素電
極312と電気的に接続する黒色かつ導電性のコンタク
ト領域314aと、黒色かつ絶縁性のブラックマトリク
ス部314bとを含む。
【0183】上記構成を有するTFTアレイ基板は、以
下のようにして製造することができる。まず、ガラス基
板301上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタ
リングしてパターニングすることによりゲート線30
2、アドレス線(図示せず)、およびCs線の金属部分
303aを同時に形成する。
【0184】次いで、金属部分303a上にITOを厚
さ150nmでスパッタリングしてパターニングするこ
とにより、Cs線の透明部分303bを形成する。次い
で、その上にプラズマCVDにより厚さ400nmのシ
リコン酸化膜(ゲート絶縁膜)304を形成し、厚さ1
00nmのa−Si活性層306を形成してパターニン
グし、その上に厚さ50nmのSiNxiストッパ膜3
07を形成してパターニングする。さらに、a−Si活
性層306およびSiNxiストッパ膜307上に厚さ
50nmのn+ a−Si層308a,308bを形成し
てパターニングする。次いで、Al等の所定の配線金属
をスパッタリングしてパターニングすることにより、ド
レイン電極310、ソース電極309、データ配線を同
時に形成する。
【0185】次に、上記式4に示すメチレンフェニルポ
リシランの5重量%トルエン溶液をスピンコートにより
膜厚2.0μmで塗布し、フォトマスクを通して画素電
極とのコンタクト部分314aをdeep−UV光(2
80−320nm)で露光する。次いで、このTFTア
レイ基板を以下の組成の導電性用黒色ゾル・ゲル液に浸
漬し、その後純水でリンスし、さらにこれに100℃で
10分間ベーキングする。ベーキング後、このコンタク
ト部314aは黒色となり、しかも導電性を有する。
【0186】 (コンタクト部用黒色ゾル・ゲル液の組成(導電性用)) カーボンブラック微粒子(平均粒径0.3μm) 5g メタノール(CH3 OH) 30ml インジウムアセチルアセトネート(In(COCH2 COCH3 )) 20ml すずアセチルアセトネート (Sn(COCH2 COCH3 )) 1ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 次に、上記同様なプロセスでR,G,Bの画素部分を作
製する。その際のゾル・ゲル液の組成を以下に示す。ベ
ーキング後、このR,G,B領域313は、絶縁性を有
するものである。
【0187】 (RGB用ゾル・ゲル液の組成(絶縁性用)) 顔料(平均粒径0.1μm) 0.5−1.5g (R,G,Bにより異なる) メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 次に、TFTアレイ基板全面を露光し、その後のプロセ
スは上記と同様にして、残りのブラックマトリックス部
(絶縁部)314bを形成する。その際のゾル・ゲル液
の組成を以下に示す。次に、250℃で60分でベーキ
ングする。このBM部314bは黒色となり、しかも絶
縁性を有するものである。
【0188】 (絶縁性ブラックマトリクス用ゾル・ゲル液の組成) 顔料(平均粒径0.3μ、R,G,B,シアン, バイオレット,イエロー顔料の混合) 5g メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml このようにして機能層を形成する。最後に、機能層上に
ITOを厚さ150nmでスパッタリングしてパターニ
ングすることにより、画素電極312を形成する。
【0189】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置においては、機能層(コンタクト部、R,
G,B部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガ
ラスで構成されているので、信頼性が高く、しかもCs
部のほとんどが開口部となるため、高開口率を実現でき
るものである。
【0190】(実施例13)図31は本発明の第3の実
施形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図31
において図30と同一部分については図30と同一符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0191】図31の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、Cs線の金属部分303aを覆うようにシリ
コン酸化膜304が形成されており、シリコン酸化膜3
04上にCs線の透明部分303bが形成されており、
金属部分303aと透明部分303bとの間のコンタク
トは、シリコン酸化膜304に設けられたコンタクトホ
ールにより行う。
【0192】TFTおよびCs線上には、機能層31
3,314a,314bが形成されている。この機能層
は、R,G,Bに着色され、かつ絶縁性を示す領域31
3と、機能層上に設けられる画素電極312と電気的に
接続する黒色かつ導電性のコンタクト領域314aと、
黒色かつ絶縁性のブラックマトリクス部314bとを含
む。
【0193】上記構成を有する表示装置用基板は、以下
のようにして製造することができる。ガラス基板301
上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタリングす
ることにより、ゲート線302、アドレス線(図示せ
ず)、およびCs線の金属部分303aを同時に形成す
る。次いで、プラズマCVDによりシリコン酸化膜(ゲ
ート絶縁膜)304を厚さ400nmで形成してパター
ニングする。次いで、金属部分303a上のシリコン酸
化膜304にコンタクトホールを設け、シリコン酸化膜
304上にITOを厚さ150nmでスパッタリングす
ることにより、Cs線の透明部分303bを形成する。
このとき、Cs線の金属部分303aと透明部分303
bはコンタクトホールで電気的に接続されている。
【0194】以下の工程(TFT、機能層、画素電極の
形成)は、実施例12と同様にして行う。
【0195】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置においては、機能層(コンタクト部、R,
G,B部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガ
ラスで構成されているので、信頼性が高く、しかもCs
部のほとんどが開口部となるため、高開口率を実現でき
るものである。
【0196】(実施例14)図32は本発明の第3の実
施形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図32
において図30と同一部分については図30と同一符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0197】図32の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、シリコン酸化膜304をゲート線302上お
よびCs線の金属部分303a上に設け、ゲート絶縁膜
として機能する領域を絶縁性とし、Cs線の透明部分3
03bとして機能する領域を導電性としている。
【0198】TFTおよびCs線上には、機能層31
3,314a,314bが形成されている。この機能層
は、R,G,Bに着色され、かつ絶縁性を示す領域31
3と、機能層上に設けられる画素電極312と電気的に
接続する黒色かつ導電性のコンタクト領域314aと、
黒色かつ絶縁性のブラックマトリクス部314bとを含
む。
【0199】このような構成の表示装置用基板は、以下
のようにして製造することができる。ガラス基板301
上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタリングし
てパターニングすることにより、ゲート線302、アド
レス線(図示せず)、およびCs線の金属部分303a
を同時に形成する。次いで、この上にメチルフェニルポ
リシラン(式4)の5重量%トルエン溶液をスピンコー
トにより膜厚400nmで塗布し、フォトマスクを通し
てゲート絶縁膜304部分を選択的にdeep−UV光
(280−320nm)で露光する。次いで、このガラ
ス基板を以下の組成のゾル・ゲル液に浸漬した後に純水
でリンスし、100℃、10分でベーキングする。ベー
キングした後にこの部分304は絶縁性を有する。
【0200】 (ゲート絶縁膜用ゾル・ゲル液の組成) メタノール(CH3 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 次に、このガラス基板全面を露光し、その後、以下の組
成のゾル・ゲル液に浸漬した後に純水でリンスし、その
後250℃、1時間でベーキングする。ベーキング後、
この部分303bは透明であり、導電性を有するもので
ある。
【0201】 (Cs透明電極用ゾル・ゲル液の組成) メタノール(CH3 OH) 30ml インジウムアセチルアセトネート(In(COCH2 COCH3 )) 20ml すずアセチルアセトネート (Sn(COCH2 COCH3 )) 1ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 以下の工程(TFT、機能層、画素電極の形成)は、実
施例12と同様にして行う。
【0202】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置においては、機能層、(ゲート絶縁膜、コ
ンタクト部、R,G,B部、およびBM部)が有機−無
機ハイブリッドガラスで構成されているので、信頼性が
高く、しかもCs部のほとんどが開口部となるため高開
口率を実現できるものである。さらに、ゲート絶縁膜を
ポリシランを用いたプロセスで作製するので、従来のス
パッタリングにより形成されたSiO2 膜に比べて低温
プロセスが可能となり、プラスチック基板にも形成する
ことができる。
【0203】(実施例15)図33は本発明の第3の実
施形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図33
において図30と同一部分については図30と同一符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0204】図33の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、ゲート線302上およびCs線303上に設
けられた絶縁膜304を有機−無機ハイブリッドガラス
で構成し、ゲート絶縁膜304aとして機能する領域
と、Cs用絶縁膜304bとして機能する領域を形成す
る。
【0205】TFTおよびCs線上には、機能層31
3,314a,314bが形成されている。この機能層
は、R,G,Bに着色され、かつ導電性を示す領域31
3と、黒色かつ導電性のコンタクト領域314aと、黒
色かつ絶縁性のブラックマトリクス部314bとを含
む。
【0206】このような構成の表示装置用基板は、以下
のようにして製造することができる。ガラス基板301
上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタリングし
てパターニングすることにより、ゲート線302、アド
レス線(図示せず)、およびCs線303を同時に形成
する。
【0207】次に、以下の組成のゾル・ゲル液をスピン
コートにより塗布し、200℃で3時間ベーキングする
ことにより、厚さ400nmのゲート絶縁膜304aお
よびCs用絶縁膜304bを同時に形成する。この部分
は透明であり、かつ絶縁性を有するものである。
【0208】 (ゲート絶縁膜用およびCs絶縁膜用ゾル・ゲル液の組成) エタノール(C2 5 OH) 30ml テトラエトキシシラン(Si(OC2 5 4 ) 20ml 水 20ml 塩酸(HCl) 0.3ml 以下の工程(TFT、機能層(コンタクト部))は、実
施例12と同様にして行う。
【0209】次に、上記同様なプロセスでR,G,Bの
画素部分を作製する。その際のゾル・ゲル液の組成を以
下に示す。ベーキング後、このR,G,B部分313
は、導電性を有するものである。
【0210】 (RBG用ゾル・ゲル液の組成) 顔料(平均粒径0.1μm) 0.5−1.5g (R,G,Bにより異なる) メタノール(CH3 OH) 30ml インジウムアセチルアセトネート(In(COCH2 COCH3 )) 20ml すずアセチルアセトネート (Sn(COCH2 COCH3 )) 1ml 水 85ml 塩酸(HCl) 0.25ml アセトニトリル 8ml 次に、TFTアレイ基板全面を露光し、その後のプロセ
スは実施例12と同様にして、残りのブラックマトリク
ス部(絶縁部)314bを形成する。ベーキング後、こ
の部分314bは黒色であり、かつ絶縁性を有するもの
である。
【0211】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置においては、機能層、(ゲート絶縁膜、コ
ンタクト部、R,G,B部、およびBM部)が有機−無
機ハイブリッドガラスで構成されているので、信頼性が
高く、しかもCs部のほとんどが開口部となるため高開
口率を実現できるものである。さらに、ゲート絶縁膜を
ポリシランを用いたプロセスで作製するので、従来のス
パッタリングにより形成されたSiO2 膜に比べて低温
プロセスが可能となり、プラスチック基板にも形成する
ことができる。
【0212】(実施例16)図34は本発明の第3の実
施形態にかかる表示装置用基板の断面図である。図34
において図33と同一部分については図33と同一符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0213】図34の表示装置用基板(アレイ基板)に
おいては、Cs用絶縁膜304b上に画素電極312を
形成している。
【0214】TFTおよびCs線上には、機能層31
3,314が形成されている。この機能層は、R,G,
Bに着色され、かつ導電性を示す領域313と、黒色か
つ絶縁性のブラックマトリクス部314とを含む。
【0215】このような構成を有する表示装置用基板
は、以下のようにして製造することができる。ガラス基
板301上にMoTa合金を厚さ300nmでスパッタ
リングしてパターニングすることにより、ゲート線30
2、アドレス線、およびCs線303を同時に形成す
る。
【0216】次に、実施例15に示すようにして厚さ4
00nmのゲート絶縁膜304aおよびCs用絶縁膜3
04bを同時に形成する。この部分は透明であり、かつ
絶縁性を有するものである。
【0217】以下の工程(TFT、機能層(RGB部、
ブラックマトリクス部))は、実施例12と同様にして
行う。なお、機能層(RGB部、ブラックマトリクス
部)は、絶縁性を有するものである。
【0218】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板とを対向配置させてセル
を組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより
液晶表示装置を完成させる。このようにして製造された
液晶表示装置においては、機能層(コンタクト部、R,
G,B部、およびBM部)が有機−無機ハイブリッドガ
ラスで構成されているので、安価で信頼性が高く、しか
も高開口率、高画質、低消費電力を実現できるものであ
る。さらに、ゲート絶縁膜をポリシランを用いたプロセ
スで作製するので、従来のスパッタリングにより形成さ
れたSiO2 膜に比べて低温プロセスが可能となり、プ
ラスチック基板にも形成することができる。
【0219】上述したように、第3の実施形態において
は、ゲート絶縁膜の材料として、有機−無機ハイブリッ
ドガラスを用いることにより、低温プロセスとなり、プ
ラスチック基板上にTFTを形成することができる。ま
た、本発明においては、Cs線全体を光透過性のカラー
フィルタで構成することにより、開口率を向上させるこ
とができる。その結果、低消費電力の液晶表示装置を提
供することができる。 [第4の実施形態]第4の実施形態では、カラーフィル
タ層上に画素電極を形成する場合に微細加工ができない
ことを解決すべく、機能層上に絶縁膜を介して画素電極
を形成することを特徴とする。
【0220】以下、第4の実施形態にかかる表示装置用
基板の実施例について説明する。(実施例17)図35
は本発明の第4の実施形態にかかる液晶表示装置の断面
図である。図中611はガラス基板を示す。ガラス基板
611上には、ゲート電極612が形成されており、そ
の上には、シリコン酸化膜613が形成されている。シ
リコン酸化膜613上には、島状のa−Si活性層61
4が形成されている。a−Si活性層614上には、溝
が設けられており、溝により分離されている。また、分
離されたa−Si活性層614上には、n+ a−Siコ
ンタクト層615a,615bを介してそれぞれドレイ
ン電極616a、ソース電極616bが形成されてい
る。ドレイン電極616aおよびソース電極616b上
には、SiNx膜617が形成されている。このSiN
x膜617は、分離用溝内にも埋設されている。SiN
x膜617上には、ポリシラン製機能層(フラックマト
リクス部)618dが形成されている。さらに、ポリシ
ラン製機能層618d上には、絶縁膜6110が形成さ
れている。
【0221】一方、ガラス基板611上には、蓄積容量
線(Cs線)619a〜619cが形成されており、C
s線619a〜619c上には、シリコン酸化膜613
を介してコンタクト用電極6112a´〜6112c´
が形成されている。さらに、その上には、SiNx膜6
17、ポリシラン製機能層618a〜618c、および
絶縁膜6110が形成されている。Cs線619a〜6
19c上には、コンタクト用電極6112a´〜611
2c´に達するコンタクトホール6112a〜6112
cがそれぞれ形成されており、コンタクトホール611
2a〜6112c内には、ITO製画素電極6113a
〜6113cが形成されている。また、ソース電極61
6b上にもコンタクトホールが形成されており、このコ
ンタクトホール内にITO製画素電極6113aが形成
されている。このようにしてTFTアレイ基板が構成さ
れている。
【0222】また、TFTアレイ基板上方には、対向電
極6115を有するガラス基板(対向基板)6114が
対向電極6115をTFTに対向させるようにして配置
されている。このTFTアレイ基板と対向基板との間に
は、液晶層6116が挟持されている。
【0223】上記構成を有する液晶表示装置は、以下の
ようにして製造することができる。まず、ガラス基板6
11上にMo−Ta合金を厚さ300nmでスパッタリ
ングしてパターニングすることによりゲート電極61
2、図示しないアドレス線(走査線)、およびCs線
(容量線)619を同時に形成する。
【0224】次いで、その上にプラズマCVDによりシ
リコン酸化膜613を厚さ350nmで形成し、その上
にa−Si層を厚さ300nmで形成し、さらにその上
にn+ a−Si層を厚さ50nmで順次形成する。次い
で、a−Si層およびn+ a−Si層をパターニングし
て、島状のa−Si活性層614およびn+ a−Siコ
ンタクト層615a,615bを形成する。このとき、
+ a−Siコンタクト層615a,615bの分離
は、ソース・ドレイン電極を形成した後でドライエッチ
ング、例えばRIE(Reactive Ion Etching)により行
う。
【0225】次いで、コンタクト部のSiOx膜613
を希HFを用いてエッチングして、ゲート線、信号線の
引き出し電極のコンタクトホールを形成する。次に、n
+ a−Siコンタクト層615a,615b上に、Al
膜をスパッタリングにより形成し、パターニングして、
ドレイン電極616a、ソース電極616b、図示しな
いデータ配線(信号線)、およびコンタクト部電極61
12a´〜6112c´を同時に形成する。コンタクト
部電極6112a´〜6112c´は、それぞれ画素電
極6113a〜6113cと接続されて同電位となるこ
とにより、Cs容量をCs線−コンタクト部電極間で形
成することができる。この場合、Cs用絶縁膜はゲート
絶縁膜で形成することができる。その後、上記ドレイン
電極616a、ソース電極616b、およびコンタクト
部電極6112a´〜6112c´上に、プラズマCV
Dにより、SiNx膜617を厚さ300nmで成膜す
る。
【0226】次いで、このSiNx膜617上にポリシ
ランをスピンコート等で塗布し、プリベークすることに
よりポリシラン膜を形成する。このポリシラン膜に選択
的に紫外線を露光して染色パターンの潜像を形成する。
この潜像が形成された後に、塩基性染料を含有するディ
ッピング液中にこの基板を浸漬することにより、ポリシ
ラン膜の露光部を選択的にパターン染色し、その後これ
をベーキングすることにより露光部をガラス化させる。
この露光、ディピング、ベーキングをそれぞれRGBに
ついて3回繰り返し、着色部618a〜618cを形成
する。次いで、全面を露光して、ガラス化されていない
部分すべてに潜像を形成し、その後に基板をカーボンブ
ラックゾルに浸漬し、着色部およびブラックマトリクス
部を完全にガラス化させ、これを250℃、60分程度
でポストベークして、ブラックマトリックス部618d
の染色を行う。このようにして、TFTアレイ基板上に
カラーフィルタおよびブラックマトリックスを作製す
る。
【0227】次に、この上にプラズマCVDで保護膜で
あるSiOx絶縁膜6110を厚さ10nmで成膜した
後、コンタクト部6111,6112aのSiNx膜6
17、機能層618およびSiOx617をCF4 +O
2 の混合ガスでドライエッチングしてコンタクトホール
を形成する。次いで、これにITOをスパッタリング
し、パターニングすることにより画素電極6113a〜
6113cを形成する。一方、対向基板6114側は、
対向基板6114上にITOをスパッタリングし、コモ
ン電極6115を形成する。この対向基板6114と上
述のTFTアレイ基板611とを対向配置させてセルを
組み立て、このセルに液晶材料を注入することにより液
晶表示装置を完成させる。
【0228】ITOのエッチングは、主にHCl+HN
3 +H2 Oの混合溶液を用いて行うが、ポリシラン製
カラーフィルタ上に直接ITOを成膜すると、両者の密
着性が良くない上に、レジストのパターンに対してサイ
ドエッチングが1μm以上になってしまっていた。そこ
で、本発明のように、カラーフィルタを形成した後に、
プラズマCVDでSiOx絶縁膜を成膜し、このSiO
x絶縁膜を介してITO膜を形成した場合には、ITO
膜の密着性が向上する上に、サイドエッチングも0.5
μm以下となり、パターン精度の良い画素電極が形成で
きた。
【0229】さらに、スパッタリングで成膜したITO
膜は、下地によって結晶粒径等がかなり異なるために、
染料で染色されているポリシラン製カラーフィルタ上に
直接ITO膜を成膜すると、RGBの各色素によって、
抵抗率や透過率等の膜質が異なるITO膜が形成されて
しまう。また、成膜の条件等によってはITOが白濁す
る場合もあったが、本発明によれば、ポリシラン製カラ
ーフィルタ上に保護膜として絶縁膜を用いることによっ
て、RGBの各色素の影響を受けず膜質の等しい良質な
画素電極を形成することができた。このとき、膜厚は1
0nm以上であれば、平坦化を実現でき、色素の影響を
防ぐことができた。
【0230】(実施例18)図36は本発明の第4の実
施形態にかかる液晶表示装置のアレイ基板の断面図であ
る。なお、図35と同一部分については図35と同一の
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0231】実施例17では、蓄積容量用絶縁膜がゲー
ト絶縁膜より構成される場合について説明したが、実施
例18では、蓄積容量をポリシラン製カラーフィルタが
兼ねる構造について説明する。この場合、ポリシラン製
カラーフィルタ上の絶縁膜の膜厚は、蓄積容量の減少を
防ぐためにも薄い方が良く、10nmから50nm程度
が好ましい。
【0232】このアレイ基板では、Cs線619a上に
コンタクト用電極6112´を設けていない。すなわ
ち、ガラス基板611上に、シリコン酸化膜613を介
してCs線619aが形成されており、その上にSiN
x膜617を介してポリシラン製機能層618aが形成
されている。
【0233】上記構成を有するアレイ基板は、以下のよ
うにして製造することができる。まず、ガラス基板61
1上にMo−Ta合金を厚さ300nmでスパッタリン
グしてパターニングすることによりゲート電極612、
図示しないアドレス線(走査線)を同時に形成する。
【0234】次いで、その上にプラズマCVDによりシ
リコン酸化膜613を厚さ350nmで形成し、その上
にa−Si層を厚さ300nmで形成し、さらにその上
にn+ a−Si層を厚さ50nmで順次形成する。次い
で、a−Si層およびn+ a−Si層をパターニングし
て、島状のa−Si活性層614およびn+ a−Siコ
ンタクト層615a,615bを形成する。このとき、
+ a−Siコンタクト層615a,615bの分離
は、ソース・ドレイン電極を形成した後でRIE等によ
り行う。
【0235】次いで、ゲート線、信号線の引き出し電極
部のSiOx膜を希HFを用いてエッチングしてコンタ
クトホールを形成する。次に、n+ a−Siコンタクト
層615a,615b上に、Al膜をスパッタリングに
より形成し、パターニングして、ドレイン電極616
a、ソース電極616b、図示しないデータ配線(信号
線)、蓄積容量線(Cs線)619を同時に形成する。
その後、この上にプラズマCVDにより、SiNx61
7を厚さ300nmで成膜する。
【0236】次いで、このSiNx膜617上にポリシ
ランをスピンコート等で塗布し、プリベークすることに
よりポリシラン膜を形成する。このポリシラン膜に選択
的に紫外線を露光して染色パターンの潜像を形成する。
この潜像が形成された後に、塩基性染料を含有するディ
ッピング液中にこのアレイ基板をディッピングすること
により、ポリシラン膜をパターン染色し、その後これを
ベーキングすることにより露光部をガラス化させる。こ
の露光、ディッピング、ベーキングをそれぞれRGBに
ついて3回繰り返し、着色部618a(618b,61
8c)を形成する。次いで、全面を露光した後に基板を
カーボンブラックゾルに浸漬し、着色部およびブラック
マトリクス部618d完全にガラス化させ、これを25
0℃、60分程度でポストベークして、ブラックマトリ
ックス部618dの染色を行う。このようにして、TF
Tアレイ基板上にカラーフィルタおよびブラックマトリ
ックスを作製する。
【0237】次に、この上にプラズマCVDで保護膜で
あるSiOx絶縁膜6110を厚さ10nmで成膜した
後、パット電極部、コンタクト部6111のSiNx、
カラーフィルタおよびSiOxをCF4 +O2 の混合ガ
スでドライエッチングしてコンタクトホールを形成す
る。次に、これにITOをスパッタリングし、パターニ
ングすることにより画素電極6113a(6113b,
6113c)を形成する。
【0238】一方、対向基板側は、対向基板上にITO
をスパッタリングし、コモン電極を形成する。この対向
基板と上述のTFTアレイ基板611とを対向配置させ
てセルを組み立て、このセルに液晶材料を注入すること
により液晶表示装置を完成させる。
【0239】実施例18によれば、蓄積容量形成用の絶
縁膜をカラーフィルタが兼ねる構造となっているので、
実施例17で必要であったコンタクト部電極形成が不要
となり歩留りが向上する。
【0240】上記第1〜第4の実施形態における技術
は、必要に応じて適宜組み合わせて実施することができ
る。
【0241】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が得
られる。
【0242】第1に、本発明によれば、同一の層で形成
される有機−無機ハイブリッドガラスに種々の機能を持
たせることができる。この機能層をTFT上に形成する
ことにより、平坦化膜としての役割を兼ね備え、アレイ
基板表面の凹凸が著しく減少し、ギャップ制御精度が厳
しい高速応答モードのものを高い歩留りで得ることがで
きる。平坦性が高いゆえ、開口率を90%以上にするこ
とができ、消費電力を低く保つことができる。
【0243】第2に、アレイ基板上にポリシラン製機能
層を設ける方法では、従来の顔料分散法に比べて工程数
が少ないため、TFTに与えるダメージが小さく、大画
面で特に問題となるTFTムラ不良が生じないので、大
画面ディスプレイを高歩留りで提供することができる。
【0244】第3に、ポリシラン製機能層を用いる方法
では、同一層に種々の機能を持たせられるため、材料を
削減することが出来る。さらに、上記第1〜4の実施の
形態のようにすることにより、さらに歩留りを向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明の表示装置用基板を製
造する工程を示す断面図。
【図2】(A)はゲート線とCs線が別であるTFT基
板を示す平面図、(B)は(A)に示すTFT基板の等
価回路図。
【図3】(A)はCsオンゲート構造のTFT基板を示
す平面図、(B)は(A)に示すTFT基板の等価回路
図。
【図4】本発明における液晶表示装置のパッド部を示す
説明図。
【図5】本発明における液晶表示装置のパッド部を示す
断面図。
【図6】本発明における液晶表示装置のパッド部を示す
断面図。
【図7】本発明における液晶表示装置のパッド部を示す
断面図。
【図8】(A),(B)は図5に示すパッド部の作製工
程を示す断面図。
【図9】(A)〜(D)は図6に示すパッド部の作製工
程を示す断面図。
【図10】(A)〜(E)は図7に示すパッド部の作製
工程を示す断面図。
【図11】(A)〜(E)は第1の実施形態における表
示装置用基板の製造方法を説明するための断面図。
【図12】本発明の第1の実施形態にかかる表示装置用
基板を示す断面図。
【図13】本発明の第1の実施形態にかかる表示装置用
基板を示す断面図。
【図14】図13に示す表示装置用基板におけるコンタ
クト部を示す断面図。
【図15】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図16】(A)〜(H)は図15に示す表示装置用基
板の製造方法を説明するための断面図。
【図17】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図18】(A)〜(H)は図17に示す表示装置用基
板の製造方法を説明するための断面図。
【図19】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図20】(A)〜(H)は図19に示す表示装置用基
板の製造方法を説明するための断面図。
【図21】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図22】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図23】(A)〜(I)は図21および図22に示す
表示装置用基板の製造方法を説明するための断面図。
【図24】(A)〜(G)は図21および図22に示す
表示装置用基板の製造方法を説明するための断面図。
【図25】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図26】(A)〜(G)は図25に示す表示装置用基
板の製造方法を説明するための断面図。
【図27】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図28】(A)〜(K)は図27に示す表示装置用基
板の製造方法を説明するための断面図。
【図29】本発明の第2の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図30】本発明の第3の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図31】本発明の第3の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図32】本発明の第3の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図33】本発明の第3の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図34】本発明の第3の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図35】本発明の第4の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【図36】本発明の第4の実施形態における表示装置用
基板を示す断面図。
【符号の説明】
11,120…ガラス基板、12,128,221…ゲ
ート線、13,123…シリコン酸化膜、14,129
…a−Si活性層、15a,15b,121a,121
b…n+ a−Si層、16a,131…ドレイン電極、
16b,132…ソース電極、17…SiNx膜、18
a…ポリシラン製機能層、18d…ブラックマトリクス
部、19a,122a〜122c,223…Cs線、2
1,232…アレイ基板、22,237…レジスト、2
4…ディッピング液、25…酸化物、111,112…
コンタクト部、114…ビア、124…Csおよび電着
用透明電極、126a〜126d,239…潜像、12
7a〜127d…着色部、130…SiNx−iストッ
パ膜、222…信号線、224,225…画素電極、2
31…外部端子、231a…パッド、231b,238
…有機−無機ハイブリッドガラス、233…BM縁部、
234…配向膜、235…対向電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−39104(JP,A) 特開 平5−188215(JP,A) 特開 昭64−11201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/1335 505

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にスイッチング素子を形成する工
    程と、 前記基板上にポリシラン層を形成する工程と、 前記ポリシラン層に紫外線を照射して露光部にパターン
    の潜像を形成する工程と、 前記基板をディッピング液に浸漬して、前記露光部に前
    記ディッピング液の材料を浸み込ませる工程と、 加熱により前記露光部をガラス化させて有機−無機ハイ
    ブリッドガラスからなる導電部を形成する工程と、 を具備することを特徴とする表示装置用基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 基板上にスイッチング素子を形成する工
    程と、 前記基板上にポリシラン層を形成する工程と、 前記ポリシラン層における画素電極と前記スイッチング
    素子との電気的接続部分に紫外線を照射して露光部にパ
    ターンの潜像を形成する工程と、 導電性微粒子、In錯体、およびSn錯体からなる群よ
    り選ばれた少なくとも一つを含むディッピング液に前記
    基板を浸漬して、前記露光部に前記ディッピング液の材
    料を浸み込ませる工程と、 加熱により前記露光部をガラス化させて有機−無機ハイ
    ブリッドガラスからなる導電部を形成する工程と、 前記導電部を含む機能層上に画素電極を形成する工程
    と、 を具備することを特徴とする表示装置用基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 基板上にスイッチング素子を形成する工
    程と、 前記基板上にポリシラン層を形成する工程と、 前記ポリシラン層における画素電極となる部分に紫外線
    を照射して露光部にパターンの潜像を形成する工程と、 導電性微粒子、In錯体、およびSn錯体からなる群よ
    り選ばれた少なくとも一つを含むディッピング液に前記
    基板を浸漬して、前記露光部に前記ディッピング液の材
    料を浸み込ませる工程と、 加熱により前記露光部をガラス化させて有機−無機ハイ
    ブリッドガラスからなる画素電極を形成する工程と、 を具備することを特徴とする表示装置用基板の製造方
    法。
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