JP3476927B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3476927B2
JP3476927B2 JP26781394A JP26781394A JP3476927B2 JP 3476927 B2 JP3476927 B2 JP 3476927B2 JP 26781394 A JP26781394 A JP 26781394A JP 26781394 A JP26781394 A JP 26781394A JP 3476927 B2 JP3476927 B2 JP 3476927B2
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thermal head
lead wire
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electrically insulating
wiring board
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光秀 有島
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はワードプロセッサやファ
クシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサーマル
ヘッドの改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、図4に示す如
く、アルミナセラミックス等から成る長方形状の電気絶
縁性基板11上に、該基板11の一方の長辺に沿って配
列される多数の発熱抵抗体12と、前記発熱抵抗体12
の両端に接続される一対の導電層13と、該一対の導電
層13の一方に接続される複数の駆動用IC14と、該
駆動用IC14に接続される複数のリード線群15とを
取着し、該各リード線群15に、印刷配線板16の各配
線群17を半田を介して接続した構造を有しており、前
記一対の導電層13間に印字信号に基づいて所定の電力
を印加し、発熱抵抗体12を選択的にジュール発熱させ
るとともに、該発熱した熱を感熱紙等に伝導させ、感熱
紙等に所定の印字画像を形成することによってサーマル
ヘッドとして機能する。 【0003】尚、近年、サーマルヘッドの電気絶縁性基
板11は、サーマルヘッド全体の小型化のために極めて
小さく形成されるようになっており、その短辺方向の長
さは5〜12mm程度である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のサーマルヘッドにおいては、電気絶縁性基板11を
形成するアルミナセラミックスの熱膨張率(6×10-5
1/℃)と印刷配線板16の基材を形成するポリイミド
樹脂の熱膨張率(4×10-41/℃)とが大きく相違し
ていること、及び、電気絶縁性基板11が極めて小さく
形成されるようになったこと等から、この両者を半田接
合した後、室温に冷却すると、電気絶縁性基板11及び
印刷配線板16に大きな応力が印加され、サーマルヘッ
ドが電気絶縁性基板11側を突出させた形に湾曲してし
まう。この結果、全ての発熱抵抗体12を感熱紙等に対
し均一に押圧することができず、感熱紙等に所望の印字
画像を形成することが不可となる欠点を有している。 【0005】また従来のサーマルヘッドにおいては、印
刷配線板16の各配線を電気絶縁性基板11の各リード
線に半田を介して接続することにより印刷配線板16を
電気絶縁性基板11に固定していることから、この両者
を半田接合した後、室温に冷却すると、各半田に印加さ
れる応力は極めて大きく、半田が前記応力によって破壊
されてしまい、その結果、サーマルヘッドとしての機能
が喪失される危険性を有している。 【0006】 【発明の目的】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、感熱紙等に対し全ての発熱抵抗体を均
一に押圧して所望の印字画像を形成することが可能な接
続信頼性の高いサーマルヘッドを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のサーマルヘッド
は、電気絶縁性基板上に、多数の発熱抵抗体と、該各発
熱抵抗体を選択的に駆動する複数のICと、これら各I
Cに接続される該ICと同数のリード線群とを取着する
とともに、前記各リード線群に印刷配線板の各配線群を
それぞれ半田を介して接続して成るサーマルヘッドにお
いて、前記電気絶縁性基板上の隣接するリード線群間
に、リード線と略等しいピッチで配設させるダミーリー
ド線を設け、前記印刷配線板の配線群間にダミー配線を
設け、前記ダミーリード線とダミー配線とを各々半田を
介して接続したことを特徴とするものである。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付した図面に基づ
いて詳細に説明する。 【0009】図1は本発明のサーマルヘッドの一実施例
を示す斜視図、図2は図1の要部拡大平面図であり、1
は電気絶縁性基板、2は発熱抵抗体、3は一対の導電
層、4は駆動用IC、5はリード線群、6はダミーリー
ド線、7は印刷配線板、8は配線群、9はダミー配線で
ある。 【0010】前記電気絶縁性基板1はアルミナセラミッ
クス等から成り、長方形状(長辺方向の長さ:270m
m、短辺方向の長さ:5〜12mm)を成している。 【0011】前記電気絶縁性基板1は、アルミナ、シリ
カ、マグネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機
溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを
従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等
を採用することによってセラミックグリーンシートを形
成し、しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定
形状に打ち抜き加工するとともに高温で焼成することに
よって製作される。 【0012】また前記電気絶縁性基板1上面には、該基
板1の一方の長辺に沿って直線状に配列された多数の発
熱抵抗体2と、該各発熱抵抗体2の両端に接続される一
対の導電層3と、該導電層3の一方に半田を介して接続
される駆動用IC4と、該駆動用IC4に接続され基板
1の他の長辺まで導出される複数のリード線群5とがそ
れぞれ所定の領域に取着されている。 【0013】前記多数の発熱抵抗体2は、例えば窒化タ
ンタル等から成っており、それ自体が所定の電気抵抗率
を有しているため、一対の導電層3を介して電力が印加
されるとジュール発熱を起こし、印字画像を形成するの
に必要な所定の温度、例えば200℃乃至350℃の温
度に発熱する。 【0014】また前記発熱抵抗体2の両端に接続される
一対の導電層3はアルミニウム等から成っており、該導
電層3は発熱抵抗体2にジュール発熱を起こさせるため
に必要な所定の電力を印加する作用を為す。 【0015】前記発熱抵抗体3及び一対の導電層4は従
来周知のスパッタリング法及びフォトリソグラフィー技
術を採用することによって電気絶縁性基板1上に所定パ
ターン、所定厚み(発熱抵抗体3は0.01μm乃至
0.5μmの厚み、一対の導電層4は0.5μm乃至
2.0μmの厚み)に被着される。 【0016】また前記一対の導電層3の一方には駆動用
IC4が半田やボンディングワイヤを介して接続されて
おり、該駆動用IC4は、発熱抵抗体2を後述するリー
ド線群5を介して外部より入力される印字信号に基づい
て発熱抵抗体2を選択的にジュール発熱させる作用、具
体的には、一対の導電層3を介して発熱抵抗体2に印加
される電力のオン・オフを制御する作用を為す。 【0017】前記駆動用IC4の導電層3への接続は、
導電層3の所定個所に半田バンプを有した駆動用IC4
を半田バンプが導電層3に当接するようにして載置さ
せ、しかる後、これを所定温度に加熱した炉の中に入れ
て半田バンプを加熱溶融させることによって行われる。 【0018】また前記各駆動用IC4には、複数のリー
ド線からなるリード線群5がそれぞれ半田を介して接続
されており、該リード線群5は、各リード線群5毎に電
気絶縁性基板1の他の長辺まで導出されている。 【0019】前記リード線はアルミニウム等から成って
おり、後述する印刷配線板7を介して入力される外部電
気回路からの印字信号や種々の制御信号等を駆動用IC
4に入力する作用を為す。 【0020】また前記複数のリード線群5は、その各々
が電気絶縁性基板1の他の長辺で印刷配線板7の各配線
群9に半田を介して接続されている。 【0021】前記印刷配線板7は、外部電気回路からの
印字信号や種々の制御信号等を駆動用IC4等に入力す
る作用を為す。 【0022】前記印刷配線板7は、例えば、ポリイミド
樹脂からなるベースフィルム上に銅箔等からなる配線8
を被着させ、更にこれをポリイミド樹脂からなるカバー
フィルムで被覆した構造を有しており、その熱膨張率
は、約4×10-41/℃である。 【0023】前記印刷配線板7の電気絶縁性基板1への
接続は、まず各リード線が印刷配線板7の配線8に半田
を介して当接するようにして載置させ、しかる後、これ
を300℃乃至400℃の温度に加熱した炉の中に入
れ、半田を加熱溶融させることによって行われる。 【0024】また更に前記電気絶縁性基板1上面の他の
長辺近傍で、かつ隣接するリード線群5の間には、複数
のダミーリード線6がリード線と略等しいピッチで配設
されており、該各ダミーリード線6は、印刷配線板7に
設けられる各ダミー配線9に半田を介して接続されてい
る。 【0025】このため、印刷配線板7と電気絶縁性基板
1とを半田接合した後、これを室温に冷却した場合、各
半田は少しずつ変形して応力を吸収し、サーマルヘッド
の湾曲を有効に防止することができる。これによって全
ての発熱抵抗体2は感熱紙等に均一に押圧されるように
なり、感熱紙等に良好な印字画像を形成することが可能
となる。 【0026】しかも、各半田に印加される応力は、印刷
配線板7と電気絶縁性基板1とを接続する半田の数に応
じて小さくなるため、前記応力による半田の破壊が有効
に防止され、湾曲のないサーマルヘッドを簡単に製作す
ることができる。 【0027】尚、印字時、サーマルヘッドの発熱抵抗体
2は200℃乃至350℃の温度に発熱するが、このと
き、電気絶縁性基板1と印刷配線板7との接続部の温度
は60℃程度であるため、サーマルヘッドの湾曲は起こ
らず、感熱紙等に良好な印字画像を形成することができ
る。 【0028】かくして、本発明のサーマルヘッドは、駆
動用IC4の駆動に伴って一対の導電層3間に印字信号
に基づいて所定の電力を印加し、発熱抵抗体2を選択的
にジュール発熱させると共に、該発熱した熱を感熱紙等
に伝導させ、感熱紙等に所定の印字画像を形成すること
によってサーマルヘッドとして機能する。 【0029】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更、改良等が可能である。 【0030】 【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、印刷
配線板と電気絶縁性基板とを半田接合した後、これを室
温に冷却した場合、各半田は少しずつ変形して応力を吸
収し、サーマルヘッドの湾曲を有効に防止することがで
きる。これによって全ての発熱抵抗体は感熱紙等に均一
に押圧されるようになり、感熱紙等に良好な印字画像を
形成することが可能となる。 【0031】しかも、各半田に印加される応力は、印刷
配線板と電気絶縁性基板とを接続する半田の数に応じて
小さくなるため、前記応力による半田の破壊が有効に防
止され、湾曲のないサーマルヘッドを簡単に製作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のサーマルヘッドの一実施例を示す斜視
図である。 【図2】図1に示すサーマルヘッドの要部拡大平面図で
ある。 【図3】(a)は従来のサーマルヘッドの斜視図、
(b)は(a)の要部拡大平面図である。 【符号の説明】 1・・・電気絶縁性基板 2・・・発熱抵抗体 3・・・一対の導電層 4・・・駆動用IC 5・・・リード線群 6・・・ダミーリード線 7・・・印刷配線板 8・・・配線群 9・・・ダミー配線

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】電気絶縁性基板上に、多数の発熱抵抗体
    と、該各発熱抵抗体を選択的に駆動する複数のICと、
    これら各ICに接続される該ICと同数のリード線群と
    を取着するとともに、前記各リード線群に印刷配線板の
    各配線群をそれぞれ半田を介して接続して成るサーマル
    ヘッドにおいて、 前記電気絶縁性基板上の隣接するリード線群間に、リー
    ド線と略等しいピッチで配設させるダミーリード線を設
    け、前記印刷配線板の配線間にダミー配線を設け、前
    記ダミーリード線とダミー配線とを各々半田を介して接
    続したことを特徴とするサーマルヘッド。
JP26781394A 1994-10-31 1994-10-31 サーマルヘッド Expired - Lifetime JP3476927B2 (ja)

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