JP3476652B2 - 光分波器 - Google Patents

光分波器

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JP3476652B2 JP12836197A JP12836197A JP3476652B2 JP 3476652 B2 JP3476652 B2 JP 3476652B2 JP 12836197 A JP12836197 A JP 12836197A JP 12836197 A JP12836197 A JP 12836197A JP 3476652 B2 JP3476652 B2 JP 3476652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信に用いられる平易
な構造で量産性に富む光分波器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から大容量の情報を伝達するための
光通信として、波長分割多重通信が行われており、かか
る技術において、光信号をその波長毎に分波して取り出
す、光分波器が用いられている。
【0003】従来の光分波器を図5、図6を用いて説明
する。先ず、図5はアレイ導波路格子と呼ばれる光分波
器の構成を示す平面図であり、フォトリソグラフィ、ド
ライエッチング、CVDないしはスパッタ等の一連のプ
レ−ナ技術により、基板1上に複数本の入力導波路2、
第1の扇形スラブ導波路3、導波路長差ΔLで順次長く
なる複数本の中間導波路4、第2の扇形スラブ導波路
5、複数本の出力導波路6をそれぞれ順次接続して形成
したものである。
【0004】このような構成において、複数の波長(λ
1、λ2、・・・λn)の光が前記各入力導波路2を伝搬し、
各入力導波路2から第1の扇形スラブ導波路3へ入射し
た光は、該第1の扇形スラブ導波路3において回折によ
り広がり、その回折面と垂直に配置された前記中間導波
路4に導かれる。中間導波路4は導波路長差ΔLで順次
長くなっているので、各導波路4を伝搬して第2の扇形
スラブ導波路5に到達した光には、導波路長差ΔLに対
応する位相差が生じている。この位相差は光波長により
異なるので、第2の扇形スラブ導波路5のレンズ効果で
出力導波路6の入力端に集光する際に、光波長毎に異な
る位置に集光し、従って、各出力導波路6から光波長毎
に光信号を取り出すことができる。
【0005】また、図6は湾曲した反射型のブレ−ズタ
イプグレ−ティングを利用したものである。基板7上の
一端部に1本の入力導波路8と複数本の出力導波路9と
を並設し、また、基板7の他端部には、前記導波路8、
9との対向面側に所定角度に傾斜した微小反射面10a
を多数備え、且つ全体として湾曲形状の反射型グレ−テ
ィング10が形成されている。かかる構成においては、
入力導波路8から出射した光は回折により広がり反射型
グレ−ティング10の前記微小反射面10aにて反射す
る。このときブレ−ズグレ−ティングの効果で入射した
光の各波長に応じた反射角度で反射され、且つ反射型グ
レ−ティング10は湾曲しており、結果として各波長に
応じた焦点位置に集光する。この集光位置に前記出力導
波路9を設けておくことにより1本の入力導波路8中を
伝搬する複数の波長の光をそれぞれ波長毎に個別の導波
路に分波することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のアレイ導波路格子は、理論的に高精度な波長分解能
が可能であるが、製造上、サブミクロンオ−ダでの制御
を数十mmにわたり必要とする.特に、第1の扇型スラ
ブ導波路3とアレイ状の入力及び中間導波路2及び4と
の接合部分は各導波路2、4の端部の形状をテ−パ状に
し、かつ、扇型形状に急激に変化する構造のため正確な
作製が難しい。
【0007】また、湾曲した前記反射型ブレ−ズタイプ
グレ−ティング10についても、湾曲させ且つ所定角度
の微小反射面10aを高精度に作製するのは非常に難し
く、そのため、光波長分解能の低下や光損失が大きくな
るという問題点がある。本発明はこのような事情に鑑
み、製作が容易で高分解能・低損失な波長分波を行う光
分波器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る光分波器は、基板上に、複数の光波長を同時に
伝搬する入力導波路と、該入力導波路に接合した所定の
曲率半径を有する円弧形状の多重反射層と、該多重反射
層から集光するように出射した光を各波長毎に導入する
複数本の出力導波路とを設け、前記多重反射層は光透過
部を介してその両側に対向して設けた円弧形状からなる
完全反射膜と部分透過膜とからなり、前記入力導波路か
ら前記多重反射層に入射した光を前記完全反射膜と前記
部分透過膜との間で繰り返し反射させ、前記部分透過膜
を透過し各点毎に光路長差を有すると共に前記多重反射
層の曲率半径の中心に向かう光を干渉させることで、そ
の光を波長毎に異なる前記出力導波路に対して入射させ
ことにある。
【0009】また、本発明の光分波器は、前記完全反射
膜の反射率を略1、前記部分透過膜の反射率を0.9以
上1未満の範囲内としたことにある。
【0010】
【0011】
【0012】前記構成において、入力導波路から出射し
た光は所定の角度傾けて配置した多重反射層に入射し、
該多重反射層により、光を略100%反射する完全反射
膜と光を数%透過する部分反射膜との間で反射を繰り返
し、且つ一部の光を透過する。多重反射後の透過した光
の光路長差により、前記多重反射層から出射した光は、
それぞれの光波長により等位相面の角度が異なる。これ
をレンズを利用するか、あるいは多重反射層自体を円弧
状に湾曲させることにより集光すれば、各波長毎に異な
る位置に集光することができる。この集光位置には各波
長毎の前記出力導波路が設けられ、各波長を良好に分波
することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光分波器の実施の
形態について図面により説明する。図3、図4は本発明
の光分波器の動作原理を説明するための説明図で、先
ず、図3において、z軸方向に沿って設けた一本の入力
導波路12の出力端を多重反射層13に接合させ、且
つ、該多重反射層13は入力導波路12の光の伝搬方向
(Z軸方向)に直交する方向(X軸方向)に対して所定
の角度θ傾けてある。また、多重反射層13は所定の厚
さtの光透過部13bを介して、その両側にほぼ平行に
対向させて設けた完全反射膜13aと部分透過膜13c
とから構成されている。そして、前記入力導波路12か
ら多重反射層13に入射した光は前記完全反射膜13a
と部分透過膜13cとの間で繰り返し反射する。なお、
該両膜13a、13cのそれぞれの反射率は、完全反射
膜13aが略100%、部分透過膜13cが略90%以
上で100%未満としてある。
【0014】そこで、入力導波路12の出力端A0点か
ら多重反射層13に入射した光は、先ず部分透過膜13
cのB0点で反射し、次に完全反射膜13aのA1点で再
び反射する。これらの反射が繰り返されることにより、
部分透過膜13cの各B1、B2,B3,B4,B5点、完全反
射膜13aの各A2,A3,A4,A5点において次々に反射
することになる。その際、部分反射膜13cの反射率は
100%未満であるため、前記B0〜B5点での反射の時
に各点から光の一部が漏れ出て、多重反射層13外に出
射する。
【0015】上記構成において、完全反射膜13a上の
1点での光はA0点に対し、次の式(1)となる光路長
差wを生じる。 w=2Nt/cosθ ・・・式(1) ただし、Nは光透過部13bの屈折率、tは多重反射層
13(光透過部)の厚さである。これはA1点からw分
だけ離れた入力導波路12の虚像C1点から光が発せら
れたと同じになる。同様に更に両膜13a、13c間で
反射を繰り返すと各虚像C2点、・・C5点から光が出た
のと同じになる。ここで、完全反射膜13aの各A1
5点における各虚像からの光の光路長差(ただし、1
波長以内)は、次の式(2)で与えられる。 Δw=MOD(w/λ) ・・・式(2) ただし、”MOD”は”剰余”を表す。すなわち、光波
長が異なると光路長差Δwも異なることになる。
【0016】一方、x軸方向の点A0、A1間距離hは、
次の式(3)で与えられ、波長によらず一定となる。 h=2t・sinθ ・・・式(3) 従って、入力導波路12から多重反射層13に入射した
光の波長が異なると、z軸方向に進む光の進行方向(等
位相面の角度)が異なる。これを分離角度として、ψを
用いて表すと、次の式(4)となる。 ψ=tan-1(Δw/h) ・・・式(4)
【0017】次に、図4に示すように、前記多重反射層
13の入力導波路12を設けた側と反対側の位置に凸レ
ンズ状の導波路型レンズ14が形成され、更に該レンズ
14の略焦点位置に複数本の出力導波路15が設けられ
ている。従って、多重反射層13から出た進行方向が異
なる各波長の光は、前記レンズ14を介して、各波長毎
に異なる出力導波路15に集光される。すなわち、前記
レンズ14の光軸に直交する方向に所定の間隔に複数本
の出力導波路15を並べることにより、出力導波路15
の各1本1本にそれぞれの波長の光を集光させることが
できる。
【0018】なお、各出力導波路15の間隔をdとする
と、dは次の式(5)で与えられる。 d=f・tan(Δψ) ・・・式(5) ただし、Δψ=ψi+1i、ψi=tan-1(Δwi/h)、
fはレンズの焦点距離を示す。Δψは前記式(1)〜
(4)から求められる。また、間隔dは出力用導波路1
5の間で相互干渉が起こらないようにする必要があるた
め、通常20μm以上必要である。また、出力導波路1
5も入力導波路12と同様、シングルモ−ド導波路であ
るから、その幅は5〜10μmとなる。レンズ14で集
光したスポットサイズは波長とNA(開口数)により決
定され、次の式(6)で与えられる。 spot−size=1.2・λ/NA ・・・式(6) ちなみに波長1.5〜1.6μm、spot−size
=5〜10μmとすると、所定の導波路幅に集光する必
要があるから、レンズ14のNAは前記式(6)より、
0.18〜0.39となる。
【0019】また、図3における多重反射層13の完全
反射膜13a及び部分反射膜13cを平面ではなく円筒
面すなわち、多重反射層13全体を円弧状に形成すれ
ば、前記導波路型レンズ14を用いずに、多重反射層1
3から出射した光は、直接その曲率半径の中心付近に光
波長に応じて別個の焦点を結ぶことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1、図2は本発明の実施例に係る光分波器を示し、い
ずれも波長1.50〜1.60μmの間で0.01μ波
長毎に分波する特性となっている。まず図1を用いて第
1の実施例を説明する。従来と同様なプレ−ナ技術によ
り、SiO2等の基板11上に入力導波路12を形成す
る。入力導波路12は波長1.55μmのときの屈折率
1.44970のコアの周囲を屈折率1.44680の
クラッドで包んだ構造のシングルモ−ド光導波路であ
る。その仕様を下記表1に示す。
【0021】
【0022】次に、同基板11上において、入力導波路
12の光の伝搬方向に直交する方向に対して角度5.7
度傾けて多重反射層13を前記入力導波路12の出力端
に接合形成する。この多重反射層13は、完全反射膜1
3a、光透過部13b、部分透過膜13cの3つの部分
から構成されている。該完全反射膜13aは、厚さ16
3nmのTiO2層と厚さ263nmのSiO2層とを交
互に繰り返し7層積層し、更に厚さ163nmのTiO
2層を一層積層した構造で、各層の屈折率は使用波長
1.50〜1.60μmにおいてTiO2層が2.38
4、SiO2層が1.45としてある。また、前記光透
過部13bは厚さ100μmのSiO2-GeO2系のガ
ラス層からなり、屈折率は使用波長1.50〜1.60
μmにおいて1.45である。また、部分透過膜13c
は、厚さ208nmのTiO2層と厚さ196nmのS
iO2層とを交互に繰り返し4層積層し、更に厚さ13
3nmのTiO2層を一層積層した構造で、各層の屈折
率は使用波長1.50〜1.60μmにおいてTiO2
層が2.384、SiO2層が1.45である。
【0023】このように形成した前記完全反射膜13a
及び部分透過膜13cの波長に対する反射特性を示すグ
ラフを図7、図8に示す。両図において横軸を波長、縦
軸を反射率で示したもので、図から明らかなように、光
の波長が1.50〜1.60μmの範囲において、完全
反射膜13aの反射率は略100%、部分透過膜13c
は略96%であることが分かる。
【0024】次に、同基板11上において、前記多重反
射層13から所定の距離はなして屈折率型の導波路型レ
ンズ14を形成する。この導波路型レンズ14は、所定
の焦点距離とNA(開口数)を有している。また、該レ
ンズ14の略焦点位置であって且つその光軸の直交方向
に所定の間隔(20μm)に複数本並べて出力導波路1
5を形成する。以上により本発明の光分波器を製造す
る。
【0025】そこで、波長1.50〜1.60μmの間
で0.01μm波長毎に分割した光を、一本の前記入力
導波路12に伝搬させ、該入力導波路12を伝搬する複
数の光波長を備えた光は、多重反射層13との接合部に
は完全反射膜13aがついていないので、無反射で多重
反射層13に入射する。多重反射層13内に入射した光
は入射角度5.7度の傾きのため、多重反射を繰返しな
がら部分透過膜13cの透過率分だけ導波路型レンズ1
4方向へ透過する。多重反射層13から出た光は前記式
(2)の光路長差Δwが生じる。前記式(3)のhは波
長によらず一定であるから、多重反射層13から出た各
波長の角度ψは前記式(4)より求められる。この結果
を下記表2に示す。尚、同表において、光波長1.55
μmを基準として表している。
【0026】
【0027】多重反射層13から出た各波長の光は、導
波路型レンズ14を介して、略焦点位置に設けた出力導
波路15に集光される。この時、複数の導波路で構成さ
れる出力導波路15の各1本1本にそれぞれの波長の光
を正確に集光させなければならない。出力導波路15の
間隔は前記式(5)で与えられる。前記表2を見ると、
Δψは各波長毎に微妙に異なる。出力導波路15の間隔
は通常20μm以上必要であり、本実施例では20μm
としたので、前記表2のΔψの値が最も小さい場合
(0.6°)を想定してd=20μmとすると、導波路
型レンズ14の焦点距離fは、f=20/tan(0.
6°)=1,910μmとなる。
【0028】同様に、導波路型レンズ14のNAは波長
1.6μmのとき、spot−size=7μmとする
と、前記式(6)より、NA=0.28となる。NA=
レンズの開口半径/レンズの焦点距離で与えられるか
ら、f=1,910μmとすると、レンズの開口直径
は、2・NA・f=2×0.28×1,910=1,0
70μmとなる.導波路型レンズ14のNAは多重反射
層13における部分透過膜13cの透過特性にも依存す
る。前記表2におけるhは約20μmであるから、先ほ
どの開口直径1,070μmの場合、54回の反射を繰
返すことになる。部分透過膜13cの反射率が小さい
(透過率が大きい)と、54回もの繰返し反射が行われ
ると部分透過膜13cを通過した光量は著しく減少す
る。初期の透過光量に対する54回反射後の透過率の許
容値を0.1としたとき、部分透過膜13cの反射率が
0.96のとき、0.9654=0.11(11%)とな
る。尚、この値は、使用する波長および、導波路の材料
(屈折率)により変わるので、部分透過膜13cの反射
率は0.9以上1未満に設定するのが良い。
【0029】また、焦点距離=1,910μm、開口直
径1,070μmの導波路型レンズ14の仕様を下記表
3に示す。尚、同表において、1面は該レンズ14の多
重反射層13側の面、2面は該レンズ14の出力導波路
15側の面をそれぞれ示す。また、今回は屈折率型の導
波路レンズ14を実施例としてあげたが、リッジ型導波
路レンズないしはジオデシックレンズでも可能である。
【0030】
【0031】叙上のように、前記第1の実施例によれ
ば、入力導波路12を伝搬する波長1.50〜1.60
μmの間で0.01μm波長毎に分割した光が、各波長
毎に分波して各出力導波路15から取り出すことができ
る。
【0032】図2は本発明の光分波器の第2の実施例を
示したもので、多重反射層16を曲率半径rの円筒面と
することにより、前記導波路型レンズ14を省略した例
である。すなわち、前記第1の実施例と同様に、SiO
2等の基板11上に入力導波路12を形成する。次に、
該入力導波路12の出力端に円弧状に湾曲した多重反射
層16を接合させて形成する。この時、その接合部にお
いて、入力導波路12の光の伝搬方向に直交する方向と
多重反射層16の接線方向とのなす角が所定の角度
(5.7度)となるように形成してある。また、多重反
射層16の曲率半径rは1910μmとしてある。多重
反射層16は完全反射膜16a、光透過部16b、部分
透過膜16cの3つの部分から構成され、各部分のそれ
ぞれの実施構成は、円筒面状のなっている点を除き、前
記第1の実施例と全く同一であるのでその説明を省略す
る。次に、前記多重反射層16の曲率半径の略中心位置
に複数本の出力導波路15を所定の間隔で設置したもの
である。
【0033】かかる光分波路において、入力導波路12
を伝搬する複数の光波長を備えた光は、多重反射層16
との接合部には完全反射膜16aがついていないので、
無反射で多重反射層16に入射する。多重反射層16内
に入射した光は入射角度5.7度の傾きのため、多重反
射を繰返しながら部分透過膜16cの透過率分だけ透過
する。この透過した光は、多重反射層16の曲率半径の
中心に向かうが、各波長毎に微妙にその方向が異なり、
従って、波長毎に収束する焦点位置に配置した前記出力
導波路15から波長毎の光を取り出すことができ、波長
毎に分波を行うことが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光分波器
は、入力導波路に所定の角度傾けて多重反射層を接合
し、該多重反射層は光透過部を介してその両側に対向し
て設けた完全反射膜と部分透過膜とから構成したもので
あり、高反射率を有する2つの面を持つだけの簡単な構
成の多重反射層内を繰り返し反射させることにより良好
な波長分割特性が得られる。そのため、従来方式に比
べ、その作製が容易で量産性に優れ、また、光分波器の
小型化にも寄与する。また、多重反射層は所定の曲率半
径を有する円弧形状からなり、それによって光を反射及
び集光させることにより、レンズを省略することができ
る。
【0035】また、前記多重反射層の完全反射膜の反射
率を略1、前記部分透過膜の反射率を0.9以上1未満
の範囲内とすることにより、効率的で且つ効果的な光分
波器を提供できる。また、前記多重反射層から出射され
る光の角度Δψと複数本の前記出力導波路の間隔dと前
記レンズの焦点距離fとが、d=f・tan(Δψ)の
関係式としたことにより、レンズにより波長毎に異なる
位置に集光した光を、それぞれ各出力導波路に確実に分
波して取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光分波器の第1の実施例にかかる構成
を示す平面図である。
【図2】本発明の光分波器の第2の実施例にかかる構成
を示す平面図である。
【図3】本発明の光分波器の原理を説明する図である。
【図4】本発明の光分波器の原理を説明する図である。
【図5】従来の光分波器のアレイ導波路格子の構成を示
す平面図である。
【図6】従来の光分波器の反射型ブレ−ズタイプグレ−
ティングの構成を示す平面図である。
【図7】本発明の完全反射膜の波長に対する反射特性を
示すグラフである。
【図8】本発明の部分透過膜の波長に対する反射特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
11 基板 12 入力導波路 13、16 多重反射層 13a、16a 完全反射膜 13b、16b 光透過部 13c、16c 部分透過膜 14 導波路型レンズ 15 出力導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02B 6/26 - 6/34 G02B 27/00 - 27/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、複数の光波長を同時に伝搬す
    る入力導波路と、該入力導波路に接合した所定の曲率半
    径を有する円弧形状の多重反射層と、該多重反射層から
    集光するように出射した光を各波長毎に導入する複数本
    の出力導波路とを設け、前記多重反射層は光透過部を介
    してその両側に対向して設けた円弧形状からなる完全反
    射膜と部分透過膜とからなり、前記入力導波路から前記
    多重反射層に入射した光を前記完全反射膜と前記部分透
    過膜との間で繰り返し反射させ、前記部分透過膜を透過
    し各点毎に光路長差を有すると共に前記多重反射層の曲
    率半径の中心に向かう光を干渉させることで、その光を
    波長毎に異なる前記出力導波路に対して入射させること
    を特徴とする光分波器。
  2. 【請求項2】 前記完全反射膜の反射率を略1、前記部
    分透過膜の反射率を0.9以上1未満の範囲内としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光分波器。
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