JP3476607B2 - 広角度感知機械式加速度センサ - Google Patents

広角度感知機械式加速度センサ

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JP3476607B2
JP3476607B2 JP28859095A JP28859095A JP3476607B2 JP 3476607 B2 JP3476607 B2 JP 3476607B2 JP 28859095 A JP28859095 A JP 28859095A JP 28859095 A JP28859095 A JP 28859095A JP 3476607 B2 JP3476607 B2 JP 3476607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広角度感知機械式加速
度センサに係り、特に、車両急減速時に検知方向へ慣性
移動するマスを有する広角度感知機械式加速度センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両急減速時に検知方向へ慣性移
動するマスを有する機械式加速度センサにおいては、マ
スとして例えば球を使用し、この球をシリンダ内にシリ
ンダの軸方向へ移動可能に収容しておき、車両急減速時
になるとこれらの球がシリンダ内においてシリンダの軸
方向へ慣性移動するように構成したものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の球等のマスをシリンダ内で慣性移動する構造の機械式
加速度センサにおいては、シリンダが所定の方向へ向け
て固定されいる一方向感知センサを使用していた。
【0004】上記事実を考慮し本発明は、広角度に亘っ
て車両急減速状態を検出できる広角度感知機械式加速度
センサを得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る広角度感知機械式加速度センサは、加速度作用時に
基準位置から一平面内の加速度作用方向へ移動可能とさ
れたマスと、該マスを前記基準位置方向へ付勢する付勢
手段と、所定位置から移動することによりセンサ外部に
突出する起動手段と、前記マス及び前記起動手段に係合
し、前記マスの非慣性移動状態では前記起動手段を所定
位置に保持し、前記マスが慣性移動することにより、前
記起動手段との係合部が係合解除位置となり前記起動手
段の移動を許容するトリガ手段と、を有することを特徴
としている。
【0006】従って、車両急減速時にマスに加速度が作
用すると、マスは付勢部材の付勢力に抗して、基準位置
から一平面内の加速度作用方向へ移動する。この移動に
よりトリガ手段と起動手段との係合部が係合解除位置と
なり、起動手段の移動を許容する。これにより、起動手
段が所定位置から移動しセンサ外部に突出する。
【0007】請求項2記載の本発明に係る広角度感知機
械式加速度センサは、加速度作用時に基準位置から一平
面内の加速度作用方向へ移動可能とされたマスと、該マ
スを前記基準位置方向へ付勢する付勢手段と、前記マス
に係合し、前記マスの非慣性移動状態では所定位置に保
持され、前記マスが慣性移動することにより、前記マス
との係合が解除され所定位置から移動しセンサ外部に突
出する起動手段と、を有することを特徴としている。
【0008】従って、車両急減速時にマスに加速度が作
用すると、マスは付勢部材の付勢力に抗して、基準位置
から一平面内の加速度作用方向へ移動する。この移動に
よりマスと起動手段との係合が解除される。これによ
り、起動手段が所定位置から移動しセンサ外部に突出す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態に係る広角
度感知機械式加速度センサを図1及び図2に従って説明
する。
【0010】図2に示される如く、本第1実施形態の広
角度感知機械式加速度センサ10では、マス12が円盤
状とされており、下部12Aが上部12Bに比べ小径と
されている。マス12の下側には、付勢手段としてのリ
ング状板バネ14が配設されている。このリング状板バ
ネ14は下部14Aの下端がセンサボディー13に固定
されており、上部14Bが下部14Aより大径とされて
いる。また、リング状板バネ14には周方向に沿って所
定の間隔でスリット16が形成されている。これらのス
リット16は上端から形成されて下部14Aの上下方向
中間部に達している。従って、各スリット16間の板バ
ネ部18は、リング状板バネ14の半径方向へ弾性変形
するようになっている。
【0011】図1に示される如く、リング状板バネ14
の下部14Aと上部14Bとの間にある段部14Cに
は、マス12の下面12Cの外周部が乗っており、マス
12をマス12の軸線20上となる基準位置(図1の実
線の位置)方向へ付勢している。従って、マス12は加
速度作用時に、板バネ部18の付勢力に抗して水平面内
の加速度作用方向へ移動可能となっており、例えば、マ
ス12は板バネ部18を図1の想像線の位置方向(図1
の矢印A方向)へ変形させながら図1の想像線の位置方
向(図1の矢印B方向)へ移動するようになっている。
【0012】マス12の上部には円柱状の凸部22が形
成されており、凸部22の頂部22Aには凸部26が当
接している。この凸部26の当接面26Aは球面となっ
ている。また、凸部26は、トリガ手段としてのトリガ
レバー24の一方の端部24Aの下部に形成されてお
り、トリガレバー24は水平方向に沿って配設されてい
る。
【0013】トリガレバー24の他方の端部24Bには
軸28が貫通している。この軸28はセンサボディーに
固定され、トリガレバー24と直交する方向へ延びてお
り、トリガレバー24は軸28に図1の時計回転方向
(矢印C方向)及び反時計回転方向(矢印D方向)へ回
転可能に支持されている。
【0014】従って、マス12が軸線20に対して図1
の矢印B方向へ移動すると、マス12に形成された凸部
22とトリガレバー24の一方の端部24Aに設けられ
た凸部26との係合が解除され、トリガレバー24が軸
28を中心に図1の矢印D方向へ回転するようになって
いる。
【0015】トリガレバー26の端部24Aからは、上
方へ向けて、凸部30が立設されている。この凸部30
の上方には起動手段としての着火ピン32が配設されて
おり、この着火ピン32はセンサボディーに図1の左方
向(図1の矢印E方向)へ移動可能に取付けられてい
る。また、着火ピン32の大径部32Aの端面32Bに
トリガレバー24に形成された凸部30の傾斜面30C
が係合している。着火ピン32の端面32Bには段部3
2Cが形成されており、この段部32Cの中央からは尖
塔部32Dが立設されている。また、着火ピン32の大
径部32Aは筒状とされており、大径部32A内には圧
縮コイルバネ34が挿入されている。この圧縮コイルバ
ネ34はセンサボディー13に形成されたバネ支持部3
6に当接しており、着火ピン32は圧縮コイルバネ34
によって、図1の矢印E方向へ付勢されている。
【0016】従って、トリガレバー24が図1の矢印D
方向へ回転すると、着火ピン32と凸部30との係合が
解除され、圧縮コイルバネ34の付勢力によって着火ピ
ン32が図1の矢印E方向へ移動するようになってい
る。
【0017】次に、本第1実施形態の作用を説明する。
本第1実施形態の広角度感知機械式加速度センサ10に
よれば、図1に示される如く、マス12に加速度(矢印
G)が作用すると、マス12は板バネ部18を図1の想
像線の位置方向(図1の矢印A方向)へ変形させなが
ら、図1の想像線の位置方向(図1の矢印B方向)へ移
動する。この場合、マス12は加速度作用時に、板バネ
部18の付勢力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移
動可能となっているため、検知方向は水平面内の360
°方向となる。
【0018】マス12が軸線20に対して図1の矢印B
方向へ移動すると、マス12に形成された凸部22とト
リガレバー24の一方の端部24Aに設けられた凸部2
6との係合が解除され、トリガレバー24が軸28を中
心に図1の矢印D方向へ回転する。これによって、着火
ピン32と凸部30との係合が解除され、圧縮コイルバ
ネ34の付勢力によって着火ピン32が図1の矢印E方
向へ移動し、加速度センサ10の外部に配設された雷管
に到達する。
【0019】このように、本第1実施形態の広角度感知
機械式加速度センサ10では、マス12が加速度作用時
に、板バネ部18の付勢力に抗して水平面内の加速度作
用方向へ移動可能となっているため、広角度(水平面内
の360°)に亘って車両急減速状態を検出できる。
【0020】また、本第1実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ10では、板バネ部18がマス12を軸線
20上となる基準位置(図1の実線の位置)方向へ付勢
しているため、耐ノイズ性に優れている。
【0021】次に、本発明の第2実施形態に係る広角度
感知機械式加速度センサを図3及び図4に従って説明す
る。
【0022】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0023】図4に示される如く、本第2実施形態の広
角度感知機械式加速度センサ40では、リング状のマス
42がセンサボディーに設けられたマス支持部44内に
配設されている。マス支持部44は円形皿状とされてお
り、開口部を下方へ向けて配設されている。また、マス
支持部44の上壁部44Aの中心には、貫通孔46が穿
設されている。
【0024】図3に示される如く、マス42の直径は、
マス支持部44の直径より小さく設定されており、マス
42とマス支持部44の側壁内側面44Bとの間には、
付勢手段としてのスポンジ、ゴム等で構成されたリング
状弾性体48が配設されている。また、このリング状弾
性体48はマス支持部44の側壁内側面44Bに貼着さ
れている。なお、リング状弾性体48は、マス42の外
周壁部に貼着しても良い。
【0025】従って、リング状弾性体48はマス42を
マス42の軸線50上となる基準位置(図3の実線の位
置)方向へ付勢している。従って、マス42は加速度作
用時に、リング状弾性体48の付勢力に抗して水平面内
の加速度作用方向へ移動可能となっており、例えば、マ
ス42はリング状弾性体48の付勢力に抗して図3の想
像線の位置方向(図3の矢印B方向)へ移動可能になっ
ている。
【0026】図4に示される如く、マス42の外周リン
グ部42Aと、マス42の中心部に形成された円柱状の
係合部42Bとは、互いに3本の連結部42Cで連結さ
れている。これらの連結部42Cは周方向に等間隔で配
設されており、連結部42Cをリング状弾性体48の径
方向から見た断面形状は頂部を下方へ向けた三角形状と
されている。
【0027】図3に示される如く、マス42の係合部4
2Bの下面42D側には、軸線50上に起動手段として
の着火ピン52が配設されており、この着火ピン52は
センサボディーに図3の上方向(図3の矢印F方向)へ
移動可能に取付けられている。また、着火ピン52の大
径部52Aの上面52Bの中央からは尖塔部52Cが立
設されており、この尖塔部52Cの先端がマス42の係
合部42Bの下面42Dに係合している。また、着火ピ
ン52の大径部52Aは筒状とされており、大径部52
A内には圧縮コイルバネ54が挿入されている。この圧
縮コイルバネ54はセンサボディー13に形成されたバ
ネ支持部66に当接しており、着火ピン52は圧縮コイ
ルバネ54によって、図3の矢印F方向へ付勢されてい
る。
【0028】従って、着火ピン52とマス42の係合部
42Bとの係合が解除されると、圧縮コイルバネ54の
付勢力によって着火ピン52が図5の矢印F方向へ移動
するようになっている。
【0029】次に、本第2実施形態の作用を説明する。
本第2実施形態の広角度感知機械式加速度センサ40に
よれば、図3に示される如く、マス42に加速度(矢印
G)が作用すると、マス42はリング状弾性体48の付
勢力に抗して水平面内の図3の想像線の位置方向(図3
の矢印B方向)へ移動する。この場合、マス42はリン
グ状弾性体48の付勢力に抗して水平面内の加速度作用
方向へ移動可能となっているため、検知方向は水平面内
の360°方向となる。
【0030】マス42が軸線50に対して図3の矢印B
方向へ移動すると、マス42に形成された係合部42B
と着火ピン52との係合が解除され、圧縮コイルバネ5
4の付勢力によって着火ピン52が図3の矢印F方向へ
移動し、貫通孔46を通り、加速度センサ40の外部に
配設された雷管に到達する。
【0031】このように、本第2実施形態の広角度感知
機械式加速度センサ40では、マス42はリング状弾性
体48の付勢力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移
動可能となっているため、広角度(水平面内の360
°)に亘って車両急減速状態を検出できる。
【0032】また、本第2実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ40では、リング状弾性体48がマス42
を軸線50上となる基準位置(図3の実線の位置)方向
へ付勢しているため、耐ノイズ性に優れている。
【0033】また、本第2実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ40では、マス42の連結部42Cの径方
向から見た断面形状が、頂部を下方へ向けた三角形状と
されているため、着火ピン52の尖塔部52Cの先端と
連結部42Cとが干渉しても、尖塔部52Cの先端と弾
性連結部66とが摺動し、着火ピン52の移動が妨げら
れることがない。
【0034】次に、本発明の第3実施形態に係る広角度
感知機械式加速度センサを図5及び図6に従って説明す
る。
【0035】なお、第2実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】図5に示される如く、本第3実施形態の広
角度感知機械式加速度センサ60では、円柱状のマス6
2がセンサボディーに設けられたマス支持部64内に配
設されている。マス支持部64はリング状とされてお
り、マス支持部64の軸線上にマス62が配設されてい
る。
【0037】マス62の外周壁部62Aとマス支持部6
4の内周壁部64Aとは、ゴム等で構成された付勢手段
としての3本の弾性連結部66で互いに連結されてい
る。これらの弾性連結部66は周方向に等間隔で配設さ
れており、マス支持部64の径方向から見た弾性連結部
66の断面形状が頂部を下方へ向けた三角形状とされて
いる。
【0038】従って、3本の弾性連結部66はマス62
をマス62の軸線68上となる基準位置(図5の位置)
方向へ付勢している。従って、マス62は加速度作用時
に、弾性連結部66の付勢力に抗して水平面内の加速度
作用方向へ移動可能となっており、例えば、マス62は
弾性連結部66の付勢力に抗して図6の位置方向へ移動
可能になっている。
【0039】マス62の下面62B側には、軸線68上
に起動手段としての着火ピン52が配設されており、こ
の着火ピン52はセンサボディーに図5の上方向(図5
の矢印F方向)へ移動可能に取付けられている。また、
着火ピン52の大径部52Aの上面52Bの中央からは
尖塔部52Cが立設されており、この尖塔部52Cの先
端がマス62の下面62Bに係合している。
【0040】従って、着火ピン52とマス62との係合
が解除されると、圧縮コイルバネ54の付勢力によって
着火ピン52が図5の矢印F方向へ移動するようになっ
ている。
【0041】次に、本第3実施形態の作用を説明する。
本第3実施形態の広角度感知機械式加速度センサ60に
よれば、図5に示される如く、マス62に加速度(矢印
G)が作用すると、図6に示される如く、マス62は弾
性連結部66の付勢力に抗して水平面内の図6の位置方
向へ移動する。この場合、マス62は弾性連結部66の
付勢力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移動可能と
なっているため、検知方向は水平面内の360°方向と
なる。
【0042】マス62が軸線68に対して図5の矢印G
方向へ移動し、図6の位置になると、マス62と着火ピ
ン52との係合が解除され、圧縮コイルバネ54の付勢
力によって着火ピン52が図5の矢印F方向へ移動し、
加速度センサ60の外部に配設された雷管に到達する。
【0043】このように、本第3実施形態の広角度感知
機械式加速度センサ60では、マス62が弾性連結部6
6の付勢力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移動可
能となっているため、広角度(水平面内の360°)に
亘って車両急減速状態を検出できる。
【0044】また、本第3実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ60では、弾性連結部66がマス62を軸
線68上となる基準位置(図5の位置)方向へ付勢して
いるため、耐ノイズ性に優れている。
【0045】また、本第3実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ60では、マス支持部64の径方向から見
た弾性連結部66の断面形状が、頂部を下方へ向けた三
角形状とされているため、着火ピン52の尖塔部52C
の先端と弾性連結部66とが干渉しても、尖塔部52C
の先端と弾性連結部66とが摺動し、着火ピン52の移
動が妨げられることがない。
【0046】次に、本発明の第4実施形態に係る広角度
感知機械式加速度センサを図7及び図8に従って説明す
る。
【0047】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図8に示される如く、本第4実施形態の広
角度感知機械式加速度センサ80では、マス82が円筒
状のマグネットで構成されており、マス82の外周外側
には、付勢手段としてのリング状マグネット84が配設
されている。このリング状マグネット84はセンサボデ
ィーに固定されてた皿状の支持台86上に固定されてい
る。
【0049】図7に示される如く、マス82は外周部8
2AがN極となっており、内周部82BがS極となって
いる。一方、リング状マグネット84は外周部84Aが
S極となっており、内周部84BがN極となっている。
【0050】なお、マス82は外周部82AをS極、内
周部82BをN極とし、リング状マグネット84は外周
部84AをN極、内周部84BをS極としても良い。
【0051】従って、リング状マグネット84は磁力に
よりマス82を、マス82の軸線88上となる基準位置
(図7の実線の位置)方向へ付勢している。このため、
マス82は加速度作用時に、磁力に抗して水平面内の加
速度作用方向へ移動可能となっており、例えば、マス8
2は磁力に抗して図7の想像線の位置方向(図7の矢印
B方向)へ移動するようになっている。
【0052】マス82の上面82Cには円柱状の凸部9
0が当接している。また、凸部90は、トリガ手段とし
てのトリガレバー24の一方の端部24Aの下部に形成
されており、トリガレバー24は水平方向に沿って配設
されている。
【0053】トリガレバー24の他方の端部24Bには
軸28が貫通している。この軸28はセンサボディーに
固定され、トリガレバー24と直交する方向へ延びてお
り、トリガレバー24は軸28に図7の時計回転方向
(矢印C方向)及び反時計回転方向(矢印D方向)へ回
転可能に支持されている。
【0054】従って、マス82が軸線88に対して図7
の矢印B方向へ移動すると、マス82とトリガレバー2
4の一方の端部24Aに設けられた凸部90との係合が
解除され、トリガレバー24が軸28を中心に図7の矢
印D方向へ回転するようになっている。
【0055】トリガレバー26の端部24Aからは、上
方へ向けて、凸部30が立設されている。この凸部30
の上方には起動手段としての着火ピン32が配設されて
おり、この着火ピン32はセンサボディーに図7の右方
向(図7の矢印K方向)へ移動可能に取付けられてい
る。また、着火ピン32の大径部32Aの端面32Bに
トリガレバー24に形成された凸部30の傾斜面30C
が係合している。着火ピン32の端面32Bには段部3
2Cが形成されており、この段部32Cの中央からは尖
塔部32Dが立設されている。また、着火ピン32の大
径部32Aは筒状とされており、大径部32A内には圧
縮コイルバネ34が挿入されている。この圧縮コイルバ
ネ34はセンサボディーに形成されたバネ支持部36に
当接しており、着火ピン32は圧縮コイルバネ34によ
って、図7の矢印K方向へ付勢されている。
【0056】従って、トリガレバー24が図7の矢印D
方向へ回転すると、着火ピン32と凸部30との係合が
解除され、圧縮コイルバネ34の付勢力によって着火ピ
ン32が図7の矢印K方向へ移動するようになってい
る。
【0057】次に、本第4実施形態の作用を説明する。
本第4実施形態の広角度感知機械式加速度センサ80に
よれば、図7に示される如く、マス82に加速度(矢印
G)が作用すると、マス82はリング状マグネット84
との磁力に抗して図7の想像線の位置方向(図7の矢印
B方向)へ移動する。この場合、マス82は加速度作用
時に、磁力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移動可
能となっているため、検知方向は水平面内の360°方
向となる。
【0058】マス82が軸線88に対して図7の矢印B
方向へ移動すると、マス82とトリガレバー24の一方
の端部24Aに設けられた凸部90との係合が解除さ
れ、トリガレバー24が軸28を中心に図7の矢印D方
向へ回転する。これによって、着火ピン32と凸部30
との係合が解除され、圧縮コイルバネ34の付勢力によ
って着火ピン32が図7の矢印K方向へ移動し、加速度
センサ80の外部に配設された雷管に到達する。
【0059】このように、本第4実施形態の広角度感知
機械式加速度センサ80では、マス82が加速度作用時
に、磁力に抗して水平面内の加速度作用方向へ移動可能
となっているため、広角度(水平面内の360°)に亘
って車両急減速状態を検出できる。
【0060】また、本第4実施形態の広角度感知機械式
加速度センサ80では、リング状マグネット84は磁力
によりマス82を、マス82の軸線88上となる基準位
置(図7の実線の位置)方向へ付勢しているため、耐ノ
イズ性に優れている。
【0061】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明の広角度感知機械式加速度センサ
は、ガスボンベを使用したエアバッグ装置にも適用可能
であり、この場合には、各実施形態に記載した着火ピン
32が弁開放ピンとして作用する構成とすれば良い。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る広角度感知
機械式加速度センサは、加速度作用時に基準位置から一
平面内の加速度作用方向へ移動可能とされたマスと、マ
スを基準位置方向へ付勢する付勢手段と、所定位置から
移動することによりセンサ外部に突出する起動手段と、
マス及び起動手段に係合し、マスの非慣性移動状態では
起動手段を所定位置に保持し、マスが慣性移動すること
により、起動手段との係合部が係合解除位置となり起動
手段の移動を許容するトリガ手段と、を有する構成とし
たので、広角度に亘って車両急減速状態を検出できると
共に、耐ノイズ性が向上するという優れた効果を有して
いる。
【0063】請求項2記載の本発明に係る広角度感知機
械式加速度センサは、加速度作用時に基準位置から一平
面内の加速度作用方向へ移動可能とされたマスと、マス
を基準位置方向へ付勢する付勢手段と、マスに係合し、
マスの非慣性移動状態では所定位置に保持され、マスが
慣性移動することにより、マスとの係合が解除され所定
位置から移動しセンサ外部に突出する起動手段と、を有
する構成としたので、広角度に亘って車両急減速状態を
検出できると共に、耐ノイズ性が向上するという優れた
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す概略側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す概略側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの作用説明図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す概略側面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る広角度感知機械式
加速度センサの主要部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 広角度感知機械式加速度センサ 12 マス 14 リング状板バネ(付勢手段) 18 板バネ部 20 軸線 24 トリガレバー(トリガ手段) 32 着火ピン(起動手段) 34 圧縮コイルバネ 40 広角度感知機械式加速度センサ 42 マス 48 リング状弾性体(付勢手段) 50 軸線 52 着火ピン(起動手段) 54 圧縮コイルバネ 60 広角度感知機械式加速度センサ 62 マス62 64 マス支持部 66 弾性連結部(付勢手段) 68 軸線 80 広角度感知機械式加速度センサ 82 マス 84 リング状マグネット(付勢手段) 88 軸線
フロントページの続き (72)発明者 田邊 昌弘 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 築山 尚弘 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平5−65050(JP,A) 実開 平7−16166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/02 - 15/03 B60R 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度作用時に基準位置から一平面内の
    加速度作用方向へ移動可能とされたマスと、 該マスを前記基準位置方向へ付勢する付勢手段と、 所定位置から移動することによりセンサ外部に突出する
    起動手段と、 前記マス及び前記起動手段に係合し、前記マスの非慣性
    移動状態では前記起動手段を所定位置に保持し、前記マ
    スが慣性移動することにより、前記起動手段との係合部
    が係合解除位置となり前記起動手段の移動を許容するト
    リガ手段と、 を有することを特徴とする広角度感知機械式加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 加速度作用時に基準位置から一平面内の
    加速度作用方向へ移動可能とされたマスと、 該マスを前記基準位置方向へ付勢する付勢手段と、 前記マスに係合し、前記マスの非慣性移動状態では所定
    位置に保持され、前記マスが慣性移動することにより、
    前記マスとの係合が解除され所定位置から移動しセンサ
    外部に突出する起動手段と、 を有することを特徴とする広角度感知機械式加速度セン
    サ。
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