JP3476351B2 - 低雑音増幅装置 - Google Patents
低雑音増幅装置Info
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Description
機、特にLNB(Low Noise Block downconverter)およ
びアンテナユニット等に使用される低雑音増幅装置に関
する。
を図17に示す。この衛星放送受信装置は、受信アンテ
ナ1,屋外ユニット2,屋内ユニット3及びテレビジョン
等の表示装置4で構成される。受信アンテナ1は、衛星
放送からの微弱電波を受けて集約した後、屋外ユニット
2に送り込む。屋外ユニット2はLNB5で構成され、
受信アンテナ1より送られてきた微弱電波を低雑音増幅
し、中間周波数(IF:Intermediate Frequensy)帯域
に周波数変換し、次に接続される屋内ユニット3に低雑
音で且つ十分なレベルの信号を供給する。屋内ユニット
3は、ディジタル衛星放送(DBS)チューナ6,FM(fr
equency modulation)復調器7,映像/音声信号処理回路
8およびRF(radio frequency)変調器9で構成され
る。そして、LNB5によって1GHz帯に群変換され
て同軸ケーブル10で与えられる受信チャネルの中から
希望チャネルを選択し、信号処理のしやすい第2中間周
波数に変換し、FM復調器7によってベースバンド信号
を取り出し、映像系信号と音声系信号とに分離して夫々
の信号を処理し、RF変調後表示装置4に出力される。
3GHz)受信用LNBとしての国内CS(communication
satellite)受信用LNBの回路ブロック図である。入
力周波数12.2GHz〜12.75GHzの到来信号は、
導波管11内に挿入されているアンテナプローブ12で
受信され、LNA(low noise amplifier)13で低雑音
増幅された後、所望の周波数帯域を通過させてイメージ
周波数帯域の信号を除去するBPF(Band Pass Filter)
14を通過させる。そして、混合回路15で、局部発振
器16から出力されてBPF17を通過した11.2G
Hzの発振信号と混合されて、1000MHz〜1550
MHzのIF帯域の信号に周波数変換される。そして、
IF増幅回路18で、適切な雑音特性と利得特性を持つ
ように増幅されて、出力端子19から出力される。尚、
20は電源である。
受信用LNBとしての国内COMETS(Communication
s and Broadcasting Engineering Satellite)受信用L
NBの回路ブロック図である。入力周波数が20.4G
Hz〜21.0GHzの到来信号は、導波管21内に挿入
されているアンテナプローブ22で受信され、LNA2
3で低雑音増幅された後、BPF24でイメージ除去さ
れて混合回路25に入力される。そして、混合回路25
で、局部発振器26から出力されてBPF27を通過し
た18.7GHzの発振信号と混合されて、1700MH
z〜2300MHzの中間周波数帯域の信号に周波数変換
される。そして、IF増幅回路28で適切な雑音特性と
利得特性を持つように増幅されて、出力端子29から出
力される。尚、30は電源である。
は、一般に周波数が高くなるほど雑音指数(NF:Noise
Figure)と利得(Gain)特性は劣化してくる上に、各素子
の特性や基板パターンや構造のバラツキに敏感になって
くる。そのため、Ka帯においては必然的にKu帯よりも
安定動作が難しくなってくる。したがって、一般的なK
a帯受信用LNBの製作工程においては、図20に示す
ように、基板(PWB)31は、アースパターン32の面
をベース板33に半田付けした後に導波管21のシャー
シ34にビス止め(図示せず)して、回路の安定動作を図
っている。ここで、PWB31の上面にはマイクロスト
リップライン35が形成されており、このマイクロスト
リップライン35の先端には、シャーシ34側の誘電体
36に挿通されてアンテナプローブ22を構成するアン
テナピン37の上端が金属板38を介して電気的に接続
されている。
来のKa帯受信用LNBにおいては、以下のような問題
がある。
り方がKu帯よりも厳しく要求されている。そのため
に、図20に示すように、LNB作成時に、PWB31
のアースパターン32をベース板33に半田付けした後
に、シャーシ34にビス止めしている。ところが、この
ような複雑な止め方をしているために、Ka帯受信用L
NBの製作工程をKu帯受信用LNBの製作工程に比し
て難しくし、コストアップの要因となっている。
ーブ22からLNA23までの特性インピーダンスを示
す。図21より、アンテナプローブ22のうち誘電体3
6を貫通している部分の特性インピーダンスZoは、同
軸構造で50Ωになるように設計されている。ところ
が、導波管壁を抜けてからマイクロストリップライン3
5に接続されるまでの部分の特性インピーダンスZconn
ectは同軸構造を取ることができないためにインダクタ
ンス成分を持つことなって50Ωにはならない。したが
って、アンテナプローブ22の誘電体36の貫通箇所お
よびマイクロストリップライン35の入力側の特性イン
ピーダンスZo(=50Ω)とマッチングしない。また、
マイクロストリップライン35からLNA23までの特
性インピーダンスZinも、LNA23の存在によって5
0Ωとはならない。そこで、マイクロストリップライン
35のスタブ39の形状を修正することによって、特性
インピーダンスZinをZconnectとマッチングさせるの
である。ところが、上述のように、Ka帯受信用LNB
は各素子の特性やPWBパターンや構造のバラツキに対
して敏感であるために、上記スタブ調整にはかなりの精
度が要求され、Ka帯受信用LNAのマッチング調整が
非常に困難である。
LNBの生産に実績のある工程で生産可能なKa帯で安
定して動作する低雑音増幅装置を提供することにある。
め、請求項1に係る発明は、金属棒と誘電体の同軸構造
からなるアンテナプローブが,基板上に形成されて低雑
音増幅回路に接続されているマイクロストリップライン
に,上記基板の端面で接続された構造を有すると共に,K
a帯(17GHz〜23GHz)の電波を受信する低雑音増
幅装置において、上記基板の下面にはアースパターンが
形成されており、上記基板が,少なくとも上記アンテナ
プローブとマイクロストリップラインとの接続部におけ
る利得が安定し雑音指数が少なくなる近傍で固定材によ
ってシャーシに固定されて,上記アースパターンとシャ
ーシとが密着されていることを特徴としている。
が、この基板上に形成されたマイクロストリップライン
とアンテナプローブとの接続部における利得が安定し雑
音指数が少なくなる近傍でシャーシに固定されている。
そのために、上記基板の下面に形成されているアースパ
ターンと上記シャーシとにおけるマイクロストリップラ
インとアンテナプローブとの接続部近傍の密着性が高め
られ、基板のアース面が安定することによって、利得が
安定し雑音指数が少ない低雑音増幅特性が得られる。
かかる発明の低雑音増幅装置において、上記基板は、上
記低雑音増幅回路を構成する増幅素子のアース端子にお
ける利得が安定し雑音指数が少なくなる近傍で上記固定
材によって上記シャーシに固定されていることを特徴と
している。
のアース端子における利得が安定し雑音指数が少なくな
る近傍でも上記シャーシに固定されている。そのため
に、上記アースパターンとシャーシとにおける増幅素子
のアース端子近傍の密着性が高められて、より利得が安
定し雑音指数が少ない低雑音増幅特性が得られる。
たは請求項2に係る発明の低雑音増幅装置において、上
記固定材はビスであることを特徴としている。
記マイクロストリップラインとアンテナプローブとの接
続部近傍を上記シャーシにビスで固定するだけの簡単な
方法で、従来のごとく上記基板をベース板に半田付けし
た場合と同等の安定した低雑音増幅特性が得られる。
たは請求項2に係る発明の低雑音増幅装置において、上
記固定材は上記シャーシに設けられたリベットであるこ
とを特徴としている。
打ち広げるだけの簡単な動作で上記基板をシャーシに固
定することができ、作業性良く上記基板のシャーシへの
固定が行われる。
たは請求項2に係る発明の低雑音増幅装置において、上
記固定材は上記シャーシに設けられて上記基板の上面ま
で延在しているフレームであり、このフレームと上記シ
ャーシとで上記基板を挟み込むことによって上記アース
パターンとシャーシとが密着されていることを特徴とし
ている。
ットを通す孔を設ける必要がなく、また何度もビス止め
やリベット打ちを繰り返すことなくワンタッチで上記基
板をシャーシに固定される。
たは請求項2に係る発明の低雑音増幅装置において、上
記固定材は導電性接着剤であることを特徴としている。
マイクロストリップラインや低雑音増幅回路に衝撃や振
動等を与えることなく、上記基板がシャーシに固定され
る。
かかる発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける誘電体の上端面と上記基板との間に空隙
が設けられていることを特徴としている。
における誘電体の上端面と上記基板との間に設けられた
空隙の量を調整することによって、上記アンテナプロー
ブとマイクロストリップラインとの接続部の特性インピ
ーダンスが調整される。こうして、上記アンテナプロー
ブとマイクロストリップラインとの接続部におけるイン
ピーダンス整合が容易に行われる。
かかる発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける誘電体は、上記金属棒の軸方向に進退可
能なように導波管に螺着されていることを特徴としてい
る。
の誘電体を回転させて上記金属棒の軸方向に進退させる
ことによって、上記誘電体の上端面と上記基板との間に
設けられた空隙の量が簡単に調整される。こうして、上
記アンテナプローブとマイクロストリップラインとの接
続部におけるインピーダンス整合がさらに容易に行われ
る。
かかる発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける金属棒の上端は、上記マイクロストリッ
プラインの先端に取り付けられた金属板に、接続されて
いることを特徴としている。
て、上記アンテナプローブがマイクロストリップライン
に接続される。
に係る発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける金属棒の上端は、上記基板の端面から突
出している上記マイクロストリップラインの先端部に接
続されていることを特徴としている。
がマイクロストリップラインの先端部に直接接続され
て、接続部の接続精度のばらつきがなくなる。
に係る発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける金属棒の上端は折り曲げられており、こ
の金属棒の折り曲げ部の側面が上記マイクロストリップ
ラインの先端部に接続されていることを特徴としてい
る。
がマイクロストリップラインの先端部に、直接且つ強固
に接続される。
に係る発明の低雑音増幅装置において、上記アンテナプ
ローブにおける金属棒の上端には鍔部が設けられる一
方,積層された上記基板とマイクロストリップラインと
の端部には半円の切り欠き部が形成されており、上記金
属棒は,その側面が上記マイクロストリップラインと基
板との上記切り欠き部に嵌合されると共に,上記鍔部の
内面が上記マイクロストリップラインの端部に接続され
ていることを特徴としている。
がマイクロストリップラインの先端部に、簡単な作業に
よって接続精度のばらつきが少なく接続される。
乃至請求項12に係る発明の低雑音増幅装置において、
上記マイクロストリップラインの先端部には、先端に向
かって幅が狭くなるテーパが形成されていることを特徴
としている。
とマイクロストリップラインとの接続部の特性インピー
ダンスの不整合性が緩和される。
態により詳細に説明する。
の低雑音増幅装置におけるPWB固定構造および固定方
法を示す。この低雑音増幅装置はKa帯受信用LNBに
適用されるものである。図1に示すように、本実施の形
態におけるKa帯受信用の低雑音増幅装置においては、
PWB41の上面にはマイクロストリップライン44が
形成されており、その先端がPWB41の端面41aに
位置している。さらに、マイクロストリップライン44
の上記先端には、金属板45が先端を突出させて取り付
けられている。そして、上記金属棒としてのアンテナピ
ン46の上端面が、金属板45における突出部下面に半
田付けされている。また、アンテナピン46は、導波管
のシャーシ43に埋め込まれたリング状の誘電体47に
挿通され、同軸構造を成す誘電体47とアンテナピン4
6とで上記アンテナプローブを構成している。
成されたアースパターン42の面を直接シャーシ43に
接触させてシャーシ43にビス止め(図示せず)されてい
る。さらに、PWB41およびアースパターン42にお
けるアンテナピン46とマイクロストリップライン44
との接続部近傍には、ビス48が貫通する孔49を設け
る一方、シャーシ43における上記穴49に対応する位
置にビス孔50を設ける。そして、ビス48とビス孔5
0とを螺合させて、PWB41とシャーシ43とを、ア
ンテナピン46とマイクロストリップライン44との接
続部近傍で直接ビス止めするのである。その場合、誘電
体47の上面はアースパターン42の面に当接してい
る。尚、51はLNAである。
PWBに僅かな反りがあっても回路のアースを不安定に
してしまうために、従来のビス止め位置のみでPWBを
直接シャーシにビス止めするだけでは、安定な回路特性
を得ることは困難である。ところが、本実施の形態のご
とく、従来のビス止め位置に加えて、アンテナピン46
とマイクロストリップライン44との接続部近傍をビス
48で止めることによって、PWB41のアースパター
ン42とシャーシ43とにおけるアンテナピン46とマ
イクロストリップライン44との接続部近傍の密着性を
強化させることができ、図20に示すように、PWBを
ベース板に半田付けした場合と同等の安定な回路特性を
得ることができるのである。
増幅装置における利得と雑音指数(NF)との周波数特性
を示す。また、図3は、従来のKa帯受信用の低雑音増
幅装置における利得と雑音指数との周波数特性を示す。
図2および図3より、本実施の形態における低雑音増幅
装置の方が利得が安定しており、雑音指数も改善されて
いることが実証された。
ストリップライン44との接続部近傍においてPWB4
1とシャーシ43とをビス48で止めることに加えて、
さらに、LNA51を構成する各増幅素子(HEMT)5
2,53,54夫々のアース端子52a,53a,54a近傍
をビス55,56,57で止めるのである。こうすること
によって、アースパターン42とシャーシ43とにおけ
る各HEMT52,53,54夫々のアース端子52a,5
3a,54a近傍の密着性を高めることができ、各HEM
T55,56,57自身の動作を安定させることができ
る。したがって、更に利得が安定し、雑音指数が小さい
回路特性を実現できるのである。
6とマイクロストリップライン44との接続部近傍、及
び、HEMT52,53,54夫々のアース端子52a,5
3a,54a近傍を、ビス48,55,56,57で止めるよ
うにしているが、この発明はビス止めに限定されるもの
ではない。例えば、図5〜図7に示すような固定方法を
用いても差し支えない。
する例を示す。図5(a)では、シャーシ43にピン状の
リベット61を設け、PWB41に穿たれた孔41aに
挿通し頭部61aを打ち広げてPWB41を固定する。
図5(b)では、シャーシ43に筒状のリベット62を設
け、PWB41に穿たれた孔41bに挿通し頭部62aを
打ち広げてPWB41を固定する。
す。図6(a)は平面図であり、図6(b)は正面図であり、
図6(c)は側面図である。フレーム63の一部をPWB
41の上方にPWB41とアースパターン42との厚み
分の間隔を空けて突出させる。そして、この突出部63
aを、アンテナピン46とマイクロストリップライン4
4との接続部近傍、あるいは、HEMT52,53,54
夫々のアース端子52a,53a,54a近傍まで引き伸ば
し、その位置におけるPWB41とアースパターン42
とをフレーム63の突出部63aとシャーシ43とで挟
んで固定するのである。
シャーシ43上における少なくともアンテナピン46と
マイクロストリップライン44との接続部近傍、あるい
は、HEMT52,53,54夫々のアース端子52a,5
3a,54a近傍に、導電性接着剤64を塗布する。そし
て、PWB41を積層して加圧することによって固定す
るのである。
すように、上記PWB41の端面41aの箇所で、マイ
クロストリップライン44の先端にアンテナピン46の
上端を金属板45を介して半田付けによって固定してい
る。こうすることによって、簡単な加工でアンテナピン
46を取り付けることができるのである。尚、図8〜図
11は、他の方法によるアンテナピンの取り付け方法を
示す。
プライン73が形成されたPWB71の端面71aをマ
イクロストリップライン73を残して切断加工し、マイ
クロストリップライン73の先端部73aをPWB71
の端面71aから突出させる。そして、マイクロストリ
ップライン73の先端部73aに上記アンテナピン74
の上端を直接半田付けする。この方法によれば、精度の
高い切断機が必要ではあるが、マイクロストリップライ
ン73とアンテナピン74との接続精度のばらつきが少
なくてすむと言う利点がある。尚、72はアースパター
ンであり、75はLNAである。
部を直角に折り曲げ、この折り曲げ部79aの側面を、
PWB76上に形成されたマイクロストリップライン7
8の先端に直接半田付けする。この方法によれば、アン
テナピン79とマイクロストリップライン78との強固
な接続を可能とする。尚、77はアースパターンであ
り、80はLNAである。
端に円形の鍔部84aを設ける。また、PWB81とこ
のPWB81上に形成されたマイクロストリップライン
83との先端に半円の切り欠き部83aを設ける。そし
て、この切り欠き部83aにアンテナピン84の側面を
嵌め込み、アンテナピン84の鍔部84aをマイクロス
トリップライン83に直接半田付けする。この方法によ
れば、製造工程が簡単であるにもかかわらず、上記マイ
クロストリップライン83とアンテナピン84との接続
精度のばらつきが少ないと言う利点がある。尚、82は
アースパターンであり、85はLNAである。
アンテナピン89の先端を、PWB86上に形成された
マイクロストリップライン88の先端に、金属板90に
よって半田付けする。但し、マイクロストリップライン
88の先端部には、先端に向かってテーパ88aを形成
し、マイクロストリップライン88の先端の幅をアンテ
ナピン89の直径にしている。この方法によれば、図2
1における接続部分の特性インピーダンスZconnectの
不整合性を緩和できると言う利点がある。尚、87はア
ースパターンであり、91はLNAである。勿論、図8
〜図10におけるマイクロストリップライン73,78,
83の先端部にテーパを形成しても差し支えない。
ンテナピン46がPWB41の端面41aでマイクロス
トリップライン44の先端に取り付けられているタイプ
のKa帯受信用の低雑音増幅装置において、アンテナピ
ン46とマイクロストリップライン44との接続部近
傍、および、LNA51を構成する各HEMT52,5
3,54夫々のアース端子52a,53a,54a近傍で、ビ
ス48,55,56,57やリベット61,62やフレーム
63の突出部63aや導電性接着剤64によって、PW
B41とシャーシ43とを直接固定するのである。その
結果、PWB41に僅かな反りがあっても矯正されて、
PWB41のアースパターン42とシャーシ43との密
着性が強化される。したがって、PWBをベース板に半
田付けした場合と同等の安定な回路特性を得ることがで
きるのである。
テナピン46とマイクロストリップライン44との接続
部近傍と、LNA51を構成する各HEMT52,53,
54夫々のアース端子52a,53a,54a近傍との両位
置で、PWB41とシャーシ43とを直接固定してい
る。しかしながら、アンテナピン46とマイクロストリ
ップライン44との接続部近傍のみで固定しても差し支
えない。
態のKa帯受信用の低雑音増幅装置を示す。図12(a)は
平面図であり、図12(b)は縦断面図である。PWB1
01,アースパターン102,シャーシ103,マイクロ
ストリップライン104,金属板105,アンテナピン1
06,ビス108およびLNA109は、図1における
PWB41,アースパターン42,シャーシ43,マイク
ロストリップライン44,金属板45,アンテナピン4
6,ビス48およびLNA51と同じ構成を有して、同
様に動作する。
1における誘電体47と同様にリング状に形成されて導
波管のシャーシ103に埋め込まれ、アンテナピン10
6が挿通されている。但し、誘電体107の厚みはシャ
ーシ103の厚みよりも薄く形成されており、誘電体1
07とPWB101との間には空隙部110を設けてい
る。
111からLNA109までの特性インピーダンスを示
す。図13より、アンテナプローブ111の同軸部とP
WB101との間に空隙部110を設けることによっ
て、この空隙部110の体積の調整によるインピーダン
スZgapの調整が可能となる。したがって、従来、スタ
ブ112の形状修正のみではマッチングが不可能であっ
たシャーシ103を抜けてからマイクロストリップライ
ンに接続されるまでの部分の特性インピーダンスZconn
ectに補正項Zgapが設けられたようになり、アンテナプ
ローブ111の同軸部及びマイクロストリップライン1
04の入力側の特性インピーダンスZo(=50Ω)との
マッチングが可能となるのである。
雑音増幅装置における入力リターンロスの測定結果を示
す。また、図15は、従来のKa帯受信用の低雑音増幅
装置における入力リターンロスの測定結果を示す。図1
4および図15より、Ka帯のうち特によく使用される
帯域B,Cにおいて、本実施の形態における低雑音増幅
装置の方が入力リターンロスが改善されていることが実
証された。
変形例である。PWB121,アースパターン122,シ
ャーシ123,マイクロストリップライン124,金属板
125およびアンテナピン126は、図12におけるP
WB101,アースパターン102,シャーシ103,マ
イクロストリップライン104,金属板105およびア
ンテナピン106と同じ構成を有して、同様に動作す
る。
アンテナプローブ111における空隙部110の体積調
整が困難である。そこで、図16に示す低雑音増幅装置
においては、アンテナピン126が挿通される誘電体1
27の外周面には雄ねじが設けられ、シャーシ123の
誘電体127埋め込み用の穴123aには誘電体127
の雄ねじに螺合する雌ねじが設けられている。こうする
ことによって、誘電体127を回転させて誘電体127
を矢印(A)の方向に移動させるだけの簡単な方法によっ
て、空隙部128の長さを調節して空隙部128の特性
インピーダンスZgapを変えることができる。
る発明の低雑音増幅装置は、アンテナプローブがマイク
ロストリップラインに基板の端面で接続されている構造
を有するKa帯の電波を受信する低雑音増幅装置におい
て、上記基板を、上記アンテナプローブとマイクロスト
リップラインとの接続部における利得が安定し雑音指数
が少なくなる近傍で固定材によってシャーシに固定した
ので、上記基板下面のアースパターンと上記シャーシと
における上記アンテナプローブとマイクロストリップラ
インとの接続部近傍の密着性を高めることができる。し
たがって、基板のアース面を安定させて、利得が安定し
雑音指数が少ない低雑音増幅特性を得ることができる。
く上記基板をベース基板に半田付けする必要がないため
上記基板の固定が簡単で、信頼性も高く、Ku帯受信用
LNBの生産に実績のある工程で生産可能であり、コス
トパフォーマンスにも優れた低雑音増幅装置を提供でき
る。
置は、上記基板上に搭載された低雑音増幅回路の増幅素
子におけるアース端子における利得が安定し雑音指数が
少なくなる近傍でも上記固定材によって上記基板をシャ
ーシに固定したので、上記アースパターンとシャーシと
における上記増幅素子のアース端子近傍の密着性を高め
ることでき、更に利得が安定し雑音指数が少ない低雑音
増幅特性を得ることができる。
置は、上記固定材をビスで構成したので、簡単な方法
で、従来のごとく上記基板をベース板に半田付けした場
合と同等の安定した低雑音増幅特性を得ることができ
る。
置は、上記固定材を上記シャーシに設けられたリベット
で構成したので、上記リベットの頭部を打ち広げるだけ
の簡単な動作で上記基板をシャーシに固定できる。した
がって、作業性良く上記基板をシャーシに固定できる。
置は、上記固定材を上記シャーシに設けられて基板の上
面まで延在しているフレームで構成し、このフレームと
上記シャーシとで上記基板を挟み込むことによって上記
アースパターンとシャーシとを密着させるので、上記基
板にビスやリベットを通す孔を設ける必要がない。さら
に、ビス止めやリベット打ちを何度も繰り返すことなく
ワンタッチで上記基板をシャーシに固定できる。
置は、上記固定材は導電性接着剤であるので、上記基板
上に搭載されたマイクロストリップラインや低雑音増幅
回路に衝撃や振動等を与えることなく、上記基板をシャ
ーシに固定できる。
置は、上記アンテナプローブにおける誘電体の上端面と
上記基板との間に空隙を設けたので、この空隙の量を調
整することによって、上記アンテナプローブとマイクロ
ストリップラインとの接続部の特性インピーダンスを調
整できる。したがって、上記アンテナプローブとマイク
ロストリップラインとの接続部におけるインピーダンス
整合を容易に行うことができる。すなわち、この発明に
よれば、NFマッチングやVSWR(定圧定存波比)マッ
チングを容易に補正改善できるのである。
置は、上記アンテナプローブの誘電体を上記金属棒の軸
方向に進退可能なように導波管に螺着したので、上記誘
電体を回転させることによって、上記誘電体の上端面と
上記基板との間の空隙の量を簡単に調整できる。したが
って、上記アンテナプローブとマイクロストリップライ
ンとの接続部におけるインピーダンス整合をさらに容易
に行うことができる。
置は、上記アンテナプローブにおける金属棒の上端を、
上記マイクロストリップラインの先端に取り付けられた
金属板に接続するので、簡単な接続構造によって、上記
アンテナプローブをマイクロストリップラインに接続で
きる。
装置は、上記アンテナプローブにおける金属棒の上端
を、上記基板の端面から突出している上記マイクロスト
リップラインの先端部に接続するので、上記アンテナプ
ローブをマイクロストリップラインの先端部に直接接続
して接続精度のばらつきを無くすことができる。
装置は、上記アンテナプローブの金属棒上端における折
り曲げ部の側面を、上記マイクロストリップラインの先
端部に接続するので、上記アンテナプローブをマイクロ
ストリップラインに直接且つ強固に接続できる。
装置は、上記アンテナプローブにおける金属棒の上端に
鍔部を設ける一方、積層された上記基板とマイクロスト
リップラインとの端部には半円の切り欠き部を形成し、
上記金属棒の側面を上記マイクロストリップラインと基
板との上記切り欠き部に嵌合すると共に、上記鍔部の内
面を上記マイクロストリップラインの端部に接続するの
で、簡単な作業によって、接続精度のばらつきが少なく
なるように上記アンテナプローブをマイクロストリップ
ラインに接続できる。
装置は、上記マイクロストリップラインの先端部に先端
に向かって幅が狭くなるテーパを形成したので、上記ア
ンテナプローブとマイクロストリップラインとの接続部
の特性インピーダンスの不整合性を緩和できる。
けるPWB固定構造および固定方法を示す図である。
指数との周波数特性を示す図である。
利得と雑音指数との周波数特性を示す図である。
説明図である。
を示す図である。
の固定方法を示す図である。
ーシへの固定方法を示す図である。
ップラインへの取り付け方法を示す図である。
クロストリップラインへの取り付け方法を示す図であ
る。
ンのマイクロストリップラインへの取り付け方法を示す
図である。
のマイクロストリップラインへの取り付け方法を示す図
である。
置におけるPWB固定構造を示す図である。
までの特性インピーダンスを示す図である。
ターンロス測定結果を示す図である。
る入力リターンロス測定結果を示す図である。
低雑音増幅装置における縦断面図である。
ある。
る。
ク図である。
PWB固定構造を示す図である。
までの特性インピーダンスを示す図である。
7,102,122…アースパターン、43,103,12
3…シャーシ、44,73,78,83,88,104,12
4…マイクロストリップライン、45,90,105,1
25…金属板、46,74,79,84,89,106,12
6…アンテナピン、47,107,127…誘電体、
48,55〜57,108…ビス、51,75,80,
85,91,109…LNA、52,53,54…増幅素
子、61…ピン型リベット、 62…筒型
リベット、63…フレーム、 64
…導電性接着剤、110,128…空隙部。
Claims (13)
- 【請求項1】 金属棒と誘電体との同軸構造からなるア
ンテナプローブが、基板上に形成されて低雑音増幅回路
に接続されているマイクロストリップラインに、上記基
板の端面で接続された構造を有すると共に、Ka帯(17
GHz〜23GHz)の電波を受信する低雑音増幅装置に
おいて、 上記基板の下面には、アースパターンが形成されてお
り、 上記基板が、少なくとも上記アンテナプローブとマイク
ロストリップラインとの接続部における利得が安定し雑
音指数が少なくなる近傍で固定材によってシャーシに固
定されて、上記アースパターンとシャーシとが密着され
ていることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の低雑音増幅装置におい
て、 上記基板は、上記低雑音増幅回路を構成する増幅素子の
アース端子における利得が安定し雑音指数が少なくなる
近傍で上記固定材によって上記シャーシに固定されてい
ることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の低雑音
増幅装置において、 上記固定材は、ビスであることを特徴とする低雑音増幅
装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の低雑音
増幅装置において、 上記固定材は、上記シャーシに設けられたリベットであ
ることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の低雑音
増幅装置において、 上記固定材は、上記シャーシに設けられて上記基板の上
面まで延在しているフレームであり、 このフレームと上記シャーシとで上記基板を挟み込むこ
とによって上記アースパターンとシャーシとが密着され
ていることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の低雑音
増幅装置において、 上記固定材は、導電性接着剤であることを特徴とする低
雑音増幅装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の低雑音増幅装置におい
て、 上記アンテナプローブにおける誘電体の上端面と上記基
板との間に空隙が設けられていることを特徴とする低雑
音増幅装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の低雑音増幅装置におい
て、 上記アンテナプローブにおける誘電体は、上記金属棒の
軸方向に進退可能なように導波管に螺着されていること
を特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の低雑音増幅装置におい
て、 上記アンテナプローブにおける金属棒の上端は、上記マ
イクロストリップラインの先端に取り付けられた金属板
に接続されていることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項10】 請求項1に記載の低雑音増幅装置にお
いて、 上記アンテナプローブにおける金属棒の上端は、上記基
板の端面から突出している上記マイクロストリップライ
ンの先端部に接続されていることを特徴とする低雑音増
幅装置。 - 【請求項11】 請求項1に記載の低雑音増幅装置にお
いて、 上記アンテナプローブにおける金属棒の上端は折り曲げ
られており、 この金属棒の折り曲げ部の側面が上記マイクロストリッ
プラインの先端部に接続されていることを特徴とする低
雑音増幅装置。 - 【請求項12】 請求項1に記載の低雑音増幅装置にお
いて、 上記アンテナプローブにおける金属棒の上端には鍔部が
設けられる一方、積層された上記基板とマイクロストリ
ップラインとの端部には半円の切り欠き部が形成されて
おり、 上記金属棒は、その側面が上記マイクロストリップライ
ンと基板との上記切り欠き部に嵌合されると共に、上記
鍔部の内面が上記マイクロストリップラインの端部に接
続されていることを特徴とする低雑音増幅装置。 - 【請求項13】 請求項9乃至請求項12に記載の低雑
音増幅装置において、 上記マイクロストリップラインの先端部には、先端に向
かって幅が狭くなるテーパが形成されていることを特徴
とする低雑音増幅装置。
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