JP3476021B2 - チタニルフタロシアニン結晶および電子写真感光体 - Google Patents

チタニルフタロシアニン結晶および電子写真感光体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なるチ
タニルフタロシアニン結晶、ならびに該チタニルフタロ
シアニン結晶を含んだ感光層を、支持体上に、設けるこ
とから成る、新規にして有用なる電子写真感光体に関す
る。
【0002】さらに詳細には、本発明は、とりわけ、光
導電性材料として有用なる、X線回折スペクトルに基づ
く、Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2
゜)が、8.4゜において、最大回折ピークを有すると
いう、斬新にして特定なるチタニルフタロシアニン結晶
化合物、ならびに該化合物を用いた、極めて実用性の高
い電子写真感光体を提供しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】これまでにも、電子写真感光体として
は、セレンなどの無機光導電性物質が用いられて来ては
いるけれども、とりわけ、熱安定性ならびに毒性などの
面に、改善すべき問題があるという処から、無毒であ
り、しかも、易加工性などの特徴を有する、いわゆる有
機光導電性物質が、目下の処は、主流となっている。
【0004】また、近年では、半導体レーザーの発振波
長領域に感度を有する有機感光体の開発が盛んであり、
たとえば、フタロシアニン系化合物、ビスアゾおよびト
リスアゾ系化合物、チアピリリウム系化合物、スクアリ
リウム系化合物、アズレニウム系化合物またはチオピロ
ロピロール系化合物などが、検討されている。
【0005】就中、フタロシアニン系化合物は、それ自
体、合成が容易であるし、加えて、耐候性ならびに耐光
性などが優れているために、幅広く、検討されており、
特に、チタニルフタロシアニンは、数多く、検討が為さ
れている。
【0006】チタニルフタロシアニンは、製造条件の違
いによって、種々の結晶型が得られるということが知ら
れてはいるが、そうした例は、たとえば、特開昭59−
49544号公報、特開昭59−166959号公報、
特開昭61−239248号公報、特開昭62−670
94号公報、特開昭63−366号公報、特開昭63−
116158号公報、特開昭63−198067号公報
および特開昭64−17066号公報などの明細書を見
れば、明かである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来公知の
チタニルフタロシアニンは、その調製自体が、極めて煩
雑であるというだけではなく、電子写真特性もまた、必
ずしも、充分であるとは言い得なかった。
【0008】そのために、本発明者らは、極めて、簡単
に調製することが出来て、しかも、とりわけ、感度に優
れるという、極めて実用性の高いチタニルフタロシアニ
ン結晶を求めて、鋭意、研究を開始した。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、一にかかって、至極、容易に調製することが出来
るし、併せて、得られるチタニルフタロシアニン結晶
が、とりわけ、感度に優れるものであって、当該結晶
を、たとえば、光導電性材料として用いた場合において
も、優れた電子写真特性を示すというような、極めて実
用性の高い目的結晶を提供し、併せて、当該結晶を用い
た電子写真感光体を提供しようとするにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
こうした課題を解決するために、鋭意、検討を重ねた結
果、Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2
゜)が、8.4゜において最大回折ピークを有するとい
う、新規なる結晶のチタニルフタロシアニンが、いとも
簡単なる方法で以て製造することが出来るものである
し、
【0011】しかも、光導電性材料として優れた性能を
有するものであるということ、ならびに、此のチタニル
フタロシアニンを用いることによって、高感度の電子写
真感光体が得られるということを見出すに及んで、ここ
に、本発明を完成させるに到った。
【0012】すなわち、本発明は、基本的には、X線回
折スペクトルに基づく、Cu−Kα線に対するブラッグ
角(2θ±0.2゜)が、8.4゜において最大回折ピ
ークを有する図1に示すような構造を有する、特定にし
て斬新なるチタニルフタロシアニン結晶を提供しようと
するものであり、併せて、当該チタニルフタロシアニン
結晶を含有する感光層を、支持体上に設けることによっ
て得られる、斬新なる電子写真感光体をも提供しようと
するものである。
【0013】以下に、本発明を、さらに一層、具体的に
説明することにする。
【0014】まず、本発明のチタニルフタロシアニンと
しては、たとえば、下掲するような一般式
【0015】
【化1】
【0016】(ただし、式中のXはハロゲン原子を表す
ものとし、また、k、l、mまたはnは、0〜4までの
整数であるものとする。)で以て示されるようなもの
が、特に代表的なものである。
【0017】ここにおいて、本発明のチタニルフタロシ
アニンは、たとえば、フタロニトリルと、ハロゲン化チ
タン化合物とから生成するジクロロチタンフタロシアニ
ンを、アルコール系溶剤で以て洗浄したのち、加水分解
せしめるということによって、合成することが出来る。
【0018】これを、何ら、結晶型が変化しないような
限りにおいて、磨砕せしめてもよいことは、勿論であ
る。
【0019】かかる機械的磨砕法として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、ペイント・シェーカ
ー、サンド・グラインダー、ボール・ミル、ロール・ミ
ル、アトライター、ニーダー、振動ミルまたはコロイド
・ミルなどのような、種々の装置ないしは手段を用いて
行うというものである。
【0020】こうした磨砕は、いわゆる乾式で以て行っ
てもよいし、液状物質を用いた形での、いわゆる湿式で
以て行ってもよいことは、勿論である。食塩または硫酸
ナトリウム十水和物などのような、種々の磨砕助剤を用
いることも出来る。
【0021】本発明の電子写真感光体は、積層型と、単
層型との、どちらの構成をも用いることが出来る。それ
らのうち、積層型感光体にあっては、電荷発生層の上
に、電荷輸送層が積層されているというような構成のも
のでも、あるいは、その逆のような構成のものでもよい
ことは、勿論である。
【0022】導電性の支持体上に、絶縁性の下引き層を
設けたり、さらには、最上部に表面保護層を設けるたり
するということも出来る。当該導電性支持体として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、アルミニウ
ム、ステンレスまたは銅などのような、各種の金属製ド
ラム、シート、あるいは、これらの金属箔のラミネート
物や、蒸着物などである。
【0023】さらに、金属粉末またはカーボン・ブラッ
グなどをはじめ、種々の高分子電解質などのような、い
わゆる導伝性物質を、バインダーと共に、塗布して、導
電化処理せしめた形のプラスチック・フィルム、プラス
チック・ドラムまたはプラスチック・ベルトなどもま
た、挙げられる。
【0024】他方、本発明の電子写真感光体の感光層
は、たとえば、これらの導電性支持体上に、少なくと
も、前述したような、本発明のチタニルフタロシアニン
結晶を、バインダーを含む形の塗布液を塗布したのち
に、乾燥せしめることによって得られる。
【0025】上記バインダーとして特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビ
ニルカルバゾール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂、アクリ
ル−スチレン樹脂、メタクリル樹脂、シリコン樹脂また
はアルキド樹脂、
【0026】あるいは、メラミン−アルキド樹脂、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレ
タン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体または塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体などである。
【0027】チタニルフタロシアニン結晶と、当該バイ
ンダーとの重量比としては、20:1〜1:10なる範
囲内が適切であるし、特に好ましくは、10:1〜1:
5なる範囲内が適切である。
【0028】チタニルフタロシアニン結晶の比率が高す
ぎる場合には、どうしても、塗布液の分散安定性が低下
するようになるし、一方、低すぎる場合には、どうして
も、感度が低下するようになるので、いずれの場合も好
ましくない。
【0029】塗布液を調製するために使用し得る有機溶
剤として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、シクロヘキサノール、イソプロピルアルコール
の如き、各種のアルコール類;
【0030】アセトン、メチルエチルケトン、メチルブ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン
の如き、各種のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドンの如き、各種のアミド類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、モノグライム、ジグライム、アニソール、エ
チレングリコールモノメチルエーテルの如き、各種のエ
ーテル類;
【0031】酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテートの如き、各種のエステル類;クロロホルム、
塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭素、トリクロ
ロエチレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼンの
如き、各種のハロゲン化炭化水素類;またはベンゼン、
トルエン、キシレンの如き、各種の芳香族炭化水素類;
あるいはリグロイン類ないしは石油エーテル類などであ
るが、これらの溶剤は、単独使用でも2種以上の併用で
もよいことは、勿論である。
【0032】塗布液は、前述した、それぞれ、本発明の
チタニルフタロシアニン、バインダーおよび溶剤を、ボ
ール・ミル、ビーズ・ミル、ペイント・シェーカー、サ
ンド・グラインダー、アトライター、ディスパーザーま
たはホモミキサーなどのような、種々の分散手段によっ
て、分散化せしめることによって、容易に、調製をする
ことが出来る。
【0033】塗布液の塗布に当たっては、たとえば、デ
ィッピング・コーティング法、スプレー・コーティング
法、ビード・コーティング法、ワイヤー・バー・コーテ
ィング法、ブレード・コーティング法、ローラー・コー
ティング法またはカーテン・コーティング法などのよう
な、種々の塗布方法を用いることが出来る。
【0034】そして、かくして得られる、塗布物の乾燥
は、約20〜約200℃なる程度温度で以て、好ましく
は、約60〜約120℃なる程度の温度で以て、加熱乾
燥せしめるという方法によればよい。
【0035】積層型感光体の場合における電荷発生層
は、大約0.1〜約3.0ミクロン(μm)程度の乾燥
膜厚となるように、一方、単層型感光体の場合には、約
10〜約20μm程度の乾燥膜厚となるように、塗布せ
しめるのが望ましい。
【0036】本発明の機能分離型感光体に用いられる電
荷輸送物質として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、ヒドラゾン系化合物、オキサゾール系化合
物、オキサジアゾール系化合物、オキサチアゾール系化
合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、
トリアゾール系化合物、スチリル・スチルベン系化合
物、ピラゾリン系化合物またはトリアリールアミン系化
合物、
【0037】あるいは、ジベンジルアミン系化合物、ト
リアリールメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合
物、アジン系化合物、イミダゾール系化合物、イミダゾ
リジン系化合物、ジシアノメチレン系化合物またはベン
ジジン系化合物などである。
【0038】これらの化合物のうちでも、芳香族環を有
するものは、その部分が、いわゆるベンゾ類縁体などの
ような縮合多環構造をしている形のものであってもよい
ことは、勿論である。
【0039】積層型感光体の場合の電荷輸送層は、上記
電荷輸送物質と、バインダーとを、有機溶剤中に分散化
せしめたのちに、塗布し、乾燥して形成せしめるという
こともまた、可能である。
【0040】電荷輸送物質と、バインダーとの重量比と
しては、5:1〜1:5なる範囲内が、特に望ましい。
乾燥膜厚としては、5〜50μmなる範囲内となるよう
に塗布するのが、特に望ましい。
【0041】本発明においては、導電性支持体上に、下
引き層を設けるという方法によってもよいことは、勿論
である。導電性支持体からの、不必要なる電荷の注入を
阻止するためにも有効であり、感光層の帯電性を高める
という作用がある。
【0042】さらに、感光層と導電性支持体との密着性
を高めるという作用もある。下引き層を形成する材料と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルポリジン、セルロース・エーテル類、ポリアミドまた
はポリウレタンなどである。
【0043】当該下引き層の膜厚としては、大約、0.
05〜1μm程度が適切である。
【0044】
【実施例】次に、本発明を、実施例および比較例によ
り、一層、具体的に説明することにするが、本発明は、
これらの実施例のみに限定されるものではない。以下に
おいて、部および%は、特に断りの無い限り、すべて重
量基準であるものとする。
【0045】実施例1 反応装置に、フタロニトリルの112部、四塩化チタン
の41.5部およびα−クロロナフタレンの840部を
加え、窒素雰囲気下で、攪拌しながら昇温し、210℃
で4時間のあいだ反応させた。
【0046】室温まで冷却し、濾過せしめた。得られた
粗製物を、メタノールの600mlに加え、室温におい
て1時間のあいだ攪拌してから、濾過せしめた。こうし
た操作を、数回、繰り返し行った。
【0047】しかるのち、ここに得られたケーキを、2
5%濃度のアンモニア水に加えて、90℃で、3時間の
あいだ、加水分解を行った。此の加水分解の終了後は、
まず、濾過せしめ、次いで、かくして得られた生成物
を、純水の800mlに分散させて、室温で1時間のあ
いだ攪拌したのち、濾過せしめた。
【0048】こうした操作を、3回、繰り返したのち
に、乾燥せしめて、チタニルフタロシアニン結晶の10
0部を、80%なる収率で以て得た。このチタニルフタ
ロシアニンのX線回折図を、図1に示す。
【0049】実施例2 ポットに、直径が6mmなる「SUS 304」製ボー
ルの240部と、実施例1で得られたチタニルフタロア
ニンの4部とを仕込んで、室温で、24時間のあいだ磨
砕せしめた。
【0050】かくして得られたチタニルフタロシアニン
のX線回折図を、図2に示す。
【0051】比較例1 特開昭62−67094号公報に開示されている製造例
に従って、β型チタニルフタロシアニンを調製した。
【0052】このチタニルフタロシアニンのX線回折図
を、図3に示す。
【0053】比較例2 特開昭61−239248号公報に開示されている製造
例に従って、α型チタニルフタロシアニンを調製した。
【0054】このチタニルフタロシアニンのX線回折図
を、図4に示す。
【0055】実施例3 本実施例における感光体の構成を、図5に示した。此の
図5において、1はアルミニウム基板であり、2はアル
ミニウム基板1上に形成された電荷発生層であり、そし
て、3は電荷発生層2上に形成された電荷移動層であ
る。
【0056】「エスレック BH−3」[積水化学工業
(株)製のポリビニルブチラール樹脂]を、塩化メチレ
ンと、1,1,2−トリクロロエタンとの混合溶媒中に
溶解し、実施例1で得られたチタニルフタロシアニン結
晶と、充分に混合したのち、バー・コーターにて、アル
ミニウム基板の上に塗布し、次いで、100℃で乾燥し
て、厚さが1μmなる電荷発生層を形成せしめた。
【0057】次に、下掲するような構造式[2]
【0058】
【化2】
【0059】で以て示される電荷輸送物質を、塩化メチ
レンと、クロロベンゼンとの混合溶剤に溶解した「ユー
ピロン Z−200」[三菱ガス化学(株)製のポリカ
ーボネート樹脂]と充分に攪拌混合したのち、上記電荷
発生層上に塗布し、次いで、110℃で乾燥して、厚さ
が20μmなる電荷輸送層を形成せしめた。
【0060】次いで、このようにして得られた感光体
を、川口電機(株)製の「EPA−8100型エレクト
ロ・スタティック・ペーパー・アナライザー」を用い、
暗所で以て、−6.0KVのコロナ放電を行って負帯電
させた表面電位(V0) を測定すると共に、
【0061】さらに、10秒間のあいだ、暗所に放置し
て10秒後における表面電位保持率(V10/V0) をも
測定した。
【0062】加えて、水銀−キセノンランプの光を、モ
ノクロ・メーターを通して得た780nmなる単色光を
照射し、表面電位が1/2ならびに1/5に減少するま
での時間を測定するという方法で以て、光感度E1/2
らびにE1/5を測定した。
【0063】また、同様にして、15秒間なる光照射後
における表面電位(Vr15)をも測定した。それらの測
定結果は、まとめて、第1表に示す。
【0064】実施例4 実施例2で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例3と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0065】比較例3 比較例1で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例3と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0066】比較例4 比較例2で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例3と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0067】実施例5 電荷輸送物質として、下掲するような構造式[3]
【0068】
【化3】
【0069】で以て示される物質を用いるように変更し
以外は、実施例3と同様にして、電子写真感光体を作製
し、評価を行った。
【0070】実施例6 実施例2で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例5と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0071】比較例5 比較例1で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例5と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0072】比較例6 比較例2で得られたチタニルフタロシアニン結晶を用い
るように変更した以外は、実施例5と同様にして、電子
写真感光体を作製し、評価を行った。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明に従えば、優れた
光導電性を有する、新規なるチタニルフタロアニン結晶
が、容易に合成できるし、しかも、当該物質を光導電性
材料として用いることにより、優れた電子写真特性を示
す電子写真感光体をも得ることができるし、加えて、複
写機ならびにプリンターなどのような、種々の記録装置
への応用が可能であり、したがって、その効果ないしは
利用的価値は、顕著に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた、本発明のチタニルフタロ
シアニン結晶のX線回折スペクトルを示す。
【図2】実施例2で得られた、本発明のチタニルフタロ
シアニン結晶のX線回折スペクトルを示す。
【図3】比較例1で得られた、対照用のチタニルフタロ
シアニン結晶のX線回折スペクトルを示す。
【図4】比較例2で得られた、対照用のチタニルフタロ
シアニン結晶のX線回折スペクトルを示す。
【図5】本発明の電子写真感光体一積層型感光体の部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1………アルミニウム基板 2………電荷発生層 3………電荷移動層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−287189(JP,A) 特開 平3−258860(JP,A) 特開 平3−199268(JP,A) 特開 平4−153273(JP,A) 特開 平4−246472(JP,A) 特開 平4−159373(JP,A) 特開 平5−273775(JP,A) 特開 昭64−17066(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 67/50 G03G 5/06 371 C09B 67/12 - 67/20 C09B 47/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線回折スペクトルに基づく、Cu−K
    α線に対するブラック角(2θ±0.2゜)が、8.4
    ゜において、最大回折ピークを有し、16.8゜におい
    て2番目の大きさの回折ピークを有することを特徴とす
    るチタニルフタロシアニン結晶。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチタニルフタロシアニ
    ン結晶を感光層に含有する電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 チタニルフタロシアニンを感光層に含有
    する電子写真感光体であって、前記チタニルフタロシア
    ニンが請求項1に記載のチタニルフタロシアニン結晶
    を、磨砕せしめたものである電子写真感光体。
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