JP3475635B2 - 地磁気補正コイル及び陰極線管 - Google Patents
地磁気補正コイル及び陰極線管Info
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- JP3475635B2 JP3475635B2 JP03407696A JP3407696A JP3475635B2 JP 3475635 B2 JP3475635 B2 JP 3475635B2 JP 03407696 A JP03407696 A JP 03407696A JP 3407696 A JP3407696 A JP 3407696A JP 3475635 B2 JP3475635 B2 JP 3475635B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管における
地磁気による電子ビームのずれを可及的に少なくするこ
とができる地磁気補正コイル及びこれを具備する陰極線
管に関する。
地磁気による電子ビームのずれを可及的に少なくするこ
とができる地磁気補正コイル及びこれを具備する陰極線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管は、図6に示すように、
管体10のパネル面11の内面に蛍光面12が形成さ
れ、この蛍光面と対向してアパーチャグリルやシャドウ
マスクと呼ばれる色選別電極13が配されている。管体
10のネック部10aに配設された電子銃14から放出
された電子Eは、偏向ヨーク15で偏向され、所定の蛍
光面12を走査するように構成されている。
管体10のパネル面11の内面に蛍光面12が形成さ
れ、この蛍光面と対向してアパーチャグリルやシャドウ
マスクと呼ばれる色選別電極13が配されている。管体
10のネック部10aに配設された電子銃14から放出
された電子Eは、偏向ヨーク15で偏向され、所定の蛍
光面12を走査するように構成されている。
【0003】ところが、電子銃14から放出された電子
ビームEは、蛍光面12に到達する前に、南北方向の地
磁気の磁界の影響で、所定の軌道からずれてしまう現象
が生じる。地磁気による磁界の影響により、画面上で画
面全体が回転して斜めになる画回転や、電子ビームが蛍
光体ストライプの中心から外れるミスランディングが生
じる。
ビームEは、蛍光面12に到達する前に、南北方向の地
磁気の磁界の影響で、所定の軌道からずれてしまう現象
が生じる。地磁気による磁界の影響により、画面上で画
面全体が回転して斜めになる画回転や、電子ビームが蛍
光体ストライプの中心から外れるミスランディングが生
じる。
【0004】このような地磁気の影響を抑制するため、
管体10の外面を覆う外部磁気シールド(OMS)や内
部磁気シールド(IMS)を配設することが行われてい
る。更に、図7に示すように、管体10の後面を囲むよ
うに、略矩形状の地磁気補正コイル16が、図示しない
外部磁気シールドに取り付けられ、この地磁気補正コイ
ル16に電流を流して地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させることにより、地磁気によって生じる電子ビーム
のずれを補正している。
管体10の外面を覆う外部磁気シールド(OMS)や内
部磁気シールド(IMS)を配設することが行われてい
る。更に、図7に示すように、管体10の後面を囲むよ
うに、略矩形状の地磁気補正コイル16が、図示しない
外部磁気シールドに取り付けられ、この地磁気補正コイ
ル16に電流を流して地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させることにより、地磁気によって生じる電子ビーム
のずれを補正している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ディスプレーが精細になり、ランディングの許容度が小
さくなってきており、このため、ごく小さなミスランデ
ィングも問題になってきている。例えば、地磁気補正コ
イルによる地磁気の影響の補正においても、一般的に南
北方向の地磁気による電子ビームのずれは均一ではな
く、コーナー部より図7におけるY軸周辺の方が大き
い。また、図7に示すような通常の地磁気補正コイル1
6を用いると、補正感度はコーナー部の方が画面上下中
央部(Y軸部分)より感度が高い。このため、図8の矢
印で示すように、管面側から見て画面上下中央部で色ず
れなどの画質が劣化することが認められている。
ディスプレーが精細になり、ランディングの許容度が小
さくなってきており、このため、ごく小さなミスランデ
ィングも問題になってきている。例えば、地磁気補正コ
イルによる地磁気の影響の補正においても、一般的に南
北方向の地磁気による電子ビームのずれは均一ではな
く、コーナー部より図7におけるY軸周辺の方が大き
い。また、図7に示すような通常の地磁気補正コイル1
6を用いると、補正感度はコーナー部の方が画面上下中
央部(Y軸部分)より感度が高い。このため、図8の矢
印で示すように、管面側から見て画面上下中央部で色ず
れなどの画質が劣化することが認められている。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、地磁気の補正を画面全体で均一にできるような地磁
気補正コイル及びそれを具備する陰極線管を提供するこ
とを目的とする。
で、地磁気の補正を画面全体で均一にできるような地磁
気補正コイル及びそれを具備する陰極線管を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次の地磁気補正コイル及び陰極線管を提供
する。 (1)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面上下中央
部分に対応する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前
記陰極線管の色選別電極側に接近する中央湾曲部を有し
ており、平面展開した形状における上下の前記水平コイ
ル部分の前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1
と、平面展開した形状における前記中央湾曲部以外の上
下の前記水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦
V1/V2≦1.6の条件を満足する地磁気補正コイ
ル。 (2)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面の角に近
接する部分を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電
極側から遠ざけられたコーナー湾曲部を有しており、平
面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前記
垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状に
おける前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W
2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する
地磁気補正コイル。 (3)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面上下中央
部分に対応する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前
記陰極線管の色選別電極側に接近する中央湾曲部と、前
記陰極線管の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲し
て前記陰極線管の色選別電極側から遠ざけられたコーナ
ー湾曲部とを有しており、平面展開した形状における上
下の前記水平コイル部分の前記中央湾曲部の突出先端部
相互間の距離V1と、平面展開した形状における前記中
央湾曲部以外の上下の前記水平コイル部分の離間距離V
2とが、1.2≦V1/V2≦1.6の条件を満足し、
平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る地磁気補正コイル。 (4)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面上下中央部分に対応
する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前記陰極線管
の色選別電極側に接近する中央湾曲部を有しており、平
面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の前
記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面展
開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記水
平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V2
≦1.6の条件を満足する陰極線管。 (5)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面の角に近接する部分
を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側から遠
ざけられたコーナー湾曲部を有しており、平面展開した
形状における前記コーナー湾曲部以外の前記垂直コイル
部分の離間距離W1と、平面展開した形状における前記
コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W2とが、
1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する陰極線
管。 (6)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面上下中央部分に対応
する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前記陰極線管
の色選別電極側に接近する中央湾曲部と、前記陰極線管
の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲して前記陰極
線管の色選別電極側から遠ざけられたコーナー湾曲部と
を有しており、平面展開した形状における上下の前記水
平コイル部分の前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距
離V1と、平面展開した形状における前記中央湾曲部以
外の上下の前記水平コイル部分の離間距離V2とが、
1.2≦V1/V2≦1.6の条件を満足し、平面展開
した形状における前記コーナー湾曲部以外の前記垂直コ
イル部分の離間距離W1と、平面展開した形状における
前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W2と
が、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する陰極
線管。
成するため、次の地磁気補正コイル及び陰極線管を提供
する。 (1)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面上下中央
部分に対応する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前
記陰極線管の色選別電極側に接近する中央湾曲部を有し
ており、平面展開した形状における上下の前記水平コイ
ル部分の前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1
と、平面展開した形状における前記中央湾曲部以外の上
下の前記水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦
V1/V2≦1.6の条件を満足する地磁気補正コイ
ル。 (2)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面の角に近
接する部分を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電
極側から遠ざけられたコーナー湾曲部を有しており、平
面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前記
垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状に
おける前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W
2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する
地磁気補正コイル。 (3)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルであって、前記陰極線管の後面に水
平方向の水平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分と
で取り囲むように配され、前記陰極線管の画面上下中央
部分に対応する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前
記陰極線管の色選別電極側に接近する中央湾曲部と、前
記陰極線管の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲し
て前記陰極線管の色選別電極側から遠ざけられたコーナ
ー湾曲部とを有しており、平面展開した形状における上
下の前記水平コイル部分の前記中央湾曲部の突出先端部
相互間の距離V1と、平面展開した形状における前記中
央湾曲部以外の上下の前記水平コイル部分の離間距離V
2とが、1.2≦V1/V2≦1.6の条件を満足し、
平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る地磁気補正コイル。 (4)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面上下中央部分に対応
する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前記陰極線管
の色選別電極側に接近する中央湾曲部を有しており、平
面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の前
記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面展
開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記水
平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V2
≦1.6の条件を満足する陰極線管。 (5)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面の角に近接する部分
を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側から遠
ざけられたコーナー湾曲部を有しており、平面展開した
形状における前記コーナー湾曲部以外の前記垂直コイル
部分の離間距離W1と、平面展開した形状における前記
コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W2とが、
1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する陰極線
管。 (6)地磁気による陰極線管内の電子ビームのずれを補
正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発生させ
る地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、前記地
磁気補正コイルは、前記陰極線管の後面に水平方向の水
平コイル部分と垂直方向の垂直コイル部分とで取り囲む
ように配され、前記陰極線管の画面上下中央部分に対応
する前記水平コイル部分を外方に湾曲して前記陰極線管
の色選別電極側に接近する中央湾曲部と、前記陰極線管
の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲して前記陰極
線管の色選別電極側から遠ざけられたコーナー湾曲部と
を有しており、平面展開した形状における上下の前記水
平コイル部分の前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距
離V1と、平面展開した形状における前記中央湾曲部以
外の上下の前記水平コイル部分の離間距離V2とが、
1.2≦V1/V2≦1.6の条件を満足し、平面展開
した形状における前記コーナー湾曲部以外の前記垂直コ
イル部分の離間距離W1と、平面展開した形状における
前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離W2と
が、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する陰極
線管。
【0008】本発明の第1の地磁気補正コイルは、陰極
線管の画面上下中央部分に近接する部分を外方に湾曲さ
せ、該中央湾曲部を陰極線管の色選別電極側に接近させ
た構造としている。これにより、この中央湾曲部におけ
る地磁気の補正量、即ち、画面上下中央部における補正
量を実際の地磁気の影響と対応させて大きくでき、この
部分での地磁気の影響を効果的にキャンセルすることが
でき、その結果画面上下中央部分における画質劣化を消
滅させることができる。
線管の画面上下中央部分に近接する部分を外方に湾曲さ
せ、該中央湾曲部を陰極線管の色選別電極側に接近させ
た構造としている。これにより、この中央湾曲部におけ
る地磁気の補正量、即ち、画面上下中央部における補正
量を実際の地磁気の影響と対応させて大きくでき、この
部分での地磁気の影響を効果的にキャンセルすることが
でき、その結果画面上下中央部分における画質劣化を消
滅させることができる。
【0009】また、第2の地磁気補正コイルは、コーナ
ー部を内方(陰極線管の偏向ヨーク側)に湾曲させ、こ
のコーナー湾曲部を色選別電極から遠ざけた構造として
いる。これにより、コイルのコーナー部における補正量
は小さくなり、従来の地磁気補正コイルにおけるコーナ
ー部の補正量が過大であった欠点を改良することができ
る。
ー部を内方(陰極線管の偏向ヨーク側)に湾曲させ、こ
のコーナー湾曲部を色選別電極から遠ざけた構造として
いる。これにより、コイルのコーナー部における補正量
は小さくなり、従来の地磁気補正コイルにおけるコーナ
ー部の補正量が過大であった欠点を改良することができ
る。
【0010】また、これらの中央湾曲部とコーナー湾曲
部とを兼備した地磁気補正コイルとすることにより、地
磁気の補正を画面全体でより均一化させることができ
る。このような地磁気補正コイルを具備する陰極線管
は、地磁気による電子ビームのずれを画面全体に亘って
良好に補正することができるので、画面全体の色ずれが
減少し、高品質となる。
部とを兼備した地磁気補正コイルとすることにより、地
磁気の補正を画面全体でより均一化させることができ
る。このような地磁気補正コイルを具備する陰極線管
は、地磁気による電子ビームのずれを画面全体に亘って
良好に補正することができるので、画面全体の色ずれが
減少し、高品質となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、具体的に説明する。本発明の地磁気補正コイルは、
上述したような中央湾曲部及びコーナー湾曲部のいずれ
か一方又は両方を有する。
て、具体的に説明する。本発明の地磁気補正コイルは、
上述したような中央湾曲部及びコーナー湾曲部のいずれ
か一方又は両方を有する。
【0012】図1は、両方の湾曲部を有する本発明の地
磁気補正コイルとそれを取り付けた陰極線管を示すもの
で、陰極線管を斜め後方から見た斜視図である。この陰
極線管5は、地磁気補正コイル以外は、従来の陰極線管
と同様であり、図6に示した陰極線管と同一の構成部分
には同一の符号を付す。管体10のネック部10a内に
は図示しない電子銃が配設され、その電子銃から放出さ
れた電子ビームは偏向ヨーク15により水平方向及び垂
直方向に偏向されて蛍光面を照射する。この蛍光面に
は、アノードボタン17を介して高電圧が印加されるよ
うになっている。また、管体10の外周には、防爆用の
補強用金属枠18が取り付けられている。更に、図1に
は図示しないが、管体10内の蛍光面に対向して色選別
電極が配設されている。
磁気補正コイルとそれを取り付けた陰極線管を示すもの
で、陰極線管を斜め後方から見た斜視図である。この陰
極線管5は、地磁気補正コイル以外は、従来の陰極線管
と同様であり、図6に示した陰極線管と同一の構成部分
には同一の符号を付す。管体10のネック部10a内に
は図示しない電子銃が配設され、その電子銃から放出さ
れた電子ビームは偏向ヨーク15により水平方向及び垂
直方向に偏向されて蛍光面を照射する。この蛍光面に
は、アノードボタン17を介して高電圧が印加されるよ
うになっている。また、管体10の外周には、防爆用の
補強用金属枠18が取り付けられている。更に、図1に
は図示しないが、管体10内の蛍光面に対向して色選別
電極が配設されている。
【0013】そして、本発明の地磁気補正コイル1が管
体の後面を取り囲むように配設されている。この地磁気
補正コイル1は、基本形は矩形状であるが、画面上下中
央部に対応する水平方向のコイルの中央部分において外
方に湾曲する中央湾曲部3と、コーナー部に内方に湾曲
するコーナー湾曲部4とを設け、地磁気の補正が画面全
体で均一になるように工夫をしている。
体の後面を取り囲むように配設されている。この地磁気
補正コイル1は、基本形は矩形状であるが、画面上下中
央部に対応する水平方向のコイルの中央部分において外
方に湾曲する中央湾曲部3と、コーナー部に内方に湾曲
するコーナー湾曲部4とを設け、地磁気の補正が画面全
体で均一になるように工夫をしている。
【0014】本発明の地磁気補正コイルの湾曲部の構成
を具体的に図2で説明する。この地磁気補正コイル1
は、略水平方向(図1のX軸方向)の水平コイル部分2
aと垂直方向(図1のY軸方向)の垂直コイル部分2b
とを有し、これらの水平コイル部分2aのそれぞれの中
央部には、円弧状あるいは楕円状に外方に向かって屈曲
された中央湾曲部3を有する。また、陰極線管の角に最
も接近するコーナー部分を内方(偏向ヨーク15側)に
向かって円弧状あるいは楕円状に屈曲させ、4隅にコー
ナー湾曲部4を設けてある。
を具体的に図2で説明する。この地磁気補正コイル1
は、略水平方向(図1のX軸方向)の水平コイル部分2
aと垂直方向(図1のY軸方向)の垂直コイル部分2b
とを有し、これらの水平コイル部分2aのそれぞれの中
央部には、円弧状あるいは楕円状に外方に向かって屈曲
された中央湾曲部3を有する。また、陰極線管の角に最
も接近するコーナー部分を内方(偏向ヨーク15側)に
向かって円弧状あるいは楕円状に屈曲させ、4隅にコー
ナー湾曲部4を設けてある。
【0015】これらの湾曲部の湾曲の程度は、例えば、
中央湾曲部3は、上下の両中央湾曲部の突出先端部相互
間の距離をV1(コイルの厚さの中心を基準とする。以
下、同様)、湾曲部以外の上下のコイル(即ち、水平コ
イル部分2a)間の離間距離をV2としたとき、1.2
≦V1/V2≦1.6の条件を満足する程度の湾曲とす
ることが好ましい。また、コーナー湾曲部4は、湾曲部
以外の部分(即ち、垂直コイル部分2b)間の水平方向
の離間距離をW1、水平コイル部分2aにおけるコーナ
ー湾曲部4の屈曲開始点相互間の距離をW2としたと
き、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する程度
の屈曲とすることが望ましい。なお、コーナー湾曲部4
の屈曲が、屈曲開始点相互を直線で結ぶ場合(図面中、
破線Sで示した)には、補正量を小さくする効果がない
ことが実験で明らかになっており、湾曲させる必要があ
る。なお、この図2に示す地磁気補正コイル1の形状
は、展開した状態を示すもので、実際には管体10の後
面に沿って倒された状態で、色選別電極に接近、離間す
るように設けられる。
中央湾曲部3は、上下の両中央湾曲部の突出先端部相互
間の距離をV1(コイルの厚さの中心を基準とする。以
下、同様)、湾曲部以外の上下のコイル(即ち、水平コ
イル部分2a)間の離間距離をV2としたとき、1.2
≦V1/V2≦1.6の条件を満足する程度の湾曲とす
ることが好ましい。また、コーナー湾曲部4は、湾曲部
以外の部分(即ち、垂直コイル部分2b)間の水平方向
の離間距離をW1、水平コイル部分2aにおけるコーナ
ー湾曲部4の屈曲開始点相互間の距離をW2としたと
き、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足する程度
の屈曲とすることが望ましい。なお、コーナー湾曲部4
の屈曲が、屈曲開始点相互を直線で結ぶ場合(図面中、
破線Sで示した)には、補正量を小さくする効果がない
ことが実験で明らかになっており、湾曲させる必要があ
る。なお、この図2に示す地磁気補正コイル1の形状
は、展開した状態を示すもので、実際には管体10の後
面に沿って倒された状態で、色選別電極に接近、離間す
るように設けられる。
【0016】次に、このような湾曲部を設ける効果につ
いて説明する。一般的に南北方向の地磁気による電子ビ
ームのずれは、画面全体で均一ではなく、コーナー部よ
り画面上下中央部の方が大きい。これを図面で示すと、
図3(A)に示すように、画面におけるコーナー部で電
子ビームが受ける力F2 よりも、画面上下中央部分(Y
軸部分)における電子ビームが受ける力F1 の方がより
大きく、画面を回転させる向きの力が加わる。
いて説明する。一般的に南北方向の地磁気による電子ビ
ームのずれは、画面全体で均一ではなく、コーナー部よ
り画面上下中央部の方が大きい。これを図面で示すと、
図3(A)に示すように、画面におけるコーナー部で電
子ビームが受ける力F2 よりも、画面上下中央部分(Y
軸部分)における電子ビームが受ける力F1 の方がより
大きく、画面を回転させる向きの力が加わる。
【0017】一方、図7に示したような従来の地磁気補
正コイル16による地磁気の補正は、図3(B)に示す
ように、画面のコーナー部における電子ビームが受ける
力F 4 の方が、画面上下中央部における電子ビームが受
ける力F3 より大きい。従って、地磁気による電子ビー
ムのずれを従来の地磁気補正コイル16で補正すると、
画面上下中央部分を打つビームの補正が不足してしま
い、図8で示したような画面上下中央部における画質劣
化が生じ、画面の均一性が劣化する要因の一つとなる。
正コイル16による地磁気の補正は、図3(B)に示す
ように、画面のコーナー部における電子ビームが受ける
力F 4 の方が、画面上下中央部における電子ビームが受
ける力F3 より大きい。従って、地磁気による電子ビー
ムのずれを従来の地磁気補正コイル16で補正すると、
画面上下中央部分を打つビームの補正が不足してしま
い、図8で示したような画面上下中央部における画質劣
化が生じ、画面の均一性が劣化する要因の一つとなる。
【0018】これに対して、図1、図2に示したような
本発明の地磁気補正コイル1によれば、画面上下中央部
分に近接するコイル部を磁界の影響を大きく受ける色選
別電極近くに湾曲させ、画面コーナー部では色選別電極
の影響を受けないようにコイルを内方に湾曲させて遠ざ
けたことにより、図3(C)に示すように、地磁気によ
り電子ビームが受ける力と反対方向の力が発生し、この
力は、コーナー部における電子ビームが受ける力F2 よ
りも、画面上下中央部分における電子ビームが受ける力
F1 の方がより大きい。
本発明の地磁気補正コイル1によれば、画面上下中央部
分に近接するコイル部を磁界の影響を大きく受ける色選
別電極近くに湾曲させ、画面コーナー部では色選別電極
の影響を受けないようにコイルを内方に湾曲させて遠ざ
けたことにより、図3(C)に示すように、地磁気によ
り電子ビームが受ける力と反対方向の力が発生し、この
力は、コーナー部における電子ビームが受ける力F2 よ
りも、画面上下中央部分における電子ビームが受ける力
F1 の方がより大きい。
【0019】これを図4で説明する。図4は、地磁気補
正コイル1と色選別電極13とを上から見たもので、地
磁気補正コイル1による色選別電極13内の磁界分布の
イメージを示すものである。この図から明らかなよう
に、中央湾曲部3が色選別電極13に近づき、内方湾曲
部4が色選別電極13から遠ざかることにより、画面上
下中央部分の補正量が大きく、画面のコーナー部の補正
量が小さくなり、地磁気が陰極電子管内で作用する磁界
分布とほぼ同等の磁界を作ることができ、画面全体で地
磁気の均一な補正ができる。
正コイル1と色選別電極13とを上から見たもので、地
磁気補正コイル1による色選別電極13内の磁界分布の
イメージを示すものである。この図から明らかなよう
に、中央湾曲部3が色選別電極13に近づき、内方湾曲
部4が色選別電極13から遠ざかることにより、画面上
下中央部分の補正量が大きく、画面のコーナー部の補正
量が小さくなり、地磁気が陰極電子管内で作用する磁界
分布とほぼ同等の磁界を作ることができ、画面全体で地
磁気の均一な補正ができる。
【0020】従って、本発明の地磁気補正コイルを取り
付けた陰極線管は、色均一性、輝度ユニフォミティ、ミ
スコンバーゼンスが向上する。地磁気補正コイル1は、
通常図示しない外部磁気シールド体(OMS)に取り付
けられるが、OMSを省略する場合には、管体10にス
プリングなどで直接取り付ける。
付けた陰極線管は、色均一性、輝度ユニフォミティ、ミ
スコンバーゼンスが向上する。地磁気補正コイル1は、
通常図示しない外部磁気シールド体(OMS)に取り付
けられるが、OMSを省略する場合には、管体10にス
プリングなどで直接取り付ける。
【0021】また、地磁気補正コイルのシステムとして
は、次に示すように画回転調整と同期させて行うのが好
適である。一般的に南北方向の地磁気により、電子ビー
ムが力を受けると画回転とミスランディングが生じる。
本発明の地磁気補正コイルで地磁気を補正するには、こ
れらの現象のうち、既存ディスプレーに搭載されている
ユーザー画回転調整機能に同期させて行うことができ
る。即ち、図5に示すように、ユーザーが画回転の補正
量を設定すると、画回転補正コイル(R.T.C)駆動
回路が設定量に応じてR.T.Cを駆動する。その画回
転の補正量は地磁気の影響に比例するので、R.T.C
駆動回路に同期させて、地磁気補正コイル(LCC)駆
動回路によりLCCを駆動させ、色ずれ補正に必要な磁
界を発生させ、ランディング(L/D)を補正する。こ
れにより、画回転の調整と色ずれの調整を同時にかつ適
切に行うことができる。 [実施例]図2に示す寸法で、V1/V2=1.4、W
1/W2=1.4に設定した地磁気補正コイルを作製し
た。この地磁気補正コイルにおいて、中央湾曲部を設け
たことにより、補正感度が約+20%向上し、コーナー
湾曲部を設けたことにより、補正感度は約−20%低下
した。トータルとして、約4割補正感度が向上した。
は、次に示すように画回転調整と同期させて行うのが好
適である。一般的に南北方向の地磁気により、電子ビー
ムが力を受けると画回転とミスランディングが生じる。
本発明の地磁気補正コイルで地磁気を補正するには、こ
れらの現象のうち、既存ディスプレーに搭載されている
ユーザー画回転調整機能に同期させて行うことができ
る。即ち、図5に示すように、ユーザーが画回転の補正
量を設定すると、画回転補正コイル(R.T.C)駆動
回路が設定量に応じてR.T.Cを駆動する。その画回
転の補正量は地磁気の影響に比例するので、R.T.C
駆動回路に同期させて、地磁気補正コイル(LCC)駆
動回路によりLCCを駆動させ、色ずれ補正に必要な磁
界を発生させ、ランディング(L/D)を補正する。こ
れにより、画回転の調整と色ずれの調整を同時にかつ適
切に行うことができる。 [実施例]図2に示す寸法で、V1/V2=1.4、W
1/W2=1.4に設定した地磁気補正コイルを作製し
た。この地磁気補正コイルにおいて、中央湾曲部を設け
たことにより、補正感度が約+20%向上し、コーナー
湾曲部を設けたことにより、補正感度は約−20%低下
した。トータルとして、約4割補正感度が向上した。
【0022】
【発明の効果】本発明の地磁気補正コイルは、陰極線管
の画面全体に亘って均一に地磁気の影響を補正できるも
のである。また、本発明の陰極線管は、地磁気による色
ずれを画面全体で可及的に補正でき、色均一性に優れ
る。
の画面全体に亘って均一に地磁気の影響を補正できるも
のである。また、本発明の陰極線管は、地磁気による色
ずれを画面全体で可及的に補正でき、色均一性に優れ
る。
【図1】本発明の陰極線管の一例を斜め後方から見た斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明の地磁気補正コイルの寸法を示す平面図
である。
である。
【図3】(A)は、地磁気の磁界による電子ビームに対
してかかる力の分布を示し、(B)は、従来の地磁気補
正コイルによる補正量の分布を示し、(C)は、本発明
の地磁気補正コイルによる補正量の分布を示す。
してかかる力の分布を示し、(B)は、従来の地磁気補
正コイルによる補正量の分布を示し、(C)は、本発明
の地磁気補正コイルによる補正量の分布を示す。
【図4】本発明の陰極線管における色選別電極と地磁気
補正コイルとを上から見たときの磁界分布のイメージを
示す説明図である。
補正コイルとを上から見たときの磁界分布のイメージを
示す説明図である。
【図5】色ずれ調整を画回転調整と同期させて行うシス
テムを示す構成図である。
テムを示す構成図である。
【図6】陰極線管の一般的な構造を示す説明図である。
【図7】従来の地磁気補正コイルを示す斜視図である。
【図8】画面での画質劣化が生じる部分を示す正面図で
ある。
ある。
1─地磁気補正コイル,2a─ 水平コイル部分,2b
─ 垂直コイル部分,3─中央湾曲部,4─ コーナー湾
曲部,5─ 陰極線管,10─ 管体,11─パネル,1
2─蛍光面,13─色選別電極,14─電子銃,15─
偏向ヨーク.
─ 垂直コイル部分,3─中央湾曲部,4─ コーナー湾
曲部,5─ 陰極線管,10─ 管体,11─パネル,1
2─蛍光面,13─色選別電極,14─電子銃,15─
偏向ヨーク.
Claims (6)
- 【請求項1】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルであって、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面上下中央部分に対応する前記水平コ
イル部分を外方に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側
に接近する中央湾曲部を有しており、 平面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の
前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面
展開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記
水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V
2≦1.6の条件を満足する地磁気補正コイル。 - 【請求項2】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルであって、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲
して前記陰極線管の色選別電極側から遠ざけられたコー
ナー湾曲部を有しており、 平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る地磁気補正コイル。 - 【請求項3】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルであって、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面上下中央部分に対応する前記水平コ
イル部分を外方に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側
に接近する中央湾曲部と、前記陰極線管の画面の角に近
接する部分を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電
極側から遠ざけられたコーナー湾曲部とを有しており、 平面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の
前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面
展開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記
水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V
2≦1.6の条件を満足し、 平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る地磁気補正コイル。 - 【請求項4】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、 前記地磁気補正コイルは、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面上下中央部分に対応する前記水平コ
イル部分を外方に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側
に接近する中央湾曲部を有しており、 平面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の
前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面
展開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記
水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V
2≦1.6の条件を満足する陰極線管。 - 【請求項5】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、 前記地磁気補正コイルは、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面の角に近接する部分を内方側に湾曲
して前記陰極線管の色選別電極側から遠ざけられたコー
ナー湾曲部を有しており、 平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る陰極線管。 - 【請求項6】地磁気による陰極線管内の電子ビームのず
れを補正するために、地磁気を打ち消す方向に磁界を発
生させる地磁気補正コイルを有する陰極線管であって、 前記地磁気補正コイルは、 前記陰極線管の後面に水平方向の水平コイル部分と垂直
方向の垂直コイル部分とで取り囲むように配され、 前記陰極線管の画面上下中央部分に対応する前記水平コ
イル部分を外方に湾曲して前記陰極線管の色選別電極側
に接近する中央湾曲部と、前記陰極線管の画面の角に近
接する部分を内方側に湾曲して前記陰極線管の色選別電
極側から遠ざけられたコーナー湾曲部とを有しており、 平面展開した形状における上下の前記水平コイル部分の
前記中央湾曲部の突出先端部相互間の距離V1と、平面
展開した形状における前記中央湾曲部以外の上下の前記
水平コイル部分の離間距離V2とが、1.2≦V1/V
2≦1.6の条件を満足し、 平面展開した形状における前記コーナー湾曲部以外の前
記垂直コイル部分の離間距離W1と、平面展開した形状
における前記コーナー湾曲部の屈曲開始点相互間の距離
W2とが、1.2≦W1/W2≦1.6の条件を満足す
る陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03407696A JP3475635B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 地磁気補正コイル及び陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03407696A JP3475635B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 地磁気補正コイル及び陰極線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233486A JPH09233486A (ja) | 1997-09-05 |
JP3475635B2 true JP3475635B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=12404178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03407696A Expired - Fee Related JP3475635B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 地磁気補正コイル及び陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3475635B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP03407696A patent/JP3475635B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09233486A (ja) | 1997-09-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |