JPH11111189A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH11111189A JPH11111189A JP26737697A JP26737697A JPH11111189A JP H11111189 A JPH11111189 A JP H11111189A JP 26737697 A JP26737697 A JP 26737697A JP 26737697 A JP26737697 A JP 26737697A JP H11111189 A JPH11111189 A JP H11111189A
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- ray tube
- cathode ray
- color cathode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インライン3ビーム方式の電子銃を備えたカ
ラー陰極線管において、フォーカス及びダイナミックコ
ンバージェンス特性の劣化を来すことなく、画面中央で
の垂直、水平方向のスタティックコンバージェンス補正
を可能にする。 【解決手段】 画面中央での垂直、水平方向のスタティ
ックコンバージェンスを補正するための4極マグネット
25を電子銃24が封入されたネック上に配置してなる
カラー陰極線管であって、4極マグネット25を電子銃
24の主電子レンズ中心上に配置する。例えばフォーカ
ス電極35B、中間電極36及びアノード電極37で主
電子レンズとなる電界拡張レンズを構成する電子銃を用
いた場合には、4極マグネット25を中間電極36上に
配置する。
ラー陰極線管において、フォーカス及びダイナミックコ
ンバージェンス特性の劣化を来すことなく、画面中央で
の垂直、水平方向のスタティックコンバージェンス補正
を可能にする。 【解決手段】 画面中央での垂直、水平方向のスタティ
ックコンバージェンスを補正するための4極マグネット
25を電子銃24が封入されたネック上に配置してなる
カラー陰極線管であって、4極マグネット25を電子銃
24の主電子レンズ中心上に配置する。例えばフォーカ
ス電極35B、中間電極36及びアノード電極37で主
電子レンズとなる電界拡張レンズを構成する電子銃を用
いた場合には、4極マグネット25を中間電極36上に
配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タディスプレイ、その他等に適用されるカラー陰極線管
に関する。
タディスプレイ、その他等に適用されるカラー陰極線管
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のカラー陰極線管の概略
的構成の要部を示す。このカラー陰極線管1は、陰極線
管体2のネック3内にインライン3ビーム方式の電子銃
4が封入され、ネック3の外側に画面中央での垂直、水
平方向のスタティックコンバージェンスを補正するため
の4極マグネット5、ピューリティマグネット(いわゆ
る2極マグネット)6及び非対称ミスコンバージェンス
を補正するための6極マグネット7からなるネックアッ
センブリ8が配置されて成る。9は偏向ヨークを示す。
的構成の要部を示す。このカラー陰極線管1は、陰極線
管体2のネック3内にインライン3ビーム方式の電子銃
4が封入され、ネック3の外側に画面中央での垂直、水
平方向のスタティックコンバージェンスを補正するため
の4極マグネット5、ピューリティマグネット(いわゆ
る2極マグネット)6及び非対称ミスコンバージェンス
を補正するための6極マグネット7からなるネックアッ
センブリ8が配置されて成る。9は偏向ヨークを示す。
【0003】電子銃4は、例えば図11に示すように、
四重極レンズを有した電子銃が用いられる。この電子銃
4は、平行にインライン配列された赤、緑及び青に対応
する3つのカソードK〔KR ,KG ,KB 〕を有し、こ
のカソードK〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となる
ように第1電極11、第2電極12、第3電極13、第
4電極14、2分割された第5−1電極15A及び第5
−2電極15Bからなる第5電極(フォーカス電極)1
5、第6電極(アノード電極)16、シールドカップ1
7が順次同軸上に配置されて成る。各第1電極11〜第
6電極16には夫々図示せざるも各電子ビームBR ,B
G及びBB が透過する3つの電子ビーム透過孔が設けら
れている。
四重極レンズを有した電子銃が用いられる。この電子銃
4は、平行にインライン配列された赤、緑及び青に対応
する3つのカソードK〔KR ,KG ,KB 〕を有し、こ
のカソードK〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となる
ように第1電極11、第2電極12、第3電極13、第
4電極14、2分割された第5−1電極15A及び第5
−2電極15Bからなる第5電極(フォーカス電極)1
5、第6電極(アノード電極)16、シールドカップ1
7が順次同軸上に配置されて成る。各第1電極11〜第
6電極16には夫々図示せざるも各電子ビームBR ,B
G及びBB が透過する3つの電子ビーム透過孔が設けら
れている。
【0004】尚、第5−2電極15Bと対向する第5−
1電極15Aの面には、図12に示すように、縦長の電
子ビーム透過孔151R,151G,151Bが形成さ
れた電極面151が形成される。一方、第5−1電極1
5Aと対向する第5−2電極15Bの面には、図12に
示すように、縦長の電子ビーム透過孔152R,152
G,152Bが形成され、各電子ビーム透過孔152
R,152G,152Bの上下にこれより一体に第5−
1電極15A側に延長するひさし部153を有した電極
面152が形成される。
1電極15Aの面には、図12に示すように、縦長の電
子ビーム透過孔151R,151G,151Bが形成さ
れた電極面151が形成される。一方、第5−1電極1
5Aと対向する第5−2電極15Bの面には、図12に
示すように、縦長の電子ビーム透過孔152R,152
G,152Bが形成され、各電子ビーム透過孔152
R,152G,152Bの上下にこれより一体に第5−
1電極15A側に延長するひさし部153を有した電極
面152が形成される。
【0005】第1電極11には例えば0V(もしくは数
十V)の電圧が印加され、第2電極12及び第4電極1
4には互いに電気的に接続されて例えば200〜800
V程度の電圧が印加される。第6電極16及びシールド
カップ17には例えば22KV〜30KV程度のアノー
ド電圧が印加される。
十V)の電圧が印加され、第2電極12及び第4電極1
4には互いに電気的に接続されて例えば200〜800
V程度の電圧が印加される。第6電極16及びシールド
カップ17には例えば22KV〜30KV程度のアノー
ド電圧が印加される。
【0006】第3電極13及び第5−1電極15Aに
は、例えば5KV〜7KV程度の一定のフォーカス電圧
FC が印加される。一方、第5−2電極15Bには、フ
ォーカス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が5
00〜1000Vの放物線波形電圧と、フォーカス電圧
FC とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。
は、例えば5KV〜7KV程度の一定のフォーカス電圧
FC が印加される。一方、第5−2電極15Bには、フ
ォーカス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が5
00〜1000Vの放物線波形電圧と、フォーカス電圧
FC とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。
【0007】これにより、第5−1電極15Aと第5−
2電極15Bとの間に四重極レンズが形成され、第5−
2電極15Bと第6電極16との間に主電子レンズが形
成される。
2電極15Bとの間に四重極レンズが形成され、第5−
2電極15Bと第6電極16との間に主電子レンズが形
成される。
【0008】この電子銃1においては、3つのカソード
KR ,KG ,KB から出射した電子ビームBR ,BG ,
BB が主に主電子レンズで収束及び集中の作用を受けて
蛍光面に達する。そして、四重極レンズによって主電子
レンズ、いわゆるフォーカスレンズに強度変化を生じさ
せ、蛍光面の左右方向の周辺部における電子ビームの形
状を良好なものとする。
KR ,KG ,KB から出射した電子ビームBR ,BG ,
BB が主に主電子レンズで収束及び集中の作用を受けて
蛍光面に達する。そして、四重極レンズによって主電子
レンズ、いわゆるフォーカスレンズに強度変化を生じさ
せ、蛍光面の左右方向の周辺部における電子ビームの形
状を良好なものとする。
【0009】上述のように3つの電子ビームBR ,
BG ,BB は、主電子レンズが収束及び集中(コンバー
ジェンス)の作用を受けて蛍光面に達するが、永久磁石
または電磁コイルによる4極マグネット5によるコンバ
ージェンス補正を施さない状態では、パネル前面側から
見ると図14に示すように、画面中央で水平方向にミス
コンバージェンスが存在する。ただし、これは設計的に
アンダーコンバージェンスにしているもので、主電子レ
ンズは、4極マグネット5による補正後に電子ビーム軌
道が最適になるように設計され、通常、画面中央部の蛍
光面上で赤及び青の電子ビームBR 及びBB の間隔L1
は2〜4mm程度であり、これを4極マグネット5でコ
ンバージェンスさせるのが一般的である。
BG ,BB は、主電子レンズが収束及び集中(コンバー
ジェンス)の作用を受けて蛍光面に達するが、永久磁石
または電磁コイルによる4極マグネット5によるコンバ
ージェンス補正を施さない状態では、パネル前面側から
見ると図14に示すように、画面中央で水平方向にミス
コンバージェンスが存在する。ただし、これは設計的に
アンダーコンバージェンスにしているもので、主電子レ
ンズは、4極マグネット5による補正後に電子ビーム軌
道が最適になるように設計され、通常、画面中央部の蛍
光面上で赤及び青の電子ビームBR 及びBB の間隔L1
は2〜4mm程度であり、これを4極マグネット5でコ
ンバージェンスさせるのが一般的である。
【0010】一方、図15は、電子銃4の電極部品寸法
及び組立に何らかのエラーがあり、垂直方向のスタティ
ックミスコンバージェンスが発生した側を示す。図示の
例は画面垂直方向をYとするとき、青の電子ビームBB
が+Y方向、赤の電子ビームBR が−Y方向にずれた場
合である。垂直方向のスタティックミスコンバージェン
スの要因としては、主電子レンズ部に起因するものが大
部分をしめる。この垂直方向のスタティックミスコンバ
ージェンスは、水平方向と同様に4極マグネット5の磁
界で補正可能であるが、図10に示すように、従来は、
その4極マグネット5の配置を主電子レンズ部よりもカ
ソード側、例えば第4電極14、第5電極15のネック
上にすることが多い。
及び組立に何らかのエラーがあり、垂直方向のスタティ
ックミスコンバージェンスが発生した側を示す。図示の
例は画面垂直方向をYとするとき、青の電子ビームBB
が+Y方向、赤の電子ビームBR が−Y方向にずれた場
合である。垂直方向のスタティックミスコンバージェン
スの要因としては、主電子レンズ部に起因するものが大
部分をしめる。この垂直方向のスタティックミスコンバ
ージェンスは、水平方向と同様に4極マグネット5の磁
界で補正可能であるが、図10に示すように、従来は、
その4極マグネット5の配置を主電子レンズ部よりもカ
ソード側、例えば第4電極14、第5電極15のネック
上にすることが多い。
【0011】この場合、その位置でのビーム軌道を故意
に変化させ主電子レンズに対する入射条件を変えてやる
ことで、蛍光面上でのジャストコンバージェンスを得よ
うとするものである。
に変化させ主電子レンズに対する入射条件を変えてやる
ことで、蛍光面上でのジャストコンバージェンスを得よ
うとするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すように、主電子レンズよりもカソード側の第4電
極14のネック上に4極マグネット5を配置して垂直方
向のスタティックコンバージェンスを補正する場合は、
電子ビームBR ,BG ,BB が、補正位置以後に通過す
る四重極レンズを含むその他全ての電子レンズの最適軌
道を通らなくなるため、4極マグネットによる補正を施
さない状態(補正前)と4極マグネットによる補正を施
した状態(補正後)〔以下、補正前後という〕でフォー
カス電圧変化時のビーム軌道変化量が変化してしまい、
その結果、フォーカスやダイナミックなコンバージェン
ス特性が劣化し、画質の劣化につながっていた。
に示すように、主電子レンズよりもカソード側の第4電
極14のネック上に4極マグネット5を配置して垂直方
向のスタティックコンバージェンスを補正する場合は、
電子ビームBR ,BG ,BB が、補正位置以後に通過す
る四重極レンズを含むその他全ての電子レンズの最適軌
道を通らなくなるため、4極マグネットによる補正を施
さない状態(補正前)と4極マグネットによる補正を施
した状態(補正後)〔以下、補正前後という〕でフォー
カス電圧変化時のビーム軌道変化量が変化してしまい、
その結果、フォーカスやダイナミックなコンバージェン
ス特性が劣化し、画質の劣化につながっていた。
【0013】更に詳述するに、4極マグネット5を通過
した以後の電子ビームBR ,BG ,BB は、主電子レン
ズに対する理想的な軌道から外れた所を通過する場合が
あり、これは相対的に電子銃4の軸がずれてしまったこ
とと同様で、軸ずれによるフォーカス劣化を生じたり、
フォーカス電圧の変化に対して蛍光面上のビームスポッ
トが動いてしまうことになる。つまり、ダイナミックフ
ォーカスによるコンバージェンス変化が起きる。結果的
に垂直方向のスタティックコンバージェンスの補正がフ
ォーカス劣化やダイナミックコンバージェンスの劣化を
来たし、画質の劣化につながっていた。
した以後の電子ビームBR ,BG ,BB は、主電子レン
ズに対する理想的な軌道から外れた所を通過する場合が
あり、これは相対的に電子銃4の軸がずれてしまったこ
とと同様で、軸ずれによるフォーカス劣化を生じたり、
フォーカス電圧の変化に対して蛍光面上のビームスポッ
トが動いてしまうことになる。つまり、ダイナミックフ
ォーカスによるコンバージェンス変化が起きる。結果的
に垂直方向のスタティックコンバージェンスの補正がフ
ォーカス劣化やダイナミックコンバージェンスの劣化を
来たし、画質の劣化につながっていた。
【0014】本発明は、上述の点に鑑み、フォーカス特
性、ダイナミックコンバージェンス特性を劣化させるこ
となく、画面中央でのスタティックコンバージェンスの
補正等を可能にしたカラー陰極線管を提供するものであ
る。
性、ダイナミックコンバージェンス特性を劣化させるこ
となく、画面中央でのスタティックコンバージェンスの
補正等を可能にしたカラー陰極線管を提供するものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー陰極
線管は、画面中央での垂直、水平方向のスタティックコ
ンバージェンスを補正するための4極マグネットを、電
子銃の主電子レンズ中央部のネック上に配置した構成と
する。
線管は、画面中央での垂直、水平方向のスタティックコ
ンバージェンスを補正するための4極マグネットを、電
子銃の主電子レンズ中央部のネック上に配置した構成と
する。
【0016】本発明に係るカラー陰極線管は、画面中央
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを、電子銃の電界拡張レ
ンズを構成する中間電極中心のネック上に配置した構成
とする。
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを、電子銃の電界拡張レ
ンズを構成する中間電極中心のネック上に配置した構成
とする。
【0017】本発明に係るカラー陰極線管は、画面中央
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを、4極マグネットによ
る電界中心が電子銃の主電子レンズ中央部に対応する位
置に作用するように、ネック上に配置した構成とする。
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを、4極マグネットによ
る電界中心が電子銃の主電子レンズ中央部に対応する位
置に作用するように、ネック上に配置した構成とする。
【0018】上述の構成においては、4極マグネットを
主電子レンズの位置、或いは4極マグネットによる磁界
中心が主電子レンズ中心位置に作用するような位置のネ
ック上に配置することにより、垂直方向のスタティック
ミスコンバージェンスの主たる発生箇所でスタティック
コンバージェンス補正ができ、主電子レンズ入射以前の
電子ビーム軌道を変化させることがない。従って、補正
前後でのダイナミックフォーカスによるコンバージェン
ス変化が無くなり、また主電子レンズ入射時のビーム軌
道を最適状態に保つことができ、フォーカス劣化が生じ
ない。
主電子レンズの位置、或いは4極マグネットによる磁界
中心が主電子レンズ中心位置に作用するような位置のネ
ック上に配置することにより、垂直方向のスタティック
ミスコンバージェンスの主たる発生箇所でスタティック
コンバージェンス補正ができ、主電子レンズ入射以前の
電子ビーム軌道を変化させることがない。従って、補正
前後でのダイナミックフォーカスによるコンバージェン
ス変化が無くなり、また主電子レンズ入射時のビーム軌
道を最適状態に保つことができ、フォーカス劣化が生じ
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るカラー陰極線管は、
画面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージ
ェンスを補正するための4極マグネットを電子銃が封入
されたネック上に配置してなるカラー陰極線管であっ
て、4極マグネットが電子銃の主電子レンズ中央部のネ
ック上に配置された構成とする。
画面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージ
ェンスを補正するための4極マグネットを電子銃が封入
されたネック上に配置してなるカラー陰極線管であっ
て、4極マグネットが電子銃の主電子レンズ中央部のネ
ック上に配置された構成とする。
【0020】本発明に係るカラー陰極線管は、画面中央
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを電子銃が封入されたネ
ック上に配置してなるカラー陰極線管であって、電子銃
は、高圧が印加される電極と、フォーカス電圧が印加さ
れる電極と、両電極間にあって両電極の中間電位が印加
される中間電極とによって構成される電界拡張レンズを
有し、4極マグネットが中間電極中心のネック上に配置
された構成とする。
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを電子銃が封入されたネ
ック上に配置してなるカラー陰極線管であって、電子銃
は、高圧が印加される電極と、フォーカス電圧が印加さ
れる電極と、両電極間にあって両電極の中間電位が印加
される中間電極とによって構成される電界拡張レンズを
有し、4極マグネットが中間電極中心のネック上に配置
された構成とする。
【0021】本発明に係るカラー陰極線管は、画面中央
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを電子銃が封入されたネ
ック上に配置してなるカラー陰極線管であって、4極マ
グネットによる磁界中心が電子銃の主電子レンズ中央部
に対応する位置に作用するように、4極マグネットがネ
ック上に配置された構成とする。
での垂直、水平方向のスタティックコンバージェンスを
補正するための4極マグネットを電子銃が封入されたネ
ック上に配置してなるカラー陰極線管であって、4極マ
グネットによる磁界中心が電子銃の主電子レンズ中央部
に対応する位置に作用するように、4極マグネットがネ
ック上に配置された構成とする。
【0022】本発明は、上記夫々のカラー陰極線管にお
いて、4極マグネットが偏向ヨーク後部に取り付けられ
た構成とする。
いて、4極マグネットが偏向ヨーク後部に取り付けられ
た構成とする。
【0023】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
を説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施の形態に係るカラ
ー陰極線管の概略的構成を示す。このカラー陰極線管2
1は、陰極線管体22のネック23内にインライン3ビ
ーム方式の電子銃24が封入され、ネック23の外側に
画面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージ
ェンスを補正するための4極マグネット25、ピューリ
ティマグネット(いわゆる2極マグネット)26及び非
対称ミスコンバージェンスを補正するための6極マグネ
ット27が配置される。28は、電子銃24の各電極を
支えるビードガラス、29は偏向ヨークを示す。
ー陰極線管の概略的構成を示す。このカラー陰極線管2
1は、陰極線管体22のネック23内にインライン3ビ
ーム方式の電子銃24が封入され、ネック23の外側に
画面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージ
ェンスを補正するための4極マグネット25、ピューリ
ティマグネット(いわゆる2極マグネット)26及び非
対称ミスコンバージェンスを補正するための6極マグネ
ット27が配置される。28は、電子銃24の各電極を
支えるビードガラス、29は偏向ヨークを示す。
【0025】電子銃24は、図2に示すように、平行に
インライン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカ
ソードK〔KR ,KG ,KB 〕を有し、このカソードK
〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となるように同軸上
に第1電極31、第2電極32、第3電極33、第4電
極34、2分割された第5−1電極35A及び第5−2
電極35Bからなる第5電極(フォーカス電極)35、
第6電極(中間電極)36、第7電極(アノード電極)
37が順次配列され、最終段にシールドカップ38が配
列されて後述より明らかなように四重極レンズ及び主電
子レンズとしての電界拡張レンズを有したインライン3
ビーム方式の電子銃として構成される。
インライン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカ
ソードK〔KR ,KG ,KB 〕を有し、このカソードK
〔KR ,KG ,KB 〕に対して共通となるように同軸上
に第1電極31、第2電極32、第3電極33、第4電
極34、2分割された第5−1電極35A及び第5−2
電極35Bからなる第5電極(フォーカス電極)35、
第6電極(中間電極)36、第7電極(アノード電極)
37が順次配列され、最終段にシールドカップ38が配
列されて後述より明らかなように四重極レンズ及び主電
子レンズとしての電界拡張レンズを有したインライン3
ビーム方式の電子銃として構成される。
【0026】各第1電極31、第2電極32、第3電極
33、第4電極34、第5−1電極35A、第5−2電
極35B、第6電極36及び第7電極37には、図示せ
ざるも夫々各電子ビームBR ,BG 及びBB が透過する
3つの電子ビーム透過孔が設けられている。
33、第4電極34、第5−1電極35A、第5−2電
極35B、第6電極36及び第7電極37には、図示せ
ざるも夫々各電子ビームBR ,BG 及びBB が透過する
3つの電子ビーム透過孔が設けられている。
【0027】第1電極31には例えば0V(もしくは数
十V)の電圧が印加され、第2電極32及び第4電極3
4には互に電気的に接続されて同電位の例えば200〜
800V程度の電圧が印加され、第7電極37及びシー
ルドカップ38には例えば22KV〜30KV程度のア
ノード電圧が印加される。
十V)の電圧が印加され、第2電極32及び第4電極3
4には互に電気的に接続されて同電位の例えば200〜
800V程度の電圧が印加され、第7電極37及びシー
ルドカップ38には例えば22KV〜30KV程度のア
ノード電圧が印加される。
【0028】第3電極33及び第5−1電極35Aには
例えば5KV〜7KV程度の一定のフォーカス電圧FC
が印加される。一方、第5−2電極35Bには、フォー
カス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が500
〜1000V程度の放物線波形電圧とフォーカス電圧F
C とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。なお、第3電極33に電圧FC に代えて電圧FV
を印加する場合もある。
例えば5KV〜7KV程度の一定のフォーカス電圧FC
が印加される。一方、第5−2電極35Bには、フォー
カス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が500
〜1000V程度の放物線波形電圧とフォーカス電圧F
C とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。なお、第3電極33に電圧FC に代えて電圧FV
を印加する場合もある。
【0029】第6電極(中間電極)36には、第5−2
電極(フォーカス電極)35Bと第7電極(アノード電
極)37の中間電位、即ち電圧FV とアノード電圧Va
との中間の例えば12KV〜20KV程度の中間電圧V
m が印加される。
電極(フォーカス電極)35Bと第7電極(アノード電
極)37の中間電位、即ち電圧FV とアノード電圧Va
との中間の例えば12KV〜20KV程度の中間電圧V
m が印加される。
【0030】第5−1電極35A及び第5−2電極35
Bの互に対向する電極面には、夫々図4に示すように、
前述の図12と同様の縦長の電子ビーム透過孔151
R,151G,151B、及び上下にひさし部153が
一体に形成された縦長の電子ビーム透過孔152R,1
52G,152Bが形成される。これにより、第5−1
電極35Aと第5−2電極35Bとの間に四重極レンズ
が形成される。
Bの互に対向する電極面には、夫々図4に示すように、
前述の図12と同様の縦長の電子ビーム透過孔151
R,151G,151B、及び上下にひさし部153が
一体に形成された縦長の電子ビーム透過孔152R,1
52G,152Bが形成される。これにより、第5−1
電極35Aと第5−2電極35Bとの間に四重極レンズ
が形成される。
【0031】一方、第3図に示すように、第5−2電極
35Bは、中間電極36側の開口部より内方に後退した
位置に電子ビーム透過孔156R,156G,156B
が形成された電界補正電極板156を有して構成され
る。第7電極(アノード電極)37は、中間電極36側
の開口部より内方に後退した位置に電子ビーム透過孔1
57R,157G,157Bが形成された電界補正電極
板157を有して構成される。第6電極(中間電極)3
6は、例えばその内部中央に電子ビーム透過孔155
R,155G,155Bが形成された電界補正電極板1
55を有して構成される。
35Bは、中間電極36側の開口部より内方に後退した
位置に電子ビーム透過孔156R,156G,156B
が形成された電界補正電極板156を有して構成され
る。第7電極(アノード電極)37は、中間電極36側
の開口部より内方に後退した位置に電子ビーム透過孔1
57R,157G,157Bが形成された電界補正電極
板157を有して構成される。第6電極(中間電極)3
6は、例えばその内部中央に電子ビーム透過孔155
R,155G,155Bが形成された電界補正電極板1
55を有して構成される。
【0032】尚、中間電極36は、例えば、2枚の電界
補正電極板155を第5−2電極35B側の開口部及び
アノード電極37側の開口部より夫々内方に後退した位
置に2枚形成して構成することもできる。
補正電極板155を第5−2電極35B側の開口部及び
アノード電極37側の開口部より夫々内方に後退した位
置に2枚形成して構成することもできる。
【0033】この第5−2電極(フォーカス電極)35
Bと中間電極36と、アノード電極37とにより、主電
子レンズが構成される。この主電子レンズは、図5に示
すように、第5−2電極35Bとアノード電極37との
間のZ軸上電位分布(I)(本実施の形態)が中間電極
36のない場合のZ軸上電位分布(II)に比べて緩やか
な電界拡張レンズとなる。
Bと中間電極36と、アノード電極37とにより、主電
子レンズが構成される。この主電子レンズは、図5に示
すように、第5−2電極35Bとアノード電極37との
間のZ軸上電位分布(I)(本実施の形態)が中間電極
36のない場合のZ軸上電位分布(II)に比べて緩やか
な電界拡張レンズとなる。
【0034】この電子銃では、3つのカソードKR ,K
G ,KB から出射した電子ビームBR ,BG ,BB が主
に主電子レンズで収束及び集中の作用を受けて蛍光面に
達する。そして、四重極レンズによって主電子レンズ、
いわゆるフォーカスレンズに強度変化を生じさせ、蛍光
面の左右方向の周辺部における電子ビームの形状を良好
なものとする。また、電界拡張レンズにより、主電子レ
ンズの口径の拡大が図られ、レンズ球面収差係数を減
じ、蛍光面上の収束されるビームスポット径を縮小し、
画面全域での高い解像度が得られる。
G ,KB から出射した電子ビームBR ,BG ,BB が主
に主電子レンズで収束及び集中の作用を受けて蛍光面に
達する。そして、四重極レンズによって主電子レンズ、
いわゆるフォーカスレンズに強度変化を生じさせ、蛍光
面の左右方向の周辺部における電子ビームの形状を良好
なものとする。また、電界拡張レンズにより、主電子レ
ンズの口径の拡大が図られ、レンズ球面収差係数を減
じ、蛍光面上の収束されるビームスポット径を縮小し、
画面全域での高い解像度が得られる。
【0035】しかして、本実施の形態においては、特
に、図1及び図2に示すように、永久磁石また電磁コイ
ルによる4極マグネット25を電子銃24の主電子レン
ズ中心のネック上に配置する。即ち、この例では、第5
−2電極35Bと中間電極36とアノード電極37で主
電子レンズ、いわゆる電界拡張レンズが構成されるの
で、4極マグネット25を中間電極36の中心のネック
上に配置する。
に、図1及び図2に示すように、永久磁石また電磁コイ
ルによる4極マグネット25を電子銃24の主電子レン
ズ中心のネック上に配置する。即ち、この例では、第5
−2電極35Bと中間電極36とアノード電極37で主
電子レンズ、いわゆる電界拡張レンズが構成されるの
で、4極マグネット25を中間電極36の中心のネック
上に配置する。
【0036】ここでは、4極マグネット25の位置、即
ちその中心位置と4極マグネット25による磁界中心位
置が一致しており、この4極電界が主電子レンズの中心
位置に作用するようになされる。
ちその中心位置と4極マグネット25による磁界中心位
置が一致しており、この4極電界が主電子レンズの中心
位置に作用するようになされる。
【0037】4極マグネット25は、通常の例えば図9
に示すように、4極(N−S−N−S)に着磁された2
つのリング状のマグネット25A及び25Bを相互に回
動できるように配して構成される。
に示すように、4極(N−S−N−S)に着磁された2
つのリング状のマグネット25A及び25Bを相互に回
動できるように配して構成される。
【0038】かかる構成によれば、前述したように垂直
方向のスタティックミスコンバージェンスの発生原因の
大半が主電子レンズ部にあるが、4極マグネット25を
電子銃24の主電子レンズ中心、即ちこの場合、中間電
極36の中心のネック23上に配置することにより、上
記のミスコンバージェンス発生箇所でスタティックコン
バージェンスの補正が出来、その他の部分で不要に電子
ビーム軌道を乱すことが無い。
方向のスタティックミスコンバージェンスの発生原因の
大半が主電子レンズ部にあるが、4極マグネット25を
電子銃24の主電子レンズ中心、即ちこの場合、中間電
極36の中心のネック23上に配置することにより、上
記のミスコンバージェンス発生箇所でスタティックコン
バージェンスの補正が出来、その他の部分で不要に電子
ビーム軌道を乱すことが無い。
【0039】従って、補正前後でのカソードから主電子
レンズまでのビーム軌道変化を殆ど無くすことができる
ので、フォーカス劣化等の副作用を最小限に抑えること
ができる。即ち、補正前後でのダイナミックフォーカス
によるコンバージェンス変化を無くすことができ、ま
た、四重極レンズ、主電子レンズ入射時のビーム軌道を
最適状態に保つことができ、フォーカス劣化が起きな
い。
レンズまでのビーム軌道変化を殆ど無くすことができる
ので、フォーカス劣化等の副作用を最小限に抑えること
ができる。即ち、補正前後でのダイナミックフォーカス
によるコンバージェンス変化を無くすことができ、ま
た、四重極レンズ、主電子レンズ入射時のビーム軌道を
最適状態に保つことができ、フォーカス劣化が起きな
い。
【0040】また、主電子レンズ中心位置で、各電子ビ
ームBR ,BG ,BB に4極マグネット25による4極
磁界を加えると、従来のよりカソード側に4極マグネッ
トを配置した場合に比べて、電子銃24のダイナミック
フォーカス量を低減することができ、また像倍率改善に
より解像度的に厳しい画面周辺部でのビームスポットの
水平方向径を小さくできる。
ームBR ,BG ,BB に4極マグネット25による4極
磁界を加えると、従来のよりカソード側に4極マグネッ
トを配置した場合に比べて、電子銃24のダイナミック
フォーカス量を低減することができ、また像倍率改善に
より解像度的に厳しい画面周辺部でのビームスポットの
水平方向径を小さくできる。
【0041】さらに、4極マグネット25の位置を比較
的高温になるカソード寄りの位置から比較的低温である
主電子レンズ付近に変更することで、4極マグネット2
5がもつ温度特性による磁界強度のドリフト量を小さく
することが出来、フォーカス特性、コンバージェンス特
性の経時変化を減らすことができる。
的高温になるカソード寄りの位置から比較的低温である
主電子レンズ付近に変更することで、4極マグネット2
5がもつ温度特性による磁界強度のドリフト量を小さく
することが出来、フォーカス特性、コンバージェンス特
性の経時変化を減らすことができる。
【0042】図6は、本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態は、バイポテンシャルの主電子レンズを
有するインライン3ビーム方式の電子銃を備えたカラー
陰極線管に適用した場合である。
この実施の形態は、バイポテンシャルの主電子レンズを
有するインライン3ビーム方式の電子銃を備えたカラー
陰極線管に適用した場合である。
【0043】電子銃40は、前述の図11の電子銃4と
同様の構成をとるもので、図6に示すように、インライ
ン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK
〔KR ,KG ,KB 〕を有し、このカソードK〔KR ,
KG ,KB 〕に対して共通となるように同軸上に第1電
極41、第2電極42、第3電極43、第4電極44、
2分割された第5−1電極45A及び第5−2電極45
Bからなる第5電極(フォーカス電極)45、第6電極
(アノード電極)46が順次配列され、最終段にシール
ドカップ47が配列されて成る。
同様の構成をとるもので、図6に示すように、インライ
ン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK
〔KR ,KG ,KB 〕を有し、このカソードK〔KR ,
KG ,KB 〕に対して共通となるように同軸上に第1電
極41、第2電極42、第3電極43、第4電極44、
2分割された第5−1電極45A及び第5−2電極45
Bからなる第5電極(フォーカス電極)45、第6電極
(アノード電極)46が順次配列され、最終段にシール
ドカップ47が配列されて成る。
【0044】各第1電極41〜第6電極46には、図示
せざるも夫々各電子ビームBR ,BG ,BB が透過する
3つの電子ビーム透過孔が設けられている。なお、第5
−1電極45Aと第5−2電極45Bの互に対向する電
極板は、例えば前述の図12に示すと同様の縦長ビーム
透過孔151R,151G,151B,152R,15
2G,152B及びひさし部153を有する構成となっ
ている。
せざるも夫々各電子ビームBR ,BG ,BB が透過する
3つの電子ビーム透過孔が設けられている。なお、第5
−1電極45Aと第5−2電極45Bの互に対向する電
極板は、例えば前述の図12に示すと同様の縦長ビーム
透過孔151R,151G,151B,152R,15
2G,152B及びひさし部153を有する構成となっ
ている。
【0045】第1電極41には例えば0V(もしくは数
十V)の電圧が印加され、第2電極42及び第4電極4
4には互に電気的に接続されて例えば200〜800V
程度の電圧が印加され、第6電極46及びシールドカッ
プ47には例えば22KV〜30KV程度のアノード電
圧が印加される。また、第3電極43及び第5−1電極
45Aには、例えば5KV〜7KV程度の一定のフォー
カス電圧FC が印加され、第5−2電極45Bには、フ
ォーカス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が5
00〜1000V程度の放物線波形電圧とフォーカス電
圧FC とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。なお、第3電極43に電圧FC に代えて電圧FV
を印加する場合もある。
十V)の電圧が印加され、第2電極42及び第4電極4
4には互に電気的に接続されて例えば200〜800V
程度の電圧が印加され、第6電極46及びシールドカッ
プ47には例えば22KV〜30KV程度のアノード電
圧が印加される。また、第3電極43及び第5−1電極
45Aには、例えば5KV〜7KV程度の一定のフォー
カス電圧FC が印加され、第5−2電極45Bには、フ
ォーカス電圧FC の水平偏向に同期した例えば振幅が5
00〜1000V程度の放物線波形電圧とフォーカス電
圧FC とが重畳された電圧FV が印加される(図13参
照)。なお、第3電極43に電圧FC に代えて電圧FV
を印加する場合もある。
【0046】これによって、第5−1電極45Aと第5
−2電極45Bとの間に四重極レンズが形成され、第5
−2電極45Bと第6電極46との間に主電子レンズが
形成される。
−2電極45Bとの間に四重極レンズが形成され、第5
−2電極45Bと第6電極46との間に主電子レンズが
形成される。
【0047】しかして、この実施の形態では、特に、画
面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージェ
ンスを補正するための4極マグネット25を、主電子レ
ンズの中央部、即ち第5−2電極45Bと第6電極46
間の間隔部のネック上に配置する。
面中央での垂直、水平方向のスタティックコンバージェ
ンスを補正するための4極マグネット25を、主電子レ
ンズの中央部、即ち第5−2電極45Bと第6電極46
間の間隔部のネック上に配置する。
【0048】かかる実施の形態においても、4極マグネ
ット25を主電子レンズ中央部となる第5−2電極45
Bと第6電極46間の間隙部に対応するネック上に配置
することにより、垂直方向のスタティックミスコンバー
ジェンスの発生箇所でスタティックコンバージェンス補
正することができ、前述と同様の作用効果を得ることが
できる。
ット25を主電子レンズ中央部となる第5−2電極45
Bと第6電極46間の間隙部に対応するネック上に配置
することにより、垂直方向のスタティックミスコンバー
ジェンスの発生箇所でスタティックコンバージェンス補
正することができ、前述と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0049】図7は、本発明のさらに他の実施の形態を
示す。4極マグネット25は、4極マグネット25の配
置位置近傍にある偏向ヨーク及びその他の金属構造物等
によって之等による磁界の影響を受けることがあり、そ
の場合には、機械的な4極マグネット25の位置と、そ
の4極磁界中心位置M1 が一致しないことがある。
示す。4極マグネット25は、4極マグネット25の配
置位置近傍にある偏向ヨーク及びその他の金属構造物等
によって之等による磁界の影響を受けることがあり、そ
の場合には、機械的な4極マグネット25の位置と、そ
の4極磁界中心位置M1 が一致しないことがある。
【0050】本実施の形態は、このような場合に対処す
るもので、図7に示すように、偏向ヨーク等による磁界
の影響を受けた4極マグネット25による4極磁界位置
M1が主電子レンズ中心位置M2 に来るように、4極マ
グネット25をその機械的な主電子レンズ中心位置M2
よりずらした位置に配置する。
るもので、図7に示すように、偏向ヨーク等による磁界
の影響を受けた4極マグネット25による4極磁界位置
M1が主電子レンズ中心位置M2 に来るように、4極マ
グネット25をその機械的な主電子レンズ中心位置M2
よりずらした位置に配置する。
【0051】図7は電界拡張レンズを有する電子銃21
を備えたカラー陰極線管に適用したが、バイポテンシャ
ルレンズを有する図6の電子銃40を備えたカラー陰極
線管にも適用できる。
を備えたカラー陰極線管に適用したが、バイポテンシャ
ルレンズを有する図6の電子銃40を備えたカラー陰極
線管にも適用できる。
【0052】この様に構成することにより、上述の実施
の形態と同様の作用効果を得ることができる。
の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0053】本発明では、図8に示すように、4極マグ
ネット25を偏向ヨーク29の後部、即ち例えば偏向ヨ
ーク後部に一体に設けた裏カバー51に取り付けて構成
することができる。この構成によって4極マグネット2
5の配置が実現できる。
ネット25を偏向ヨーク29の後部、即ち例えば偏向ヨ
ーク後部に一体に設けた裏カバー51に取り付けて構成
することができる。この構成によって4極マグネット2
5の配置が実現できる。
【0054】尚、上例では四重極レンズを有する電子銃
を備えたカラー陰極線管に適用したが、四重極レンズを
有さないインライン3ビーム方式の電子銃を備えたカラ
ー陰極線管にも適用できる。
を備えたカラー陰極線管に適用したが、四重極レンズを
有さないインライン3ビーム方式の電子銃を備えたカラ
ー陰極線管にも適用できる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るカラー陰極線管によれば、
垂直方向のスタティックミスコンバージェンスの発生原
因となる主電子レンズ部分で、4極マグネットによって
垂直、水平方向のスタティックコンバージェンス補正を
行うことができるので、主電子レンズ入射以前の電子ビ
ーム軌道の補正前後での変化を無くすことができる。こ
のため、補正前後でのダイナミックフォーカスによるコ
ンバージェンス変化を無くすことができ、また主電子レ
ンズ入射時の電子ビーム軌道を最適状態に保つことが出
来、フォーカス劣化を起こすことがない。従って、良好
な画質が得られる。
垂直方向のスタティックミスコンバージェンスの発生原
因となる主電子レンズ部分で、4極マグネットによって
垂直、水平方向のスタティックコンバージェンス補正を
行うことができるので、主電子レンズ入射以前の電子ビ
ーム軌道の補正前後での変化を無くすことができる。こ
のため、補正前後でのダイナミックフォーカスによるコ
ンバージェンス変化を無くすことができ、また主電子レ
ンズ入射時の電子ビーム軌道を最適状態に保つことが出
来、フォーカス劣化を起こすことがない。従って、良好
な画質が得られる。
【0056】各電子ビームに対して4極マグネットによ
る4極電界を電子銃のより蛍光面側で加えることができ
るので、ダイナミックフォーカス量を減らすことができ
る。
る4極電界を電子銃のより蛍光面側で加えることができ
るので、ダイナミックフォーカス量を減らすことができ
る。
【0057】さらに4極マグネットを、比較的温度の低
い主電子レンズ付近に配置するので、従来の比較的高温
であるカソード寄りに配置する場合に比べて4極マグネ
ットの磁界強度の温度特性によるドリフトを減らす事が
出来、フォーカス特性及びコンバージェンス特性を向上
することが出来る。
い主電子レンズ付近に配置するので、従来の比較的高温
であるカソード寄りに配置する場合に比べて4極マグネ
ットの磁界強度の温度特性によるドリフトを減らす事が
出来、フォーカス特性及びコンバージェンス特性を向上
することが出来る。
【0058】4極マグネットを偏向ヨーク後部に取り付
けることにより、4極マグネットの主電子レンズ部分上
への配置を容易に実現することができる。
けることにより、4極マグネットの主電子レンズ部分上
への配置を容易に実現することができる。
【図1】本発明に係るカラー陰極線管の一実施の形態を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】図1の要部の構成図である。
【図3】図1の電子銃に係る電界拡張レンズ(主電子レ
ンズ)を構成する電極部分の断面図である。
ンズ)を構成する電極部分の断面図である。
【図4】第1の電子銃に係る四重極レンズを構成する電
極部分の断面図である。
極部分の断面図である。
【図5】電子銃の説明に供する電界拡張レンズ(主電子
レンズ)の軸上電位分布図である。
レンズ)の軸上電位分布図である。
【図6】本発明に係るカラー陰極線管の他の実施の形態
の要部を示す構成図である。
の要部を示す構成図である。
【図7】本発明に係るカラー陰極線管の他の実施の形態
の要部を示す構成図である。
の要部を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る4極マグネットの取
り付け箇所を示す要部の構成図である。
り付け箇所を示す要部の構成図である。
【図9】4極マグネットの概略構成図である。
【図10】従来のカラー陰極線管の例を示す構成図であ
る。
る。
【図11】図10の要部の構成図である。
【図12】電子銃の四重極レンズを構成する電極部分の
斜視図である。
斜視図である。
【図13】電子銃のフォーカス電極に印加されるフォー
カス電圧の例を示す波形図である。
カス電圧の例を示す波形図である。
【図14】画面中央での水平方向のスタティックミスコ
ンバージェンスの状態を示す説明図である。
ンバージェンスの状態を示す説明図である。
【図15】画面中央での垂直方向のスタティックミスコ
ンバージェンスの状態を示す説明図である。
ンバージェンスの状態を示す説明図である。
21…カラー陰極線管、22…陰極線管体、23…ネッ
ク、24…電子銃、25…4極マグネット、26…ピコ
リティマグネット、27…6極マグネット、KR ,
KG ,KB …カソード、31,32,33,34,35
〔35A,35B〕,36,37…電極、38…シール
ドカップ、41,42,43,44,45〔45A,4
5B〕,46…電極、47…シールドカップ
ク、24…電子銃、25…4極マグネット、26…ピコ
リティマグネット、27…6極マグネット、KR ,
KG ,KB …カソード、31,32,33,34,35
〔35A,35B〕,36,37…電極、38…シール
ドカップ、41,42,43,44,45〔45A,4
5B〕,46…電極、47…シールドカップ
Claims (6)
- 【請求項1】 画面中央での垂直、水平方向のスタティ
ックコンバージェンスを補正するための4極マグネット
を電子銃が封入されたネック上に配置してなるカラー陰
極線管であって、 前記4極マグネットが前記電子銃の主電子レンズ中央部
のネック上に配置されて成ることを特徴とするカラー陰
極線管。 - 【請求項2】 画面中央での垂直、水平方向のスタティ
ックコンバージェンスを補正するための4極マグネット
を電子銃が封入されたネック上に配置してなるカラー陰
極線管であって、 前記電子銃は高圧が印加される電極と、フォーカス電圧
が印加される電極と、前記両電極間にあって該両電極の
中間電位が印加される中間電極とによって構成される電
界拡張レンズを有し、 前記4極マグネットが前記中間電極中心のネック上に配
置されて成ることを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項3】 画面中央での垂直、水平方向のスタティ
ックコンバージェンスを補正するための4極マグネット
を電子銃が封入されたネック上に配置してなるカラー陰
極線管であって、 前記4極マグネットによる磁界中心が前記電子銃の主電
子レンズ中央部に対応する位置に作用するように、前記
4極マグネットが前記ネック上に配置されて成ることを
特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項4】 前記4極マグネットが偏向ヨーク後部に
取り付けられて成ることを特徴とする請求項1に記載の
カラー陰極線管。 - 【請求項5】 前記4極マグネットが偏向ヨーク後部に
取り付けられて成ることを特徴とする請求項2に記載の
カラー陰極線管。 - 【請求項6】 前記4極マグネットが偏向ヨーク後部に
取り付けられて成ることを特徴とする請求項3に記載の
カラー陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26737697A JPH11111189A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26737697A JPH11111189A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111189A true JPH11111189A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17443988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26737697A Pending JPH11111189A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111189A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100384675B1 (ko) * | 2000-11-28 | 2003-05-22 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 칼라 수상관 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26737697A patent/JPH11111189A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100384675B1 (ko) * | 2000-11-28 | 2003-05-22 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 칼라 수상관 |
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