JP2002042693A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2002042693A
JP2002042693A JP2000232005A JP2000232005A JP2002042693A JP 2002042693 A JP2002042693 A JP 2002042693A JP 2000232005 A JP2000232005 A JP 2000232005A JP 2000232005 A JP2000232005 A JP 2000232005A JP 2002042693 A JP2002042693 A JP 2002042693A
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convergence
magnetic piece
ray tube
color cathode
cathode ray
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JP2000232005A
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Tomoyuki Akutsu
知行 阿久津
Seiji Kato
征二 加藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Chiba Electronics Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Chiba Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏向ヨークとファンネルの間に介挿したコンバ
ーゼンス補正用の磁性片によるミスコンバーゼンスの発
生を回避する。 【解決手段】蛍光面と略並行な前端縁13aから管軸Z
−Zに沿って電子銃方向に漸次接近する両側縁13b、
13cをもつ台形をなす磁性片13を偏向ヨーク11と
ファンネルとの間に介挿した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係り、特に画面周辺のコンバーゼンス補正に及ぼす影響
を低減したダイナミックコンバーゼンス補正用の磁性片
を具備したカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管は電子銃から出射した電子ビー
ムを偏向ヨークで発生させた偏向磁界で水平と垂直の2
方向に偏向し、画面に2次元の画像を再生する。特に、
カラー陰極線管においては、偏向ヨークの巻線を工夫す
ることで画面の縦横の中心軸近傍や画面の隅部などのコ
ンバーゼンス調整がなされる。
【0003】しかし、それらの中間部のコンバーゼンス
や巻線のむらなどによる不規則なコンバーゼンスの変化
に対しては十分な調整ができない。このようなコンバー
ゼンスの調整(以下、これを特にコンバーゼンス補正と
も言う)には、フェライトシートと称する磁性片を偏向
ヨークとファンネルの隙間に挿入することで行われてい
る。
【0004】このような磁性片によるコンバーゼンス補
正は、偏向ヨークとファンネルの隙間に挿入した磁性片
をコンバーゼンスが最良となる位置に両面粘着テープ等
の接着手段でファンネルに取り付けることで行われる。
【0005】この種の磁性片およびこれを用いた陰極線
管を開示したものとして、特開昭62−170133号
公報、特開平9−213241号公報、特開平6−29
0716号公報等を挙げることができる。
【0006】上記の各公報に開示された従来技術では、
コンバーゼンス補正用の磁性片として矩形状あるいは短
冊状のフェライトシートを用いている。しかし、このよ
うな磁性片を用いた場合、カラー陰極線管のネック部に
外装したコンバーゼンス補正磁気装置で補正された電子
ビームが偏向ヨークで発生される偏向磁界を通過する際
に、当該磁性片の領域を通過し、コンバーゼンスに乱れ
が起こる。
【0007】図13はカラー陰極線管に外装される偏向
ヨークや従来の磁性片および色純度補正磁気装置とコン
バーゼンス補正磁気装置の配置関係を説明する上側面図
である。この種のカラー陰極線管は、パネル1とファン
ネル2およびネック3から真空外囲器で構成される。
【0008】パネル1の内面には3色の蛍光体を塗り分
けた蛍光面を有し、この蛍光面の表面側にスクリーン4
が形成される。ファンネル2とネック3の遷移領域に
は、ネック3に収納された電子銃から出射する電子ビー
ムを水平と垂直の2方向に偏向して蛍光面を走査するた
めの水平磁界と垂直磁界を発生する偏向ヨーク11が外
装されている。
【0009】また、ネック3に収納された電子銃に位置
には色純度補正磁気装置およびコンバーゼンス補正磁気
装置14が外装されている。このコンバーゼンス補正磁
気装置は、電子ビームの静的コンバーゼンスを補正(ス
タティックコンバーゼンス)を施すものである。なお、
偏向ヨークの外装位置に設置した磁性片を用いるコンバ
ーゼンス補正をダイナミックコンバーゼンスと言い、以
下では、これを単にコンバーゼンスまたはコンバーゼン
ス補正と称する。
【0010】なお、図13における符号12はパネル1
とファンネル2の接合領域近傍に周回して緊締した爆縮
防止バンド(防爆ベルト)、符号15は外部回路から電
子銃に対して作動電圧と表示信号を供給するステムピ
ン、符号16は蛍光面と電子銃に高電圧(陽極電圧)を
供給するためのアノードボタンを示す。
【0011】そして、偏向ヨーク11とファンネル2の
間にコンバーゼンス補正用の磁性片13’が設置されて
いる。
【0012】図14は偏向ヨークとコンバーゼンス補正
用の磁性片の配置を説明する模式図である。図中、Z−
Zは管軸を示し、この管軸上に電子銃の中心が位置す
る。また、X−Xは水平方向、Y−Yは垂直方向を示
す。
【0013】電子銃から出射した電子ビームBは偏向ヨ
ーク11で発生する水平偏向磁界により当該偏向ヨーク
の偏向中心DCから蛍光面を水平方向に走査するごとく
偏向される。
【0014】電子ビームBのうち、ネックに外装された
補正磁気装置で静的コンバーゼンス補正された電子ビー
ムは、偏向ヨークを通過する際に当該偏向ヨークの偏向
磁界の分布に起因するミスコンバーゼンスを受ける。
【0015】このミスコンバーゼンスを補正するため、
偏向ヨーク11の偏向磁界分布の一部を修正しするため
の磁性片13’を設けている。この磁性片13’により
電子ビームのダイナミックコンバーゼンス補正を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のコンバーゼンス補正用の磁性片13’は図14に示し
たような矩形の形状を持つものであるために、コンバー
ゼンス補正が必要な偏向角で偏向ヨーク11を通過する
電子ビームBc以外に、コンバーゼンス補正を要しない
偏向角で偏向ヨーク11を通過する電子ビームBd(ス
クリーンの周辺部を走査する電子ビーム)の上記電子ビ
ームBcに近接する電子ビームB’も磁性片13’の磁
気領域を通過する。
【0017】そのため、スクリーン周辺部ではミスコン
バーゼンスが発生し、画面周辺部で画質が低下する。こ
れを補正するためには、新たな補正手段を施す必要が生
じ、これを解決することが課題の一つとなっていた。
【0018】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
消してコンバーゼンス補正用の磁性片によるミスコンバ
ーゼンスの発生を回避して高画質の表示を可能としたカ
ラー陰極線管を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、上記の磁性片を、コンバーゼンスを必要
とする領域とその補正量に基づいた形状とした。すなわ
ち、本発明のカラー陰極線管は、蛍光面と略並行な前端
縁から管軸に沿って前記電子銃方向に漸次接近する両側
縁をもつ台形もしくは3角形をなす磁性片を偏向ヨーク
とファンネルとの間に介挿した。
【0020】そして、具体的には、上記磁性片の形状を
台形もしくは三角形とし、磁性片の蛍光面側と並行な前
端縁の寸法をx、管軸方向の寸法をy、蛍光面上のコン
バーゼンス補正領域の水平方向長さをAC、コンバーゼ
ンス補正領域の垂直方向最小コンバーゼンス量をCg
1、コンバーゼンス補正領域の垂直方向最大コンバーゼ
ンス量をCg2、前記前端縁の両端を結ぶ直線と前記側
縁のなす角度をθとしたとき、 y=a・Cg2b +c x=d・AC+f θ=g・(Cg2−Cg1)h /ACi +j の関係とした。ただし、a、b、c、d、f、g、h、
i、jはカラー陰極線管のサイズ、蛍光面の表面形状、
蛍光面と電子銃の間の距離等、適用するカラー陰極線管
の仕様に応じて実験的に求めた定数である。
【0021】典型例としては、前記偏向ヨークの偏向中
心からコンバーゼンス補正領域の垂直方向最大コンバー
ゼンス量Cg2の補正点のパネル内面までの距離をCL
としたとき、磁性片の前端縁の両端を結ぶ直線と前記側
縁のなす角度θは θ≦tan-1(CL/AC)とする。
【0022】上記の磁性片は、フェライトを成形したも
のでよいが、ポリカーボネート等の可撓性のポリマー材
や天然繊維、その他の非磁性体に磁性体粉末を分散させ
たものとすることができる。また、磁性体はフェライト
に限らず、パーマロイ、その他の強磁性体、他の磁性金
属、若しくは銅泊等、偏向ヨークからの磁界の強さを制
御できる材料であれば、どのようなものでも使用可能で
ある。
【0023】このような磁性片をファンネルの外面で、
偏向ヨークの内側に介挿する。このとき、磁性片を粘着
材あるいは接着材、粘着テープ、接着テープを用いてフ
ァンネルに固定してもよい。
【0024】このように構成したカラー陰極線管によれ
ば、必要なコンバーゼンス補正を施した高品質かつ高信
頼性を保持できる。
【0025】なお、本発明は上記構成および後述する実
施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思
想を逸脱することなく、種々の変形が可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカラー陰極線
管の実施の形態につき、実施例の図面を参照して詳細に
説明する。
【0027】図1は本発明によるカラー陰極線管の第1
実施例を説明するための要部模式図である。コンバーゼ
ンス補正用の磁性片13は、前記図14での説明と同様
に偏向ヨーク11と図示しないファンネルの間に管軸を
挟むように介挿される。
【0028】図1中、Z−Zは管軸を示し、矢印方向が
蛍光面側で、この管軸Z−Z上で管軸Z−Zの蛍光面と
反対側に電子銃の中心が位置する。また、X−Xは水平
方向で水平偏向方向、Y−Yは垂直方向で垂直偏向方向
を示す。
【0029】電子銃から出射した電子ビームBは偏向ヨ
ーク11で発生する水平偏向磁界により当該偏向ヨーク
の偏向中心DCから蛍光面を水平方向に走査するごとく
偏向される。
【0030】磁性片13の形状は台形であり、その前端
縁13aすなわち蛍光面側の端縁は蛍光面と略並行、言
い換えれば偏向ヨークの前端と並行である。その後端縁
13dは電子銃側にあり、前端縁13aと後端縁13d
を結ぶ2つの側端縁13b,13cで台形を成してい
る。
【0031】電子銃から出射し、ネックに外装された補
正磁気装置で静的コンバーゼンス補正された電子ビーム
Bのうち、補正されるべき電子ビームBcは磁性片13
の影響を受けて偏向ヨークの偏向磁界の分布に起因する
ミスコンバーゼンスが補正される。
【0032】磁性片13の側端縁13b,13cが電子
銃側に傾斜しているため、上記のような補正が必要ない
電子ビームBdは磁性片13の影響を受けることなく蛍
光面方向に偏向される。
【0033】図2は図1に示した本発明の第1実施例に
おける磁性片の形状と大きさを詳細に説明する平面図で
ある。図中、xは前端縁13aの寸法、yは管軸方向の
寸法、θは前端縁13aの両端を結ぶ直線と前記側縁の
なす角度を示す。
【0034】以下、この磁性片13の形状とその寸法の
設定について、図3および図4を参照して説明する。
【0035】図3はパネルに形成される蛍光面上のコン
バーゼンス補正領域の説明図、図4は図3におけるA部
分のコンバーゼンス補正領域のコンバーゼンス量の説明
図である。蛍光面すなわちスクリーン4の上では、偏向
中心と蛍光面管の距離およびインライン配列された3本
の電子ビームのうちの外側2本の電子ビームが管軸から
オフセットしていること、および偏向ヨークの磁界分布
に起因して、その周辺においてコンバーゼンス補正は必
要となる。
【0036】例えば、図3に示したスクリーン4の右下
におけるA部分のコンバーゼンス補正領域では、図4に
拡大して示すように、水平方向のコンバーゼンス補正領
域の長さACにおいて、そのコンバーゼンス量(コンバ
ーゼンス補正すべきズレ量)Cgは、管軸側から周辺に
向かって大きくなる。その最小量をCg1、最大量をC
g2とする。
【0037】図2に示した台形の磁性片13の蛍光面と
並行(平行)な前端縁の寸法x、管軸方向の寸法y、蛍
光面上のコンバーゼンス補正領域の水平方向長さAC、
コンバーゼンス補正領域の垂直方向最小コンバーゼンス
量Cg1、コンバーゼンス補正領域の垂直方向最大コン
バーゼンス量Cg2、偏向ヨークの偏向中心からコンバ
ーゼンス補正領域の垂直方向最大コンバーゼンス量Cg
2の補正点のパネル内面までの距離をCLとし(図
1)、前端縁の両端を結ぶ直線と前記側縁のなす角度を
θとしたとき、y、x、θを下記の式で設定する。
【0038】すなわち、 管軸方向の寸法yについては、y=a・Cg2b +c 前端縁の寸法xについては、x=d・AC+f 前端縁の両端を結ぶ直線と前記側縁のなす角度をθにつ
いては、θ=g・(Cg2−Cg1)h /ACi +jと
する。ただし、a、b、c、d、f、g、h、i、jは
定数である。これらの定数は、カラー陰極線管のサイ
ズ、蛍光面の表面形状、蛍光面と電子銃の間の距離等、
適用するカラー陰極線管の仕様に応じて実験的に求め
る。
【0039】なお、上記θについては、2θ≧90の場
合、θが大きくなると例えば図1に示した磁性片13の
台形形状が長方形に近づく。そのため、図1のBd部の
電子ビームが磁性片13にかからないように、Bc部の
両端と偏向中心DCを結ぶ三角形の当該θよりも小さい
必要がある。
【0040】したがって、上記θは、θ≦tan-1(C
L/AC)の範囲に設定する。
【0041】本実施例により、コンバーゼンス補正用の
磁性片による補正不要な電子ビームのミスコンバーゼン
スの発生を回避して高画質のカラー陰極線管を得ること
ができる。
【0042】図5は本発明の第2実施例を説明する磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。図
中、前記第1実施例と同じ符号は同一機能部分に対応す
る。
【0043】本実施例では、その磁性片13を3角形と
したものである。すなわち、前端縁13aとこの前端縁
13aから電子銃側で交差する2つの側端縁13b,1
3cで3角形を成している。
【0044】電子銃から出射し、ネックに外装された補
正磁気装置で静的コンバーゼンス補正された電子ビーム
Bのうち、補正されるべき電子ビームBcは磁性片13
の影響を受けて偏向ヨークの偏向磁界の分布に起因する
ミスコンバーゼンスが補正される。
【0045】3角形の磁性片13の側端縁13b,13
cは電子銃側に傾斜しているため、上記のような補正が
必要ない電子ビームBdは磁性片13の影響を受けるこ
となく蛍光面方向に偏向される。図中の寸法x、yおよ
び角度θは前記第1実施例の場合と同様である。本実施
例は、図4に示したコンバーゼンス補正領域が狭い場合
に適していると言える。
【0046】本実施例により、コンバーゼンス補正用の
磁性片による補正不要な電子ビームのミスコンバーゼン
スの発生を回避して高画質のカラー陰極線管を得ること
ができる。
【0047】図6は本発明の第3実施例を説明する磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。本実
施例は図2に示した磁性片の第1の変形例であり、台形
を成す磁性片13の前端縁13aおよび後端縁13dを
共に蛍光面側に並行な凸となるように湾曲させたもので
ある。
【0048】本実施例は、磁性片13の電子ビームへの
作用領域の中心部が管軸上で蛍光体方向に若干シフトし
た位置となるので奥行きが短く、かつ偏向角が大きいカ
ラー陰極線管に好適である。その効果は第1実施例と同
様である。
【0049】図7は本発明の第4実施例を説明する磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。本実
施例は図5に示した磁性片の第1の変形例であり、3角
形を成す磁性片13の前端縁13aを蛍光面側と並行に
凸となるように湾曲させたものである。
【0050】本実施例も、第3実施例と同様に、磁性片
13の電子ビームへの作用領域の中心部が管軸上で蛍光
体方向に若干シフトした位置となるので奥行きが短く、
かつ偏向角が大きいカラー陰極線管に好適である。その
効果は第2実施例と同様である。
【0051】図8は本発明の第5実施例を説明する磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。本実
施例は図2に示した磁性片の第2の変形例であり、台形
を成す磁性片13の前端縁13aおよび後端縁13dを
共に電子銃側に凸となるように湾曲させたものである。
【0052】本実施例は、磁性片13の電子ビームへの
作用領域の中心部が管軸上で電子銃方向に若干シフトし
た位置となるので奥行きが長く、かつ偏向角が小さいカ
ラー陰極線管に好適である。その効果は第1実施例と同
様である。
【0053】図9は本発明の第6実施例を説明する磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。本実
施例は図5に示した磁性片の第2の変形例であり、3角
形を成す磁性片13の前端縁13aを電子銃側と並行に
凸となるように湾曲させたものである。
【0054】本実施例も、第3実施例と同様に、磁性片
13の電子ビームへの作用領域の中心部が管軸上で電子
銃方向に若干シフトした位置となるので奥行きが長く、
かつ偏向角が小さいカラー陰極線管に好適である。その
効果は第3実施例と同様である。
【0055】図10は本発明の第7実施例を説明する磁
性片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。本
実施例は図2に示した磁性片の第3の変形例であり、台
形を成す磁性片13の前端縁13aを蛍光面側と並行に
凸となるように湾曲させ、後端縁13dを共に電子銃側
に凸となるように湾曲させたものである。
【0056】本実施例は、磁性片13の電子ビームへの
作用領域の中心部が管軸上で蛍光面方向と電子銃方向に
若干長い位置にあるので当該作用領域の中心部の電子銃
へのコンバーゼンス補正効果が大きくなる。その効果は
第1実施例と同様である。
【0057】図11は本発明によるカラー陰極線管の全
体構成を説明する断面図である。このカラー陰極線管
は、所謂フラットフェース型であり、パネル1の外面で
あるスクリーン4は略平坦面となっている。パネル内面
はスクリーン側に凸となるような湾曲面を有し、3色の
蛍光体5が塗布されている。
【0058】このパネル1の内面に近接した位置にシャ
ドウマスク構体6が設置されている。シャドウマスク構
体6はマスクフレーム6Aに保持したシャドウマスク6
Bからなり、マスクフレームの側辺に取り付けた懸架機
構7をパネル1のスカート部内壁に埋設したスタッドピ
ン8に係止して所定の位置に保持してある。なお、符号
9は地磁気等の外部磁気から電子ビームBを遮蔽する磁
気シールドである。
【0059】パネル1と一端を接合したファンネル2の
他端はネック3となっており、このネック3の内部に3
本の電子ビーム(一般に、赤用,緑用,青用)Bを出射
する電子銃10が収納されている。
【0060】ネック3の外周で電子ビーム10の収納位
置には色純度補正用およびコンバーゼンス補正用の磁気
装置14が外装してあり、電子銃内部を走行中の電子ビ
ームに作用して色純度(ピュリティ)とスタティックコ
ンバーゼンス補正を行うようになっている。
【0061】そして、ファンネル2とネック3の遷移領
域(漏斗状のファンネルが円筒状のネックに断面が小径
の円筒に変化する部分)には電子ビームBを水平と垂直
の2方向に偏向して蛍光体5上を走査させるための水平
偏向コイルと垂直偏向コイルとを有する偏向ヨーク11
が外装されている。
【0062】図12は図11に示したカラー陰極線管の
背面図である。このカラー陰極線管は所謂ワイドスクリ
ーンタイプであり、スクリーンの水平方向サイズと垂直
方向サイズの比(アスペクト比)は16:9となってい
る。なお、本発明は他のアスペクト比(例えば、4:
3)のカラー陰極線管にも同様に適用できることは言う
までもない。図12中、図11と同一符号は同一部分に
対応する。
【0063】図11および図12に示したように、本発
明のカラー陰極線管では、上記偏向ヨークを外装するフ
ァンネルの外壁に前記実施例で説明した磁性片13が設
けてある。この磁性片13は偏向ヨーク11の水平偏向
コイルの直下に位置するように配置されている。
【0064】この構成としたカラー陰極線管は、ネック
3の端縁で電子銃10を保持し、真空外囲器を封止する
ステムに貫通させたステムピン15を介して供給される
動作電圧と表示信号に基づいて電子銃10から出射した
3本の電子ビームBを偏向ヨーク11で水平と垂直に偏
向し、蛍光面5にカラー画像を再現する。
【0065】本実施例のカラー陰極線管によれば、コン
バーゼンスのずれが磁性片13で補正され、高品質の画
像を長期間にわたって維持できる。
【0066】また、上記したカラー陰極線管は、インラ
イン型電子銃を備えたシャドウマスク型であるが、本発
明は、このような陰極線管に限るものではなく、偏向ヨ
ークを具備する各種の陰極線管の偏向磁界の修正にも応
用できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンバーゼンス補正用の磁性片によるミスコンバーゼン
スの発生を回避して高画質の表示を可能としたカラー陰
極線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の第1実施例を説
明するための要部模式図である。
【図2】図1に示した本発明の第1実施例における磁性
片の形状と大きさを詳細に説明する平面図である。
【図3】パネルに形成される蛍光面上のコンバーゼンス
補正領域の説明図である。
【図4】図3におけるA部分のコンバーゼンス補正領域
のコンバーゼンス量の説明図である。
【図5】本発明の第2実施例を説明する磁性片の形状と
大きさを詳細に説明する平面図である。
【図6】本発明の第3実施例を説明する磁性片の形状と
大きさを詳細に説明する平面図である。
【図7】本発明の第4実施例を説明する磁性片の形状と
大きさを詳細に説明する平面図である。
【図8】本発明の第5実施例を説明する磁性片の形状と
大きさを詳細に説明する平面図である。
【図9】本発明の第6実施例を説明する磁性片の形状と
大きさを詳細に説明する平面図である。
【図10】本発明の第7実施例を説明する磁性片の形状
と大きさを詳細に説明する平面図である。
【図11】本発明によるカラー陰極線管の全体構成を説
明する断面図である。
【図12】図11に示したカラー陰極線管の背面図であ
る。
【図13】カラー陰極線管に外装される偏向ヨークとコ
ンバーゼンス補正用の従来の磁性片および色純度補正磁
気装置とスタティックコンバーゼンス補正磁気装置の配
置関係を説明する上側面図である。
【図14】偏向ヨークと従来のダイナミックコンバーゼ
ンス補正用の磁性片の配置を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 ファンネル 3 ネック 4 スクリーン 5 蛍光面 6 シャドウマスク構体 7 懸架機構 8 懸架機構 9 磁気シールド 10 電子銃 11 偏向ヨーク 12 爆縮バンド 13 磁性片 14 補正磁気装置 15 ステムピン 16 アノードボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 征二 千葉県佐倉市太田字新開2306番地 日立千 葉エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5C042 GG16 GG23 5C060 CE03 CF08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に3色の蛍光体からなる蛍光面を塗布
    したパネルと、3本の電子ビームを前記蛍光面に向けて
    出射する電子銃を管軸上収容すると共にコンバーゼンス
    補正用の磁気装置を外装したネックと、前記パネルとネ
    ックとを連接し水平偏向コイルと垂直偏向コイルを持つ
    偏向ヨークを外装した漏斗状のファンネルとからなるカ
    ラー陰極線管であって、 前記偏向ヨークと前記ファンネルとの間にコンバーゼン
    ス補正用磁性片を介挿してなり、 前記磁性片は、前記蛍光面と略並行な前端縁から管軸に
    沿って前記電子銃方向に漸次接近する両側縁をもつ台形
    もしくは3角形であり、 前記両側縁が前記コンバーゼンス補正用の磁気装置によ
    る前記蛍光面の周辺におけるコンバーゼンス補正された
    電子ビームの進路と略々並行な形状を有することを特徴
    とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】前記磁性片が、台形もしくは三角形である
    ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】前記磁性片の前記前端縁の寸法をx、管軸
    方向の寸法をy、蛍光面上のコンバーゼンス補正領域の
    水平方向長さをAC、コンバーゼンス補正領域の垂直方
    向最小コンバーゼンス量をCg1、コンバーゼンス補正
    領域の垂直方向最大コンバーゼンス量をCg2、前記前
    端縁の両端を結ぶ直線と前記側縁のなす角度をθとした
    とき、 y=a・Cg2b +c x=d・AC+f θ=g・(Cg2−Cg1)h /ACi +j ただし、a、b、c、d、f、g、h、i、jは定数 であることを特徴とする請求項1または2記載のカラー
    陰極線管。
  4. 【請求項4】前記偏向ヨークの偏向中心からコンバーゼ
    ンス補正領域の垂直方向最大コンバーゼンス量Cg2の
    補正点のパネル内面までの距離をCLとしたとき、前記
    前端縁の両端を結ぶ直線と前記側縁のなす角度θが、 θ≦tan-1(CL/AC) であることを特徴とする請求項3記載のカラー陰極線
    管。
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