JP3475452B2 - 水溶性粘着剤用樹脂 - Google Patents
水溶性粘着剤用樹脂Info
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- JP3475452B2 JP3475452B2 JP21773993A JP21773993A JP3475452B2 JP 3475452 B2 JP3475452 B2 JP 3475452B2 JP 21773993 A JP21773993 A JP 21773993A JP 21773993 A JP21773993 A JP 21773993A JP 3475452 B2 JP3475452 B2 JP 3475452B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な水溶性粘着剤用
樹脂を含有する非医療用粘着剤に関する。この粘着剤
は、特に、優れた粘着力を持ち、かつ、水の存在下にお
いて優れた離解性、剥離性を発揮し得るものである。段
ボール用のクラフトテープ、ガムテープ、宅配便や小包
用の宛名シール・ラベル、ハンダ付けのマスク用テープ
等の産業用品や液状糊、ビニルテープ等の家庭日用品向
けに用いら、かつ人体の皮膚及び体内において安全な水
溶性粘着剤用樹脂を含有する粘着剤に関する。
樹脂を含有する非医療用粘着剤に関する。この粘着剤
は、特に、優れた粘着力を持ち、かつ、水の存在下にお
いて優れた離解性、剥離性を発揮し得るものである。段
ボール用のクラフトテープ、ガムテープ、宅配便や小包
用の宛名シール・ラベル、ハンダ付けのマスク用テープ
等の産業用品や液状糊、ビニルテープ等の家庭日用品向
けに用いら、かつ人体の皮膚及び体内において安全な水
溶性粘着剤用樹脂を含有する粘着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用品・産業用品等としての粘
着テープ・ラベル等に用いられている粘着剤は、主とし
て、天然ゴム系粘着剤とスチレン−ブタジエンゴム、イ
ソブチレンゴム等の合成ゴム系粘着剤であった(参考文
献;伊保内賢、小松公栄、北崎寧昭 編著:粘着剤活用
ノート、工業調査会、(1989年8月))。しかし、
それらは、湿気の多い場所では、粘着力が弱くなる。ま
たこれらの粘着剤は、疎水性であるため、水存在下での
離解性・剥離性に乏しい。
着テープ・ラベル等に用いられている粘着剤は、主とし
て、天然ゴム系粘着剤とスチレン−ブタジエンゴム、イ
ソブチレンゴム等の合成ゴム系粘着剤であった(参考文
献;伊保内賢、小松公栄、北崎寧昭 編著:粘着剤活用
ノート、工業調査会、(1989年8月))。しかし、
それらは、湿気の多い場所では、粘着力が弱くなる。ま
たこれらの粘着剤は、疎水性であるため、水存在下での
離解性・剥離性に乏しい。
【0003】近年、これらの欠点を改良するため、いく
つかの方法が提案されている。例えば、特開平5−98
221において、親水性天然高分子に、粘着性を付与す
る物質として、グリセリンを主体としたものを配合した
親水性粘着剤組成物が提案されているが、これも、湿気
の多い場所では、粘着力は弱い。また、最近、アクリル
アミドやメタクリルアミドの共重合体を用いた粘着剤も
開示されているが、これは、酸性またはアルカリ性条件
下では加水分解を起こし、使用に耐え難い。さらにま
た、特開平4−182437において、N−ビニルアセ
トアミドの共重合体を含有する粘着剤が開示されてい
る。しかし、これらは被着体として皮膚を対象にしてお
り、皮膚以外を対象とした場合には、十分な粘着力は得
られていない。
つかの方法が提案されている。例えば、特開平5−98
221において、親水性天然高分子に、粘着性を付与す
る物質として、グリセリンを主体としたものを配合した
親水性粘着剤組成物が提案されているが、これも、湿気
の多い場所では、粘着力は弱い。また、最近、アクリル
アミドやメタクリルアミドの共重合体を用いた粘着剤も
開示されているが、これは、酸性またはアルカリ性条件
下では加水分解を起こし、使用に耐え難い。さらにま
た、特開平4−182437において、N−ビニルアセ
トアミドの共重合体を含有する粘着剤が開示されてい
る。しかし、これらは被着体として皮膚を対象にしてお
り、皮膚以外を対象とした場合には、十分な粘着力は得
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の欠点を改良するために、高湿度環境下にお
いても、皮膚以外のものに対しても、優れた粘着力をも
ち、かつ、酸・アルカリに対して安定であり、しかも、
粘着物を除去する場合、水で容易に剥離することがで
き、粘着剤が被着体に残らず、きれいに除去できる水溶
性粘着剤用樹脂を提供することにある。
の従来技術の欠点を改良するために、高湿度環境下にお
いても、皮膚以外のものに対しても、優れた粘着力をも
ち、かつ、酸・アルカリに対して安定であり、しかも、
粘着物を除去する場合、水で容易に剥離することがで
き、粘着剤が被着体に残らず、きれいに除去できる水溶
性粘着剤用樹脂を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノ基
含有の(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリルア
ミドまたはビニルエーテルと、ビニルアミド化合物とを
必須とする共重合体が、水溶性粘着能を発揮することを
見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、(A)下記一般式[I]、
含有の(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリルア
ミドまたはビニルエーテルと、ビニルアミド化合物とを
必須とする共重合体が、水溶性粘着能を発揮することを
見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、(A)下記一般式[I]、
【化2】
(式中、R1は、水素原子またはメチル基を示し、R2お
よびR3は、それぞれ水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基を示し、nは、1〜5の整数を示し、Xは、エ
ステル、アミド、またはエーテル結合を示す。)で表さ
れるアミノ基含有の(メタ)アクリレートまたは(メ
タ)アクリルアミドまたはビニルエーテル、および/ま
たは、それらの四級塩と、
よびR3は、それぞれ水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基を示し、nは、1〜5の整数を示し、Xは、エ
ステル、アミド、またはエーテル結合を示す。)で表さ
れるアミノ基含有の(メタ)アクリレートまたは(メ
タ)アクリルアミドまたはビニルエーテル、および/ま
たは、それらの四級塩と、
【0006】(B)下記一般式[II]
CH2=CHNHCOR4 [II]
(式中、R4は、メチル基を示す。)で表されるビニル
アミド化合物をモノマーとして必須成分とする共重合体
を主成分とし、かつ、モノマー(A)とモノマー(B)
の合計がモノマー全量の50〜100重量%であり、か
つ、ガラス転移点Tgが−50℃〜20℃である水溶性
粘着剤用樹脂を含有する非医療用粘着剤に関する。
アミド化合物をモノマーとして必須成分とする共重合体
を主成分とし、かつ、モノマー(A)とモノマー(B)
の合計がモノマー全量の50〜100重量%であり、か
つ、ガラス転移点Tgが−50℃〜20℃である水溶性
粘着剤用樹脂を含有する非医療用粘着剤に関する。
【0007】上記共重合体中、モノマー(A)およびモ
ノマー(B)の合計が、50重量%未満では、十分な水
溶性粘着能が得られない。さらに、該共重合体のガラス
転移点Tg が−50℃未満では、粘着剤としての十分な
凝集性が得られない。逆に、Tg が20℃以上では、十
分な粘着性が得られない。また、上記共重合体中、モノ
マー(A)およびモノマー(B)の重量比は、25:7
5〜75:25、さらに好ましくは、40:60〜6
0:40がよい。モノマー(A)が25%未満、モノマ
ー(B)が75%を越える場合、十分な粘着性が得られ
ない。逆に、モノマー(A)が75%を越え、モノマー
(B)が25%未満の場合、十分な水溶性または凝集性
が得られないため、糊残りしてしまう。本発明の水溶性
粘着剤用樹脂は、該共重合体に必須であるモノマー
(A)に由来する粘着性と、モノマー(B)に由来する
凝集性とのバランスおよび水溶性、また、モノマー
(B)による疎水性の被着体との親和性および難加水分
解性および耐熱性を、両モノマーを共重合させることに
よって極めて効果的に実現することができる。
ノマー(B)の合計が、50重量%未満では、十分な水
溶性粘着能が得られない。さらに、該共重合体のガラス
転移点Tg が−50℃未満では、粘着剤としての十分な
凝集性が得られない。逆に、Tg が20℃以上では、十
分な粘着性が得られない。また、上記共重合体中、モノ
マー(A)およびモノマー(B)の重量比は、25:7
5〜75:25、さらに好ましくは、40:60〜6
0:40がよい。モノマー(A)が25%未満、モノマ
ー(B)が75%を越える場合、十分な粘着性が得られ
ない。逆に、モノマー(A)が75%を越え、モノマー
(B)が25%未満の場合、十分な水溶性または凝集性
が得られないため、糊残りしてしまう。本発明の水溶性
粘着剤用樹脂は、該共重合体に必須であるモノマー
(A)に由来する粘着性と、モノマー(B)に由来する
凝集性とのバランスおよび水溶性、また、モノマー
(B)による疎水性の被着体との親和性および難加水分
解性および耐熱性を、両モノマーを共重合させることに
よって極めて効果的に実現することができる。
【0008】本発明で用いられるモノマー(A)として
は、具体的には、N,N−ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジペンチルアミノペンチル(メタ)アク
リレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)
アクリルアミド、N−メチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジペンチルアミノペンチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメチルビ
ニルエーテル、N,N−ジメチルアミノエチルビニルエ
ーテル、N−メチルアミノエチルビニルエーテル、??エ
チルアミノエチルビニルエーテル、N−t−ブチルアミ
ノエチルビニルエーテル、N,N−ジエチルアミノエチ
ルビニルエーテル、N,N−ジブチルアミノエチルビニ
ルエーテル、N,N−ジメチルアミノプロピルビニルエ
ーテル、N,N−ジペンチルアミノペンチルビニルエー
テル等のアミノ基含有の(メタ)アクリレートまたは
(メタ)アクリルアミドまたはビニルエーテルおよび/
または、それらの四級塩が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。ここで、モノマー(A)を塩の形
にする場合には、塩化メチル、硫酸ジメチル等の有機化
合物や塩酸、硫酸等の無機化合物が用いられる。一方、
モノマー(B)としては、具体的には、N−ビニルアセ
トアミドのビニルアミド化合物が挙げられる。
は、具体的には、N,N−ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジペンチルアミノペンチル(メタ)アク
リレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)
アクリルアミド、N−メチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジペンチルアミノペンチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメチルビ
ニルエーテル、N,N−ジメチルアミノエチルビニルエ
ーテル、N−メチルアミノエチルビニルエーテル、??エ
チルアミノエチルビニルエーテル、N−t−ブチルアミ
ノエチルビニルエーテル、N,N−ジエチルアミノエチ
ルビニルエーテル、N,N−ジブチルアミノエチルビニ
ルエーテル、N,N−ジメチルアミノプロピルビニルエ
ーテル、N,N−ジペンチルアミノペンチルビニルエー
テル等のアミノ基含有の(メタ)アクリレートまたは
(メタ)アクリルアミドまたはビニルエーテルおよび/
または、それらの四級塩が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。ここで、モノマー(A)を塩の形
にする場合には、塩化メチル、硫酸ジメチル等の有機化
合物や塩酸、硫酸等の無機化合物が用いられる。一方、
モノマー(B)としては、具体的には、N−ビニルアセ
トアミドのビニルアミド化合物が挙げられる。
【0009】本発明においては、水溶性粘着剤用樹脂と
しての性能を損なわない範囲で、モノマー(A)、
(B)以外の共重合可能なモノマーをモノマー全量の0
〜50重量%共重合することができる。具体的には、酢
酸ビニル、アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルブチル、
(メタ)アクリル酸3−メチルブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−シアノブチル、
(メタ)アクリル酸5−シアノ−3−オキサペンチル、
(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アク
リル酸3−エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−
メトキシエチル、(メタ)アクリル酸4−メトキシプロ
ピル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソ
ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキ
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル等のビニ
ル系モノマーが挙げられる。
しての性能を損なわない範囲で、モノマー(A)、
(B)以外の共重合可能なモノマーをモノマー全量の0
〜50重量%共重合することができる。具体的には、酢
酸ビニル、アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルブチル、
(メタ)アクリル酸3−メチルブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−シアノブチル、
(メタ)アクリル酸5−シアノ−3−オキサペンチル、
(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アク
リル酸3−エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−
メトキシエチル、(メタ)アクリル酸4−メトキシプロ
ピル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソ
ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキ
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル等のビニ
ル系モノマーが挙げられる。
【0010】また、粘着性能を損なわず、かつ、水溶性
を損なわない程度に、他の重合体を添加することもでき
る。その化合物としては、具体的には、上記のモノマー
(A)、(B)以外の共重合可能なモノマーの(共)重
合体やポリビニルアルコール、酢酸ビニル/ビニルピロ
リドン共重合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合
体、アクリルロニトリル/ブタジエン/アクリル酸共重
合体等が挙げられる。また、本発明の粘着剤用樹脂は、
それ自身で十分な粘着能を有するが、必要に応じて、水
溶性を損なわない程度に、適当な粘着付与剤を添加して
もよい。具体的には、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、ポリエーテルポリオール、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノール、ロジン等が挙げられる。
を損なわない程度に、他の重合体を添加することもでき
る。その化合物としては、具体的には、上記のモノマー
(A)、(B)以外の共重合可能なモノマーの(共)重
合体やポリビニルアルコール、酢酸ビニル/ビニルピロ
リドン共重合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合
体、アクリルロニトリル/ブタジエン/アクリル酸共重
合体等が挙げられる。また、本発明の粘着剤用樹脂は、
それ自身で十分な粘着能を有するが、必要に応じて、水
溶性を損なわない程度に、適当な粘着付与剤を添加して
もよい。具体的には、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、ポリエーテルポリオール、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノール、ロジン等が挙げられる。
【0011】該共重合体の製造方法は、一般的な溶液重
合、沈澱析出重合、逆層懸濁重合等のいずれでもよく、
特に限定するものではない。また、該共重合体は、分子
量において特に限定するものではないが、一般に、数十
万〜数百万のものが用いられる。本発明の粘着剤用樹脂
は、溶液状態で使用に供されるか、あるいは、粘着性成
形体に加工される。その成形体としては、単層の粘着シ
ート、あるいは、支持体上に粘着剤層が形成された複数
の粘着シートやテープ等に調製される。なお、支持体と
しては、紙、木材、金属、ガラス繊維、布(ネル、織
布、不織布等)、合成樹脂(ポリウレタン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエステル等)、セルロース誘導体、
および、これらとプラスチックフィルムとの積層フィル
ムなどの成形品、シート(箔)、テープ等が挙げられ
る。得られた粘着シートの保存を容易にするには、粘着
面に、シリコンまたはその他の適当な方法で処理した剥
離シートを貼着しておく。あるいは、粘着面でない面を
シリコンまたはその他の適当な方法で処理して剥離面と
し、粘着面と重なるように巻くか、重ねておくことが望
ましい。なお、剥離シートとしては、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、剥離紙、セロハン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル等が用いられる。さらに
は、粘着剤用樹脂の乾燥物を直接、適当な打錠機等を用
いて錠剤に調製してもよい。
合、沈澱析出重合、逆層懸濁重合等のいずれでもよく、
特に限定するものではない。また、該共重合体は、分子
量において特に限定するものではないが、一般に、数十
万〜数百万のものが用いられる。本発明の粘着剤用樹脂
は、溶液状態で使用に供されるか、あるいは、粘着性成
形体に加工される。その成形体としては、単層の粘着シ
ート、あるいは、支持体上に粘着剤層が形成された複数
の粘着シートやテープ等に調製される。なお、支持体と
しては、紙、木材、金属、ガラス繊維、布(ネル、織
布、不織布等)、合成樹脂(ポリウレタン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエステル等)、セルロース誘導体、
および、これらとプラスチックフィルムとの積層フィル
ムなどの成形品、シート(箔)、テープ等が挙げられ
る。得られた粘着シートの保存を容易にするには、粘着
面に、シリコンまたはその他の適当な方法で処理した剥
離シートを貼着しておく。あるいは、粘着面でない面を
シリコンまたはその他の適当な方法で処理して剥離面と
し、粘着面と重なるように巻くか、重ねておくことが望
ましい。なお、剥離シートとしては、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、剥離紙、セロハン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル等が用いられる。さらに
は、粘着剤用樹脂の乾燥物を直接、適当な打錠機等を用
いて錠剤に調製してもよい。
【0012】本発明の水溶性粘着剤用樹脂の用途として
は、例えば、段ボール用のクラフトテープ、ガムテー
プ、宅配便や小包の宛名シール・ラベル等に用いた場
合、段ボールとテープ・ラベル類との分離が容易であ
り、古紙回収を簡便化することができる。また、ハンダ
付けのマスク用テープ等の産業用品、家庭日用品として
の粘着テープ・ラベル、脱毛テープ、生理用ナプキン等
の衛生用品、医療用としての口腔粘膜用製剤・経皮吸収
用製剤等に非常に有用なものを提供することが期待でき
る。
は、例えば、段ボール用のクラフトテープ、ガムテー
プ、宅配便や小包の宛名シール・ラベル等に用いた場
合、段ボールとテープ・ラベル類との分離が容易であ
り、古紙回収を簡便化することができる。また、ハンダ
付けのマスク用テープ等の産業用品、家庭日用品として
の粘着テープ・ラベル、脱毛テープ、生理用ナプキン等
の衛生用品、医療用としての口腔粘膜用製剤・経皮吸収
用製剤等に非常に有用なものを提供することが期待でき
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。なお、部は重
量部を示す。 実施例1 (処方) N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート 70部 N−ビニルアセトアミド 30部 水 300部 これらのモノマー混合物の水溶液を反応器中に仕込み、
窒素置換後、窒素囲気下で25℃に液温を調整し、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩
0.05部を添加し、断熱系にて、共重合体水溶液を得
た。この共重合体水溶液を用いて、下記の評価方法に従
い、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
量部を示す。 実施例1 (処方) N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート 70部 N−ビニルアセトアミド 30部 水 300部 これらのモノマー混合物の水溶液を反応器中に仕込み、
窒素置換後、窒素囲気下で25℃に液温を調整し、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩
0.05部を添加し、断熱系にて、共重合体水溶液を得
た。この共重合体水溶液を用いて、下記の評価方法に従
い、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
【0014】実施例2
(処方)
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 30部
N−ビニルホルムアミド 30部
ブチルアクリレート 40部
アセトン 300部
これらのモノマー混合物のアセトン溶液を反応器中に仕
込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で56℃に液温を調整
し、α,α’−アゾビスイソブチルニトリル0.05部
を添加し、沸点にて還流し、共重合体を得た。冷却後、
溶媒を除去し、共重合体を乾燥し、水に溶解して25%
水溶液とした。この共重合体水溶液を用いて、下記の評
価方法に従い、各種評価を行った。その結果を表1に示
す。
込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で56℃に液温を調整
し、α,α’−アゾビスイソブチルニトリル0.05部
を添加し、沸点にて還流し、共重合体を得た。冷却後、
溶媒を除去し、共重合体を乾燥し、水に溶解して25%
水溶液とした。この共重合体水溶液を用いて、下記の評
価方法に従い、各種評価を行った。その結果を表1に示
す。
【0015】実施例2−1
(処方)実施例2において得られた共重合体水溶液40
部にポリアクリル酸ナトリウム(ビスコメートNP−7
00(昭和電工 製))0.8部を加えた。この共重合
体水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を
行った。その結果を表1に示す。
部にポリアクリル酸ナトリウム(ビスコメートNP−7
00(昭和電工 製))0.8部を加えた。この共重合
体水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を
行った。その結果を表1に示す。
【0016】実施例2−2
(処方)実施例2において得られた共重合体水溶液40
部にグリセリン10部を加えた。この共重合体水溶液を
用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行った。そ
の結果を表1に示す。
部にグリセリン10部を加えた。この共重合体水溶液を
用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行った。そ
の結果を表1に示す。
【0017】実施例3
(処方)
N,N−ジペンチルアミノペンチルビニルエーテル 15部
N−ビニルアセトアミド 40部
エチルビニルエーテル 45部
アセトン 300部
重合は、実施例2と同様の方法で行った。この共重合体
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0018】実施例4
(処方)
N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレート 40部
N−ビニルアセトアミド 15部
3−メトキシプロピルアクリレート 45部
アセトン 300部
重合は、実施例2と同様の方法で行った。この共重合体
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0019】実施例5
(処方)
N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート 30部
N−ビニルホルムアミド 25部
ブチルビニルエーテル 45部
アセトン 300部
重合は、実施例2と同様の方法で行った。この共重合体
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0020】実施例6
(処方)
N,N−ジプロピルアミノペンチルアクリルアミド 25部
N−ビニルホルムアミド 30部
ヘプチルアクリレート 45部
酢酸エチル 300部
これらのモノマー混合物の酢酸エチル溶液を反応器中に
仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で56℃に液温を調
整し、α,α’−アゾビスイソブチルニトリル0.05
部を添加し、沸点にて還流し、共重合体を得た。冷却
後、溶媒を除去し、共重合体を乾燥し、水に溶解して2
5%水溶液とした。この共重合体水溶液を用いて、下記
の評価方法に従い、各種評価を行った。その結果を表1
に示す。
仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で56℃に液温を調
整し、α,α’−アゾビスイソブチルニトリル0.05
部を添加し、沸点にて還流し、共重合体を得た。冷却
後、溶媒を除去し、共重合体を乾燥し、水に溶解して2
5%水溶液とした。この共重合体水溶液を用いて、下記
の評価方法に従い、各種評価を行った。その結果を表1
に示す。
【0021】実施例7
(処方)
N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート 85部
N−ビニルホルムアミド 15部
水 300部
これらのモノマー混合物の水溶液を反応器中に仕込み、
窒素置換後、窒素囲気下で25℃に液温を調整し、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩
0.05部を添加し、断熱系にて、共重合体水溶液を得
た。この共重合体水溶液を用いて、下記の評価方法に従
い、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
窒素置換後、窒素囲気下で25℃に液温を調整し、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩
0.05部を添加し、断熱系にて、共重合体水溶液を得
た。この共重合体水溶液を用いて、下記の評価方法に従
い、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
【0022】比較例1
(処方)
アクリル酸 60部
N−ビニルアセトアミド 40部
水 300部
重合は、実施例1と同様の方法で行った。この共重合体
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0023】比較例2
(処方)
N,N−ジエチルアミノメチルアクリレート 60部
アクリルアミド 40部
水 300部
重合は、実施例1と同様の方法で行った。この共重合体
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
水溶液を用いて、下記の評価方法に従い、各種評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】(評価方法)実施例1〜7および比較例
1、2の各重合体水溶液40部を水10部に加温溶解し
た。次いで、エタノールを適量加え、均一に混合したも
のをビニロンフィルム上に塗布した後、60℃で乾燥し
た。さらに、25℃、60%RHで1日放置し、粘着シ
ートを得た。各粘着シートおよび市販のガムテープ(比
較例3)を用いて、各粘着剤用樹脂のタック力、粘着
力、水による離解性、耐熱性の評価を行った。ただし、
各評価は、耐熱性を除いて、25℃、65%RHにて行
った。また、各重合体のガラス転移点の測定、酸および
アルカリ水溶液中での安定性の評価の測定も行った。
1、2の各重合体水溶液40部を水10部に加温溶解し
た。次いで、エタノールを適量加え、均一に混合したも
のをビニロンフィルム上に塗布した後、60℃で乾燥し
た。さらに、25℃、60%RHで1日放置し、粘着シ
ートを得た。各粘着シートおよび市販のガムテープ(比
較例3)を用いて、各粘着剤用樹脂のタック力、粘着
力、水による離解性、耐熱性の評価を行った。ただし、
各評価は、耐熱性を除いて、25℃、65%RHにて行
った。また、各重合体のガラス転移点の測定、酸および
アルカリ水溶液中での安定性の評価の測定も行った。
【0026】なお、各評価方法を以下に示す。
(1)タック力
タックテスター(理学工業社製)を用いて測定した。試
験片は直径15mmの円板に切り抜いたものを用いた。
測定条件は接触時間5sec、プローブ移動速度5mm
/sec、荷重180g、プローブは、メタノールで拭
いた直径10mmのステンレス鋼を使用し、5回の測定
の平均値をとった。 (2)粘着力(180゜剥離力) 3cm×7cmの試験片を、2kgの圧着ローラーを移
動速度2cm/secで1往復させ、エタノールでよく
拭いたステンレス鋼板上に圧着した。ステンレス鋼板か
ら、30cm/minで180゜剥離したときの応力を
デジタルフォースゲージで3回測定し、その平均をとっ
た。
験片は直径15mmの円板に切り抜いたものを用いた。
測定条件は接触時間5sec、プローブ移動速度5mm
/sec、荷重180g、プローブは、メタノールで拭
いた直径10mmのステンレス鋼を使用し、5回の測定
の平均値をとった。 (2)粘着力(180゜剥離力) 3cm×7cmの試験片を、2kgの圧着ローラーを移
動速度2cm/secで1往復させ、エタノールでよく
拭いたステンレス鋼板上に圧着した。ステンレス鋼板か
ら、30cm/minで180゜剥離したときの応力を
デジタルフォースゲージで3回測定し、その平均をとっ
た。
【0027】(3)水による離解性
3cm×3cmの試験片を水1lが入ったビーカー中に
入れ、3分間撹拌した後、シートを取り出し、粘着層の
状態を触感により判断した。 判断基準 ○:粘着剤が全く残っていない。 ×:粘着剤が残っている。 (4)耐熱性 試験片(2cm×4cm)を用いて、一方の端をステン
レス板に貼り付け固定し(試験片の半分の2cm×2c
mが被着されている状態)、70℃の恒温槽に入れ、耐
熱クリープ試験機(東洋精機 製)を用いて、もう一方
の端に500gの荷重を加え、剪断により落下する時間
を測定した。
入れ、3分間撹拌した後、シートを取り出し、粘着層の
状態を触感により判断した。 判断基準 ○:粘着剤が全く残っていない。 ×:粘着剤が残っている。 (4)耐熱性 試験片(2cm×4cm)を用いて、一方の端をステン
レス板に貼り付け固定し(試験片の半分の2cm×2c
mが被着されている状態)、70℃の恒温槽に入れ、耐
熱クリープ試験機(東洋精機 製)を用いて、もう一方
の端に500gの荷重を加え、剪断により落下する時間
を測定した。
【0028】(5)ガラス転移点Tg
実施例1〜7および比較例1、2において得られた各重
合体水溶液を105℃で4時間乾燥し、水分を蒸発さ
せ、各水溶性粘着樹脂について、示差走査熱量計(セイ
コー電子工業 製)を用いて、ガラス転移点を測定し
た。 (6)酸およびアルカリ水溶液中での安定性 実施例1〜7および比較例1、2において得られた各重
合体水溶液のpHを3または10に調整し、40℃に保
ち、7日後の水溶液の様子を観察した。
合体水溶液を105℃で4時間乾燥し、水分を蒸発さ
せ、各水溶性粘着樹脂について、示差走査熱量計(セイ
コー電子工業 製)を用いて、ガラス転移点を測定し
た。 (6)酸およびアルカリ水溶液中での安定性 実施例1〜7および比較例1、2において得られた各重
合体水溶液のpHを3または10に調整し、40℃に保
ち、7日後の水溶液の様子を観察した。
【0029】表1の結果より、実施例1〜7は、水によ
る離解性が良好であり、かつ、優れたタック力および粘
着力を発現でき、かつ、酸およびアルカリ条件下でも安
定であることがわかる。
る離解性が良好であり、かつ、優れたタック力および粘
着力を発現でき、かつ、酸およびアルカリ条件下でも安
定であることがわかる。
【0030】実施例8
実施例2で得られた重合体水溶液40部を水10部に加
温溶解した。次いで、エタノールを適量加え、均一に混
合したものをクラフト紙に塗布した後、60℃で乾燥し
た。さらに、25℃、60%RHで1日放置し、クラフ
ト粘着テープを得た。この粘着テープを段ボールに貼り
付けた。これを水に入れると、クラフト紙と段ボールが
きれいに剥離し、容易にパルプを離解、回収することが
できた。
温溶解した。次いで、エタノールを適量加え、均一に混
合したものをクラフト紙に塗布した後、60℃で乾燥し
た。さらに、25℃、60%RHで1日放置し、クラフ
ト粘着テープを得た。この粘着テープを段ボールに貼り
付けた。これを水に入れると、クラフト紙と段ボールが
きれいに剥離し、容易にパルプを離解、回収することが
できた。
【0031】
【発明の効果】本発明の水溶性粘着剤用樹脂は、粘着性
と水溶性のバランスが良好なものである。すなわち、高
湿度環境下においても、優れた粘着力をもち、しかも、
粘着物を除去する場合、水で容易に剥離することがで
き、粘着剤が被着物に残らず、きれいに除去できる。従
って、産業上の利用価値は、極めて大きい。例えば、段
ボール用のクラフトテープ、ガムテープ、宅配便や小包
の宛名シール・ラベル等に用いた場合、段ボールとテー
プ・ラベル類との分離が容易であり、古紙回収を簡便化
することができる。また、ハンダ付けのマスク用テープ
等の産業用品、家庭日用品としての粘着テープ・ラベ
ル、脱毛テープ、生理用ナプキン等の衛生用品、医療用
としての口腔粘膜用製剤・経皮吸収用製剤等に非常に有
用なものを提供することが期待できる。
と水溶性のバランスが良好なものである。すなわち、高
湿度環境下においても、優れた粘着力をもち、しかも、
粘着物を除去する場合、水で容易に剥離することがで
き、粘着剤が被着物に残らず、きれいに除去できる。従
って、産業上の利用価値は、極めて大きい。例えば、段
ボール用のクラフトテープ、ガムテープ、宅配便や小包
の宛名シール・ラベル等に用いた場合、段ボールとテー
プ・ラベル類との分離が容易であり、古紙回収を簡便化
することができる。また、ハンダ付けのマスク用テープ
等の産業用品、家庭日用品としての粘着テープ・ラベ
ル、脱毛テープ、生理用ナプキン等の衛生用品、医療用
としての口腔粘膜用製剤・経皮吸収用製剤等に非常に有
用なものを提供することが期待できる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C08F 226/02 C08F 226/02
(56)参考文献 特開 平4−182437(JP,A)
特開 平2−142810(JP,A)
特開 平6−122712(JP,A)
特開 平6−122725(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C09J 4/00 - 201/10
C08F 216/00 - 226/12
Claims (3)
- 【請求項1】(A)下記一般式[I]、 【化1】 (式中、R1は、水素原子またはメチル基を示し、R2お
よびR3は、それぞれ水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基を示し、nは、1〜5の整数を示し、Xは、エ
ステル、アミド、またはエーテル結合を示す。)で表さ
れるアミノ基含有の(メタ)アクリレートまたは(メ
タ)アクリルアミドまたはビニルエーテル、および/ま
たは、それらの四級塩と、(B)下記一般式[II] CH2=CHNHCOR4 [II] (式中、R4は、メチル基を示す。)で表されるビニル
アミド化合物をモノマーとして必須成分とし、かつ、モ
ノマー(A)とモノマー(B)の合計がモノマー全量の
50〜100重量%であり、かつ、ガラス転移点Tg?
が−50℃〜20℃である水溶性粘着剤用樹脂を含有す
る非医療用粘着剤。 - 【請求項2】モノマー(A)がアミノ基含有のビニルエ
ーテルおよび/またはその四級塩である請求項1に記載
の非医療用粘着剤。 - 【請求項3】前記共重合体中、モノマー(A)とモノマ
ー(B)との重量比が25:75〜75:25である請
求項1または2に記載の非医療用粘着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21773993A JP3475452B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 水溶性粘着剤用樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21773993A JP3475452B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 水溶性粘着剤用樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770534A JPH0770534A (ja) | 1995-03-14 |
JP3475452B2 true JP3475452B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=16708999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21773993A Expired - Lifetime JP3475452B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 水溶性粘着剤用樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3475452B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5178008B2 (ja) * | 2004-12-14 | 2013-04-10 | 株式会社日本触媒 | アミノ基含有水溶性共重合体 |
JP6921586B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-08-18 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物、粘着剤、粘着シートおよび表示体 |
CN116004155A (zh) * | 2019-12-18 | 2023-04-25 | 积水化学工业株式会社 | 粘合剂组合物、粘合带、电子设备部件或车载部件的固定方法以及制造方法 |
US11802224B2 (en) | 2021-03-22 | 2023-10-31 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Adhesive tape, method for fixing electronic device component or on-board device component, and method for producing electronic device or on-board device |
TWI787104B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-12-11 | 日商積水化學工業股份有限公司 | 黏著帶、電子機器零件或車載機器零件之固定方法、及電子機器或車載機器之製造方法 |
EP4174148A4 (en) | 2021-03-22 | 2024-01-24 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | ADHESIVE TAPE, METHOD FOR IMMOBILIZING AN ELECTRONIC DEVICE COMPONENT OR INTERNAL VEHICLE DEVICE COMPONENT, METHOD FOR PRODUCING AN ELECTRONIC DEVICE OR INTERNAL VEHICLE DEVICE |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21773993A patent/JP3475452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0770534A (ja) | 1995-03-14 |
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