JP3475097B2 - 粒径分布測定装置 - Google Patents

粒径分布測定装置

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JP3475097B2 JP31631398A JP31631398A JP3475097B2 JP 3475097 B2 JP3475097 B2 JP 3475097B2 JP 31631398 A JP31631398 A JP 31631398A JP 31631398 A JP31631398 A JP 31631398A JP 3475097 B2 JP3475097 B2 JP 3475097B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、分散している粒
子群にレーザ光を照射することによって生じる回折/散
乱光を検出し、その検出によって得られる散乱光強度信
号に基づいて粒子群の粒径分布を測定する粒径分布測定
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】粒子による光の回折現象または散乱現象
を利用した粒度分布測定装置では、回折光または散乱光
の強度分布、つまり回折角または散乱角と光強度との関
係を測定し、これにフラウンホーファ回折理論またはミ
ー散乱理論に基づく演算処理を施すことによって、試料
粒子の粒度分布が算出される。このような粒径分布測定
装置は、セメントや窯業などほとんどの鉱工業分野、セ
ラミックスを中心とする新素材分野において、原材料な
どの研究・開発に用いられている。 【0003】ところで、近年、新素材分野、特にセラミ
ックスや高分子分野においては、より微小なサブミクロ
ン領域の粒子を測定する要求が高まり、単一の装置で比
較的大きな粒子だけでなく、サブミクロン領域の粒子を
も測定できる装置が開発されるに至っている。 【0004】上記粒径分布測定装置として、例えば特公
平6−43950号公報に記載されたものがある。図4
は、この公報に係る粒径分布測定装置の構成を概略的に
示すもので、この図において、41は適宜の分散媒に測
定対象の粒子群を分散させた試料液42を収容する透明
な容器よりなるセルである。43はこのセル41の一方
の側(後方側)に設けられるレーザ光源で、これから発
せられる平行なレーザ光44は、例えばビームエキスパ
ンダ(図示していない)で拡大され、その状態でセル4
1を照射する。 【0005】45はセル41の他の側(前方側)に設け
られる集光レンズで、その焦点位置にリングディテクタ
46が配置されている。このリングディテクタ46は、
集光レンズ45の光軸を中心として互いに半径の異なる
リング状または半リング状の受光面をもつフォトセンサ
を複数個同心状に配列したもので、セル41内の粒子に
よって回折または散乱したレーザ光44のうち比較的小
さい角度で散乱/回折した光を各散乱角ごとにそれぞれ
受光して、それらの光強度を測定するものである。 【0006】また、セル41の近傍には、セル41内の
粒子によって回折または散乱したレーザ光44のうち比
較的大きい角度で散乱/回折した光を、各散乱角ごとに
個別に検出する広角散乱光用光検出群47が設けられて
いる。この広角散乱光用光検出群47は、集光レンズ4
5およびリングディテクタ46と異なる角度で設けられ
る複数のフォトセンサ48〜53からなり、それぞれの
配設角度に応じて、セル41内の粒子による所定角度を
超える広角の散乱光を検出することができ、フォトセン
サ48〜51が前方散乱光を、フォトセンサ52が側方
散乱光を、フォトセンサ53が後方散乱光をそれぞれ検
出する。 【0007】そして、54は前記リングディテクタ46
を構成するフォトセンサの出力を増幅するプリアンプ、
55〜58は前方散乱光用フォトセンサ48〜51の出
力をそれぞれ増幅するプリアンプ、59,60は側方散
乱光用フォトセンサ52、後方散乱光用フォトセンサ5
3のそれぞれの出力を増幅するプリアンプである。61
は各プリアンプ54〜60の出力を順次取り込み、AD
変換器62に順次送出するマルチプレクサ、63はAD
変換器62の出力が入力される演算処理装置としてのコ
ンピュータである。このコンピュータ63は、ディジタ
ル信号に変換されたリングディテクタ46およびフォト
センサ48〜53の出力(光強度に関するディジタルデ
ータ)を、フラウンホーファ回折理論やミー散乱理論に
基づいて処理し、粒子群における粒径分布を求めるため
のプログラムが格納されている。 【0008】上記粒径分布測定装置においては、セル4
1に試料液42を収容した状態で、レーザ光源43から
レーザ光44を試料セル41に照射すると、このレーザ
光44は、セル41中の粒子によって回折または散乱す
る。その回折光または散乱光のうち、比較的に散乱角の
小さいものは集光レンズ45によってリングディテクタ
46上に結像されるが、この場合、外周側に配置される
フォトセンサが、散乱角のより大きい光を受光し、内周
側のフォトセンサが散乱角のより小さい光を受光する。
したがって、外周側のフォトセンサの検出する光強度は
粒子径のより小さい粒子の量を反映しており、内周側の
フォトセンサの検出する光強度は粒子径のより大きい試
料粒子の量を反映していることになる。これらの各フォ
トセンサが検出した光強度はアナログ電気信号に変換さ
れ、さらにプリアンプ54を経てマルチプレクサ61に
入力される。 【0009】一方、前記粒子によって回折または散乱し
たレーザ光44のうち、集光レンズ45によって集光さ
れない比較的に散乱角の大きいものは、前記フォトセン
サ48〜53によってそれぞれ検出され、その光強度分
布が測定される。この場合、前方散乱光用フォトセンサ
48〜51、側方散乱光用フォトセンサ52、後方散乱
光用フォトセンサ53の順に、粒径の大きい粒子からの
散乱光を検出する。これらの各フォトセンサ48〜53
が検出した光強度はアナログ電気信号に変換され、さら
にプリアンプ55〜60を経てマルチプレクサ61に入
力される。 【0010】前記マルチプレクサ61においては、リン
グディテクタ46、フォトセンサ48〜53からの測定
データ、つまりアナログ電気信号が所定の順序で順次取
り込まれる。そして、マルチプレクサ61によって取り
込まれたアナログ電気信号は直列信号にされて、AD変
換器62で順次ディジタル信号に変換され、さらに、コ
ンピュータ63に入力される。 【0011】前記コンピュータ63においては、リング
ディテクタ46、フォトセンサ48〜53によってそれ
ぞれ得られた各散乱角ごとの光強度データを、フラウン
ホーファ回折理論やミー散乱理論に基づいて処理する。 【0012】このように、上記粒径分布測定装置におい
ては、主として粒径の大きい範囲についての散乱光の光
強度分布については、リングディテクタ46によって測
定し、主として粒径の小さい範囲についての広角の散乱
光の光強度分布については、フォトセンサ48〜53に
よって測定し、これらのリングディテクタ46およびフ
ォトセンサ48〜53の出力をコンピュータ63におい
て処理しているので、粒子群における粒径分布を、粒径
の比較的大きなものから粒径の微小なものまで広い範囲
にわたって求めることができる。 【0013】ところで、上述したような散乱式粒径分布
測定装置においては、粒子群にレーザ光44を照射し、
その散乱光をリングディテクタ46のみならず、広角散
乱光用光検出群47を構成するフォトセンサ48〜53
においても受光させているが、この場合、特定の散乱角
度の散乱光のみをフォトセンサ48〜53に受光させる
ため、従来においては、図5に示すように、各フォトセ
ンサ48〜53の光入射側に、アパーチャ64と集光レ
ンズ65を設けていた。なお、図5においては、一つの
フォトセンサ48しか示してないが、他のフォトセンサ
49〜53においても同様に構成されている。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記集
光レンズ65は高価であり、このような高価な集光レン
ズ65を各フォトセンサ48〜53にそれぞれ対応して
設けているので、粒径分布測定装置がそれだけコストア
ップになるほか、各フォトセンサ48〜53に対応して
設けられるアパーチャ64と集光レンズ65との位置関
係が所定の状態となるように、アパーチャ64および集
光レンズ65を取り付ける必要があるが、それらの組立
や位置調整などの作業が非常に煩わしいといった課題が
ある。 【0015】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、広角散乱光用光検出群の周辺の
構成が簡単かつ安価であり、しかも所望の散乱光のみを
入射させて測定精度の向上が図れる粒径分布測定装置を
提供することである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、レーザ光源からのレーザ光を分散し
た粒子群に照射したときに生ずる回折/散乱光のうち散
乱角の小さいレーザ光の光強度を各散乱角ごとにリング
ディテクタによって検出し、前記回折/散乱光のうち散
乱角が大きいレーザ光の強度を各散乱角ごとに複数のフ
ォトセンサで構成される広角散乱光用光検出群によって
検出し、前記リングディテクタおよびフォトセンサから
の散乱光強度信号に基づいて前記粒子群における粒径分
布を測定するようにした装置において、前記複数のフォ
トセンサの光入射側に、互いに平行な状態に立設された
2枚の板部材よりなり、それら板部材に各フォトセンサ
に対して特定の散乱角度の散乱光のみを通過させるため
の開口が開設された光遮蔽部材を設けているとともに、
前記各フォトセンサは前記光遮蔽部材の開口側に向けて
のみ開放する断面略コ字形の遮蔽カバー内に設けられて
いる。 【0017】上記粒径分布測定装置においては、広角散
乱光用光検出群を構成するフォトセンサの光入射側に、
互いに平行な状態に立設された2枚の板部材に各フォト
センサに対して特定の散乱角度の散乱光のみを通過させ
るための開口が開設された光遮蔽部材設けられている
とともに、各フォトセンサが前記開口側に向けてのみ開
放する断面略コ字形の遮蔽カバー内に設けられており、
したがって、従来のこの種の粒径分布測定装置と異な
り、外乱となる外部光の入射を防ぐとともに、集光レン
ズを用いることなく、散乱光のうちの所望の散乱光のみ
をフォトセンサに入射させることができる。それゆえ
、広角散乱光用光検出群の周辺における構成部品点数
が少なく、構成が簡単であるとともに、高価な集光レン
ズを用いないため、部品費が大幅に低減されるととも
に、その固定作業や調整作業がなくなり、組立作業工数
も大幅に低減され、粒径分布測定装置を全体として安価
に構成できる。 【0018】 【発明の実施の形態】図1〜図3は、この発明の一つの
実施の形態を示すもので、図1は、この発明の粒径分布
測定装置の構成を概略的に示す図、図2は、粒径分布測
定装置における光学ベンチの一例を示す斜視図、図3
は、光学ベンチの要部を示す斜視図である。まず、図1
および図2において、1は適当な分散媒に測定対象の粒
子群を分散させた試料液2を収容する透明な容器よりな
る流通型のセルで、光学ベンチベース3の上面に設けら
れたベース部材4に載置されたセル保持ブロック5とセ
ルカバーブロック(図示していない)との間に着脱自在
に立設保持されている。6はセル保持ブロック5に形成
された試料液2の導入部である。 【0019】7は前記セル1の一方の側(後方側)に設
けられるレーザ光源部で、次のように構成されている。
すなわち、8はレーザ光源で、例えば半導体レーザより
なり、レーザ光を水平方向に発するように、光学ベンチ
ベース3の上面に載置された平面視が例えば五角形のベ
ース部材9に立設された光源基板10に保持されてい
る。11はレーザ光源8から発せられる発散性のレーザ
光を収斂する集光レンズで、ベース部材9に立設された
レンズ保持部材12に保持されている。13は集光レン
ズ11を経て収斂されたレーザ光(以下、集光レーザ光
という)14を90°曲げて、セル1方向に反射するミ
ラーで、オートアライメント機構15に保持されてい
る。 【0020】そして、16は前記部材8,11,13を
カバーする金属製の平面視五角形の上ケースで、ベース
部材9に対して着脱自在であり、その一つの側壁16a
には、集光レーザ光14を通過させる素材からなる窓1
7が形成されている。なお、詳細には図示してないが、
この上ケース16の下端部とベース部材9との間にはパ
ッキンなどシール部材が設けられ、両者16,9で形成
される空間が気密に保持される。 【0021】図1〜図3において、18はセル1の他の
側(前方側)に設けられるリングディテクタで、セル1
を通過した集光レーザ光14が焦点を結ぶ位置に設けら
れている。このリングディテクタ18は、集光レーザ光
14の光軸を中心として互いに半径の異なるリング状ま
たは半リング状の受光面をもつフォトセンサを複数個同
心状に配列したもので、セル1内の粒子によって回折ま
たは散乱した集光レーザ光14のうち比較的小さい角度
で散乱/回折した光14Aを各散乱角ごとにそれぞれ受
光して、それらの光強度を測定するものである。19は
リングディテクタ18を構成するフォトセンサの出力を
それぞれ増幅するプリアンプである。 【0022】また、セル1の近傍には、セル1内の粒子
によって回折または散乱した集光レーザ光14のうち比
較的大きい角度で散乱/回折した光14Bを、各散乱角
ごとに個別に検出する広角散乱光用光検出群20が設け
られている。この広角散乱光用光検出群20は、リング
ディテクタ18と異なる角度で設けられる複数のフォト
センサ21〜26からなり、それぞれの配設角度に応じ
て、セル1内の粒子による所定角度を超える所定角度の
散乱光14Bを検出することができ、フォトセンサ21
〜24が前方散乱光を、フォトセンサ25が側方散乱光
を、フォトセンサ26が後方散乱光をそれぞれ検出す
る。27は各フォトセンサ21〜26の出力をそれぞれ
増幅するプリアンプである。 【0023】そして、28は前記広角散乱光用光検出群
20の前面側、つまり、各フォトセンサ21〜26の前
面側、より詳しくは、光入射側に設けられる光遮蔽部材
で、この光遮蔽部材は、互いに平行な状態に立設される
2枚の板部材29,30よりなる。これらの板部材2
9,30は、光を透過させない素材よりなり、この実施
の形態においては、薄いステンレス鋼板よりなる。そし
て、これらの板部材29,30には、図2および図3に
示すように、フォトセンサ21〜26に対して特定の散
乱角度の散乱光14Bのみを通過させるための複数の開
口、例えばスリット31,32が、例えばエッチングな
どの手法によってそれぞれ開設されている。例えば前方
散乱光を検出する一つのフォトセンサ21に対応するス
リット31,32は、必ずしも同じ形状、大きさでな
く、セル1からの前方散乱光のうち、所定の散乱角の散
乱光14Bのみをフォトセンサ21に入射するように相
互の位置が設定されている。このことは、他のフォトセ
ンサ22〜26に対応するスリット31,32について
も同様である。 【0024】また、前記各フォトセンサ21〜26は、
前記光遮蔽部材を構成する2枚の板部材29,30に開
設のスリット31,32に向けてのみ開放する状態で光
学ベースベンチ3に固定された断面略コ字形の遮蔽カバ
ー21A〜26A内の底部に取付けられている。 【0025】再び図1を参照して、33は前記複数のア
ンプ19,27からの出力を順次取り込み、AD変換器
34に順次送出するマルチプレクサ、35はAD変換器
34の出力が入力される演算処理装置としてのコンピュ
ータである。このコンピュータ35は、ディジタル信号
に変換されたリングディテクタ18およびフォトセンサ
21〜26の出力(光強度に関するディジタルデータ)
を、フラウンホーファ回折理論やミー散乱理論に基づい
て処理し、粒子群における粒径分布を求めるプログラム
が格納されている。 【0026】上述のように構成された粒径分布測定装置
においては、セル1に試料液2を供給している状態で、
レーザ光源8からレーザ光を発すると、このレーザ光
は、集光レンズ11において収斂され、集光レーザ光1
4となってセル1内の試料液2を照射する。そして、こ
の集光レーザ光14は、セル1中の粒子によって回折ま
たは散乱する。その回折光または散乱光のうち、比較的
に散乱角の小さいもの14Aはリングディテクタ18上
に結像されるが、この場合、外周側に配置されるフォト
センサが、散乱角のより大きい光を受光し、内周側のフ
ォトセンサが散乱角のより小さい光を受光する。したが
って、外周側のフォトセンサの検出する光強度は粒径の
より小さい粒子の量を反映しており、内周側のフォトセ
ンサの検出する光強度は粒径のより大きい試料粒子の量
を反映していることになる。これらの各フォトセンサが
検出した光強度はアナログ電気信号に変換され、さらに
プリアンプ19を経てマルチプレクサ33に入力され
る。 【0027】一方、前記粒子によって回折または散乱し
た集光レーザ光14のうち、比較的に散乱角の大きいも
の14Bは、広角散乱光用光検出群20の前面側(光入
射側)に設けられた板部材29,30にそれぞれ形成さ
れたスリット31,32によって制限され、特定の散乱
角度の散乱光14Bのみがフォトセンサ21〜26にそ
れぞれ入射し、その光強度分布が測定される。この場
合、前方散乱光用フォトセンサ21〜24、側方散乱光
用フォトセンサ25、後方散乱光用フォトセンサ26の
順に、比較的粒径の大きい粒子からの散乱光を強く検出
する。これらの各フォトセンサ21〜26が検出した光
強度はアナログ電気信号に変換され、さらに、プリアン
プ27を経てマルチプレクサ33に入力される。 【0028】前記マルチプレクサ33においては、リン
グディテクタ18およびフォトセンサ21〜26からの
測定データ、つまりアナログ電気信号が所定の順序で順
次取り込まれる。そして、マルチプレクサ33によって
取り込まれたアナログ電気信号は直列信号にされて、A
D変換器34で順次ディジタル信号に変換され、さら
に、コンピュータ35に入力される。 【0029】前記コンピュータ35においては、リング
ディテクタ18およびフォトセンサ21〜26によって
それぞれ得られた各散乱角ごとの光強度データを、フラ
ウンホーファ回折理論やミー散乱理論に基づいて処理す
る。 【0030】このように、上記粒径分布測定装置におい
ては、主として粒径の大きい範囲についての散乱光の光
強度分布については、リングディテクタ18によって測
定し、主として粒径の小さい範囲についての広角の散乱
光の光強度分布については、フォトセンサ21〜26に
よって測定し、これらのリングディテクタ18およびフ
ォトセンサ21〜26の出力をコンピュータ35におい
て処理しているので、粒子群における粒径分布を、粒径
の比較的大きなものから粒径の微小なものまで広い範囲
にわたって一挙に求めることができる。 【0031】そして、上記粒径分布測定装置において
は、広角散乱光用光検出群20の光入射側に、特定の散
乱角度の散乱光14Bのみを通過させるためのスリット
31,32を各フォトセンサ21〜26に対応してそれ
ぞれ開設した2枚の板部材29,30を設けており、
た、各フォトセンサ21〜26が断面略コ字形の遮蔽カ
バー21A〜26A内に設けられて外部光の入射が遮ら
れている。したがって、従来のこの種の粒径分布測定装
置と異なり、集光レンズを用いることなく所望の散乱光
14Bのみをフォトセンサ21〜26に入射させること
ができる。そして、広角散乱光用光検出群20の周辺に
おける構成部品点数が少なく、構成が簡単であるととも
に、高価な集光レンズを用いないため、部品費が大幅に
低減されるとともに、その固定作業や調整作業がなくな
り、組立作業工数も大幅に低減され、粒径分布測定装置
を全体として安価に構成できる。 【0032】なお、前記板部材を3枚以上並設したと
ても、本発明のように板部材を2枚設ける場合に比べ
て、光の遮蔽精度それほど向上しない。 【0033】そして、前記スリット31,32に代え
て、所定形状の孔を形成してもよい。また、光遮蔽部材
28は、光を遮断する機能を有しておればよく、したが
って、ステンレス鋼以外の金属や、樹脂など他の素材か
らなるものを用いてもよい。 【0034】また、レーザ光源8としては、半導体レー
ザに代えて、He−Neレーザなど他のレーザを用いて
もよい。そして、セル1に対して集光したレーザ光14
を照射するのに代えて、図4に示すように、セル1に対
して平行なレーザ光を照射するようにしてあってもよ
い。その場合、セル1とリングディテクタ18との間に
集光レンズ(図4において符号45で示すレンズ)を設
ける必要がある。 【0035】さらに、セル1は流通型である必要はな
く、また、測定対象は、液体中の粒子のみならず、気体
中に分散した粉体や粒子、固体中の粉体や粒体などであ
ってもよい。 【0036】 【発明の効果】この発明においては、広角散乱光用光検
出群を構成するフォトセンサの光入射側に、特定の散乱
角度の散乱光のみを通過させるための開口を各フォトセ
ンサに対応して形成した光遮蔽部材を設け、また、各フ
ォトセンサを光遮蔽部材の開口側に向けてのみ開放する
断面略コ字形の遮蔽カバー内に設けているので、外部光
を入射させることなくフォトセンサに所望の散乱光のみ
を入射させることができる。そして、広角散乱光用光検
出群の周辺における構成部品点数が少なく、構成が簡単
であるとともに、高価な集光レンズを用いないため、部
品費が大幅に低減されるとともに、その固定作業や調整
作業がなくなり、組立作業工数も大幅に低減され、この
種の粒径分布測定装置を安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の粒径分布測定装置の構成を概略的に
示す図である。 【図2】前記粒径分布測定装置の光学ベンチの一例を示
す斜視図である。 【図3】前記光学ベンチの要部を示す斜視図である。 【図4】従来の粒径分布測定装置の構成を概略的に示す
図である。 【図5】前記粒径分布測定装置の問題点を説明するため
の図である。 【符号の説明】 8…レーザ光源、14…レーザ光、14A,14B…散
乱光、18…リングディテクタ、20…広角散乱光用光
検出群、21〜26…フォトセンサ、21A〜26A…
遮蔽カバー、28…光遮蔽部材、29,30…板部材、
31,32…開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光を分散した粒
    子群に照射したときに生ずる回折/散乱光のうち散乱角
    の小さいレーザ光の光強度を各散乱角ごとにリングディ
    テクタによって検出し、前記回折/散乱光のうち散乱角
    が大きいレーザ光の強度を各散乱角ごとに複数のフォト
    センサで構成される広角散乱光用光検出群によって検出
    し、前記リングディテクタおよびフォトセンサからの散
    乱光強度信号に基づいて前記粒子群における粒径分布を
    測定するようにした装置において、前記複数のフォトセ
    ンサの光入射側に、互いに平行な状態に立設された2枚
    の板部材よりなり、それら板部材に各フォトセンサに対
    して特定の散乱角度の散乱光のみを通過させるための開
    が開設された光遮蔽部材を設けているとともに、前記
    各フォトセンサは前記光遮蔽部材の開口側に向けてのみ
    開放する断面略コ字形の遮蔽カバー内に設けられている
    ことを特徴とする粒径分布測定装置。
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