JP3474838B2 - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP3474838B2
JP3474838B2 JP2000261504A JP2000261504A JP3474838B2 JP 3474838 B2 JP3474838 B2 JP 3474838B2 JP 2000261504 A JP2000261504 A JP 2000261504A JP 2000261504 A JP2000261504 A JP 2000261504A JP 3474838 B2 JP3474838 B2 JP 3474838B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
現像法等に用いられる電子写真用トナーと画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法においては、感光体上
に形成された潜像を可視化するために、現像装置にて所
定の帯電性を有したトナーが現像され、定着システムに
て加熱、加圧されて用紙に定着、固定化されることで複
写画像が得られる。通常の定着システム或いは定着手段
は加熱定着ローラーと圧力ローラーの組合わせからなる
定着装置であり、複写を重ねることによる該定着・加圧
ローラーへのトナーのオフセット現象による汚れ、また
は紙粉やほこりによる汚れが発生する。そのローラー等
の定着部の汚れを除去するために、定着手段は各種のク
リーニングローラーやクリーニングブラシ等を装備する
ことが多い。
【0003】また画像を形成する現像剤としては、トナ
ーとキャリアからなる2成分現像剤およびトナーのみか
らなる1成分現像剤が用いられている。トナーには上記
の定着部におけるオフセット現象を防止する目的で、ト
ナー中の結着樹脂の分子量調整を工夫したり、特開昭4
9-65231号公報等にて公知の事実として各種のワ
ックスを含有することが行われている。
【0004】近年複写機およびレーザービームプリンタ
ーにおいて、普及機、低速機およびパーソナル機におけ
る低ランニングコスト、低消費電力、メンテナンスフリ
ー、省スペース化およびコンパクト化が望まれており、
各複写、プリンティングシステムの小型化が進んでい
る。特に省エネルギー、省スペース化を進める上でトナ
ーを記録材に定着させるための定着システムの工夫、改
善等が図られている。一般的な定着システムとしては、
ヒートローラー、圧力ローラーおよびクリーニングロー
ラーからなり、これらの配置、ヒートローラーと圧力ロ
ーラーとの接触面積或いは定着領域(ニップ幅)、加圧
条件、定着温度、ヒートローラーと圧力ローラーの表面
性、材質またプロセススピード等の設定により、上記の
定着条件が決定される。特にトナー汚れ対策としてはク
リーニングローラーまたはブラシまたはプレード等のク
リーニング部材が不可欠であり、クリーニングレスを実
現するには定着システムの構成条件と同時に、トナー側
の工夫も重要である。そこで、トナー中ワックス種の選
定による対策(特開平7-114204号公報)などが
提案されている。またOHPシートの画質の安定性、透
明性の確保を図るためのさまざまな技術対策が報告され
ている(特開平9-244450号公報、特開平9-16
6930号公報、特開平11-184146号公報
等)。
【0005】一般に高速機クラスの複写機およびプリン
ティングシステムにおいては、その高速複写に伴う耐久
性および、あらゆる複写モード、複写用紙へ対応するた
めの汎用性を兼ね備えたものにするために、各種のヒー
トローラー、加圧ローラー、クリーニングローラー、ブ
ラシ、紙粉取りローラー、ブラシ等が定着システムとし
て組み込まれており、複雑かつ高価な装置になってい
る。一方普及機および低速機においては、その操作性の
簡易さに加え、低消費電力、低コスト、メンテナンスフ
リーであることが要求されており、定着装置においては
できるだけコンパクトにならざるを得ず、結果として定
着部のメンテナンスフリー、クリーニングレス等が求め
られている。
【0006】しかし定着部のクリーニング機構がない
と、各種の定着ローラーへのトナーのオフセット現象に
より定着ローラー汚れが増し、強いては定着性の劣化に
よる定着不良を招いてしまう。また以上のトナーのオフ
セット現象を防止するために、従来技術ではトナーの定
着性、耐オフセット性、保存性を両立するために、ワッ
クスを3〜10重量部含有しなければならなかった。
【0007】トナーのワックスにて対応する場合は、過
剰なワックスの添加により、定着ローラーへのワックス
成分のオフセット現象が発生してしまう。このワックス
成分のオフセットは通常の複写用紙に対しては、目視で
は確認できないために直接的な不具合は生じないが、O
HPシート(オーバーヘッド用シート)への複写を行っ
た場合には、そのワックス成分がOHPシートに高温オ
フセット現象(滞留)を起こし、オーバーヘッドプロジ
ェクターにて投写した場合にそのワックス成分が目視に
て確認される所謂、ゴースト現象という不具合を巻き起
こしてしまう。これを防止するには定着温度の低め設定
等の、熱のトナーへの供給量を削減する手段しかなく、
トナー設計への負担が大きいものとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題及び要望に応えるためになされたものであり、
複写機またはプリンターにおける普及機および低速機に
用いられる定着手段に、ワックス成分のオフセット現象
を生じさせず、また定着手段におけるクリーニング機構
を有しないか、或いはその手段及び機構のメンテナンス
を殆ど必要としない電子写真用トナーを提供することを
目的とする。
【0009】本発明はまた、定着手段がクリーニング機
構を有しない、或いはその手段及び機構のメンテナンス
を殆ど必要としない画像形成装置を提供することを目的
とする。本発明は更に、オーバーヘッドプロジェクター
で投影した際にゴーストなどが生じない、鮮明な画像を
OHPシートに定着させることができる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の課題及び要望に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ト
ナー中のワックス種および含有量を適正に選択すること
により、定着装置におけるクリーニング機構を有しない
システムにおいても、定着ローラーヘのトナーのオフセ
ット現象及びワックス成分のオフセット現象が伴に抑え
られることを見出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0011】また、トナーの離型性を十分に保つため、
即ちトナーのオフセット現象を防止するためにはポリプ
ロピレンワックスまたはポリエチレンワックスを用いる
ことが有効である。しかし過剰なポリプロピレンワック
スまたはポリエチレンワックスを用いることは、定着ロ
ーラーへのワックス成分のオフセットの原因となる。そ
こで必要最小限のポリプロピレンワックスまたはポリエ
チレンワックスを含有させる一方、ワックス種の異なる
低融点・低分子量・低粘度のワックスを併せて含有させ
ることにより、トナーに十分な離型性を持たせかつ、ワ
ックス成分の高温オフセットを防止することが可能とな
ることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0012】更に、ワックス成分の複数種の選択とワッ
クス総含有量の抑制をしたことと相俟って、定着手段の
定着条件における定着温度、定着プロセススピード及び
熱定着領域を考慮することより、定着手段がクリーニン
グ機構を有しなくても、ワックス成分のオフセット現象
によるOHPシートでのゴースト現象を発生させること
なく、十分な定着状態にて複写、プリントを実施できる
ことを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0013】即ち、本発明は、下記(1)〜(10)構
成を採用することにより、バインダー樹脂、顔料、分散
剤、離型剤、流動化剤等からなるトナーを記録材に可視
化、或いは固定化する熱定着、圧力定着等の定着手段
を、クリーニングするための、クリーニングローラー、
クリーニングブラシ等のクリーニング機構を必要としな
いか、或いはその手段及び機構のメンテナンスを殆ど必
要としない電子写真用トナー或いは画像形成装置を提供
し、前記目的を達成したものである。
【0014】(1) 少なくとも結着樹脂と着色剤から
なるトナーにおいて、該トナー中の結着樹脂100重量
部に対して、少なくとも2種類以上のワックスを含有し
ており、該ワックスの総含有量が0.7〜2重量部であ
ることを特徴とする電子写真用トナー。
【0015】(2) 前記(1)記載の電子写真用トナ
ーにおいて、前記ワックスに含まれるポリプロピレンワ
ックスおよびポリエチレンワックスの一方または双方の
総含有量が1重量部以下であることを特徴とする電子写
真用トナー。 (3) 前記(2)記載の電子写真用トナーにおいて、
該ワックスは、前記ポリプロピレンワックスおよびポリ
エチレンワックスの一方または双方の総含有量が0.5
〜1重量部の範囲で含むとともに、パラフィンワックス
及びその誘導体、並びにマイクロクリスタリンワックス
及びその誘導体の内の少なくとも一方のワックスが含有
されていることを特徴とする電子写真用トナー。
【0016】(4) 前記(1)記載の電子写真用トナ
ーにおいて、少なくとも2種類以上のワックスを含有
し、数平均分子量Mnが2000〜20000であるワ
ックスが0.5〜1重量部の範囲で含有されるととも
に、数平均分子量Mnが250〜1000であるワック
スが含有されていることを特徴とする電子写真用トナ
ー。 (5) 前記(1)記載の電子写真用トナーにおいて、
少なくとも2種類以上のワックスを含有し、軟化点が1
00〜155℃であるワックスが0.5〜1重量部の範
囲で含有されるとともに、軟化点が45〜90℃である
ワックスが含有されていることを特徴とする電子写真用
トナー。 (6) 前記(1)記載の電子写真用トナーにおいて、
少なくとも2種類以上のワックスを含有し、溶融粘度が
50〜8000cps(160℃)であるワックスが
0.5〜1重量部の範囲で含有されるとともに、溶融粘
度が2〜25cps(120℃)であるワックスが含有
されていることを特徴とする電子写真用トナー。
【0017】(7) 前記(1)記載の電子写真用トナ
ーにおいて、少なくとも2種類以上のワックスを含有
し、トナー中に分散されたワックスのドメイン径が0.
1〜1.0μmであることを特徴とする電子写真用トナ
ー。 (8) 記録材にトナーを熱定着する定着手段を備えた
画像形成装置において、該定着手段の定着温度を180
℃以上にして前記(1)〜(7)のいずれかの記載の電
子写真用トナーを定着することを特徴とする画像形成装
置。 (9) 前記(8)記載の画像形成装置において、該定
着手段における該トナーの定着プロセススピードが15
0mm/秒以下でありかつ、その定着プロセスの進行方
向に対する熱定着領域が8mm以上であることを特徴と
する画像形成装置。 (10) 前記(8)又は(9)記載の画像形成装置に
おいて、該定着手段はクリーニングレス定着手段であ
り、且つ該記録材がOHPシートであることを特徴とす
る画像形成装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳述
する。本発明の電子写真用トナーは、少なくとも結着樹
脂と着色剤からなるトナーにおいて、該トナー中の結着
樹脂100重量部に対して、少なくとも2種類以上のワ
ックスを含有しており、該ワックスの総含有量が0.7
〜2重量部である。
【0019】本発明は、特に低ランニングコスト、メン
テナンスフリー、省スペース化を図る上で、定着装置に
おける各種の定着ヒートローラー、加圧ローラーおよび
定着ベルト等を、クリーニングする目的で設けられたロ
ーラーおよびブラシ、プレード等の部材を有しなくて良
いか、或いはメンテナンス上、ローラー等の汚れなどが
問題とならない電子写真用トナーに関するものとなる。
【0020】本発明の実施の形態としての電子写真用ト
ナーは、具体的に以下の構成材料から成っている。本発
明の電子写真用トナーに使用される結着樹脂としては、
トナーに一般に用いられている公知の樹脂を採用するこ
とができる。結着樹脂としては、具体的には、例えば、
ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジェン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−α−クロロアクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重
合体等のスチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性
マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、飽和
ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエチ
レン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等のポリエ
チレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
キシレン樹脂、ポリビニルアチラール樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂等が挙げられるが、特に限定されるものでは
ない。
【0021】前記のスチレン系樹脂は、スチレンまたは
その誘導体の単独重合体、または、共重合体である。ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体としては、具体的
には、例えば、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等が
挙げられる。スチレン−メタクリル酸エステル共重合体
としては、具体的には、例えば、スチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸フェニル共重合体等が挙げられる。これら結着樹
脂は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を
併用してもよい。前記例示の結着樹脂のうち、スチレン
系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、および不飽和ポリエス
テル樹脂がより好ましい。なお、結着樹脂の製造方法
は、特に限定されるものではない。
【0022】前記電子写真用トナーに使用される着色剤
としては、トナーに一般に用いられている公知の顔料並
びに染料を採用することができる。該着色剤としては、
具体的には、例えば、カーボンブラック、鉄黒、紺青、
黄鉛(クロムイエロー)、酸化チタン、亜鉛華、アルミ
ナホワイト、炭酸カルシウム等の無機顔料、フタロシア
ニンブルー、ビクトリアブルー、フタロシアニングリー
ン、マラカイトグリーン、ハンザイエローG、ベンジジ
ンイエロー、レーキレッドC、キナクリドンマゼンタ等
の有機顔料、ローダミン系染料、トリアリルメタン系染
料、アントラキノン系染料、モノアゾ系染料、ジアゾ系
染料等の有機染料等が挙げられるが、特に限定されるも
のではない。これら着色剤は、一種類のみを用いてもよ
く、また、トナーに着色すべき色に応じて適宜組み合わ
せて用いてもよい。なお、着色剤には、いわゆるマスタ
ーバッチ法等の公知の方法により前処理が施されていて
もよい。着色剤の使用量は、特に限定されるものではな
いが、結着樹脂100重量部に対して、1重量部〜25
重量部の範囲内がより好ましく、3重量部〜20重量部
の範囲内がさらに好ましい。
【0023】また、前記トナーに添加される帯電制御剤
としては、負帯電性のものとしてはモノアゾ金属化合
物、有機金属化合物、キレート化合物、スチレン−アク
リル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、芳
香族ハイドロキシカルボン酸、エステル類、ビスフェノ
ール等のフェノール誘導体等が挙げられる。また正帯電
性のものとしては、ニグロシン系染料、トリフェニルメ
タン系染料、4級アンモニウム塩、イミダゾール化合
物、高級脂肪酸の金属塩等が挙げられるが、特にこれら
に限定されるものではない。これらの帯電制御剤は1種
類または複数の種類を同時に含有して使用してもよく、
結着樹脂100重量部に対して、0.1重量部〜20重
量部の範囲内がより好ましく、0.5重量部〜10重量
部の範囲内がさらに好ましい。
【0024】本発明の実施の形態にあっては、十分な定
着ローラーまたは定着ベルトからの離型性、剥離性を得
るために上述の複数種のワックスが含有される。このよ
うなワックスは分散剤、離型剤として用いられ、植物系
或いは動物系等の天然ワックスに限らず、石油系或いは
それからの合成ワックス等を挙げることができる。具体
的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成ワック
スやパラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロク
リスタリンワックスおよびその誘導体等の石油系ワック
スおよびその変性ワックス、カルナウバワックス、ライ
スワックス、キャンデリラワックス等の植物系ワックス
等が用いられる。これによる十分な離型性の保持によ
り、定着手段での種種のオフセットを防止することがで
きる。
【0025】即ち、トナー中の結着樹脂100重量部に
対して、前記2種類以上のワックスを含有させ、該ワッ
クスの総含有量が0.7〜2重量部とすることである。
ワックス総含有量を結着樹脂100重量部に対して2重
量部までに抑えることにより、過剰なワックス成分が定
着ローラーなどに移行せず、ワックス成分の高温オフセ
ット現象を防止するようにしている一方、定着ローラー
等へのトナーのオフセット現象を良好に抑えている。こ
のため、記録材の種類がOHPシート等であっても良好
な定着環境をもたらし、また定着手段及びクリーニング
機構に汚れが頻繁に発生しないため、画像形成装置は従
来のようなメンテナンスを殆ど必要とせず、場合によっ
てはクリーニング機構を取り去ることができる。尚、結
着樹脂100重量部に対して前記ワックスの総含有量が
0.7重量部未満ではトナーの離型性が悪く定着ローラ
ー等に汚れが生じやすくなる。また前記ワックス種を複
数用いることにより、機能分離させることができる。即
ち、ワックス種を複数種に選定することにより、記録材
であるOHPシート等に生じるワックス成分の高温オフ
セットによる悪影響を抑え、かつ十分な離型性を保持し
つつ、トナー自体のオフセット現象の防止も可能とな
る。
【0026】更に、効果を高めるためには、具体的にポ
リプロピレンおよびポリエチレンワックスの一方又は双
方の総含有量を上述した結着樹脂100重量部に対し
て、1重量以下、特に0.5〜1重量部の範囲で含有さ
れることが好ましい。ポリプロピレンおよびポリエチレ
ンワックスの総含有量が前記範囲を下回るとトナーの離
型性が悪くなることがあり、前記範囲を上回ると、ワッ
クス成分のオフセットによる悪影響が記録材などに現れ
てくる。また、前記両機能に応じて他のワックス種を選
定することが好ましく、例えば及びその誘導体、並びに
マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体の内の少
なくとも一方のワックスを、全体のトナー中のワックス
総含有量が2重量部以下になるように含有させることが
有効である。かかるワックスは溶融性の効率が良く、迅
速な溶融によって記録材への浸透が良好となり、所謂、
ワックス成分の高温オフセットによる不都合が抑えられ
る。
【0027】本発明のトナーに使用されるワックスは、
またゲルーミエーションクロマトグラフイ(GPC)
による数平均分子量Mnが2000〜20000である
ワックスが0.5〜1重量部と、数平均分子量Mnが2
50〜1000であるワックスが、全体のトナー中のワ
ックス総含有量が2重量部以下になるように構成するの
が良い。好ましくは数平均分子量Mnが3000〜15
000であるワックスが0.5〜1重量部と、数平均分
子量Mnが400〜700であるワックスが、全体のト
ナー中のワックス含有量が2重量部以下になるように構
成するのが良い。前記範囲にある各ワックスをトナー中
に含有させると、低分子量のワックスは溶融性が良いた
め、即ち、それ自身が迅速に溶融して記録材への浸透性
が良くなるため、所謂、ワックス成分の高温オフセット
を抑え、高分子量のワックスは離型性を高めるため、ト
ナー自身のオフセット現象を防止する。
【0028】本発明のトナーに使用されるワックスは、
環球法(JISE2531)で測定した軟化点が100
〜155℃であるワックスが0.5〜1重量部と、軟化
点が45〜90℃であるワックスが0.2〜1.5重量
部の範囲で、全体のトナー中のワックス含有量が2重量
部以下になるように構成するのがよい。好ましくは軟化
点が110〜150℃であるワックスが0.5〜1重量
部と、軟化点が60〜80℃であるワックスが0.2〜
1.5重量部の範囲で、全体のトナー中のワックス含有
量が2重量部以下になるように構成するのがよい。前記
範囲にある各ワックスをトナー中に含有させると、低軟
化点のワックスは溶融性が良いため、所謂、ワックス成
分の高温オフセットを抑え、高軟化点のワックスは離型
性を高めるため、トナー自身のオフセット現象を防止す
る。
【0029】本発明のトナーに使用されるワックスは、
またB型粘度計による溶融粘度が50〜8000cps
測定温度が160℃である。以下、単に「160℃
とする。)であるワックスが0.5〜1重量部と、溶融
粘度が2〜25cps(120℃)であるワックス0.
2〜1.5重量部の範囲で、全体のトナー中のワックス
含有量が2重量部以下になるように構成するのがよい。
好ましくは溶融粘度が70〜4000cps(160
℃)であるワックスが0.5〜1重量部と、溶融粘度が
5〜15cps(120℃)であるワックス0.2〜
1.5重量部の範囲で、全体のトナー中のワックス含有
量が2重量部以下になるように構成するのがよい。前記
範囲にある各ワックスをトナー中に含有させると、低溶
融粘度のワックスは記録材への浸透性が良いため、所
謂、ワックスの高温オフセットを抑え、高溶融粘度のワ
ックスは離型性を高めるため、トナー自身のオフセット
現象を防止する。
【0030】本発明のトナーに使用されるワックスは、
トナー中のワックス分散性を見極める指標となるワック
スのドメイン径を、0.1μm〜1.0μmになるよう
に構成するのがよい。前記径範囲のワックスではトナー
中で高分散性を有するため、少量のワックス含有量で効
率良く作用し、所謂、ワックスの高温オフセットの抑制
と、トナー自身のオフセット現象の防止とをすることが
できる。
【0031】その他、上述の構成材料以外に鉄、マグネ
シウム、アルミニウム、亜鉛、コバルト、クロム、マン
ガン等の金属酸化物などの磁性粉末を、0.5〜15重
量部の範囲で添加しても良い。
【0032】以上の構成材料の混合物を混練機にて溶融
混練し、得られた混練物は、従来知られている方法で圧
延冷却、粗砕、ジェット気流による微粉砕、分級が行な
われコールターカウンターTA−II或いはコールター
マルチサイザー(コールター社製)による粒度測定によ
り体積平均粒度(D50v)で5〜12μmのトナー粒
子が得る。
【0033】得られたトナー粒子に流動性や研磨性等の
機能を付加するために、有機および無機微粒子をトナー
表面に分散、添加してもよい。添加量としてはトナー1
00重量部に対して無機微粉体0.3〜5重量部使用す
るのが良い。有機微紛体としては、例えばアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂
等が挙げられる。無機微粉体としては、例えばシリカ微
粉体、酸化チタン微粉体、アルミナ微粉体等が挙げられ
る。特に、BET法で測定した窒素吸着により比表面積
が90〜150m2/gの範囲内の無機微粉体が良好な
結果を与える。また、無機微粉体は、必要に応じ、疎水
化、帯電性コントロールの目的でシリコーンワニス、各
種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性
シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有
するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物
の如き処理剤で処理されていることも好ましい。処理剤
は2種類以上使用しても良い。特に、シリコーンオイル
で表面処理されたシリカ微粉体が好ましい。他の添加剤
としては、例えばテフロン(登録商標)、ステアリン酸
亜鉛、ポリフツ化ビニリデン、シリコーンオイル粒子
(約40%のシリカ含有)の如き滑剤が好適に用いられ
る。また、酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸カルシ
ウム、チタン酸ストロンチウムの如き研磨剤が好ましく
用いられ、中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい。
また、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズの如き導電
性付与剤をトナー粒子と逆極性の白色微粒子及び黒色微
粒子を現像性向上剤として少量用いても良い。
【0034】本発明の実施の形態においては、以上によ
って得られるトナーを1成分現像剤として、または得ら
れるトナーと鉄粉、フェライト、マグネタイト、樹脂ビ
ーズ等をキャリアとして、所望の混合率にて混合して2
成分現像剤として使用される。得られたトナー(現像
剤)を用いて、定着装置としてクリーニング機構を有し
ないシステムを持った複写機にて、OHPシートへ複写
を行う。そのとき得られる画像をオーバーヘッドプロジ
ェクターにて投影したときの映像を確認したとき、所
謂、ゴーストなどの生じない鮮明な画像を確認すること
ができる。
【0035】次に、本発明の画像形成装置に関する実施
の形態を詳述する。本発明の画像形成装置は、定着手段
を備え、その定着手段の定着温度を180℃以上にして
前記実施の形態で得られる電子写真用トナーを定着する
ことを特徴とする。また、定着手段の定着温度は190
〜210℃の範囲であることが好ましい。前記電子写真
用トナーでは、ワックス総含有量が通常よりも少ないた
めに、トナーの見掛けの軟化点が高めとなり、ワックス
量が多いときと比較すると、定着強度としては若干劣る
ことがあり得る。そこで十分な定着性能を得るために、
定着システム側では十分な熱量をトナーに与える必要が
ある。即ち、定着手段の定着温度を180℃以上とする
と、十分な定着性能が得られるとともに、前記トナーの
使用と相まって、トナー自体の定着ローラーへのオフセ
ットを防ぐことができる。またいわゆるワックス成分の
高温オフセットが抑えられ、OHPシートにおけるゴー
スト現象を防止することができる。
【0036】本発明の画像形成装置において、また定着
手段におけるトナーの定着プロセススピードが150m
m/秒以下でありかつ、その定着プロセスの進行方向に
対する定着領域(ニップ幅)が8mm以上であることが
好ましい。特に、好ましくは定着プロセススピードが1
45〜70mm/秒の範囲であり、定着領域が9〜12
mmの範囲である。定着手段の定着条件において、プロ
セススピード、熱定着領域(ニップ幅)及び定着温度に
関して考慮することが有益な措置である。進行方向にお
ける定着領域を8mm以上の範囲とし、そのときの定着
プロセススピードを150mm/秒以下にして十分な定
着有効領域を摂ると、上述したように、トナーが十分な
定着性能を発揮するとともに、トナー自身のオフセット
現象と、ワックスの高温オフセットを防止することがで
きる。
【0037】本発明の画像形成装置において、更に定着
手段はクリーニングレス定着手段であり、且つ該記録材
がOHPシートであることが好ましい。このような画像
形成装置では、定着手段のクリーニング機構のメンテナ
ンスをほぼフリーにできる。また、このクリーニング機
構を取り去ったクリーニングレス定着手段とした場合、
画像形成装置自体の簡略化、操作性の簡易さに加え、低
消費電力、低コスト化、及び完全なメンテナンスフリー
を達成することができる。該記録材がOHPシートであ
れば、投影時にゴーストなどが起こらない鮮明な画像を
得ることができる。
【0038】
【実施例】以下実施例に基づいて、本発明を具体的に説
明する。 (実施例1)結着樹脂としてスチレン・アクリル共重合
体を100重量部に、帯電制御剤としてクロムモノアゾ
染料2重量部、着色剤としてカーボンブラック6重量
部、離型剤としてポリプロピレンワックス(数平均分
子量Mnが4000、軟化点が150℃、溶融粘度が2
00cps(at160℃))1重量部、パラフィンワ
ックスI(数平均分子量Mnが400、軟化点が65
℃、溶融粘度が5cps(at120℃))1重量部を
ヘンシェルミキサーにて混合し、連続押し出し式混練機
にて溶融混練し、クラッシヤーにて粗砕した後、ジェッ
トミルにて微粉砕し、分級により体積平均粒径10μm
のトナー粒子を得た。その後疎水性シリカ微紛体0.5
重量部にて表面処理を施して、負帯電性トナーAを得
た。このトナー中のワックスのドメイン径は0.1〜
0.6μmであった。
【0039】(実施例2) 離型剤としてポリエチレンワックスi(数平均分子量M
nが3000、軟化点が120℃、溶融粘度が300c
ps(at160℃))0.8重量部、マイクロクリス
タリンワックス(1)数平均分子量Mnが800、軟化
点が80℃、溶融粘度が21cps(at120℃)1
重量部含有した以外は、実施例1と同様にして負帯電ト
ナーBを得た
【0040】(比較例1) 離型剤としてポリプロピレンワックスを2重量部お
よびパラフィンワックスI(数平均分子量Mnが40
0、軟化点が65℃、溶融粘度が5cps(at120
℃))を1重量部含有させたこと以外は、実施例1と同
様にして負帯電トナーDを得た。 (比較例2) 離型剤としてポリプロピレンワックスを0.5重量
部含有させたこと以外は、実施例1と同様にして負帯電
トナーEを得た。 (比較例3) 離型剤としてポリエチレンワックスiを1.5重量部
およびポリプロピレンワックスを1重量部含有させた
こと以外は、実施例1と同様にして負帯電トナーFを得
た。
【0041】
【0042】
【0043】実施例) 離型剤として含有したワックスのトナー中に分散してい
るドメイン径が、0.8〜2.0μmであるように構成
された以外は、実施例1と同様にして負帯電トナーJを
得た。
【0044】以上の各々のトナーを鉄粉系のキャリアを
用いて、トナー8重量部とキャリア100重量部をナウ
ターミキサーに入れて混合し、10種類の2成分現像剤
を得た。これらの現像剤・トナーを、定着褒置において
クリーニング部材を有さないシャープ製複写機AL・1
600に投入して普通紙に1000枚複写を行った後、
OHPシートを複写用紙として複写をおこなった。使用
した定着システムは定着設定温度が190℃・定着ニッ
プ幅は10mmで定着プロセススピードは90mm/秒
である。得られたOHPシートをオーバーヘッドプロジ
ェクターにかけて投影し、映像を確認した。また定着ロ
ーラーの汚れも併せて確認した。
【0045】そのときの映像の確認を以下の3段階評価
を適用する。その結果、実施例においては良好な結果が
得られる。 ○:全く映像にゴースト(ワックスによる影)が現れな
い。 △:わずかに映像にゴースト(ワックスによる影)が認
められる。 ×:映像にゴースト(ワックスによる影)がはっきりと
認められる。
【0046】そのときの定着ローラー汚れの3段階評価
を以下に示す。 ○:ヒートローラーおよび加圧ローラーにおいて、全く
トナーのオフセットによる汚れが認められない。 △:ヒートローラー又は加圧ローラーにおいて、わずか
にトナーのオフセットによる汚れが認められる。 ×:ヒートローラー又は加圧ローラーにおいて、トナー
のオフセットによる汚れがはっきりと認められる。
【0047】(参考例1)上述したA〜Jのトナーおよ
びキャリアによる2成分現像剤を用いて、前記のシャー
プ製複写機AL・1600の定着装置にクリーニングロ
ーラーを装備した上で、同様の複写試験を実施した。 (比較例4)上述したA〜Jのトナーおよびキャリアに
よる2成分現像剤を用いて、実施例1と同等のシャープ
製複写機AL・1600を用いて、定着設定温度を17
0℃にして同様の複写試験を実施した。 (比較例5)上述したA〜Jのトナーおよびキャリアに
よる2成分現像剤を用いて、実施例1と同等のシャープ
製複写機AL・1600を用いて、定着ニップ幅を7m
mにしかつ、定着プロセススピード160mm/秒にし
て同様の複写試験を実施した。以下、各実施例及び比較
例の評価結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】以上「実施例1〜」のように本発明によ
り得られたトナー・現像剤は、オーバーヘッドプロジェ
クターにおけるゴースト現象(ワックス成分のOHPシ
ートへのオフセットによる。)も良好であり、定着ロー
ラーの汚染も発生しなかった。しかし「比較例1〜3」
のように本発明範囲外の構成によるトナーおよび現像剤
を用いた試験では、OHPシート入のゴースト現象が認
められるか、または定着ローラーの汚染が確認された。
【0050】尚、比較例で使用したトナーにおいても、
定着装置にクリーニングローラーを装備して同様の実験
をおこなった場合(参考例1)は、OHPシートへのゴ
ースト現象も定着ローラーの汚染も発生しなかった。
【0051】画像形成装置において定着温度を170℃
に設定して同様の実験を実施した場合、クリーニングロ
ーラーを有しない定着装置をもってしても、OEPシー
トへのゴースト現象は発生しなかった。しかし定着強度
が弱くなり、定着不良を起こし、定着ローラーの汚染も
ひどい状態であった(比較例4)。また定着条件におい
て、定着ニップ幅を7mmにしてかつプロセススピード
を160mm/秒に高速化した場合においては、OHP
シートへのゴースト現象は発生しなかったが定着不良を
起こし、定着ローラーの汚染が確認された(比較例
5)。以上のように本発明によるトナーの構成及び画像
形成装置を用いれば、定着手段にクリーニング機構を有
しない定着システムにおいても、OHPシートへのゴー
スト現象(ワックス成分のOHPシートへのオフセット
現象)を防止でき、かつ定着装置を汚染することもない
ことが確認された。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明における
少なくとも結着樹脂と着色剤からなる電子写真用トナー
において、該トナー中の結着樹脂100重量部に対し
て、少なくとも2種類以上のワックスを含有しており、
該ワックスの総含有量が0.7〜2重量部であるので、
過剰なワックス成分が定着ローラーなどに移行せず、ワ
ックス成分のオフセット現象を抑える一方、定着ローラ
ー等へのトナーのオフセット現象を良好に抑えている。
このため、記録材の種類がOHPシート等であっても良
好な定着環境をもたらし、またクリーニング機構に汚れ
が頻繁に生じないため、従来のようにメンテナンスを殆
ど必要とせず、場合によってはクリーニング機構を取り
去ることができる。また、本発明の画像形成装置におい
ては、該定着手段の定着温度を180℃以上にして前記
電子写真用トナーを定着するので、トナーの記録材に対
する定着性を良好に保持し、そのトナー自身の定着手段
へのオフセットが抑えられ、しかも、記録材がOHPシ
ートなどであれば、トナー中のワックス量の制限と相俟
ってワックス成分のオフセット現象を抑えることができ
る。更に、本発明における画像形成装置においては、定
着手段における前記電子写真用トナーの定着プロセスス
ピードが150mm/秒以下でありかつ、その定着プロ
セスの進行方向に対する定着領域が8mm以上であると
したので、定着手段の定着条件において、プロセススピ
ード、定着領域(ニップ幅)及び定着温度に関して好ま
しい条件が設定され、上述したように、トナーが十分な
定着性能を発揮するとともに、トナー自身のオフセット
現象と、ワックス成分の高温オフセットを防止すること
ができる。このため、該記録材にOHPシートの適用が
可能であり、画像形成装置をクリーニングレス定着手段
とした場合、画像形成装置事態の簡略化、操作性の簡易
さに加え、低消費電力、低コスト化、及び完全なメンテ
ナンスフリーを達成することができる。
フロントページの続き (72)発明者 赤澤 良彰 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 尾藤 貴広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−255865(JP,A) 特開 平4−274247(JP,A) 特開 平4−340974(JP,A) 特開 平7−77836(JP,A) 特開 平10−48868(JP,A) 特開 平10−97098(JP,A) 特開 平10−246983(JP,A) 特開 平10−260551(JP,A) 特開 平10−274859(JP,A) 特開 平11−72965(JP,A) 特開 平11−143114(JP,A) 特開2000−47428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤からなるト
    ナーにおいて、該トナー中に軟化点が100〜155℃
    である、ポリプロピレンワックスおよびポリエチレンワ
    ックスの少なくとも一方または双方のワックスが前記結
    着樹脂100重量部に対して総含有量で0.5〜1重量
    部の範囲で含有されるとともに、軟化点が45〜90℃
    である、パラフィンワックス及びその誘導体、並びにマ
    イクロクリスタリンワックス及びその誘導体の少なくと
    も一方のワックスが含有されてなる、少なくとも2種類
    以上のワックスを含有しており、前記結着樹脂100重
    量部に対して前記ワックスの総含有量が0.7〜2重量
    部であることを特徴とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の電子写真用トナーに
    おいて、少なくとも2種類以上のワックスを含有し、
    型粘度計による溶融粘度が50〜8000cps(16
    0℃)であるワックスが前記結着樹脂100重量部に対
    して0.5〜1重量部の範囲で含有されるとともに、溶
    融粘度が2〜25cps(120℃)であるワックスが
    含有されていることを特徴とする電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の電子写真用トナーに
    おいて、少なくとも2種類以上のワックスを含有し、ト
    ナー中に分散されたワックスのドメイン径が0.1〜
    1.0μmであることを特徴とする電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】録材にトナーを熱定着する定着手段を
    備えた画像形成装置において、該定着手段の定着温度を
    180℃以上にして前記請求項1〜のいずれかの記載
    の電子写真用トナーを定着することを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項記載の画像形成装置におい
    て、該定着手段における該トナーの定着プロセススピー
    ドが150mm/秒以下でありかつ、その定着プロセス
    の進行方向に対する熱定着領域が8mm以上であること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項又は記載の画像形成装置
    において、該定着手段はクリーニングレス定着手段であ
    り、且つ該記録材がOHPシートであることを特徴とす
    る画像形成装置。
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