JP3474701B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP3474701B2
JP3474701B2 JP06685296A JP6685296A JP3474701B2 JP 3474701 B2 JP3474701 B2 JP 3474701B2 JP 06685296 A JP06685296 A JP 06685296A JP 6685296 A JP6685296 A JP 6685296A JP 3474701 B2 JP3474701 B2 JP 3474701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキン、
失禁パッド等の、衣類に止着させて使用する吸収性物品
に関し、更に詳しくは、装着中にずれやヨレがなく、且
つ少ない手間で装着・使用できる吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品で
は、衣類と接触する非肌当接面に粘着部を形成し、この
粘着部を衣類に粘着させることにより吸収性物品のずれ
やヨレを防止することが行われている。粘着部は、剥離
紙を粘着させたり、包装材の内側に剥離処理を施してこ
こに粘着させることによって、使用直前まで保護されて
いる。この様な従来の吸収性物品において、装着中のず
れやヨレを十分に防止するには、粘着部を非肌当接面の
広範囲に形成させる等の必要がある。
【0003】しかし、上述の様な従来の吸収性物品は、
三つ折り等の状態で個別に包装されるため、包装材の内
側等に剥離処理を施す技術のみで粘着部を粘着、保護し
ようとすると、粘着部を設ける場所や粘着部の面積が制
限され、装着中のずれやヨレが十分に防止されないおそ
れがある。一方、粘着部に保護材を貼付する技術を用い
ると、使用に際して保護材を剥離・廃棄する必要があ
り、手間がかかる。特に、ナプキン本体の長手方向略中
央部(以下中央部)から幅方向外方に延出形成された一
対のウイングや、装着時に該中央部よりも後ろ側となる
部位(以下後方部)の左右両側縁部から幅方向外方に延
出して形成された一対の後部フラップを備えた吸収性物
品においてこれらウイングや後部フラップに粘着部を形
成した場合等には複数の保護材が用いられ、上述の問題
点は顕著となる。
【0004】従って、本発明の目的は、装着中にずれや
ヨレがなく、且つ少ない手間で装着・使用できる吸収性
物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも液
保持性の吸収層および液不透過性の防漏層を有する吸収
性物品において、該吸収性物品の衣類と接触する非肌当
接面側に、粘着部およびメカニカルホックの凸部材を備
えた係合部が形成されており、上記吸収性物品は吸収性
物品本体の左右両側縁部から幅方向外方に延出された一
対のウイングおよび該ウイングより後方に位置する一対
の後部フラップを有し、上記一対のウイングの衣類と接
触する非肌当接面側に、上記粘着部がそれぞれ形成さ
れ、上記一対の後部フラップの衣類と接触する非肌当接
面側に、上記係合部がそれぞれ形成されていることを特
徴とする吸収性物品を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
【0006】本発明は、上記吸収性物品の非肌当接面側
において、上記係合部が吸収性物品本体の前方部に形成
され、上記粘着部が上記吸収性物品本体の中央部および
後方部に形成されていることを特徴とする請求項1に記
載の吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成
したものである。
【0007】
【0008】本発明は、上記吸収性物品本体の非肌当接
面側の中央部に、上記一対のウイングの上記粘着部が剥
離可能に粘着される剥離部が形成されており、上記吸収
性物品本体の前方部および後方部の非肌当接面側に、上
記粘着部および/又は上記係合部が形成されていること
を特徴とする請求項に記載の吸収性物品を提供するこ
とにより、上記目的を達成したものである。
【0009】本発明は、上記吸収性物品本体の前方部お
よび中央部並びに後方部の非肌当接面側に、上記係合部
が形成されていることを特徴とする請求項に記載の吸
収性物品を提供することにより、上記目的を達成したも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収性物品の第1
の実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
尚、本実施形態は、本発明を、生理用ナプキンに適用し
たものである。図1は本発明の吸収性物品の第1の実施
形態を裏面シート側から見た平面図であり、図2は図1
の吸収性物品のウイングおよび後部フラップをナプキン
本体に折り重ねた状態を示す斜視図、図3は図1の吸収
性物品に個別包装を施した状態を示す断面図である。
【0011】本実施形態の吸収性物品(生理用ナプキ
ン)1は、図1又は図2に示す様に、少なくとも液保持
性の吸収層としての吸収体12および液不透過性の防漏
層としての裏面シート11を有している。更に詳述する
と、本実施形態の吸収性物品1は、肌当接面を形成する
液透過性の表面シート10、非肌当接面を形成する液不
透過性の裏面シート11、およびこれらの両シート(表
面シート10および裏面シート11)間に介在する吸収
体12を有している。そして、上記表面シート10と裏
面シート11とは周縁部において接着されており、吸収
体12が表面シート10と裏面シート11とによって挟
持されたナプキン本体13と、表面シート10および裏
面シート11がナプキン本体13の中央部13bの左右
両側縁部から幅方向外方に延出されて形成された一対の
ウイング14,14、及び後方部13cそれぞれの左右
両側縁部から幅方向外方に延出されて形成された一対の
後部フラップ15,15を備えている。これらの構成お
よび各部材の形成材料は、従来技術と同様である。
【0012】而して、本実施形態の吸収性物品1では、
吸収性物品1の非肌当接面側に、粘着部としての後方粘
着部18およびウイング粘着部19,19、メカニカル
ホックの凸部材を備えた係合部としての前方係合部16
および後部フラップ係合部17,17が形成されてい
る。
【0013】本実施形態の吸収性物品1について詳述す
ると、上記前方係合部16は、ナプキン本体13の装着
時に中央部13bよりも前側となる部位(前方部)13
aの中央に形成されており、上記後部フラップ係合部1
7,17は、一対の後部フラップ15,15それぞれに
形成されている。また、上記後方粘着部18は、後方部
13cの中央に形成されており、ウイング粘着部19,
19は、上記一対のウイング14,14それぞれに形成
されている。また、本実施形態の吸収性物品1では、中
央部13bの裏面シート11の表面に、剥離処理の施さ
れた剥離部20が形成されており、ウイング14,14
を、ナプキン本体13との境界部において、裏面シート
11側を内側にして折曲すると、この剥離部20に上記
ウイング粘着部19,19が剥離可能に粘着されるよう
になっている。
【0014】上記前方係合部16および上記後部フラッ
プ係合部17,17を形成させるメカニカルホックの凸
部材としては、マジックテープ(登録商標)の凸部材、
クイックロン(登録商標)の凸部材、マジクロス(登録
商標)の凸部材等を用いることができる。また、これら
のメカニカルホックの凸部材の係合力は特に限られるも
のではないが、好ましくは100〜3000g/c
2 、更に好ましくは250〜1000g/cm2 であ
る。上記前方係合部16は、ナプキン本体13、ウイン
グ14,14、及び後部フラップ15,15の非肌当接
面の総表面積のうち2〜10%を占めているのが好まし
い。尚、上記凸部材の係合力は、ガラス板上に貼付され
たナイロン織布(トリコット−468K、株式会社クラ
レ製)に上記凸部材を115mm×75mmの面積で係
合させ、更にその上に750gの重垂を1分間載置して
おいた後この重垂をとり除き、代わりに225gの重垂
を載置した状態で、上記凸部材に引張荷重を垂下させた
ひもを連設して上記凸部材を水平方向に引っ張り、引っ
張り始めてから1分以内にナイロン織布と上記凸部材と
がずれたときの引張荷重の質量を、凸部材の1cm2
たりに換算したものである。
【0015】上記後方粘着部18およびウイング粘着部
19,19は、粘着剤を塗布し、又は粘着剤の塗布され
たテープを固着することにより形成することができる。
上記粘着剤としては、ゴム系粘着剤の他、シリコーン含
有ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン含有ア
クリル系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤等を用いるこ
とができる。後方粘着部18及びウイング粘着部19,
19の粘着力については特に限られるものではないが、
好ましくは50〜300g/25mmより好ましくは1
00〜200g/25mmである。後方粘着部18は、
ナプキン本体13、ウイング14,14、及び後部フラ
ップ15,15の非肌当接面の総表面積のうち2〜10
%を占めているのが好ましい。上記粘着力は、粘着剤を
ポリエチレンテレフタレートフィルムに厚さ50μmで
塗布し、ステンレス板(sus304)に粘着させて2
kgのゴムローラを1往復させて圧着させ、25°C、
65%RHの条件でフィルムの一端をテンシロン引張試
験機で300mm/分の速度で剥離する場合の180°
剥離強度である。
【0016】上記剥離部20の剥離処理は、裏面シート
11表面に剥離処理剤を塗布又は吹きつけるか、剥離テ
ープを粘着する等して行うことができる。上記剥離処理
剤あるいは上記剥離テープの剥離剤成分としては、シリ
コーン樹脂系、フッ素樹脂系、オクタデシルイソシアネ
ート系のもの等が好ましい。
【0017】次に、上述の本実施形態の吸収性物品1の
個別包装時における状態について説明する。本実施形態
の吸収性物品1は、図2に示す様に、ウイング14,1
4がそれぞれナプキン本体13との境界部において裏面
シート11側を内側にして折り返され、ウイング粘着部
19,19は剥離部20に粘着されている。また、後部
フラップ15,15もそれぞれナプキン本体13との境
界部において裏面シート11側を内側にして折り返さ
れ、ナプキン本体13の後方部13cの裏面シート11
に当接されている。更に、ウイング14,14および後
部フラップ15,15を折り重ねられたナプキン本体1
3は、図3に示す様に、前方部13aと中央部13bと
の境界部、中央部13bと後方部13cとの境界部それ
ぞれにおいて折曲され、前方部13aおよび後方部13
cがこの順序で中央部13bの表面シート10側に重ね
られて3つ折りにされている。そして、本実施形態の吸
収性物品1は、このように折りたたまれた状態で、内側
の面を剥離処理された袋状の包装材9に個別に包装さ
れ、後方粘着部18は包装材9の内側の面に剥離可能に
粘着されている。
【0018】上述の様に個別包装された本実施形態の吸
収性物品1は、包装材9から取り出して展開すれば、全
ての粘着部(後方粘着部18,18およびウイング粘着
部19,19)が露出される。そして、装着時には、前
方係合部16および後部フラップ係合部17,17を衣
類と係合させ且つ後方粘着部18,18を衣類に粘着さ
せ、ウイング14,14をナプキン本体13との境界部
において折曲させてウイング粘着部19,19を外側か
ら衣類に粘着させる。
【0019】本実施形態の吸収性物品1によれば、前方
部13a、後方部13c、ウイング14,14および後
部フラップ15,15に係合部又は粘着部のいずれかが
形成されているので、ずれおよびヨレを良好に回避する
ことができる。本実施形態の吸収性物品1によれば、後
方部13cには係合部が形成されているので、特に効果
的にずれおよびヨレを回避できる。メカニカルホックの
凸部材は、横方向の力に対して抵抗力があるため、特に
生理用ナプキンのように長方体の吸収性物品の場合に
は、その前方部又は後方部に係合部を備えるとずれおよ
びヨレが特に効果的に防止できる。
【0020】また、本実施形態の吸収性物品1では、個
別包装時において表面シート10に対向する部分(本実
施形態においては前方部13a)には粘着部が形成され
ていないので、剥離紙を用いずに、全ての粘着部(後方
粘着部18およびウイング粘着部19,19)を保護し
ておくことができる。従って、本実施形態の吸収性物品
1によれば、使用に際して剥離紙を剥離・廃棄する必要
がなく、少ない手間で装着・使用が可能である。更に、
本実施形態の吸収性物品1によれば、互いに離れた一対
の後部フラップ15,15それぞれには粘着部ではなく
係合部(後部フラップ係合部17,17)が形成されて
いるので、後部フラップ15,15に粘着部を形成しそ
れぞれに剥離紙を付着させた場合に比して格段に少ない
手間で装着・使用をすることができる。
【0021】本実施形態の吸収性物品1によれば、一対
のウイング14,14それぞれには係合部ではなく粘着
部(ウイング粘着部19,19)が形成されているた
め、装着時において股下におけるかさばりが最小限に抑
えられ、良好な装着感を得ることができる。
【0022】次に、本発明の吸収性物品の第2の実施形
態を図面を参照しながら具体的に説明する。尚、本実施
形態において図1乃至図3に示す第1の実施形態と同様
の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
図4は、本発明の吸収性物品の第2の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【0023】本実施形態の吸収性物品2では、図4に示
す様に、前方係合部は形成されておらず、これ以外の構
成については上述の第1の実施形態と同じである。本実
施形態の吸収性物品2においても、剥離紙を用いずに、
全ての粘着部(後方粘着部18およびウイング粘着部1
9,19)が保護され、本実施形態の吸収性物品2によ
っても、使用に際して剥離紙を剥離・廃棄する必要がな
く、少ない手間で装着・使用が可能である。また、本実
施形態の吸収性物品2によれば、一対の後部フラップ1
5,15それぞれに係合部(後部フラップ係合部17,
17)が形成されているので、これらの後部フラップ1
5,15におけるずれを良好に回避することができる。
更に、本実施形態の吸収性物品2によれば、互いに離れ
た一対の後部フラップ15,15それぞれには粘着部で
はなく係合部(後部フラップ係合部17,17)が形成
されているので、粘着部を形成しそれぞれに剥離紙を付
着させる場合に比して格段に少ない手間で装着・使用を
することができる。
【0024】次に、本発明の吸収性物品の第3の実施形
態を図面を参照しながら具体的に説明する。尚、本実施
形態において図1乃至図3に示す第の実施形態と同様
の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
図5は、本発明の吸収性物品の第3の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。本実施形態の吸収性物品
3では、図5に示す様に、後方粘着部は形成されておら
ず、代わりに係合部としての後方係合部38が形成され
ている。これ以外の構成については上述の第1の実施形
態の吸収性物品と同じである。この後方係合部38は、
上述の第1の実施形態の前方係合部16および上記後部
フラップ係合部17,17と同様のメカニカルホックの
凸部材を固着することにより形成されており、ナプキン
本体13、ウイング14,14、及び後部フラップ1
5,15の非肌当接面の総表面積のうち10〜20%を
占めている。本実施形態の吸収性物品3においても、上
述の第1の実施形態と同様の作用および効果を得ること
ができる。
【0025】次に、本発明の吸収性物品の第4の実施形
態を図面を参照しながら具体的に説明する。尚、本実施
形態において図1乃至図3に示す第1の実施形態と同様
の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
図6は、本発明の吸収性物品の第4の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。本実施形態の吸収性物品
4では、図6に示す様に、前方係合部、後方粘着部、お
よび剥離部はいずれも形成されていない。そして、ナプ
キン本体13の裏面シート11の表面には、前方部13
aの中央から中央部13bを経て後方部13cの中央に
亘る係合部としての本体係合部46が形成されている。
これら以外の構成については上述の第1の実施形態と同
じである。この本体係合部46は、上述の第1の実施形
態の前方係合部16および上記後部フラップ係合部1
7,17と同様のメカニカルホックの凸部材を固着する
ことにより形成されており、ナプキン本体13、ウイン
グ14,14、及び後部フラップ15,15の非肌当接
面の総表面積のうち20〜30%を占めている。
【0026】本実施形態の吸収性物品4では、ウイング
粘着部19は本体係合部46に剥離可能に粘着され、こ
の状態で上述の第1の実施形態の吸収性物品と同様に3
つ折りされて個別に包装される。本実施形態の吸収性物
品4では、本体係合部46が、ウイング粘着部19,1
9を剥離可能に粘着させる剥離部として機能する。これ
は、ウイング粘着部19,19とメカニカルホックの凸
部材との粘着面積が小さいためである。従って、本実施
形態の吸収性物品4によっても、上述の第1の実施形態
と同様の作用および効果を得ることができる。特に本実
施形態の吸収性物品4によれば、吸収性物品4ほぼ全体
に係合部(本体係合部46、後部フラップ係合部17,
17)又は粘着部(ウイング粘着部19,19)が形成
されているので、吸収性物品4のほぼ全体においてずれ
およびヨレが良好に回避される。
【0027】次に、本発明の吸収性物品の第5の実施形
態を図面を参照しながら具体的に説明する。尚、本実施
形態において図1乃至図3に示す第1の実施形態と同様
の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
図7は、本発明の吸収性物品の第5の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。本実施形態の吸収性物品
5は、図7に示す様に、ウイングおよび後部フラップを
備えておらず、後部フラップ係合部およびウイング粘着
部は形成されていない。また、剥離部20も形成されて
おらず、ナプキン本体13の中央部13bには長手方向
に沿って粘着部としての2本の中央粘着部50,50が
形成され、後方粘着部58,58も、長手方向に沿って
2本形成されている。これら以外の構成については上述
の第1の実施形態と同じである。尚、本実施形態の吸収
性物品5は、ウイングおよび後部フラップを備えておら
ず、後部フラップ係合部およびウイング粘着部が形成さ
れていない点で、本発明の参考実施形態であるが、本実
施形態におけるナプキン本体13部分(係合部及び粘着
部を含む)は、本発明における「吸収性物品の非肌当接
面側において、係合部が吸収性物品本体の前方部に形成
され、粘着部が吸収性物品本体の中央部および後方部に
形成されている」形態を示している。
【0028】上記中央粘着部50,50および後方粘着
部58,58は、上述の第1の実施形態と同様の粘着剤
を用い、該第1の実施形態と同様の方法により形成され
ており、上述の第1の実施形態と同様の方法により測定
される粘着力は、いずれも、好ましくは50〜300g
/25mm、より好ましくは100〜200g/25m
mである。これらの中央粘着部50,50と後方粘着部
58,58とを合わせて、ナプキン本体13の非肌当接
面側の表面積のうち10〜30%を占めている。
【0029】本実施形態の吸収性物品5によれば、ウイ
ングおよび後部フラップのいずれもを備えていない生理
用ナプキンにおいて、使用に際して剥離紙を剥離・廃棄
する必要がなく、少ない手間で装着・使用が可能であ
る。また、非肌当接面のほぼ全面に万遍なく係合部(前
方係合部16)又は粘着部(中央粘着部50,50およ
び後方粘着部58,58)のいずれかが形成されてお
り、吸収性物品5全体においてずれおよびヨレを良好に
回避することができる。本実施形態の吸収性物品5によ
れば、前方部13aには、係合部が形成されて横方向の
力に対して抵抗力があるので、特に効果的にずれおよび
ヨレを回避できる。
【0030】本発明の評価として、上記第1の実施形態
〜第5の実施形態に対応する実施例1〜5、及び比較例
1〜4について、以下に示す方法によってズレ抵抗力、
ズレ安定性及び操作性について測定を行った。その結果
を表1に示す。 <ズレ抵抗力>前処理として、平らに延ばし、30〜3
1°C下に2時間以上静置した試料を用い、下記の測定
も30〜31°C下において行う。ガラス板上に、綿布
片80mm×200mm(ただし、試料の大きさに準じ
寸法の変更は可)を貼付し、この綿布片に、前処理の済
んだ試料を重ね、ウイングのある場合は綿布片を包み込
むようにウイングを巻き付け、平らに置き、試料の後方
端部を引張用クリップで挟む。次に、750gの張付け
用重りを試料のほぼ中央に1分間載置する。続いて、張
付け用重りをとり除き、代わりに引張用重り225gを
試料の上に載置し、この状態で、230gの引張荷重を
垂下させたひもを引張用クリップに連接し、引張荷重に
かかる力によって試料を水平方向に引張る。引張り始め
てから1分以内に試料が綿布片とずれない場合には、引
張荷重を20gずつ増やしていき、1分以内にずれたと
きの引張荷重の質量をズレ抵抗力とする。
【0031】<ズレ安定性>50人について実際に使用
テストを実施してズレ安定性の程度を以下の4段階に評
価する。 ◎:ズレは感じられなかった。 ○:ズレは殆ど感じられなかった。 △:ズレが感じられた。 ×:大きくズレが感じられた。 <操作性>50人について実際に使用テストを実施して
操作性の程度を以下の4段階に評価する。 ◎:極めて良い。 ○:良い。 △:やや悪い。 ×:悪い。
【0032】比較例としては、次の各形態のものを採用
した。 比較例1:ウイング及び後部フラップを備えた生理用ナ
プキンであって、ナプキン本体には、前方部から中央部
を経て後方部に亘る係合部が形成され、且つウイング及
び後部フラップにもそれぞれ一対の係合部が形成されて
いる。 比較例2:ウイング及び後部フラップを備えた生理用ナ
プキンであって、ナプキン本体の中央部に剥離部が、ナ
プキン本体の後方部及びウイングに粘着部が形成されて
いる。 比較例3:ウイング及び後部フラップを備えた生理用ナ
プキンであって、ナプキン本体には、前方部から中央部
を経て後方部に亘る粘着部が形成され、且つウイングに
も一対の粘着部が形成さている。 比較例4:ウイング及び後部フラップのいずれをも備え
ていない生理用ナプキンであって、中央部から後方部に
亘って、2本の粘着部が形成されている。
【0033】
【表1】 尚、生理用ナプキンにおいては、ズレ抵抗力は、600
g以上が好ましく、800g以上がより好ましい。10
00g以上であればより一層好ましい。
【0034】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更可
能である。例えば、第1の実施形態における前方係合部
16および後部フラップ係合部17,17の様に複数種
類の係合部を形成させる場合、用いるメカニカルホック
の凸部材として、鉤状のものときのこ状のもの等、異な
る形態のものや異なる係合力のものを用いることも可能
である。
【0035】粘着部および係合部は様々な箇所に配置す
ることができるが、個別包装の状態において他の部分の
表面シート10に当接する部分には粘着部ではなく係合
部を形成ることが、簡易な製造と使用の点からは望ま
しい
【0036】ウイング14,14は、表面シート10お
よび裏面シート11をナプキン本体13の中央部13b
の左右両側縁部から幅方向外方に延出させて形成したも
のに限らず、裏面シート11のみを延出させて形成した
ものや、延出させた裏面シート11に更に別のシートを
貼合させたものでもよい。本発明の適用される吸収性物
品は、個別包装時における形態が3つ折りであるものに
限られるものではなく、例えば、2つ折りやロール状の
ものでもよいが、3つ折りにおいて良好な効果を得るこ
とができる。本発明は生理用ナプキンの他、失禁者用パ
ッド、おりものシート等にも適用することができるが、
特に生理用ナプキンにおいて良好な効果を得ることがで
きる。また、各部材の具体的な形状、寸法等について
も、適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収性物
品によれば、粘着部を設けられない箇所も衣類に止着さ
せることができるので、装着中のずれやヨレを良好に回
避することができる。また、粘着部に代えて係合部を設
けることによって、剥離処理された包装材や保護材によ
る粘着部の保護が削減でき、装着時の粘着部剥離や保護
材廃棄の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の第1の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【図2】図1の吸収性物品ののウイングおよび後部フラ
ップを折り重ねた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の吸収性物品を個別に包装した状態を示す
断面図である。
【図4】本発明の吸収性物品の第2の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【図5】本発明の吸収性物品の第3の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【図6】本発明の吸収性物品の第4の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【図7】本発明の吸収性物品の第5の実施形態を裏面シ
ート側から見た平面図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品 2 吸収性物品 3 吸収性物品 4 吸収性物品 5 吸収性物品 9 包装材 10 表面シート 11 裏面シート 12 吸収体 13 ナプキン本体 13a 前方部 13b 中央部 13c 後方部 14 ウイング 15 後部フラップ 16 前方係合部 17 後部フラップ係合部 18 後方粘着部 19 ウイング粘着部 20 剥離部 38 後方係合部 46 本体係合部 50 中央粘着部 58 後方粘着部
フロントページの続き (72)発明者 中西 稔 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平7−323044(JP,A) 特開 平8−322879(JP,A) 特開 平3−237975(JP,A) 実開 平7−33314(JP,U) 実開 平6−11724(JP,U) 国際公開94/013239(WO,A1) 国際公開96/038110(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/00 - 13/84

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも液保持性の吸収層および液不
    透過性の防漏層を有する吸収性物品において、 該吸収性物品の衣類と接触する非肌当接面側に、粘着部
    およびメカニカルホックの凸部材を備えた係合部が形成
    されており、 上記吸収性物品は吸収性物品本体の左右両側縁部から幅
    方向外方に延出された一対のウイングおよび該ウイング
    より後方に位置する一対の後部フラップを有し、 上記一対のウイングの衣類と接触する非肌当接面側に、
    上記粘着部がそれぞれ形成され、 上記一対の後部フラップの衣類と接触する非肌当接面側
    に、上記係合部がそれぞれ形成されて いることを特徴と
    する吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記吸収性物品の非肌当接面側におい
    て、上記係合部が吸収性物品本体の前方部に形成され、
    上記粘着部が上記吸収性物品本体の中央部および後方部
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸
    収性物品。
  3. 【請求項3】 上記吸収性物品本体の非肌当接面側の中
    央部に、上記一対のウイングの上記粘着部が剥離可能に
    粘着される剥離部が形成されており、 上記吸収性物品本体の前方部および後方部の非肌当接面
    側に、上記粘着部および/又は上記係合部が形成されて
    いることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 上記吸収性物品本体の前方部および中央
    部並びに後方部の非肌当接面側に、上記係合部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項に記載の吸収性物
    品。
  5. 【請求項5】 上記吸収性物品本体の非肌当接面側の中
    央部に上記係合部が形成され、該係合部は、上記ウイン
    グの上記粘着部を剥離可能に粘着させる剥離部として機
    能することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
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