JP3474241B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents
電子楽器の鍵盤装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器における、複
数の鍵が配列された鍵盤を備えた鍵盤装置に関する。
数の鍵が配列された鍵盤を備えた鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アコースティックピアノの各鍵をソレノ
イドで駆動するいわゆる自動ピアノが知られている。こ
の自動ピアノではあらかじめ記録された演奏情報に基づ
いてソレノイドが駆動され、これにより鍵が上下動し自
動演奏が行なわれる。しかし、ソレノイドの追従性能
(応答性能)に限界があるため、このような構成の自動
ピアノでは、演奏曲目や奏法に制限を受け、例えばいわ
ゆるスタッカート奏法やトリル奏法などは確実には再現
されない。
イドで駆動するいわゆる自動ピアノが知られている。こ
の自動ピアノではあらかじめ記録された演奏情報に基づ
いてソレノイドが駆動され、これにより鍵が上下動し自
動演奏が行なわれる。しかし、ソレノイドの追従性能
(応答性能)に限界があるため、このような構成の自動
ピアノでは、演奏曲目や奏法に制限を受け、例えばいわ
ゆるスタッカート奏法やトリル奏法などは確実には再現
されない。
【0003】一方、外部のシーケンサ等から演奏データ
を入力し、もしくは内部に演奏データを記憶しておいて
その演奏データを読み出し、その入力したもしくは読み
出した演奏データに基づいて自動演奏を行なう電子楽器
も従来より知られている。このような電子楽器に鍵盤を
備え、自動演奏を行なうことができるとともに、鍵盤操
作による演奏を行なうこともできる電子楽器も広く知ら
れている。このような電子楽器における自動演奏では、
鍵の操作とは無関係に楽音を発生させることができるた
め、曲目や奏法などの制限を受けず、したがって電子楽
器における自動演奏はアコースティックピアノの自動演
奏にはない豊かな音楽性を備えている。
を入力し、もしくは内部に演奏データを記憶しておいて
その演奏データを読み出し、その入力したもしくは読み
出した演奏データに基づいて自動演奏を行なう電子楽器
も従来より知られている。このような電子楽器に鍵盤を
備え、自動演奏を行なうことができるとともに、鍵盤操
作による演奏を行なうこともできる電子楽器も広く知ら
れている。このような電子楽器における自動演奏では、
鍵の操作とは無関係に楽音を発生させることができるた
め、曲目や奏法などの制限を受けず、したがって電子楽
器における自動演奏はアコースティックピアノの自動演
奏にはない豊かな音楽性を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに、電子楽器においては鍵の操作とは無関係に自動演
奏を行なうことができるため、従来の電子楽器は、鍵盤
を備えた電子楽器においても鍵が動くようには構成され
ておらず、視覚的には聴者を満足させるには至っていな
い。
うに、電子楽器においては鍵の操作とは無関係に自動演
奏を行なうことができるため、従来の電子楽器は、鍵盤
を備えた電子楽器においても鍵が動くようには構成され
ておらず、視覚的には聴者を満足させるには至っていな
い。
【0005】その理由は、電子楽器では鍵の操作とは無
関係に自動演奏が行われることにあるが、電子楽器の鍵
盤の演奏者は、アコースティックピアノの鍵盤の演奏に
慣れているものも多く、電子楽器の鍵盤にもアコーステ
ィックピアノの鍵盤と同様な鍵タッチ感が求められ、こ
のため、電子楽器の鍵盤にも押鍵操作に質量感を与える
ためのハンマーが備えられていることにも理由の一端が
ある。このハンマーが備えられた鍵盤にソレノイドを取
り付けて曲と合わせて鍵を駆動し、これにより聴者を視
覚的に満足させようとしても、慣性質量が大きく、ソレ
ノイドの応答遅れ等により演奏と鍵の動きがちぐはぐに
なってしまうためである。
関係に自動演奏が行われることにあるが、電子楽器の鍵
盤の演奏者は、アコースティックピアノの鍵盤の演奏に
慣れているものも多く、電子楽器の鍵盤にもアコーステ
ィックピアノの鍵盤と同様な鍵タッチ感が求められ、こ
のため、電子楽器の鍵盤にも押鍵操作に質量感を与える
ためのハンマーが備えられていることにも理由の一端が
ある。このハンマーが備えられた鍵盤にソレノイドを取
り付けて曲と合わせて鍵を駆動し、これにより聴者を視
覚的に満足させようとしても、慣性質量が大きく、ソレ
ノイドの応答遅れ等により演奏と鍵の動きがちぐはぐに
なってしまうためである。
【0006】この問題を解決するため、ソレノイドの応
答遅れ分だけ先に鍵の駆動を開始し、これにより鍵の動
きと演奏とを同期させる手法が提案されている(特願平
5−052200号)。しかし、この手法を採用すれば
確かにテンポの遅いゆっくりした演奏では鍵の動きと演
奏が同期するものの、やはり、例えばスタッカート奏法
やトリル奏法などでは鍵の動きが演奏について行くこと
ができないという問題がある。
答遅れ分だけ先に鍵の駆動を開始し、これにより鍵の動
きと演奏とを同期させる手法が提案されている(特願平
5−052200号)。しかし、この手法を採用すれば
確かにテンポの遅いゆっくりした演奏では鍵の動きと演
奏が同期するものの、やはり、例えばスタッカート奏法
やトリル奏法などでは鍵の動きが演奏について行くこと
ができないという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、手動演奏にお
いてはアコースティックピアノと同様な鍵タッチ感を有
し、かつ自動演奏においては鍵が素早く応答する、電子
楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
いてはアコースティックピアノと同様な鍵タッチ感を有
し、かつ自動演奏においては鍵が素早く応答する、電子
楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電子楽器の鍵盤装置は、 (1)シャーシに接離する方向に回動自在な複数の鍵 (2)上記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、対
応する各鍵に解除自在に係合して各鍵の押鍵に応動する
ことにより押鍵操作時の慣性質量を増大させる複数のハ
ンマー (3)上記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、所
定の鍵操作信号を入力しその鍵操作信号に応じて対応す
る鍵の押鍵および離鍵の操作を行う複数の鍵アクチュエ
ータ (4)所定のハンマー制御信号を入力しそのハンマー制
御信号に応じて上記ハンマーとそのハンマーに対応する
鍵とを係合させ、もしくはその係合を解除するハンマー
アクチュエータ を備えたことを特徴とする。
明の電子楽器の鍵盤装置は、 (1)シャーシに接離する方向に回動自在な複数の鍵 (2)上記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、対
応する各鍵に解除自在に係合して各鍵の押鍵に応動する
ことにより押鍵操作時の慣性質量を増大させる複数のハ
ンマー (3)上記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、所
定の鍵操作信号を入力しその鍵操作信号に応じて対応す
る鍵の押鍵および離鍵の操作を行う複数の鍵アクチュエ
ータ (4)所定のハンマー制御信号を入力しそのハンマー制
御信号に応じて上記ハンマーとそのハンマーに対応する
鍵とを係合させ、もしくはその係合を解除するハンマー
アクチュエータ を備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記ハンマーアクチュエータは、
上記複数のハンマーを一括して、上記係合および上記解
除を行うものであってもよく、あるいは、上記ハンマー
アクチュエータが、それぞれに入力される各所定のハン
マー制御信号に応じて、上記複数のハンマーそれぞれ
と、対応するそれぞれの鍵とを個別に係合させ、もしく
はその係合を個別に解除する複数のハンマーアクチュエ
ータからなるものであってもよい。
上記複数のハンマーを一括して、上記係合および上記解
除を行うものであってもよく、あるいは、上記ハンマー
アクチュエータが、それぞれに入力される各所定のハン
マー制御信号に応じて、上記複数のハンマーそれぞれ
と、対応するそれぞれの鍵とを個別に係合させ、もしく
はその係合を個別に解除する複数のハンマーアクチュエ
ータからなるものであってもよい。
【0010】各鍵それぞれに各ハンマーアクチュエータ
を備えた場合、上記複数の鍵アクチュエータそれぞれに
対応する鍵の押鍵を指示する鍵操作信号を入力するに先
立って、複数のハンマーアクチュエータのうち鍵操作信
号が入力される鍵アクチュエータに対応するハンマーア
クチュエータに、対応する鍵とハンマーとの係合の解除
を指示するハンマー制御信号を入力する制御手段を備え
た構成とすることが好ましい。
を備えた場合、上記複数の鍵アクチュエータそれぞれに
対応する鍵の押鍵を指示する鍵操作信号を入力するに先
立って、複数のハンマーアクチュエータのうち鍵操作信
号が入力される鍵アクチュエータに対応するハンマーア
クチュエータに、対応する鍵とハンマーとの係合の解除
を指示するハンマー制御信号を入力する制御手段を備え
た構成とすることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の電子楽器の鍵盤装置は、ハンマー制御
信号に応じてハンマーと鍵とを係合させ、あるいはその
係合を解除するハンマーアクチュエータを備えたもので
あるため、手動演奏時にはハンマーを鍵と係合させてお
くことにより押鍵操作に質量感が与えられ、一方、自動
演奏時にはハンマーと鍵との係合を解除しておくことに
より、鍵アクチュエータはハンマーと切り離された鍵の
みを駆動すればよく、鍵アクチュエータへの負荷が抑え
られ、応答性の良い鍵駆動が可能となる。
信号に応じてハンマーと鍵とを係合させ、あるいはその
係合を解除するハンマーアクチュエータを備えたもので
あるため、手動演奏時にはハンマーを鍵と係合させてお
くことにより押鍵操作に質量感が与えられ、一方、自動
演奏時にはハンマーと鍵との係合を解除しておくことに
より、鍵アクチュエータはハンマーと切り離された鍵の
みを駆動すればよく、鍵アクチュエータへの負荷が抑え
られ、応答性の良い鍵駆動が可能となる。
【0012】自動演奏と手動演奏とを一括して切り換え
る鍵盤装置の場合は、複数のハンマーを一括して係合な
いし解除するハンマーアクチュエータを備えればよい
が、各鍵毎にハンマーアクチュエータを備えた場合は、
例えば伴奏パートは自動演奏させメロディパートは手動
演奏を行なうこと等自動演奏と手動演奏とを同時に行な
うことが可能となる。
る鍵盤装置の場合は、複数のハンマーを一括して係合な
いし解除するハンマーアクチュエータを備えればよい
が、各鍵毎にハンマーアクチュエータを備えた場合は、
例えば伴奏パートは自動演奏させメロディパートは手動
演奏を行なうこと等自動演奏と手動演奏とを同時に行な
うことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の電子楽器の鍵盤装置の第1実施例の、1
つの鍵の側面図である。鍵1の後端部1bがシャーシ2
に回動自在に軸支されており、その鍵1は、バネ3によ
り、図1の上方(離鍵方向)に付勢されている。鍵1の
前端部1aにはフック1cが備えられており、そのフッ
ク1cが、シャーシ2に固定された、スポンジ、ゴム等
の弾性部材4に当接することにより鍵1の離鍵時の位置
が規制されている。
1は、本発明の電子楽器の鍵盤装置の第1実施例の、1
つの鍵の側面図である。鍵1の後端部1bがシャーシ2
に回動自在に軸支されており、その鍵1は、バネ3によ
り、図1の上方(離鍵方向)に付勢されている。鍵1の
前端部1aにはフック1cが備えられており、そのフッ
ク1cが、シャーシ2に固定された、スポンジ、ゴム等
の弾性部材4に当接することにより鍵1の離鍵時の位置
が規制されている。
【0014】また鍵1の下部にはハンマー5が備えられ
ており、ハンマー5は、その後端部5bがシャーシ2に
軸支されている。またハンマー5のさらに下部には、図
示しない基体に固定されたソレノイド6が備えられてい
る。このソレノイド6のプランジャ6aの先端にはロッ
ド7が取り付けられており、このソレノイド6のプラン
ジャ6aは、ソレノイド6に通電するか否かに応じて、
ロッド7がそれぞれ図示の破線の位置と実線の位置に移
動するように、ソレノイド6の本体内に挿抜される。ロ
ッド7は、この鍵盤を構成する複数の鍵に跨って延びて
おり、したがってソレノイド6への通電、通電の遮断に
より、それら複数のハンマーが同時に上下動される。た
だし、鍵盤の鍵域を複数に分け、各鍵域毎にソレノイド
6およびロッド7を備えてもよく、各鍵毎にソレノイド
6およびロッド7を備えてもよい。
ており、ハンマー5は、その後端部5bがシャーシ2に
軸支されている。またハンマー5のさらに下部には、図
示しない基体に固定されたソレノイド6が備えられてい
る。このソレノイド6のプランジャ6aの先端にはロッ
ド7が取り付けられており、このソレノイド6のプラン
ジャ6aは、ソレノイド6に通電するか否かに応じて、
ロッド7がそれぞれ図示の破線の位置と実線の位置に移
動するように、ソレノイド6の本体内に挿抜される。ロ
ッド7は、この鍵盤を構成する複数の鍵に跨って延びて
おり、したがってソレノイド6への通電、通電の遮断に
より、それら複数のハンマーが同時に上下動される。た
だし、鍵盤の鍵域を複数に分け、各鍵域毎にソレノイド
6およびロッド7を備えてもよく、各鍵毎にソレノイド
6およびロッド7を備えてもよい。
【0015】ソレノイド6に通電された状態では、プラ
ンジャ6aはソレノイド6の本体内に挿入されてロッド
7が図示の破線の位置まで下がっており、この場合、ハ
ンマー5の前端部5aが下がり、後端部5bの鍵受け溝
5cが、鍵1に備えられたハンマー押接凸部1dに当接
した、鍵1とハンマー5の係合状態にあり、鍵1の押
鍵、離鍵に伴って、ハンマー5の前端部5aが上下動す
る。
ンジャ6aはソレノイド6の本体内に挿入されてロッド
7が図示の破線の位置まで下がっており、この場合、ハ
ンマー5の前端部5aが下がり、後端部5bの鍵受け溝
5cが、鍵1に備えられたハンマー押接凸部1dに当接
した、鍵1とハンマー5の係合状態にあり、鍵1の押
鍵、離鍵に伴って、ハンマー5の前端部5aが上下動す
る。
【0016】一方、ソレノイド6への通電が断たれた状
態では、ロッド7が図示の実線の位置となるようにプラ
ンジャ6aが伸び、このロッド7によりハンマー5の前
端部5aが、図1に示すように持ち上げられる。する
と、ハンマー5の鍵受け溝5cと鍵1のハンマー押接凸
部1dとが離れる。すなわち、鍵1とハンマー5との係
合が解除された状態となる。
態では、ロッド7が図示の実線の位置となるようにプラ
ンジャ6aが伸び、このロッド7によりハンマー5の前
端部5aが、図1に示すように持ち上げられる。する
と、ハンマー5の鍵受け溝5cと鍵1のハンマー押接凸
部1dとが離れる。すなわち、鍵1とハンマー5との係
合が解除された状態となる。
【0017】図2は、図1の円A内の拡大側面図であ
る。図2(a)は、ソレノイド6(図1参照)に通電さ
れてロッド7が図1の破線の位置に下がっている状態の
ものであり、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマ5の
鍵受け溝5cが当接した状態にある。図2(b)は、ソ
レノイド6への通電が断たれ、ロッド7が図1の実線の
位置まで上昇し、そのロッド7がハンマー5の前端部5
aを持ち上げ、かつ鍵1が離鍵されている状態のもので
あり、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の鍵受
け溝5cは離れた状態となる。
る。図2(a)は、ソレノイド6(図1参照)に通電さ
れてロッド7が図1の破線の位置に下がっている状態の
ものであり、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマ5の
鍵受け溝5cが当接した状態にある。図2(b)は、ソ
レノイド6への通電が断たれ、ロッド7が図1の実線の
位置まで上昇し、そのロッド7がハンマー5の前端部5
aを持ち上げ、かつ鍵1が離鍵されている状態のもので
あり、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の鍵受
け溝5cは離れた状態となる。
【0018】図2(c)は、図2(b)に示す状態にお
いて、鍵1が押鍵されたときのものであり、鍵1が押鍵
されても、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の
鍵受け溝5cは離れた状態に保たれている。図1に戻り
説明を続行する。自動演奏時には、演奏開始に先立って
ソレノイド6への通電が断され、ロッド7によりハンマ
ー5の前端部5aが持ち上げられ、演奏と同期して鍵駆
動用のソレノイド8に通電や通電の切断が行なわれ、こ
れによりソレノイド8のプランジャ8aが図示のX,Y
方向に移動して鍵1を押鍵、離鍵し、聴者に、自動演奏
が行なわれていることが視覚によっても確認される。
いて、鍵1が押鍵されたときのものであり、鍵1が押鍵
されても、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の
鍵受け溝5cは離れた状態に保たれている。図1に戻り
説明を続行する。自動演奏時には、演奏開始に先立って
ソレノイド6への通電が断され、ロッド7によりハンマ
ー5の前端部5aが持ち上げられ、演奏と同期して鍵駆
動用のソレノイド8に通電や通電の切断が行なわれ、こ
れによりソレノイド8のプランジャ8aが図示のX,Y
方向に移動して鍵1を押鍵、離鍵し、聴者に、自動演奏
が行なわれていることが視覚によっても確認される。
【0019】ソレノイド8による押鍵の際は鍵1とハン
マー5が離れているため、ソレノイド8は鍵1のみを駆
動すればよく、ハンマー5は駆動されず、したがって鍵
1とともにハンマー5も駆動する場合と比べ、ソレノイ
ド8としてパワーの小さい小型のものを使用することが
でき、また、鍵1の応答性が向上する。尚、図1に示す
鍵1には、凸部1eが備えられているが、この凸部1e
の作用については後述する。
マー5が離れているため、ソレノイド8は鍵1のみを駆
動すればよく、ハンマー5は駆動されず、したがって鍵
1とともにハンマー5も駆動する場合と比べ、ソレノイ
ド8としてパワーの小さい小型のものを使用することが
でき、また、鍵1の応答性が向上する。尚、図1に示す
鍵1には、凸部1eが備えられているが、この凸部1e
の作用については後述する。
【0020】図3は、本発明の電子楽器の鍵盤装置の第
2実施例の、1つの鍵の側面図である。図1に示す第1
実施例の各構成要素に対応する構成要素には、多少の形
状等の相違に拘らず図1に付した番号と同一の番号を付
して示し、相違点のみについて説明する。図3に示す第
2実施例には、第1実施例におけるソレノイド6および
ロッド7は備えられておらず、一方、ハンマー5がその
後端部5bからさらに後方に延びる尾部5dを備えてお
り、その尾部5dの最後端にソレノイド9のプランジャ
9aが軸支されている。このソレノイド9は図示しない
基体に固定されており、プランジャ9aはシャーシ2の
孔を通ってシャーシ2の上側にまで突出している。この
ソレノイド9は、各鍵1、各ハンマー5に対応して、そ
れぞれ1つずつ備えられている。
2実施例の、1つの鍵の側面図である。図1に示す第1
実施例の各構成要素に対応する構成要素には、多少の形
状等の相違に拘らず図1に付した番号と同一の番号を付
して示し、相違点のみについて説明する。図3に示す第
2実施例には、第1実施例におけるソレノイド6および
ロッド7は備えられておらず、一方、ハンマー5がその
後端部5bからさらに後方に延びる尾部5dを備えてお
り、その尾部5dの最後端にソレノイド9のプランジャ
9aが軸支されている。このソレノイド9は図示しない
基体に固定されており、プランジャ9aはシャーシ2の
孔を通ってシャーシ2の上側にまで突出している。この
ソレノイド9は、各鍵1、各ハンマー5に対応して、そ
れぞれ1つずつ備えられている。
【0021】ここで、ソレノイド9に通電されてプラン
ジャ9aがソレノイド9内に入り込んだ図3に示す状態
においては、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5
の鍵受け溝5cとが、押鍵、離鍵のいずれの際にも離れ
た状態となり、その状態の下でソレノイド8による、自
動演奏と同期した押鍵、離鍵が行なわれる。図4、図5
は、本発明の電子楽器の鍵盤装置の第3実施例の、1つ
の鍵の側面図であり、図4、図5は、鍵1のハンマー押
接凸部1dとハンマー5の鍵受け溝5cとが係合した状
態およびその係合が解除された状態をそれぞれ示した図
である。
ジャ9aがソレノイド9内に入り込んだ図3に示す状態
においては、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5
の鍵受け溝5cとが、押鍵、離鍵のいずれの際にも離れ
た状態となり、その状態の下でソレノイド8による、自
動演奏と同期した押鍵、離鍵が行なわれる。図4、図5
は、本発明の電子楽器の鍵盤装置の第3実施例の、1つ
の鍵の側面図であり、図4、図5は、鍵1のハンマー押
接凸部1dとハンマー5の鍵受け溝5cとが係合した状
態およびその係合が解除された状態をそれぞれ示した図
である。
【0022】ハンマー5は、そのハンマー5に固定され
た軸5dが、シャーシ2に固定された軸受け部10の鉤
形の溝10aに沿って移動自在に構成されている。ま
た、この図4、図5に示す実施例においては、図示しな
い基体に固定された2つのソレノイド11,12が備え
られている。各ソレノイド11,12のプランジャ11
a,12aの先端には、ハンマー5に設けられたプラン
ジャ受け部5e、斜面5fの形状に適合する形状の部材
11b,12bが取り付けられている。
た軸5dが、シャーシ2に固定された軸受け部10の鉤
形の溝10aに沿って移動自在に構成されている。ま
た、この図4、図5に示す実施例においては、図示しな
い基体に固定された2つのソレノイド11,12が備え
られている。各ソレノイド11,12のプランジャ11
a,12aの先端には、ハンマー5に設けられたプラン
ジャ受け部5e、斜面5fの形状に適合する形状の部材
11b,12bが取り付けられている。
【0023】ソレノイド11のプランジャ11aが伸び
ると、部材11bがハンマー5のプランジャ受け部5e
を押してハンマー5を図4に示す位置に移動させる。こ
れにより、図4に示すように、鍵1のハンマー押接凸部
1dとハンマー5の鍵受け溝5cとが係合した状態とな
る。一方、ソレノイド12のプランジャ12aが伸びる
と、部材12bがハンマー5の斜面5fを押してハンマ
ー5を図5に示す位置に移動させる。これにより、図5
に示すように、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー
5の鍵受け溝5cとの係合が外れた状態となる。
ると、部材11bがハンマー5のプランジャ受け部5e
を押してハンマー5を図4に示す位置に移動させる。こ
れにより、図4に示すように、鍵1のハンマー押接凸部
1dとハンマー5の鍵受け溝5cとが係合した状態とな
る。一方、ソレノイド12のプランジャ12aが伸びる
と、部材12bがハンマー5の斜面5fを押してハンマ
ー5を図5に示す位置に移動させる。これにより、図5
に示すように、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー
5の鍵受け溝5cとの係合が外れた状態となる。
【0024】図6、図7は、本発明の電子楽器の鍵盤装
置の第4実施例の、1つの鍵の側面図であり、図6、図
7は、それぞれ、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマ
ー5の鍵受け溝5cとが係合した状態およびその係合が
解除された状態を示す図である。この第4実施例には、
図示しない基体に固定されたソレノイド13が備えられ
ており、そのソレノイド13のプランジャ13aは図示
のように鉤状に曲がっている。そのプランジャ13aの
先端には軸受け取付台13bが固定されており、その軸
受け取付台13bには、ハンマー5の回転軸5dを軸支
する軸受け部10が固定されている。
置の第4実施例の、1つの鍵の側面図であり、図6、図
7は、それぞれ、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマ
ー5の鍵受け溝5cとが係合した状態およびその係合が
解除された状態を示す図である。この第4実施例には、
図示しない基体に固定されたソレノイド13が備えられ
ており、そのソレノイド13のプランジャ13aは図示
のように鉤状に曲がっている。そのプランジャ13aの
先端には軸受け取付台13bが固定されており、その軸
受け取付台13bには、ハンマー5の回転軸5dを軸支
する軸受け部10が固定されている。
【0025】プランジャ13aがソレノイド13の内部
に引き込まれると、図6に示すように、鍵1のハンマー
押接凸部1dとハンマー5の軸受け溝5cとが係合した
状態となり、プランジャ13aが伸びると、図7に示す
ように、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の軸
受け溝5cとの係合が外れた状態となる。尚、この図
6,図7に示す第4実施例は、軸受部10が水平方向に
移動することにより、鍵1のハンマー押接凸部1dとハ
ンマー5の軸受け溝5cとが係合し、もしくはその係合
が外される構造のものであるが、軸受け部10が垂直方
向に移動するようにソレノイドを配置し、軸受け部10
を上下させることにより、ハンマー押接凸部1dとハン
マー5の軸受け溝5cが係合し、もしくはその係合が外
れるように構成してもよい。
に引き込まれると、図6に示すように、鍵1のハンマー
押接凸部1dとハンマー5の軸受け溝5cとが係合した
状態となり、プランジャ13aが伸びると、図7に示す
ように、鍵1のハンマー押接凸部1dとハンマー5の軸
受け溝5cとの係合が外れた状態となる。尚、この図
6,図7に示す第4実施例は、軸受部10が水平方向に
移動することにより、鍵1のハンマー押接凸部1dとハ
ンマー5の軸受け溝5cとが係合し、もしくはその係合
が外される構造のものであるが、軸受け部10が垂直方
向に移動するようにソレノイドを配置し、軸受け部10
を上下させることにより、ハンマー押接凸部1dとハン
マー5の軸受け溝5cが係合し、もしくはその係合が外
れるように構成してもよい。
【0026】また、上記各実施例では、ハンマー駆動用
のアクチュエータとしてソレノイドが用いられている
が、ソレノイドに限らず、他の駆動装置、例えばモータ
等を用いてもよい。上記各実施例に示すように、本発明
の鍵盤装置は種々に構成することができる。
のアクチュエータとしてソレノイドが用いられている
が、ソレノイドに限らず、他の駆動装置、例えばモータ
等を用いてもよい。上記各実施例に示すように、本発明
の鍵盤装置は種々に構成することができる。
【0027】尚、上述の説明では、説明を簡単にするた
めに、自動演奏時に鍵とハンマーとの係合を解除し、手
動演奏時に鍵とハンマーとを係合させるものとして説明
したが、手動演奏時においても、音色により、ハンマー
5を必要とする場合とハンマー5は不要な場合とがあ
る。例えばピアノの音色が選択されている場合は、アコ
ースティックなピアノの鍵タッチ感を模擬するためにハ
ンマー5を必要とし、ピアノ以外の音色、例えばオルガ
ンやストリングス等の音色が選択されている場合はハン
マー5は必ずしも必要ではなく、むしろ軽い鍵タッチ感
の方が好まれる場合も多い。そこで、手動演奏が選択さ
れている場合であっても、選択された音色に応じて鍵と
ハンマーとを係合させ、あるいはその係合を解除するよ
うに構成してもよい。尚、音色に応じて鍵とハンマーと
を係合させ、あるいはその係合を解除する構成は、自動
演奏時に自動的に押鍵,離鍵する構成とは無関係に、例
えば自動演奏時に自動的な押鍵,離鍵の行なわれない電
子楽器においても採用することができる。
めに、自動演奏時に鍵とハンマーとの係合を解除し、手
動演奏時に鍵とハンマーとを係合させるものとして説明
したが、手動演奏時においても、音色により、ハンマー
5を必要とする場合とハンマー5は不要な場合とがあ
る。例えばピアノの音色が選択されている場合は、アコ
ースティックなピアノの鍵タッチ感を模擬するためにハ
ンマー5を必要とし、ピアノ以外の音色、例えばオルガ
ンやストリングス等の音色が選択されている場合はハン
マー5は必ずしも必要ではなく、むしろ軽い鍵タッチ感
の方が好まれる場合も多い。そこで、手動演奏が選択さ
れている場合であっても、選択された音色に応じて鍵と
ハンマーとを係合させ、あるいはその係合を解除するよ
うに構成してもよい。尚、音色に応じて鍵とハンマーと
を係合させ、あるいはその係合を解除する構成は、自動
演奏時に自動的に押鍵,離鍵する構成とは無関係に、例
えば自動演奏時に自動的な押鍵,離鍵の行なわれない電
子楽器においても採用することができる。
【0028】次に鍵1の凸部1eの作用について説明す
る。図8、図9、図10は、鍵の側面図であり、図8は
離鍵状態、図9は通常の押鍵状態、図10は鍵を強く押
したときの押鍵状態を示している。通常の押鍵状態(図
9)においては、鍵1の前端部1a当接部1hが、シャ
ーシ2に固定された弾性部材14に当接することにより
その下限位置が定められている。このとき、凸部1eは
シャーシ2とは離れた状態にある。ところが鍵1を強く
押鍵すると、弾性部材14も多少押しつぶされるが、こ
れとともに鍵1もたわみ、図10に示すように、凸部1
eがシャーシ2と当接した状態となる。これにより、鍵
1がそれ以上たわむことが防止され、強く押鍵したとき
の鍵1の折れが防止される。
る。図8、図9、図10は、鍵の側面図であり、図8は
離鍵状態、図9は通常の押鍵状態、図10は鍵を強く押
したときの押鍵状態を示している。通常の押鍵状態(図
9)においては、鍵1の前端部1a当接部1hが、シャ
ーシ2に固定された弾性部材14に当接することにより
その下限位置が定められている。このとき、凸部1eは
シャーシ2とは離れた状態にある。ところが鍵1を強く
押鍵すると、弾性部材14も多少押しつぶされるが、こ
れとともに鍵1もたわみ、図10に示すように、凸部1
eがシャーシ2と当接した状態となる。これにより、鍵
1がそれ以上たわむことが防止され、強く押鍵したとき
の鍵1の折れが防止される。
【0029】図11は、鍵1に凸部1eを形成する代わ
りに、シャーシ2に凸部2aを形成した例である。この
ように、鍵1を強く押したときに当接するようにシャー
シ2の側に凸部2aを形成しても、鍵1に凸部1eを形
成した場合と同様に、強く押鍵したときの鍵の折れが防
止される。
りに、シャーシ2に凸部2aを形成した例である。この
ように、鍵1を強く押したときに当接するようにシャー
シ2の側に凸部2aを形成しても、鍵1に凸部1eを形
成した場合と同様に、強く押鍵したときの鍵の折れが防
止される。
【0030】図12は、本発明の一実施例の鍵盤装置を
備えた電子楽器の回路ブロック図である。この電子楽器
100にはCPU111が搭載されており、このCPU
111には、ROM112に格納されたプログラムがバ
ス113を経由して読み出され、RAM114の記憶エ
リアを作業領域として、そのプログラムが実行される。
備えた電子楽器の回路ブロック図である。この電子楽器
100にはCPU111が搭載されており、このCPU
111には、ROM112に格納されたプログラムがバ
ス113を経由して読み出され、RAM114の記憶エ
リアを作業領域として、そのプログラムが実行される。
【0031】またこの電子楽器100には操作パネル部
110が備えられている。この操作パネル部110に
は、自動演奏と手動演奏とを切り換える演奏モード切換
スイッチ110a、およびピアノ,オルガン,ストリン
グス,ビブラフォン,ハープシコード等の各音色に対応
した音色選択スイッチ110b,110b,…,110
bが備えられている。演奏モード切換スイッチ110a
が操作されて自動演奏が選択された場合、および音色選
択スイッチ110bが操作されてピアノ以外の音色が選
択された場合に、後述する鍵盤装置120において、鍵
とハンマーとの係合が解除され、手動演奏が選択され、
かつピアノの音色が選択された場合に、鍵とハンマーと
が係合するように制御される。
110が備えられている。この操作パネル部110に
は、自動演奏と手動演奏とを切り換える演奏モード切換
スイッチ110a、およびピアノ,オルガン,ストリン
グス,ビブラフォン,ハープシコード等の各音色に対応
した音色選択スイッチ110b,110b,…,110
bが備えられている。演奏モード切換スイッチ110a
が操作されて自動演奏が選択された場合、および音色選
択スイッチ110bが操作されてピアノ以外の音色が選
択された場合に、後述する鍵盤装置120において、鍵
とハンマーとの係合が解除され、手動演奏が選択され、
かつピアノの音色が選択された場合に、鍵とハンマーと
が係合するように制御される。
【0032】またこの電子楽器100には鍵盤装置12
0が備えられており、この鍵盤装置120を用いてピア
ノの音色の手動演奏を行なうと、各鍵1の押鍵、離鍵の
各タイミングおよび各速度が鍵操作検出部122により
検出され、CPU111に通知される。このピアノの音
色による手動演奏の際は、図1〜図7を参照して説明し
たように、ハンマー5は鍵1と係合した状態にあり、押
鍵の際にアコースティックピアノと同様な質量感が与え
られる。CPU111では、入力された各鍵1の押鍵、
離鍵の各タイミングおよび各速度に対応する演奏データ
が生成され、この演奏データは、発音制御部116に入
力される。この発音制御部116には、図示しない音源
が備えられており、この音源により、発音制御部116
に入力された演奏データに基づいた楽音が生成される。
この生成された楽音は、図示しない増幅器により増幅さ
れた後スピーカ117から放音される。
0が備えられており、この鍵盤装置120を用いてピア
ノの音色の手動演奏を行なうと、各鍵1の押鍵、離鍵の
各タイミングおよび各速度が鍵操作検出部122により
検出され、CPU111に通知される。このピアノの音
色による手動演奏の際は、図1〜図7を参照して説明し
たように、ハンマー5は鍵1と係合した状態にあり、押
鍵の際にアコースティックピアノと同様な質量感が与え
られる。CPU111では、入力された各鍵1の押鍵、
離鍵の各タイミングおよび各速度に対応する演奏データ
が生成され、この演奏データは、発音制御部116に入
力される。この発音制御部116には、図示しない音源
が備えられており、この音源により、発音制御部116
に入力された演奏データに基づいた楽音が生成される。
この生成された楽音は、図示しない増幅器により増幅さ
れた後スピーカ117から放音される。
【0033】尚、各鍵1には、押鍵,離鍵のタイミング
や速度(ベロシティ)を検出するセンサ(図示せず)が
備えられているが、本実施例では各ハンマー5(図1〜
図11参照)の動きを検出するセンサも備えられてお
り、ピアノの音色による手動演奏が選択されている場合
は、各鍵1のセンサに代えて各ハンマー5の動きを検出
するセンサが用いられ、それら各ハンマー5の動きを検
出するセンサにより検出された各ハンマー5の動きを表
す信号に基づいて、発音等の制御が行なわれる。
や速度(ベロシティ)を検出するセンサ(図示せず)が
備えられているが、本実施例では各ハンマー5(図1〜
図11参照)の動きを検出するセンサも備えられてお
り、ピアノの音色による手動演奏が選択されている場合
は、各鍵1のセンサに代えて各ハンマー5の動きを検出
するセンサが用いられ、それら各ハンマー5の動きを検
出するセンサにより検出された各ハンマー5の動きを表
す信号に基づいて、発音等の制御が行なわれる。
【0034】アコースティックなピアノでは、ハンマー
が弦を叩くことにより音が発生するため、ピアノの音色
が選択されている場合にハンマーの動きを検出するセン
サを用いることにより、アコースティックなピアノを一
層直接的に模擬した電子楽器が構成される。また、この
電子楽器100には、MIDI規格に準拠した演奏デー
タを入力するMIDIインターフェース115が備えら
れており、このMIDIインターフェース115から演
奏データを入力して自動演奏を行なうこともできる。
が弦を叩くことにより音が発生するため、ピアノの音色
が選択されている場合にハンマーの動きを検出するセン
サを用いることにより、アコースティックなピアノを一
層直接的に模擬した電子楽器が構成される。また、この
電子楽器100には、MIDI規格に準拠した演奏デー
タを入力するMIDIインターフェース115が備えら
れており、このMIDIインターフェース115から演
奏データを入力して自動演奏を行なうこともできる。
【0035】この自動演奏を行なう際は、自動演奏に先
立ってCPU111からハンマー移動制御部119にハ
ンマー移動信号が送られ、このハンマー移動信号によ
り、ハンマー5と鍵1との係合が外れた状態となるよう
にハンマー移動装置(例えば図1の場合のソレノイド
6)が作動し、ハンマーと鍵との係合が外れた状態にお
いて自動演奏が行なわれる。
立ってCPU111からハンマー移動制御部119にハ
ンマー移動信号が送られ、このハンマー移動信号によ
り、ハンマー5と鍵1との係合が外れた状態となるよう
にハンマー移動装置(例えば図1の場合のソレノイド
6)が作動し、ハンマーと鍵との係合が外れた状態にお
いて自動演奏が行なわれる。
【0036】自動演奏時には、演奏データは発音制御部
116に入力されるとともに鍵駆動制御部118にも入
力され、鍵駆動制御部118では、入力された演奏デー
タに基づいて鍵駆動装置123(図1の場合のソレノイ
ド8)を駆動し、これにより、スピーカ117からの楽
音の放音とタイミングを合せて、各鍵1が自動操作され
る。
116に入力されるとともに鍵駆動制御部118にも入
力され、鍵駆動制御部118では、入力された演奏デー
タに基づいて鍵駆動装置123(図1の場合のソレノイ
ド8)を駆動し、これにより、スピーカ117からの楽
音の放音とタイミングを合せて、各鍵1が自動操作され
る。
【0037】図13は、自動演奏時の処理の一例の概要
を表わすフローチャートである。自動演奏時に、最初の
演奏データの入力が検出されると、CPU111は、入
力された演奏データをRAM114に記憶するとともに
(ステップ13_1)、ハンマー移動制御部119に対
してハンマー移動信号を送出し、ハンマー移動制御部1
19では、ハンマー移動装置124を制御して、鍵との
係止が解除された位置にハンマーを移動させる(ステッ
プ13_2)。この図13に示す例では、鍵盤装置12
0を構成する全ての鍵1が同時に移動する。その後順次
入力される演奏データも順次RAM14に記憶される。
を表わすフローチャートである。自動演奏時に、最初の
演奏データの入力が検出されると、CPU111は、入
力された演奏データをRAM114に記憶するとともに
(ステップ13_1)、ハンマー移動制御部119に対
してハンマー移動信号を送出し、ハンマー移動制御部1
19では、ハンマー移動装置124を制御して、鍵との
係止が解除された位置にハンマーを移動させる(ステッ
プ13_2)。この図13に示す例では、鍵盤装置12
0を構成する全ての鍵1が同時に移動する。その後順次
入力される演奏データも順次RAM14に記憶される。
【0038】ハンマーの所定の位置への移動が完了する
と、RAM14から演奏データが順次読み出され、その
演奏データが、上述したように、発音制御部116と鍵
駆動制御部118との双方に入力され、スピーカ117
からの楽音の放音と鍵1の駆動とが同期して行なわれる
(ステップ13_3)。そしてストップ信号が検出され
るか、もしくは読み出すべき演奏データがなくなると
(ステップ13_4)、CPU111から、ハンマー移
動制御部24に、ハンマー5を鍵1と係合した状態に回
復させるべく信号が出力され、ハンマー5が所定の位置
に復帰する(ステップ13_5)。
と、RAM14から演奏データが順次読み出され、その
演奏データが、上述したように、発音制御部116と鍵
駆動制御部118との双方に入力され、スピーカ117
からの楽音の放音と鍵1の駆動とが同期して行なわれる
(ステップ13_3)。そしてストップ信号が検出され
るか、もしくは読み出すべき演奏データがなくなると
(ステップ13_4)、CPU111から、ハンマー移
動制御部24に、ハンマー5を鍵1と係合した状態に回
復させるべく信号が出力され、ハンマー5が所定の位置
に復帰する(ステップ13_5)。
【0039】図14は、自動演奏時の処理のもう1つの
例の概要を表わすフローチャートであり、鍵1とハンマ
ー5との係合を、各鍵毎に制御することのできる場合に
適用されるものである。自動演奏時には、先ず一曲分全
体の演奏データが入力されてRAM14に記憶される
(ステップ14_1)。RAM114に一曲分全体の演
奏データが記憶されると、CPU111によりそのRA
M114内の演奏データがサーチされ、演奏データ中の
最低音のノートナンバ(NL)と、最高音のノートナン
バ(NH)が検出される(ステップ14_2)。その検
出された最低音、最高音のノートナンバNL,NHはハ
ンマー移動制御部119に入力され、ハンマー移動制御
部119では、ハンマー移動装置124を制御して、最
低音のノートナンバNLに対応する鍵と最高音のノート
ナンバNHに対応する鍵とを含み、それらの鍵に挟まれ
た鍵域内の鍵に関してハンマーと鍵との係合が外れるよ
うにハンマーを移動させる。その後RAM114から演
奏データが順次読み出されて自動演奏および鍵駆動処理
が行なわれ、ストップ信号が検出されるかもしくは読み
出すべき演奏データがなくなると(ステップ14_
5)、ハンマーが鍵と係合した所定の位置に復帰する
(ステップ14_6)。
例の概要を表わすフローチャートであり、鍵1とハンマ
ー5との係合を、各鍵毎に制御することのできる場合に
適用されるものである。自動演奏時には、先ず一曲分全
体の演奏データが入力されてRAM14に記憶される
(ステップ14_1)。RAM114に一曲分全体の演
奏データが記憶されると、CPU111によりそのRA
M114内の演奏データがサーチされ、演奏データ中の
最低音のノートナンバ(NL)と、最高音のノートナン
バ(NH)が検出される(ステップ14_2)。その検
出された最低音、最高音のノートナンバNL,NHはハ
ンマー移動制御部119に入力され、ハンマー移動制御
部119では、ハンマー移動装置124を制御して、最
低音のノートナンバNLに対応する鍵と最高音のノート
ナンバNHに対応する鍵とを含み、それらの鍵に挟まれ
た鍵域内の鍵に関してハンマーと鍵との係合が外れるよ
うにハンマーを移動させる。その後RAM114から演
奏データが順次読み出されて自動演奏および鍵駆動処理
が行なわれ、ストップ信号が検出されるかもしくは読み
出すべき演奏データがなくなると(ステップ14_
5)、ハンマーが鍵と係合した所定の位置に復帰する
(ステップ14_6)。
【0040】尚、図14のフローチャートでは、最低音
のノートナンバNLに対応する鍵と最高音のノートナン
バNHに対応する鍵とを含み、それらの鍵に挟まれた鍵
域内の鍵に関しては、その鍵域内の全ての鍵について自
動演奏のための鍵操作が行なわれるものとしてその鍵域
内の全ての鍵とそれらの鍵に対応するハンマーとの係合
が外れるように制御されているが、実際に自動演奏用に
鍵操作される全ての鍵のノートナンバをサーチし、それ
ら自動演奏用に実際に鍵操作される鍵についてのみ、ハ
ンマーとの係合が解除されるようにしてもよい。このよ
うにすると、例えば左手による伴奏パートのみを自動演
奏し、右手によるメロディパートを手動演奏する場合に
おいて、自動で押鍵される鍵と手動で押鍵される鍵が鍵
域毎にうまく分離できず入り組んでいる場合等にも対処
できることとなる。また、上記のように伴奏パートのみ
自動演奏する場合等において、その楽曲の部分毎、例え
ば小節毎等にハンマーを制御してもよい。こうすること
により、自動でも手動でも押鍵される鍵が存在する場合
に、自動で押鍵されるタイミングではその鍵とその鍵に
対応するハンマーとの係合が外れ、手動で押鍵されるタ
イミングでは鍵とハンマーとが係合し、一層広範な曲目
についてきめ細かな対処が行なわれることになる。
のノートナンバNLに対応する鍵と最高音のノートナン
バNHに対応する鍵とを含み、それらの鍵に挟まれた鍵
域内の鍵に関しては、その鍵域内の全ての鍵について自
動演奏のための鍵操作が行なわれるものとしてその鍵域
内の全ての鍵とそれらの鍵に対応するハンマーとの係合
が外れるように制御されているが、実際に自動演奏用に
鍵操作される全ての鍵のノートナンバをサーチし、それ
ら自動演奏用に実際に鍵操作される鍵についてのみ、ハ
ンマーとの係合が解除されるようにしてもよい。このよ
うにすると、例えば左手による伴奏パートのみを自動演
奏し、右手によるメロディパートを手動演奏する場合に
おいて、自動で押鍵される鍵と手動で押鍵される鍵が鍵
域毎にうまく分離できず入り組んでいる場合等にも対処
できることとなる。また、上記のように伴奏パートのみ
自動演奏する場合等において、その楽曲の部分毎、例え
ば小節毎等にハンマーを制御してもよい。こうすること
により、自動でも手動でも押鍵される鍵が存在する場合
に、自動で押鍵されるタイミングではその鍵とその鍵に
対応するハンマーとの係合が外れ、手動で押鍵されるタ
イミングでは鍵とハンマーとが係合し、一層広範な曲目
についてきめ細かな対処が行なわれることになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子楽器
の鍵盤装置は、ハンマー制御信号に応じてハンマーと鍵
とを係合させ、あるいはその係合を解除するハンマーア
クチュエータを備えたものであるため、手動演奏時には
ハンマーと鍵と係合させておくことにより押鍵操作に質
量感が与えられ、自動演奏時にはハンマーと鍵との係合
を解除しておくことにより、応答性の良い鍵駆動が可能
となる。
の鍵盤装置は、ハンマー制御信号に応じてハンマーと鍵
とを係合させ、あるいはその係合を解除するハンマーア
クチュエータを備えたものであるため、手動演奏時には
ハンマーと鍵と係合させておくことにより押鍵操作に質
量感が与えられ、自動演奏時にはハンマーと鍵との係合
を解除しておくことにより、応答性の良い鍵駆動が可能
となる。
【図1】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第1実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図2】図1の円A内の拡大側面図である。
【図3】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第2実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図4】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第3実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図5】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第3実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図6】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第4実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図7】本発明の電子楽器の鍵盤装置の第4実施例の、
1つの鍵の側面図である。
1つの鍵の側面図である。
【図8】鍵の側面図である。
【図9】鍵の側面図である。
【図10】鍵の側面図である。
【図11】鍵の側面図である。
【図12】本発明の一実施例の鍵盤装置を備えた電子楽
器の回路ブロック図である。
器の回路ブロック図である。
【図13】自動演奏時の処理の一例の概要を表わすフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図14】自動演奏時の処理のもう1つの例の概要を表
わすフローチャートである。
わすフローチャートである。
1 鍵
1d ハンマー押接凸部
5 ハンマー
5c 鍵受け溝
6,8,9,11,12,13 ソレノイド
10 軸受け部
フロントページの続き
(72)発明者 沖津 義浩
大阪市北区堂島浜1丁目4番16号 ロー
ランド株式会社内
(56)参考文献 特開 昭63−314595(JP,A)
特開 昭57−147691(JP,A)
特開 平5−46171(JP,A)
実公 昭63−44867(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G10H 1/32 - 1/34
G10C 3/16
Claims (3)
- 【請求項1】 シャーシに接離する方向に回動自在な複
数の鍵と、 前記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、対応する
各鍵に解除自在に係合して該各鍵の押鍵に応動すること
により押鍵操作時の慣性質量を増大させる複数のハンマ
ーと、 前記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、所定の鍵
操作信号を入力し該鍵操作信号に応じて対応する鍵の押
鍵および離鍵の操作を行う複数の鍵アクチュエータと、 所定のハンマー制御信号を入力し該ハンマー制御信号に
応じて前記ハンマーと該ハンマーに対応する前記鍵とを
係合させ、もしくは該係合を解除するハンマーアクチュ
エータを備えたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項2】 シャーシに接離する方向に回動自在な複
数の鍵と、 前記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、対応する
各鍵に解除自在に係合して該各鍵の押鍵に応動すること
により押鍵操作時の慣性質量を増大させる複数のハンマ
ーと、 前記複数の鍵それぞれに対応して備えられた、所定の鍵
操作信号を入力し該鍵操作信号に応じて対応する鍵の押
鍵および離鍵の操作を行う複数の鍵アクチュエータと、 所定のハンマー制御信号を入力し該ハンマー制御信号に
応じて前記ハンマーと該ハンマーに対応する前記鍵とを
係合させ、もしくは該係合を解除するハンマーアクチュ
エータとを備えた鍵盤装置、 自動演奏時に前記ハンマーと前記鍵との係合を解除する
ハンマー制御信号を生成するハンマー係合制御部、およ
び 前記鍵操作信号を自動演奏データに基づいて生成する鍵
操作制御部を具備することを特徴とする電子楽器。 - 【請求項3】 前記ハンマー係合制御部は、前記ハンマ
ーとの係合を解除する鍵を、自動演奏データに基づいて
決定するものであることを特徴とする請求項2記載の電
子楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31675593A JP3474241B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31675593A JP3474241B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07168571A JPH07168571A (ja) | 1995-07-04 |
JP3474241B2 true JP3474241B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=18080563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31675593A Expired - Fee Related JP3474241B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3474241B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3480749B2 (ja) * | 1994-07-11 | 2003-12-22 | 株式会社コルグ | 鍵盤装置 |
JPH1091148A (ja) * | 1996-09-18 | 1998-04-10 | Roland Corp | 電子楽器の鍵盤装置 |
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