JP3473930B2 - 系統連系保護装置 - Google Patents

系統連系保護装置

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JP3473930B2
JP3473930B2 JP26601696A JP26601696A JP3473930B2 JP 3473930 B2 JP3473930 B2 JP 3473930B2 JP 26601696 A JP26601696 A JP 26601696A JP 26601696 A JP26601696 A JP 26601696A JP 3473930 B2 JP3473930 B2 JP 3473930B2
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政人 安達
豊 鍬田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電装置を常時は
電力系統と連系(ここで、連系とは発電装置と電力系統
を並列に接続して運転することをいう。)して運転し、
電力系統停電時には発電装置から負荷に電力供給する発
電システムに用いる系統連系保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン発電機や燃料電池等を発
電装置に用いて電力系統に系統連系して運転する分散型
電源が多数導入されている。このような発電装置を設置
する場合、発電装置の経済的な運用のため、発電装置の
発電容量に相当する契約電力を削減するのが一般的であ
る。このため、発電装置以外の原因で発電装置が電力系
統から解列(ここで解列とは並列に接続された発電装置
または電力系統を切り離すことをいう。)した後、解列
要因が除去された場合は、契約電力の超過を避けるため
に、速やかに発電装置を電力系統と連系することが望ま
しい。
【0003】ここで従来の系統連系保護装置を用いて構
成した発電システムの構成例を図2に示す。なお図2に
おいては解列点を受電点以外とする構成について述べて
いる。
【0004】図2において、電力系統1は受電遮断器5
を介して共通母線BCに接続されている。また、負荷設
備3,4は負荷遮断器7,8を介して共通母線BCに接
続され、発電装置2は連系遮断器6を介して共通母線B
Cに接続して電力系統と連系する構成となっている。
【0005】また、9は電力系統1の電圧の有無を監視
する停電検出装置、21は電力系統1の停電時および、
停電回復時に受電遮断器5、連系遮断器6、負荷遮断器
7,8の投入または開放を制御する給電系統制御装置で
ある。
【0006】このような分散型電源を電力系統に連系す
る場合には、電力系統に影響を及ぼさないようにするた
め、系統連系の技術要件が設定されており、これを満足
する系統連系保護装置20が設置される。
【0007】系統連系保護装置20には電力系統1の異
常または発電装置2の異常等の保護すべき事故事象に対
応して地絡過電圧継電器(OVG)10、過電圧継電器
(OV)11、不足電圧継電器(UV)12、短絡方向
継電器(DS)13、不足周波数継電器(UF)14、
及び逆電力継電器(RP)15、および各連系保護継電
器が動作した時の状態を記憶・保持する自己保持回路2
2で構成される系統連系保護継電器ユニット16が内蔵
されている。
【0008】次に従来の系統連系保護装置における保護
動作および発電システムの動作を説明する。発電装置2
を電力系統1に連系した場合、解列保護すべき事故事象
には(1)電力系統1の事故、(2)発電装置2の制御
異常、(3)電力系統1への逆潮流(ここで逆潮流と
は、発電装置から電力系統に電力を送出することをい
い、発電装置の出力が構内負荷を上回った場合におこ
る。)があり、電力系統1の事故には、受電遮断器5の
開放を伴わない短時間の無予告停電や落雷等による瞬時
電圧低下も含まれる。
【0009】電力系統1の事故の場合、地絡過電圧継電
器(OVG)10、不足電圧継電器(UV)12、短絡
方向継電器(DS)13、不足周波数継電器(UF)1
4のいずれかの保護継電器が動作して連系遮断器開放信
号Xにより、連系遮断器6は開放され、発電装置2は解
列されて待機運転となる。
【0010】一方、電力系統事故で系統電圧が喪失した
場合、停電検出装置9が動作し、給電系統制御装置21
に停電信号Dを送出する。給電系統制御装置21は、停
電信号Dを受けて電力系統1の喪失の継続性を確認する
ため、一定の停電確認時限を設け、系統の喪失が一定時
限継続した場合に、受電遮断器開放信号Eにより受電遮
断器5を開放する。また、負荷遮断器7,8は負荷遮断
器開放信号G,Fにより開放する。ただし電力系統1の
系統電圧の喪失が給電系統制御装置21の停電確認時限
以内の場合や、瞬時電圧低下の場合は、給電系統制御装
置21が受電遮断器5および負荷遮断器7,8の開放を
行わない場合がある。
【0011】また、発電装置2の制御異常で電圧が上昇
した場合は、過電圧継電器(OV)11がこれを検出し
て動作し、連系遮断器開放信号Xにより連系遮断器6を
開放し、発電装置2を電力系統1から解列する。
【0012】さらに、連系運転中の負荷の脱落時や停電
時に電力系統1へ発電装置2からの逆潮流が発生した場
合には、逆電力継電器(RP)15が動作し、連系遮断
器開放信号Xにより連系遮断器6を開放し、発電装置2
を電力系統1から解列する。
【0013】前記連系保護継電器は事故事象に対応した
動作を行うので、事故事象により動作を復帰するものも
あるが、系統連系保護継電器ユニット16の自己保持回
路22が動作した連系保護継電器に対応して動作状態を
記憶・保持する。
【0014】電力系統1の事故が解消され、停電が回復
して再送電された場合は、停電検出装置9により電力系
統の回復を検出する。給電系統制御装置21は停電検出
装置9の出力信号Dを受けて電力系統1の回復を確認す
る。その後、受電遮断器投入信号Eにより受電遮断器5
を投入し、さらに負荷遮断器投入信号G,Fにより負荷
遮断器7,8を順次投入して電力系統1から負荷設備
3,4へ電力供給を行う。
【0015】しかし、一般にもっとも発生する確率の高
い事故事象は電力系統1の短時間無予告停電または瞬時
電圧低下であり、発生頻度は年に数回となる場合もあ
る。従来、このような系統連系保護装置20における系
統連系保護継電器ユニット16の自己保持回路22の動
作復帰操作は専ら作業員によって、電力系統1の回復を
待って行われており、手間を要していた。
【0016】電力系統1の停電が回復し、給電系制御装
置21により受電遮断器5および負荷遮断器7,8の投
入が行われて発電装置2が連系可能となり、連系遮断器
投入信号Hにより連系遮断器6を投入しようとするが、
系統連系保護装置20の系統連系保護継電器ユニット1
6が動作状態を継続している。従って、連系遮断器開放
信号Xが出力されているので、発電装置2を電力系統1
に連系するには、前記保護継電器ユニット16の動作復
帰および連系遮断器6の投入を手動操作で行う必要があ
り、発電装置2を電力系統1に系統連系するまでに時間
を要し、この間に契約電力デマンドを超過するという問
題があった。
【0017】また、短期間の電力系統停電や瞬時電圧低
下による発電装置2の解列に際して発電装置2を電力系
統1と連系するには、系統連系保護継電器ユニット16
の動作復帰や連系遮断器6の投入に手動作業が必要とな
る。
【0018】さらに電力系統1の停電時に発電装置2か
ら負荷設備3,4へ電力を供給する場合には、電力系統
停電という事象に対応して不足電圧継電器(UV)1
2、不足周波数継電器(UF)14が動作状態を継続し
ている。このため系統連系保護継電器ユニット16を復
帰することができず、給電系統制御装置21の連系遮断
器投入信号Hにより連系遮断器6を投入することができ
ないことから、発電装置2を系統連系した発電システム
の停電時及び停電回復時における電力供給制御を自動制
御化出来ないという問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の系統
連系保護装置では、保護継電器の動作復帰を作業員の手
動作業によっていたため、発電装置を電力系統と連系し
て運転する発電システムにおいて、瞬時電圧低下時、お
よび停電回復時に発電システムの自動制御化ができない
という問題があった。
【0020】また、停電時に動作状態を継続する連系保
護継電器の動作復帰ができず、停電時に発電装置から負
荷へ電力を供給する発電システムの自動制御化ができな
いという問題があった。
【0021】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、系統連系保護装置の保護継電器の動作復帰を自動的
に行い、発電装置を常時は電力系統に系統連系して運転
し、停電時には発電装置から負荷に電力供給する発電シ
ステムの自動制御化を可能にした系統連系保護装置を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電力系統に連系して運転される発電装置を
有する発電システムにあって、電力系統および発電装置
の異常時にこれを検出する手段を備え、異常時に発電装
置を電力系統と解列する系統連系保護装置において、電
力系統電圧の有無、受電遮断器の投入状態および受電電
力を監視する受電監視回路と、前記系統連系保護装置の
連系保護継電器の動作状態を監視する保護継電器監視回
路とを設け、前記受電監視回路と前記保護継電器監視回
路からの出力信号を受けて、予め設定した事故事象ごと
の保護継電器動作状態と比較して、前記保護継電器の動
作状態を復帰するための制御出力信号を出力する比較判
定器を設けたことを特徴とする。
【0023】また本発明では、前記保護継電器の出力を
無効とするための出力禁止回路を設けるとともに、前記
比較判定器は前記受電監視回路と前記保護継電器監視回
路からの出力信号を受けて、予め設定した事故事象ごと
の保護継電器動作状態と比較して、前記連系保護継電器
の出力を無効とするための制御出力信号を前記出力禁止
回路に出力する手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0024】本発明では、系統連系保護装置が動作して
連系遮断器が解列した場合、電力系統電圧の有無、受電
遮断器の投入状態と受電電力および保護継電器の動作状
態が比較判定器に入力される。
【0025】比較判定器には事故事象別に保護継電器の
動作状況が記憶されており、受電遮断器の投入状態、受
電電力及び保護継電器の動作状態を比較判定することに
より、停電時に動作状態を継続する保護継電器の出力を
無効とするとともに、系統連系保護継電器ユニットの動
作復帰の可否を判定して、動作復帰が可能と判定した場
合に系統連系保護継電器ユニットの動作復帰を自動的に
行う。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。図1は本発明による系統連
系保護装置200を適用した発電システムの構成例を示
すものである。
【0027】図1において、電力系統1、発電装置2、
負荷設備3,4および給電系統制御装置21で構成され
る発電システムの構成は図2に示した従来の構成例と同
じである。図1中、図2と同一部分は同一符号を付して
説明する。
【0028】前記系統連系保護装置200は系統連系保
護継電器ユニット160、保護継電器監視回路170、
比較判定器180および受電監視回路190により構成
される。
【0029】系統連系保護継電器ユニット160は、地
絡過電圧継電器(OVG)10、過電圧継電器(OV)
11、不足電圧継電器(UV)12、短絡方向継電器
(DS)13、不足周波数継電器(UF)14、及び逆
電力継電器(RP)15、各保護継電器10〜15が動
作した時の状態を記憶・保持する自己保持回路220、
および保護継電器の出力を無効とする出力禁止回路23
0により構成される。
【0030】保護継電器監視回路170は系統連系保護
継電器ユニット160の各保護継電器10〜15に対応
した自己保持回路220の動作状態を監視し、自己保持
回路220の動作保持状態に対応した出力信号Aを、比
較判定器180に送出する。また、受電監視回路190
は電力系統電圧の有無、受電遮断器5の投入状態および
受電電力を監視し、電力系統電圧の有無、受電遮断器5
の投入状態および受電電力に対応した出力信号Bを比較
判定器180に送出する。
【0031】比較判定器180は図3に示す論理回路で
構成される。その動作は以下の通りである。コンパレー
タCOMPでは、発電装置2の出力信号と受電監視回路
190からの受電電力信号とが入力されて比較され、受
電監視回路190からの受電電力が発電装置2の出力よ
り大きいときに信号を出力する。このコンパレータCO
MPの出力信号と受電監視回路190からの受電遮断器
投入信号とがアンド回路AND1に入力される。このア
ンド回路AND1の出力信号と受電監視回路190から
の受電遮断器信号がノット回路NOT1で反転された反
転信号とがオア回路OR1に入力される。保護継電器監
視回路170からの地絡過電圧継電器(OVG)10の
出力信号と地絡方向継電器(DS)13の出力信号と不
足電圧継電器(UV)12の出力信号と不足周波数継電
器(UF)14の出力信号と逆電力継電器(RP)15
の出力信号とがオア回路OR2に入力される。このオア
回路OR2の出力信号と保護継電器監視回路170から
の過電圧継電器(OV)11の出力信号とが連系保護継
電器動作信号を出力するオア回路OR3に入力される。
このオア回路OR3の出力信号と、保護継電器監視回路
170からの過電圧継電器(OV)11の出力信号をノ
ット回路NOT2で反転した反転信号とが発電装置正常
信号を出力するアンド回路AND2に入力される。この
アンド回路AND2からの出力信号と前記オア回路OR
1からの出力信号とがアンド回路AND3に入力され、
条件が満たされれば保護継電器復帰信号すなわち制御出
力信号Cを系統連系保護継電器ユニット160に出力す
る。
【0032】一方で、保護継電器監視回路170の不足
電圧継電器(UV)12、不足周波数継電器(UF)1
4からの出力信号がオア回路OR4に入力される。ま
た、受電監視回路190からの受電遮断器投入信号をノ
ット回路NOT1で反転した反転信号と、受電監視回路
190からの電力系統電圧がない場合の停電信号とがA
ND4に入力される。
【0033】このAND4からの出力信号と前記OR4
からの出力信号の条件が満たされればアンド回路AND
5に入力され系統連系保護継電器ユニット160に制御
信号Iを出力する。
【0034】即ち、保護継電器監視回路170は系統連
系保護継電器ユニット160の各保護継電器10〜15
に対応した自己保持回路220の動作状態を監視し、自
己保持回路220の動作状態に対応した出力信号Aを比
較判定器180に送出する。また受電監視回路190
は、電力系統電圧の有無、受電遮断器5の投入状態およ
び受電電力に対応した出力信号Bを比較判定器180に
送出する。比較判定器180では前記出力信号Aおよび
Bの情報と予め設定した事故事象ごとの保護継電器10
〜15の動作状態を比較し、停電時に動作を継続する保
護継電器10〜15の動作状態を無効とすることが可能
と判断した場合に、系統連系保護継電器ユニット160
の出力禁止回路230を動作させるための制御出力信号
Iを送出する。また、比較判定器180では前記出力信
号AおよびBの情報と予め設定した事故事象ごとの保護
継電器10〜15の動作状態を比較し、系統連系保護継
電器ユニット160を復帰可能と判定した場合に、系統
連系保護継電器ユニット160を復帰するための制御出
力信号Cを送出する。
【0035】系統連系保護装置200は系統連系保護継
電器ユニット160の動作復帰を行うことにより、連系
遮断器6を開放するための連系遮断器開放信号Xの送出
を停止する。
【0036】図4は前述のように構成された系統連系保
護継電器ユニット160の内部回路を示した一例であ
る。以下に図1および図4を用いて系統連系保護継電器
ユニット160の動作の一例について説明する。図1に
示す構成において仮に電力系統1の停電が発生した場合
は図4に示す不足電圧継電器(UV)12の動作により
保護継電器出力接点が閉鎖して制御電源Pが出力禁止回
路230の継電器(R1)600の常時閉鎖接点(R1
−1)610を介して継電器(R27)520に印加さ
れる。継電器(R27)520が付勢されたことで自己
保持接点(R27−1)530を動作させ自己保持回路
を形成する。継電器(R27)520が動作保持してい
る間は系統連系保護継電器ユニット160は動作状態で
あり、系統連系保護装置200から連系遮断器6を開放
する連系遮断器開放信号Xを送出する構成となってい
る。
【0037】ここで、不足電圧継電器(UV)12は電
力系統1の停電が継続している場合は動作状態を継続し
ているため、継電器(R27)520も動作状態を維持
している。
【0038】出力禁止回路230では、比較判定器18
0からの出力制御信号Iにより継電器(R1)600が
付勢され動作することで常時閉鎖接点(R1−1)61
0が開路して自己保持回路220の継電器(R27)5
20への制御電源Pの印加を停止する。
【0039】一方、比較判定器180からの出力制御信
号Cにより自己保持回路220の継電器(R30)50
0が付勢されて動作時開放接点(R30−1)510が
動作することにより継電器(R27)520は自己保持
回路を解かれて動作状態を復帰し系統連系保護継電器ユ
ニット160は不動作状態になり系統連系保護装置20
0は連系遮断器6への連系遮断器開放信号Xの送出を停
止する。
【0040】次に上記のように構成された系統連系保護
装置200の動作について述べる。系統連系保護装置2
00では電力系統電圧の有無、受電遮断器5の投入状況
および受電電力と保護継電器10〜15の動作状況から
図3の例に示す論理回路に従い事故事象を判定する。
【0041】即ち、電力系統1の瞬時電圧低下時やごく
短い期間の停電では受電遮断器5は開放しない場合があ
るが、不足電圧継電器(UV)12または不足周波数継
電器(UF)14が動作する。この場合、受電電力が発
電装置2の容量以上であれば、系統連系保護継電器ユニ
ット160を動作復帰し、発電装置2を連系することが
可能であると判定される。
【0042】次に、受電遮断器5が投入されていて、負
荷が脱落した場合は逆電力継電器(RP)15が動作す
る。この場合は系統連系保護継電器ユニット160を動
作復帰し、発電装置2を連系することは不可能と判定さ
れる。ただし、受電遮断器5が開放されている場合に
は、逆潮流の事象はないため、系統連系保護継電器ユニ
ット160の動作復帰は可能である。
【0043】また、受電遮断器5が開放されていて、地
絡過電圧継電器(OVG)10または、短絡方向継電器
(DS)13または不足電圧継電器(UV)12、また
は不足周波数継電器(UF)14が動作している場合
は、電力系統1の事故と判断されるが、受電遮断器5が
開放されていることから、系統連系保護継電器ユニット
160は動作復帰が可能である。
【0044】次に、発電装置2の制御異常により過電圧
継電器(OV)11が動作した場合は、発電装置2に異
常があると判定されるため受電遮断器5の投入または開
放に関わらず系統連系保護継電器ユニット160の動作
復帰は不可能である。
【0045】また、電力系統1の停電が継続している場
合には、不足電圧継電器(UV)12、及び不足周波数
継電器(UF)14が動作を継続しているが、停電中は
これらの継電器の動作継続は正常であるので、電力系統
1の停電時に受電遮断器5が開放されている場合には、
これらの保護継電器の出力を無効とすることが可能と判
定される。
【0046】このように、電力系統電圧の有無、受電遮
断器5の投入状態および受電電力を受電監視回路190
で、系統連系保護継電器ユニット160の保護継電器1
0〜15の動作状態を保護継電器監視回路170で監視
し、比較判定器180で予め設定した事故事象と保護継
電器10〜15の動作状況と比較することにより、停電
時に動作を継続する保護継電器の出力を無効とすること
の可否を判定して、無効とすることが可能と判定した場
合に保護継電器の出力を禁止するとともに、系統連系保
護継電器ユニット160の動作復帰の可否を判定して、
動作復帰が可能と判定した場合、系統連系保護継電器ユ
ニット160を自動的に動作復帰することが可能であ
る。
【0047】次に本発明による系統連系保護装置200
を適用した発電システムの動作例を図1に用いて説明す
る。ここで、電力系統1の停電及び停電回復時における
給電系統制御装置21は、従来の発電システムの例と同
じ動作を行うものとする。
【0048】前述のように電力系統1の事故または停電
時には事故事象に対応した系統連系保護装置200の保
護継電器が動作し、連系遮断器開放信号Xにより連系遮
断器6は解列され、発電装置2は待機運転となる。
【0049】系統連系保護装置200では、電力系統電
圧の有無、受電遮断器5の投入状態および受電電力に対
応する出力信号Bと自己保持回路220の動作状態に対
応する出力信号Aを比較判定器180に入力し、前述の
保護継電器10〜15の保護動作と事故事象を判定する
論理回路により停電時に動作を継続する保護継電器の出
力を無効とすることの可否を判定する。ここで無効とす
ることが可能と判定された場合、比較判定器180から
系統連系保護継電器ユニット160に保護継電器の出力
を禁止する制御出力信号Iを出力する。
【0050】また、比較判定器180では、前述の出力
信号AおよびBから保護継電器の保護動作と事故事象を
判定する論理回路により連系保護継電器の動作復帰の可
否を判定する。ここで保護継電器ユニット160の動作
復帰が可能と判定された場合、比較判定器180から系
統連系保護継電器ユニット160に保護継電器を動作復
帰する制御出力信号Cを出力する。系統連系保護継電器
ユニット160の動作復帰により、連系遮断器開放信号
Xの送出は停止し、連系遮断器6は投入可能となる。
【0051】給電系統制御装置21は、遮断器投入信号
Hにより連系遮断器6を投入する。その後負荷遮断器
7,8を遮断器投入信号G,Fにより順次投入して、発
電装置2より、負荷設備3,4に電力を供給する。
【0052】電力系統1の停電が回復した場合は、系統
連系保護継電器ユニット160の動作復帰がすでに行わ
れており、連系遮断器開放信号Xの送出は停止している
ことから、給電系統制御装置21の連系遮断器投入信号
Hにより連系遮断器6の投入を自動的に行い、電力系統
1と発電装置2を連系する。
【0053】また、電力系統1の瞬時電圧低下時やごく
短時間の停電発生時は次のような動作となる。すなわ
ち、短時間の停電では、受電遮断器5は開放しないが、
発電装置2が過負荷となり、不足電圧継電器(UV)1
2または不足周波数継電器(UF)14が動作するた
め、連系遮断器開放信号Xにより連系遮断器6が開放さ
れ、発電装置2は解列されて待機運転となる。
【0054】ここで、系統連系保護装置200は系統連
系保護継電器ユニット160の動作復帰を自動的に行
い、連系遮断器開放信号Xの送出を提出する。給電系統
制御装置21は、停電回復時と同様の制御を行い、遮断
器投入信号Hにより連系遮断器6を投入し、発電装置2
を電力系統1と速やかに系統連系することができる。
【0055】なお、上記実施形態例では、保護継電器の
構成例の一例について述べており、系統連系保護装置の
構成により、予め設定する事故事象による保護継電器の
動作状態と遮断器の状態の設定を変えてもよい。
【0056】また、本発明によると、系統連系保護装置
200が動作した場合、系統連系保護継電器ユニット1
60の動作復帰が自動的になされることから、動作復帰
された保護継電器の種別を記憶する手段を設けてもよ
い。
【0057】図3、図4で示した本発明は一実施形態例
であって、系統連系保護継電器ユニット160の復帰お
よび保護継電器出力の禁止を実現できるものであれば良
いことは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
力系統の事故等により系統連系保護装置が動作した場
合、電力系統電圧の有無、受電遮断器の投入状態、受電
電力および保護継電器の動作状態を監視し、動作を継続
する保護継電器出力を無効とすることの可否を判定して
保護継電器出力を禁止するとともに、系統連系保護継電
器ユニットの動作復帰の可否を判定して系統連系保護継
電器ユニットを復帰することにより、保護継電器出力禁
止能力および自動復帰機能を有する系統連系保護装置を
提供することができる。
【0059】また本発明の系統連系保護装置を用いるこ
とにより、常時は電力系統に系統連系して運転している
発電装置を、電力系統停電時にも負荷へ速やかに電力供
給する給電システムの自動制御化を実現することができ
る。
【0060】さらに、電力系統の瞬時電圧低下時や停電
回復時に発電装置を速やかに電力系統に連系する発電シ
ステムの自動化ができ、発電装置の連系が遅れることに
よって契約電力デマンドが超過し、電力系統に連系して
運転する発電システムの経済性を損なうことを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の系統連系保護装置の一実施形態例を用
いて構成した給電システムの一構成例を示す系統構成説
明図である。
【図2】従来の系統連系保護装置を用いて構成した給電
システムの一構成例を示す系統構成説明図である。
【図3】本発明に係る比較判定器の論理回路の一例を示
す回路図である。
【図4】本発明に係る系統連系保護継電器ユニットの内
部回路構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…電力系統、2…発電装置、3,4…負荷設備、5…
受電遮断器、6…連系遮断器、7,8…負荷遮断器、9
…停電検出装置、10…地絡過電圧継電器OVG、11
…過電圧継電器OV、12…不足電圧継電器UV:13
…短絡方向継電器DS、14…不足周波数継電器UF、
15…逆電力継電器RP、16,160…系統連系保護
継電器ユニット、170…保護継電器監視回路、180
…比較判定器、19,190…受電監視回路、20,2
00…系統連系保護装置、21…給電系統制御装置、2
2,220…自己保持回路、230…出力禁止回路、5
00,520,600…継電器、510,530,61
0…継電器補助接点、A,B,C,D,E,F,G,
H,X,I…検出信号または制御出力信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−80229(JP,A) 特開 昭57−199429(JP,A) 特開 平7−79533(JP,A) 特開 昭61−251429(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02H 3/08 - 3/253

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統に連系して運転される発電装置
    を有する発電システムにあって、電力系統および発電装
    置の異常時にこれを検出する手段を備え、該異常時に発
    電装置を電力系統と解列する系統連系保護装置におい
    て、受電監視回路と保護継電器監視回路と比較判定器を
    設け 前記比較判定器が、受電監視回路と保護継電器監視回路
    とからの出力信号を受けて、予め設定した事故事象ごと
    の保護継電器動作状態と比較して、前記保護継電器の動
    作状態を復帰するための制御出力信号を出力する比較判
    定器である ことを特徴とする系統連系保護装置。
  2. 【請求項2】 受電監視回路が、電力系統電圧の有無と
    受電遮断器の投入状態と受電電力とを監視する受電監視
    回路であることを特徴とする請求項1記載の系統連系保
    護装置。
  3. 【請求項3】 保護継電器監視回路が、系統連系保護装
    置の連系保護継電器の動作状態を監視する保護継電器監
    視回路であることを特徴とする請求項1又は2記載の系
    統連系保護装置。
  4. 【請求項4】 保護継電器の出力を無効とするための出
    力禁止回路を設けたことを特徴とする請求項1、2又は
    記載の系統連系保護装置。
  5. 【請求項5】 比較判定器が、受電監視回路と保護継電
    器監視回路とからの出力信号を受けて、予め設定した事
    故事象ごとの保護継電器動作状態と比較して、前記保護
    継電器の出力を無効とするための制御出力信号を出力禁
    止回路に出力する比較判定器であることを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の系統連系保護装置。
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