JP3473630B2 - ボタン電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル音声データを
送受信するボタン電話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】双方向のディジタル多重通信回線を収容
し、このディジタル多重通信回線に複数の電話端末を直
列に(バス状に)接続して、これらの電話端末それぞれ
からのディジタル形式の音声データ(受話信号)とこれ
らの電話端末それぞれへのディジタル形式の音声データ
(送話信号)とを送受信するボタン電話装置としては、
従来から以下に述べるようなものが知られている。以
下、図5および図6等を参照して従来のボタン電話装置
を説明する。ここで説明するボタン電話装置は、図1を
参照して後述する本発明のボタン電話装置1の電話端末
201 〜20n を電話端末81 〜8n で置き換えた構成
となっている。 【0003】各電話端末81〜8n―1はそれぞれ、前
段の電話端末制御装置10および電話端末81〜電話端
末8n―2から受信した各電話端末81〜8nへの受話
信号を含む下り方向のディジタル多重信号を中継して後
段の各電話端末81〜8nに伝送する。また、各電話端
末81〜8n―1はそれぞれ、後段の電話端末82〜8
nから受信した各電話端末81〜8nからの送話信号を
含む上り方向のディジタル多重信号を中継して電話端末
制御装置10および電話端末81〜8n―1に伝送す
る。以上のように伝送されるディジタル多重信号は、例
えば図6に示して後述するような伝送フレームを有して
いる。なお、下り方向のディジタル多重信号の伝送は前
段からの信号伝送タイミングに同期して、上り方向のデ
ィジタル多重信号の伝送は後段からの信号伝送タイミン
グに同期してそれぞれ行われる。また、電話端末8nは
従来のボタン電話装置の最後段に位置するので、前段の
信号伝送タイミングに同期した上り方向のディジタル多
重信号の伝送を行う。 【0004】以下、図5を参照して従来の電話端末8k
(k=1,2,〜,n)の構成および動作を説明する。
図5は、ディジタル多重通信回線にバス状に接続される
従来の電話端末8の構成を示す図である。受話信号用回
線12k を介して電話端末8k に入力された下り方向の
ディジタル多重信号BR は、受話信号受信部202によ
り受信されて信号S202’となる。例えば伝送フレー
ムにおいて信号BR (信号S202’)のk番目のタイ
ムスロット(タイムスロットk)は電話端末8k への受
話信号を伝送するタイムスロットとして割り当てられて
おり、受話信号抽出部204は信号S202’のタイム
スロットk上の受話信号を抽出する。 【0005】抽出された受話信号が受話信号変換部20
6により音声信号に変換されて受話器208から音声と
して出力される。一方、信号S202’は、受話信号送
出部210から次段の電話端末82 〜8 n に信号BR ’
として伝送される。ただし、上述のように電話端末8n
は最後段なので、次段への受話信号の伝送は行わない。 【0006】送話信号用回線14k から入力された上り
方向のディジタル多重信号BT は、送話信号受信部22
0により受信されて信号S220’となる。また、送話
信号受信部220は、受信した信号BT のフレーム同期
信号を検出し、このフレーム同期信号に同期したクロッ
ク信号およびフレーム信号を信号S220として出力す
る。例えば信号BT (信号S220’)のk番目のタイ
ムスロット(タイムスロットk)は電話端末8k からの
送話信号を伝送するタイムスロットとして割り当てられ
ている。送話器226から入力され、送話信号変換部2
25によりディジタル形式の信号に変換された送話信号
は、送話信号多重化部82において信号S220’のタ
イムスロットkにのせられて送話信号送出部84を介し
て信号BT ’として受話信号用回線14k+1 に送出され
る。 【0007】ただし、上述のように電話端末8n は最後
段なので、後段からの送話信号は存在しない。送話信号
受信部220は、送話信号の不存在を検出する機能を有
しており、送話信号の不存在を検出した場合、信号S2
20により送話信号送出タイミング切換部80にその旨
を通知する。送話信号の不存在を通知された場合、送話
信号送出タイミング切換部80は、送話信号多重化部8
2および送話信号送出部を制御して伝送フレームを生成
して送話信号の伝送を行う。 【0008】つまりこの場合、送話信号送出タイミング
切換部80は、ディジタル多重信号BR に同期し、受話
信号受信部202から信号S202として出力されるク
ロック信号およびフレーム信号に基づいて送話信号多重
化部82および送話信号送出部を制御して伝送フレーム
の先頭を示すフレーム同期信号を生成させる。さらに、
送話信号多重化部82および送話信号送出部84は、タ
イムスロットnの位置に電話端末8n の送話信号を乗せ
て送話信号用回線14n-1 を介して電話端末8n-1 に送
出する。電話端末81 〜8n-1 はそれぞれ、上述のよう
に生成された伝送フレームの対応するタイムスロットに
送話信号を乗せて送話信号の伝送を行う。 【0009】図6は、従来のボタン電話装置の最前段の
電話端末81 における受話信号BRと送話信号BT ’の
比較を示す図であって、(A)は受話信号BR の伝送フ
レームを示し、(B)は送話信号BT ’の伝送フレーム
を示す。図6に示すように、電話端末8n は、電話端末
81 〜8n-1 およびディジタル多重通信回線161 〜1
6n における伝送遅延を受けた受話信号の伝送フレーム
に基づいて送話信号の伝送フレームを生成し、さらに各
電話端末81 〜8n-1 およびディジタル多重通信回線1
61 〜16n は、電話端末8n が発生した送話信号の伝
送フレームに遅延を与える。従って、電話端末81 と電
話端末制御装置10との間の受話信号BR および送話信
号BT ’には時間遅延Td が生じることになる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のボタン電話装置において、電話端末82 〜8n に障
害が発生する場合がある。電話端末82 〜8n に障害が
発生して送話信号の前段への送信が止まってしまうと、
障害が発生した端末の前段の電話端末81 〜8n-1 の内
のいずれかが最後段となる。従って、新たに最後段とな
った電話端末81 〜8n-1 のいずれかが、従来の技術と
して上述した正常状態におけるボタン電話装置の電話端
末8n の代わりの役割を果して、伝送フレームの発生を
開始する。 【0011】新たに最後段となった電話端末81 〜8
n-1 のいずれかが伝送フレームを発生すると、図6に示
した電話端末81 の送話信号と受話信号間の遅延時間T
d に変化が生じる。また、最後段となった電話端末81
〜8n-1 のいずれかにおける上述した動作切り換えに時
間がかかる場合がある。この際に、故障した電話端末8
2 〜8n より前段の各電話端末81 〜8n は、全て影響
を受けることになる。つまり、通話中の送話信号の送話
信号のデータが壊れ、あるいは、新たに最後段となった
電話端末の動作の切り換えの間送話信号が瞬断し、例え
ば不快なノイズとして通話相手に聞こえるという問題が
ある。 【0012】本発明のボタン電話装置は、上述した従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ディジタル
多重通信回線に直列に接続された電話端末のいずれかに
障害が発生した際に、その電話端末の前段の電話端末に
おける通話に実質的に影響を与えることのないボタン電
話装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明のボタン電話装置は、少なくとも1回線の双
方向のディジタル多重通信回線を収容し、該ディジタル
多重回線それぞれに複数の電話端末を接続し、該各電話
端末それぞれに対応する伝送フレームのタイムスロット
を用いて該各電話端末それぞれとディジタル形式の送話
信号および受話信号の送受信を行う電話端末接続手段を
有し、前記各電話端末は前記ディジタル多重通信回線を
介して直列に接続されており、それぞれ前段からの受話
信号を後段に中継し、それぞれ該受信信号の伝送フレー
ムのタイミングに合わせて後段からの送話信号を前段に
中継することを特徴とする。 【0014】 【作用】ディジタル多重通信回線に直列に接続された各
電話端末において、受話信号の伝送フレームと同じタイ
ミングで送話信号を前段に伝送する。すなわち、送話信
号を1伝送フレーム分バッファに記憶し、このバッファ
から受話信号の伝送フレームに合わせて送話信号を読み
出して前段の電話端末に送出する。 【0015】 【実施例】以下、各図を参照して本発明のボタン電話装
置の実施例を説明する。先ず、図1を参照して本発明の
ボタン電話装置1の全体構成を説明する。図1は、本発
明のボタン電話装置1の構成を示す図である。ボタン電
話装置1は、電話端末制御装置10、ディジタル多重通
信回線161〜16n 、および、電話端末(TEL1〜
n)201 〜20n から構成される。図1に示すよう
に、電話端末制御装置10と電話端末201 〜20
n は、それぞれディジタル多重通信回線161 〜16n
を介して直列(バス状)に接続されている。ディジタル
多重通信回線161 〜16n は、それぞれ電話端末制御
装置10から各電話端末201 〜20n に対する受話信
号を伝送する受話信号用回線121〜12n 、および、
各電話端末201 〜20n から電話端末制御装置10に
対する送話信号を伝送する送話信号用回線141 〜14
n から構成される。 【0016】この構成において、電話端末制御装置10
は、図4を参照して後述する受話信号用回線121 〜1
2n 上の伝送フレームにおいて各電話端末201 〜20
n にそれぞれ割り当てられた音声用タイムスロットB1
〜Bn 、および、制御信号用タイムスロットD1 〜Dn
を用いて電話端末201 〜20n に対して受話信号およ
び制御信号を送信する。また電話端末制御装置10は、
送話信号用回線141 〜14n 上の伝送フレームにおい
て各電話端末201 〜20n にそれぞれ割り当てられた
音声用タイムスロットB1 〜Bn 、および、制御信号用
タイムスロットD1 〜Dn を用いて電話端末201 〜2
0n からの送信信号および制御信号を受信する。 【0017】電話端末201 〜20n は、それぞれ受話
信号用回線121 〜12n および送話信号用回線141
〜14n の伝送フレームの割り当てられた音声用および
制御信号用タイムスロットとの間で受話信号Bk (k=
1〜n)および制御信号Dkの送受信を行い、音声通信
を行う。ここで制御信号Dk は、電話端末201 〜20
n と電話端末制御装置10との間でダイヤル番号情報等
の伝送に用いられる。各電話端末201 〜20n-1 はそ
れぞれ、隣接する後段の電話端末202 〜20n に受話
信号の中継を行う。また、各電話端末202 〜20n は
それぞれ、隣接する前段の電話端末201〜20n-1 に
送話信号の中継を行う。なお、電話端末20n は、最後
段なので後段への受話信号の伝送を行わず、また、後段
からの送話信号を受信しない。 【0018】以下、図2を参照して電話端末201 〜2
0k の構成を説明する。図2は、図1に示した電話端末
20k の構成を示す図である。なお図2においては、電
話端末20の制御信号の処理に関する部分は省略して示
してある。 【0019】図2において、受話信号受信部202は、
電話端末制御装置10あるいは前段の電話端末20k-1
から受話信号用回線12k を介して伝送されてくる受話
信号BR を受信して受話信号抽出部204、および、受
話信号送出回路210に信号S202’として入力す
る。受話信号受信部202はさらに、受信した受話信号
からフレーム同期信号を検出してフレームパルス、およ
び、受話信号にビット同期したクロック信号を生成して
信号S202としてタイミング変換回路222、送話信
号多重化回路223、および、送話信号送出回路224
に入力する。 【0020】受話信号抽出部204は、信号S202’
の伝送フレームから、例えば電話端末20k に割り当て
られた音声信号用タイムスロットのk番目のタイムスロ
ットBk からディジタル形式の音声信号を抽出し、受話
信号変換部206に入力する。受話信号変換部206
は、ディジタル/アナログ変換回路等から構成されてお
り、受話信号抽出部204において抽出された音声信号
をアナログ信号に変換して受話器208を介して出力す
る。受話信号送出回路210は、信号S202’を後段
の電話端末20k+1 に受話信号用回線12k+1 を介して
信号BR ’として送出する。但し、電話端末20n は最
後段なので、電話端末20n の受話信号送出回路210
は信号BR ’の後段への伝送は行わない。 【0021】送話信号受信部220は、送話信号用回線
14k+1を介して後段の電話端末20k+1から入力
される送話信号BTを受信して信号S220’としてタ
イミング変換回路222に入力する。送話信号受信部2
20はさらに、受信した送話信号BTからフレーム同期
信号を検出してフレームパルス、および、送話信号にビ
ット同期したクロック信号を生成して信号S220とし
てタイミング変換回路222に入力する。 【0022】また、タイミング変換回路222は、後段
の電話端末20k+1 からの送話信号の有無を検出する機
能を有しており、後段からの送話信号が不存在の場合、
つまりフレーム同期信号が検出されるべきタイミングで
検出されない場合に直ちに送話信号の不存在をタイミン
グ変換回路222に通知する。電話端末20n は最後段
であるため、そのタイミング変換回路222は最初から
送話信号の不存在をタイミング変換回路222に通知し
ている。従って、後述のようにタイミング変換回路22
2は自ら送話信号の伝送フレームを生成する。 【0023】タイミング変換回路222は、信号S22
0のフレームパルス、および、クロック信号に同期して
1フレーム分の送話信号BT を記憶し、記憶された送話
信号を信号S202のフレームパルスおよびクロック信
号に同期して読み出し、信号S222’として送話信号
多重化回路223に入力する。タイミング変換回路22
2により送話信号の伝送フレームは受信信号の伝送フレ
ームのタイミングに一致する。また、タイミング変換回
路222は、信号S220により後段からの送話信号が
不存在であることを通知された場合、直ちに送話信号用
の伝送フレームを生成する。タイミング変換回路222
の構成は、図3に示して後述する。 【0024】送話信号多重化回路223は、受話信号受
信部202から信号S202として入力される信号S2
22に基づいて、送話信号変換部225によりディジタ
ル符号化された音声信号を伝送フレームのタイムスロッ
トBk に多重化して信号S223’として送話信号送出
回路224に入力する。送話信号送出回路224は、信
号S223’を送話信号用回線14k を介して電話端末
20K-1 に伝送する。送話信号変換部225は、アナロ
グ/ディジタル変換回路等から構成され、送話器226
から入力された音声信号をディジタル符号化して送話信
号多重化回路223に入力する。 【0025】以下、タイミング変換回路222の構成お
よび動作を説明する。図3は、図1に示したタイミング
変換回路222の構成を示す図である。タイミング変換
回路222は、書込回路30、バッファ32、および、
読出回路34から構成される。書込回路30には、信号
S220’が入力されており、送話信号受信部220か
ら入力されるフレームパルスおよびクロック信号に同期
して1伝送フレーム分の送話信号をバッファ32に記憶
させる。 【0026】読出回路34は、バッファ32に記憶され
た送話信号を、信号S202から入力されるフレームパ
ルスおよびクロック信号に同期して送話信号を読み出
す。また、読出回路34は、信号S220により後段よ
りの送話信号の不存在が通知された場合には、信号S2
02に基づいて受話信号BR の伝送フレームに同期した
送信信号用のフレーム同期信号を生成する。上記各タイ
ミング変換回路222の構成部分により、タイミング変
換回路222は送話信号BT のタイミングを受話信号B
R に同期させる。また、後段の電話端末20k に障害が
発生した場合、直ちに自ら送話信号用の伝送フレームを
発生する。 【0027】以下、各電話端末201 〜20n に入出力
される受話信号Bk および送話信号BT と信号S22
2’の関係を説明する。図4は、図1に示した各電話端
末201 〜20n に入出力される受話信号Bkおよび送
話信号BT と信号S222’の関係を説明する図であ
る。図4において、(A)は電話端末201 〜20n に
対して前段から入力される受話信号BR の伝送フレーム
を示し、(B)は電話端末201 〜20n-1 が後段に伝
送する送話信号BT の伝送フレームを示し、(C)は電
話端末201 〜20 n-1 の信号S222’の伝送フレー
ムを示す。図4に示すように、伝送フレームは、フレー
ム同期信号…,Fm-1 ,Fm ,F m+1 ,…、音声用タイ
ムスロット…,B1m-1,…Bnm-1,B1m,…Bnm,B
1m+1,…Bnm+1,…、および、制御用タイムスロット
…,D1m-1,…Dnm-1,D1m,…Dnm,D1m+1,…D
nm+1,…から構成されている。なお、各タイムスロット
Bkx,Dkxの添字kは、割り当てられた電話端末20 k
に対応することを示し、xはフレームの順番を示してい
る。 【0028】図4(B)に示すタイミングで入力された
後段からの送話信号BTは、送話信号受信部220を介
してタイミング変換回路222に入力され、書込回路3
0によりバッファ32に記憶される。図4(C)に示す
ように、バッファ32に記憶された送話信号は、約1フ
レーム分の遅延が与えられて、図4(A)に示す前段か
らの受話信号の伝送フレームに同期して読出回路34に
よりバッファ32から読み出されて信号S222’とな
り、送話信号多重化回路223および送話信号送出回路
224を介して前段に送出される。 【0029】電話端末201 〜20n のいずれもが正常
に動作している場合、電話端末制御装置10から送出さ
れる受話信号は、電話端末201 〜20n の間で順次中
継され、通話中の電話端末201 〜20n においては割
り当てられたタイムスロットから受話信号が受話信号抽
出部204により抽出され、受話器208から出力され
る。逆に、送話信号は電話端末20n から順次電話端末
20n-1 〜電話端末201、および、電話端末制御装置
10に中継され、通話中の電話端末201 〜20nのい
ずれかは送話信号変換部225によりディジタル形式の
信号に変換された音声信号を、割り当てられたタイムス
ロットに送話信号として挿入する。電話端末20k の前
段の電話端末20K-1 が障害を起こしても、電話端末2
0 k の送話信号受信部220が送信信号の不存在を検出
して直ちに読出回路34にその旨を通知し、読出回路3
4が受話信号BR の受話信号の伝送フレームに一致した
伝送フレームを生成するので、送話信号が途切れること
がない。 【0030】以上のようにボタン電話装置1を構成する
ことにより、電話端末202 〜20 n のいずれにおいて
障害が発生しても、その前段の電話端末201 〜20
n-1 に影響を与えない。つまり、各電話端末201 〜2
0n が受話信号の伝送フレームと同一のタイミングで送
話信号を前段に伝送するので、従来技術として示した電
話端末81 〜8 n を用いた場合と異なり、遅延時間Td
の変化により各電話端末201 〜20nの送話信号が壊
れることがなく、また、瞬断も生じない。また、後段か
らの送話信号が障害発生により消失しても、常に一定の
タイミングで前段に送話信号を伝送することが可能であ
る。 【0031】 【発明の効果】以上述べたように本発明のボタン電話装
置によれば、ディジタル多重通信回線に直列に接続され
た電話端末のいずれかに障害が発生した際に、その電話
端末の前段の電話端末における通話に実質的に影響を与
えることがない。
送受信するボタン電話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】双方向のディジタル多重通信回線を収容
し、このディジタル多重通信回線に複数の電話端末を直
列に(バス状に)接続して、これらの電話端末それぞれ
からのディジタル形式の音声データ(受話信号)とこれ
らの電話端末それぞれへのディジタル形式の音声データ
(送話信号)とを送受信するボタン電話装置としては、
従来から以下に述べるようなものが知られている。以
下、図5および図6等を参照して従来のボタン電話装置
を説明する。ここで説明するボタン電話装置は、図1を
参照して後述する本発明のボタン電話装置1の電話端末
201 〜20n を電話端末81 〜8n で置き換えた構成
となっている。 【0003】各電話端末81〜8n―1はそれぞれ、前
段の電話端末制御装置10および電話端末81〜電話端
末8n―2から受信した各電話端末81〜8nへの受話
信号を含む下り方向のディジタル多重信号を中継して後
段の各電話端末81〜8nに伝送する。また、各電話端
末81〜8n―1はそれぞれ、後段の電話端末82〜8
nから受信した各電話端末81〜8nからの送話信号を
含む上り方向のディジタル多重信号を中継して電話端末
制御装置10および電話端末81〜8n―1に伝送す
る。以上のように伝送されるディジタル多重信号は、例
えば図6に示して後述するような伝送フレームを有して
いる。なお、下り方向のディジタル多重信号の伝送は前
段からの信号伝送タイミングに同期して、上り方向のデ
ィジタル多重信号の伝送は後段からの信号伝送タイミン
グに同期してそれぞれ行われる。また、電話端末8nは
従来のボタン電話装置の最後段に位置するので、前段の
信号伝送タイミングに同期した上り方向のディジタル多
重信号の伝送を行う。 【0004】以下、図5を参照して従来の電話端末8k
(k=1,2,〜,n)の構成および動作を説明する。
図5は、ディジタル多重通信回線にバス状に接続される
従来の電話端末8の構成を示す図である。受話信号用回
線12k を介して電話端末8k に入力された下り方向の
ディジタル多重信号BR は、受話信号受信部202によ
り受信されて信号S202’となる。例えば伝送フレー
ムにおいて信号BR (信号S202’)のk番目のタイ
ムスロット(タイムスロットk)は電話端末8k への受
話信号を伝送するタイムスロットとして割り当てられて
おり、受話信号抽出部204は信号S202’のタイム
スロットk上の受話信号を抽出する。 【0005】抽出された受話信号が受話信号変換部20
6により音声信号に変換されて受話器208から音声と
して出力される。一方、信号S202’は、受話信号送
出部210から次段の電話端末82 〜8 n に信号BR ’
として伝送される。ただし、上述のように電話端末8n
は最後段なので、次段への受話信号の伝送は行わない。 【0006】送話信号用回線14k から入力された上り
方向のディジタル多重信号BT は、送話信号受信部22
0により受信されて信号S220’となる。また、送話
信号受信部220は、受信した信号BT のフレーム同期
信号を検出し、このフレーム同期信号に同期したクロッ
ク信号およびフレーム信号を信号S220として出力す
る。例えば信号BT (信号S220’)のk番目のタイ
ムスロット(タイムスロットk)は電話端末8k からの
送話信号を伝送するタイムスロットとして割り当てられ
ている。送話器226から入力され、送話信号変換部2
25によりディジタル形式の信号に変換された送話信号
は、送話信号多重化部82において信号S220’のタ
イムスロットkにのせられて送話信号送出部84を介し
て信号BT ’として受話信号用回線14k+1 に送出され
る。 【0007】ただし、上述のように電話端末8n は最後
段なので、後段からの送話信号は存在しない。送話信号
受信部220は、送話信号の不存在を検出する機能を有
しており、送話信号の不存在を検出した場合、信号S2
20により送話信号送出タイミング切換部80にその旨
を通知する。送話信号の不存在を通知された場合、送話
信号送出タイミング切換部80は、送話信号多重化部8
2および送話信号送出部を制御して伝送フレームを生成
して送話信号の伝送を行う。 【0008】つまりこの場合、送話信号送出タイミング
切換部80は、ディジタル多重信号BR に同期し、受話
信号受信部202から信号S202として出力されるク
ロック信号およびフレーム信号に基づいて送話信号多重
化部82および送話信号送出部を制御して伝送フレーム
の先頭を示すフレーム同期信号を生成させる。さらに、
送話信号多重化部82および送話信号送出部84は、タ
イムスロットnの位置に電話端末8n の送話信号を乗せ
て送話信号用回線14n-1 を介して電話端末8n-1 に送
出する。電話端末81 〜8n-1 はそれぞれ、上述のよう
に生成された伝送フレームの対応するタイムスロットに
送話信号を乗せて送話信号の伝送を行う。 【0009】図6は、従来のボタン電話装置の最前段の
電話端末81 における受話信号BRと送話信号BT ’の
比較を示す図であって、(A)は受話信号BR の伝送フ
レームを示し、(B)は送話信号BT ’の伝送フレーム
を示す。図6に示すように、電話端末8n は、電話端末
81 〜8n-1 およびディジタル多重通信回線161 〜1
6n における伝送遅延を受けた受話信号の伝送フレーム
に基づいて送話信号の伝送フレームを生成し、さらに各
電話端末81 〜8n-1 およびディジタル多重通信回線1
61 〜16n は、電話端末8n が発生した送話信号の伝
送フレームに遅延を与える。従って、電話端末81 と電
話端末制御装置10との間の受話信号BR および送話信
号BT ’には時間遅延Td が生じることになる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のボタン電話装置において、電話端末82 〜8n に障
害が発生する場合がある。電話端末82 〜8n に障害が
発生して送話信号の前段への送信が止まってしまうと、
障害が発生した端末の前段の電話端末81 〜8n-1 の内
のいずれかが最後段となる。従って、新たに最後段とな
った電話端末81 〜8n-1 のいずれかが、従来の技術と
して上述した正常状態におけるボタン電話装置の電話端
末8n の代わりの役割を果して、伝送フレームの発生を
開始する。 【0011】新たに最後段となった電話端末81 〜8
n-1 のいずれかが伝送フレームを発生すると、図6に示
した電話端末81 の送話信号と受話信号間の遅延時間T
d に変化が生じる。また、最後段となった電話端末81
〜8n-1 のいずれかにおける上述した動作切り換えに時
間がかかる場合がある。この際に、故障した電話端末8
2 〜8n より前段の各電話端末81 〜8n は、全て影響
を受けることになる。つまり、通話中の送話信号の送話
信号のデータが壊れ、あるいは、新たに最後段となった
電話端末の動作の切り換えの間送話信号が瞬断し、例え
ば不快なノイズとして通話相手に聞こえるという問題が
ある。 【0012】本発明のボタン電話装置は、上述した従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ディジタル
多重通信回線に直列に接続された電話端末のいずれかに
障害が発生した際に、その電話端末の前段の電話端末に
おける通話に実質的に影響を与えることのないボタン電
話装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明のボタン電話装置は、少なくとも1回線の双
方向のディジタル多重通信回線を収容し、該ディジタル
多重回線それぞれに複数の電話端末を接続し、該各電話
端末それぞれに対応する伝送フレームのタイムスロット
を用いて該各電話端末それぞれとディジタル形式の送話
信号および受話信号の送受信を行う電話端末接続手段を
有し、前記各電話端末は前記ディジタル多重通信回線を
介して直列に接続されており、それぞれ前段からの受話
信号を後段に中継し、それぞれ該受信信号の伝送フレー
ムのタイミングに合わせて後段からの送話信号を前段に
中継することを特徴とする。 【0014】 【作用】ディジタル多重通信回線に直列に接続された各
電話端末において、受話信号の伝送フレームと同じタイ
ミングで送話信号を前段に伝送する。すなわち、送話信
号を1伝送フレーム分バッファに記憶し、このバッファ
から受話信号の伝送フレームに合わせて送話信号を読み
出して前段の電話端末に送出する。 【0015】 【実施例】以下、各図を参照して本発明のボタン電話装
置の実施例を説明する。先ず、図1を参照して本発明の
ボタン電話装置1の全体構成を説明する。図1は、本発
明のボタン電話装置1の構成を示す図である。ボタン電
話装置1は、電話端末制御装置10、ディジタル多重通
信回線161〜16n 、および、電話端末(TEL1〜
n)201 〜20n から構成される。図1に示すよう
に、電話端末制御装置10と電話端末201 〜20
n は、それぞれディジタル多重通信回線161 〜16n
を介して直列(バス状)に接続されている。ディジタル
多重通信回線161 〜16n は、それぞれ電話端末制御
装置10から各電話端末201 〜20n に対する受話信
号を伝送する受話信号用回線121〜12n 、および、
各電話端末201 〜20n から電話端末制御装置10に
対する送話信号を伝送する送話信号用回線141 〜14
n から構成される。 【0016】この構成において、電話端末制御装置10
は、図4を参照して後述する受話信号用回線121 〜1
2n 上の伝送フレームにおいて各電話端末201 〜20
n にそれぞれ割り当てられた音声用タイムスロットB1
〜Bn 、および、制御信号用タイムスロットD1 〜Dn
を用いて電話端末201 〜20n に対して受話信号およ
び制御信号を送信する。また電話端末制御装置10は、
送話信号用回線141 〜14n 上の伝送フレームにおい
て各電話端末201 〜20n にそれぞれ割り当てられた
音声用タイムスロットB1 〜Bn 、および、制御信号用
タイムスロットD1 〜Dn を用いて電話端末201 〜2
0n からの送信信号および制御信号を受信する。 【0017】電話端末201 〜20n は、それぞれ受話
信号用回線121 〜12n および送話信号用回線141
〜14n の伝送フレームの割り当てられた音声用および
制御信号用タイムスロットとの間で受話信号Bk (k=
1〜n)および制御信号Dkの送受信を行い、音声通信
を行う。ここで制御信号Dk は、電話端末201 〜20
n と電話端末制御装置10との間でダイヤル番号情報等
の伝送に用いられる。各電話端末201 〜20n-1 はそ
れぞれ、隣接する後段の電話端末202 〜20n に受話
信号の中継を行う。また、各電話端末202 〜20n は
それぞれ、隣接する前段の電話端末201〜20n-1 に
送話信号の中継を行う。なお、電話端末20n は、最後
段なので後段への受話信号の伝送を行わず、また、後段
からの送話信号を受信しない。 【0018】以下、図2を参照して電話端末201 〜2
0k の構成を説明する。図2は、図1に示した電話端末
20k の構成を示す図である。なお図2においては、電
話端末20の制御信号の処理に関する部分は省略して示
してある。 【0019】図2において、受話信号受信部202は、
電話端末制御装置10あるいは前段の電話端末20k-1
から受話信号用回線12k を介して伝送されてくる受話
信号BR を受信して受話信号抽出部204、および、受
話信号送出回路210に信号S202’として入力す
る。受話信号受信部202はさらに、受信した受話信号
からフレーム同期信号を検出してフレームパルス、およ
び、受話信号にビット同期したクロック信号を生成して
信号S202としてタイミング変換回路222、送話信
号多重化回路223、および、送話信号送出回路224
に入力する。 【0020】受話信号抽出部204は、信号S202’
の伝送フレームから、例えば電話端末20k に割り当て
られた音声信号用タイムスロットのk番目のタイムスロ
ットBk からディジタル形式の音声信号を抽出し、受話
信号変換部206に入力する。受話信号変換部206
は、ディジタル/アナログ変換回路等から構成されてお
り、受話信号抽出部204において抽出された音声信号
をアナログ信号に変換して受話器208を介して出力す
る。受話信号送出回路210は、信号S202’を後段
の電話端末20k+1 に受話信号用回線12k+1 を介して
信号BR ’として送出する。但し、電話端末20n は最
後段なので、電話端末20n の受話信号送出回路210
は信号BR ’の後段への伝送は行わない。 【0021】送話信号受信部220は、送話信号用回線
14k+1を介して後段の電話端末20k+1から入力
される送話信号BTを受信して信号S220’としてタ
イミング変換回路222に入力する。送話信号受信部2
20はさらに、受信した送話信号BTからフレーム同期
信号を検出してフレームパルス、および、送話信号にビ
ット同期したクロック信号を生成して信号S220とし
てタイミング変換回路222に入力する。 【0022】また、タイミング変換回路222は、後段
の電話端末20k+1 からの送話信号の有無を検出する機
能を有しており、後段からの送話信号が不存在の場合、
つまりフレーム同期信号が検出されるべきタイミングで
検出されない場合に直ちに送話信号の不存在をタイミン
グ変換回路222に通知する。電話端末20n は最後段
であるため、そのタイミング変換回路222は最初から
送話信号の不存在をタイミング変換回路222に通知し
ている。従って、後述のようにタイミング変換回路22
2は自ら送話信号の伝送フレームを生成する。 【0023】タイミング変換回路222は、信号S22
0のフレームパルス、および、クロック信号に同期して
1フレーム分の送話信号BT を記憶し、記憶された送話
信号を信号S202のフレームパルスおよびクロック信
号に同期して読み出し、信号S222’として送話信号
多重化回路223に入力する。タイミング変換回路22
2により送話信号の伝送フレームは受信信号の伝送フレ
ームのタイミングに一致する。また、タイミング変換回
路222は、信号S220により後段からの送話信号が
不存在であることを通知された場合、直ちに送話信号用
の伝送フレームを生成する。タイミング変換回路222
の構成は、図3に示して後述する。 【0024】送話信号多重化回路223は、受話信号受
信部202から信号S202として入力される信号S2
22に基づいて、送話信号変換部225によりディジタ
ル符号化された音声信号を伝送フレームのタイムスロッ
トBk に多重化して信号S223’として送話信号送出
回路224に入力する。送話信号送出回路224は、信
号S223’を送話信号用回線14k を介して電話端末
20K-1 に伝送する。送話信号変換部225は、アナロ
グ/ディジタル変換回路等から構成され、送話器226
から入力された音声信号をディジタル符号化して送話信
号多重化回路223に入力する。 【0025】以下、タイミング変換回路222の構成お
よび動作を説明する。図3は、図1に示したタイミング
変換回路222の構成を示す図である。タイミング変換
回路222は、書込回路30、バッファ32、および、
読出回路34から構成される。書込回路30には、信号
S220’が入力されており、送話信号受信部220か
ら入力されるフレームパルスおよびクロック信号に同期
して1伝送フレーム分の送話信号をバッファ32に記憶
させる。 【0026】読出回路34は、バッファ32に記憶され
た送話信号を、信号S202から入力されるフレームパ
ルスおよびクロック信号に同期して送話信号を読み出
す。また、読出回路34は、信号S220により後段よ
りの送話信号の不存在が通知された場合には、信号S2
02に基づいて受話信号BR の伝送フレームに同期した
送信信号用のフレーム同期信号を生成する。上記各タイ
ミング変換回路222の構成部分により、タイミング変
換回路222は送話信号BT のタイミングを受話信号B
R に同期させる。また、後段の電話端末20k に障害が
発生した場合、直ちに自ら送話信号用の伝送フレームを
発生する。 【0027】以下、各電話端末201 〜20n に入出力
される受話信号Bk および送話信号BT と信号S22
2’の関係を説明する。図4は、図1に示した各電話端
末201 〜20n に入出力される受話信号Bkおよび送
話信号BT と信号S222’の関係を説明する図であ
る。図4において、(A)は電話端末201 〜20n に
対して前段から入力される受話信号BR の伝送フレーム
を示し、(B)は電話端末201 〜20n-1 が後段に伝
送する送話信号BT の伝送フレームを示し、(C)は電
話端末201 〜20 n-1 の信号S222’の伝送フレー
ムを示す。図4に示すように、伝送フレームは、フレー
ム同期信号…,Fm-1 ,Fm ,F m+1 ,…、音声用タイ
ムスロット…,B1m-1,…Bnm-1,B1m,…Bnm,B
1m+1,…Bnm+1,…、および、制御用タイムスロット
…,D1m-1,…Dnm-1,D1m,…Dnm,D1m+1,…D
nm+1,…から構成されている。なお、各タイムスロット
Bkx,Dkxの添字kは、割り当てられた電話端末20 k
に対応することを示し、xはフレームの順番を示してい
る。 【0028】図4(B)に示すタイミングで入力された
後段からの送話信号BTは、送話信号受信部220を介
してタイミング変換回路222に入力され、書込回路3
0によりバッファ32に記憶される。図4(C)に示す
ように、バッファ32に記憶された送話信号は、約1フ
レーム分の遅延が与えられて、図4(A)に示す前段か
らの受話信号の伝送フレームに同期して読出回路34に
よりバッファ32から読み出されて信号S222’とな
り、送話信号多重化回路223および送話信号送出回路
224を介して前段に送出される。 【0029】電話端末201 〜20n のいずれもが正常
に動作している場合、電話端末制御装置10から送出さ
れる受話信号は、電話端末201 〜20n の間で順次中
継され、通話中の電話端末201 〜20n においては割
り当てられたタイムスロットから受話信号が受話信号抽
出部204により抽出され、受話器208から出力され
る。逆に、送話信号は電話端末20n から順次電話端末
20n-1 〜電話端末201、および、電話端末制御装置
10に中継され、通話中の電話端末201 〜20nのい
ずれかは送話信号変換部225によりディジタル形式の
信号に変換された音声信号を、割り当てられたタイムス
ロットに送話信号として挿入する。電話端末20k の前
段の電話端末20K-1 が障害を起こしても、電話端末2
0 k の送話信号受信部220が送信信号の不存在を検出
して直ちに読出回路34にその旨を通知し、読出回路3
4が受話信号BR の受話信号の伝送フレームに一致した
伝送フレームを生成するので、送話信号が途切れること
がない。 【0030】以上のようにボタン電話装置1を構成する
ことにより、電話端末202 〜20 n のいずれにおいて
障害が発生しても、その前段の電話端末201 〜20
n-1 に影響を与えない。つまり、各電話端末201 〜2
0n が受話信号の伝送フレームと同一のタイミングで送
話信号を前段に伝送するので、従来技術として示した電
話端末81 〜8 n を用いた場合と異なり、遅延時間Td
の変化により各電話端末201 〜20nの送話信号が壊
れることがなく、また、瞬断も生じない。また、後段か
らの送話信号が障害発生により消失しても、常に一定の
タイミングで前段に送話信号を伝送することが可能であ
る。 【0031】 【発明の効果】以上述べたように本発明のボタン電話装
置によれば、ディジタル多重通信回線に直列に接続され
た電話端末のいずれかに障害が発生した際に、その電話
端末の前段の電話端末における通話に実質的に影響を与
えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボタン電話装置の構成を示す図であ
る。 【図2】図1に示した各電話端末の構成を示す図であ
る。 【図3】図1に示したタイミング変換回路の構成を示す
図である。 【図4】図1に示した各電話端末に入出力される受話信
号Bk および送話信号BT と信号S222’の関係を説
明する図であって、(A)は電話端末に対して前段から
入力される受話信号BR の伝送フレームを示し、(B)
は電話端末が後段に伝送する送話信号BT の伝送フレー
ムを示し、(C)は電話端末の信号S222’の伝送フ
レームを示す。 【図5】ディジタル多重通信回線にバス状に接続される
従来の電話端末の構成を示す図である。 【図6】従来のボタン電話装置の最前段の電話端末にお
ける受話信号BR と送話信号B T ’の比較を示す図であ
って、(A)は受話信号BR の伝送フレームを示し、
(B)は送話信号BT ’の伝送フレームを示す。 【符号の説明】 1…ボタン電話装置、10…電話端末制御装置、121
〜12n …受話信号用回線、141 〜14n …送話信号
用回線、161 〜16n …ディジタル多重通信回線、2
01 〜20n …電話端末、202…受話信号受信部、2
04…受話信号抽出部、206…受話信号変換部、20
8…受話器、210…受話信号送出回路、220…送話
信号受信部、222…タイミング変換回路、30…書込
回路、32…バッファ、34…読出回路、223…送話
信号多重化回路、224…送話信号送出回路、225…
送話信号変換部、226…送話器
る。 【図2】図1に示した各電話端末の構成を示す図であ
る。 【図3】図1に示したタイミング変換回路の構成を示す
図である。 【図4】図1に示した各電話端末に入出力される受話信
号Bk および送話信号BT と信号S222’の関係を説
明する図であって、(A)は電話端末に対して前段から
入力される受話信号BR の伝送フレームを示し、(B)
は電話端末が後段に伝送する送話信号BT の伝送フレー
ムを示し、(C)は電話端末の信号S222’の伝送フ
レームを示す。 【図5】ディジタル多重通信回線にバス状に接続される
従来の電話端末の構成を示す図である。 【図6】従来のボタン電話装置の最前段の電話端末にお
ける受話信号BR と送話信号B T ’の比較を示す図であ
って、(A)は受話信号BR の伝送フレームを示し、
(B)は送話信号BT ’の伝送フレームを示す。 【符号の説明】 1…ボタン電話装置、10…電話端末制御装置、121
〜12n …受話信号用回線、141 〜14n …送話信号
用回線、161 〜16n …ディジタル多重通信回線、2
01 〜20n …電話端末、202…受話信号受信部、2
04…受話信号抽出部、206…受話信号変換部、20
8…受話器、210…受話信号送出回路、220…送話
信号受信部、222…タイミング変換回路、30…書込
回路、32…バッファ、34…読出回路、223…送話
信号多重化回路、224…送話信号送出回路、225…
送話信号変換部、226…送話器
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】少なくとも1回線の双方向のディジタル多
重通信回線を収容し、該ディジタル多重回線それぞれに
複数の電話端末を接続し、該各電話端末それぞれに対応
する伝送フレームのタイムスロットを用いて該各電話端
末それぞれとディジタル形式の送話信号および受話信号
の送受信を行う電話端末接続手段を有し、 前記各電話端末は前記ディジタル多重通信回線を介して
直列に接続されており、それぞれ前段からの受話信号を
後段に中継し、それぞれ該受信信号の伝送フレームのタ
イミングに合わせて後段からの送話信号を前段に中継す
ることを特徴とするボタン電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32371093A JP3473630B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ボタン電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32371093A JP3473630B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ボタン電話装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07184241A JPH07184241A (ja) | 1995-07-21 |
JP3473630B2 true JP3473630B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=18157742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32371093A Expired - Fee Related JP3473630B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ボタン電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473630B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32371093A patent/JP3473630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07184241A (ja) | 1995-07-21 |
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