JP3473543B2 - 電子部品実装装置用の板状ワーク加熱装置 - Google Patents
電子部品実装装置用の板状ワーク加熱装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装装置
の実装位置において基板などの板状ワークの下面に当接
してこの板状ワークを加熱する電子部品実装装置用の板
状ワーク加熱装置に関するものである。
の実装位置において基板などの板状ワークの下面に当接
してこの板状ワークを加熱する電子部品実装装置用の板
状ワーク加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板に電子部品を実装する実装方法で
は、電子部品を基板に接合する際に基板の加熱を必要と
する場合が多い。このため電子部品実装装置では、基板
を位置決めして電子部品を実装する実装ステージにおい
て、基板を下面から支持するとともに、基板を加熱する
ことが一般に行われる。この加熱は、基板を下受けする
下受けブロックに発熱手段を内蔵して加熱ブロックと
し、この加熱ブロックの上面に基板を当接させることに
よって行われる。このとき、基板を均一に当接させるた
め、基板の実装領域に対応する部分に開口部が設けられ
たマスクプレートに対して基板の上面を押圧し、基板の
下面を加熱ブロックに押し付けることが行われる。
は、電子部品を基板に接合する際に基板の加熱を必要と
する場合が多い。このため電子部品実装装置では、基板
を位置決めして電子部品を実装する実装ステージにおい
て、基板を下面から支持するとともに、基板を加熱する
ことが一般に行われる。この加熱は、基板を下受けする
下受けブロックに発熱手段を内蔵して加熱ブロックと
し、この加熱ブロックの上面に基板を当接させることに
よって行われる。このとき、基板を均一に当接させるた
め、基板の実装領域に対応する部分に開口部が設けられ
たマスクプレートに対して基板の上面を押圧し、基板の
下面を加熱ブロックに押し付けることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のマス
クプレートを用いた場合には、加熱ブロックの伝熱面か
ら基板を介してマスクプレートに熱が伝達されて基板の
外縁部から熱が奪われる結果、基板の実装領域において
均熱性が確保されず実装品質にばらつきが生じるという
問題点があった。
クプレートを用いた場合には、加熱ブロックの伝熱面か
ら基板を介してマスクプレートに熱が伝達されて基板の
外縁部から熱が奪われる結果、基板の実装領域において
均熱性が確保されず実装品質にばらつきが生じるという
問題点があった。
【0004】そこで本発明は、均熱性に優れ均一な実装
品質を確保することができる電子部品実装装置用の板状
ワーク加熱装置を提供することを目的とする。
品質を確保することができる電子部品実装装置用の板状
ワーク加熱装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子部品
実装装置用の板状ワーク加熱装置は、電子部品実装装置
において板状ワークの下面に当接することによりこの板
状ワークを加熱する電子部品実装装置用の板状ワーク加
熱装置であって、発熱手段を内蔵し前記板状ワークに当
接して熱を伝達する伝熱面を有する加熱ブロックと、前
記板状ワークの加熱対象領域に対応する範囲に開口部が
設けられ前記開口部の外側の外縁部を板状ワークの上面
に対して相対的に押圧することにより板状ワークの下面
を前記伝熱面に当接させるマスクプレートとを備え、前
記伝熱面の前記開口部と外縁部との境界に相当する位置
に、加熱ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿
って伝達される熱を遮断する遮熱部が設けられている。
実装装置用の板状ワーク加熱装置は、電子部品実装装置
において板状ワークの下面に当接することによりこの板
状ワークを加熱する電子部品実装装置用の板状ワーク加
熱装置であって、発熱手段を内蔵し前記板状ワークに当
接して熱を伝達する伝熱面を有する加熱ブロックと、前
記板状ワークの加熱対象領域に対応する範囲に開口部が
設けられ前記開口部の外側の外縁部を板状ワークの上面
に対して相対的に押圧することにより板状ワークの下面
を前記伝熱面に当接させるマスクプレートとを備え、前
記伝熱面の前記開口部と外縁部との境界に相当する位置
に、加熱ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿
って伝達される熱を遮断する遮熱部が設けられている。
【0006】請求項2記載の電子部品実装装置用の板状
ワーク加熱装置は、請求項1記載の電子部品実装用の板
状ワーク加熱装置であって、前記遮熱部は、伝熱面に所
定深さで形成された溝部である。
ワーク加熱装置は、請求項1記載の電子部品実装用の板
状ワーク加熱装置であって、前記遮熱部は、伝熱面に所
定深さで形成された溝部である。
【0007】本発明によれば、板状ワークを加熱する伝
熱面の開口部と外縁部との境界に相当する位置に、加熱
ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿って伝達
される熱を遮断する遮熱部を設けることにより、マスク
プレートを介して外部へ放散される熱量を少なくして板
状ワーク加熱時の均熱性を向上させることができる。
熱面の開口部と外縁部との境界に相当する位置に、加熱
ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿って伝達
される熱を遮断する遮熱部を設けることにより、マスク
プレートを介して外部へ放散される熱量を少なくして板
状ワーク加熱時の均熱性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子
部品実装装置の部分正面図、図2は本発明の一実施の形
態の板状ワーク加熱装置の斜視図、図3は本発明の一実
施の形態の板状ワーク加熱装置の断面図、図4は本発明
の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の部分断面図、図
5は本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の断面
図、図6(a)は本発明の一実施の形態の加熱対象のキ
ャリアの斜視図、図6(b)は本発明の一実施の形態の
板状ワーク加熱装置の断面図である。
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子
部品実装装置の部分正面図、図2は本発明の一実施の形
態の板状ワーク加熱装置の斜視図、図3は本発明の一実
施の形態の板状ワーク加熱装置の断面図、図4は本発明
の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の部分断面図、図
5は本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の断面
図、図6(a)は本発明の一実施の形態の加熱対象のキ
ャリアの斜視図、図6(b)は本発明の一実施の形態の
板状ワーク加熱装置の断面図である。
【0009】まず図1を参照して電子部品実装装置の構
造について説明する。図1において、搬送路1には板状
ワークである基板2が載置されている。搬送路1の下方
には、基板の位置決め部3が設けられている。搬送路1
は電子部品が実装される基板2を位置決め部3に搬入
し、また実装後の基板2を搬出する。位置決め部3は下
受け部材を兼ねた加熱ブロック4を備えており、加熱ブ
ロック4はシリンダ5によって昇降可能となっている。
シリンダ5によって加熱ブロック4を上昇させることに
より、基板2は下方から持ち上げられ、基板2の上面は
搬送路1の上方に固定配置されたマスクプレート6の下
面に当接する。これにより、基板2は位置決めされると
ともに下面に当接した加熱ブロック4によって加熱され
る。従って、位置決め部3は板状ワーク加熱装置を兼ね
たものとなっている。
造について説明する。図1において、搬送路1には板状
ワークである基板2が載置されている。搬送路1の下方
には、基板の位置決め部3が設けられている。搬送路1
は電子部品が実装される基板2を位置決め部3に搬入
し、また実装後の基板2を搬出する。位置決め部3は下
受け部材を兼ねた加熱ブロック4を備えており、加熱ブ
ロック4はシリンダ5によって昇降可能となっている。
シリンダ5によって加熱ブロック4を上昇させることに
より、基板2は下方から持ち上げられ、基板2の上面は
搬送路1の上方に固定配置されたマスクプレート6の下
面に当接する。これにより、基板2は位置決めされると
ともに下面に当接した加熱ブロック4によって加熱され
る。従って、位置決め部3は板状ワーク加熱装置を兼ね
たものとなっている。
【0010】位置決め部3の上方は電子部品の実装部と
なっており、実装部には実装ヘッド7が昇降可能に配設
されている。実装ヘッド7は吸着ノズル8を備えてお
り、吸着ノズル8は電子部品9を吸着して保持する。加
熱ブロック4によって加熱された基板2に対して実装ヘ
ッド7を下降させ、保持した電子部品9を基板2に対し
て押圧しながら所定時間保持することにより、電子部品
9は基板2の表面に温度と荷重によって実装される。
なっており、実装部には実装ヘッド7が昇降可能に配設
されている。実装ヘッド7は吸着ノズル8を備えてお
り、吸着ノズル8は電子部品9を吸着して保持する。加
熱ブロック4によって加熱された基板2に対して実装ヘ
ッド7を下降させ、保持した電子部品9を基板2に対し
て押圧しながら所定時間保持することにより、電子部品
9は基板2の表面に温度と荷重によって実装される。
【0011】次に図2を参照して板状ワーク加熱装置に
ついて説明する。図2に示すように、基板加熱装置は内
部に発熱体10を内蔵した方形ブロック状の加熱ブロッ
ク4と、加熱ブロック4の上方に配設されたマスクプレ
ート6を備えている。加熱ブロックは、電子部品実装時
の基板2の下受け部材を兼ねたものとなっており、加熱
ブロックの上面には吸着孔4aが設けられている(図3
も参照)。加熱ブロック4の上面に基板2を載置した状
態で、加熱ブロック4内部に設けられた吸引孔4bを介
して真空吸引することにより、基板2は加熱ブロック4
の上面に真空吸着により固定される。
ついて説明する。図2に示すように、基板加熱装置は内
部に発熱体10を内蔵した方形ブロック状の加熱ブロッ
ク4と、加熱ブロック4の上方に配設されたマスクプレ
ート6を備えている。加熱ブロックは、電子部品実装時
の基板2の下受け部材を兼ねたものとなっており、加熱
ブロックの上面には吸着孔4aが設けられている(図3
も参照)。加熱ブロック4の上面に基板2を載置した状
態で、加熱ブロック4内部に設けられた吸引孔4bを介
して真空吸引することにより、基板2は加熱ブロック4
の上面に真空吸着により固定される。
【0012】マスクプレート6には、基板2の加熱対象
領域である電子部品実装領域A(図3参照)に対応した
範囲に開口部6aが設けられており、マスクプレート6
を基板2の上面に押し当てた状態で開口部6aを介して
基板2へ電子部品の実装が行えるようになっている。加
熱ブロック4の上面に実装対象の基板2を載置し、吸着
孔4aによって基板2を吸着固定した状態で発熱体10
を駆動することにより、加熱ブロック4の上面から基板
2へ熱が伝達される。すなわち、加熱ブロック4の上面
は基板2に当接して熱を伝達する伝熱面4dとなってい
る。
領域である電子部品実装領域A(図3参照)に対応した
範囲に開口部6aが設けられており、マスクプレート6
を基板2の上面に押し当てた状態で開口部6aを介して
基板2へ電子部品の実装が行えるようになっている。加
熱ブロック4の上面に実装対象の基板2を載置し、吸着
孔4aによって基板2を吸着固定した状態で発熱体10
を駆動することにより、加熱ブロック4の上面から基板
2へ熱が伝達される。すなわち、加熱ブロック4の上面
は基板2に当接して熱を伝達する伝熱面4dとなってい
る。
【0013】このとき、シリンダ5によって加熱ブロッ
ク4を上昇させて、マスクプレート6に対して基板2の
上面を相対的に押圧する。これにより、基板2の下面は
伝熱面4dに押圧されて密着性が向上し、伝熱面4dか
ら基板2への熱伝達が促進される。
ク4を上昇させて、マスクプレート6に対して基板2の
上面を相対的に押圧する。これにより、基板2の下面は
伝熱面4dに押圧されて密着性が向上し、伝熱面4dか
ら基板2への熱伝達が促進される。
【0014】図2、図3に示すように加熱ブロック4の
伝熱面4dの、マスクプレート6の開口部6aと外縁部
との境界に相当する位置には、縦横方向にスリット状の
溝部4cが形成されている。この溝部4cは、加熱ブロ
ック4の内側から外縁に向かって伝熱面4dに沿って伝
達される熱を遮断できるような深さに設定される。
伝熱面4dの、マスクプレート6の開口部6aと外縁部
との境界に相当する位置には、縦横方向にスリット状の
溝部4cが形成されている。この溝部4cは、加熱ブロ
ック4の内側から外縁に向かって伝熱面4dに沿って伝
達される熱を遮断できるような深さに設定される。
【0015】この電子部品実装装置は上記のように構成
されており、次に動作について説明する。図1におい
て、実装対象の基板2が搬送路1上を位置決め部3に搬
送される。次いで、シリンダ5を駆動して加熱ブロック
4を上昇させる。これにより、基板2は加熱ブロック4
によって持ち上げられ、基板2の上面はマスクプレート
6の下面に当接し、基板2は位置決めされる。
されており、次に動作について説明する。図1におい
て、実装対象の基板2が搬送路1上を位置決め部3に搬
送される。次いで、シリンダ5を駆動して加熱ブロック
4を上昇させる。これにより、基板2は加熱ブロック4
によって持ち上げられ、基板2の上面はマスクプレート
6の下面に当接し、基板2は位置決めされる。
【0016】そして発熱体10を駆動することにより、
加熱ブロック4は伝熱面4dを介して基板2に熱を伝
え、これにより基板2は加熱される。そして加熱された
基板2の電子部品実装領域(図3に示す範囲A)に開口
部6aを介して電子部品9が実装される。この実装は、
実装ヘッド7によって電子部品9を基板2上に搭載し、
所定荷重で所定時間押圧することにより行われる。
加熱ブロック4は伝熱面4dを介して基板2に熱を伝
え、これにより基板2は加熱される。そして加熱された
基板2の電子部品実装領域(図3に示す範囲A)に開口
部6aを介して電子部品9が実装される。この実装は、
実装ヘッド7によって電子部品9を基板2上に搭載し、
所定荷重で所定時間押圧することにより行われる。
【0017】この実装作業において、ばらつきのない実
装品質を確保するためには、基板2の電子部品実装領域
A内の各実装点が均一な温度条件に保たれることが必要
とされる。以下、図4を参照して本実施の形態の基板加
熱装置による基板2の加熱過程について説明する。この
加熱過程において、伝熱面4dの前述位置に溝部4cを
設けていることにより、以下に説明するような効果を得
ることができる。
装品質を確保するためには、基板2の電子部品実装領域
A内の各実装点が均一な温度条件に保たれることが必要
とされる。以下、図4を参照して本実施の形態の基板加
熱装置による基板2の加熱過程について説明する。この
加熱過程において、伝熱面4dの前述位置に溝部4cを
設けていることにより、以下に説明するような効果を得
ることができる。
【0018】発熱体10を駆動することにより加熱ブロ
ック4は昇温するが、このとき加熱ブロック4の溝部4
cよりも内側の伝熱面4d(図4に示す範囲C)は、発
熱体10と近接していることから速やかに昇温し、した
がってこの範囲Cの伝熱面と密着している基板2(破線
ハッチング部)は良好に加熱される。
ック4は昇温するが、このとき加熱ブロック4の溝部4
cよりも内側の伝熱面4d(図4に示す範囲C)は、発
熱体10と近接していることから速やかに昇温し、した
がってこの範囲Cの伝熱面と密着している基板2(破線
ハッチング部)は良好に加熱される。
【0019】これに対し、加熱ブロック4上面の溝部4
よりも外側の範囲Bでは、この範囲の基板2からマスク
プレート6の外縁部に熱が伝達されて(矢印a参照)常
に放熱状態にあり、またこの範囲は発熱体10から隔た
っており熱の供給量が低いことから、範囲Cと比較して
常に温度は低い。したがって範囲Bと範囲Cの間には温
度差が生じている。この温度差は、加熱ブロック4の内
部において内側から外縁部へ向かっての熱流束を生じさ
せる要因となる。
よりも外側の範囲Bでは、この範囲の基板2からマスク
プレート6の外縁部に熱が伝達されて(矢印a参照)常
に放熱状態にあり、またこの範囲は発熱体10から隔た
っており熱の供給量が低いことから、範囲Cと比較して
常に温度は低い。したがって範囲Bと範囲Cの間には温
度差が生じている。この温度差は、加熱ブロック4の内
部において内側から外縁部へ向かっての熱流束を生じさ
せる要因となる。
【0020】しかしながら、加熱ブロック4には範囲B
と範囲Cの境界部分に溝部4cが設けられているため、
溝部4cがない場合に発生する熱流束(図4に示す鎖線
矢印b参照)は、溝部4cによって遮断される。すなわ
ち、溝部4cは加熱ブロック4の内側から外縁に向かっ
て伝熱面4dに沿って伝達される熱を遮断する遮熱部と
なっている。
と範囲Cの境界部分に溝部4cが設けられているため、
溝部4cがない場合に発生する熱流束(図4に示す鎖線
矢印b参照)は、溝部4cによって遮断される。すなわ
ち、溝部4cは加熱ブロック4の内側から外縁に向かっ
て伝熱面4dに沿って伝達される熱を遮断する遮熱部と
なっている。
【0021】したがって、伝熱面4dの範囲cに対応し
た基板2の電子部品実装領域は常に良好に加熱された状
態の伝熱面4d(範囲C)によって加熱され均熱性が保
たれている。これにより加熱状態の差に起因する実装品
質のばらつきを防止するとともに、マスクプレート6の
外縁部を介して伝達され外部に放散される熱量を少なく
して、加熱効率を向上させることができる。
た基板2の電子部品実装領域は常に良好に加熱された状
態の伝熱面4d(範囲C)によって加熱され均熱性が保
たれている。これにより加熱状態の差に起因する実装品
質のばらつきを防止するとともに、マスクプレート6の
外縁部を介して伝達され外部に放散される熱量を少なく
して、加熱効率を向上させることができる。
【0022】なお、ここでは遮熱部としてスリット状の
溝部4cを設ける例を示しているが、前記境界に相当す
る位置に断熱性の材質より成る遮熱部材を介在させるよ
うにしてもよい。また図5に示すように、外縁部の下面
が平坦なマスクプレート6を用いる替わりに、下面に基
板2の上面と当接する突起部11が設けられたマスクプ
レート6’を用いるようにしてもよい。突起部11は開
口部6’aの周囲に沿って連続してまたは断続して設け
られる。このように突起部11を設けることにより、基
板2からマスクプレート6に伝達されて放散される熱量
を少なくすることができる。
溝部4cを設ける例を示しているが、前記境界に相当す
る位置に断熱性の材質より成る遮熱部材を介在させるよ
うにしてもよい。また図5に示すように、外縁部の下面
が平坦なマスクプレート6を用いる替わりに、下面に基
板2の上面と当接する突起部11が設けられたマスクプ
レート6’を用いるようにしてもよい。突起部11は開
口部6’aの周囲に沿って連続してまたは断続して設け
られる。このように突起部11を設けることにより、基
板2からマスクプレート6に伝達されて放散される熱量
を少なくすることができる。
【0023】図6は、加熱対象が電子部品が実装される
パッケージ基板を収容するキャリアである例を示してい
る。図6(a)に示すように、板状ワークであるキャリ
ア12には、電子部品である半導体チップ14が搭載さ
れるパッケージ基板13を収容する凹部12aが多数設
けられている。半導体チップ14をパッケージ基板13
に実装する際には、パッーケージ基板13がキャリア1
2によって保持された状態で実装装置に搬送され実装が
行われる。
パッケージ基板を収容するキャリアである例を示してい
る。図6(a)に示すように、板状ワークであるキャリ
ア12には、電子部品である半導体チップ14が搭載さ
れるパッケージ基板13を収容する凹部12aが多数設
けられている。半導体チップ14をパッケージ基板13
に実装する際には、パッーケージ基板13がキャリア1
2によって保持された状態で実装装置に搬送され実装が
行われる。
【0024】図6(b)は、パッケージ基板13を凹部
12a内に収容したキャリア12が実装位置の加熱ブロ
ック4’上に載置され、キャリア12の上面がマスクプ
レート6の下面に押し当てられた状態を示している。こ
の状態で、加熱ブロック4’に設けられた吸着孔4’
a、吸引孔4’bから真空吸引することにより、各パッ
ケージ基板13は凹部12a内の吸着孔に吸着固定され
る。
12a内に収容したキャリア12が実装位置の加熱ブロ
ック4’上に載置され、キャリア12の上面がマスクプ
レート6の下面に押し当てられた状態を示している。こ
の状態で、加熱ブロック4’に設けられた吸着孔4’
a、吸引孔4’bから真空吸引することにより、各パッ
ケージ基板13は凹部12a内の吸着孔に吸着固定され
る。
【0025】発熱体10を駆動することにより、キャリ
ア12は加熱ブロック4’を介して加熱され、これによ
りキャリア12に保持されたパッケージ基板13は半導
体チップ14の実装に適した温度まで加熱される。この
場合においても、加熱ブロック4’の伝熱面4’dには
溝部4’cが設けられていることから、キャリア12の
凹部12aが存在する加熱対象領域、すなわちマスクプ
レート6’の開口部6’aに対応する流域は、上述の実
施の形態に示す場合と同様に均熱性が保たれている。し
たがって、実装時には各凹部12aは均一な温度に保た
れ、実装品質のばらつきを防止できる。
ア12は加熱ブロック4’を介して加熱され、これによ
りキャリア12に保持されたパッケージ基板13は半導
体チップ14の実装に適した温度まで加熱される。この
場合においても、加熱ブロック4’の伝熱面4’dには
溝部4’cが設けられていることから、キャリア12の
凹部12aが存在する加熱対象領域、すなわちマスクプ
レート6’の開口部6’aに対応する流域は、上述の実
施の形態に示す場合と同様に均熱性が保たれている。し
たがって、実装時には各凹部12aは均一な温度に保た
れ、実装品質のばらつきを防止できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、板状ワークを加熱する
伝熱面の開口部と外縁部との境界に相当する位置に、加
熱ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿って伝
達される熱を遮断する遮熱部を設けたので、マスクプレ
ートを介して外部へ放散される熱量を少なくして板状ワ
ーク加熱時の均熱性を向上させ、実装品質のばらつきを
防止できる。
伝熱面の開口部と外縁部との境界に相当する位置に、加
熱ブロックの内側から外縁に向かって伝熱面に沿って伝
達される熱を遮断する遮熱部を設けたので、マスクプレ
ートを介して外部へ放散される熱量を少なくして板状ワ
ーク加熱時の均熱性を向上させ、実装品質のばらつきを
防止できる。
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の部
分正面図
分正面図
【図2】本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の
斜視図
斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の
断面図
断面図
【図4】本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の
部分断面図
部分断面図
【図5】本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の
断面図
断面図
【図6】(a)本発明の一実施の形態の加熱対象のキャ
リアの斜視図 (b)本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の断
面図
リアの斜視図 (b)本発明の一実施の形態の板状ワーク加熱装置の断
面図
2 基板
3 位置決め部
4 加熱ブロック
4c 溝部
4d 伝熱面
6 マスクプレート
6a 開口部
9 電子部品
10 発熱体
12 キャリア
Claims (2)
- 【請求項1】電子部品実装装置において板状ワークの下
面に当接することによりこの板状ワークを加熱する電子
部品実装装置用の板状ワーク加熱装置であって、発熱手
段を内蔵し前記板状ワークに当接して熱を伝達する伝熱
面を有する加熱ブロックと、前記板状ワークの加熱対象
領域に対応する範囲に開口部が設けられ前記開口部の外
側の外縁部を板状ワークの上面に対して相対的に押圧す
ることにより板状ワークの下面を前記伝熱面に当接させ
るマスクプレートとを備え、前記伝熱面の前記開口部と
外縁部との境界に相当する位置に、加熱ブロックの内側
から外縁に向かって伝熱面に沿って伝達される熱を遮断
する遮熱部が設けられていることを特徴とする電子部品
実装装置用の板状ワーク加熱装置。 - 【請求項2】前記遮熱部は、伝熱面に所定深さで形成さ
れた溝部であることを特徴とする請求項1記載の電子部
品実装装置用の板状ワーク加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061490A JP3473543B2 (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 電子部品実装装置用の板状ワーク加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061490A JP3473543B2 (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 電子部品実装装置用の板状ワーク加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001250835A JP2001250835A (ja) | 2001-09-14 |
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